JP2013118733A - ワイヤーハーネス固定クランプ - Google Patents

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裕 渡邊
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Abstract

【課題】、相手部材に対して任意の位置でワイヤーハーネスを容易に固定することができるワイヤーハーネス固定クランプを提供する。
【解決手段】本クランプは、内部に封入された接着剤の流出によりワイヤーハーネスを固定するワイヤーハーネス固定クランプ1であって、ワイヤーハーネス2を保持するハーネス保持部3aを有する本体部材3と、本体部材に移動可能に設けられるスイッチ部材4と、を備え、本体部材及びスイッチ部材のうちの一方の部材は、突部9を備え、他方の部材は、接着剤10が封入され且つ突部が当接可能な蓋部11cを有する封入部11を備え、本体部材に対してスイッチ部材を移動させることにより、突部が蓋部に当接して蓋部の一部が開き封入部から接着剤が流出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワイヤーハーネス固定クランプに関し、さらに詳しくは、相手部材に対して任意の位置でワイヤーハーネスを容易に固定することができるワイヤーハーネス固定クランプに関する。
従来より、自動車の天井等に配索されるワイヤーハーネスの固定方法として、例えば、図17に示すように、天井基材50上にワイヤーハーネス2の配索経路に合わせて両面テープ31を貼り付け、その両面テープ31上にワイヤーハーネス2を載せて接着し、更に必要に応じて接着されたワイヤーハーネス2上に片面テープ32を貼り付けて固定する方法が一般に行われている。ここで、車種や装備品の種類等によってはワイヤーハーネスの配索経路が複雑化し、ワイヤーハーネスの固定すべき箇所が増加する。その結果、両面テープ及び片面テープの使用量が増え、作業者もそれだけ時間をかけて各テープを天井基材上にセッティングしなければならず、部品費が上昇し、作業性の面から見ても工程が増え、工数も増加してしまう懸念が存在している。
なお、従来のワイヤーハーネス固定クランプとして、内部に封入された接着剤の流出によりワイヤーハーネスを固定するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、取付面上に設けられた突起部材に挿入されることで内部に封入された接着剤が流出する電線取付具が開示されている。しかしながら、この特許文献1の技術では、取付面上に突起部材を設けているので、突起部材が設けられた所定の位置でしかワイヤーハーネスを固定することができない。
特開平11−98654号公報
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、相手部材に対して任意の位置でワイヤーハーネスを容易に固定することができるワイヤーハーネス固定クランプを提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、内部に封入された接着剤の流出によりワイヤーハーネスを固定するワイヤーハーネス固定クランプであって、前記ワイヤーハーネスを保持するハーネス保持部を有する本体部材と、前記本体部材に移動可能に設けられるスイッチ部材と、を備え、前記本体部材及び前記スイッチ部材のうちの一方の部材は、突部を備え、他方の部材は、前記接着剤が封入され且つ前記突部が当接可能な蓋部を有する封入部を備え、前記本体部材に対して前記スイッチ部材を移動させることにより、前記突部が前記蓋部に当接して前記蓋部の一部が開き前記封入部から前記接着剤が流出することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載において、前記本体部材及び前記スイッチ部材のうちの一方の部材は、前記蓋部に対する前記突部の当接方向に延びる第1切欠部と、該第1切欠部の一端側に接続され且つ前記当接方向を中心とする円周方向に延びる溝部と、該溝部に接続され且つ該溝部から前記当接方向に延びる第2切欠部と、を備え、他方の部材は、前記第1切欠部、前記溝部及び前記第2切欠部に挿通可能な爪部を備え、前記第1切欠部及び前記溝部を通過した前記爪部が前記第2切欠部に挿通されることで、前記突部が前記蓋部に当接して前記蓋部の一部が開き前記封入部から前記接着剤が流出することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載において、前記突部は、尖端状に形成され、前記蓋部は、薄膜状に形成され、前記突部が前記蓋部を突き破ることで前記蓋部の一部が開き前記封入部から前記接着剤が流出することを要旨とする。
