JP2013120412A - 物体検出装置、監視カメラ、及び物体検出方法 - Google Patents

物体検出装置、監視カメラ、及び物体検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013120412A
JP2013120412A JP2011266692A JP2011266692A JP2013120412A JP 2013120412 A JP2013120412 A JP 2013120412A JP 2011266692 A JP2011266692 A JP 2011266692A JP 2011266692 A JP2011266692 A JP 2011266692A JP 2013120412 A JP2013120412 A JP 2013120412A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
value
threshold
object detection
binarization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011266692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5891022B2 (ja
Inventor
Yoshio Wada
善生 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hanwha Techwin Co Ltd
Original Assignee
Samsung Techwin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung Techwin Co Ltd filed Critical Samsung Techwin Co Ltd
Priority to JP2011266692A priority Critical patent/JP5891022B2/ja
Priority to KR1020120105944A priority patent/KR101733668B1/ko
Publication of JP2013120412A publication Critical patent/JP2013120412A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5891022B2 publication Critical patent/JP5891022B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • G06T7/11Region-based segmentation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/20Analysis of motion
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/18Closed-circuit television [CCTV] systems, i.e. systems in which the video signal is not broadcast
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30232Surveillance

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】被写体の明るさが変化しても精度良く物体を検出できるようにすること。
【解決手段】画像を二値化する二値化手段と、前記画像の明るさに応じて当該画像の二値化に用いる閾値を算出する閾値算出手段と、背景画像を前記閾値算出手段に入力して第1の閾値を算出し、前記背景画像及び前記第1の閾値を前記二値化手段に入力して当該背景画像を二値化する背景二値化手段と、対象画像を前記閾値算出手段に入力して第2の閾値を算出し、前記対象画像及び前記第2の閾値を前記二値化手段に入力して当該対象画像を二値化する対象二値化手段と、前記背景画像を二値化して得られた背景二値化画像と、前記対象画像を二値化して得られた対象二値化画像との差分から物体を検出する物体検出手段と、を備える、物体検出装置が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、物体検出装置、監視カメラ、及び物体検出方法に関する。
近年、撮像画像から物体を検出する技術(以下、物体検出)に注目が集まっている。この技術は、例えば、監視カメラで撮像された画像から侵入者や不審者などを検出する際に利用される。物体検出を実現する方法としては、例えば、背景差分法、LBP(Local Binary Pattern)法、増分符号相関法、及びRRC(Radial Reach Correlation)法などが知られている。
背景差分法は、背景となる画像を用意し、入力画像と背景画像との差から背景画像にない物体を検出する方法である(例えば、下記の特許文献1を参照)。但し、背景差分法は、輝度(照明)の変化がある場合に正しく物体を検出することが困難になるという弱点がある。照明変動に強い方法としては、増分符号相関法がある。増分符号相関法は、画像を2値化して輝度成分を削除し、2値化した画像の比較により物体を検出する方法である。但し、増分符号相関法は、輝度成分を考慮しないため、低照度の雑音が多い場合に誤判定が生じやすいという弱点がある。
増分符号相関法の弱点を克服するために、RRC法が考案された。RRC法は、ある着眼点から放射状(8方向)へと、所定の閾値以上の明度差を持つ点(Reach点)を探索し、探索の結果として得られた8組のReach点ペアに基づいて物体を検出する方法である。但し、RRC法においては、明度差の閾値や物体判別用の閾値は経験則で決定される。しかし、撮像環境などに応じて画像にのる雑音の量や性質などが異なるため、経験則で決定された閾値が必ずしも適切でない場合がある。そのため、画像に応じて適切な閾値を決定する方法について検討が行われた。
そのような方法の一つとして、閾値を統計的に決定するSRF法(統計的Reach特徴法)が提案されている。SRF法は、明度の異なる多数の背景画像を用意し、背景画像に対する統計処理の結果に基づいて閾値を決定するというものである。SRF法を適用すると、雑音特性の変化に対して頑健な物体検出が可能になるが、多くの背景画像を用意しなければならないという問題点がある。多くの背景画像を用意するには、背景画像を保持するために大容量のメモリが必要になる上、背景画像の処理に要する演算負荷も非常に大きくなってしまう。
特許第3831232号明細書
