JP2013109603A - タッチパッドを含む入力装置および携帯式コンピュータ - Google Patents

タッチパッドを含む入力装置および携帯式コンピュータ Download PDF

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Abstract

【課題】指がタッチパッドの操作領域の限界に到達した後にポインタの移動を制御する。
【解決手段】タッチパッド21の周囲に複数の圧力センサ101が配置されている。ディスプレイ15にはポインタ203が表示される。時刻t0で、タッチパッドをスワイプしてポインタを移動させる。時刻t1で指がタッチパッドの操作領域の限界に到達したことを圧力センサ101a、101bが検出する。その後は、スワイプが終了した指で圧力センサに対する押下圧力および押下位置を変更してポインタの移動速度および移動方向を制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、タッチパッドの操作性を向上する技術に関し、さらに詳細にはタッチパッドにおけるスワイプ範囲の制約を補完する技術に関する。
コンピュータには、入力装置としてキーボードの他にGUIを実現するためのポインティング・デバイスが搭載される。典型的なポインティング・デバイスとして左ボタン、ホイール、および右ボタンを備えるマウスが存在する。マウスはコンピュータから独立した本体を机上で移動させることでディスプレイに表示したカーソルまたはマウス・ポインタ(以下、単にポインタという。)を移動させることができる。
マウスの左ボタンを1回または連続的に2回クリックすることでポインタが指示したオブジェクトを選択したり、オブジェクトに関連付けられたプログラムを実行したり、またはオブジェクトに関連付けられたファイルやフォルダを開くことができる。また、左ボタンを押してポインタがオブジェクトを選択している状態でポインタを移動させてから移動先で左ボタンを離すことで選択したオブジェクトをディスプレイ上で移動したりポップ・アップ・メニューの項目を選択したりするドラッグ・アンド・ドロップという操作を行うことができる。マウスは、操作に所定のスペースが必要となるため、移動中のノートブック型携帯式コンピュータ(以下、ノートPCという。)で使用するには不便である。ノートPCでは、ポインティング・デバイスの取り付けスペースが制約されるためマウスの機能を実現するために特有のハードウェアを実装する。
ある種のノートPCは、ポインティング・デバイスとしてポインティング・スティックと機械式ボタンの組を実装する。ポインティング・スティックはコンピュータ・メーカによってはトラックポイント(TrackPointは登録商標)、スティックポイント、またはトラックスティックなどと呼ばれている。ポインティング・スティックはキーボードのキーの間に配置され、力が加えられた方向にポインタを移動させる。ポインティング・スティックと組になって使用される機械式ボタンは、それぞれマウスの左ボタン、ホイール、および右ボタンに対応する左ボタン、中央ボタンおよび右ボタンで構成されてスペース・キーのすぐ手前側(ユーザ側)に配置される。マウスの各ボタンに対応するようにノートPCに設ける機械式ボタンをマウス・ボタンという。
別の種類のノートPCは、ポインティング・デバイスとしてタッチパッドとマウス・ボタンの組を実装する。タッチパッドは表面をなぞる(スワイプする)指の軌跡に対応する座標を出力してポインタを移動させ、タッチパッドの手前側に配置されたマウス・ボタンがマウスの左ボタンと右ボタンに対応した動作をする。ポインティング・スティックは、キーボードのホーム・ポジションから指を離さないで操作でき、タッチパッドは手書き入力やジェスチャ入力ができるといったように両者には特有の特徴があるため、最近のノートPCにはポインティング・スティックとタッチパッドの2種類のポインティング・デバイスを搭載するものもある。
タッチパッドは、マウスのようにデバイス自体を移動させる必要がないため、限られたスペースで操作できるという利点があるが、狭い操作面をスワイプした指でポインタを広いディスプレイの範囲で移動させる必要がある。スワイプの長さに対するポインタの移動距離は、座標処理回路のゲインを設定することで調整することができる。しかしゲインを大きくすると、ポインタの微細な位置決めができなくなるため、ゲインの大きさには制約がある。
そしてタッチパッドは、ディスプレイの大きさに比べて遙かに面積が小さいため、ポインタを長い距離移動させる際に、通常では1回のスワイプでは足りない。このときユーザは、タッチパッドの端にスワイプした指が到達するとタッチパッドから指を離して再度同じ方向にスワイプする必要がある。スワイプの回数は、ポインタの移動距離が長いマルチディスプレイや高解像度のディスプレイにおいて一層増える。さらにタッチパッドの表面から指を離す必要があるために、指を離したときにそこまでのポインタの移動がリセットされてしまうようなドラッグ・アンド・ドロップの操作を実行することができないという不便さがある。
