JP2005168091A - 交流電動機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 同期切換に要する過渡期間を最短化し、確実に同期切換を行うことが可能な交流電動機の制御装置を提供する。
【解決手段】 交流電動機3を定周波数電源1で駆動開閉制御するための開閉器2と、出力が前記開閉器2の出力側に接続された周波数変換器5と、この周波数変換器5及び前記開閉器2を制御する制御部6と、前記開閉器2に流れる電流を検出する電流検出器8と、前記周波数変換器5から前記定周波数電源1へ駆動系を切換える条件を検出する同期切換検出器7とから構成し、前記制御部6は、前記同期切換検出器7からの信号に従い前記開閉器2へ閉指令を出力したあと、前記電流検出器8によって検出された電流の絶対値またはその変化量が所定値以上になったとき、前記周波数変換器5の出力を遮断するようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、定周波数電源による交流電動機の駆動と周波数変換器による交流電動機の駆動とを選択的に切換えることが可能な交流電動機の制御装置に関する。
一般に、インバータなどの周波数変換器で交流電動機を駆動する場合、商用電源あるいは非常用の定周波数電源からも選択的に切換えて駆動できるようにシステムを構成する場合が多い。これは、インバータの保守のため、あるいはインバータで可変速駆動するより定周波数電源から直接駆動した方がシステム効率が良くなる運転モードに対応するためなどのニーズによるものである。
このように、インバータ駆動から商用電源駆動に運転を切換えたり、逆に商用電源駆動からインバータ駆動に運転を切換えたりする場合、切換時の過渡現象によって突入電流が過大となったり、また電動機の速度が低下してしまったりする問題があった。
このような問題を解決するため、駆動系の切換時に、商用電源の周波数及び位相にインバータの出力を同期させ、この同期検出信号で切換を行う交流電動機の制御装置が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
特開平6−83989号公報(第4−5頁、図4)
しかしながら、特許文献1に示された交流電動機の制御装置では、インバータが電流形インバータの場合には問題がなかったが、近年多用されるようになってきた、電圧形インバータの場合はその適用が困難であった。この理由を以下に述べる。
交流電動機への電力の供給をインバータから商用電源へ切換える場合や、逆に商用電源からインバータへ切換える場合は、前述の通り商用電源とインバータの電圧位相、電圧振幅、電圧周波数とを一致させる必要がある。これらが一致しない場合は、商用電源とインバータが持つインピーダンスと電圧差で決まる電流が流れてしまう。電流形インバータでは、インバータの持つインピーダンスが大きいため、商用電源とインバータの電圧位相、電圧振幅、電圧周波数が完全に一致しなくとも、過度の電流が流れることは無かった。また、商用電源とインバータが並列駆動する期間も電流形インバータの場合は定電流源として動作するために、電流を一定に制御することができる。
一方、インバータが電圧形で構成された場合は、商用電源とインバータの電圧位相、電圧振幅、電圧周波数に僅かなずれが生じても、インバータの出力インピーダンスが小さいために、過大な電流が流れてしまい、保護動作により装置が停止するという問題が発生する。また、商用電源とインバータが並列駆動する期間も、電流は一定に制御されず、やはり、過大な電流が流れ保護動作により装置が停止するという問題が発生する。
特に大容量の駆動系では、切換のための開閉器の主接点の動作が遅くなり、また開閉器の主接点の開/閉のアンサー信号が遅れるので、従来の技術では並列期間が長くなり、過電流が流れる恐れが増大する。
これを防止するために、電圧形インバータを適用する場合は、電圧形インバータの出力
に大容量のリアクトルを設ける必要が有るが、装置の大型化やコストの上昇を来たした。
また、これを防止する他の方法として、商用電源から電圧形インバータまたは、その逆への切換時において、並列運転期間を設けずに、商用電源と電圧形インバータを共にオフして行なうことが考えられる。しかし、この場合は、切換時に交流電動機の速度が低下してしまうという別の問題が発生する。