上記のような理由から、可能な限り少ない背景画像(できれば1枚程度の背景画像)を用い、少ない演算負荷及び少ないメモリ量で精度良く物体検出する仕組みの実現が求められている。例えば、上記のRRC法のようなReach点ペアの探索を必要とせず、また、ラインメモリを必要とせずに物体検出できる方法が好ましい。ラインメモリを設けずに済めば回路規模を小さくすることが可能になり、装置の小型化やコスト低減に寄与する。また、被写体の輝度変化に対して頑健な物体検出技術の開発が望まれている。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、照明変動に強く高速動作が可能な、新規かつ改良された物体検出装置、監視カメラ、及び物体検出方法を提供することにある。また、回路規模の低減が可能である。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、画像を二値化する二値化手段と、前記画像の明るさに応じて当該画像の二値化に用いる閾値を算出する閾値算出手段と、背景画像を前記閾値算出手段に入力して第1の閾値を算出し、前記背景画像及び前記第1の閾値を前記二値化手段に入力して当該背景画像を二値化する背景二値化手段と、対象画像を前記閾値算出手段に入力して第2の閾値を算出し、前記対象画像及び前記第2の閾値を前記二値化手段に入力して当該対象画像を二値化する対象二値化手段と、前記背景画像を二値化して得られた背景二値化画像と、前記対象画像を二値化して得られた対象二値化画像との差分から物体を検出する物体検出手段と、を備える、物体検出装置が提供される。かかる構成により、被写体の輝度が変化しても、精度良く物体を検出することが可能になる。また、低い演算負荷、少ないメモリ量、小さな回路規模で高速に物体検出が可能になる。
また、前記閾値算出手段は、前記画像が明るいほど前記閾値を大きくし、前記画像が暗いほど前記閾値を小さくするように構成されていてもよい。かかる構成により、被写体の輝度が変化しても、精度良く物体を検出することが可能になる。
また、前記閾値算出手段は、前記画像を構成する画素について輝度値のヒストグラムを生成し、当該ヒストグラムに基づいて前記閾値を算出するように構成されていてもよい。かかる構成により、被写体の輝度が変化しても、精度良く物体を検出することが可能になる。
また、前記閾値算出手段は、前記ヒストグラムのピークに対応する輝度値を前記閾値とするように構成されていてもよい。かかる構成により、被写体の輝度が変化しても、精度良く物体を検出することが可能になる。
また、前記閾値算出手段は、前記画像を構成する画素の輝度値について当該輝度値の分布傾向を示す統計値に基づいて前記閾値を算出するように構成されていてもよい。かかる構成により、被写体の輝度が変化しても、精度良く物体を検出することが可能になる。
また、前記閾値算出手段は、前記輝度値の平均値又は中央値を前記閾値とするように構成されていてもよい。かかる構成により、被写体の輝度が変化しても、精度良く物体を検出することが可能になる。
また、前記二値化手段は、前記閾値に対応する輝度値が前記画像における輝度分布の中心となるように前記画像をゲインアップするゲイン調整手段と、前記画像を構成する画素のうち、前記ゲイン調整手段によるゲインアップ後に輝度値が所定値を越える画素の輝度値を前記所定値に設定するクリップ手段と、前記ゲイン調整手段及び前記クリップ手段による処理後の前記画像を二値化する二値化処理手段と、を含むものであってもよい。かかる構成により、より精度良く物体を検出することが可能になる。
また、前記画像を構成する各画素は、所定の走査順序に沿って連続して読み出されるように構成されていてもよい。この場合、前記二値化手段は、m=1〜Mについて、判定対象となる前記画素Xの輝度値と、当該判定対象となる画素Xよりmステップ前に読み出された前記画素Xmの輝度値との差分が前記閾値より大きいか否かを判定し、当該差分が前記閾値より大きくなる回数を計数する判定手段と、前記第1判定手段により計数された回数が所定値よりも大きい場合に前記判定対象となる画素Xの輝度値を第1の値に設定し、当該回数が前記所定値よりも小さい場合に前記判定対象となる画素Xの輝度値を第2の値に設定する二値設定手段と、を含む。かかる構成により、少ないメモリ量で、より精度良く物体を検出することが可能になる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記の物体検出装置と、前記背景画像及び前記対象画像を撮像する撮像手段と、前記物体検出手段による検出結果を監視者に通知する通知手段と、を備える、監視カメラが提供される。かかる構成により、被写体の輝度が変化しても、精度良く物体を検出することが可能になる。また、低い演算負荷、少ないメモリ量、小さな回路規模で高速に物体検出が可能になる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、画像を二値化する二値化手段と、画像の明るさに応じて当該画像の二値化に用いる閾値を算出する閾値算出手段と、を有する物体検出装置が、背景画像を前記閾値算出手段に入力して第1の閾値を算出し、前記背景画像及び前記第1の閾値を前記二値化手段に入力して当該背景画像を二値化する背景二値化工程と、対象画像を前記閾値算出手段に入力して第2の閾値を算出し、前記対象画像及び前記第2の閾値を前記二値化手段に入力して当該対象画像を二値化する対象二値化工程と、前記背景画像を二値化して得られた背景二値化画像と、前記対象画像を二値化して得られた対象二値化画像との差分から物体を検出する物体検出工程と、を含む、物体検出方法が提供される。かかる構成により、被写体の輝度が変化しても、精度良く物体を検出することが可能になる。また、低い演算負荷、少ないメモリ量、小さな回路規模で高速に物体検出が可能になる。
以上説明したように本発明によれば、照明変動に強く、高速動作が可能な物体検出技術が実現される。また、実装時に回路規模の低減が可能である。
本発明の一実施形態に係る物体検出装置の構成について説明するための説明図である。 同実施形態に係る2値化閾値の生成方法(背景画像)について説明するための説明図である。 同実施形態に係る2値化閾値の生成方法(入力画像)について説明するための説明図である。 同実施形態の一変形例(変形例#1)に係る物体検出装置の構成について説明するための説明図である。 同実施形態の一変形例(変形例#2)に係る物体検出装置の構成について説明するための説明図である。 同実施形態に係るヒストグラム作成手段の回路構成例について説明するための説明図である。 同実施形態に係るヒストグラム作成手段の回路構成例について説明するための説明図である。 同実施形態に係る技術を適用した場合に得られる効果を模式的に示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[説明の流れについて]
ここで、以下に記載する本発明の実施形態に関する説明の流れについて簡単に述べる。まず、図1〜図3を参照しながら、本発明の一実施形態に係る物体検出装置100の構成について説明する。次いで、図4を参照しながら、同実施形態の一変形例(変形例#1)に係る物体検出装置100の構成について説明する。次いで、図5を参照しながら、同実施形態の一変形例(変形例#2)に係る物体検出装置200の構成について説明する。次いで、図6及び図7を参照しながら、同実施形態に係るヒストグラム作成手段101、201の回路構成例について説明する。最後に、図8を参照しながら、同実施形態に係る技術を適用した場合に得られる効果について述べる。