特許文献1は、タッチパッドを繰り返しスワイプしないでポインタを移動させる技術を開示する。タッチパッドの周囲には、指の触覚で認識できる環状凸部が形成されており、さらにその外側に指の押下位置で異なる信号を出力するスイッチを配置する。タッチパッドをなぞったユーザの指がタッチパッドの表面から外れた以降もポインタの移動を継続させるために、ユーザは環状凸部を認識してから指をさらに外側に移動させてスイッチを押下する。スイッチが出力する信号によりポインタの移動方向が決定される。
特許文献2は、指の複数回のストローク操作をタッチパッドから除去する技術を開示する。タッチパッドは内部ゾーンとその周辺の外部ゾーンに区分される。スワイプする指が外部ゾーンに入ったことを検出すると、ポインタはその時点の指の座標とタッチパッドの中央の座標で決定した方向に一定の速度で移動する。特許文献3は、タッチパッドでドラッグ・アンド・ドロップをする際の操作性を向上する技術を開示する。
タッチパッドの表面を中央領域とその周辺に定義された8つの周縁領域に区分する。周縁領域には、ポインタの移動方向が定義されている。指が中央領域にあるときは通常の方法でポインタが移動するが、指が周縁領域に入ると定義された方向にポインタが移動する。特許文献3には、ドラッグ・アンド・ドロップをする際には、ポインタを所定の位置に位置付けてタッピングをしてドラッグ・モードに移行させることが記載されている。
特許2871597号公報 特許3764171号公報 特許3909230号公報
特許文献1の発明では、押下したスイッチがポインタの移動方向を決定しており、ユーザがポインタを移動したい方向とスイッチが決定するポインタの移動方向が一致しないことがある。また、スイッチが動作したあとには、ポインタの移動速度および移動方向を調整することができないため、ポインタを目標位置に位置付けるために再度スワイプが必要となる。
特許文献2の発明では、タッチパッドの中央の座標と現在の座標で指が外部ゾーンにあるときのポインタの移動方向と移動速度が決定されるため、ユーザの操作意図がポインタの移動に的確に反映されない場合がある。特許文献3の発明では、周辺領域に定義された方向にしかポインタが移動しないため、ポインタを目標位置に移動させるためには中央領域での再操作が必要になる。特許文献2、3の発明では、タッチパッドの周辺部をスワイプ以外のポインタの移動に利用しており、タッチパッドのスワイプできる面積を縮小させる。小型のノートPCに実装するタッチパッドの面積は一層小さくする必要があるため上記課題は一層顕著になる。
そこで本発明の目的は、タッチパッドの操作性を向上させた入力装置を提供することにある。さらに本発明の目的は、タッチパッドに対するスワイプを繰り返さないでポインタを長い距離移動させることができる入力装置を提供することにある。さらに本発明の目的は、タッチパッドの小型化を実現する入力装置を提供することにある。さらに本発明の目的は、ポインタを目標位置に正確に短時間で位置付けることができる入力装置を提供することにある。さらに本発明の目的は、タッチパッドに対する誤入力を防止することが可能な入力装置を提供することにある。さらに本発明の目的は、そのような入力装置を搭載した携帯式コンピュータおよびそのような入力装置におけるポインタの移動方法を提供することにある。
本発明の第1の態様では、最初にタッチパッドをスワイプしてポインタを移動させる。タッチパッドの操作領域の限界にスワイプした指が到達したことを圧力検出装置が検出する。スワイプした指が限界に到達した後はスワイプした指で圧力検出装置を操作してさらにポインタを移動させる。このような構成により、タッチパッドに対するスワイプを繰り返さないでポインタを長い距離移動させることができ、ドラッグ・アンド・ドロップも追加的な操作をしないで実現できる。また、タッチパッドの操作領域の面積を小さくしても操作性が損なわれることがない。
指がスワイプから圧力検出装置の操作に移行する場合にはディスプレイから視線を逸らさないようにするために、指が圧力検出装置に触れたことを視覚ではなく指の触覚で認知できることが望ましい。本発明では、圧力検出装置の周囲に指が圧力検出装置に触れたことを触覚で認識するための物理的な特徴構造を設けることができる。物理的な特徴構造は、段差、突起、またはシボ加工などで実現することができる。
スワイプした指で押下圧力を変更してポインタの移動速度を制御したり、押下位置を変更してポインタの移動方向を制御したりすることができる。したがって、1回のスワイプができなくなった後もポインタの移動方向を変更したり、移動速度を加減したり、あるいはそれらを同時に実行したりしてポインタを目標位置に短時間で正確に位置付けることができる。スワイプによるポインタの移動から圧力検出装置の操作によるポインタの移動に移行するときは、ユーザに操作上の違和感を抱かせないように行う必要があるため、圧力検出装置の操作によるポインタの制御は、圧力検出装置に対して安定した圧力を加えるようになってから行うことが望ましい。
