JP2013119885A - 弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造を簡素化することが可能な弁装置を提供すること。
【解決手段】ハウジング10の円筒部11の図示上端には、弁体20をハウジング10内に挿設可能な開口15が形成されている。弁体20を弁座14に押し付けるスプリング30は、外形が円錐台形状であり、小径端部31が弁体20に当接し、大径端部32が円筒部11の開口15の周囲に形成された係止爪部16、係止凹部16aおよび係止突起部17に係止している。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体圧力や流体流量に応じて弁開度を変更する弁装置に関する。
従来技術として、下記特許文献1に開示された弁装置であるリリーフバルブがある。このリリーフバルブは、内部が収容室であるハウジングと、収容室に配設された弁部材およびコイルスプリングと、キャップとを備えている。弁部材は、ハウジングの一端側で収容室とハウジング外の燃料室とを連通する通路を開閉するものであり、コイルスプリングによりハウジングの一端側に向かって付勢されている。コイルスプリングの弁部材側とは反対側の端部はキャップに係止して弁部材側に押し付けられている。キャップは、ハウジングの他端側でハウジングの内側に圧入された後に熱かしめ等によりハウジングに固定されている。
このような構成により、燃料室および燃料室に繋がる通路の燃料圧力が上昇し、弁部材が燃料から受ける力がコイルスプリングの押し付け力よりも大きくなると、弁部材が通路を開放して燃料室の燃料を排出し、燃料室の過剰な燃料圧力上昇を防止するようになっている。
特開2007−218182号公報
しかしながら、上記従来技術の弁装置は、収容室に弁部材およびコイルスプリングを収容したハウジングに対してハウジングとは別体のキャップを固定し、スプリングの端部を係止するものであり、比較的構造が複雑であるという問題がある。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、構造を簡素化することが可能な弁装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
筒状部と、筒状部の軸線方向の一端側の部位に形成された流体の流通口とを有し、内部が流通口を通過する流体の通路となるハウジングと、
ハウジング内に設けられ、筒状部の軸線方向に変位して、流通口の開度を変更する弁体と、
ハウジング内で弁体よりも筒状部の軸線方向の他端側に設けられ、筒状部軸線方向の一端側の端部が弁体に係合するスプリングと、を備え、
流通口の流体の圧力もしくは流通口を通過する流体の流量に応じて弁体が流通口の開度を変更する弁装置であって、
スプリングは、外形が、筒状部軸線方向の一端側で弁体に係合する小径端の径が他端側の大径端の径よりも小さい円錐台形状をなしており、
ハウジングの筒状部軸線方向の他端側の部位には、弁体をハウジング内に挿設可能な開口が形成されているとともに、開口の周縁部にスプリングの大径端が係止する係止部が形成されていることを特徴としている。
これによると、円錐台形状のスプリングは、その大径端を、ハウジング内に弁体を挿設可能な開口の周縁部に形成された係止部に係止するとともに、その小径端を、弁体に係合している。したがって、内部に弁体およびスプリングを収容するハウジングとは別体のキャップを設ける必要がない。このようにして、弁装置の構造を簡素化することができる。
また、請求項2に記載の発明では、開口の周囲には、筒状部軸線方向の他端側から一端側に向かうほど内方に位置するテーパ面が形成されていることを特徴としている。これによると、大径端が開口周縁の係止部に係止するスプリングを、テーパ面を利用して開口を通過させ、容易にハウジング内に配設することができる。
また、請求項3に記載の発明では、スプリングは、コイル状をなしていることを特徴としている。これによると、スプリングをコイルスプリングとすることで、大径端が開口周縁の係止部に係止するスプリングを、比較的容易にハウジング内に配設することができる。
また、請求項4に記載の発明では、スプリングの大径端には、大径端を周方向に捻って縮径させる際に把持する把持部が形成されていることを特徴としている。これによると、把持部を把持して大径端を周方向に捻って縮径させることで、大径端が開口周縁の係止部に係止するコイルスプリングを、容易に開口を通過させることができる。
