JP2013120513A - メッセージ保管装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のメッセージ保管装置は、メッセージ保管料金を請求すべき時期が到来すると、請求金額情報を参照して、請求金額を徴収すべき保険契約者を特定し、担保設定金額情報を参照して、特定した保険契約者の引き落とし口座を特定し、特定した引き落とし口座の残高から、請求金額を控除したうえで記憶し、特定した引き落とし口座の残高から、請求金額を控除することができない場合は、担保設定金額情報を参照して、特定した保険契約者の担保口座を特定し、特定した担保口座の残高の一部又は全部を、担保口座の残高のうち実際に資金化を禁止する残高として記憶する制御部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
特許文献1が開示するメッセージ保管システムは、このようなメッセージを保険契約者(被保険者を兼ねることが多い)から預かる。そして、生命保険会社等から入手される情報の種類に応じてメッセージに対して行う様々な処理(変更不可能に固定する、消去する、開示する)を予め記憶しておく。そして、例えば死亡情報を受信すると、メッセージ保管システムは、メッセージの固定、開示等の処理を実際に行う。
しかしながら、例えば、メッセージである映像の情報量が多くなり、保管料金が情報量に比例して高額になった場合は当該別途徴収を行うことは実際には難しい。また、例えば高齢者から、当該別途徴収を行うことも実際には難しい。相続が発生し、金融機関における自動引き落としが不可能になった場合、未収金の保全は特に困難となる。特許文献1の発明は、このようなコストの回収を全く想定していない。
そこで、本発明は、生命保険会社等のメッセージ保管に関する未収金の保全を、簡便かつ確実に行うことを目的とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態において詳述する。
生命保険契約は、ある人間の死亡を停止条件として保険金を支払うことを内容とする契約である。生命保険契約は、共済契約(主として生命共済)も含む概念である。生命保険契約には2人の契約当事者が存在する。保険契約者は、契約当事者のうち、保険金の原資となる保険料を他の保険当事者に支払う者である。保険者は、契約当事者のうち、保険金の原資となる保険料を他の保険当事者から受け取り、保険料を市場等で運用するとともに、ある人間の死亡を停止条件として保険金を支払う者である。被保険者は、その死亡が前記停止条件となる者(「ある人間」)である。保険金受取人は、保険金を受け取る者である。メッセージ受取人は、メッセージを受け取る者である。そして、多くの場合、保険契約者兼被保険者がメッセージを作成する。
以下の説明では、単純化のために、保険契約者は被保険者と同一であり、保険金受取人はメッセージ受取人と同一であるものとする。さらに、保険契約者がメッセージを作成し、保険者にメッセージの保管を依頼するものとする。
金融機関サーバ2もまた、一般的なコンピュータであり、メッセージ保管装置1に対して、メッセージ保管料金を引き落とす口座残高等の情報を提供し、実際に引き落としを実行する。金融機関サーバ2は通常、金融機関の数だけ存在する。
取引所サーバ3は、メッセージ保管装置1に対して、凍結可能資産(詳細後記)の市場価格を提供する。取引所サーバ3は通常、市場の数だけ存在する。
顧客端末装置4は、保険契約者が操作する一般的なコンピュータである。
メッセージ保管装置1は、中央制御装置11、主記憶装置12、補助記憶装置13、入力装置14、出力装置15及び通信インタフェース(IF)16を有する。これらは、相互にバスで接続されている。補助記憶装置13は、請求金額情報31、担保設定金額情報32、金融機関提供情報33、市場情報34及びメッセージ35を格納する(詳細後記)。請求金額管理部21及び担保管理部22は、プログラムである。以降において、「○○○部は、」と動作の主体を記した場合は、中央制御装置11が、プログラムとしての○○○部を補助記憶装置13から読み出し、主記憶装置12にロードしたうえで、当該プログラムの機能(詳細後記)を実行するものとする。
