JP2013117202A - 希薄燃料吸入ガスタービン - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料濃度および負荷の変動時においても触媒燃焼器の焼損および失火を回避して安定的に運転することが可能な希薄燃料吸入ガスタービンを提供する。
【解決手段】燃料濃度の変動する作動ガスG1を可燃濃度限界以下で圧縮して圧縮ガスG2を生成する圧縮機1と、圧縮ガスG2を触媒反応により燃焼させる触媒燃焼器2と、触媒燃焼器2からの燃焼ガスG3により駆動されるタービン3と、タービン3からの排ガスG4によって圧縮機1から触媒燃焼器2に導入される圧縮ガスG2を加熱する熱交換器6と、熱交換器6における圧縮ガスG2の入口側と出口側とを連通させる熱交バイパス弁40と、触媒燃焼器2の出口温度が出口規定値以上になったとき熱交バイパス弁6を開く第1触媒出口温度制御部47とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】燃料濃度の変動する作動ガスG1を可燃濃度限界以下で圧縮して圧縮ガスG2を生成する圧縮機1と、圧縮ガスG2を触媒反応により燃焼させる触媒燃焼器2と、触媒燃焼器2からの燃焼ガスG3により駆動されるタービン3と、タービン3からの排ガスG4によって圧縮機1から触媒燃焼器2に導入される圧縮ガスG2を加熱する熱交換器6と、熱交換器6における圧縮ガスG2の入口側と出口側とを連通させる熱交バイパス弁40と、触媒燃焼器2の出口温度が出口規定値以上になったとき熱交バイパス弁6を開く第1触媒出口温度制御部47とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、炭鉱や埋立地で発生するメタンガスのような、燃料濃度の変化する低カロリーガスを、圧縮機での圧縮によって着火しないように可燃限界濃度以下の混合気として、エンジンに吸入し、含まれている可燃成分を燃料として利用する、希薄燃料吸入ガスタービンに関する。
一般に、希薄燃料吸入ガスタービンでは、燃料を含む可燃限界濃度以下の作動ガスが圧縮機で圧縮され、この圧縮ガスが触媒燃焼器によって燃焼されたのち、タービンに供給されてタービンが駆動する。圧縮機から触媒燃焼器に導入される圧縮ガスは、タービンからの排ガスを利用した熱交換器により加熱される(例えば、特許文献1)。
この種の希薄燃料吸入ガスタービンの燃料として、炭鉱から排出されるVAM(Ventilation Air Methane;炭鉱通気メタン)とCMM(Coal Mine Methane;炭鉱メタン)とを、混合した作動ガスを利用したものがある。VAMは燃料濃度が低く(メタン濃度1%未満)、変動幅は小さいが、CMMは燃料濃度が高く(メタン濃度10〜30%)、変動幅が大きい。CMM燃料濃度の変動によってガスタービン吸気である作動ガスの燃料濃度、すなわち、触媒燃焼器に吸入される圧縮ガスの燃料濃度が高くなると、触媒燃焼器が焼損する可能性があり、逆に、燃料濃度が低くなると、触媒燃焼器で失火する可能性がある。
また、希薄燃料吸入ガスタービンでは、通常、低負荷状態に置いて触媒入口温度を一定とするために、エンジンの回転数を低くして吸気流量を少なくすることで、排気温度、すなわち熱交換器入口温度が下がらないように制御している。しかしながら、負荷が変動した場合、CMM燃料制御弁の動作遅れや熱交換器および触媒燃焼器の反応遅れにより、制御動作がCMM燃料濃度の変動や負荷変動に追随できず、燃料濃度や熱交換器入口温度が高くなり過ぎた場合は触媒燃焼器が焼損する可能性が高くなり、低くなった場合は触媒燃焼器が失火する可能性が高くなる。
その対策として、従来、触媒燃焼器の焼損に対しては、触媒出口温度が所定の値を超えた場合に燃料供給を停止してガスタービンエンジンの運転を停止していた。また、触媒燃焼器の失火に対しては、触媒出口と入口の温度差が所定の値を下回った場合に、燃料供給を停止してガスタービンエンジンの運転を停止していた。しかしながら、この対策では、CMM燃料濃度や負荷が頻繁に変動する場合、ガスタービンエンジンの停止が頻発して安定的な操業が困難であった。