本発明のワイヤーハーネス固定クランプによると、ハーネス保持部にワイヤーハーネスを保持した状態で本体部材を相手部材に配置し、本体部材に対してスイッチ部材を移動させることにより、突部が蓋部に当接して蓋部の一部が開き封入部から接着剤が流出し、その接着剤の流出により相手部材に対してワイヤーハーネスが固定される。これにより、相手部材に対して任意の位置でワイヤーハーネスを容易に固定することができる。
また、前記本体部材及び前記スイッチ部材のうちの一方の部材が、第1切欠部と溝部と第2切欠部とを備え、他方の部材が爪部を備え、前記第1切欠部及び前記溝部を通過した前記爪部が前記第2切欠部に挿通されることで、前記突部が前記蓋部に当接して前記蓋部の一部が開き前記封入部から前記接着剤が流出する場合は、爪部が溝部内に位置する状態において、爪部が溝部に係止することにより本体部材に対するスイッチ部材の当接方向への移動が規制される。よって、本体部材からのスイッチ部材の離脱を抑制して両者を一体物として取り扱うことができる。
さらに、前記突部が、尖端状に形成され、前記蓋部が、薄膜状に形成され、前記突部が前記蓋部を突き破ることで前記蓋部の一部が開き前記封入部から前記接着剤が流出する場合は、簡易な構造により接着剤を迅速且つ確実に流出させることができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係るクランプの斜視図である。 上記クランプの分解斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 図2の要部拡大図である。 上記クランプを底側から見た斜視図である。 上記クランプの使用状態を示す斜視図であり、(a)は接着剤の流出前の状態を示し、(b)は接着剤の流出後の状態を示す。 図7(b)のVIII−VIII線断面図である。 図7(b)のIX−IX線断面図である。 上記クランプの作用説明図であり、(a)は第1爪部が第1切欠部に挿通された状態を示し、(b)は第1爪部が溝部に挿通された状態を示し、(c)は第1爪部が溝部を移動する状態を示す。 上記クランプの作用説明図であり、(a)は第1爪部が第2切欠部に挿通された状態を示し、(b)は第1爪部が第2切欠部を通過した状態を示す。 上記クランプの作用説明図であり、(a)は第1爪部が第1切欠部に挿通された状態を示し、(b)は第1爪部が溝部に挿通された状態を示し、(c)は第1爪部が溝部を移動する状態を示す。 上記クランプの作用説明図であり、(a)は第1爪部が第2切欠部に挿通された状態を示し、(b)は第1爪部が第2切欠部を通過した状態を示す。 上記クランプの作用説明図であり、(a)は第1爪部が第1切欠部(又は第2切欠部)に挿通された状態を示し、(b)は第1爪部が突起を乗り越える途中の状態を示し、(c)は第1爪部が突起を乗り越えた状態を示す。 その他の形態のクランプを説明するための説明図であり、(a)は接着剤の流出前の状態を示し、(b)は接着剤の流出後の状態を示す。 更にその他の形態のクランプを説明するための説明図である。 従来のワイヤーハーネスの固定方法を説明するための説明図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
1.ワイヤーハーネス固定クランプ
本実施形態1.に係るワイヤーハーネス固定クランプは、内部に封入された接着剤の流出によりワイヤーハーネスを固定するワイヤーハーネス固定クランプ(1、1’)であって、ワイヤーハーネス(2)を保持するハーネス保持部(3a)を有する本体部材(3、3’)と、本体部材に移動可能に設けられるスイッチ部材(4、4’)と、を備え、本体部材及びスイッチ部材のうちの一方の部材は、突部(9、9’)を備え、他方の部材は、接着剤(10)が封入され且つ突部が当接可能な蓋部(11c)を有する封入部(11、11’)を備える(例えば、図1〜図4及び図15等参照)。そして、本体部材に対してスイッチ部材を移動させることにより、突部が蓋部に当接して蓋部の一部が開き封入部から接着剤が流出することを特徴とする。