本発明は上記問題点に鑑み為されたもので、その目的は、同期切換に要する過渡期間を最短化し、確実に同期切換を行うことが可能な交流電動機の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の発明である交流電動機の制御装置は、交流電動機を定周波数電源で駆動開閉制御するための開閉器と、出力が前記開閉器の出力側に接続された周波数変換器と、この周波数変換器及び前記開閉器を制御する制御部と、前記開閉器に流れる電流を検出する電流検出器と、前記周波数変換器から前記定周波数電源へ駆動系を切換える条件を検出する同期切換検出器とから構成され、前記制御部は、前記同期切換検出器からの信号に従い前記開閉器へ閉指令を出力したあと、前記電流検出器によって検出された電流の絶対値またはその変化量が所定値以上になったとき、前記周波数変換器の出力を遮断するようにしたことを特徴としている。
また、本発明の第2の発明は、交流電動機を定周波数電源で駆動開閉制御するための開閉器と、出力が前記開閉器の出力側に接続された周波数変換器と、この周波数変換器及び前記開閉器を制御する制御部と、前記開閉器に流れる電流を検出する電流検出器と、前記定周波数電源から前記周波数変換器へ駆動系を切換える条件を検出する同期切換検出器とから構成され、前記制御部は、前記同期切換検出器からの信号に従い前記開閉器へ開指令を出力したあと、前記電源電流検器が検出した電流の絶対値またはその変化量が所定値以上になったとき、前記周波数変換器の出力を開始するようにしたことを特徴としている。
本発明によれば、インバータと商用電源を併設して交流電動機を駆動し、その同期切換を行うとき、商用電源の電流を検出し、この信号を活用することにより、同期切換に要する過渡期間を最短化し、確実に同期切換を行うことが可能な交流電動機の制御装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
本発明の実施例1について図1を参照して説明する。図1は本発明に係る交流電動機の制御装置の回路構成図である。
商用電源1は、開閉器2を介して交流電動機3を駆動する。インバータ5は出力側に設けたリアクトル4を介し、交流電動機3を駆動する。交流電動機3と開閉器2の間に電流検出器8を設けて電源電流の検出を行い制御回路6の入力としている。制御回路6はインバータ5の運転を制御すると共に開閉器2の開閉制御指令(投入/開放指令)を出力する。また同期検出回路7は商用電源1の周波数/位相と、インバータ5の周波数/位相の一致条件を検出し、同期切換のタイミング指令を制御回路6に与える。尚、インバータ5は商用電源1から給電されるのが普通であるが、必ずしもそうとは限らないので、商用電源1との結線を図示していない。
いま、インバータ5で交流電動機3を駆動していた状態から商用電源1で駆動する状態に切換える場合を考える。
同期検出回路7からの同期切換指令を受け、制御回路6は、開閉器2を投入するとともに、電流検出器8に電流が流れ始めたとき、この電流を検出して即座にインバータ5の出力を遮断するようにする。
即ち、同期検出回路7からの同期切換指令を受けて開閉器2の主接点が閉じる前は、交流電動機3への電力は、インバータ5から供給されるため、電流検出器8に流れる電流は0であるが、一旦、開閉器2の主接点が閉じると、商用電源1とインバータ5間の電圧差と夫々のインピーダンスとで決まる電流が流れるため、この電流を検出することにより、開閉器2の補助接点のアンサー信号よりも早く、主接点が閉じたことを検出することができ、並列駆動する期間を最短にできる。
インバータ5の出力の遮断は、インバータ5を構成するパワーデバイスへのゲートブロック信号による。尚、外乱ノイズの影響を除去するために、開閉器2へ投入指令が与えられてからの電流の増加分がある閾値を超えたときに、出力を遮断するようにしても、同様の効果が得られる。
尚、図1では、インバータ5の出力にリアクトル4を接続した例を示したが、インバータ5の出力インピーダンスが大きい場合は、並列駆動時の突入電流を抑えるの為リアクトル4を接続しなくても良い。
また、図1では、交流電動機3が1台の場合を記したが、2台以上の交流電動機を接続する場合でも、商用電源1の電流を夫々の交流電動機の電流若しくは合算した電流を用いれば、同様の効果が得られる。
次に、交流電動機3への電力の供給を商用電源1からインバータ5へ切換える場合について説明する。
この場合は、図1において、同期検出回路7の信号により、制御回路6は開閉器2に開指令を送り、この結果電流検出器8に流れる電流が無くなったとき、インバータ5の出力を開始する。