<1:基本構成>
本発明の一実施形態に係る物体検出技術について説明する。ここでは、当該物体検出技術を実装した物体検出装置100の基本構成について説明する。
[1−1:全体構成]
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係る物体検出装置100の全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係る物体検出装置100の全体構成について説明するための説明図である。
図1に示すように、物体検出装置100は、主に、ヒストグラム作成手段101と、閾値&ゲイン更新手段102と、2値化手段103と、記憶手段104とを有する。さらに、物体検出装置100は、ヒストグラム作成手段105と、閾値&ゲイン更新手段106と、2値化手段107と、差分算出手段108とを有する。
なお、物体検出装置100は、被写体を撮像し、撮像画像から各画素の輝度値を表す輝度信号を生成する撮像手段(非図示)をさらに有していてもよい。また、物体検出装置100は、物体検出用画像から、侵入者や不審者、或いは、自動車や自転車などの物体を検出する解析手段(非図示)をさらに有していてもよい。また、物体検出装置100は、当該撮像手段及び/又は解析手段を有する外部機器と有線又は無線の電気通信回線を介して接続されていてもよいし、ケーブルなどで直接的に接続されていてもよい。但し、ここでは物体検出装置100に対して外部から輝度信号が入力されるものとし、物体検出装置100により生成された物体検出用画像は外部へと出力されるものとして説明を進める。
(背景画像の処理に関する構成要素について)
まず、物体検出装置100には、背景画像の輝度信号(以下、背景輝度信号P)が入力される。物体検出装置100に入力された背景輝度信号Pは、ヒストグラム作成手段101及び2値化手段103に入力される。背景輝度信号Pが入力されると、ヒストグラム作成手段101は、背景輝度信号Pから輝度値の度数分布を計算し、背景輝度信号Pのヒストグラムを作成する。なお、ヒストグラム作成手段101の回路構成例については後段において詳述する。
ヒストグラム作成手段101により作成されたヒストグラムの情報は、閾値&ゲイン更新手段102に入力される。ヒストグラムの情報が入力されると、閾値&ゲイン更新手段102は、当該ヒストグラムに基づいて背景輝度信号Pの2値化に用いる閾値S及びゲイン調整値G(Gは自然数)を算出する。閾値&ゲイン更新手段102により算出された閾値S及びゲイン調整値Gは、2値化手段103に入力される。なお、閾値Sは、例えば、ヒストグラムのピーク、平均値、中央値、或いは、分散値など、輝度値の分布傾向を示す統計値に基づいて決定される。
上記の通り、2値化手段103には、背景輝度信号P、閾値S及びゲイン調整値Gが入力される。背景輝度信号P、閾値S及びゲイン調整値Gが入力されると、2値化手段103は、図2に示すような処理手順で背景輝度信号Pを2値化し、各画素に対応する出力値A(以下、2値化後背景画素値A)を出力する。なお、2値化手段103による処理の内容については後段において詳述する。2値化手段103から出力された2値化後背景画素値Aは、記憶手段104に格納される。そして、記憶手段104に格納された2値化後背景画素値Aは、必要に応じて差分算出手段108により読み出される。
(入力画像の処理に関する構成要素について)
次に、物体検出装置100には、物体検出の対象となる入力画像の輝度信号(以下、入力輝度信号P)が入力される。物体検出装置100に入力された入力輝度信号Pは、ヒストグラム作成手段105及び2値化手段107に入力される。入力輝度信号Pが入力されると、ヒストグラム作成手段105は、入力輝度信号Pから輝度値の度数分布を計算し、入力輝度信号Pのヒストグラムを作成する。なお、ヒストグラム作成手段105の回路構成例については後段において詳述する。
ヒストグラム作成手段105により作成されたヒストグラムの情報は、閾値&ゲイン更新手段106に入力される。ヒストグラムの情報が入力されると、閾値&ゲイン更新手段106は、当該ヒストグラムに基づいて入力輝度信号Pの2値化に用いる閾値S及びゲイン調整値G(Gは自然数)を算出する。閾値&ゲイン更新手段106により算出された閾値S及びゲイン調整値Gは、2値化手段107に入力される。なお、閾値Sは、例えば、ヒストグラムのピーク、平均値、中央値、或いは、分散値など、輝度値の分布傾向を示す統計値に基づいて決定される。
上記の通り、2値化手段107には、入力輝度信号P、閾値S及びゲイン調整値Gが入力される。入力輝度信号P、閾値S及びゲイン調整値Gが入力されると、2値化手段107は、図3に示すような処理手順で入力輝度信号Pを2値化し、各画素に対応する出力値B(以下、2値化後入力画素値B)を出力する。なお、2値化手段107による処理の内容については後段において詳述する。2値化手段107から出力された2値化後入力画素値Bは、差分算出手段108に入力される。
(物体検出用画像の生成に関する構成要素について)
2値化後入力画素値Bが入力されると、差分算出手段108は、記憶手段104から2値化後背景画素値Aを読み出す。そして、差分算出手段108は、2値化後入力画素値Bと2値化後背景画素値Bとの差分を算出し、その差分を物体検出用画像の画素値として出力する。例えば、差分算出手段108は、2値化後背景画像Aを反転させ、反転後の2値化後背景画像Aバーと、2値化後入力画像Bとを合成して物体検出用画像を生成する。例えば、図8の上段に示すような背景画像及び入力画像が与えられた場合、同下段に示すような出力画像が物体検出用画像として出力される。
以上、本実施形態に係る物体検出装置100の全体構成について説明した。
(監視カメラなどへの応用)
ところで、本実施形態に係る物体検出装置100は、撮像手段などを追加することで監視カメラとして機能しうる。また、撮像手段により撮像された画像が物体検出装置100に入力されるようにし、物体検出装置100から出力された物体検出用画像が侵入者/不審者検出用の画像解析手段に入力されるようにすれば、監視システムが実現される。この場合、撮像手段や画像解析手段と物体検出装置100との間は有線又は無線の電気通信回線を介して接続されてもよいし、ケーブルなどで直接的に接続されてもよい。こうした実装形態の変形についても当然に本実施形態の技術的範囲に属することは言うまでもない。
[1−2:2値化処理の内容について]
ここで、図2及び図3を参照しながら、2値化手段103、107による2値化処理の内容について、より詳細に説明する。なお、背景輝度信号P及び入力輝度信号Pは、それぞれラスタースキャンで入力されるものとする。また、処理は1行単位で実行されるものとし、異なる行との間で相互作用は考えないものとする。