また、請求項5に記載の発明では、開口には、開口からハウジング内にスプリングを挿設する際に、軸線方向で隣り合うスプリングの線間に入り込む突起部が形成されていることを特徴としている。これによると、突起部がコイルスプリングの軸線方向で隣り合うスプリングの線間に嵌まり込んだ状態で、コイルスプリングを軸線の周りに回転させることにより、コイルスプリングを螺旋状に回動させて、容易に開口を通過させることができる。
また、請求項6に記載の発明では、筒状部には、軸線方向に圧縮したスプリングを挿通可能な挿入口が形成されていることを特徴としている。これによると、大径端が開口周縁の係止部に係止するコイルスプリングを、筒状部軸線方向に交差する方向から、挿入口を介してハウジング内に容易に配設することができる。
また、請求項7に記載の発明では、弁体と筒状部との間には、周方向における一部に流体が通過可能な流体通過部が形成されていることを特徴としている。これによると、弁体と筒状部との間の周方向の一部に形成された流体通過部に流体を通過させて、流通口を通過する流体をハウジング内に流通させることができる。また、周方向の残部で、弁体と筒状部とを摺接させ、弁体が筒状部の軸線方向に変位する際にガイドすることができる。
また、請求項8に記載の発明では、弁体には、外周から凹み筒状部の軸線方向に延びる凹部が形成されており、この凹部内が流体通過部となっていることを特徴としている。これによると、流体通過部を形成するために、筒状部から内方に向かって突出し先端が弁体のガイドとなる突出部を設ける必要がない。したがって、ハウジングの体格を比較的小型化することが可能である。
本発明を適用した第1の実施形態における弁装置であるリリーフバルブ1の全体構成を示す断面図である。 第1の実施形態のリリーフバルブ1の上面図である。 図1のIII−III線断面図である。 第1の実施形態のリリーフバルブ1の弁体20の斜視図である。 第1の実施形態のリリーフバルブ1のスプリング30の組付例を説明するための断面図である。 第1の実施形態のリリーフバルブ1のスプリング30の組付例を説明するための断面図である。 第2の実施形態のスプリング30Aの構成を示す平面図である。 第2の実施形態のリリーフバルブのスプリング30Aの組付例を説明するための断面図である。 第3の実施形態のリリーフバルブのスプリング30Aの組付例を説明するための断面図である。 (a)、(b)は、第4の実施形態のリリーフバルブのスプリング30の組付例を説明するための断面図である。 他の実施形態の弁体の斜視図である。 他の実施形態のリリーフバルブの全体構成を示す断面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1の実施形態)
本発明を適用した第1の実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した第1の実施形態における弁装置であるリリーフバルブ1の全体構成を示す断面図であり、図2は、リリーフバルブ1の上面図(図1の図示上方から見た図)である。また、図3は、図1のIII−III線断面図であり、図4は、リリーフバルブ1の弁体20の斜視図である。
図1に示すリリーフバルブ1は、例えば、車両の燃料タンク内に貯留された燃料を内燃機関であるエンジンに供給するシステムにおいて、供給燃料の圧力をプレッシャレギュレータで調圧する際に、余剰となった燃料を燃料タンク内へ還流するリターン通路に設けられている。
具体的には、例えば、リリーフバルブ1は、プレッシャレギュレータの調圧室からの燃料流出口と燃料タンク内のジェットポンプとを繋ぐリターン通路2に設けられ、リターン通路2内の燃料圧力が所定圧以上になったときに開弁して、リターン通路2内の燃圧上昇を抑制するようになっている。
リターン通路2にリリーフバルブ1を設けることにより、ジェットポンプに過剰な燃圧が印加させることを防止するとともに、プレッシャレギュレータの燃料流出側(燃料流出口よりも下流側)の燃圧が上昇して調圧機能が低下することを防止することができる。
図1に示すように、リリーフバルブ1は、ハウジング10、弁体20、および、スプリング30により構成されている。ハウジング10は、例えば樹脂材からなる。ハウジング10は、リターン通路2を形成する通路形成部材と共用され、リターン通路2とハウジング10内の流体通路19とを仕切る仕切壁部12と、仕切壁部12と一体成形され、仕切壁部12の外周縁部から図示上方に立設された円筒部11(筒状部に相当)とを有している。
