JP2013117593A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異常が発生した状態で、電源が切断されるなどして節電状態に移行し、異常を検出するセンサに電力が供給されない状態で異常が解除されるた場合、異常が解除されたか否かを判断することができない。上記問題を解決し、復帰時の画像形成を早期に開始できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】紙ジャム、用紙切れ、トナー切れなどの異常を検出する異常検出部と、その異常の解除を検出する解除検出部と、を備え、レーザプリンタが電力の消費を抑える節電状態に移行した場合、解除検出部に電力を供給する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来より、画像形成装置には、用紙の搬送異常や用紙切れなどの異常を検出するセンサが備えられている。例えば、特許文献1には、画像形成装置の異常を検出し、その異常の状況を不揮発性RAMに記憶させておくことで、リセット時や電源投入時などの復帰時に最適な再開動作が行える技術が記載されている。
特開平6−48613号公報
しかしながら、異常が発生した状態で、電源が切断されるなどして節電状態に移行し、電源を投入するなどして復帰する前に異常が解除されることがある。この場合、異常を検出するセンサに電力が供給されない状態で異常が解除されるため、異常が解除されたか否かを判断することができない。復帰時には、異常の状況が不揮発性RAMに記憶された状態が維持されているため、復帰時に異常が解除されたか否かの確認動作を行う必要がある。したがって、節電状態で異常が解除された場合でも、復帰時に不要な確認動作が行われるため、画像形成の開始タイミングに遅れが生じることがあった。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、その目的は、復帰時の画像形成を早期に開始できる画像形成装置を提供することにある。
この目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置は、画像形成装置の異常を検出する異常検出部と、前記異常検出部により検出された異常の解除を検出する解除検出部と、画像形成を行う動作状態と、電力の消費を抑える節電状態とを有し、各状態に応じて前記画像形成装置内への電力の供給を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記節電状態に移行した場合、前記解除検出部に電力を供給する。
請求項1記載の画像形成装置によれば、節電状態であっても画像形成装置の異常の解除を検出する解除検出部に電力が供給されるため、節電状態で異常の解除を検出することができる。したがって、節電状態で異常が解除された場合、復帰時に異常の解除を検出せずに画像形成を開始できるため、復帰時の画像形成を早期に開始できる。
また、請求項2記載の画像形成装置は、筐体内部に設けられた搬送経路に沿って被記録媒体を搬送するための搬送部と、前記搬送経路に設けられ、前記搬送部によって搬送される被記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、前記搬送経路に設けられ、前記被記録媒体の有無を検出する検出部とを備え、前記異常検出部は、前記検出部の検出結果に基いて、前記被記録媒体の搬送異常を検出し、前記解除検出部は、前記筐体の開閉可能部分の開閉に基いて、前記搬送異常の解除を検出する。
請求項2記載の画像形成装置によれば、搬送経路に沿って搬送される被記録媒体の検出結果に基いて、被記録媒体の搬送異常を検出することができる。この搬送異常を解除するために筐体の開閉可能部分が開閉される可能性が高いため、筐体の開閉部分の開閉に基いて搬送異常の解除を検出できる。
また、請求項3記載の画像形成装置は、前記検出部は、搬送方向上流側に位置する第1検出センサと搬送方向下流側に位置する第2検出センサとを有し、前記異常検出部は、前記第1検出センサが被記録媒体を検出してから所定時間経過後に前記第2検出センサが前記被記録媒体を検出しない場合、前記被記録媒体の搬送異常を検出する。
請求項3記載の画像形成装置によれば、第1検出センサが被記録媒体を検出してから所定時間経過後に第2検出センサが被記録媒体を検出しない場合、第1検出センサと第2検出センサとの間の搬送経路上で被記録媒体の搬送異常が発生したことを検出できる。
また、請求項4記載の画像形成装置は、前記解除検出部は、前記筐体の開閉可能部分の開閉を検出する開閉検出センサを有し、前記第1検出センサと前記第2検出センサとの間の用紙搬送経路に最も近い開閉検出センサによって前記開閉が検出された場合、前記被記録媒体の搬送異常の解除を検出する。
請求項4記載の画像形成装置によれば、第1検出センサと第2検出センサとの間の搬送経路上で被記録媒体の搬送異常が発生した際に、この搬送異常を解除するために、搬送異常が発生した用紙搬送経路に最も近い開閉可能部分が開けられ、被記録媒体が取り除かれる。搬送異常が発生して開閉可能部分が開閉された場合、被記録媒体が取り除かれた可能性が高いため、この開閉可能部分の開閉を検出することで搬送異常の解除を検出することができる。さらに、被記録媒体が第1検出センサ及び第2検出センサによって検出されない位置で搬送異常が発生したとしても、搬送異常が発生した用紙搬送経路に最も近い開閉検出センサによって筐体の開閉可能部分の開閉が検出されることで、この搬送異常の解除を検出することができる。
また、請求項5記載の画像形成装置は、前記異常の後処理を実行する後処理実行部と、前記解除検出部により前記異常の解除が検出された場合、前記異常の後処理を実行するか否か判断する後処理判断部とを備え、前記制御部は、前記後処理判断部により前記後処理を実行すると判断された場合、前記節電状態から前記待機状態に移行し、前記後処理実行部は、前記後処理を実行する。
請求項5記載の画像形成装置によれば、異常が解除され、後処理を実行する場合、節電状態から待機状態に移行して後処理を実行する。したがって、節電状態であっても、異常が解除された場合、後処理を実行しておくことができる。
また、請求項6記載の画像形成装置は、前記解除検出部により前記異常の解除が検出された場合、前記解除検出部への電力供給を停止する。
請求項6記載の画像形成装置によれば、異常が解除された後は解除検出部への電力供給を停止することができ、不要なエネルギーの消費を抑制することができる。
本発明によれば、復帰時の画像形成を早期に開始できる。
本発明の実施形態に係るレーザプリンタの中央断面図である。 図1に示すレーザプリンタの電気的な構成を示すブロック図である。 搬送時間テーブルの概念図である。 紙ジャムの発生位置の推定を行うため搬送経路を区間分けして示したレーザプリンタの模式図である。 紙ジャム位置推定テーブルの概念図である。 エラー処理を表すフローチャートである。
(レーザプリンタの全体構成)
以下、本発明を具体化した画像形成装置の一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、画像形成装置の一例であるレーザプリンタ1の全体の構成について説明する。図1は、レーザプリンタ1の中央断面図である。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、断面視、筐体2内に、被記録媒体としての用紙を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙に画像を形成する画像形成部5を構成するスキャナユニット16、プロセスカートリッジ17および定着器18等を備えている。ここで、レーザプリンタ1において、図中右手方向が前面となる。