(背景画像に基づく2値化閾値)
まず、2値化手段103による2値化処理の内容について説明する。図2に示すように、2値化手段103は、ゲイン調整工程、輝度制限工程、遅延工程を順次実行する。さらに、2値化手段103は、遅延工程で得られた輝度信号から2値化後背景画素値Aを算出する。以下、各工程について、より詳細に説明する。
ゲイン調整工程において、2値化手段103は、ゲイン調整機能111により、閾値&ゲイン更新手段102により入力されたゲイン調整値Gに基づいて背景輝度信号Pの各画素値をG倍にゲインアップする。次いで、2値化手段103は、輝度制限機能112により、ゲインアップ後の各画素値を所定の最大値でクリップする。例えば、背景輝度信号Pが8ビットで表現されている場合、2値化手段103は、ゲインアップ後の画素値が255を越えた場合に、その画素値を255に設定する。
次いで、2値化手段103は、遅延機能113により、画素値Xを有する注目画素を基準として時間Tずつ遅延したM個(例えば、Mは基準とする画素と同じ行内の画素数)の画素値X,…,Xを取得する。つまり、2値化手段103は、注目画素よりも1個前に位置する画素、…、M個前に位置する画素の画素値を順次取得する。次いで、2値化手段103は、閾値&ゲイン更新手段102により入力された閾値S及び所定の閾値Tに基づいて2値化後背景画素値Aを算出する。
まず、2値化手段103は、画素値Xと画素値X(m=1,…,M)との差分ΔX(ΔX=|X−X|)を算出する。次いで、2値化手段103は、ΔX>Sの場合に中間判定値AをA=1とし、ΔX≦Sの場合に中間判定値AをA=0とする。m=1,…,Mについて中間判定値Aを得ると、2値化手段103は、中間判定値A(m=1,…,M)の総和ΣAを算出する。そして、2値化手段103は、総和ΣA>Tである場合に2値化後背景画素値AをA=1とし、総和ΣA≦Tである場合に2値化後背景画素値AをA=0とする。
背景輝度信号Pの各画素について上述した処理が実施され、各画素に対応する2値化後背景画素値Aは、記憶手段104に格納される。なお、上記の閾値Tは、例えば、固定値0に設定される。もちろん、この閾値Tを0以外の値に設定したり、外部から値を変更したりできるようにすることも可能である。また、上述した処理の流れから明らかなように、本実施形態に係る2値化処理は、パイプライン構成となっており、ラインメモリを必要とする構成とはなっていない。そのため、小型の回路を用いて本実施形態に係る2値化処理を実施することが可能である。
(入力画像に基づく2値化閾値)
次に、2値化手段107による2値化処理の内容について説明する。図3に示すように、2値化手段107は、ゲイン調整工程、輝度制限工程、遅延工程を順次実行する。さらに、2値化手段107は、遅延工程で得られた輝度信号から2値化後入力画素値Bを算出する。以下、各工程について、より詳細に説明する。
ゲイン調整工程において、2値化手段107は、ゲイン調整機能121により、閾値&ゲイン更新手段106により入力されたゲイン調整値Gに基づいて入力輝度信号Pの各画素値をG倍にゲインアップする。次いで、2値化手段107は、輝度制限機能122により、ゲインアップ後の各画素値を所定の最大値でクリップする。例えば、入力輝度信号Pが8ビットで表現されている場合、2値化手段107は、ゲインアップ後の画素値が255を越えた場合に、その画素値を255に設定する。
次いで、2値化手段107は、遅延機能123により、画素値Xを有する注目画素を基準として時間Tずつ遅延したM個(例えば、Mは基準とする画素と同じ行内の画素数)の画素値X,…,Xを取得する。つまり、2値化手段107は、注目画素よりも1個前に位置する画素、…、M個前に位置する画素の画素値を順次取得する。次いで、2値化手段107は、閾値&ゲイン更新手段106により入力された閾値S及び所定の閾値Tに基づいて2値化後入力画素値Bを算出する。
まず、2値化手段107は、画素値Xと画素値X(m=1,…,M)との差分ΔX(ΔX=|X−X|)を算出する。次いで、2値化手段107は、ΔX>Sの場合に中間判定値BをB=1とし、ΔX≦Sの場合に中間判定値BをB=0とする。m=1,…,Mについて中間判定値Bを得ると、2値化手段107は、中間判定値B(m=1,…,M)の総和ΣBを算出する。そして、2値化手段107は、総和ΣB>Tである場合に2値化後入力画素値BをB=1とし、総和ΣB≦Tである場合に2値化後入力画素値BをB=0とする。
入力輝度信号Pの各画素について上述した処理が実施され、各画素に対応する2値化後入力画素値Bは、差分算出手段108に入力される。なお、上記の閾値Tは、例えば、固定値0に設定される。もちろん、この閾値Tを0以外の値に設定したり、外部から値を変更したりできるようにすることも可能である。また、上述した処理の流れから明らかなように、本実施形態に係る2値化処理は、パイプライン構成となっており、ラインメモリを必要とする構成とはなっていない。そのため、小型の回路を用いて本実施形態に係る2値化処理を実施することが可能である。
以上、本実施形態に係る2値化処理の内容について説明した。なお、上記のSとSとは異なる値に設定されることもあるし、同じ値に設定されることもある。同様に、上記のGとGとは異なる値に設定されることもあるし、同じ値に設定されることもある。また、1フレーム前の入力輝度信号Pに対する閾値S及びゲイン調整値Gを利用して、現在の入力輝度信号Pの2値化処理を実施するように構成されていてもよい。このような構成にすると、照度の顕著な変化があると2値化に用いる閾値S及びゲイン調整値Gは最適な値からずれてしまうが、1フレーム分のずれが物体検出の精度を劣化させる要因とはならないと考えられる。
以上、本実施形態に係る物体検出装置100の基本構成について説明した。
<2:変形例#1(背景画像の更新制御)>
次に、図4を参照しながら、本実施形態の一変形例(変形例#1)に係る物体検出装置100の構成について説明する。図4は、本実施形態の一変形例(変形例#1)に係る物体検出装置100の構成について説明するための説明図である。ここで説明する変形例#1は、外部から入力される更新制御信号に応じて新たな背景輝度信号Pに基づく2値化後背景画素値Aを生成し、記憶手段104に格納されている2値化後背景画素値Aを更新する点で上述した基本構成と相違する。
図4に示すように、変形例#1に係る物体検出装置100は、主に、ヒストグラム作成手段101と、閾値&ゲイン更新手段102と、2値化手段103と、記憶手段104とを有する。さらに、物体検出装置100は、ヒストグラム作成手段105と、閾値&ゲイン更新手段106と、2値化手段107と、差分算出手段108と、切替手段109とを有する。なお、入力画像の処理に関する構成要素及び物体検出用画像の生成に関する構成要素は上述した基本構成と実質的に同じであるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(背景画像の処理に関する構成要素について)