図2に沿って、メッセージ35を説明する。メッセージ35は、保険契約者が死亡した後、保険金受取人が視聴するメッセージの例である。メッセージ35は、補助記憶装置13に格納可能な電子データであり、顧客ID41、メッセージID42、預かり期間43、メッセージ本文44、添付画像データ45及び添付音声データ46を含む。
メッセージID42は、保険契約者が保険者に預けているメッセージ35を一意に特定する識別子である。
預かり期間43は、保険者がメッセージ35を預かる期間であり、期間の始期を示す年月日及び期間の終期を示す年月日を有する。
メッセージ本文44は、メッセージ受取人が読む文字データである。
添付画像データ45は、メッセージ受取人が見る画像データ(連続画像データであってもよい)である。
添付音声データ46は、メッセージ受取人が聴く音声データである。添付画像データ45と添付音声データ46が一体になっていてもよい。
図3に沿って、請求金額情報31を説明する。請求金額情報31においては、顧客ID欄101に記憶された顧客IDに関連付けて、メッセージID欄102にはメッセージIDが、預かり期間欄103には預かり期間が、メッセージ保管料金欄104にはメッセージ保管料金が、請求パタン欄105には請求パタンが、請求金額欄106には請求金額が記憶されている。
メッセージID欄102のメッセージIDは、前記したメッセージIDである。
預かり期間欄103の預かり期間は、前記した預かり期間である。
メッセージ保管料金欄104のメッセージ保管料金は、預かり期間においてメッセージを預かることに対する報酬金額である。
請求パタン欄105の請求パタンは、メッセージ保管料金を徴収する方法である。ここでは、預かり期間の毎月末日に分割して徴収する「毎月末」、預かり期間の終期に一括して徴収する「一括後払」の2種があるものとする。
請求金額欄106の請求金額は、メッセージ保管料金のうち、現在時点において徴収すべき時期が到来しており、かつ、未収である金額である。
図4に沿って、担保設定金額情報32を説明する。担保設定金額情報32においては、顧客ID欄111に記憶された顧客IDに関連付けて、引き落とし口座ID欄112には引き落とし口座IDが、引き落とし口座残高欄113には引き落とし口座残高が、支払優先順位欄114には支払優先順位が、担保口座ID欄115には担保口座IDが、凍結可能資産種類欄116には凍結可能資産種類が、担保口座残高欄117には担保口座残高が、担保設定優先順位欄118には担保設定優先順位が、担保設定金額欄119には担保設定金額が記憶されている。
引き落とし口座ID欄112の引き落とし口座IDは、メッセージ保管料金を引き落とすことが可能な要求払性預金口座(以降「引き落とし口座」とも呼ぶ)を一意に特定する識別子であり、金融機関名、支店名及び口座番号の組合せを、文字、数字等で表記したものである。図4においては「B0001」等のように単純化して記載する。金融機関としては、保険者である生命保険会社そのもの、銀行、証券会社等を想定している。
引き落とし口座残高欄113の引き落とし口座残高は、引き落とし口座の残高である。
支払優先順位欄114の支払優先順位は、1又は複数の引き落とし口座間において、保険契約者がメッセージ保管料金の支払いに充当することを希望する優先順位である。
担保設定優先順位欄118の担保設定優先順位は、1又は複数の担保口座間において、保険契約者が担保に提供することを希望する(「凍結」されることを許容する)優先順位である。なお、保険契約者が優先順位を定めない場合は、「free」が記憶される。
担保設定金額欄119の担保設定金額は、担保口座残高のうち、保険者が「凍結」した額面金額である。凍結可能資産種類が「保険金」である場合、担保設定金額は、保険金の支払時において、保険金受取人に対する保険金の支払いを禁止する金額となる。