印刷が行われる用紙(筐体2内での搬送経路を図中2点鎖線で示す。)は、筐体2の底部に着脱される給紙カセット6に設けられた用紙押圧板7上にて積層状に保持され、その用紙押圧板7によって、筐体2の前面側で給紙カセット6の上方に設けられた給紙ローラ8に向かって押圧されている。そして、給紙ローラ8の回転にともなって、用紙は、搬送ローラ11を介するUターン状の搬送パスを通って、レジストローラ12から、筐体2内の略中央に設けられた画像形成部5に向かって搬送されるようになっている。なお、搬送ローラ11、後述する搬送ローラ43、排紙ローラ45、反転搬送ローラ51〜53等、搬送経路において用紙を搬送するローラが、本発明における「搬送部」に相当する。
なお、給紙カセット6が装着された場合の給紙カセット6の上方にあたる筐体2の内部の底面で、給紙ローラ8の近傍の位置には、用紙押圧板7に収容された用紙の有無を検出するための用紙センサ71が設けられている。用紙センサ71は、光を発する発光部と、発せられた光を受光する受光部とが対峙して設けられた公知のフォトセンサである。図示しないが、L字状のアームを有し、アームの一辺側が用紙押圧板7に向かって、また、他辺側が発光部と受光部との間の位置に配置されて、発光部から受光部へ発せられる光を遮るように、両辺の接続部分が筐体2の内部の底面に軸支されている。用紙押圧板7に用紙が収容されているときは、アームの一片側の先端が用紙に当接することでアームの軸を支点に他端側が揺動され、その結果、用紙センサ71の発光部と受光部との間の遮蔽が解除されるので、発光部から発せられた光を受光部で受光できるようになる。この検出結果に基づき、レーザプリンタ1では、給紙カセット6に収容した用紙の有無の検出を行うことができる。
さらに、給紙カセット6の着脱状態を検出するため、上記同様のフォトセンサを用いた着脱センサ81が、筐体2の内部の底面で、給紙ローラ8よりも前面側の位置に設けられている。また、給紙カセット6が装着された場合に、着脱センサ81の発光部と受光部との間に位置され光を遮る遮蔽板(図示外)が、給紙カセット6の上面で着脱センサ81に対応した位置に設けられている。着脱センサ81の検出結果に基づいて、筐体2の前面側より前後方向に引き出し自在な給紙カセット6が筐体2に装着されているか否かを検出することができるようになっている。なお、着脱センサ81、後述する着脱センサ82、開閉センサ83,84が、本発明における「開閉検出センサ」に相当する。
次に、画像形成部5のスキャナユニット16は、筐体2内において排紙トレイ46の直下に配置され、レーザ光を出射するレーザ発光部(図示外)、レーザ発光部より出射されたレーザ光を回転駆動して主走査方向に走査するポリゴンミラー19、ポリゴンミラー19に走査されたレーザ光の走査速度を一定にするfθレンズ20、走査されたレーザ光を反射する2つの反射ミラー21、反射ミラー21で反射されたレーザ光を反射ミラー23を介して感光体ドラム27上で結像する際の副走査方向における面倒れを補正するシリンダーレンズ22等で構成されている。スキャナユニット16は、印刷データに基づいてレーザ発光部から出射されるレーザ光をポリゴンミラー19、fθレンズ20、2つの反射ミラー21、シリンダーレンズ22、反射ミラー23の順に通過あるいは反射させて、プロセスカートリッジ17の感光体ドラム27の表面上に露光走査するものである。
次いで、画像形成部5のプロセスカートリッジ17は、ドラムカートリッジ17aと、ドラムカートリッジ17aに着脱可能な現像カートリッジ17bとから構成されている。ドラムカートリッジ17aは、感光体ドラム27、帯電器29、転写ローラ30等を備えている。現像カートリッジ17bは、現像ローラ31、供給ローラ33、トナーホッパー34等を備えている。筐体2内部のスキャナユニット16の下方の位置で、筐体2の前面側(図中右手側)から中央にかけての位置には、プロセスカートリッジ17の挿入のための一部開放状の収納部55が設けられている。
ここで、この収納部55の開口を覆う前面カバー54は、筐体2の前面側の給紙カセット6の上方に設けられた支点54aを軸として、その自由端側が下向きに大きく回動することで、収納部55の開閉を行う。前面カバー54には、支点54aよりもさらに筐体2の前方の位置に設けられた支点54cを軸として開閉可能な手差しトレイ54bが設けられている。この手差しトレイ54bは、開かれたときに、上部に印刷を行う用紙を載置することが可能なトレイであり、手差しトレイ54b上に載置された用紙は、筐体2の壁面から突出するように設けられた給紙ローラ54dにより、画像形成部5に給紙されるようになっている。
前面カバー54の自由端側と接離する筐体2の部分には、前面カバー54の開閉状態を検出するための開閉センサ83が設けられている。開閉センサ83は用紙センサ71と同様の公知のフォトセンサである。前面カバー54が閉じられたときには、自由端の先端に設けられた遮蔽板(図示外)が発光部と受光部との間の部分に位置されるようになっており、その遮蔽板により発光部から受光部へ発せられる光が遮られることで、前面カバー54が閉じられた状態が検出されるようになっている。
また、手差しトレイ54bに載置された用紙が画像形成部5に向かって搬送される搬送経路上で、給紙ローラ54dよりも上流の位置には、手差しトレイ54bに載置される用紙の有無を検出するための用紙センサ72が設けられている。用紙センサ72は、用紙センサ71と同様のフォトセンサで、手差しトレイ54b上に用紙が搭載されていれば発光部と受光部との間の光の遮蔽が解除されるようになっており、前記同様、レーザプリンタ1は、手差しトレイ54b上の用紙の有無の検出を行うことができる。
ドラムカートリッジ17aに現像カートリッジ17bが装着されたプロセスカートリッジ17が収納部55に収納された状態を検出するため、前記同様、公知のフォトセンサを利用した着脱センサ80が、プロセスカートリッジ17の下側で、前側の位置にて、収納部55の壁面に設けられている。ドラムカートリッジ17aの筐体には、プロセスカートリッジ17が収納部55に装着されたときに、フォトセンサの発光部と受光部との間に配置される遮蔽板(図示外)が設けられている。この着脱センサ80の検出結果に基づき、プロセスカートリッジ17が装着されているか否かの検出が行われることは、前記同様である。
ドラムカートリッジ17aの感光体ドラム27は、現像ローラ31と接触する状態で、図中時計方向に回転可能に配設されている。印刷データに基づいてレーザ光を露光走査することにより、感光体ドラム27には静電潜像が形成される。
スコロトロン型の帯電器29は、感光体ドラム27の上方に、感光体ドラム27に接触しないように、所定の間隔を隔てて配設されている。帯電器29は、タングステンなどの放電用のワイヤからコロナ放電を発生させるスコロトロン型の帯電器であり、高圧電源部200(図2参照)より帯電バイアスが印加されて感光体ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
また、現像ローラ31は、感光体ドラム27の回転方向(図中時計方向)における帯電器29の配置位置より下流に配設されており、図中反時計方向に回転可能に配設されている。この現像ローラ31は、高圧電源部(図2参照)より現像バイアスが印加される。
供給ローラ33は、現像ローラ31の側方位置で、現像ローラ31を挟んで感光体ドラム27の反対側の位置に回転可能に配設されており、現像ローラ31に対して圧縮するような状態で当接されている。
トナーホッパー34は、供給ローラ33の側方位置に設けられており、その内部に供給ローラ33を介して現像ローラ31に供給される現像剤を充填している。
感光体ドラム27の回転方向の現像ローラ31の下流で、感光体ドラム27の下方位置には、転写ローラ30が配設されており、図中反時計方向に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、転写時に高圧電源部200(図2参照)より転写バイアスが印加されるように構成されている。