そこで、本発明の目的は、上記の課題を解決するために、燃料濃度および負荷の変動時においても触媒燃焼器の焼損および失火を回避して安定的に運転することが可能な希薄燃料吸入ガスタービンを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る希薄燃料吸入ガスタービンは、燃料濃度の変動する作動ガスを可燃濃度限界以下で圧縮して圧縮ガスを生成する圧縮機と、前記圧縮ガスを触媒反応により燃焼させる触媒燃焼器と、前記触媒燃焼器からの燃焼ガスにより駆動されるタービンと、前記タービンからの排ガスによって前記圧縮機から触媒燃焼器に導入される圧縮ガスを加熱する熱交換器と、前記熱交換器における圧縮ガスの入口側と出口側とを連通させる熱交バイパス弁と、前記触媒燃焼器の出口温度が出口規定値以上になったとき前記熱交バイパス弁を開く第1触媒出口温度制御部とを備えている。
この構成によれば、触媒出口温度計が規定値以上となった場合に、熱交バイパス弁を開いて触媒入口温度を下げることで触媒燃焼器の焼損を防止する。また、触媒出口温度計が規定値未満となった場合、熱交バイパス弁を閉じて触媒入口温度を上げることで触媒燃焼器の失火を防止できる。これにより、燃料濃度および負荷の変動時においても触媒燃焼器の焼損および失火を回避して安定的に運転することができる。
本発明において、さらに、前記触媒燃焼器の出口温度が出口規定値以上になったとき、前記作動ガスの燃料濃度を低下させる濃度調節部を備えることが好ましい。この構成によれば、濃度調節部と熱交バイパス弁の制御を組み合わせることで、より効果的に、触媒燃焼器の焼損を防止することができる。
本発明において、さらに、前記熱交バイパス弁が開いている状態で前記触媒燃焼器の入口温度が入口規定値以下になったとき、前記熱交バイパス弁を閉じる触媒入口温度制御部を備えることが好ましい。この構成によれば、触媒入口温度計が規定値以下となったときに、熱交バイパス弁を閉じて触媒入口温度を上げることで、触媒燃焼器の失火をより効果的に防止することができる。
本発明において、前記作動ガスは燃料濃度の異なる複数の燃料ガスが混合されたものであり、前記触媒燃焼器の出口温度が出口規定値以上になったとき、燃料濃度の濃い方の1つ以上の燃料の供給量を抑制する第2触媒出口温度制御部を備えることが好ましい。この構成によれば、燃料濃度の異なる複数の燃料ガスが混合された場合でも、燃料濃度の濃い1つ以上の燃料の供給量を抑制することで、容易に、触媒燃焼器の焼損を防止できる。
本発明において、前記作動ガスは炭鉱通気メタンガス(VAM)と炭鉱メタンガス(CMM)との混合気であることが好ましい。この構成によれば、VAMとCMMの大気放出防止と、燃料としての有効利用を達成することができる。
本発明に係る希薄燃料吸入ガスタービンによれば、触媒出口温度計が規定値以上となった場合に、熱交バイパス弁を開いて触媒入口温度を下げることで触媒燃焼器の焼損を防止する。また、触媒出口温度計が規定値未満となった場合、熱交バイパス弁を閉じて触媒入口温度を上げることで触媒燃焼器の失火を防止できる。これにより、燃料濃度および負荷の変動時においても触媒燃焼器の焼損および失火を回避して安定的に運転することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる希薄燃料吸入ガスタービンGTを示す概略構成図である。このガスタービンGTは、圧縮機1、白金やパラジウムなどの触媒を含む触媒燃焼器2、およびタービン3を有している。このガスタービンGTにより発電機4が駆動される。