本実施形態1.に係るワイヤーハーネス固定クランプとしては、例えば、上記本体部材(3、3’)及びスイッチ部材(4、4’)のうちの一方の部材は、蓋部(11c)に対する突部(9、9’)の当接方向(P)に延びる第1切欠部(14)と、第1切欠部の一端側に接続され且つ当接方向を中心とする円周方向に延びる溝部(15)と、溝部に接続され且つ溝部から当接方向に延びる第2切欠部(16)と、を備え、他方の部材は、第1切欠部、溝部及び第2切欠部に挿通可能な爪部(18)を備える形態(例えば、図10〜図13等参照)を挙げることができる。この場合、第1切欠部及び溝部を通過した爪部が第2切欠部に挿通されることで、突部が蓋部に当接して蓋部の一部が開き封入部から接着剤が流出する。なお、上記第1切欠部は、通常、溝部の当接方向の一方側に配置され、上記第2切欠部は、溝部の当接方向の他方側に配置されている。
上述の形態の場合、例えば、上記他方の部材は、上記爪部(第1爪部18)が第2切欠部(16)に挿通されることで接着剤(10)が流出するときに、第1切欠部(14)に挿通される他の爪部(第2爪部19)を有することができる(例えば、図11(b)及び図13(b)等参照)。これにより、他の爪部が第1切欠部に係止することにより本体部材に対するスイッチ部材の当接方向を中心とする円周方向への移動を規制することができる。
上述の形態の場合、例えば、上記第1切欠部(14)は、溝部(15)に接続する一端側に設けられる弾性変形可能な突起(14a)を有し、第1切欠部に挿通される爪部(18)により突起が弾性変形して爪部の第1切欠部の通過が許容され且つ第1切欠部を通過した爪部と突起との係止により爪部の第1切欠部への戻りが規制されることができる(例えば、図14等参照)。これにより、本体部材に対するスイッチ部材の当接方向への移動をより確実に規制することができる。
上述の形態の場合、例えば、上記第2切欠部(16)は、溝部(15)に接続する一端側に対して反対側となる他端側に設けられる弾性変形可能な突起(16a)を有し、第2切欠部に挿通される爪部(18)により突起が弾性変形して爪部の第2切欠部の通過が許容され且つ第2切欠部を通過した爪部と突起との係止により爪部の第2切欠部への戻りが規制されることができる(例えば、図14等参照)。これにより、本体部材に対するスイッチ部材の当接方向への移動をより確実に規制することができる。
本実施形態1.に係るワイヤーハーネス固定クランプとしては、例えば、上記突部(9、9’)は、尖端状に形成され、蓋部(11c)は、薄膜状に形成され、突部が蓋部を突き破ることで蓋部の一部が開き封入部から接着剤が流出する形態(例えば、図8、図9及び図15等参照)を挙げることができる。なお、上記蓋部(11c)の厚さとしては、例えば、0.006〜0.5mm(好ましくは0.006〜0.2mm)を挙げることができる。
本実施形態1.に係るワイヤーハーネス固定クランプとしては、例えば、上記ハーネス保持部(3a)は、封入部(11、11’)から流出した接着剤(10)をハーネス保持部に保持されたワイヤーハーネス(2)から離れる外方に向かって案内する案内部(21)を有する形態(例えば、図6等参照)を挙げることができる。これにより、接着剤により相手部材に対して本体部材を効果的に固定できる。
本実施形態1.に係るワイヤーハーネス固定クランプとしては、例えば、上記ハーネス保持部(3a)は、封入部(11、11’)から流出した接着剤(10)をハーネス保持部に保持されたワイヤーハーネス(2)の直下に流すための開口部(22)を有する形態(例えば、図6等参照)を挙げることができる。これにより、接着剤により相手部材に対してワイヤーハーネスを効果的に固定できる。
2.ワイヤーハーネスの固定方法
本実施形態2.に係るワイヤーハーネスの固定方法は、上記実施形態1.のワイヤーハーネス固定クランプ(1、1’)を用いるワイヤーハーネスの固定方法であって、上記ハーネス保持部(3a)にワイヤーハーネスを保持した状態で本体部材(3、3’)を相手部材に配置する工程と、相手部材に配置された状態で本体部材に対してスイッチ部材(4、4’)を移動させることにより、突部(9、9’)を蓋部(11c)に当接させて蓋部の一部が開き封入部(11,11’)から接着剤(10)が流出する工程と、を備えることを特徴とする(例えば、図7等参照)。これにより、相手部材に対して任意の位置でワイヤーハーネスを容易に固定することができる。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