なお、「−」は、その欄に値が存在しないことを示す。欄112〜欄114に値が記憶されているレコードの欄115〜欄119には「−」が記憶されている。欄115〜欄119に値が記憶されているレコードの欄112〜欄114には「−」が記憶されている。「・・・」は、何らかの値が記憶されていることを省略的に示している。
(1)保険契約者「C0001」は、引き落とし口座として、「B0001」、「B0002」及び「B0003」を指定している。
(2)まず「B0001」からメッセージ保管料金を引き落とし、「B0001」から引き落とすことができない場合は「B0002」から引き落とし、「B0002」からも引き落とすことができない場合は「B0003」から引き落とす、ということを保険契約者は希望している。
(3)現在、引き落とし口座の残高は、「B0001」が「2500円」であり、「B0002」が「2000円」であり「B0003」が「3000円」である。
(5)引き落とし口座のいずれからも引き落としができない場合、まず担保口座「B0004」の凍結可能資産が凍結される。担保口座「B0004」の凍結可能資産が全額凍結されただけでは不充分である場合、担保口座「B0005」の凍結可能資産が凍結される。担保口座「B0005」の凍結可能資産が全額凍結されてもなお不充分である場合、担保口座「B0006」の凍結可能資産が凍結される、ということを保険契約者は希望(許容)している。
(6)担保口座「B0004」の担保口座残高「1000000円」のうち、「960円」が凍結されている。
図5に沿って、金融機関提供情報33を説明する。金融機関提供情報33においては、顧客ID欄121に記憶された顧客IDに関連付けて、金融機関ID欄122には金融機関IDが、情報種類欄123には情報種類が、年月日欄114には年月日が記憶されている。
金融機関ID欄122の金融機関IDは、金融機関を一意に特定する識別子である。ここでは、保険契約者に関する情報を保険者に提供した金融機関を特定する。
情報種類欄123の情報種類は、保険者が他の金融機関(又は金融機関である自分自身)から提供を受ける、保険契約者に関する情報のカテゴリである。情報種類としては、例えば、「相続開始」、「死亡」、「生命保険金支払い」、「住所変更」等があってよい。「相続開始」は、保険契約者と取引があった銀行が、保険契約者の死亡を相続人から知らされた際に、その旨を保険者に通知することを示す。「死亡」は、(他の)生命保険会社が、保険契約者の死亡を保険金受取人から知らされた際に、その旨を保険者に通知することを示す。「生命保険金支払い」は、(他の)生命保険会社が、保険金を支払った際に、その旨を保険者に通知することを示す。「住所変更」は、保険契約者と取引があった銀行又は(他の)生命保険会社が、保険契約者から住所を変更する届出を受けた際に、その旨を保険者に通知することを示す。
年月日欄124の年月日は、保険者が、金融機関から保険契約者に関する情報を受け取った年月日である。
図6に沿って、市場情報34を説明する。市場情報34においては、凍結可能資産種類欄131に記憶された凍結可能資産種類に関連付けて、市場名称欄132には市場名称が、格付欄133には格付けが、期間欄134には期間が、最高値欄135には最高値が、最安値欄136には最安値が、平均欄137には平均値が、標準偏差欄138には標準偏差が、担保掛目欄139には担保掛目が記憶されている。
市場名称欄132の市場名称は、凍結可能資産が取引される市場の名称である。
格付欄133の格付は、凍結可能資産(有価証券等)の発行体の支払能力を示す指標である。ここでは、格付は、「aaa」、「aa」、「a」、「bbb」、「bb」及び「b」の何れかであるものとし、この順番にしたがって徐々に支払能力が落ちていく。
期間欄134の期間は、凍結可能資産の市場価格が取得できる期間であり、その期間の始期の年月日及び終期の年月日を有する。
最高値欄135の最高値は、期間における凍結可能資産の市場価格の最高値である。
最安値欄136の最安値は、期間における凍結可能資産の市場価格の最低値である。