ガスタービンGTで用いる低カロリーガスとしては、例えば、炭鉱で発生するVAMと、これよりも可燃成分(メタン)濃度が高いCMMのような、2種類の相異なる燃料濃度の燃料ガスを混合して得られた作動ガスG1であり、この作動ガスG1は炭鉱の状態によって燃料濃度が大きく変動する。作動ガスG1はガスタービンGTの吸気入口に導入されて、圧縮機1で圧縮され、その高圧の圧縮ガスG2が触媒燃焼器2に送られる。この圧縮ガスG2が触媒燃焼器2の白金やパラジウムなどの触媒による触媒反応によって燃焼され、これにより発生する高温・高圧の燃焼ガスG3がタービン3に供給されて、タービン3を駆動する。タービン3は圧縮機1に回転軸5を介して連結され、このタービン3により圧縮機1が駆動される。このようにして、ガスタービンGTおよび発電機4を含む発電装置50が構成されている。
ガスタービンGTの排気通路23には熱交換器6が設けられている。この熱交換器6は、タービン3からの排ガスG4によって圧縮機1から触媒燃焼器2に導入される圧縮ガスG2を加熱する。
ガスタービンGTへの燃料供給系統は、メタン濃度の低い(1%未満、通常0.5%程度)VAMに、これよりもメタン濃度の高い(通常20〜30%)CMMを適量混合して圧縮機1に供給する。具体的には、燃料供給系統は、VAM供給源11から圧縮機1に接続する燃料主供給路13と、CMM供給源15から後述する各種の弁を介して主供給路11に連通する燃料副供給路17を有している。燃料副供給路17から燃料主供給路13へのCMMの混合は、燃料主供給路13の中途に設けられた混合器19によって行われる。
燃料副供給路17には、CMM燃料の流量を調節するCMM燃料制御弁27が設けられており、燃料副供給路17におけるCMM燃料制御弁27の上流側には、CMM燃料の流通を遮断する燃料遮断弁33が設けられている。CMM燃料制御弁27は、作動ガスG1の燃料濃度を調節する濃度調節部を形成する。
圧縮機1と熱交換器6とを接続する圧縮ガス入口通路25と、熱交換器6と触媒燃焼器2とを接続する圧縮ガス出口通路29とを連通させるバイパス通路31が設けられ、バイパス通路31に、する熱交バイパス弁40が設けられている。また、触媒燃焼器2の入口および出口にそれぞれ触媒入口温度計35および触媒出口温度計37が設けられている。
触媒入口温度計35および触媒出口温度計37で検出された各温度値は、制御装置41に送られる。また、発電機4の発電出力値も制御装置41に送られる。制御装置41は、これらの入力値に基づいて、CMM燃料制御弁27、燃料遮断弁33、第1燃料制御弁27および熱交バイパス弁40を調整することにより、触媒燃焼器2の入口に供給する圧縮ガスG2の温度を制御する。
次に、制御装置41の具体的な制御ロジックを説明する。図2に示すように、制御装置41は、発電機4の負荷Pから最適な触媒入口温度Tを設定する触媒入口温度設定部43、設定された最適触媒入口温度Tと触媒入口温度計35の計測値Tiとから熱交バイパス弁40の制御を行う触媒入口温度制御部45、触媒出口温度計37の計測値Toに基づいて熱交バイパス弁40の温度制御を行う第1触媒出口温度制御部47、発電機4の負荷Pに応じてCMM燃料制御弁27の制御を行う電力制御部49、および触媒出口温度計37の計測値Toに基づいてCMM燃料制御弁27の制御を行う第2触媒出口温度制御部51を有している。制御装置41はさらに、熱交バイパス弁40の制御モードを触媒入口温度制御または第1触媒出口温度制御に切り替えるパイパス弁切替スイッチ53、およびCMM燃料制御弁27の制御モードを電力制御または第2触媒出口温度制御に切り替える燃料制御弁切替スイッチ55が設けられている。
まず、通常時の制御について説明する。通常時の熱交バイパス弁40は、触媒入口温度制御によって行われる。すなわち、パイパス弁切替スイッチ53は触媒入口温度制御部45側に切り替えられている。具体的には、触媒が安定して反応できる温度となるように触媒入口温度計35の計測値に応じて熱交バイパス弁40を調整する。触媒が安定して反応できる温度は、負荷である発電出力、すなわち燃料濃度により異なるので、触媒入口温度設定部43が発電出力の計測値Pから最適な触媒入口温度設定値Tを演算し、熱交バイパス弁40による触媒温度入口制御の設定値とする。触媒入口温度計35の計測値Tiがこの最適触媒入口温度Tに近づくように、触媒入口温度制御部45により熱交バイパス弁40が調整される。