即ち、交流電動機3への電力の供給を商用電源1からインバータ5へ切換える場合、開閉器2の主接点が開く前は、交流電動機3への電力の供給は、商用電源1から行われるため、電流検出器8には交流電動機3の負荷に応じた電流が流れるが、一旦、開閉器2の主接点が開けば、電流が遮断される。従って、この電流の減衰を検出することにより、開閉器2の補助接点アンサー信号よりも早く、主接点が開いたことが検出できる。これにより、交流電動機3への電力供給の瞬断期間を最短にすることができ、速度の落ち込みを最小にすることができる。尚、外乱ノイズの影響を除去するために、制御回路6が開閉器2に開指令を送ったあとの電流の変化分がある閾値を下回ったときに、インバータ5の出力を開始するようにしても、上記と同様の効果が得られる。
以上の説明では、交流電動機3を1台接続した場合を記したが、2台以上の交流電動機を接続する場合も、商用電源1の電流を夫々の交流電動機の電流若しくは合算した電流を用いれば、同様の効果が得られる。
本発明の実施例2ついて図2及び図3を用いて説明する。図2は、本発明の実施例2に係る交流電動機の制御装置の回路構成図である。
この実施例2の各部について、図1の実施例1に係る交流電動機の制御装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。この実施例2が実施例1と異なる点は、制御回路6を制御回路6Aに変更し、その入力信号に電源電圧信号及びINV(インバータ)電流信号を追加した点である。
制御回路6Aのブロック構成図を図3に示す。
まず、通常のインバータ運転時の構成及び動作について説明する。通常は外部から与えられる速度基準を速度レート回路9により、内部速度基準ωr*に変換する。インバータ5の出力電流であるINV電流信号を、3相/dq変換器10によって、励磁電流Id及びトルク電流Iqに変換する。
次にトルク電流Iqを交流電動機3の2次時定数T2で除算して交流電動機3のすべりωsを演算し、このすべりωsと内部速度基準ωr*を加算して交流電動機3の1次周波数ω0を得る。更に、この1次周波数ω0を用いて磁束Φに比例した誘起電圧E2qを得る。
また、交流電動機3の1次抵抗及び漏れインダクタンスで決まる電圧インピーダンスドロップ演算器11によって、前述のd軸電流id及びq軸電流iqから、d軸及びq軸上の電圧ドロップを夫々演算する。そしてd軸分ドロップを、交流電動機のd軸端子電圧基準Vd*とし、q軸分電圧ドロップと、交流電動機3の誘起電圧E2qを加算したものを、交流電動機3のq軸端子電圧基準Vq*とする。これらd軸及びq軸上の端子電圧基準Vd*及びVq*を、dq/3相変換器12によって3相に変換し、各相の端子電圧基準を求める。
次に、商用電源1の電源電圧信号及び電源電流信号を用いたときの構成及び動作について説明する。商用電源1で交流電動機3を駆動するときの運転指令を商用電源運転中とし、この信号があるときは、3相/dq変換器10への入力電流信号を、INV電流信号から電源電流信号に切換えて運転する。
また、電源電圧信号を、電源電圧・周波数検出回路13に入力し、電源周波数ω0を得、この電源周波数ω0から、電源電流のq軸電流Iqから演算されたすべりωsを減算し、内部速度基準ωr*を得る。インバータ5の出力電圧基準Vd*及びVq*についても、これらのq軸電流Iq及び内部速度基準ωr*を用いて得ることができる。
このように、商用電源1から、インバータ5への切換を行う前に、交流電動機3の内部状態を、商用電源1の電源電流信号及び電源電圧信号等の状態信号により予め測定しておき、これらの状態を、切換時のインバータ5の制御の初期値に用いることにより、制御の移行をスムースにし、交流電動機3の速度低下等の過渡変動を最小限に抑えることができる。
尚、以上の説明では交流電動機3を1台接続した場合を記したが、2台以上の交流電動機を接続する場合も、商用電源1の電流を夫々の交流電動機の電流若しくは合算した電流を用いれば、同様の効果が得られる。
本発明の実施例3について図4及び図5を参照して説明する。図4は、本発明の実施例
3に係る交流電動機の制御装置の回路構成図である。
この実施例3の各部について、図2の実施例2に係る交流電動機の制御装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。この実施例3が実施例2と異なる点は、制御回路6Aを制御回路6Bに変更した点である。
制御回路6Bのブロック構成図を図5に示す。この実施例3の各部について、図3の実施例2に係る交流電動機の制御装置の制御回路のブロック構成図の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。この実施例3が実施例2と異なる点は、商用電源運転中に、商用電源1の電源電流信号を3相/dq変換器10に入力するのではなく、この電源電流信号を、新たに追加したトルク電流演算器14に与えてトルク電流iqに変換し、運転切換時にトルク電流iqを直接切換えるように構成した点である。
