JPH062850A - 触媒燃焼器 - Google Patents

触媒燃焼器

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JPH062850A
JPH062850A JP18576892A JP18576892A JPH062850A JP H062850 A JPH062850 A JP H062850A JP 18576892 A JP18576892 A JP 18576892A JP 18576892 A JP18576892 A JP 18576892A JP H062850 A JPH062850 A JP H062850A
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JP
Japan
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combustion
section
combustor
premixing
premixed
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Application number
JP18576892A
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English (en)
Inventor
Yasushi Ozawa
靖 小沢
Mikio Sato
幹夫 佐藤
Junji Hirano
純司 平野
Mikito Saiga
幹人 雑賀
Shinji Watanabe
伸次 渡邊
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Central Research Institute of Electric Power Industry
Kansai Electric Power Co Inc
Original Assignee
Central Research Institute of Electric Power Industry
Kansai Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低NOxでかつ予混合燃焼部における安定し
た希薄予混合燃焼を確保し得るようにする。また、触媒
燃焼部と予混合部が並列に配置される触媒燃焼器におけ
るプリバーナの構造を、プリバーナの使用に起因するN
Oxを極力抑えつつ単純化する。 【構成】 触媒燃焼部1と予混合部2とをほぼ同一平面
で円周上に並列に配置すると共に、それらの下流に触媒
燃焼部1から噴射される触媒燃焼ガス18と予混合部2
から噴射される予混合ガス17とを希薄予混合燃焼させ
る予混合燃焼部4を配置し、燃焼器20に供給される空
気の流路が触媒燃焼部1と予混合部2とに分割される手
前に1つのプリバーナ3を配置し、予混合部2と触媒燃
焼部1の両方に同じ燃焼ガス16を供給するようにし、
1つのプリバーナ3で全ての触媒5を同時に予熱できる
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃焼器に関する。更に詳
述すると、本発明は触媒燃焼と予混合燃焼とを併用した
触媒燃焼器、特にガスタービン用に適用された場合に好
適な触媒燃焼器のプリバーナの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、燃焼器なかでもガスタービン
用燃焼器のNOx排出量を抑制するため、触媒燃焼法の
利用が考えられている。しかし、これは触媒の耐熱温度
が低いために実用化が難しい。そこで、触媒燃焼と気相
燃焼とを組合せ触媒を耐熱温度以下で使用できるように
した触媒燃焼器が提案されている。
【0003】従来、このような燃焼器としては特開平2-
119110号が提案されている。この燃焼方式は図3に示す
ように、予混合器セグメント104と触媒セグメント1
03とを並列に配置し、触媒セグメント103から噴射
される触媒燃焼ガスと予混合器セグメント104から噴
射される燃焼空気予混合ガスとを燃焼室102において
混合し、触媒燃焼ガスを保炎源として低NOx希薄予混
合燃焼させるものである。これにより、触媒の耐熱温度
以下で触媒燃焼させて得た触媒燃焼ガスを保炎源とし、
希薄予混合ガスを触媒の下流で燃焼させて触媒の耐熱温
度よりも高温の必要とする温度の燃焼ガスを得るように
している。
【0004】この触媒燃焼技術においては、使用する燃
料の種類によって触媒燃焼の可能な温度が異なることか
ら、温度が高い場合には図4の(A),(B),
(C),(D)に示すように、各触媒燃焼セグメント1
03ごとにその入口部分にプリバーナ101として拡散