なお、最高値及び最安値は、国債のような有価証券については、額面1万円当たりの市場価格で示し、株式のような有価証券については、1取引単位当たりの市場価格で示す。
標準偏差欄138の標準偏差は、期間における凍結可能資産の市場価格(例えば毎日の終値)の標準偏差(ばらつきの度合い)である。
担保掛目欄139の担保掛目は、担保設定金額(図4欄119)の、その凍結可能資産によって担保される債権額(メッセージ保管料金の未収金額)に対する比率(百分率)であり、いわば安全率である。凍結可能資産の値動きが大きいほど、担保掛目は大きい。
図7は後回しにし、図8に沿ってメッセージ受け入れ処理手順を説明する。
ステップS201において、請求金額管理部21は、メッセージ35(図2)を受信する。具体的には、請求金額管理部21は、保険契約者が、顧客端末装置4の入力装置を介して、メッセージ35を入力するのを受け付ける。当該メッセージはネットワーク5を介してメッセージ保管装置1に送信され、請求金額管理部21は、このメッセージ35を補助記憶装置13に記憶する。
請求金額管理部21は、第2に、新たなレコードの顧客ID欄101、メッセージID欄102及び預かり期間欄103に、受信したメッセージ35に含まれる、それぞれ、顧客ID41、メッセージID42及び預かり期間43を記憶する。
請求金額管理部21は、第3に、新たなレコードのメッセージ保管料金欄104に、ステップS202の「第4」において算出したメッセージ保管料金を記憶する。
請求金額管理部21は、第4に、新たなレコードのメッセージ請求パタン欄105に、請求パタンとして、「毎月末」又は「一括後払」の何れかを記憶する。請求金額管理部21は、保険契約者が指定する請求パタンを記憶してもよいし、預かり期間が所定の長さ未満であれば「一括後払」を記憶し、預かり期間が所定の長さ以上であれば「毎月末」を記憶することとしてもよい。
なお、新たなレコードの請求金額欄106は空欄にしておく。
その後、メッセージ受信処理手順を終了する。
図9に沿って支払方法入力処理手順を説明する。
ステップS301において、請求金額管理部21は、初期情報を受け付ける。具体的には、請求金額管理部21は、第1に、顧客端末装置4の出力装置に、支払方法入力画面51(図7)を表示する。
請求金額管理部21は、第2に、保険契約者が、支払方法入力画面51の顧客ID欄52に顧客IDを入力するのを受け付ける。
請求金額管理部21は、第3に、保険契約者が、支払方法入力画面51の欄53及び欄54に対してデータを入力するのを受け付ける。欄53に入力されるデータは、引き落とし口座ごとの、優先順位、金融機関名、支店名、種類及び口座番号の組合せである。欄54に入力されるデータは、担保口座ごとの、優先順位、金融機関名、支店名、資産種類及び口座番号の組合せである。
請求金額管理部21は、第2に、すべての新たなレコードの顧客ID欄111に、ステップS301の「第2」において受け付けた顧客IDを記憶する。
請求金額管理部21は、第4に、ステップS301の「第3」において欄53に入力された優先順位を、それぞれの新たなレコードの支払優先順位欄114に記憶する。
新たなレコードの引き落とし口座残高欄113は、空欄としておく(「−」を記憶するのではない)。
請求金管理部21は、第2に、すべての新たなレコードの顧客ID欄111に、ステップS301の「第2」において受け付けた顧客IDを記憶する。
請求金額管理部21は、第4に、ステップS301の「第3」において欄54に入力され資産種類を、それぞれの新たなレコードの凍結可能資産種類欄116に記憶する。
請求金額管理部21は、第5に、ステップS301の「第3」において欄54に入力された優先順位を、それぞれの新たなレコードの担保設定優先順位欄118に記憶する。
新たなレコードの担保口座残高欄117及び担保設定金額欄119は、空欄としておく(「−」を記憶するのではない)。
その後、支払方法入力処理手順を終了する。
請求金額管理部21は、適宜のタイミングで(例えば毎日夜間のバッチ処理で)、以下のように、金融機関サーバ2から情報を入手し、担保設定金額情報32(図4)を最新の状態に維持する。