(1)ワイヤーハーネス固定クランプの構成
本実施例に係るワイヤーハーネス固定クランプ1(以下、単に「クランプ1」とも略記する。)は、図1〜図4に示すように、縦断面略丸形のワイヤーハーネス2を保持する縦断面略C字状のハーネス保持部3aを有する樹脂製の本体部材3と、この本体部材3に移動可能に設けられる樹脂製のスイッチ部材4と、を備えている。
上記本体部材3は、平面略正方形状の天井壁6aと、この天井壁6aの周縁から底方側に延びる筒状の側壁6bと、を備え、底方側を開放してなる箱状に形成されている。この天井壁6aには、スイッチ部材4を挿通するための横断面略円形の開口部7が形成されている。また、側壁6bの内側には、開口部7と対向するように格子状の支持部8が架け渡されている。この支持部8の上面側には、天井壁6a側に向かって突出する複数の突部9が設けられている。これら各突部9は、尖端状のピン形状に形成されている。また、上記ハーネス保持部3aは、支持部8の下面側に設けられている。
上記スイッチ部材4は、平面略円形状の天井壁11aと、この天井壁11aの周縁から底方に延びる筒状の側壁11bと、この周壁11bの底端側に取り付けられる薄膜状の蓋部11cと、を備えている。これら天井壁11a、側壁11b及び蓋部11cにより、接着剤10(図3及び図4参照)が封入された封入部11が構成されている。そして、本体部材3に対してスイッチ部材4を移動させることにより、突部9が蓋部11cに当接して蓋部11cを突き破ることで蓋部11cの一部が開き封入部11から接着剤10が流出する(図7(b)参照)。なお、本実施例では、上記接着剤10として、空気中の水分に反応して硬化するものを使用することとする。
上記本体部材3の開口部7の内周側には、図3〜図5に示すように、蓋部11cに対する突部9の当接方向Pに延びる複数(図中2つ)の第1切欠部14と、この第1切欠部14の一端側に接続され且つ当接方向Pを中心とする円周方向に延びる凹みレール状の溝部15と、この溝部15に接続され且つ溝部15から当接方向Pに延びる複数(図中2つ)の第2切欠部16と、が設けられている。
上記各第1切欠部14は、当接方向Pを中心とする円周方向に沿って所定間隔(図中180度間隔)で配置されている。これら各第1切欠部14の一端側は、本体部材3の外部空間に開口している。また、上記各第2切欠部16は、当接方向Pを中心とする円周方向に沿って所定間隔(図中180度間隔)で配置されている。これら各第2切欠部16の一端側は、本体部材3の内部空間に開口している。さらに、これら第1切欠部14及び第2切欠部16のうちで円周方向に隣接する切欠部は、互いに円周方向の位置を所定間隔(図中90度間隔)ずらして配置されている。
上記スイッチ部材4の側壁11bの外周側には、図1〜図4に示すように、第1切欠部14、溝部15及び第2切欠部16に挿通可能な複数(図中2つ)の第1爪部18と、第1切欠部に挿通可能な複数(図中2つ)の第2爪部19と、が設けられている。これら各第1爪部18は、蓋部11cの近傍において、当接方向Pを中心とする円周方向に沿って所定間隔(図中180度間隔)で配置されている。また、これら各第2爪部19は、天井壁11aの近傍において、当接方向Pを中心とする円周方向に沿って所定間隔(図中180度間隔)で配置されている。また、これら各第1爪部18及び第2爪部19のうちで円周方向に隣接する爪部は、互いに円周方向の位置を所定間隔(図中90度間隔)ずらして配置されている。なお、上記各第1爪部18及び第2爪部19は、当接方向Pに向かって先細り状となる尖端部を有している。
ここで、図10〜図13を用いて、上記第1切欠部14、溝部15及び第2切欠部16に対する第1爪部18及び第2爪部19の挿通作用について説明する。なお、図10及び図11中においてスイッチ部材4を仮想線で示し、図12及び図13中において第1爪部18及び第2爪部19を破線で示す。