プロセスカートリッジ17の側方下流側には定着器18が配設されている。このプロセスカートリッジ17と、定着器18との間の位置には、画像形成時に感光体ドラム27および転写ローラ30のニップ部を通過する用紙を、定着器18の定着ローラ41および加圧ローラ42のニップ部へと用紙を導くための搬送ガイド58が設けられている。この搬送ガイド58は、プロセスカートリッジ17が収納部55から離脱されたときに筐体2の外部からアクセス可能となっており、例えば、用紙の搬送時に搬送ガイド58の位置で紙ジャムが発生した場合などには、利用者が前面カバー54を開き、プロセスカートリッジ17を取り出すことによって、紙ジャムを発生させたジャム紙を取り除くことができる。
次に、画像形成部5の定着器18は、定着ローラ41、この定着ローラ41を押圧する加圧ローラ42等を備えている。定着器18では、プロセスカートリッジ17において用紙上に転写されたトナーが、用紙が定着ローラ41と加圧ローラ42との間を通過する間に用紙に加圧加熱定着される。その後、用紙は、搬送ローラ43によって定着器18から排出され、排紙パス44上を搬送されるようになっている。
排紙トレイ46は、筐体2の上部中央より前側にかけての位置に、印刷された用紙を積層保持できるように、筐体2の前側ほど傾斜が小さくなるように凹部形成されている。画像形成部5で画像が形成された用紙は、半弧を描くように設けられた排紙パス44に導かれて、その末端に設けられた排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排出される。
また、レーザプリンタ1には、両面印刷を行うための両面印刷装置26が、画像形成部5の下方で給紙カセット6の上方の位置に配設されている。両面印刷装置26には、反転搬送ローラ51,52,53が略水平方向に設けられており、その両末端側にはそれぞれ、反転搬送パス47,48が設けられている。反転搬送パス47は、用紙の搬送方向における排紙パス44の末端位置で、用紙が逆方向に搬送される際に排紙パス44から分岐されて両面印刷装置26に導かれるように、排紙ローラ45と反転搬送ローラ51とを接続している。反転搬送パス48は、その用紙を画像形成部に導くように、反転搬送ローラ53とレジストローラ12とを接続している。
この両面印刷装置26は、筐体2の背面側から筐体2の前後方向に沿って水平に着脱可能に構成されている。両面印刷装置26の装着時の先端部は給紙ローラ8の近傍に位置され、筐体2のその部分には、給紙カセット6の着脱センサ81と同様の着脱センサ82が設けられている。すなわち、レーザプリンタ1では、着脱センサ82の検出結果に基づいて、両面印刷装置26が筐体2に装着されているか否かの検出を行うことができる。
次に、筐体2の背面には、前面カバー54と同様に、支点56aを軸として自由端側が下向きに大きく回動可能な背面カバー56が設けられている。背面カバー56の筐体2の内面側の壁面は、上記した反転搬送パス47の一部として構成されている。また、定着器18の背面側で排紙パス44の一部を構成する内部カバー57は、背面カバー56と同様に支点57aを軸として自由端側が下向きに回動可能となっている。背面カバー56と内部カバー57とは図示外のリンク部材で連結されており、背面カバー56が開かれるときには、同時に、内部カバー57も開かれるようになっている。例えば、用紙の搬送時に紙ジャムが発生した場合などには、この背面カバー56および内部カバー57が開かれることにより、利用者が排紙パス44、反転搬送パス47、および定着器18にアクセス可能となって、紙ジャムを発生させたジャム紙を取り除くことができる。
そして、背面カバー56の自由端側と接離する筐体2の部分には、前記同様、フォトセンサからなる開閉センサ84が設けられている。開閉センサ84に対応する背面カバー56の自由端側の位置には図示しない遮蔽板が設けられており、開閉センサ84の発光部と受光部との間で光を遮蔽することで、背面カバー56の開閉状態の検出が行われる。レーザプリンタ1では、開閉センサ84の検出結果をもとに、背面カバー56が開かれているか否かの検出を行うことができる。
レーザプリンタ1には、内部を搬送される用紙がその搬送経路上で紙ジャムを発生したか否かを検出するため、前記同様、フォトセンサからなり、用紙の有無を検出することができる用紙センサ73,74,75,76が設けられている。用紙センサ73は、用紙搬送経路のレジストローラ12の上流すぐの位置に配設され、レジストローラ12の下流すぐの位置に、用紙センサ74が配設されている。また、用紙センサ75は、定着器18の定着ローラ41および加圧ローラ42のニップ部より下流すぐの位置に設けられている。用紙センサ76は、両面印刷装置26の反転搬送ローラ52,53の間の位置に設けられている。各センサとも、その位置に用紙が存在するか否かを、その位置に用紙があれば倒され、なければ自重でもとの状態に復帰するアーム(図示外)によって検出可能となっており、レーザプリンタ1では、各センサの検出結果に基づき、用紙の有無の検出を行うことができる。
なお、上記のようにレーザプリンタ1には、用紙センサ71〜76、着脱センサ80〜82、および開閉センサ83,84など、用紙の有無や各部位の状態等を検出可能なセンサが複数設けられているが、便宜上、各センサ、すなわちフォトセンサの受光部が光を受光している状態をON、受光していない状態をOFFとして説明する。すなわち、用紙センサ71〜76では、その位置に用紙があればON、なければOFFとし、着脱センサ80〜82では、対象物が装着された状態をOFF、非装着状態をONとする。また、開閉センサ83,84では、各カバーが閉じた状態をOFF、開かれた状態をONとする。
(レーザプリンタの電気的な構成)
次に、図2を参照して、レーザプリンタ1の電気的な構成について説明する。図2は、レーザプリンタ1の電気的な構成を示すブロック図である。
図2に示すように、制御部100には、レーザプリンタ1の各装置の制御を司るメインCPU110とサブCPU140とが設けられ、このメインCPU110とサブCPUとに、ROM120と、RAM130とが接続されている。メインCPU110とサブCPU140は、ROM120に記憶された各種プログラム等を実行し、その際にRAM130に一時的なデータの記憶を行わせ、制御部100に接続された他の装置の制御を行う。サブCPU140は、レーザプリンタ1が節電状態に移行してメインCPU110への電力が供給されないときでも、制御部100に接続された入力検出部180の制御を行うことができる。
制御部100には、タイマカウンタ150と、表示制御部160と、発音制御部170と、入力検出部180と、駆動制御部190と、高圧電源部200と、低圧電源部210と、ビデオコントロール部220と、インターフェース230とが各々接続されている。タイマカウンタ150は、発振回路(図示外)の出力に基づいて、例えばレーザプリンタ1の電源が投入されてからの時間の経過を常時カウントするタイマである。後述する紙ジャム発生の検出が行われる際などに問い合わせがあった場合に、その時のカウント値の返答を行う。
表示制御部160はLCD161に表示する文字や画像等の制御を行う。発音制御部170はエラー音等を発生させるためスピーカ171の発音の制御を行う。入力検出部180には、利用者がエラー解除のために押す確認ボタン70の入力や、用紙センサ71〜76、着脱センサ80〜82、および開閉センサ83,84のON・OFFの状態の検出を行う。入力検出部180は、本発明における「検出部」に相当する。
駆動制御部190は、例えば、両面印刷装置26、給紙ローラ8、感光体ドラム27、定着ローラ41、ポリゴンミラー19など、機械的な動作をともなう部品の駆動源である駆動モータ(図示外)や、その駆動系の動作方向の切り換えを行うためのソレノイド(図示外)や、レーザ発光部(図示外)等を駆動させるための制御を行う。
高圧電源部200は、帯電器29、転写ローラ30、現像ローラ31にそれぞれ帯電バイアス、転写バイアス、現像バイアスの印加を行う。ビデオコントロール部220は、用紙に画像を形成するための画像データの処理を行う。インターフェース230は、外部のホストコンピュータ300と接続され、ホストコンピュータ300から送信された画像データを制御部100に送る。