仕切壁部12の中央には、リターン通路2とハウジング10内の流体通路とを連通し、リターン通路2から流体通路19へ燃料(流体に相当)を導入することが可能な導入口13(流通口に相当)が設けられている。仕切壁部12の流体通路19に臨む面(図示上面)のうち、導入口13周囲の縁部は、弁体20が着座する弁座14となっている。
弁体20は、例えばゴム材、もしくは、比較的軟質である樹脂材(例えばハウジング材よりも弾性率が低い樹脂材)からなる。弁体20は、図1図示横方向に拡がる円盤状部21と、円盤状部21の図示下面から図示下方に突出した円柱状部22と、円盤状部21の図示上面から図示上方に突出した円柱状部24とが一体成形されている。円柱状部22の図示下面のうち外周縁部には、図示下方に向かって突出する円環状のシール突起23が形成されている。このシール突起23の先端部が、前述した弁座14に着座する着座領域となる。
弁体20の円盤状部21の外径はハウジング10の円筒部11の内径よりも若干小さくなっている。これにより、弁体20が図示上下方向(円筒部11の軸線方向)に変位可能であるとともに、弁体20が変位する際には、円筒部11の内周面によって弁体20が案内される。
図2および図4に示すように、弁体20の円盤状部21には、外周から内方に向かって凹んだ扇形の凹部21aが複数(本例では4つ)形成されている。この凹部21aは、弁体20が弁座14から離座して導入口13を開いたときに、導入口13から導入した燃料を弁体20の上方へ通過させる、流体通過部19a(図2参照)を構成する。
したがって、弁体20が図示上下方向に変位する際には、弁体20の円盤状部21の外周面のうち凹部21aが形成されていない部分が円筒部11の内周面に摺接して、円筒部11の内周面によって弁体20が案内される。
図1に示すように、本実施形態のスプリング30は、コイルスプリングである。スプリング30は、図示下方で弁体20の円盤状部21の図示上面に当接して係合する端部の径が、図示上方の端部の径よりも小さくなっている。スプリング30は、図示下方で弁体20に当接する小径端部31(小径端)から反対側の大径端部32(大径端)に向かうにしたがって漸次巻き径が増大しており、外形は円錐台形状をなしている。小径端部31の内径は、弁体20の円柱状部24の外形よりも若干大きくなっている。スプリング30の小径端部31は、全周に亘って円盤状部21の図示上面に当接し、円柱状部24により弁体20への位置決めがなされている。
なお、スプリング30の大径端部32の座巻は、複数巻き(本例では2巻き)となっており、スプリング30の外形が円錐台形状であっても安定した端部形状が維持できるようになっている。スプリング30の小径端部31の座巻も、複数巻きとしてもかまわない。
ハウジング10の円筒部11の内周面のうち、円筒部11の図示上端よりやや下方には、周方向に延びる凹部が形成されている。この凹部は、スプリング30の大径端部32が係止する係止凹部16aである。係止凹部16aの図示上方で内方に向かって張り出した部分は、係止爪部16である。円筒部11における係止凹部16aの径は、スプリング30の大径端部32の径とほぼ同等となっている。
図2および図3に示すように、係止爪部16は、円筒部11の周方向における2箇所(図示左右の2箇所)に円弧状に設けられている。また、係止凹部16aは、円筒部11の周方向において係止爪部16が設けられた部分の一部(図2図示右下および左下の部分、図3図示右上および左上の部分)に形成されている。この構造は、ハウジング10を成形する際に、図2図示紙面表裏方向に型開きする金型に、図2に二点鎖線で示すスライドコア99を備え、アンダーカット構造の係止凹部16aを成形するためである。
図2および図3に示すように、円筒部11の周上において、2つの係止凹部16a形成部分を2つの頂点とする三角形の残りの頂点となる部分には、図2図示手前方向(図1図示上方)に向かって突出する係止突起部17が形成されている。
スプリング30の大径端部32は、2つの係止凹部16aと1つの係止突起部17により、径方向(図2および図3の紙面延在方向)の位置決めがなされ、係止爪部16(具体的には、図1における係止爪部16の図示下面)により、軸線方向(図2および図3の紙面表裏方向、図1図示上下方向)の位置決めがなされている。スプリング30は、弁体20が弁座14に着座した状態において、若干縮設されている(若干圧縮された状態となっている)。係止爪部16、係止凹部16aおよび係止突起部17からなる構成が、本実施形態における係止部に相当する。