上記本体部材3に対するスイッチ部材4の当接方向Pへのスライド移動により、第1爪部18は、第1切欠部14を通過して溝部15に挿通される(図10(a)(b)及び図12(a)(b)参照)。この状態より、本体部材3に対するスイッチ部材4の当接方向Pを中心とする回転移動により、第1爪部18は溝部15を移動する(図10(c)及び図12(c)参照)。次いで、溝部18を移動する第1爪部18が第2切欠部16と対向したときに、本体部材3に対するスイッチ部材4の当接方向Pへのスライド移動により、第1爪部18は第2切欠部16を通過するとともに、第2爪部19は第1切欠部14に挿通される(図11(a)(b)及び図13(a)(b)参照)。ここで、第1爪部18が第2切欠部16から脱出し始めるときに、突部9が蓋部11cに当接して蓋部11cの一部が開き封入部11から接着剤10が流出する(図8及び図9中に破線矢印で示す。)。
上記第1切欠部14の溝部15に接続する一端側には、図5に示すように、弾性変形可能な左右の突起14aが設けられている。これら各突起14aは、図14に示すように、第1切欠部14に挿通される第1爪部18の尖端部との接触により弾性変形して第1爪部18の第1切欠部14の通過を許容する。また、これら各突起14aは、第1切欠部14を通過した第1爪部18の後端部との係止により第1爪部18の第1切欠部14への戻りを規制する。
上記第2切欠部16の溝部15に接続されない一端側には、図5に示すように、弾性変形可能な左右の突起16aが設けられている。これら各突起16aは、図14に示すように、第2切欠部16に挿通される第1爪部18の尖端部との接触により弾性変形して第1爪部18の第2切欠部16の通過を許容する。また、これら各突起16aは、第2切欠部16を通過した第1爪部18の後端部との係止により第1爪部18の第2切欠部16への戻りを規制する。
上記ハーネス保持部3aの下端側には、図6に示すように、封入部11から流出した接着剤10をハーネス保持部3aに保持されたワイヤーハーネス2から離れる外方の側壁6b側に向かって案内する複数(図中6つ)の傾斜板状の案内部21が設けられている。また、ハーネス保持部3aの下端側には、封入部11から流出した接着剤10をハーネス保持部3aに保持されたワイヤーハーネス2の直下に流すための開口部22が設けられている。
(2)ワイヤーハーネスの固定方法
次に、上記構成のクランプ1を用いるワイヤーハーネスの固定方法について説明する。なお、本実施例では、クランプ1として、予め第1爪部18が第1切欠部14を通過して溝部15に挿通された状態(図10(b)及び図12(b)参照)のものを使用することとする。
先ず、図7(a)に示すように、ハーネス保持部3aにワイヤーハーネス2を挟み込んで保持させ、その状態で本体部材3を相手部材(例えば、車両の天井基材等)に配置する。次に、本体部材3に対してスイッチ部材4を当接方向Pを中心として回転移動させると、第1爪部18が溝部15内を移動する(図10(c)及び図12(c)参照)。次いで、第1爪部18が溝部15内で第2切欠部16に対向したときに、本体部材3に対してスイッチ部材4を当接方向Pへスライド移動させると、第1爪部18が第2切欠部16を通過する(図11(a)(b)及び図13(a)(b)参照)。すると、図7(b)に示すように、突部9が蓋部11cに当接して蓋部11cの一部が開き封入部11から接着剤10が流出する(図8及び図9参照)。
ここで、封入部11から流出した接着剤10は、格子状の支持部8を通過してハーネス保持部3cの外面側を流れる。そして、主に案内部21で案内された接着剤10により相手部材に対して本体部材3が接着されるとともに、主に開口部22を流れた接着剤10により相手部材に対してワイヤーハーネス2が接着される。その後、上述のクランプ1によるワイヤーハーネス2の固定作業を必要に応じて繰り返し行うことで相手部材に対してワイヤーハーネス2が配索されることとなる。
(3)実施例の効果
以上より、本実施例のワイヤーハーネス固定クランプ1によると、ハーネス保持部3aにワイヤーハーネス2を保持した状態で本体部材3を相手部材に配置し、本体部材3に対してスイッチ部材4を移動させることにより、突部9が蓋部11cに当接して蓋部11cの一部が開き封入部11から接着剤10が流出し、その接着剤10の流出により相手部材に対してワイヤーハーネス2が固定される。これにより、相手部材に対して任意の位置でワイヤーハーネス2を容易に固定することができる。特に、従来のような両面テープや片面テープを用いてワイヤーハーネスを配索するものに比べて、大量のテープを使用することなくワイヤーハーネス2を固定、位置決め、経路規制できるとともに、ワイヤーハーネス2の配索工程を簡素化(主にテープの取り付け工程の削減)してコスト低減を図ることができる。