(1)請求金額管理部21は、金融機関サーバ2に「情報提供要求」を送信する。「情報提供要求」は、引き落とし口座ID及び/又は担保口座IDを含む。引き落とし口座ID及び/又は担保口座IDには金融機関名が含まれているので、請求金額管理部21は、どの引き落とし口座及び/又は担保口座についての「情報提供要求」を、どの金融機関サーバ2に対して送信すればよいかを決定できる。
なお、当然のことであるが、金融機関が口座残高を保険者に知らせることについて、口座名義人(保険契約者)の承諾が必要である。
この処理を実行することによって、請求金額管理部21は、金融機関提供情報33のレコードを蓄積して行くことができる。
請求金額管理部21は、適宜のタイミングで、以下のように、取引所サーバ3から情報を入手し、市場情報34(図6)を最新の状態に維持する。
(1)請求金額管理部21は、取引所サーバ3に「市場情報提供要求」を送信する。「市場情報提供要求」は、担保設定金額情報32(図4)に記憶されているすべての凍結可能資産種類を含む。
(2)取引所サーバ3は、「市場情報提供要求」に含まれる凍結可能資産種類のうち、自らが取引を仲介しているものについての、格付、期間、最高値及び最安値、並びに、市場名称を、メッセージ保管装置1に返信する。
(3)請求金額管理部21は、市場情報34の新たなレコードを作成し、凍結可能資産種類欄131、市場名称欄132、格付欄133、期間欄134、最高値欄135及び最安値欄136に、それぞれ、「市場情報提供要求」に含まれる凍結可能資産種類、返信された市場名称、格付、期間、最高値及び最安値を記憶する。
(5)請求金額管理部21は、作成した新たなレコードごとに、担保掛目を算出する。請求金額管理部21は、例えば、「標準偏差/(最高値−最安値)」の値を算出し、以下のルールで担保掛目を百分率として決定する。
(ルール)
0<「標準偏差/(最高値−最安値)」≦P1であれば、担保掛目をQ1とする。
P1<「標準偏差/(最高値−最安値)」≦P2であれば、担保掛目をQ2とする。
P2<「標準偏差/(最高値−最安値)」≦P3であれば、担保掛目をQ3とする。・・・
但し、0<P1<P2<P3<・・・かつ0<Q1<Q2<Q3<・・・である。
これらの処理を実行することによって、請求金額管理部21は、市場情報34のレコードを蓄積して行くことができる。
図10に沿って引き落とし・担保設定処理手順を説明する。
ステップS401において、担保管理部22は、メッセージ保管料金を請求すべき時期が到来したことを検知する。担保管理部22は、常時、請求金額情報31(図3)のすべてのレコードについての預かり期間及び請求パタン、並びに現在時刻を監視しておく。そして、請求すべき時点が到来する都度、請求金額を算出する。
担保管理部22は、第2に、請求金額を算出する。図3の1行目は、担保管理部22が、2011年10月31日、2011年11月30日、・・・の12の時点のそれぞれにおいてメッセージ保管料金を徴収すべきことを示している。よって、担保管理部22は、「12000円」を12で除算した「1000円」を請求金額として請求金額欄106に記憶する。
いま、引き落とし口座「B0001」の優先順位が「1」であり、その残高は「2500円」である。よって、担保管理部22は、当該残高「2500円」から請求金額「1000円」を減算した結果である「1500円」を、引き落とし口座残高欄113に上書きして記憶する。
担保管理部22は、第3に、引き落とし口座ID「B0001」に含まれる金融機関名の金融機関サーバ2に対して、『引き落とし口座IDに含まれる口座番号の口座の残高から「1000円」を減算し、同額を保険者の所定の口座の残高に対して加算する』旨の指示(引き落とし指示)を送信する。
担保管理部22は、第4に、「請求残額」を算出する。請求残額は、請求対象レコードの請求金額から、送信した引き落とし指示の金額の合計を減算した値であり、この場合は「0円」となる。そして、担保管理部22は、請求残額「0円」を、請求対象レコードの請求金額欄106に記憶する。