まず、物体検出装置100には、背景画像の輝度信号(以下、背景輝度信号P)が入力される。物体検出装置100に入力された背景輝度信号Pは、ヒストグラム作成手段101及び2値化手段103に入力される。背景輝度信号Pが入力されると、ヒストグラム作成手段101は、背景輝度信号Pから輝度値の度数分布を計算し、背景輝度信号Pのヒストグラムを作成する。なお、ヒストグラム作成手段101の回路構成例については後段において詳述する。
ヒストグラム作成手段101により作成されたヒストグラムの情報は、閾値&ゲイン更新手段102に入力される。ヒストグラムの情報が入力されると、閾値&ゲイン更新手段102は、当該ヒストグラムに基づいて背景輝度信号Pの2値化に用いる閾値S及びゲイン調整値G(Gは自然数)を算出する。閾値&ゲイン更新手段102により算出された閾値S及びゲイン調整値Gは、2値化手段103に入力される。なお、閾値Sは、例えば、ヒストグラムのピーク、平均値、中央値、或いは、分散値など、輝度値の分布傾向を示す統計値に基づいて決定される。
上記の通り、2値化手段103には、背景輝度信号P、閾値S及びゲイン調整値Gが入力される。背景輝度信号P、閾値S及びゲイン調整値Gが入力されると、2値化手段103は、図2に示すような処理手順で背景輝度信号Pを2値化し、各画素に対応する出力値A(以下、2値化後背景画素値A)を出力する。2値化手段103から出力された2値化後背景画素値Aは、記憶手段104に格納される。
その後、差分算出手段108は、記憶手段104に格納された2値化後背景画素値Aを利用して物体検出用画像を生成する。しかし、外部から更新制御信号が入力されると、切替手段109は、更新制御信号の入力に合わせて新たに入力された背景輝度信号Pをヒストグラム作成手段101及び2値化手段103に入力する。新たな背景輝度信号Pが入力されると、ヒストグラム作成手段101は新たな背景輝度信号Pに基づいてヒストグラムを作成する。さらに、閾値&ゲイン更新手段102は、新たなヒストグラムに基づいて閾値S及びゲイン調整値Gを更新する。
そして、2値化手段103は、更新後の閾値S及びゲイン調整値Gに基づいて新たな背景輝度信号Pを2値化して2値化後背景画素値Aを生成する。2値化手段103により新たに生成された2値化後背景画素値Aは、記憶手段104に格納される。その後、差分算出手段108は、記憶手段104に格納された新たな2値化後背景画素値Aを利用して物体検出用画像を生成する。このように、変形例#1に係る物体検出装置100は、外部から入力された更新制御信号に応じて2値化後背景画素値Aを更新することができる。そのため、所定のタイミングで更新制御信号を入力したり、所定の周期で更新制御信号を入力したり、物体検出結果に応じて更新制御信号を入力したりすることで、より輝度変化に強い物体検出が可能になる。
以上、変形例#1に係る物体検出装置100の全体構成について説明した。
<3:変形例#2(回路共有化)>
次に、図5を参照しながら、本実施形態の一変形例(変形例#2)に係る物体検出装置200の構成について説明する。図5は、本実施形態の一変形例(変形例#2)に係る物体検出装置200の構成について説明するための説明図である。ここで説明する変形例#2は、背景画像用の2値化処理回路と、入力画像用の2値化処理回路とを共有化する構成に関する。
図5に示すように、変形例#2に係る物体検出装置200は、主に、ヒストグラム作成手段201と、閾値&ゲイン更新手段202と、2値化手段203と、記憶手段204と、切替制御手段205と、差分算出手段206とを有する。
なお、物体検出装置200は、被写体を撮像し、撮像画像から各画素の輝度値を表す輝度信号を生成する撮像手段(非図示)をさらに有していてもよい。また、物体検出装置200は、物体検出用画像から、侵入者や不審者、或いは、自動車や自転車などの物体を検出する解析手段(非図示)をさらに有していてもよい。また、物体検出装置200は、当該撮像手段及び/又は解析手段を有する外部機器と有線又は無線の電気通信回線を介して接続されていてもよいし、ケーブルなどで直接的に接続されていてもよい。但し、ここでは物体検出装置200に対して外部から輝度信号が入力されるものとし、物体検出装置200により生成された物体検出用画像は外部へと出力されるものとして説明を進める。
(背景画像の処理に関する構成要素について)
まず、物体検出装置200には、背景画像の輝度信号(以下、背景輝度信号P)が入力される。物体検出装置200に入力された背景輝度信号Pは、ヒストグラム作成手段201及び2値化手段203に入力される。背景輝度信号Pが入力されると、ヒストグラム作成手段201は、背景輝度信号Pから輝度値の度数分布を計算し、背景輝度信号Pのヒストグラムを作成する。なお、ヒストグラム作成手段201の回路構成例については後段において詳述する。
ヒストグラム作成手段201により作成されたヒストグラムの情報は、閾値&ゲイン更新手段202に入力される。ヒストグラムの情報が入力されると、閾値&ゲイン更新手段202は、当該ヒストグラムに基づいて背景輝度信号Pの2値化に用いる閾値S及びゲイン調整値G(Gは自然数)を算出する。閾値&ゲイン更新手段202により算出された閾値S及びゲイン調整値Gは、2値化手段203に入力される。なお、閾値Sは、例えば、ヒストグラムのピーク、平均値、中央値、或いは、分散値など、輝度値の分布傾向を示す統計値に基づいて決定される。
上記の通り、2値化手段203には、背景輝度信号P、閾値S及びゲイン調整値Gが入力される。背景輝度信号P、閾値S及びゲイン調整値Gが入力されると、2値化手段203は、上述した基本構成に係る2値化手段103と同様の処理手順で背景輝度信号Pを2値化し、各画素に対応する出力値A(以下、2値化後背景画素値A)を出力する。2値化手段203から出力された2値化後背景画素値Aは、記憶手段204に格納される。そして、記憶手段204に格納された2値化後背景画素値Aは、必要に応じて差分算出手段206により読み出される。
(入力画像の処理に関する構成要素について)
次に、物体検出装置200には、物体検出の対象となる入力画像の輝度信号(以下、入力輝度信号P)が入力される。このとき、切替制御信号が入力され、切替制御手段205により閾値&ゲイン更新手段202は、入力輝度信号Pの2値化処理に用いる閾値S及びゲイン調整値Gを算出する動作モードに切り替えられる。物体検出装置200に入力された入力輝度信号Pは、ヒストグラム作成手段201及び2値化手段203に入力される。入力輝度信号Pが入力されると、ヒストグラム作成手段201は、入力輝度信号Pから輝度値の度数分布を計算し、入力輝度信号Pのヒストグラムを作成する。
ヒストグラム作成手段201により作成されたヒストグラムの情報は、閾値&ゲイン更新手段202に入力される。ヒストグラムの情報が入力されると、閾値&ゲイン更新手段202は、当該ヒストグラムに基づいて入力輝度信号Pの2値化に用いる閾値S及びゲイン調整値G(Gは自然数)を算出する。閾値&ゲイン更新手段202により算出された閾値S及びゲイン調整値Gは、2値化手段203に入力される。なお、閾値Sは、例えば、ヒストグラムのピーク、平均値、中央値、或いは、分散値など、輝度値の分布傾向を示す統計値に基づいて決定される。