一般に交流電動機は、その負荷特性から、3相電流を整流した電流絶対値から、そのトルク分の電流を推定することができる。
すなわち、無負荷時の電流をI10、そのときのトルク電流をIq0、同一駆動周波数における全負荷時電流をI1L、そのときのトルク電流をIqLとすれば、同一駆動周波数における負荷電流I1の時のトルク電流Iqは、
Iq=Iq0+〔(IqL−Iq0)/(I1L−I10)〕×(I1−I10)
で近似可能であり、簡単な一次関数で、トルク電流を演算することができる。
このようにしてトルク電流iqが得られるので、実施例2の場合と同様に、商用電源1から、インバータ5への駆動系の切換において、交流電動機3の内部状態を、商用電源1の電源電流及び電源電圧を用いて予め測定しておき、これらの状態を、インバータ5の制御の初期値に用いることにより、交流電動機3の速度低下等の過渡変動を最小限に抑えることができる。
本発明の実施例4について図6及び図7を参照して説明する。図6は、本発明の実施例4に係る交流電動機の制御装置の回路構成図である。
この実施例4の各部について、図2の実施例2に係る交流電動機の制御装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。この実施例4が実施例2と異なる点は、制御回路6Aを制御回路6Cに変更した点である。
制御回路6Cのブロック構成図を図7に示す。この実施例4の各部について、図3の実施例2に係る交流電動機の制御装置の制御回路のブロック構成図の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。この実施例4が実施例2と異なる点は、交流電動機3の端子電圧基準を、速度レギュレータ15並びに、電流レギュレータ16A及び16Bを用いて演算するように構成した点、また交流電動機速度を、速度推定器17で推定するようにした点、また電源電圧とインバータ電圧の位相を調整制御する位相レギュレータ18を設けた点である。
まず、通常のインバータ運転時の構成及び動作について説明する。通常は外部から与えられる速度基準を速度レート回路9によって、内部速度基準ωr*に変換する。また、インバータ5の出力電流であるINV電流信号を、3相/dq変換器10によって励磁電流Id及びトルク電流Iqに変換する。
内部速度基準ωr*に対し、後述する電動機速度推定量が一致するように、速度レギュ
レータ15によってトルク電流基準Iq*を設定する。このトルク電流基準Iq*と、設定された励磁電流基準Id*に対し、前述のトルク電流Iqと励磁電流Idとが一致するように、夫々電流レギュレータ16A及び16Bによって端子電圧基準Vd*及びVq*を調整する。
また速度推定器17では、d軸電流基準id*及びq軸電流基準iq*を用いて交流電動機3のインピーダンスドロップを演算する。この結果d軸端子電圧基準Vd*及びq軸端子電圧基準Vq*が得られ、これらを用いて交流電動機3の内部起電力E2qを演算し、内部起電力E2qを、磁束で割り算して交流電動機3の推定速度ωrを求める。
次に、商用電源1で、交流電動機3を駆動しているときの構成と動作について説明する。この場合は、実施例2の場合と同様、電源電流信号が、3相/dq変換器10に入力され、変換されたトルク電流Iqを速度レギュレータ15にプリセットし、トルク基準Iq*をトルク電流Iqで初期化する。
また、電源電圧・周波数検出回路13によって求められた電源周波数ω0から、前述のトルク基準Iq*から演算で求められたすべりωsを減算して内部速度基準ωrを求め、内部速度基準ωr*を内部速度基準ωrで初期化する。
更に、位相レギュレータ18は、d軸側の電流レギュレータ16Aの出力であるd軸端子電圧基準Vd*が、電源電圧・周波数検出回路13で検出したd軸端子電圧Vdと一致するように制御し、その出力でdq軸位相基準θを補正する。また電源電圧・周波数検出回路13で検出したq軸端子電圧Vqをq軸側の電流レギュレータ16Bの初期値とする。
このようにすれば、商用電源1から、インバータ5への駆動系の切換えにおいて、交流電動機3の内部状態を、商用電源1の電源電流及び電源電圧を用いて予め測定しておき、これらの状態を、インバータ5の制御回路6Cの制御パラメータの初期値に用いることが可能となり、従って、交流電動機3の速度低下等を過渡変動を最小限に抑えることができる。
本発明の実施例5について図8及び図9を参照して説明する。図8は、本発明の実施例5に係る交流電動機の制御装置の回路構成図である。