このため、スワイプが終了した後は、圧力検出装置が指の接触を検出したことに応答して指の検出の直前におけるポインタの移動速度および移動方向を維持することができる。スワイプが終了する直前の移動速度および移動方向は、ポインタを目標位置に位置付けるユーザの意思が反映されているため、その後の操作でも目標位置への位置付けを容易に行うことができ、操作上の違和感を抱かせることをなくすことができる。
タッチパッドは、キーボードの操作をしている間に誤って手が触れたことによる誤入力を検出する場合がある。これを防止するために、タッチパッドがスワイプされる前に圧力検出装置が手の接触を検出したときは、圧力検出装置が手の接触を検出している間タッチパッドに対する入力を無効にすることができる。本発明の第2の態様では、スワイプした指が操作領域の限界に到達した後は、スワイプを終了した指を圧力検出装置が検出したときに、指の検出の直前におけるポインタの移動速度および移動方向を維持してポインタをさらに移動させる。
本発明により、タッチパッドの操作性を向上させた入力装置を提供することができた。さらに本発明により、タッチパッドに対するスワイプを繰り返さないでポインタを長い距離移動させることができる入力装置を提供することができた。さらに本発明により、タッチパッドの小型化を実現する入力装置を提供することができた。さらに本発明により、ポインタを目標位置に正確に短時間で位置付けることができる入力装置を提供することができた。さらに本発明により、タッチパッドに対する誤入力を防止することが可能な入力装置を提供することができた。さらに本発明により、そのような入力装置を搭載した携帯式コンピュータおよびそのような入力装置におけるポインタの移動方法を提供することができた。
タッチパッドを実装したノートPCの外形を示す斜視図である。 システム筐体13の平面図とタッチパッド21の近辺の断面図である。 入力システム200の構成を示す機能ブロック図である。 域外センサ100の構成を説明する図である。 スワイプしたときに指が通過するタッチパッド21上のマトリクス座標の軌跡とディスプレイ15上のポインタ203の移動状態を示す図である。 入力システム200の全体の動作手順を示すフローチャートである。 域外センサ100が一定の押下圧力psで座標軸Sに沿って押下されたときにA/D変換回路155が生成する圧力センサ101の電圧特性を示す図である。 域外センサ100を一定の押下圧力ph、pl(ph>ps、pl<ps)で押下したときにそれぞれA/D変換回路155が生成する圧力センサ101の電圧特性を示す図である、 直前モードと操作モードにおいてサンプリング周期のタイミングで生成される差分データの様子を示す図である。 操作モードにおける域外座標回路157の動作手順を示すフローチャートである。 域外座標回路157がシフト後の指の座標を計算する方法を説明する図である。
[タッチパッドのノートPCにおける実装態様]
図1は、タッチパッドを実装したノートPC10の外形を示す斜視図である。図2は、システム筐体13の平面図とA−A断面を示す断面図である。ノートPC10は、開閉可能なようにヒンジ結合されたディスプレイ筐体11とシステム筐体13を含む。ディスプレイ筐体11はディスプレイ15を収納する。システム筐体13は、内部にプロセッサ、メイン・メモリ、およびハードディスク・ドライブなどのシステム・デバイスを収納し、上面にはキーボード19を搭載する。ハードディスク・ドライブは、ポインティング・スティック25、タッチパッド21またはマウス・ボタン23が生成したマウス信号を処理するデバイス・ドライバ、OSおよびアプリケーション・プログラムなどを格納する。
キーボート19は、スペース・キー27を含む複数のキーと、Gキー、HキーおよびBキーの間に配置されたポインティング・スティック25を含んでいる。ポインティング・スティック25は、X軸方向とY軸方向を検出する歪みセンサに力を加えたときの抵抗値の変化をマウス信号に変換してシステムに送る。システムはポインティング・スティック25から受け取ったマウス信号に基づいてディスプレイ15に表示されたポインタを移動させる。システムは、ディスプレイ15に表示されたポインタとオブジェクトの座標を認識し、ポインタが指示する位置で所定のマウス・ボタン23が押下されたときに指示されたオブジェクトとマウス信号に応じた処理をする。
キーボード19のキー配列およびキーの数などは本発明において特に限定しない。キーボード19の手前側には、キーボード19を操作する際に掌を載せるパームレスト17が設けられている。パームレスト17は全体が平坦に形成されているが、キーボード19との間にはキーボード19側に下降する傾斜部17aを含む。傾斜部17aはキーボード・ユニット19の手前側に配置された最下列のキーを親指で押下する際に親指を立てなくても円滑に操作できるようにキー操作時の親指の運動範囲を確保する役割を果たす。