通常時のCMM燃料制御弁27は、電力制御によって行われる。すなわち、燃料制御弁切替スイッチ55は電力制御部49側に切り替えられている。具体的には、発電機4の負荷Pに応じて最適な回転数となるように、電力制御部49によりCMM燃料制御弁27が調整される。
ガスタービンの始動を含めた運転状態において、CMM燃料濃度が急に高くなったり、エンジン回転数を変化させている状態で図1の作動ガスG1の燃料濃度や排ガスG4の温度(排気温度)が高くなり過ぎたりする等の要因から、図2の触媒出口温度計37の計測値Toが触媒耐熱温度以上となった場合、熱交バイパス弁40およびCMM燃料制御弁27はそれぞれ次のような制御を行う。
パイパス弁切替スイッチ53を第1触媒出口温度制御部47側に切り替えて、熱交バイパス弁40の制御モードを、触媒出口温度制御とする。具体的には、第1触媒出口温度制御部47により、熱交バイパス弁40が開けられ、図1のバイパス通路31を介して圧縮ガス入口通路25と圧縮ガス出口通路29とを連通させることによりバイパスする。これにより、熱交換器6を通過して昇温された圧縮ガスG2に、熱交換器6を通過する前の低温の圧縮ガスG2が混合されて、触媒燃焼器2に導入される圧縮ガスG2の温度、すなわち触媒入口温度計35の温度が下がる。その結果、触媒出口温度計37の温度も低下する。触媒出口温度計37の計測値Toが触媒耐熱温度以下になると、図2の第1触媒出口温度制御部47により熱交バイパス弁40が閉じられる。触媒耐熱温度は、例えば950℃程度で、最適な触媒出口温度は、例えば、700〜900℃程度である。
同時に、燃料制御弁切替スイッチ55を第2触媒出口温度制御部51側に切り替えて、CMM燃料制御弁27の制御モードを、触媒出口温度制御とする。具体的には、第2触媒出口温度制御部51により、CMM燃料制御弁27が閉められ、図1のガスタービンGTに供給される作動ガスG1のメタン濃度が下がる結果、触媒出口温度計37の温度が低下する。触媒出口温度計37の計測値Toが触媒耐熱温度以下になると、図2の第2触媒出口温度制御部51によりCMM燃料制御弁27が開けられる。この実施形態では、熱交バイパス弁40とCMM燃料制御弁27の両方を同時に制御することで、触媒出口温度を低下させているが、CMM燃料制御弁27の制御を省略して、熱交バイパス弁40の制御だけとしてもよい。
また、ガスタービンの始動時を含めた運転状態(熱交バイパス弁40開放)において、CMM燃料濃度が急に低くなったり、エンジン回転数を変化させているときに図1の作動ガスG1の燃料濃度や排ガスG4の温度が低くなり過ぎたりする等の要因から、触媒入口温度計35の計測値Tiが触媒反応できない低温度となった場合、熱交バイパス弁40は次のような制御を行う。
図2のパイパス弁切替スイッチ53を触媒入口温度制御部45側に切り替えて、熱交バイパス弁40の制御モードを、触媒入口温度制御とする。具体的には、触媒入口温度制御部45により、熱交バイパス弁40が閉じられ、触媒入口温度計35の温度が上がる。これにより、触媒入口温度計35の計測値Tiが触媒反応可能な温度になる。最適な触媒入口温度Tは、例えば、400℃程度である。なお、触媒入口温度制御部45を省略して、触媒燃焼器2の出口温度Toが出口規定値よりも低い規定値以下となったとき熱交バイパス弁40を閉じてもよい。