この実施例5の各部について、図6の実施例4に係る交流電動機の制御装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。この実施例5が実施例4と異なる点は、制御回路6Cを制御回路6Dに変更した点である。
制御回路6Dのブロック構成図を図9に示す。この実施例5の各部について、図7の実施例4に係る交流電動機の制御装置の制御回路のブロック構成図の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。この実施例5が実施例4と異なる点は、商用電源運転中には、商用電源1の電源電流信号を3相/dq変換器10に入力するのではなく、この電源電流信号をトルク電流演算器14を用いてトルク電流iqに変換し、運転切換時にトルク電流iqを直接切換えるように構成した点である。
実施例3で説明したように、トルク電流分を線形近似推定することが可能であるから、図9に示した構成を採用することにより、商用電源1から、インバータ5への運転切換えを、スムースに行うことができ、交流電動機3の速度低下等の過渡変動を最小限に抑えることができる。
本発明の実施例6について図10及び図11を参照して説明する。図10は、本発明の実施例6に係る交流電動機の制御装置の回路構成図である。
この実施例6の各部について、図6の実施例4に係る交流電動機の制御装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。この実施例6が実施例4と異なる点は、制御回路6Cを制御回路6Eに変更した点、また新たに設けられた速度検出器19の速度信号を制御回路6Eの入力とするようにした点である。
制御回路6Eのブロック構成図を図9に示す。この実施例6の各部について、図7の実施例4に係る交流電動機の制御装置の制御回路のブロック構成図の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。この実施例6が実施例4と異なる点は、速度推定器17を省き、速度推定信号に代えて速度検出器19で検出された実際の速度信号を用いるようにし、速度レート回路9の初期設定をこの速度信号によって行うようにした点と、商用電源1で交流電動機3を駆動しているとき、商用電源1の周波数を、インバータ3の周波数の初期値に設定するようにした点である。
商用電源1からインバータ5への運転切換時に、速度検出器19からの実際の速度信号によって内部速度基準ωr*を初期化すれば、推定誤差の少ない切換が可能になる。
このように、外部に速度検出器19を持つ構成においても、交流電動機3の内部状態を推定することにより、商用電源1から、インバータ5への運転切換えを、スムースに行うことができる。
本発明に係る交流電動機の制御装置の実施例1を示す回路構成図。 本発明に係る交流電動機の制御装置の実施例2を示す回路構成図。 本発明の実施例2における制御回路のブロック構成図。 本発明に係る交流電動機の制御装置の実施例3を示す回路構成図。 本発明の実施例3における制御回路のブロック構成図。 本発明に係る交流電動機の制御装置の実施例4を示す回路構成図。 本発明の実施例4における制御回路のブロック構成図。 本発明に係る交流電動機の制御装置の実施例5を示す回路構成図。 本発明の実施例5における制御回路のブロック構成図。 本発明に係る交流電動機の制御装置の実施例6を示す回路構成図。 本発明の実施例6における制御回路のブロック構成図。
符号の説明
1 商用電源
2 開閉器
3 交流電動機
4 リアクトル
5 インバータ
6、6A、6B、6C、6D、6E 制御回路
7 同期検出回路
8 電流検出器
9 速度レート回路
10 3相/dq変換器
11 電圧インピーダンスドロップ演算器
12 dq/3相変換器
13 電源電圧・周波数検出回路
14 トルク電流演算器
15 速度レギュレータ
16A、16B 電流レギュレータ
17 速度推定器
18 位相レギュレータ
19 速度検出器

Claims (8)

  1. 交流電動機を定周波数電源で駆動開閉制御するための開閉器と、
    出力が前記開閉器の出力側に接続された周波数変換器と、
    この周波数変換器及び前記開閉器を制御する制御部と、
    前記開閉器に流れる電流を検出する電流検出器と、
    前記周波数変換器から前記定周波数電源へ駆動系を切換える条件を検出する同期切換検出器と
    から構成され、
    前記制御部は、
    前記同期切換検出器からの信号に従い前記開閉器へ閉指令を出力したあと、