図1にも示すように、係止爪部16の内方側の先端面の位置は、円筒部11の径方向において、円筒部11の内周面の位置とほぼ同等である。これにより、ハウジング10の円筒部11の図1図示上方端部には、弁体20をハウジング10内に挿設可能な開口15が形成されている。円筒部11の係止爪部16の図1図示上方かつ内方側には、図示下方に向かうにしたがって漸次内方に位置する(漸次径が小さくなる)テーパ面15a(傾斜面)が形成されている。すなわち、ハウジング10の開口15には、テーパ面15aが形成されている。テーパ面15aの図1図示上端の径は、スプリング30の大径端部32の外径以上となっている。
上述した構成の説明で、円筒部11の軸線方向において、図1に示す下方側が軸線方向の一端側に相当し、図1に示す上方側が軸線方向の他端側に相当する。
上述した構成のリリーフバルブ1を組み立てるときには、まず、ハウジング10の開口15を介して、ハウジング10内に弁体20を配設する。次に、スプリング30を小径端部31を先頭として、開口15からハウジング10内に挿入する。開口15の径はスプリング30の大径端部32の径よりも小さいので、スプリング30の大径端部32を含む図1図示上部は、テーパ面15aに接触する。
この状態から、例えば図5に示すように、押し込み治具90を用いて、スプリング30の大径端部32をハウジング10内に押し込む。スプリング30の大径端部32は、テーパ面15aによって縮径もしくは撓み変形の少なくともいずれかがなされ、開口15を通過し、図1に示す位置にセットされる。大径端部32の押し込み時には、円筒部11の図示上部(係止爪部16および係止凹部16aが形成された部分)が、円筒部11の径外方向に若干撓み、開口15の径が拡がる場合もある。
図6に示すように、円筒部11の図示上部を下部よりも薄肉として撓み易くし、開口15を拡径することで大径端部32を通過させるものであってもよい。スプリング30の大径端部32の縮径、撓みおよび円筒部11の上部の径外方向への撓みの少なくともいずれかにより、大径端部32を所定位置にセットすることができる。
なお、図6に示すように、一対の押し込み治具90によって大径端部32を押し込む際には、まず、一方の押し込み治具90aで大径端部32の一部を一方の係止凹部16a内に配設し、次に、他方の押し込み治具90bで大径端部32の未挿入部分を他方の係止凹部16a内に配設することが好ましい。
上述の構成のリリーフバルブ1によれば、ハウジング10の円筒部11の図1図示上端には、弁体20をハウジング10内に挿設可能な開口15が形成されている。弁体20を弁座14に押し付けるスプリング30は、外形が円錐台形状であり、小径端部31が弁体20に当接し、大径端部32が円筒部11の開口15の周囲に形成された係止爪部16、係止凹部16aおよび係止突起部17に係止している。
これによると、ハウジング10内に弁体20を挿設するための開口15に、ハウジング10とは別体のキャップ等を設ける必要がなく、ハウジング10、弁体20およびスプリング30の3部品でリリーフバルブ1を構成することができる。したがって、リリーフバルブ1の構造を簡素化することができる。
また、スプリング30は、コイル状のコイルスプリングであるので、スプリング30の大径端部32を、大径端部32よりも僅かに小径の開口15からハウジング10内に比較的容易に配設することができる。
また、開口15の周囲には、円筒部11の軸線方向の図1図示上端側から下端側に向かって漸次径が小さくなるテーパ面15aが形成されている。したがって、スプリング30の大径端部32を、テーパ面15aを利用して開口15を通過させることができ、極めて容易にハウジング10内に配設することができる。
また、弁体20の円盤状部21には、外周から凹み円筒部11の軸線方向に延びる凹部21aが形成されており、この凹部21a内が、弁体20と円筒部11との間に燃料を通過させる流体通過部19aとなっている。したがって、弁体20が弁座14から離れて導入口13を開いたときには、弁体20と円筒部11との間の周方向の一部に形成された流体通過部19aに流体を通過させて、導入口13から導入した燃料をハウジング10内の流体通路19に流通させることができる。また、弁体20と円筒部11との間の周方向の残部で、弁体20と円筒部11とを摺接させ、弁体20が円筒部11内を変位する際に案内することができる。