上記構成において、図1の触媒出口温度計37の計測値Toが触媒耐熱温度以上となった場合、熱交バイパス弁40を開いて触媒入口温度を下げることで触媒燃焼器2の焼損が防止される。また、触媒入口温度計35の計測値Tiが触媒反応できない温度となった場合、熱交バイパス弁40を閉じて触媒入口温度を上げることで触媒燃焼器2の失火が防止される。これにより、CMM濃度および負荷の変動時においても触媒燃焼器2の焼損および失火を回避してガスタービンGTを安定的に運転することが可能となる。
さらに、触媒出口温度計37の計測値Toが触媒耐熱温度以上となった場合、CMM燃料制御弁27を閉じることで、作動ガスG1のメタン濃度を下げて、触媒燃焼器2の焼損をより効果的に防止することができる。このように、燃料濃度の濃いCMMの供給量のみを抑制することで、容易に、触媒燃焼器2の焼損を防止できる。
さらに、作動ガスG1として、VAMとCMMとを使用しているので、VAMとCMMの大気放出を防止するとともに、燃料としての有効利用を達成することができる。
なお、作動ガスG1は、3種類以上の燃料ガス、例えば、VAM、CMMおよび天然ガスを混合したものでもよく、要するに燃料濃度が変動する空気と燃料の混合気である。3つ以上の場合、触媒出口温度Toが触媒耐熱温度以上となった場合、濃い方の1つ以上の燃料ガスの供給量を抑制するように制御する。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1 圧縮機
2 触媒燃焼器
3 タービン
4 発電機
6 熱交換器
27 CMM燃料制御弁(濃度調節部)
35 触媒入口温度計
37 触媒出口温度計
40 熱交バイパス弁
41 制御装置
45 触媒入口温度制御部
47 第1触媒出口温度制御部
51 第2触媒出口温度制御部
GT 希薄燃料吸入ガスタービン
G1 作動ガス
G2 圧縮ガス
G3 燃焼ガス
G4 排ガス
2 触媒燃焼器
3 タービン
4 発電機
6 熱交換器
27 CMM燃料制御弁(濃度調節部)
35 触媒入口温度計
37 触媒出口温度計
40 熱交バイパス弁
41 制御装置
45 触媒入口温度制御部
47 第1触媒出口温度制御部
51 第2触媒出口温度制御部
GT 希薄燃料吸入ガスタービン
G1 作動ガス
G2 圧縮ガス
G3 燃焼ガス
G4 排ガス
Claims (5)
- 燃料濃度の変動する作動ガスを可燃濃度限界以下で圧縮して圧縮ガスを生成する圧縮機と、
前記圧縮ガスを触媒反応により燃焼させる触媒燃焼器と、
前記触媒燃焼器からの燃焼ガスにより駆動されるタービンと、
前記タービンからの排ガスによって前記圧縮機から触媒燃焼器に導入される圧縮ガスを加熱する熱交換器と、
前記熱交換器における圧縮ガスの入口側と出口側とを連通させる熱交バイパス弁と、
前記触媒燃焼器の出口温度が出口規定値以上になったとき前記熱交バイパス弁を開く第1触媒出口温度制御部と、
を備えた希薄燃料吸入ガスタービン。 - 請求項1において、さらに、前記触媒燃焼器の出口温度が出口規定値以上になったとき、前記作動ガスの燃料濃度を低下させる濃度調節部を備えた希薄燃料吸入ガスタービン。
- 請求項1または2において、さらに、前記熱交バイパス弁が開いている状態で前記触媒燃焼器の入口温度が入口規定値以下になったとき、前記熱交バイパス弁を閉じる触媒入口温度制御部を備えた希薄燃料吸入ガスタービン。
- 請求項1,2または3において、前記作動ガスは燃料濃度の異なる複数の燃料ガスが混合されたものであり、
前記触媒燃焼器の出口温度が出口規定値以上になったとき、燃料濃度の濃い方の1つ以上の燃料の供給量を抑制する第2触媒出口温度制御部を備えた希薄燃料吸入ガスタービン。 - 請求項1から4のいずれか一項において、前記作動ガスは炭鉱通気メタンガスと炭鉱メタンガスとの混合気である希薄燃料吸入ガスタービン。
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CN (1) | CN103958857B (ja) |
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