上記の通り、2値化手段203には、入力輝度信号P、閾値S及びゲイン調整値Gが入力される。入力輝度信号P、閾値S及びゲイン調整値Gが入力されると、2値化手段203は、上述した基本構成に係る2値化手段107と同様の処理手順で入力輝度信号Pを2値化し、各画素に対応する出力値B(以下、2値化後入力画素値B)を出力する。2値化手段203から出力された2値化後入力画素値Bは、差分算出手段206に入力される。
(物体検出用画像の生成に関する構成要素について)
2値化後入力画素値Bが入力されると、差分算出手段206は、記憶手段204から2値化後背景画素値Aを読み出す。そして、差分算出手段206は、2値化後入力画素値Bと2値化後背景画素値Bとの差分を算出し、その差分を物体検出用画像の画素値として出力する。例えば、差分算出手段206は、2値化後背景画像Aを反転させ、反転後の2値化後背景画像Aバーと、2値化後入力画像Bとを合成して物体検出用画像を生成する。例えば、図8の上段に示すような背景画像及び入力画像が与えられた場合、同下段に示すような出力画像が物体検出用画像として出力される。
以上、変形例#2に係る物体検出装置200の構成について説明した。変形例#2の構成を適用することで、さらに回路規模を抑制することが可能になる。
(監視カメラなどへの応用)
ところで、本実施形態に係る物体検出装置200は、撮像手段などを追加することで監視カメラとして機能しうる。また、撮像手段により撮像された画像が物体検出装置200に入力されるようにし、物体検出装置200から出力された物体検出用画像が侵入者/不審者検出用の画像解析手段に入力されるようにすれば、監視システムが実現される。この場合、撮像手段や画像解析手段と物体検出装置200との間は有線又は無線の電気通信回線を介して接続されてもよいし、ケーブルなどで直接的に接続されてもよい。こうした実装形態の変形についても当然に本実施形態の技術的範囲に属することは言うまでもない。
<4:ヒストグラム作成手段の回路構成例>
ここで、図6及び図7を参照しながら、ヒストグラム作成手段101、105、201の機能を実現可能な回路構成例について説明する。図6及び図7は、ヒストグラム作成手段101、201の機能を実現可能な回路構成例について説明するための説明図である。なお、入力される輝度信号が背景輝度信号Pの場合も入力輝度信号Pの場合も処理内容は実質的に同じであるため、ここでは入力輝度信号Pが入力されるものとする。
図6に示すように、ヒストグラム作成手段101、105、201の機能は、例えば、イネーブル生成回路301及びカウンタ302により実現可能である。イネーブル生成回路301は、図7の例に示すような入出力関係(Xは0でも1でもよいことを意味する。)を実現する回路である。図7は、入力輝度信号Pが8ビットで表現されること、及びQVGA程度の解像度であることを想定した例である。この場合、入力輝度信号Pが入力されたイネーブル生成回路301は、入力輝度信号Pの輝度値に応じて8個の信号E,…,Eを出力する。例えば、入力輝度信号Pの輝度値が2進数表記で00011101の場合、イネーブル生成回路301は、上位3ビットが0であるから、図7の表に従って、(E,E,E,E,E,E,E,E)=(0,0,0,0,1,0,0,0)を出力する。他の場合も同様である。
イネーブル生成回路301から出力された信号E,…,Eは、それぞれ対応するカウンタ302に入力される。各カウンタ302は、入力された信号が1の場合に自身のカウント値をカウントアップし、0の場合にはカウントアップしない。例えば、イネーブル生成回路301から(E,E,E,E,E,E,E,E)=(0,0,0,0,1,0,0,0)が出力された場合、信号Eに対応するカウンタ302は自身のカウント値をカウントアップし、他の信号に対応するカウンタ302はカウントアップしない。画像を構成する各画素の入力輝度信号Pに対してイネーブル生成回路301及びカウンタ302による処理が実行されると、各カウンタ302は、それぞれ自身のカウント値を出力する。
上記の構成から明らかなように、各カウンタ302から出力されるカウント値は、ヒストグラムを構成する各輝度範囲の度数になっている。例えば、信号Eに対応する輝度範囲は、32〜64である。同様に、信号Eに対応する輝度範囲は64〜128であり、信号Eに対応する輝度範囲は128〜255である。信号E,…,Eについても同様である。なお、輝度範囲の設定方法はこの例に限定されないが、この例のように輝度値が比較的低い領域で輝度範囲の幅を狭く、輝度値が比較的高い領域で輝度範囲の幅を広くとることにより、低照度時における画像の輝度変化に敏感な特性が得られる。
閾値&ゲイン更新手段102、106、202は、カウンタ302の出力に基づき、例えば、最も度数の多い輝度範囲(ピーク)を検出して、その輝度範囲が画像の中心となるように、輝度に乗算するゲイン調整値G及び閾値S(又はゲイン調整値G及び閾値S)を決定する。なお、輝度範囲の決定方法としては、上記のようにピークを基準に決定する方法もあるが、平均値、中央値、或いは、分散値などの統計値に基づいて画像の中心にする輝度範囲を決定する方法も考えられる。また、要求される検出精度、処理負荷、或いは、撮像条件などによっては、背景画像に基づくゲイン調整値G及び閾値Sを入力画像に基づくゲイン調整値G及び閾値Sに設定する方法も考えられる。
以上、ヒストグラム作成手段101、105、201の機能を実現可能な回路構成例について説明した。
<5:効果>
本実施形態に係る技術を適用すると、図8に模式的に示したように、撮像対象の照度が低下した状態でも、物体を十分に高い精度で認識できる程度にはっきりと物体の輪郭が得られる。そのため、突然に輝度が変化したり、比較対象の背景画像が異なる時間帯に撮像されたものであったりしても、精度良く物体を検出することが可能になる。また、実際に撮像した画像を用いてシミュレーションの結果において、照明が暗い状況や雑音を挿入した状況においても、被写体の輪郭を判別可能な物体検出用画像が得られている。
上述したように、本実施形態は、照明変動に対して頑健にするために画像信号を2値符号化し、さらに、雑音に対して頑健にするために2値化に利用する判定用閾値を変更する構成を採用している。RRC法などでは、放射状の点に対して統計的な処理を実施し、さらに探索処理を必要としていた。一方、本実施形態の構成は、ラインメモリなしのパイプライン構成で画像輝度のヒストグラムを作成できるようにし、ヒストグラムから輝度信号の乗算係数(ゲイン調整値)及び閾値を得るようにした。結果として、回路の小型化、及び高速動作が可能となった。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100 物体検出装置
101、105 ヒストグラム作成手段
102、106 閾値&ゲイン更新手段
103、107 2値化手段
104 記憶手段
108 差分算出手段
109 切替手段
111、121 ゲイン調整機能