この場合の請求残額も、「0円」となる。そして、担保管理部22は、請求残額「0円」を、請求対象レコードの請求金額欄106に記憶する。
その後、引き落とし・担保設定処理手順を終了する。
担保管理部22は、定期的に又は周期的に、任意の顧客IDが特定する保険契約者について、請求金額情報31(図3)の請求金額欄106の請求残額を担保設定金額情報32(図4)の引き落とし口座残高(欄113)の合計と比較し、比較した結果が「請求残額<引き落とし口座残高の合計」である場合は、以下の「即時引き落とし・担保解除処理」を実行する。
(1)優先順位に従って、引き落とし口座残高から請求残額を減算して記憶する。
(2)請求残額を「0」に変更して記憶する。
(3)担保設定金額を「0」に変更して記憶する。
(4)(1)に対応し、金融機関サーバ2に対し、引き落とし指示を送信する。
(5)(3)に対応し、金融機関サーバ2に対し、担保口座の凍結を解除する指示を送信する。
担保設定金額情報32(図4)の担保設定優先順位欄118の値が「free」である場合があり得る。この場合、請求金額管理部21は、任意の顧客IDが特定する保険契約者について適宜のタイミングにおいて、担保設定優先順位欄118の値が「free」である凍結可能資産種類に対応する担保掛目を、市場情報34(図6)を参照し取得する。そして、担保掛目の小さい順(市場価格の変動が小さい順)に、担保設定優先順位「1」、「2」、「3」、・・・を、担保設定金額情報32(図4)の担保設定優先順位欄118に記憶することとしてもよい。
図11に沿って、即時担保設定処理手順を説明する。
ステップS501において、担保管理部22は、金融機関提供情報33(図5)の新たなレコードが作成されたことを検知する。具体的には、担保管理部22は、常時、金融機関提供情報33のレコードが新たに作成されるのを監視しておく。そして、新たなレコード(以降「新情報提供レコード」と呼ぶことがある)が作成された時点でステップS502に進む。
担保管理部22は、第2に、取得した情報種類が「相続開始」、「死亡」及び「生命保険金支払い」のうちの何れかであり、かつ、取得した請求金額の合計が所定の閾値以上である場合(ステップS502“YES”)は、ステップS503に進む。それ以外の場合(ステップS502“NO”)は、即時担保設定処理手順を終了する。
その後、即時担保設定処理手順を終了する。
図12に沿って、担保評価替え処理手順を説明する。
ステップS601において、担保管理部22は、市場情報34(図6)の新たなレコードが作成されたことを検知する。具体的には、担保管理部22は、常時、市場情報34のレコードが新たに作成されるのを監視しておく。そして、新たなレコード(以降「新市場情報レコード」と呼ぶことがある)が作成された時点で、前記のように、平均値、標準偏差及び担保掛目を算出したうえで、ステップS602に進む。
なお、ステップS603〜S605の処理は、ステップS602において取得した顧客IDごとに繰り返すものとする。その後、担保評価替え処理手順を終了する。
本実施形態によれば、複数の引き落とし口座を有する保険契約者から、保険契約者が希望する順に、メッセージ保管料金の徴収を確実に行うことができる。また、メッセージ保管料金の全額徴収が不可能である場合でも、複数の担保口座を設定し、保険契約者が希望する順に、又は担保の価格変動が小さい順に担保を確保し、未収金を保全することができる。
さらに、保険契約者が死亡した後、速やかに未収金の保全が可能となり、担保の市場価格の変動を反映した最適な担保設定及び設定変更も可能になる。
2 金融機関サーバ
3 取引所サーバ
4 顧客端末装置
5 ネットワーク
11 中央制御装置(制御部)
12 主記憶装置(記憶部)
13 補助記憶装置(記憶部)
14 入力装置
15 出力装置
16 通信インタフェース(IF)
21 請求金額管理部
22 担保管理部
31 請求金額情報
32 担保設定金額情報
33 金融機関提供情報