    前記電流検出器によって検出された電流の絶対値またはその変化量が所定値以上になったとき、
    前記周波数変換器の出力を遮断するようにしたことを特徴とする交流電動機の制御装置。
  2. 交流電動機を定周波数電源で駆動開閉制御するための開閉器と、
    出力が前記開閉器の出力側に接続された周波数変換器と、
    この周波数変換器及び前記開閉器を制御する制御部と、
    前記開閉器に流れる電流を検出する電流検出器と、
    前記定周波数電源から前記周波数変換器へ駆動系を切換える条件を検出する同期切換検出器と
    から構成され、
    前記制御部は、
    前記同期切換検出器からの信号に従い前記開閉器へ開指令を出力したあと、
    前記電源電流検器が検出した電流の絶対値またはその変化量が所定値以上になったとき、前記周波数変換器の出力を開始するようにしたことを特徴とする交流電動機の制御装置。
  3. 前記制御部は、
    前記定周波数電源で前記交流電動機を駆動中の前記交流電動機の状態量から
    前記交流電動機の負荷状態を推定する演算手段を備え、
    この演算結果により前記周波数変換器が出力を開始するときの制御初期状態を決定するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の交流電動機の制御装置。
  4. 前記状態量は前記交流電動機の電流値であり、
    前記演算手段は、
    前記電流値の一次関数で交流電動機の負荷量を推定する機能を有することを特徴とする請求項3に記載の交流電動機の制御装置。
  5. 更に定周波数電源の電圧および周波数を検出する電源電圧検出手段を有し、
    前記演算手段は、
    前記電源電圧検出手段で検出した3相の電源電圧を、直交する2軸の電源電圧ベクトルに変換する手段と、
    前記電流検出器で検出した電流値から、前記交流電動機のすべりおよび回転速度を推定し、前記回転速度を周波数変換器の速度制御基準の初期値とする速度初期値演算手段と、
    前記電流検出器で検出した電流値を、前記交流電動機の励磁電流(d軸電流)成分とこれに直交するトルク電流(q軸電流)成分に分解する3相dq変換手段と、
    前記q軸電流を、前記周波数変換器のトルク電流基準の初期値とするトルク電流初期値演算手段と、
    前記d軸電流及びq軸電流から、前記電源電圧ベクトルの位相を補正し、前記周波数変換器の出力電圧の初期値とする電圧初期値演算手段と
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の交流電動機の制御装置。
  6. 前記速度初期値演算手段は、
    前記電流検出器で検出した電流値を入力とし、切片と傾きを持つ1次関数によって、前記交流電動機のすべりを推定するすべり推定手段を有し、
    前記電源周波数から前記すべりを減算することにより、前記交流電動機の回転速度を推定し、前記周波数変換器の速度制御基準の初期値とすることを特徴とする請求項5に記載の交流電動機の制御装置。
  7. 前記速度初期値演算手段は、
    前記電流検出器で検出した電流値を、前記交流電動機の励磁電流(d軸電流)成分とこれと直交するトルク電流(q軸電流)成分に分解する3相dq変換手段及び、
    前記q軸電流に比例する1次関数によって、前記交流電動機のすべりを推定するすべり推定手段とを有し、
    前記電源周波数から前記すべりを減算することにより、前記交流電動機の回転速度を推定し、前記周波数変換器の速度制御基準の初期値とすることを特徴とする請求項5に記載の交流電動機の制御装置。
  8. 前記電圧初期値演算手段は、
    前記電流検出器で検出した電流値を、前記交流電動機の励磁電流(d軸電流)成分とこれと直交するトルク電流(q軸電流)成分に分解する3相dq変換手段と、
    前記d軸電流及びq軸電流並びに前記交流電動機の内部定数及び電源周波数から、前記定周波数電源で前記交流電動機が駆動されているときの前記交流電動機のdq軸上の電動機端子電圧ベクトルを推定する電動機端子電圧ベクトル推定手段と、
    前記電源電圧と前記電動機端子電圧ベクトルとが一致するように、dq軸位相基準を補正する位相補正手段とを有し、
    前記交流電動機のdq軸端子電圧ベクトルを3相変換して前記周波数変換器の出力電圧の初期値とするようにしたことを特徴とする請求項5に記載の交流電動機の制御装置。

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