112、122 輝度制限機能
113、123 遅延機能
200 物体検出装置
201 ヒストグラム作成手段
202 閾値&ゲイン更新手段
203 2値化手段
204 記憶手段
205 切替制御手段
206 差分算出手段
301 イネーブル生成回路
302 カウンタ

Claims (10)

  1. 画像を二値化する二値化手段と、
    前記画像の明るさに応じて当該画像の二値化に用いる閾値を算出する閾値算出手段と、
    背景画像を前記閾値算出手段に入力して第1の閾値を算出し、前記背景画像及び前記第1の閾値を前記二値化手段に入力して当該背景画像を二値化する背景二値化手段と、
    対象画像を前記閾値算出手段に入力して第2の閾値を算出し、前記対象画像及び前記第2の閾値を前記二値化手段に入力して当該対象画像を二値化する対象二値化手段と、
    前記背景画像を二値化して得られた背景二値化画像と、前記対象画像を二値化して得られた対象二値化画像との差分から物体を検出する物体検出手段と、
    を備える
    ことを特徴とする、物体検出装置。
  2. 前記閾値算出手段は、前記画像が明るいほど前記閾値を大きくし、前記画像が暗いほど前記閾値を小さくする
    ことを特徴とする、請求項1に記載の物体検出装置。
  3. 前記閾値算出手段は、前記画像を構成する画素について輝度値のヒストグラムを生成し、当該ヒストグラムに基づいて前記閾値を算出する
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の物体検出装置。
  4. 前記閾値算出手段は、前記ヒストグラムのピークに対応する輝度値を前記閾値とする
    ことを特徴とする、請求項3に記載の物体検出装置。
  5. 前記閾値算出手段は、前記画像を構成する画素の輝度値について当該輝度値の分布傾向を示す統計値に基づいて前記閾値を算出する
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の物体検出装置。
  6. 前記閾値算出手段は、前記輝度値の平均値又は中央値を前記閾値とする
    ことを特徴とする、請求項5に記載の物体検出装置。
  7. 前記二値化手段は、
    前記閾値に対応する輝度値が前記画像における輝度分布の中心となるように前記画像をゲインアップするゲイン調整手段と、
    前記画像を構成する画素のうち、前記ゲイン調整手段によるゲインアップ後に輝度値が所定値を越える画素の輝度値を前記所定値に設定するクリップ手段と、
    前記ゲイン調整手段及び前記クリップ手段による処理後の前記画像を二値化する二値化処理手段と、
    を含む
    ことを特徴とする、請求項3〜6のいずれか1項に記載の物体検出装置。
  8. 前記画像を構成する各画素は、所定の走査順序に沿って連続して読み出され、
    前記二値化手段は、
    m=1〜Mについて、判定対象となる前記画素Xの輝度値と、当該判定対象となる画素Xよりmステップ前に読み出された前記画素Xmの輝度値との差分が前記閾値より大きいか否かを判定し、当該差分が前記閾値より大きくなる回数を計数する判定手段と、
    前記第1判定手段により計数された回数が所定値よりも大きい場合に前記判定対象となる画素Xの輝度値を第1の値に設定し、当該回数が前記所定値よりも小さい場合に前記判定対象となる画素Xの輝度値を第2の値に設定する二値設定手段と、
    を含む
    ことを特徴とする、請求項3〜6のいずれか1項に記載の物体検出装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の物体検出装置と、
    前記背景画像及び前記対象画像を撮像する撮像手段と、
    前記物体検出手段による検出結果を監視者に通知する通知手段と、
    を備える
    ことを特徴とする、監視カメラ。
  10. 画像を二値化する二値化手段と、画像の明るさに応じて当該画像の二値化に用いる閾値を算出する閾値算出手段と、を有する物体検出装置が、
    背景画像を前記閾値算出手段に入力して第1の閾値を算出し、前記背景画像及び前記第1の閾値を前記二値化手段に入力して当該背景画像を二値化する背景二値化工程と、
    対象画像を前記閾値算出手段に入力して第2の閾値を算出し、前記対象画像及び前記第2の閾値を前記二値化手段に入力して当該対象画像を二値化する対象二値化工程と、
    前記背景画像を二値化して得られた背景二値化画像と、前記対象画像を二値化して得られた対象二値化画像との差分から物体を検出する物体検出工程と、
    を含む
    ことを特徴とする、物体検出方法。
JP2011266692A 2011-12-06 2011-12-06 物体検出装置、監視カメラ、及び物体検出方法 Active JP5891022B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011266692A JP5891022B2 (ja) 2011-12-06 2011-12-06 物体検出装置、監視カメラ、及び物体検出方法
KR1020120105944A KR101733668B1 (ko) 2011-12-06 2012-09-24 물체 검출 장치, 감시 카메라 및 물체 검출 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011266692A JP5891022B2 (ja) 2011-12-06 2011-12-06 物体検出装置、監視カメラ、及び物体検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013120412A true JP2013120412A (ja) 2013-06-17
JP5891022B2 JP5891022B2 (ja) 2016-03-22

Family

ID=48773045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011266692A Active JP5891022B2 (ja) 2011-12-06 2011-12-06 物体検出装置、監視カメラ、及び物体検出方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5891022B2 (ja)
KR (1) KR101733668B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107907109A (zh) * 2017-11-03 2018-04-13 福建工程学院 一种基于改进型图像处理的角度识别方法和小型无人机
CN109120895A (zh) * 2018-08-24 2019-01-01 浙江大丰实业股份有限公司 安全通道指示灯运行状态验证机构