そして、制御部100、駆動制御部190、高圧電源部200、ビデオコントロール部220はそれぞれ、低圧電源部210から電力の供給を受けている。低圧電源部210は、レーザプリンタ1の外部から供給された、例えば単相100Vの電圧を、レーザプリンタ1の内部の各部に供給するための回路を有する。
次に、ROM120には、搬送時間テーブル350(図3参照)が記憶されている。なお、本発明における「開閉可能部分」とは、前面カバー54、背面カバー56、給紙カセット6、および両面印刷装置26をいうが、詳しくは後述する。
また、RAM130には、各種プログラム等の実行時に一時的なデータを記憶するためのワークエリアなどが設けられている。
(レーザプリンタの印刷時の動作)
次に、図1,図2を参照して、レーザプリンタ1の印刷時の動作について説明する。図2に示す、ホストコンピュータ300からの印刷データを受信したレーザプリンタ1では、駆動制御部190による制御に基づいて、駆動モータ(図示外)が駆動され、また、スコロトロン型の帯電器29に帯電バイアスが印加され、現像ローラ31に現像バイアスが印加される。このとき、転写ローラ30には、転写逆バイアスが印加されて、転写ローラ30に付着したトナーを感光体ドラム27に転写させて転写ローラ30のクリーニングを行い、感光体ドラム27上のトナーを帯電器29によって帯電し、現像ローラ31にて回収する。その後、転写ローラ30に転写バイアスを印加する。
この処理を行った後、印刷開始信号がメインCPU110から出力されると、用紙は、回転する給紙ローラ8との間の摩擦力によってピックアップされ、搬送ローラ11を介してレジストローラ12に送られる。なお、手差しトレイ54b上に載置された用紙から印刷が行われる場合には、ホストコンピュータ300での操作によって手差しトレイ54bから給紙が行われることが指示される。この場合でも同様に、給紙ローラ54dの回転によって用紙がピックアップされ、搬送ローラ11を介してレジストローラ12に送られる。そして、レジストローラ12は用紙をレジストし、回転する感光体ドラム27の表面上に形成された可視像の先端と用紙の先端とが一致するタイミングで用紙を送り出す。
一方、スキャナユニット16では、画像データに基づいて駆動制御部190においてレーザ駆動信号が生成され、この信号に従ってレーザ発光部(図示外)でレーザ光が発生され、ポリゴンミラー19に対して出射される。ポリゴンミラー19は入射したレーザ光を主走査方向(用紙の搬送方向と直交する方向)に走査し、fθレンズ20に対して出射する。fθレンズ20は、ポリゴンミラー19で等角速度に走査されたレーザ光を等速度走査に変換する。そして、レーザ光は、反射ミラー21で進行方向を変化され、シリンダーレンズ22によって収束され、反射ミラー23を介して感光体ドラム27の表面上で結像される。
また、感光体ドラム27は、高圧電源部200より帯電バイアスが印加された帯電器29によって、その表面電位が約1000Vに帯電される。図1中時計方向に回転する感光体ドラム27は、次に、レーザ光の照射を受ける。レーザ光は用紙の主走査線上において、現像を行う部分には照射され、行わない部分には照射されないようにスキャナユニット16から出射されており、レーザ光の照射を受けた部分(明部)は、その表面電位が約200Vに下がる。そして、感光体ドラム27の回転にともなって、レーザ光が副走査方向(用紙の搬送方向)にも照射され、レーザ光が照射されなかった部分(暗部)と明部とで、感光体ドラム27表面上には電気的な不可視画像、すなわち静電潜像が形成される。
ここで、トナーホッパー34より供給されたトナーは、厚みが一定の薄層となるように調整されて現像ローラ31上に担持される。この現像ローラ31には、高圧電源部200より約400Vの正の現像バイアスが印加されている。現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持され、かつ、正帯電されているトナーは、感光体ドラム27に対向して接触するときに、感光体ドラム27の表面上に形成されている静電潜像に転移する。すなわち、現像ローラ31の電位は、暗部の電位(+1000V)より低く、明部の電位(+200V)より高いので、トナーは電位の低い明部に対して選択的に転移する。こうして、感光体ドラム27の表面上に、トナーによる現像剤像としての可視像が形成され、現像が行われる。
そして、感光体ドラム27と転写ローラ30との間を用紙が通過する際に、明部の電位(+200V)よりさらに低い、(電圧値にして)約−1000Vの負の定電流である転写順バイアスが転写ローラ30に印加されて、感光体ドラム27表面上に形成された可視像が用紙上に転写される。
トナーが転写された用紙は、定着器18に搬送される。定着器18は、トナーの載った用紙に、定着ローラ41による熱と加圧ローラ42による圧力とを加え、トナーを用紙上に溶着させて永久画像を形成する。
トナーが加圧加熱定着された用紙は、搬送ローラ43によって排紙パス44上を搬送され、印刷面を下向きにして排紙トレイ46に排出される。
両面印刷が行われる場合には、まず、一方の面に画像が形成された用紙が搬送され、その一部が一旦排紙トレイ46に排出される。そして、その用紙の後端が排紙ローラ45に挟まれたときに、排紙ローラ45が正転を停止し、逆転を行う。すると、用紙の後端が排紙パス44の弧面に当接し、弧面に沿って、定着器18の方向には戻らずに反転搬送パス47に導かれる。用紙は、反転搬送パス47を通り、反転搬送ローラ51〜53により搬送されて反転搬送パス48に送出され、この反転搬送パス48に沿ってレジストローラ12に導かれる。このような搬送経路を辿ることによって、用紙が排紙ローラ45からレジストローラ12に搬送される場合に、用紙は、前後逆向きに搬送され、また、既に印刷が行われた面が下向き、すなわち、画像の形成されていない他方の面が感光体ドラム27に対向する向きに反転され、画像形成部5に送られることになる。そして、画像形成部5にて、用紙の他方の面に画像が形成される。その後、前記同様、用紙は排紙トレイ46から排出され、利用者は、両面に画像が形成された印刷物を得ることができる。
なお、このレーザプリンタ1では、転写ローラ30によって感光体ドラム27から用紙にトナーが転写された後に、感光体ドラム27の表面上に残存する残存トナーを現像ローラ31で回収する、いわゆるクリーナーレス現像方式を採用している。
(用紙の搬送異常について)
このようなレーザプリンタ1において、印刷が開始されてから排紙トレイ46に排紙されるまでの間、用紙が、その搬送経路上のいずれかの位置にて紙ジャムを発生する場合がある。このとき、紙ジャムの発生が検出されなければ、用紙が無い状態で画像形成が継続されたり、紙ジャムを発生させたジャム紙が各回転されるローラに巻き付いてその駆動に負荷を与えたり、次の用紙が搬送されてジャム紙に衝突し、紙ジャム位置での詰まりが深刻化してジャム紙が取り除きにくくなったりするなどの弊害が発生する。
図2に示すように、レーザプリンタ1では、メインCPU110の制御に基づいて、印刷開始のタイミングなどを基準に用紙が各用紙センサ73〜76を通過するタイミングが、それぞれのセンサに対して独立に監視されている。そして、あらかじめ行った実験等に基づき、各用紙センサ73〜76ごとに設けた基準タイミングi〜viから計測して、用紙が検出されるまでの経過時間および用紙を検出しなくなるまでの経過時間について、その基準となる基準時間I〜VIIIを対応付けてテーブル化した搬送時間テーブル350(図3参照)が参照されることで、紙ジャムの発生の検出が行われている。
以下、図3を参照して、搬送時間テーブル350と、各用紙センサ73〜76ごとに監視される用紙の検出タイミングとが比較されることによる紙ジャムの発生の検出について説明する。図3は、搬送時間テーブル350の概念図である。なお、搬送時間テーブル350は、ROM120の搬送時間テーブル350に記憶されており、参照される。