バーナまたは予混合バーナが設置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この燃
焼器構造によると、触媒燃焼セグメント数の増加ととも
にプリバーナ数も増加し、燃焼器の構造が複雑になると
共に燃焼器が大型化する問題点がある。また、予混合部
から噴射される予混合ガスは、通常よりも燃料濃度の低
い希薄なものであるから、触媒燃焼ガスを保炎源として
も安定燃焼させることが場合によっては難しいという問
題を含んでいる。
【0006】本発明は、低NOxでかつ予混合燃焼部に
おける安定した希薄予混合燃焼を確保し得る触媒燃焼器
を提供することを目的とする。更に本発明は、触媒燃焼
部と予混合部が並列に配置される触媒燃焼器におけるプ
リバーナの構造を、プリバーナの使用に起因するNOx
を極力抑えつつ、単純化することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の触媒燃焼器は、触媒燃焼部と予混合部とを
ほぼ同一平面で円周上に並列に配置すると共に、それら
の下流に触媒燃焼部から噴射される触媒燃焼ガスと予混
合部から噴射される予混合ガスとを希薄予混合燃焼させ
る予混合燃焼部を配置し、燃焼器に供給される空気の流
路が触媒燃焼部と予混合部とに分割される手前に1つの
プリバーナを配置し、予混合部と触媒燃焼部の両方に同
じ燃焼ガスを供給するようにしている。
【0008】また、本発明の触媒燃焼器は、触媒燃焼部
と予混合部並びに予混合燃焼部とを設けた上述の燃焼器
がケーシング内に設置され、かつこの燃焼器の周囲をそ
の尾筒側から頭部側に向けて燃焼用空気が流れて頭部か
ら当該燃焼器内に流入する一方、燃焼器の周りに環状プ
リバーナを配置するようにしている。
【0009】更に、本発明の触媒燃焼器は、ケーシング
の燃焼器の頭部側と対向する部分を貫通して各触媒燃焼
部及び予混合部に燃料供給系を配置するようにしてい
る。ここで、燃料供給系とは燃料ノズルそのものあるい
は燃料供給管とヘッダを組合せたものにノズルチップを
設けたもの等を意味する。
【0010】
【作用】したがって、燃焼器に供給される空気は、プリ
バーナにおいてその一部が燃焼に使われて触媒燃焼反応
が可能な温度まで加熱される。この予熱された空気は触
媒燃焼部と予混合部との双方に供給される。
【0011】そして、プリバーナで発生したNOxは、
触媒燃焼部における触媒表面でのNOxの還元およびそ
の下流の予混合燃焼部における触媒燃焼時に分解された
燃料種による還元によりN2 に転化する。このため、燃
焼器から排出される時点ではプリバーナに起因して発生
するNOxは微量となる。
【0012】しかも、プリバーナで予熱された空気が予
混合部にも供給されるため、予混合ガスの燃焼性が向上
し、予混合燃焼部における燃焼安定性が向上する。そし
て、予混合燃焼部に噴射される触媒燃焼ガスと予混合ガ
スとの混合による希薄予混合燃焼によって、燃焼ガスの
燃焼器出口温度を触媒耐熱温度以上の高温にする。
【0013】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0014】図1−図2に本発明をガスタービン用燃焼
器に適用した実施例を示す。この触媒燃焼式ガスタービ
ン用燃焼器は、触媒燃焼部1と予混合部2並びに予混合
燃焼部4を備えた燃焼器20をケーシング(外筒)1
0,13内に設置し、この燃焼器20の周囲をその尾筒
21側から頭部22側に向けて燃焼用空気が流れて頭部
22から当該燃焼器20内に流入するように構成されて
いる。
【0015】燃焼器20は、触媒燃焼部1と予混合部2
とをほぼ同一平面で円周上に並列に配置すると共に、そ
れらの下流に触媒燃焼部1から噴射される触媒燃焼ガス
と予混合部2から噴射される予混合ガスとを希薄予混合
燃焼させる予混合燃焼部4を配置する一方、当該燃焼器
に供給される空気の流路が触媒燃焼部1と予混合部2と
に分割される手前に1つのプリバーナ3を設置し、予混
合部2と触媒燃焼部1の両方に同じ燃焼ガス16を供給
して触媒燃焼ガス18と予混合ガス17を得、更にこれ
ら予混合ガス17と触媒燃焼ガス18とを予混合燃焼部
4で混合して希薄予混合燃焼させるようにしている。
尚、触媒燃焼部1と予混合部2との配置については、本
実施例では図2に示すように、中心に配置された予混合
部2の周りに触媒燃焼部1を同心状に配置してなるが、
これに特に限定されるものではなく、触媒燃焼部1の周
りに予混合部2を配置したり、触媒燃焼部1と予混合部
2とを円周方向に交互に配置しても良い。
【0016】ガスタービン用燃焼器は、通常、外筒と内
筒との2重筒構造が採られている。即ち、燃焼器20を
囲繞するケーシング(外筒)13,10と燃焼器20の
ケーシングたる内筒14との2重筒構造とされ、これら
の間に形成された空気流路15にガスタービン側から供