34 市場情報
35 メッセージ
51 支払方法入力画面
Claims (6)
- メッセージを保管し、前記保管するメッセージについてのメッセージ保管料金の徴収を支援するメッセージ保管装置であって、
保険契約者ごとに、前記メッセージ保管料金のうち、請求すべき時期が到来している金額である請求金額が記憶される請求金額情報と、
前記保険契約者ごとに、前記メッセージ保管料金を引き落とす引き落とし口座、前記引き落とし口座の残高、前記メッセージ保管料金を引き落とすことができない場合に自由な資金化を禁止することが可能な担保口座、前記担保口座の残高、及び、前記担保口座の残高のうち実際に資金化を禁止する残高が記憶される担保設定金額情報と、
が格納される記憶部と、
前記請求すべき時期が到来すると、
前記請求金額情報を参照して、前記請求金額を徴収すべき前記保険契約者を特定し、
前記担保設定金額情報を参照して、前記特定した保険契約者の引き落とし口座を特定し、
前記特定した引き落とし口座の残高から、前記請求金額を控除したうえで記憶し、
前記特定した引き落とし口座の残高から、前記請求金額を控除することができない場合は、
前記担保設定金額情報を参照して、前記特定した保険契約者の担保口座を特定し、
前記特定した担保口座の残高の一部又は全部を、前記担保口座の残高のうち実際に資金化を禁止する残高として記憶する制御部と、
を有することを特徴とするメッセージ保管装置。 - 前記担保設定金額情報は、
前記保険契約者ごとに、さらに、前記引き落とし口座の優先順位、及び、前記担保口座の優先順位を記憶しており、
前記制御部は、
前記引き落とし口座の優先順位に基づいて、前記特定した引き落とし口座の残高から、前記請求金額を控除したうえで記憶し、
前記担保口座の優先順位に基づいて、前記特定した担保口座の残高の一部又は全部を、前記担保口座の残高のうち実際に資金化を禁止する残高として記憶すること、
を特徴とする請求項1に記載のメッセージ保管装置。 - メッセージを保管し、前記保管するメッセージについてのメッセージ保管料金の徴収を支援するメッセージ保管装置であって、
保険契約者ごとに、前記メッセージ保管料金を引き落とすことができない場合に自由な資金化を禁止することが可能な担保口座、前記担保口座の残高、及び、前記担保口座の残高のうち実際に資金化を禁止する残高が記憶される担保設定金額情報が格納される記憶部と、
前記保険契約者が死亡した旨の情報を検知すると、
前記メッセージ保管料金のうち請求すべき時期が到来している金額である請求金額が所定の閾値以上である場合は、
前記担保設定金額情報を参照して、前記死亡した保険契約者の担保口座を特定し、
前記特定した担保口座の残高の一部又は全部を、前記担保口座の残高のうち実際に資金化を禁止する残高として記憶する制御部と、
を有することを特徴とするメッセージ保管装置。 - 前記担保設定金額情報は、
前記保険契約者ごとに、さらに、前記担保口座の優先順位を記憶しており、
前記制御部は、
前記担保口座の優先順位に基づいて、前記特定した担保口座の残高の一部又は全部を、前記担保口座の残高のうち実際に資金化を禁止する残高として記憶すること、
を特徴とする請求項3に記載のメッセージ保管装置。 - 前記制御部は、
前記担保口座において保管する資産の、ある期間における市場価格の変化に関する情報を入手し、
前記市場価格の変化に関する情報に基づいて、前記担保口座において保管する資産ごとに、前記担保口座の残高のうち実際に資金化を禁止する残高を決定すること、
を特徴とする請求項1又は3に記載のメッセージ保管装置。 - 前記自由な資金化を禁止することが可能な担保口座は、
保険金受取人に対して支払われる保険金に関する口座であり、
前記担保口座の残高のうち実際に資金化を禁止する残高は、
前記保険金の支払時において、保険金受取人に対する支払いが禁止される金額であること、
を特徴とする請求項1又は3に記載のメッセージ保管装置。
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