また、本実施例では、本体部材3は、第1切欠部14と溝部15と第2切欠部16とを備え、スイッチ部材4は第1爪部18を備え、第1切欠部14及び溝部15を通過した第1爪部18が第2切欠部16に挿通されることで、突部9が蓋部11cに当接して蓋部11cの一部が開き封入部11から接着剤10が流出するので、第1爪部18が溝部15内に位置する状態において、第1爪部18が溝部15に係止することにより本体部材3に対するスイッチ部材4の当接方向Pへの移動が規制される。よって、本体部材3からのスイッチ部材4の離脱を抑制して両者を一体物として取り扱うことができる。
また、本実施例では、スイッチ部材4は、第1爪部18が第2切欠部16に挿通されて接着剤10が流出したときに、第1切欠部14に挿通される第2爪部19を有するので、第2爪部19が第1切欠部14に係止することにより本体部材3に対するスイッチ部材4の当接方向Pを中心とする円周方向への移動を規制することができる。
また、本実施例では、第1切欠部14は、溝部15に接続する一端側に設けられる弾性変形可能な突起14aを有し、第1切欠部14に挿通される第1爪部18との接触により突起14aが弾性変形して第1爪部18の第1切欠部14の通過が許容され且つ第1切欠部14を通過した第1爪部18と突起14aとの係止により第1爪部18の第1切欠部14への戻りが規制されるので、本体部材3に対するスイッチ部材4の当接方向Pへの移動をより確実に規制することができる。
また、本実施例では、第2切欠部16は、溝部15に接続する一端側に対して反対側となる他端側に設けられる弾性変形可能な突起16aを有し、第2切欠部16に挿通される第1爪部18との接触により突起16aが弾性変形して第1爪部18の第2切欠部16の通過が許容され且つ第2切欠部16を通過した第1爪部18と突起16aとの係止により第1爪部18の第2切欠部16への戻りが規制されるので、本体部材3に対するスイッチ部材4の当接方向Pへの移動をより確実に規制することができる。
また、本実施例では、突部9は、尖端状に形成され、蓋部11cは、薄膜状に形成され、突部9が蓋部11cを突き破ることで蓋部11cの一部が開き封入部11から接着剤10が流出するので、簡易な構造により接着剤10を迅速且つ確実に流出させることができる。
また、本実施例では、ハーネス保持部3aは、封入部11から流出した接着剤10をハーネス保持部3aに保持されたワイヤーハーネス2から離れる外方に向かって案内する案内部21を有するので、接着剤10により相手部材に対して本体部材3を効果的に固定できる。
さらに、本実施例では、ハーネス保持部3aは、封入部11から流出した接着剤10をハーネス保持部3aに保持されたワイヤーハーネス2の直下に流すための開口部22を有するので、接着剤10により相手部材に対してワイヤーハーネス2を効果的に固定できる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、本体部材3に突部9を設け、スイッチ部材4に封入部11を設けてなるクランプ1を例示したが、これに限定されず、例えば、図15(a)(b)に示すように、本体部材3’に封入部11’を設け、スイッチ部材4’に突部9’を設けてなるクランプ1’としてもよい。この場合、本体部材3’に対してスイッチ部材4’を移動させることにより、突部9’が蓋部11cに当接して蓋部11cの一部が開き封入部11から接着剤10が流出する。
また、上記実施例では、本体部材3に対してスイッチ部材3をスライド移動及び回転移動可能に支持したが、これに限定されず、本体部材3に対してスイッチ部材3をスライド移動のみ(又は回転移動のみ)可能に支持してもよい。
また、上記実施例では、本体部材3に第1切欠部14、溝部15及び第2切欠部16を設け、スイッチ部材4に第1爪部18を設ける形態を例示したが、これに限定されず、例えば、スイッチ部材4に、第1切欠部14、溝部15及び第2切欠部16を設け、本体部材3に第1爪部18を設けるようにしてもよい。