スペース・キー27の手前側にはマウス・ボタン23が配置されている。マウス・ボタン23はポインティング・スティック25またはタッチパッド21のポインタ移動機能と併用することを目的としており、周知の機能が付与された左ボタン、中央ボタン、および右ボタンで構成されている。マウス・ボタン23の手前側にはタッチパッド21が配置されている。タッチパッド21は、ポインティング・スティック25とは独立してポインタを移動させるマウス信号を出力する。
ポインティング・スティック25は、タッチパッド21と併用する実施態様を説明する目的で記載しており、本発明はポインティング・スティック25を備えていないノートPCに適用することもできる。タッチパッド21は、ホーム・ポジションに両手を置いてキーボード19を操作している間にユーザの手が誤って触れて意図しないポインタの移動が行われないようにするために、キーボード19のほぼ中央にあるスペース・キー27の手前に配置される。タッチパッド21は、静電容量式、抵抗膜式または電磁誘導式などで動作するタッチセンサを含み、操作面22上の指の位置をマトリクス座標として出力する。
タッチパッド21の周囲はパームレスト17で囲まれている。キーボード19を操作する際に、始めはパームレスト17上のタッチパッド101から離れた位置に置いていた掌が、ポインティング・スティック25またはキーボード19を操作している間に中央に寄ってきてタッチパッド21に触れ、意図しないポインタの移動をもたらすことがある。本発明は後に説明するように、このようなタッチパッドへの誤入力を防止する方法も提供する。
タッチパッド21の周囲には、スワイプした指で操作する域外センサ100を配置している。域外センサ100は、後に説明するように域外動作モードに移行したり域外動作モードでポインタの移動を制御したりするためにユーザが操作する。域外動作モードは直接モードおよび操作モードを含む。直接モードでは、域外センサ100を圧力センサ、静電式センサ、赤外線センサ、または機械式スイッチなどのなかから選択することができる。
また、タッチパッド21の周辺部に定義した領域を域外センサとして利用することもできる。操作モードでは域外センサ100として圧力センサを利用することができる。タッチパッド21は、指をスワイプする操作面22が平坦に形成されている。操作面22とそれを囲むパームレスト17の表面との間には、段差50が形成されている。段差50の近辺のパームレスト17には域外センサ100が配置されている。
段差50は、スワイプした指が操作面22の限界に達し、かつ、域外センサ100を操作できる位置に指が置かれていることをユーザに触覚で認知させるための物理的な構造体である。段差50により、ユーザはディスプレイ15から視線を逸らさないでも域外センサ100を操作できる。パームレスト17の表面とタッチパッド21の操作面22を同一平面上に配置する場合は、域外センサ100をそれらの表面より隆起する形状で形成したり、域外センサ100の表面にシボ加工を施したりすることでもよい。さらに段差50に代えて、域外センサ100の周囲に点状の突起または棒状の突起を形成したりあるいは溝を形成したりすることでもよい。
[入力システム]
図3は、入力システム200の構成を示す機能ブロック図である。入力システム200はタッチパッド21および域外センサ100を含む。入力システム200はさらに図示しないコントローラなどのハードウェアと、ファームウェアおよびデバイス・ドライバなどのソフトウェアで構成されるA/D変換回路151、155、域内座標回路153、域外座標回路157、動作モード制御回路163および出力回路161を含む。
タッチパッド21は、マトリクス状に配置された縦走査線と横走査線が交差する位置に配置されたタッチセンサが検出した操作面22上の指のマトリクス座標に対応するアナログ信号をA/D変換回路151に出力する。A/D変換回路151は、アナログ信号を一例として30Hzのサンプリング周期でディジタル信号に変換して域内座標回路153に出力する。
域内座標回路153は、サンプリング周期ごとに前回サンプリング時のマトリクス座標と今回サンプリング時のマトリクス座標の差を示す二次元の差分ベクトル(Δx,Δy)を出力回路161に出力する。具体的には、前回のマトリクス座標が(x1,y1)で今回のマトリクス座標が(x2,y2)のときには、Δx=x2−x1、Δy=y2ーy1の差分データを出力する。差分ベクトルはポインタの移動速度と移動方向の情報を提供する。出力回路161は、ポインタ位置制御回路181に差分データを出力するPS/2やUSBなどの周知のインターフェースである。域内座標回路153がタッチパッド21のスワイプにより生成した差分ベクトルを出力している状態を域内動作モードという。域内動作モードは周知である。域内座標回路153はサンプリング周期ごとにタッチパッド21が検出したマトリクス座標と差分ベクトルを動作モード制御回路163に出力する。