給される圧縮空気を導入するように設けられている。空
気は、燃焼器20の頭部22に設置されたプリバーナ3
を経てから予混合部2と触媒燃焼部1にそれぞれ供給さ
れている。尚、内筒14と外筒13との間に導入される
圧縮空気の一部は内筒14の冷却空気として、あるいは
希釈空気として直接内筒14の周壁面の穴から予混合燃
焼部4に供給されるように設けられている。
【0017】プリバーナ3は、燃焼器に供給される空気
の流路が触媒燃焼部1と予混合部とに分割されるよりも
手前側即ち空気の流れの上流側に1基配置され、下流の
全ての予混合部2と触媒燃焼部1の双方に同じ燃焼ガス
を供給するように設けられている。例えば、本実施例に
おいてプリバーナ3は、図1及び図2に示すように、燃
焼器20の頭部22側の外筒の一部即ち符号10で示さ
れる部分を利用して環状のプリバーナ3が形成されてい
る。即ち、プリバーナ3は、ケーシング10または13
と燃焼器20との間で、かつ燃焼器20の頭部22から
触媒燃焼部1及び予混合部2と予混合燃焼部4との接続
部までの位置、即ち予混合燃焼部4よりも頭部22側寄
りの位置に配置され、多数の燃料噴射口が開けられた環
状のバーナで構成されている。内筒14とケーシング
(外筒)10との間から導入される空気及び燃料は、拡
散燃焼しつつ燃焼ガスとなって内筒14の壁面に沿って
Uターンをするようにその流れ方向を変え、各触媒燃焼
部1及び予混合部2に分配される。尚、プリバーナ3を
燃焼器の外周に配置することにより、燃焼器の全長が短
く設けられている。さらに、燃料ノズル11および12
を、プリバーナ3に妨げられず、直接燃焼器の頭部に配
置できるため、構造の単純化が可能となっている。
【0018】予混合部2は、例えば図1に示すように、
先端部にノズル7を備えたセグメントチューブ8と燃料
ノズル11とから構成されており、定格運転時に所定の
濃度例えば触媒燃焼部1に供給される予混合ガスよりも
若干濃いが理論空気量の時の濃度よりも薄いものが供給
される。即ち、開口面積比に従って触媒燃焼部1と予混
合部2とに分配されたプリバーナ3からの燃焼ガス16
に燃料ノズル11から噴出された燃料F2 を追加して濃
度調整を行い、所定濃度の予混合ガス17を得てから予
混合部2を通して予混合燃焼部4に噴出するように設け
られている。因みに、本実施例では、予混合部2の上流
の内筒14の内部全域をセグメントチューブ8で仕切っ
て、触媒燃焼部1と予混合部2とでは別個に濃度制御さ
れた予混合ガスを供給するようにしている。
【0019】触媒燃焼部1は、例えばセグメントチュー
ブ6に触媒5を充填したセグメント構造から成り、その
上流側に予混合部を設けている。予混合部は、例えばプ
リバーナ3から燃焼ガス16を流入させるセグメントチ
ューブ6の入口部分に燃料ノズル12を開口し、燃焼ガ
ス16の流れの中に燃料Fを噴射し予混合するような構
成である。触媒5としては、多数の貫通孔を有する一体
型の触媒が使用可能であり、ハニカム型、海綿型若しく
は繊維型の一体型母材の表面に活性成分を担持したもの
が好ましく、最も好ましくはハニカム型母材の使用であ
る。さらに、触媒5の構成材料としては、耐熱合金ある
いはセラミックス等の母材および貴金属あるいは卑金属
酸化物等の活性成分の使用が好ましい。ここで、耐熱合
金としてはインコネル、ハステロイ、セラミックスとし
てはコーディエライト、窒化ケイ素、炭化ケイ素、貴金
属としては白金、パラジウム、卑金属酸化物としてはク
ロム酸化物、コバルト酸化物等の使用が好ましい。
【0020】尚、この触媒燃焼部1に供給される燃料F
1 と予混合ノズル2に供給される燃料F2 及びプリバー
ナ3に供給される燃料F3 とは同じである必要はなく、
全く別の種類の燃料を採用しても良い。
【0021】予混合燃焼部4としては、特に限定される
ものではないが、例えばセラミックスなどで内筒14の
内周壁面が包囲された冷却の必要性がほとんどない熱損
失の小さな構造、あるいはセラミックスなどの耐熱材を
用いずに金属筒に多数の孔をあけて冷却用空気を流入さ
せる構造を採っている。例えば、図示していないが金属
筒を構造材としその内壁をセラミックスで被うことによ
って、より温度が均一で安定性のある燃焼場を得ること
ができる。この場合、セラミックスはタイルのようなも
のでも、繊維状のものでも良い。また、ライナ全体をセ
ラミックスで成形することも可能である。
【0022】予混合部2及び触媒燃焼部1のセグメント
チューブ6,8を構成する材料としては、耐熱性材料例
えば耐熱合金やセラミックス等の使用が好ましい。ここ
で、セラミックスとしては、例えば炭化ケイ素系セラミ
ックス、窒化ケイ素系セラミックス、サイアロン(Sial
on)等の使用が好ましい。
【0023】この燃焼器に供給される全量の空気A及び
燃料F1 〜F3 は、例えば、定格負荷時の触媒燃焼部1