これに加え、弁体20と円筒部11との間に流体通過部を形成するために、円筒部11から内方に向かって突出し内方の先端が弁体20のガイドとなる突出部を設ける必要がない。したがって、ハウジング10の体格を比較的小型化することができる。
なお、スプリング30の小径端部31は、弁体20に当接して係合していたが、弁体20に接続して係合しているものであってもよい。この場合には、弁体20とスプリング30とを係合させた組立体を形成した後に、組立体をハウジング10内に配設することも可能である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図7および図8に基づいて説明する。
本第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、スプリングの大径端部の構成およびスプリングの組付方法が異なる。第1の実施形態に係る図面と同一符号を付した構成、第2の実施形態において説明しない他の構成は、第1の実施形態と同様であり、また同様の作用効果を奏するものである。
図7に示すように、本実施形態のスプリング30Aは、第1の実施形態のスプリング30に対して、大径端部32で座巻を構成する線材の端部から、径内方向に向かって延びる把持部33を備えている。把持部33は、スプリング30Aのコイル部分を構成する線材より連続する線材からなり、座巻端で線材を折り曲げて形成されている。
スプリング30Aをハウジング10内へ配設するときには、把持部33を把持して図7に示す矢印方向に捻り、大径端部32を回転させて縮径させる。そして、大径端部32の外径を開口15の径まで縮径した状態で、開口15を通過させ、ハウジング10内に配設する。
このとき、図8に示すように、挿入ガイド91を用いることが好ましい。挿入ガイド91は、内径が開口15の径と同一もしくは若干小さい円筒形状をなしており、図示上端部の内周面側にテーパ面を有している。このテーパ面上でスプリング30Aの大径端部32の縮径を行い、スプリング30Aを円筒状の内周面に沿って図示下方に移動させ、開口15からハウジング10内に配設する。
本実施形態の構成および組付方法によれば、スプリング30Aの大径端部32には、大径端部32を周方向に捻って縮径させる際に把持する把持部33が形成されている。そして、この把持部33を把持して大径端部32を周方向に捻って縮径させることで、容易に開口15を通過させ、スプリング30Aの大径端部32を開口15周縁の係止部に係止させることができる。
なお、挿入ガイド91を用いて、スプリング30Aをハウジング10内に挿設してもよいが、挿入ガイド91を用いることなく、スプリング30Aをハウジング10内に挿設するものであってもよい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について図9に基づいて説明する。
本第3の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、スプリングの大径端部の構成およびスプリングの組付方法が異なる。第1、第2の実施形態に係る図面と同一符号を付した構成、第3の実施形態において説明しない他の構成は、第1、第2の実施形態と同様であり、また同様の作用効果を奏するものである。
図9に示すように、本実施形態のハウジング10は、円筒部11の図示上端部の開口15に、開口15の内周面から内方に向かって突出する複数の突起部15bが設けられている。これらの突起部15bは、図示するようにスプリング30Aをテーパ面15a上に載置したときに、スプリング30Aの軸線方向で隣り合う線間に入り込むようになっている。
スプリング30Aをハウジング10内へ配設するときには、スプリング30Aをテーパ面15a上に置き、把持部33を把持してスプリング30Aを軸線周りに回転させる。このとき、突起部15bがスプリング30Aの線間に嵌まり込んでいるので、スプリング30Aは螺旋状に回動される。これに伴い、大径端部32が把持部33を把持しての捻り動作とテーパ面15aとの効果により縮径されて開口15を通過し、スプリング30Aがハウジング10内の所定位置にセットされる。
本実施形態の構成および組付方法によれば、突起部15bがスプリング30Aの軸線方向で隣り合うスプリング30Aの線間に嵌まり込んだ状態で、スプリング30Aを軸線の周りに回転させることによってスプリング30Aを螺旋状に回動させる。これにより、容易に開口15を通過させ、スプリング30Aの大径端部32を開口15周縁の係止部に係止させることができる。