また、上記実施例では、第1爪部18が第2切欠部16から脱出し始めたときに突部9が蓋部11cに当接するようにしたが、これに限定されず、例えば、第1爪部18が第2切欠部16を移動中に突部9が蓋部11cに当接したり、第1爪部18が第2切欠部16から脱出した後に突部9が蓋部11cに当接したりしてもよい。
また、上記実施例では、突部9により突き破られる腹膜状の蓋部11cを例示したが、これに限定されず、例えば、図16に示すように、突部24の押圧により開閉可能な蓋部25としてもよい。
また、上記実施例では、接着剤10により相手部材に対して本体部材3とともにワイヤーハーネス2を接着する形態を例示したが、これに限定されず、例えば、接着剤10により相手部材に対して本体部材3のみを接着したり、接着剤10により相手部材に対してワイヤーハーネス2のみを接着したりしてもよい。
また、上記実施例では、本体部材3にスイッチ部材4が予め組み付けられたクランプ1を用いてワイヤーハーネス2を固定する形態を例示したが、これに限定されず、例えば、分離状態の本体部材3及びスイッチ部材4からなるクランプ1を用いてワイヤーハーネス2を固定するようにしてもよい。この場合、本体部材3及びスイッチ部材4の組付作業後にワイヤーハーネス2の固定作業が行われる。
また、上記実施例では、第1爪部18が第1切欠部14を通過して溝部15に挿通された状態(図10(b)参照)のクランプ1を使用してワイヤーハーネス2を固定するようにしたが、これに限定されず、例えば、第1爪部18が第2切欠部16に挿通され突起16a上に仮止めされた状態(図11(a)参照)のクランプ1を使用してワイヤーハーネス2を固定するようにしてもよい。
さらに、上記実施例では、縦断面略丸形のワイヤーハーネス2を保持するハーネス保持部3aを例示したが、これに限定されず、例えば、ワイヤーハーネス2に替えて又は加えて、扁平形状のワイヤーハーネスを保持するハーネス保持部としてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
ワイヤーハーネスを配索する技術として広く利用される。特に、乗用車、バス、トラック等の他、列車、汽車等の鉄道車両、建設車両、農業車両、産業車両などの車両の内装材にワイヤーハーネスを配索する技術として好適に利用される。
1,1’;ワイヤーハーネス固定クランプ、2;ワイヤーハーネス、3,3’;支持部材、4,4’;スイッチ部材、9,9’,24;突部、10;接着剤、11c,25;蓋部、11,11’;封入部、14;第1切欠部、15;溝部、16;第2切欠部、18;第1爪部、P;当接方向。

Claims (3)

  1. 内部に封入された接着剤の流出によりワイヤーハーネスを固定するワイヤーハーネス固定クランプであって、
    前記ワイヤーハーネスを保持するハーネス保持部を有する本体部材と、
    前記本体部材に移動可能に設けられるスイッチ部材と、を備え、
    前記本体部材及び前記スイッチ部材のうちの一方の部材は、突部を備え、他方の部材は、前記接着剤が封入され且つ前記突部が当接可能な蓋部を有する封入部を備え、
    前記本体部材に対して前記スイッチ部材を移動させることにより、前記突部が前記蓋部に当接して前記蓋部の一部が開き前記封入部から前記接着剤が流出することを特徴とするワイヤーハーネス固定クランプ。
  2. 前記本体部材及び前記スイッチ部材のうちの一方の部材は、前記蓋部に対する前記突部の当接方向に延びる第1切欠部と、該第1切欠部の一端側に接続され且つ前記当接方向を中心とする円周方向に延びる溝部と、該溝部に接続され且つ該溝部から前記当接方向に延びる第2切欠部と、を備え、他方の部材は、前記第1切欠部、前記溝部及び前記第2切欠部に挿通可能な爪部を備え、
    前記第1切欠部及び前記溝部を通過した前記爪部が前記第2切欠部に挿通されることで、前記突部が前記蓋部に当接して前記蓋部の一部が開き前記封入部から前記接着剤が流出する請求項1記載のワイヤーハーネス固定クランプ。
  3. 前記突部は、尖端状に形成され、前記蓋部は、薄膜状に形成され、前記突部が前記蓋部を突き破ることで前記蓋部の一部が開き前記封入部から前記接着剤が流出する請求項1又は2に記載のワイヤーハーネス固定クランプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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