用紙センサ73がONとなるタイミングは、給紙ローラ8または給紙ローラ54dの回転が開始されたタイミングを基準タイミングi、用紙センサ73がONとなるまでの経過時間を基準時間Iとしている。給紙ローラ8,54dの位置から用紙センサ73の位置までの距離はそれぞれ不変であり、また、用紙の搬送速度もそれぞれ略一定であることから、あらかじめ給紙ローラ8または給紙ローラ54dの回転開始のタイミングから用紙センサ73がONとなるまでの基準時間Iを求めることができる。搬送時間テーブル350にはこの基準時間Iが記録されており、参照可能となっている。
上記基準タイミングiのときにタイマカウンタ150のカウント値が確認されて、RAM130に記憶される。そして、定期的にタイマカウンタ150のカウント値が確認され、用紙センサ73の状態とともにカウント値が対応付けられて記憶される。そして、先に記憶された基準タイミングiからの経過時間と、搬送時間テーブル350の基準時間Iとが比較され、基準時間Iが経過しても用紙センサ73がONとならなければ、紙ジャムが発生したと判断される。
次に、用紙センサ74,75のONとなるタイミングについて説明する。上述したように、用紙への画像形成の開始のタイミングは、レジストローラ12によって調整される。レジストローラ12から用紙が送り出されてから排紙トレイ46に排出されるまでは略一定の速度で用紙の搬送が行われる(両面印刷時を除く)。従って、用紙センサ74,75がONとなるタイミングは、レジストローラ12の回転が開始されたタイミングを基準タイミングiiとして、用紙センサ74,75がそれぞれONとなるまでの経過時間を、それぞれの基準時間III,Vとしている。搬送時間テーブル350にはこの基準時間III,Vがそれぞれ記録されており、参照可能となっている。紙ジャムが発生したか否かの判断については上記同様に、基準タイミングiiから、用紙センサ74,75がそれぞれONとなるまでの経過時間と、基準時間III,Vとをそれぞれ比較することにより行われる。
用紙センサ76がONとなるタイミングは、排紙ローラ45が逆回転を開始するタイミングを基準タイミングiiiとして、用紙センサ76がONとなるまでの経過時間を基準時間VIIとしている。搬送時間テーブル350にはこの基準時間VIIが記録され、参照可能となっている。紙ジャムが発生したか否かの判断については上記同様に基準タイミングiiiから用紙センサ76がONとなるまでの経過時間と、基準時間VIIを比較することにより行われる。
用紙センサ73がOFFとなるタイミングは、レジストローラ12の回転開始のタイミングを基準タイミングiiとして求められる。用紙の搬送速度は一定であり、また、用紙センサ73の位置とレジストローラ12の位置との間の距離が不変であるため、利用者がホストコンピュータ300から指定した用紙の大きさや用紙の搬送速度をもとに、レジストローラ12が回転開始してから用紙センサ73がOFFとなる基準時間IIが求められる。なお、レジストローラ12が回転を開始するタイミングには用紙がレジストされているので、用紙センサ73はONとなっている。搬送時間テーブル350にはこの基準時間IIが記録され、参照可能となっている。そして、基準時間IIが経過しても用紙センサ73がOFFとならなければ、紙ジャムが発生したと判断される。
用紙センサ74〜76がOFFとなるタイミングは、各用紙センサ74〜76がONとなったタイミングをそれぞれの基準タイミングiv,v,viとし、上記同様、用紙の大きさと用紙の搬送速度とに基づいて、各用紙センサ74〜76がONとなってからOFFとなるまでの経過時間をそれぞれの基準時間IV,VI,VIIIとしている。搬送時間テーブル350にはそれぞれの基準時間IV,VI,VIIIが記録され、参照可能となっている。紙ジャムが発生したか否かの判断については上記同様、基準タイミングiv,v,viから用紙センサ74〜76がそれぞれONするまでの経過時間と、基準時間IV,VI,VIIIを比較することにより行われる。
このようにして、レーザプリンタ1では、印刷時に紙ジャムが発生したか否かの監視が行われている。この監視を行うメインCPU110が、本発明における「異常検出部」に相当する。そして、紙ジャムが発生した場合には利用者に対する報知が行われ、利用者が紙ジャムの除去を行った後に、レーザプリンタ1では、その紙ジャムを発生させたジャム紙に印刷されるはずであった画像を、再度、新たな用紙に印刷するための処理(イニシャライズ)が行われる。このイニシャライズは、例えば、紙ジャムの除去を検出した際に自動的に実行される。また、利用者に確認ボタン等を押させて指示させてもよい。
イニシャライズ時には、駆動制御部190によって、各駆動部分が駆動される。利用者が紙ジャムを発生させたジャム紙の除去を怠っていた場合、前述したように、各駆動部分に負荷を与えたり、ジャム紙を除去しづらくさせたりするなどの弊害が発生する。紙ジャムが発生した位置が各用紙センサ73〜76の配置位置にあれば、その後時間が経過しても各用紙センサ73〜76がOFFとなることはないので、その位置にジャム紙があることを検出することができる。この場合、利用者がジャム紙を取り除き、レーザプリンタ1を再起動させたときに、各用紙センサ73〜76がすべてOFFとなっていれば、ジャム処理が正常に行われたとみなすことも可能である。
しかし、感光体ドラム27に用紙が巻き付いたり、定着ローラ41と加圧ローラ42とのニップ部に用紙の先端が激突してジャバラ状に折れ曲がってしまった場合など、各用紙センサ73〜76で用紙を検出できない位置で紙ジャムが発生した場合、利用者によるジャム処理が正常に行われたか否かを判断することは難しい。
例えば、感光体ドラム27に用紙が巻き付いた場合、レーザプリンタ1からプロセスカートリッジ17が取り出されなければ、用紙を取り除くことはできない。
(搬送異常の発生位置の推定について)
以下、レーザプリンタ1における紙ジャムの発生位置の推定について、図4、図5を参照して説明する。図4は、紙ジャムの発生位置の推定を行うため搬送経路を区間分けして示したレーザプリンタ1の模式図である。図5は、紙ジャム位置推定テーブルの概念図である。
図4に示すように、レーザプリンタ1では、各用紙センサ73〜76の配置位置に基づいて、用紙の搬送経路(図中2点鎖線で示す。)を区間A〜Gの7つの区間に分けて、紙ジャムが発生した区間がそのうちのいずれであるかの推定が行われる。
区間Aは、給紙ローラ8または給紙ローラ54dから、レジストローラ12の上流に配置された用紙センサ73までの間の区間である。区間Bは、レジストローラ12を挟むようにその上流および下流に配置された2つの用紙センサ73,74の間の区間である。区間Cは、用紙センサ74から、感光体ドラム27と転写ローラ30とのニップ部までの間の区間である。区間Dは、感光体ドラム27と転写ローラ30とのニップ部から、定着器18の下流に配置された用紙センサ75までの間の区間である。区間Eは、用紙センサ75から排紙パス44を介して排紙ローラ45に達するまでの間の区間である。区間Fは、排紙ローラ45から、両面印刷装置26に向かって搬送された用紙が、用紙センサ76にたどり着くまでの間の区間である。区間Gは、用紙センサ76からレジストローラ12の手前の用紙センサ73までの区間である。
紙ジャムが発生するケースは複数想定されるが、例えば、図4に示す、13種類のケースを例として、紙ジャム位置推定テーブル400に記録された各用紙センサ73〜76の状況と、推定された用紙の位置と対応付けについて、以下に説明する。なお、紙ジャム位置推定テーブル400には、各ケースにおける各用紙センサ73〜76の状況(センサのON・OFF、用紙の先端検出の有無、用紙の後端検出の有無)と、どの区間で紙ジャムが発生したかの推定結果とが、対応付けられて記憶されている。(各ケースは説明の都合上、表記したものであり、実際にテーブルとして記憶されているわけではない。)また、紙ジャム位置推定テーブル400は、ROM120に記憶され、上述した、紙ジャムが発生したと判断された場合に参照される。