の出口温度と燃焼器の出口ガス温度をそれぞれ所定温度
に保ち、しかも触媒燃焼部1では完全燃焼させず定まっ
た範囲(例えば触媒燃焼部への供給燃料の5〜50 Vol
%)の未燃分を予混合燃焼部4に供給するように、触媒
仕様に合わせた流量、流速に制御されることによって達
成される。それによって、予混合燃焼部4では安定かつ
NOx発生の極めて少ない希薄予混合燃焼が可能とな
る。例えば触媒燃焼部1中の図示していない第1の温度
センサによって触媒燃焼部1の温度が触媒耐熱温度以下
(通常800〜1300℃)になるよう触媒燃焼部1へ
の燃料量を制御する。更に、触媒燃焼部1への空気配分
及び触媒燃焼部1の温度を基に触媒燃焼部1で発生する
エネルギが予混合燃焼部4の保炎に最低限必要なエネル
ギ(例えば燃焼器全体の発熱量の1/20以上)を確保
し、かつ図示していない内筒出口の第2の温度センサに
よって測定される燃焼器出口ガス温度が所定温度(通常
1000〜1500℃)となるように、図示していない
各燃焼用空気分配弁の開度及び予混合部2への燃料供給
量を制御する。以上の一連の操作により安定な予混合燃
焼と触媒層の保護が図られる。
【0024】以上のように構成した本発明のガスタービ
ン用燃焼器によると、次のようにして稼動される。
【0025】まず、コンプレッサからの燃焼器への空気
供給を開始した後、プリバーナ3に燃料F3 を供給して
プリバーナ3の出口で燃焼させる。次に、この燃焼ガス
16の一部が触媒燃焼部1に流れて触媒5を触媒燃焼反
応が可能な温度まで予熱する。その後、燃料ノズル12
に燃料F1 を供給してプリバーナ3からの燃焼ガス16
と混合し、その混合ガスを触媒燃焼部1に供給して触媒
燃焼を行う。一方、燃料ノズル11に燃料F2 を供給し
てプリバーナ3からの燃焼ガス16と混合し、予混合ガ
ス17として予混合ノズル7から予混合燃焼部4に噴出
させる。そして、触媒燃焼部4から噴出した高温の触媒
燃焼ガス18と予混合部2から噴出した予混合ガス17
とを混合させてNOxをほとんど発生しない希薄予混合
燃焼Bを行わせる。ここで、本燃焼器においては、予混
合部2から噴出する予混合ガス17がプリバーナ3で予
熱されているために、その予混合ガス17の燃焼性が高
く、予混合燃焼部4において触媒燃焼ガスを保炎源とし
て安定に燃焼できる。しかも、プリバーナ3で発生する
NOxは、触媒5の表面および予混合燃焼部4におい
て、触媒の効果および燃焼時の燃料による作用により還
元されてN2 に転化するため、燃焼器出口におけるNO
xの増加はほとんどない。
【0026】したがって、本発明の燃焼器によると、L
NG、LPG、石炭ガス化ガス等の低カロリーガスその
他のガス燃料及びジーゼル油、メタノール等の液体燃料
を燃焼させ、低NOxで高温の燃焼ガスを得ることがで
きる。即ち、予混合燃焼部4の保炎に最低限必要な未燃
燃料を確保しつつ完全燃焼しない量だけ、例えば100
0℃以下の触媒燃焼ガス18を得るだけの燃料F1 と燃
焼ガス16とを触媒燃焼部1に供給して触媒燃焼させる
一方、予混合部2に残りの燃料F2 と燃焼ガス16を供
給して希薄予混合ガス17を生成し、それらを予混合燃
焼部4で混合して安定な希薄予混合燃焼Bを行う。そし
て、NOxの発生を抑制すると共にガスタービン用燃焼
器として必要な燃焼器出口温度例えば1300℃の燃焼
ガスを得る。
【0027】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、本実施例ではガスタービン用触媒燃焼器に
ついて主に説明したがこれに特に限定されるものではな
く、通常の燃焼器にも適用できる。また、本実施例では
ケーシング10を利用して環状プリバーナ3を構成して
いるがこれに特に限定されるものではなく、ケーシング
10あるいは13とは別個に燃焼器20の頭部22を被
うような蓋状のウインドボックスを設け、これと環状の
燃料ノズルとでプリバーナを構成しても良い。更に、ケ
ーシング10あるいは13で燃焼器20を囲繞しない通
常の燃焼器の場合、プリバーナと各触媒燃焼部及び予混
合部2とは配管等によって連結しても良い。
【0028】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、触媒燃焼部と予混合部とをほぼ同一平面で円周上に
並列に配置すると共に、それらの下流に触媒燃焼部から
噴射される触媒燃焼ガスと予混合部から噴射される予混
合ガスとを希薄予混合燃焼させる予混合燃焼部を配置
し、燃焼器に供給される空気の流路が触媒燃焼部と予混
合部とに分割される手前に1つのプリバーナを配置し、
予混合部と触媒燃焼部の両方に同じ燃焼ガスを供給する
ようにしているので、1つのプリバーナで全ての触媒を
同時に予熱できる。このため、本発明によると、燃焼器
の構造を単純化でき、燃焼器の信頼性を向上できる。
