JP2013113000A - 木部材の接合構造 - Google Patents
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【解決手段】柱31と梁32等の木部材の接合構造であって、軸部11のほぼ中間に軸部11の外周より突出し、柱31と梁32にかかるせん断力を受けるプレート部12を有するせん断耐力金具10と、柱31と梁32を連結するアンカーボルト20とを柱31と梁32の接合部分に埋設した。これにより、柱31と梁32等の木部材同士の接合部分におけるせん断耐力を向上させることができる。
【選択図】図2
Description
また、請求項2記載の発明に係る木部材の接合構造は、請求項1記載の木部材の接合構造において、前記せん断耐力金具のプレート部は、軸部を基準として鉛直方向に上部より下部の方が長いことを特徴とする。この構造によると、例えば、柱と梁とを接合する場合、柱側面にはせん断耐力金具のプレート部により横方向からの圧縮力がかかることになり、柱側面は横圧縮に弱いが、柱側面に対する支圧面積が大きくなることにより、柱側面におけるめり込み(凹み)や破損等を防止できる。
また、請求項3記載の発明に係る木部材の接合構造は、請求項1または請求項2記載の木部材の接合構造において、前記せん断耐力金具の軸部は、その中心を貫通する貫通孔が形成されており、その貫通孔にアンカーボルトを貫通させ、かつ、そのアンカーボルトの両端部を接合部分の各木部材の中に突出させることを特徴とする。この構造によると、せん断耐力金具とアンカーボルトが同軸上に配置されるので、金具とアンカーボルトを用いた接合に必要な穴開けや溝開け部分を少なくすることができ、その点で施工性が向上する。
また、請求項4記載の発明に係る木部材の接合構造は、請求項3記載の木部材の接合構造において、前記アンカーボルトのうち前記せん断耐力金具の軸部中に収まる部分では、中央部に近付くに従って徐々に径を小さくすることを特徴とする。この構造によると、アンカーボルトにおける径の大きい両端部は、せん断耐力金具の軸部の両端部から突出して接合すべき各木部材の中に埋設されて定着するので、定着力が低下することはなく、また、アンカーボルトの中央部で断面積が減少したことによるせん断耐力の低下は、せん断耐力金具の軸部とプレート部が補うことができる。そのため、定着力およびせん断耐力を確保した上で、木部材同士の接合部分における靭性を確保して、建物の変形能力を向上できる。
図1は、本発明に係る実施形態1の木部材の接合構造にて使用するせん断耐力金具10を示す斜視図、図2は、実施形態1の木部材の接合構造を示す図であって、(a)はその接合部分の断面図、(b)はA−A線断面図である。この木部材の接合構造では、せん断耐力金具10と、木部材同士を連結する周知のアンカーボルト20とを使用する。せん断耐力金具10は、図1に示すように、断面がほぼ円形状で中実の軸部11と、軸部11のほぼ中間に軸部11の外周より突出し、接合する木部材同士間にかかるせん断力を受けるほぼ円形状のプレート部12とから構成され、実施形態1では、軸部11はプレート部12のほぼ中心を貫通している。アンカーボルト20は、周知のもので、全ネジボルトや異形鉄筋等の外周面にネジ山(ネジ溝)や節等が設けられたものを使用できるが、ここでは全ネジボルトにより説明する。そして、木部材として柱31と梁32を接合する場合、図2(a)、(b)に示すように、その接合部分の例えば4隅に4本のアンカーボルト20を埋設すると共に、その4本のアンカーボルト20の間に、せん断耐力金具10を埋設する。ここで、アンカーボルト20の定着は、エポキシ樹脂等の樹脂接着固定でも、あるいはアンカーボルト20が全ネジボルトである場合にはネジ山(ネジ溝)を利用したネジ込み式固定のどちらでも良いし、さらにはそれらを併用しても勿論良い。また、接合部分に使用するアンカーボルト20の本数も、4本に限らず、6本でも、2本でも良い。
次に実施形態2について説明する。図5は、本発明に係る実施形態2の木部材の接合構造にて使用するせん断耐力金具10Fを示す斜視図、図6は、そのせん断耐力金具10Fを使用した実施形態2の木部材の接合構造を示す図であって、(a)はその接合部分の断面図、(b)はB−B線断面図である。図5に示すように、このせん断耐力金具10Fは、ほぼ円筒状で,アンカーボルト20が貫通できるように貫通孔13fが形成された軸部11fと、軸部11fのほぼ中間に軸部11fの外周より突出し、接合する木部材同士間にかかるせん断力を受けるほぼ円形状のプレート部12fとから構成される。
Claims (4)
- 金具により柱や梁などの木部材同士を接合する木部材の接合構造であって、
軸部のほぼ中間に軸部外周より突出し、接合する木部材間にかかるせん断力を受けるプレート部を有するせん断耐力金具と、木部材同士を連結するアンカーボルトとを、木部材の接合部分に埋設したことを特徴とする木部材の接合構造。 - 請求項1記載の木部材の接合構造において、
前記せん断耐力金具のプレート部は、軸部を基準として鉛直方向に上部より下部の方が長いことを特徴とする木部材の接合構造。 - 請求項1または請求項2記載の木部材の接合構造において、
前記せん断耐力金具の軸部は、その中心を貫通する貫通孔が形成されており、その貫通孔にアンカーボルトを貫通させ、かつ、そのアンカーボルトの両端部を接合部分の各木部材の中に突出させることを特徴とする木部材の接合構造。 - 請求項3記載の木部材の接合構造において、
前記アンカーボルトのうち前記せん断耐力金具の軸部中に収まる部分では、中央部に近付くに従って徐々に径を小さくすることを特徴とする木部材の接合構造。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7394256B1 (ja) | 2023-08-25 | 2023-12-07 | 鹿島建設株式会社 | 接合構造 |
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2011
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