第1ケースは、給紙ローラ8または給紙ローラ54dのピックアップが失敗した場合や、搬送される用紙が、用紙センサ73にたどり着く前に、搬送経路に激突して搬送異常を引き起こした場合などが相当する。このケースでは、用紙センサ73では、基準タイミングiから基準時間Iが経過したにもかかわらず、用紙センサ73がONとならない。その他のいずれのセンサも用紙は検出しておらず、用紙は、区間Aのいずれかの位置にあると推定される。
第2ケースは、用紙センサ73,74の間で、用紙の先端が搬送経路に激突して搬送異常を引き起こした場合などが相当する。このケースでは、用紙センサ73は用紙の先端を正常に検出し、レジストローラ12が回転を開始した基準タイミングiiから基準時間IIIが経過したにもかかわらず、用紙センサ74がONとならない。また、用紙の長さは、通常、用紙センサ73,74の距離より長いので、用紙センサ73による用紙の後端の検出は行われない。このとき、用紙センサ73はONの状態のままであるので、区間B(ただし、用紙センサ73にかかる位置)に用紙があると特定される。
第3ケースは、用紙の先端が、感光体ドラム27と転写ローラ30とのニップ部にたどり着く前に搬送経路に激突して搬送異常を引き起こした場合である。また、第4ケースは、用紙が感光体ドラム27に巻き付いてしまった場合である。いずれのケースも、レジストローラ12から用紙が送出されるタイミングでは正常であると検出されている。しかし、基準タイミングiiから基準時間IIIが経過する前に、用紙センサ74がONとなって、その位置を用紙が通過したことが検出されたにもかかわらず、基準タイミングiiから基準時間IIが経過しても、ONとなっている用紙センサ73がOFFとならなければ、第3または第4ケースに該当する。このとき、用紙センサ73,74はともにONの状態であり、用紙の先端が区間Cにあり、区間B(ただし、用紙センサ73にかかる位置)に用紙があると特定される。
第5ケースは、第4ケースと同様に、感光体ドラム27に用紙が巻き付いた場合である。このケースでは、レジストローラ12から用紙が送出されるタイミングでは正常であり、基準タイミングivから基準時間IVが経過するまでに、ONとなっている用紙センサ74がOFFとなったが、基準タイミングiiから基準時間Vが経過しても用紙センサ75がONとならない。このとき、用紙センサ74がOFFとなるまでの時間が基準タイミングivから基準時間IVよりもやや長く(ただし、許容範囲内)かかった場合、用紙の先端が用紙センサ74からあまり離れていない位置で激突しつつもレジストローラ12からは送出されたと推定される。すなわち、用紙は、区間Cから先に進めず、特に、感光体ドラム27に巻き付いている可能性が高いと推定される。なお、第5ケースの場合、用紙センサ74が、本発明における「第1検出センサ」に相当し、用紙センサ75が、本発明における「第2検出センサ」に相当する。
第6ケースは、用紙先端が定着ローラ41と加圧ローラ42とのニップ部にたどり着かなかった場合である。基準タイミングivから基準時間IVが経過する前に、ONとなっている用紙センサ74がOFFとなり、用紙は用紙センサ74の位置は正常に通過したと予測される。しかし、基準タイミングiiから基準時間Vが経過しても用紙センサ75がONとならなければ、用紙は、区間Cまたは区間Dにあると推定される。第5ケースの場合のように用紙センサ74による用紙の後端の検出の際に遅れが発生していないため、感光体ドラム27と転写ローラ30とのニップ部は通過し、区間Dにあることが推定される。
第7ケースは、用紙の先端が、定着ローラ41または加圧ローラ42に巻き付いた場合、また、第8ケースは、用紙が定着ローラ41と加圧ローラ42とのニップ部は通過したものの、用紙センサ75にたどり着く前に搬送経路に激突して搬送異常を引き起こした場合であり、各用紙センサ73〜76の検出結果は第6ケースの場合と同様となる。従って、用紙が区間Dにあることが推定される。
第9ケースは、用紙の先端が排紙パス44上で激突した場合である。このケースでは、基準タイミングiiから基準時間Vが経過する前に用紙センサ75がONとなり、用紙センサ75の位置までは正常に用紙が搬送されたものの、基準タイミングvから基準時間VIが経過しても用紙センサ75がOFFとならない。このとき、用紙センサ75はONの状態のままであるので、区間E(ただし、用紙センサ75にかかる位置)に用紙があると特定される。
第10ケースは、第9ケースと同様に、用紙の先端が排紙パス44上で激突した場合である。このケースでは、基準タイミングvから基準時間VIの経過以後に用紙センサ75がOFFとなって用紙の後端が検出されたものの、そのタイミングが基準時間VIよりもやや長く(ただし、許容範囲内)かかったため、用紙の先端が用紙センサ75からあまり離れていない位置で激突しつつも排紙パス44を搬送されたことが推定される。すなわち、用紙は、区間Eにて紙ジャムを発生させた可能性が高いと推定される。
第11ケースは、用紙が、両面印刷装置26の用紙センサ76にたどり着く前に反転搬送パス47などの搬送経路上に激突した場合である。このケースでは、用紙は、用紙センサ75の位置を正常に通過したと予測される。そして、両面印刷を行うため、用紙の後端を排紙ローラ45がつかんだタイミング(用紙センサ76が後端を検出したタイミングが、両面印刷時に利用される。)に、排紙ローラ45が逆回転される。このタイミング、すなわち、基準タイミングiiiより基準時間VIIが経過しても、このケースでは、用紙センサ76がONとならない。従って、用紙が区間Fにあることが推定される。なお、第11ケースの場合、用紙センサ75が、本発明における「第1検出センサ」に相当し、用紙センサ76が、本発明における「第2検出センサ」に相当する。
第12ケースは、用紙が、用紙センサ76を通過後に、反転搬送パス48などの搬送経路に激突した場合である。このケースでは、基準タイミングiiiより基準時間VIIが経過したときに用紙センサ76がONとなったが、基準タイミングviより基準時間VIIIが経過する前に用紙センサ76がOFFとならない。このとき、用紙センサ76はONの状態のままであるので、区間G(ただし、用紙センサ76にかかる位置)に用紙があると特定される。
第13ケースは、第12ケースと同様に、用紙が用紙センサ76を通過後に反転搬送パス48等に激突した場合である。両面印刷装置26を通過した用紙は、表裏が反転された状態で画像形成部5に搬送されるが、印刷のタイミングを調整するためレジストローラ12でレジストされる。このとき、用紙センサ73を、再度、通過する。このケースでは、用紙がこの用紙センサ73に達する前に紙ジャムを発生し、基準時間が経過しても用紙センサ73がONとならない。この場合の基準時間は、例えば、排紙ローラ45が逆回転を開始した基準タイミングiiiや、用紙センサ76がONとなった基準タイミングviなどから計測されればよい。このケースでは、用紙は、区間Gにて紙ジャムを発生させたと推定される。
また、第13ケースの場合、基準タイミングviから基準時間VIIIの経過以後に用紙センサ76がOFFとなって用紙の後端が検出されたものの、そのタイミングが基準時間VIIIよりもやや長く(ただし、許容範囲内)かかっている。このため、用紙の先端が用紙センサ76からあまり離れていない位置で激突しつつも、反転搬送パス48等を搬送されたことが推定される。
(紙ジャムの解除について)
上述した各ケースにおいて紙ジャムとなった用紙が、区間A〜Gのいずれかにあると推定されるが、この推定結果と、レーザプリンタ1の開閉可能部分の開閉、すなわち、筐体2に開閉可能に支持されたカバー(例えば、前面カバー54や背面カバー56など)や、筐体2に着脱可能に設けられたユニット(例えば、給紙カセット6、両面印刷装置26、プロセスカートリッジ17など)の開閉あるいは着脱とを関連付ければ、上記したような、ジャム紙を取り除く処理と直接関係の無い開閉可能部分の開閉が行われたことによるジャム解消前の再起動が行われることを防止することができる。