【0029】また、本発明の触媒燃焼器によると、プリ
バーナで発生したNOxは燃焼器内で還元されるため、
燃焼器全体のNOxはほとんど増加しない。
【0030】さらに、本発明の触媒燃焼器によると、予
混合ノズルから噴出される予混合ガスも同時に予熱され
るため、予混合燃焼部における希薄予混合燃焼が安定す
る。
【0031】また、本発明の触媒燃焼器によると、プリ
バーナを燃焼器の外周に配置するため、燃焼器の長さを
短くでき、かつ各燃料ノズルの配置もプリバーナ1に妨
げられずに直接燃焼器の頭部に配置できるため、容易と
なり、構造の単純化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の触媒燃焼器をガスタービン用に実施し
た一例を示す概略構造図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】従来の触媒燃焼部と予混合ノズルとを並列に配
置した燃焼器の概略構造図である。
【図4】図3の燃焼器におけるプリバーナの例である。
【符号の説明】
1 触媒燃焼部 2 予混合部 3 プリバーナ 4 予混合燃焼部 9 プリバーナを構成する環状の燃料ノズル 10 ケーシング(外筒) 13 ケーシング(外筒) 20 燃焼器 21 尾筒 22 頭部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月7日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、本発明の触媒燃焼器は、触媒燃焼部
と予混合部並びに予混合燃焼部とを設けた上述の燃焼器
がケーシング内に設置され、かつこの燃焼器の周囲をそ
の尾筒側から頭部側に向けて燃焼用空気が流れて頭部か
ら当該燃焼器内に流入する一方、当該燃焼器の周りに環
状プリバーナを配置するようにしている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】ガスタービン用燃焼器は、通常、外筒と内
筒との2重筒構造が採られている。即ち、燃焼器20を
囲繞するケーシング(外筒)13,10と燃焼器20の
ケーシングたる内筒14との2重筒構造とされ、これら
の間に形成された空気流路15にガスタービンのコンプ
レッサから供給される圧縮空気を導入するように設けら
れている。空気は、燃焼器20の頭部22に設置された
プリバーナ3を経てから予混合部2と触媒燃焼部1にそ
れぞれ供給されている。尚、内筒14と外筒13との間
に導入される圧縮空気の一部は内筒14の冷却空気とし
て、あるいは希釈空気として直接内筒14の周壁面の穴
から予混合燃焼部4に供給されるように設けられてい
る。
フロントページの続き (72)発明者 平野 純司 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 雑賀 幹人 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 渡邊 伸次 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒燃焼部と予混合部とをほぼ同一平面
    で円周上に並列に配置すると共に、それらの下流に前記
    触媒燃焼部から噴射される触媒燃焼ガスと予混合部から
    噴射される予混合ガスとを希薄予混合燃焼させる予混合
    燃焼部を配置し、供給される空気の流路が前記触媒燃焼
    部と前記予混合部とに分割される手前に1つのプリバー
    ナを配置し、前記予混合部と触媒燃焼部の両方に同じ燃
    焼ガスを供給することを特徴とする触媒燃焼器。
  2. 【請求項2】 ほぼ同一平面で円周上に並列に配置され
    た触媒燃焼部と予混合部並びにそれらの下流に噴射され
    る触媒燃焼ガスと予混合ガスとを希薄予混合燃焼させる
    予混合燃焼部とを設けた燃焼器がケーシング内に設置さ
    れ、かつこの燃焼器の周囲をその尾筒側から頭部側に向
    けて燃焼用空気が流れて頭部から当該燃焼器内に流入す
    る一方、前記燃焼器の周りに環状プリバーナを配置した
    ことを特徴とする請求項1記載の触媒燃焼器。
  3. 【請求項3】 前記ケーシングの前記燃焼器の頭部側と
    対向する部分を貫通して前記各触媒燃焼部及び予混合部
    に燃料供給系を配置したことを特徴とする請求項2記載
    の触媒燃焼器。
JP18576892A 1992-06-22 1992-06-22 触媒燃焼器 Pending JPH062850A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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