なお、突起部15bは、開口15を形成する(開口15に臨む)係止爪部16の内方先端に形成していたが、テーパ面15aに形成するものであってもよい。また、突起部15bは、円柱形状や角柱形状の突起部であってもよいが、スプリング30Aの巻き方向に対応して斜めに延びる壁状の突起部であってもよい。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について図10に基づいて説明する。
本第4の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、ハウジングの構成およびスプリングの組付方法が異なる。第1の実施形態に係る図面と同一符号を付した構成、第4の実施形態において説明しない他の構成は、第1の実施形態と同様であり、また同様の作用効果を奏するものである。
図10に示すように、本実施形態のハウジング10の円筒部11の周方向の一部には、スプリング30をハウジング10内に挿入するための挿入口11aが形成されている。挿入口11aは、矩形状をなす開口であり、円筒部11のうち、係止爪部16の下方となる位置に設けられている。
スプリング30をハウジング10内へ配設するときには、まず、図10(a)に示すように、スプリング30を一対のガイドプレート92で挟んで軸線方向に圧縮する。そして、圧縮状態を維持したまま、一対のガイドプレート92とともに、スプリング30を挿入口11aを介してハウジング10内に挿入する。
スプリング30は、外形が円錐台形状をなしており、軸線方向に圧縮したときには、軸線方向隣り合う線材のうち、小径側の線材が大径側の線材の内側に入り込むようになっている。したがって、スプリング30を軸線方向寸法が最小となるように圧縮した場合には、図10(a)に示すように、スプリング30の厚さ(図示上下方向の軸線方向長さ)は大径端部32の座巻部の厚さとなるようになっている。
スプリング30をハウジング10内に挿入したら、次に、図10(b)に示すように、一対のガイドプレート92のうち、図示下方のガイドプレート92aを挿入口11aから引き抜く。これにより、スプリング30の圧縮状態が解除されて、スプリング30の小径端部31が弁体20に当接する。その後、図示上方のガイドプレート92bを挿入口11aから引き抜く。これにより、スプリング30の大径端部32が開口15周縁の係止部に係止され、スプリング30がハウジング10内の所定位置にセットされる。
本実施形態の構成および組付方法によれば、ハウジング10の円筒部11には、軸線方向に圧縮したスプリング30を挿通可能な挿入口11aが形成されており、この挿入口11aを介して、円筒部11の軸線方向に交差する方向から、スプリング30をハウジング10内に容易に配設することができる。
なお、本実施形態のハウジング10には、係止突起部17は形成されていない。したがって、本実施形態のリリーフバルブ1は、円筒部11に挿入口11aが形成された側(図示右方側)が上方となるような姿勢で用いることが好ましい。これによれば、大径端部32の径方向の位置ずれを抑制することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態では、リリーブバルブ1の弁体は、図4に示す構造であったが、これに限定されるものではない。例えば、図11に示すように、円盤状部21の外周から内方に向かって凹んだ略半円形状の凹部21bを複数設けたものであってもよい。
また、上記実施形態では、弁体20に凹部21aを形成して、弁体20とハウジング10の円筒部11との間に燃料を通過させる流体通過部19aとしていたが、これに限定されるものではない。例えば、図12に示すように、円筒部11の内周面に図示上下方向に延びる複数のガイドリブ18を形成し、複数のガイドリブ18の間を流体通過部としてもかまわない。図12に示すリリーフバルブでは、弁体の円盤状部は円形であり、外周面に凹部は形成されていない。
また、上記実施形態では、スプリング30、30Aは、コイル状をなすコイルスプリングであったが、これに限定されるものではない。例えば、スプリングに、外形が略円錐台形状をなす皿ばね等を採用してもかまわない。
また、上記実施形態では、ハウジング10は、弁体20が変位する方向に軸線が延びる筒状部である円筒部11を有していたが、これに限定されるものではない。例えば、楕円形状の筒状部を採用してもかまわない。
また、上記実施形態では、弁体20が開弁したときにハウジング10内の流体通路19を流れる流体は液体燃料であったが、これに限定されるものではない。流体は、他の液体であってもよいし、気体であってもかまわない。