区間A〜Gのいずれかの位置において発生した紙ジャムを解消するために開閉が必要となる開閉可能部分は、利用者が、筐体2の外部から各区間A〜Gにどのようにアクセスできるかで決まる。区間A,Bで発生した紙ジャムに対しては、前面カバー54を開いてジャム紙を取り除くことができる。また、用紙の後端がまだ給紙カセット6内に残るため、給紙カセット6を取り外してジャム紙を取り除くこともできる。区間Cで発生した紙ジャムに対しては、プロセスカートリッジ17を取り出して、収納部55の内部にアクセスする必要があるため、前面カバー54の開閉が必須となる。区間Dで発生した紙ジャムに対しては、第6〜第8ケースのいずれもセンサの検出結果が同じであるので、区間D内のどの位置で発生したかは不明である。第6ケースの場合は、プロセスカートリッジ17を取り外して搬送ガイド58にアクセスし、また、第7,第8ケースの場合は、背面カバー56を開放して定着器18にアクセスすることによってジャム紙を取り除く。従って、区間Dの場合、前面カバー54および背面カバー56の開閉が必要となる。区間Eで発生した紙ジャムに対しては、背面カバー56を開いてジャム紙を取り除くことができる。区間Fで発生した紙ジャムに対しては、背面カバー56を開いてジャム紙を取り除くことができる。区間Gで発生した紙ジャムに対しては、両面印刷装置26を取り外してジャム紙を取り除くことができる。
(エラー処理の動作)
以下、図6に示す、エラー処理のフローチャートに従って、エラーの発生から節電状態でのエラー解除までの流れについて説明する。図6は、エラー処理を表すフローチャートである。なお、フローチャートの各ステップを「S」と略記する。
画像形成装置のエラーが発生すると、図6に示すエラー処理のフローチャートに従って、エラー処理が開始される。ここでは、第1ケースの紙ジャムが発生した際に、このエラー処理が開始された場合を説明する。
エラー処理が開始されると、エラーの種類が判別される(S101)。エラーの種類には、紙ジャム、用紙切れ、トナー切れなどがある。エラーの種類の判別では、用紙センサ71〜76、開閉センサ81〜84、着脱センサ80のON,OFF情報が用いられる。第1ケースの紙ジャムは、基準タイミングiから基準時間Iが経過したのにも関わらず、用紙センサ73がONとならないことで推定される。そして用紙は、区間Aのいずれかの位置にあると推定される。
次に、S101で判別されたエラーの種類を報知する(S102)。紙ジャムが発生した場合、紙ジャムが発生した旨をLCD161に表示させる。また、紙ジャムが発生したと推定される区間に対応する開閉可能部分をLCD161に表示する。つまり、区間Aに最も近い前面カバー54をLCD161に表示する。ユーザはLCD161に表示された開閉可能部分を開いて、紙ジャムが発生している用紙を取り除くことで、この紙ジャムを解除することができる。
S103では、エラーが解除されたか否かが判断される。第1ケースの紙ジャムが解除されたか否かは、前面カバー54が開かれたか否かにより判断する。前面カバー54が開かれたか否かは、開閉センサ83がONとなったか否かにより判断する。したがって、開閉センサ83がONとなれば(S103:Yes)、第1ケースの紙ジャムが解除されたと判断し、このフローチャートの処理を終了する。開閉センサ83がOFFであれば(S103:No)、第1ケースの紙ジャムが解除されていないと判断し、S104に進む。なお、給紙カセット6を開けても用紙を取り除くことができるので、開閉センサ83の代わりに、着脱センサ81を用いてもよい。S103、及び、入力検出部180は、本発明における「解除検出部」に相当する。S104では、節電状態に移行する条件が成立しているか否かが判断される。節電状態に移行する条件は、例えば、レーザプリンタ1の操作が所定時間行われない場合である。レーザプリンタ1の操作が行われるか、又は、所定時間経過しない場合(S104:No)、節電状態に移行する条件が成立していないと判断され、S103の処理が繰り返される。レーザプリンタ1の操作が所定時間行われない場合(S104:Yes)、節電状態に移行する条件が成立していると判断され、S105の節電状態に移行する。
S105では、部分的な節電状態に移行する。部分的な節電状態とは、一部のセンサのON・OFF状態を監視するために必要な部分に電力を供給し、その他の大部分には電力を供給しない状態である。第1ケースの場合、サブCPU140、開閉センサ83、及び、入力検出部180への電力を供給し、その他のメインCPU110、駆動制御部190、及び、高圧電源部200などへの電力を供給しない。なお、節電状態から動作状態へ復帰するために必要な回路やセンサなどには電力が供給され続ける。
次に、節電状態から動作状態へ復帰したか否かが判断される(S106)。節電状態から動作状態へ復帰したか否かの判断は、復帰操作が行われたか否かにより判断される。復帰操作としては、例えば、レーザプリンタ1の入力操作部のボタン(図示しない)の入力がある。節電状態から動作状態へ復帰したと判断された場合(S106:Yes)、エラーが解除されていない状態であるため、そのエラーの種類が報知される(S102)。節電状態から動作状態へ復帰していないと判断された場合(S106:No)、S107に進む。
S107では、S103と同様に、エラーが解除されたか否かが判断される。第1ケースの場合、開閉センサ83がONとなったか否かがサブCPU140により監視される。開閉センサ83がONとなれば(S107:Yes)、第1ケースの紙ジャムが解除されたと判断し、S108に進む。開閉センサ83がOFFであれば(S107:No)、第1ケースの紙ジャムが解除されていないと判断し、S106に戻る。つまり、S106とS107の処理が繰り返され、復帰操作が行われるか、又は、エラーが解除されるかを待機する状態となる。この待機している期間、部分的な節電状態は継続されている。S107、サブCPU140、及び、入力検出部180は、本発明における「解除検出部」に相当する。
エラーが解除されて、S108に進むと、エラー解除の後処理が必要であるか否かが判断される。後処理には、例えば、未定着トナーのクリーニングなどがある。未定着トナーのクリーニングとは、用紙が定着器18を通過している際にエラーが発生して、用紙に未定着トナーがある状態で用紙が搬送される方向に引き抜かれた場合に、定着器18に付着した未定着トナーを除去するために新しい用紙を通過させることである。ここでは、第9ケースの場合である。後処理が必要であるか否かは、例えば、第9ケースの場合であるか否かにより判断する。第1ケースの場合、後処理が不要であるため、後処理が必要でないと判断され(S108:No)、S109に進む。S108、及び、メインCPU110は、本発明における「後処理判断部」に相当する。
S109では、全体的な節電状態に移行して、このフローチャートの処理が終了する。全体的な節電状態とは、節電状態から動作状態へ復帰するために必要な回路やセンサなどにだけ電力が供給され、その他の部分には電力が供給されない状態である。つまり、S109の処理が行われると、S105の部分的な節電状態で、一部のセンサのON・OFF状態を監視するために必要な部分に供給していた電力の供給が停止される。第1ケースの場合、サブCPU140、開閉センサ83、及び、入力検出部180への電力の供給が停止される。
S108で、エラー解除の後処理が必要であると判断された場合(S108:Yes)、つまり、エラーとして推定された紙ジャムが第9ケースの場合、S201に進む。S201では、節電状態から動作状態に復帰する。S201の動作状態では、少なくとも、後処理を実行するために必要な部分に電力が供給される。次に、後処理が実行され(S202)、S109に進む。後処理が実行され、S109に進むと、S201の動作状態で供給された電力が停止される。つまり、節電状態から動作状態へ復帰するために必要な回路やセンサなどにだけ電力が供給されている状態になる。S109、S104、S105、及び、メインCPU110は、本発明における「制御部」に相当する。S202、及び、メインCPU110は、本発明における「後処理実行部」に相当する。
エラー処理のフローチャートが終了した後に、節電状態が解除されると、エラーが解除されているため、動作状態に復帰してすぐに画像形成動作を再開することができる。