域外センサ100は、図4に示すように直線状に配置された複数の圧力センサ101で構成されている。A/D変換回路155は、各圧力センサ101に対する押下圧力により変化した抵抗値を電圧に変換し、さらに、A/D変換回路151のサンプリング周期と同じ周期でディジタル値に変換して域外座標回路157に出力する。域外座標回路157は、A/D変換回路155から受け取った圧力データから、域外センサ100の押下圧力および押下位置を計算してポインタの移動速度および移動方向の情報を含む差分ベクトルを生成する。域外座標回路157は生成した差分ベクトルをサンプリング周期ごとに出力回路161および動作モード制御回路163に出力する。
ユーザはスワイプした指がタッチパッド21の操作面22の限界位置に到達してから域外センサ100を操作する。域外座標回路157が差分ベクトルを出力している状態を域外動作モードという。域外動作モードは、タッチパッド21に対するスワイプによる域内動作モードに連続する状態で存在する。域外動作モードは、域内動作モードから域外動作モードに切り換わる直前の域内動作モードにおけるポインタの移動方向および移動速度を維持する直前モードと、ユーザが域外センサ100を操作してポインタの移動方向と移動速度を制御する操作モードを含む。
域外座標回路157は、域外センサ100のいずれかの圧力センサ101が閾値Vth(図7)以上の圧力を検知したときにタッチ信号を動作モード制御回路163に出力する。動作モード制御回路163は、バッファにFIFO方式で域内座標回路153から受け取ったマトリクス座標を一例として5個格納する。動作モード制御回路163は、域内座標回路153から受け取った差分データからタッチパッド21に対するスワイプが行われているか否かを判断する。動作モード制御回路163はタッチ信号および域内座標回路153から受け取った差分データに基づいて判断したスワイプの有無に基づいて、入力システム200を域内動作モード、域外動作モードまたは停止モードのいずれかに設定するタイミングを判断する。
動作モード制御回路163は、動作モードを切り換える際に出力回路161および域外座標回路157を制御する。動作モード制御回路163は、入力システム200がリセット状態のときに域内動作モードに設定する。動作モード制御回路163は、域内座標回路153からスワイプを示す差分ベクトルを受け取った後に域外座標回路159からタッチ信号を受け取ったときは域内動作モードから域外動作モードに移行するように制御する。動作モード制御回路163は、タッチ信号を受け取っていないときに域内座標回路153がスワイプを示す差分ベクトルを生成しているとときは域内動作モードとなるように制御する。
動作モード制御回路163は、スワイプが発生する前にタッチ信号を受け取ったときは、停止モードに移行するように制御する。動作モード制御回路163は、域内動作モードのときは出力回路161から域内座標回路153が生成した差分ベクトルを出力させ、域外動作モードのときは域外座標回路157が生成した差分ベクトルを出力させ、停止モードのときはいずれの差分ベクトルも出力させない。
ポインタ位置制御回路181は、主としてチップセット、メイン・メモリ、GPU、およびCPUなどのハードウェアとOSやデバイス・ドライバなどのソフトウェアにより構成される周知の要素である。ポインタ位置制御回路181は、出力回路161から受け取った差分ベクトルをサンプリング周期ごとにディスプレイ15に表示されたポインタの現在の座標に加えて新しい座標を作成し画像データとしてディスプレイ15に出力する。ポインタ位置制御回路181は、出力回路161から受け取った差分ベクトルは域内座標回路151が生成したものかあるいは域外座標回路157が生成したものかを認識しない。したがって本実施の形態では、入力システム200以外のOSやデバイス・ドライバなどに変更を加える必要がない。
[域外センサ]
図4は域外センサ100の構成を説明する図である。域外センサ100は一例として、信越ポリマー株式会社が「Q−Point」の商品名で販売しているアナログ入力デバイスを使用して構成することができる。域外センサ100は、タッチパッド21の周囲を囲むように枠状に配置されている。域外センサ100は、5ミリメートル〜10ミリメートルのピッチで配置された複数の圧力センサ101を含む。
圧力センサ101は、タッチパッド21の各辺において、1次元の座標軸S上に配置されている。各圧力センサ101の座標は、タッチパッド21のマトリクス座標に関連付けられている。タッチパッド21の端までスワイプした指は、域外センサ100の押下位置S1、S2などに所定の押下圧力で触れる。動作モード制御回路163は、域外座標回路157からタッチ信号を受け取ったタイミングで域内座標回路153から受け取った最後のマトリクス座標からタッチ信号を出力した圧力センサの座標軸S上の位置を特定することができる。