WO2021210181A1 (ja) * 2020-04-17 2021-10-21 日本電気株式会社 画像処理方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101467256B1 (ko) * 2013-08-30 2014-12-02 성균관대학교산학협력단 산업용 로봇을 위한 고속 영상 이진화 방법 및 장치

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08106534A (ja) * 1994-10-06 1996-04-23 Hitachi Ltd 移動物体検出装置
JPH09282452A (ja) * 1996-04-12 1997-10-31 Omron Corp 監視装置
JP2000339863A (ja) * 1999-06-02 2000-12-08 Ricoh Co Ltd 再生装置
JP2003219399A (ja) * 2002-01-21 2003-07-31 Toenec Corp 監視対象物を識別する監視装置
JP2007300531A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Megachips System Solutions Inc 物体検出装置
JP2011123726A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Mitsubishi Electric Corp 監視用画像処理装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08106534A (ja) * 1994-10-06 1996-04-23 Hitachi Ltd 移動物体検出装置
JPH09282452A (ja) * 1996-04-12 1997-10-31 Omron Corp 監視装置
JP2000339863A (ja) * 1999-06-02 2000-12-08 Ricoh Co Ltd 再生装置
JP2003219399A (ja) * 2002-01-21 2003-07-31 Toenec Corp 監視対象物を識別する監視装置
JP2007300531A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Megachips System Solutions Inc 物体検出装置
JP2011123726A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Mitsubishi Electric Corp 監視用画像処理装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107907109A (zh) * 2017-11-03 2018-04-13 福建工程学院 一种基于改进型图像处理的角度识别方法和小型无人机
CN109120895A (zh) * 2018-08-24 2019-01-01 浙江大丰实业股份有限公司 安全通道指示灯运行状态验证机构
CN109120895B (zh) * 2018-08-24 2020-12-04 浙江大丰实业股份有限公司 安全通道指示灯运行状态验证装置
WO2021210181A1 (ja) * 2020-04-17 2021-10-21 日本電気株式会社 画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5891022B2 (ja) 2016-03-22
KR101733668B1 (ko) 2017-05-11
KR20130063451A (ko) 2013-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9330446B2 (en) Method and apparatus for processing image
JP4915655B2 (ja) 自動追尾装置
EP2608529B1 (en) Camera and method for optimizing the exposure of an image frame in a sequence of image frames capturing a scene based on level of motion in the scene
KR101747216B1 (ko) 표적 추출 장치와 그 방법 및 상기 방법을 구현하는 프로그램이 기록된 기록 매체
JPH07302328A (ja) 背景差分による動物体領域抽出方法
US9053385B2 (en) Object detection device and object detection method
US20090324016A1 (en) Moving target detecting apparatus, moving target detecting method, and computer readable storage medium having stored therein a program causing a computer to function as the moving target detecting apparatus
JP5891022B2 (ja) 物体検出装置、監視カメラ、及び物体検出方法
JP2009026223A (ja) 物体検出装置及びプログラム
JPWO2013047088A1 (ja) 生体認識装置
JP2020504383A (ja) 画像前景の検出装置、検出方法及び電子機器
JP5264457B2 (ja) 物体検出装置
JP6232933B2 (ja) 放射歪み補正装置、道路環境認識装置、放射歪み補正方法およびプログラム
JP4740755B2 (ja) 画像を用いた監視装置
JP3625442B2 (ja) 物体検出方法及び物体検出装置並びに物体検出プログラム
CN116147898A (zh) 一种汽车前照灯发光强度的检测方法及装置
JP2020109595A (ja) 付着物検出装置および付着物検出方法
JP5754931B2 (ja) 画像解析装置、画像解析方法及びプログラム
JP2011221630A (ja) 車両の周辺監視装置
JP2019215661A (ja) 画質調整システムおよび画質調整方法
KR20190028016A (ko) 댁내를 모니터링하는 장치, 방법 및 컴퓨터 프로그램
JP2021182320A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP3736836B2 (ja) 物体検出方法及び物体検出装置及びプログラム
JP3947070B2 (ja) 移動物体検出装置
JP2008040724A (ja) 画像処理装置、及び画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5891022

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250