(その他のエラー処理)
S101でエラーの種類が用紙切れであると判別された場合、用紙センサ71がONとなったか否かにより、S103、及び、S107のエラーが解除されたか否かを判断する。S105の部分的な節電状態では、サブCPU140、用紙センサ71、及び、入力検出部180への電力が供給される。
S101でエラーの種類がトナー切れであると判別された場合、プロセスカートリッジ17の着脱センサ80がONとなったか否かにより、S103、及び、S107のエラーが解除されたか否かを判断する。S105の部分的な節電状態では、サブCPU140、着脱センサ80、及び、入力検出部180への電力が供給される。
S101でエラーの種類が第2ケースの紙ジャムであると判別された場合、用紙センサ73がOFFとなったか否かにより、S103、及び、S107のエラーが解除されたか否かを判断する。S105の部分的な節電状態では、サブCPU140、用紙センサ73、及び、入力検出部180への電力が供給される。
S101でエラーの種類が第3ケースの紙ジャムであると判別された場合、用紙センサ73がOFFとなり、かつ、用紙センサ74がOFFとなったか否かにより、S103、及び、S107のエラーが解除されたか否かを判断する。S105の部分的な節電状態では、サブCPU140、用紙センサ73、用紙センサ74、及び、入力検出部180への電力が供給される。
S101でエラーの種類が第4ケースの紙ジャムであると判別された場合、用紙センサ73がOFFとなり、かつ、用紙センサ74がOFFとなったか否かにより、S103、及び、S107のエラーが解除されたか否かを判断する。S105の部分的な節電状態では、サブCPU140、用紙センサ73、用紙センサ74、及び、入力検出部180への電力が供給される。
S101でエラーの種類が第5ケースの紙ジャムであると判別された場合、プロセスカートリッジ17の着脱センサ80がONとなったか否かにより、S103、及び、S107のエラーが解除されたか否かを判断する。S105の部分的な節電状態では、サブCPU140、着脱センサ80、及び、入力検出部180への電力が供給される。なお、着脱センサ80の代わりに、前面カバー54の開閉を検出する開閉センサ83を用いてもよい。これはプロセスカートリッジ17を取り外す際に、必ず前面カバー54が開けられるためである。紙ジャムが発生した場合に、推定された紙ジャムの発生区間に最も近い開閉可能部分が開けられると、紙ジャムを解除する可能性が極めて高い。したがって、開閉可能部分が開けられたか否かを検出することにより、紙ジャムが解除されたか否かを判断することができる。
S101でエラーの種類が第6ケース、第7ケース、又は、第8ケースの紙ジャムであると判別された場合、開閉センサ83、及び、開閉センサ84がONとなったか否かにより、S103、及び、S107のエラーが解除されたか否かを判断する。S105の部分的な節電状態では、サブCPU140、開閉センサ83、開閉センサ84、及び、入力検出部180への電力が供給される。
S101でエラーの種類が第9ケースの紙ジャムであると判別された場合、用紙センサ75がOFFとなったか否かにより、S103、及び、S107のエラーが解除されたか否かを判断する。S105の部分的な節電状態では、サブCPU140、用紙センサ75、及び、入力検出部180への電力が供給される。
S101でエラーの種類が第10ケース、又は、第11ケースの紙ジャムであると判別された場合、開閉センサ84がONとなったか否かにより、S103、及び、S107のエラーが解除されたか否かを判断する。S105の部分的な節電状態では、サブCPU140、開閉センサ84、及び、入力検出部180への電力が供給される。
S101でエラーの種類が第12ケースの紙ジャムであると判別された場合、用紙センサ76がOFFとなったか否かにより、S103、及び、S107のエラーが解除されたか否かを判断する。S105の部分的な節電状態では、サブCPU140、用紙センサ76、及び、入力検出部180への電力が供給される。
S101でエラーの種類が第13ケースの紙ジャムであると判別された場合、両面印刷装置26の着脱センサ82がONとなったか否かにより、S103、及び、S107のエラーが解除されたか否かを判断する。S105の部分的な節電状態では、サブCPU140、着脱センサ82、及び、入力検出部180への電力が供給される。
1 レーザプリンタ
2 筐体
5 画像形成部
6 給紙カセット
11 搬送ローラ
12 レジストローラ
17 プロセスカートリッジ
26 両面印刷装置
27 感光体ドラム
43 搬送ローラ
44 排紙パス
45 排紙ローラ
47,48 反転搬送パス
51〜53 反転搬送ローラ
54 前面カバー
55 収納部
56 背面カバー
73〜76 用紙センサ
80〜82 着脱センサ
83,84 開閉センサ
110 メインCPU
120 ROM
130 RAM
140 サブCPU
150 タイマカウンタ
180 入力検出部
350 搬送時間テーブル
400 紙ジャム位置推定テーブル

Claims (6)

  1. 画像形成装置の異常を検出する異常検出部と、
    前記異常検出部により検出された異常の解除を検出する解除検出部と、
    画像形成を行う動作状態と、電力の消費を抑える節電状態とを有し、各状態に応じて前記画像形成装置内への電力の供給を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記節電状態に移行した場合、前記解除検出部に電力を供給することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    筐体内部に設けられた搬送経路に沿って被記録媒体を搬送するための搬送部と、
    前記搬送経路に設けられ、前記搬送部によって搬送される被記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
    前記搬送経路に設けられ、前記被記録媒体の有無を検出する検出部とを備え、
    前記異常検出部は、前記検出部の検出結果に基いて、前記被記録媒体の搬送異常を検出し、
    前記解除検出部は、前記筐体の開閉可能部分の開閉に基いて、前記搬送異常の解除を検出することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記検出部は、搬送方向上流側に位置する第1検出センサと搬送方向下流側に位置する第2検出センサとを有し、
    前記異常検出部は、前記第1検出センサが被記録媒体を検出してから所定時間経過後に前記第2検出センサが前記被記録媒体を検出しない場合、前記被記録媒体の搬送異常を検出することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記解除検出部は、前記筐体の開閉可能部分の開閉を検出する開閉検出センサを有し、前記第1検出センサと前記第2検出センサとの間の用紙搬送経路に最も近い開閉検出センサによって前記開閉が検出された場合、前記被記録媒体の搬送異常の解除を検出することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
    前記異常の後処理を実行する後処理実行部と、
    前記解除検出部により前記異常の解除が検出された場合、前記異常の後処理を実行するか否か判断する後処理判断部とを備え、
    前記制御部は、前記後処理判断部により前記後処理を実行すると判断された場合、前記節電状態から前記待機状態に移行し、前記後処理実行部は、前記後処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
    前記解除検出部により前記異常の解除が検出された場合、前記解除検出部への電力供給を停止することを特徴とする画像形成装置。
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