一例として2個おきに配置される圧力センサ101は同一のグループを形成する。図4(A)では、圧力センサ101a、101b、101cが同一のグループを形成する例を示している。図4(A)では、一辺に配置された圧力センサ101にだけ参照番号101a〜101cを付しているが、すべての圧力センサが同じルールでグループ化されて圧力センサ101a〜101cのいずれかのグループに属する。そして、同一のグループの圧力センサは共通の配線でA/D変換回路155に接続される。圧力センサ101をグループ化することで、A/D変換回路155のI/O端子の数を減らすことができる。圧力センサがグループ化されていても、域外座標回路157は、タッチ信号を生成する際に動作モード制御回路163から受け取ったマトリクス座標から押下された圧力センサ101の座標を特定することができる。
域外センサ100は、弾性シート103に半球状の導電ゴム107a〜107cが貼り付けられている。回路基板105には、導電ゴム107a〜107cに対向する位置に櫛歯状の1対の櫛歯電極109a〜109cがそれぞれ配置されている。1対の櫛歯電極109a〜109cは、弾性シート103が押下される前は相互に絶縁されている。弾性シート103が押下されると、その圧力で導電ゴム107a〜107cが電極109a〜109cに接触して1対の櫛歯電極が導通する。押下圧力が増すほど導電ゴム107a〜107cは弾性変形して櫛歯電極109a〜109cを導通させる面積を増大させ電極間の抵抗が小さくなる。
一例では押下位置S1、S2の直近の両端にある圧力センサ101a、101bだけが、押下圧力に対応して抵抗が変化する。A/D変換回路155は、電極間の抵抗の変化を電圧の変化として検出してサンプリング周期ごとにディジタル化する。域外センサ100に対する押下圧力を弱めると弾性シート103が復元して、導電ゴム107a〜107cは櫛歯電極を導通させる面積を少なくしながら電極間の抵抗を大きくし、指が離れたときには絶縁状態にする。
[入力システムの動作手順]
つぎに、入力システム200の動作手順を説明する。図5は、スワイプしたときに指が通過するタッチパッド21上のマトリクス座標の軌跡とディスプレイ15上のポインタ203の移動状態を示す図である。図6は、入力システム200の全体の動作手順を示すフローチャートである。図7は域外センサ100を一定の押下圧力psで座標軸Sに沿って押下したときにA/D変換回路155が生成する圧力センサ101の電圧特性を示す図で、図8(A)は域外センサ100を座標軸Sに沿って一定の押下圧力ph(ph>ps)で押下し、図8(B)は同様に一定の押下圧力pl(pl<ps)で押下したときにそれぞれA/D変換回路155が生成する圧力センサ101a〜101cの電圧特性を示す図である。図9は、直前モードと操作モードにおいてサンプリングのタイミングで生成される差分データの様子を示す図である。
図5(B)において時刻t0でポインタ203は停止している。入力システム200は、時刻t1から時刻t2までは直前モードで動作し、時刻t2から時刻t3までは操作モードで動作する。時刻t0でスワイプが開始されると、タッチパッド21は最初にマトリクス座標201sを出力する。入力システム200が域内動作モードで動作するときポインタ203はマトリクス座標201s〜201fにより作成された複数の差分データでディスプレイ15上を移動する。
時刻t1でスワイプした指が操作面22の限界位置に到達して、域外センサ100の押下位置S1に指が触れる。ユーザは段差50により指が域外センサ100に触れたことを認知する。指が押下位置S1に触れたときは、それ以上同一方向にポインタ203を移動させるようなスワイプはできないが、図5(B)には入力システム200が時刻t1から時刻t3まで域外動作モードで動作してポインタを移動させている様子を示している。
図7、図8の位置Sa、Sb、Scは、座標軸S上における圧力センサ101a、101b、101cの真上の位置を示す。圧力センサ101a〜101cはピッチmで座標軸S上に配置されている。図7、図8の電圧特性401a、401b、401cはそれぞれ域外センサ100の座標軸S上の各押下位置を同一の押下圧力ps、ph、plで押下したときの押下位置Sに対するA/D変換回路155が生成する電圧Va、Vb、Vcを示す。なお、これ以後は説明を簡単にするためにA/D変換回路155が電圧を出力することを単に圧力センサが電圧を出力するという。
各圧力センサ101の電圧特性401a、401b、401cは等しい。電圧特性401aは位置Scから位置Sbまで電圧Vaを出力し、電圧特性401bは位置Saから位置Scまで電圧Vbを出力する。電圧特性401a〜401cは、それぞれ圧力センサ101a〜101cの真上を押下されたときに最も高い電圧を出力し、押下位置が真上からシフトするにしたがって出力電圧を低下させる。位置Saと位置Sbの中間にある押下位置Spでは、圧力センサ101aと圧力センサ101bの出力電圧は等しくなる。