また、上記実施形態では、リリーフバルブ1は、流体が流れるリターン通路2に連通する導入口13を有し、リターン通路2内の燃料圧力が上昇したときに開弁するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、導入口が流体の貯留部に連通しており、リリーフバルブは、貯留部の流体圧力が上昇したときに開弁するものであってもよい。
また、上記実施形態では、本発明をリリーフバルブに適用した例について説明したが、本発明を適用する弁装置は、リリーフバルブに限定されるものではない。例えば、ハウジング内を流れ流通口である導出口から導出される流体流量が増大したときに弁座に着座して閉弁するカットオフバルブであってもよい。また、例えば、流体の流量に応じて弁体を変位させて流通口の開度を変更することで流量を調節する、流路を閉じることのない弁装置であってもかまわない。
本発明は、ハウジング、弁体およびスプリングからなり、流通口の流体圧力もしくは流通口を通過する流体流量に応じて弁体が開度を変更する弁装置に広く適用することができる。また、本発明の構成は、流体の圧力変動(例えば脈動)を吸収するダンパ装置に適用しても有効である。
1 リリーフバルブ(弁装置)
10 ハウジング
11 円筒部(筒状部)
11a 挿入口
13 導入口(流通口)
15 開口
15a テーパ面
15b 突起部
16 係止爪部(係止部の一部)
16a 係止凹部(係止部の一部)
17 係止突起部(係止部の一部)
19 流体通路(流体の通路)
19a 流体通過部
30 スプリング
31 小径端部(小径端)
32 大径端部(大径端)
33 把持部

Claims (8)

  1. 筒状部と、前記筒状部の軸線方向の一端側の部位に形成された流体の流通口とを有し、内部が前記流通口を通過する流体の通路となるハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられ、前記軸線方向に変位して、前記流通口の開度を変更する弁体と、
    前記ハウジング内で前記弁体よりも前記軸線方向の他端側に設けられ、前記一端側の端部が前記弁体に係合するスプリングと、を備え、
    前記流通口の前記流体の圧力もしくは前記流通口を通過する前記流体の流量に応じて前記弁体が前記開度を変更する弁装置であって、
    前記スプリングは、外形が、前記一端側で前記弁体に係合する小径端の径が前記他端側の大径端の径よりも小さい円錐台形状をなしており、
    前記ハウジングの前記他端側の部位には、前記弁体を前記ハウジング内に挿設可能な開口が形成されているとともに、前記開口の周縁部に前記大径端が係止する係止部が形成されていることを特徴とする弁装置。
  2. 前記開口の周囲には、前記他端側から前記一端側に向かうほど内方に位置するテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
  3. 前記スプリングは、コイル状をなしていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の弁装置。
  4. 前記大径端には、前記大径端を周方向に捻って縮径させる際に把持する把持部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の弁装置。
  5. 前記開口には、前記開口から前記ハウジング内に前記スプリングを挿設する際に、軸線方向で隣り合う前記スプリングの線間に入り込む、突起部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の弁装置。
  6. 前記筒状部には、軸線方向に圧縮した前記スプリングを挿通可能な挿入口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
  7. 前記弁体と前記筒状部との間には、周方向における一部に前記流体が通過可能な流体通過部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の弁装置。
  8. 前記弁体には、外周から凹み前記筒状部の軸線方向に延びる凹部が形成されており、前記凹部内が前記流体通過部となっていることを特徴とする請求項7に記載の弁装置。
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