域外座標回路157は操作モードのときに押下位置S1の直近の両側にある位置Sa、Sbにある圧力センサ101a、101bの出力を利用する。域外座標回路157は、押下位置S1の両側にある圧力センサ101a、101bが生成した電圧からポインタ203の移動方向と移動速度を制御する差分データを生成する。ピッチmは、図7に示すように位置Saで電圧特性401bと電圧特性401cが、および位置Sbで電圧特性401aと電圧特性401cが連続するように選定する必要はない。
ただし、ピッチmは位置Saと位置Sbの間では電圧特性401aと電圧特性401bが一部でオーバーラップするように選定する必要がある。電圧特性401aと電圧特性401bがオーバーラップしなくなるまでピッチmを大きくすると、圧力センサ101a、101bの電圧特性が孤立して、ポインタの移動のために利用する圧力センサがシフトする際に不感帯が発生するためポインタ203を滑らかに移動させることができなくなる。
図6のブロック301では、図5(B)に示すように時刻t0においてディスプレイ15の所定の位置に静止した状態でポインタ203が表示されている。ポインタ203の位置は、タッチパッド21を左端から右端まで1回だけスワイプしてもポインタ203を時刻t3の目標位置まで移動させることができない位置である。時刻t0におけるポインタ203の位置は、タッチパッド21、ポインティング・スティック25、またはキーボード19のカーソル・キーのいずれかで位置付けられている。時刻t0では、指がタッチパッド21および域外センサ100のいずれにも接触しておらず、域内座標回路153および域外座標回路157は差分ベクトルを出力していない。このとき入力システム200はリセット状態になっており、動作モード制御回路163は出力回路161を域内動作モードに設定している。
ブロック303で域外座標回路157は、いずれかの圧力センサ101が図7の閾値Vthを越える電圧を出力したか否かを判断する。スワイプが終了したときに指が域外センサ100を押下する押下圧力を基準押下圧力psといい、そのときの押下位置を基準押下位置S1という。基準押下位置S1を計算する方法は後に直接モードの欄で説明する。
基準押下圧力psでさまざまな押下位置が押下されたときの圧力センサ101a、101bの出力電圧Va、Vbを基準電圧という。基準押下位置S1が基準押下圧力psで押下されると図7に示すように圧力センサ101aが押下位置S1に対する基準電圧Va1sを出力し、圧力センサ101bが押下位置S1に対する基準電圧Vb1sを出力する。域外座標回路157は、圧力センサ101aまたは101bのいずれかが閾値Vthを越える電圧を出力している限り動作モード制御回路181にタッチ信号を継続して出力する。
動作モード制御回路163は、域外座標回路157からタッチ信号を受け取るまでの間は、域内座標回路153から受け取った差分ベクトルに基づいて、ユーザがタッチパッド21に対してスワイプしているか否かを継続的に判断する。動作モード制御回路163は、スワイプがないにもかかわらずブロック303でタッチ信号を受け取ったときは、ブロック305で出力回路161を停止モードに設定してそれ以後ポインタ位置制御回路181に一切の差分ベクトルを出力しない。
停止モードのときは、その後スワイプされてもタッチパッド21からの入力は無効になるので、キーボード19を操作する掌により域外センサ100の押下とタッチパッド100への接触が同時に発生したときの意図しないポインタの移動を防ぐことができる。動作モード制御回路163は、一旦停止モードに移行すると、タッチ信号を受け取っている間は停止モードを維持する。域外センサ100から手が離れて域外座標回路157からのタッチ信号が停止すると動作モード制御回路163は、ブロック306で停止モードを解除してブロック303に戻り入力システム200をリセット状態に戻す。ブロック307で動作モード制御回路163はタッチ信号を受け取る前にスワイプが行われたと判断したときはブロック311に移行する。
ブロック311で動作モード制御回路163はスワイプ後のタッチ信号の有無を判断する。タッチ信号を受け取っていないと判断したときはブロック313に移行する。このとき、入力システム200は域内動作モードで動作しており、域内座標回路153の出力が有効になるように出力回路161を設定されており、動作モード制御回路163は域内動作モードを維持する。域内動作モードでは図5(A)に示すように、域内座標回路153がマトリクス座標201sから201fに向かってスワイプする間のマトリクス座標の差分ベクトル(Δxn,Δyn)をサンプリング周期でポインタ位置制御回路181に出力する。
差分ベクトルの大きさがポインタ203の移動速度を決め、差分ベクトルの方向がポインタ203の移動方向を決める。ブロック315で動作モード制御回路163は、スワイプが継続していると判断する限りブロック311に戻って域内動作モードを維持する。ブロック315で動作モード制御回路163は、タッチ信号を受け取る前にスワイプが終了してタッチパッド21から指が離れたと判断したときは、ブロック303に戻って、入力システム200をリセット状態にする。
操作面22の限界位置までスワイプすると、ユーザは指の触覚で段差50を認知する。ブロック311では、時刻t1で指が域外センサ100の押下位置S1を基準押下圧力psで押下する。域外座標回路157は、圧力センサ101a、101bまたはいずれか一方が閾値Vthを越える電圧を生成すると動作モード制御回路163にタッチ信号を出力する。
タッチ信号を受け取った動作モード制御回路163はブロック317で出力回路161を域内座標回路153の出力を無効にし、域外座標回路157の出力を有効にして入力システム200を域外動作モードに設定する。さらに動作モード制御回路163は、域外座標回路157を直前モードで動作させるために、タッチ信号を受け取る直前にバッファに記憶していた最後のマトリクス座標201fとそれより一例としての5個前のマトリクス座標201nを域外座標回路157に送る。マトリクス座標201f、201nは、域内動作モードから域外操作モードに移行する直前の域内動作モードにおけるポインタの移動速度と移動方向を計算するためのデータである。
ブロック319で域外座標回路157は、マトリクス座標201fから基準押下圧力psを検出した圧力センサ101a、101bの座標軸S上の位置Sa、Sbを認識する。圧力センサ101a、101bの位置は、操作モードでポインタの移動方向を制御するための差分データを生成する際に必要となる。なお、圧力センサ101aまたは圧力センサ101bの真上が押下されたときは、域外座標回路157はいずれか一方の圧力センサだけを認識する。さらに域外座標回路157は、基準押下位置S1が基準押下圧力psで押下されたときの基準電圧Va1s、Vb1sを記憶する。
域外座標回路157は、マトリクス座標201f、201nから差分ベクトル(Δx1’,Δy1’)を計算する。差分ベクトル(Δx1’,Δy1’)は、マトリクス座標201nから201fに向かってスワイプする指の速度と方向を画定し、指が域外センサ100に触れる直前のポインタ203の移動速度と移動方向を画定する。なお、差分ベクトル(Δx1’,Δy1’)を計算するマトリクス座標201nは、タッチ信号を受け取った時刻から所定の時間だけ遡った時刻にサンプリングしたマトリクス座標としてもよい。
域外座標回路157は、マトリクス座標201nから計算した差分ベクトル(Δx1’,Δy1’)をサンプリング周期の差分ベクトル(Δx1,Δy1)に換算して域内座標回路153のサンプリング周期と同じ周期で出力回路161に出力し直前モードで動作する。このときの差分ベクトルが生成される様子を図9(A)に示す。図9(A)には、域外座標回路157が時刻t1から時刻t2まで、各サンプリングのタイミングで方向と大きさが同じ差分ベクトル(Δx1,Δy1)を生成する様子を示している。指がタッチパッド21の操作面22の限界位置に到達した後は、この差分ベクトルを受け取ったポインタ位置制御回路181はポインタ203をスワイプが終了する直前の方向と同一の移動方向に同一の移動速度で移動させる。
ユーザは、直線モードのときにポインタの移動速度および移動方向を制御するために域外センサ100に操作を加えるかもしれないが、直前モードの間はその操作は無視される。しかし直前モードは、操作面22の限界位置に到達する直前にユーザが意図していたポインタ203の移動速度と移動方向を反映するためポインタ203はユーザに視覚上の違和感を与えないで移動する。続いてブロック321では動作モード制御回路163が入力システム200を操作モードに設定する。操作モードでは、圧力センサ101に対する指の押下圧力と押下位置を変更してポインタ203の移動速度と移動方向を制御する。
押下された圧力センサ101a、101bが押下圧力pに対応する安定した電圧を出力するに至るまでには押下された時刻から所定の時間経過が必要である。図7の基準電圧Vb1s、Va1sについていえば、圧力センサ101a、101bは押下位置S1が押下されると一旦基準電圧Vb1s、Va1sより高い電圧を出力し、その後やや下降した後に微細な振動を含むほぼ一定の電圧が継続してから安定した基準電圧Vb1s、Va1sを出力する。
安定期間が終了する時刻t2の前に操作モードに入るとポインタ203の移動が不安定になって好ましくないため、動作モード制御回路163はこの安定期間として時刻t2までの時間を設定し、安定期間が経過した時刻t2で域外座標回路157を操作モードに設定する(ブロック321)。操作モードに設定された域外座標回路157は、圧力センサ101に対する指の押下圧力と押下位置に基づく差分データの生成を開始する。ユーザはこのときポインタ203の移動速度または移動方向が変化することで入力システム200が操作モードに入ったことに気づく。ただし、本発明では操作モードを実行しないで、域内動作モードに続いて直前モードだけを実行するようにしてもよい。
操作モードにおける域外座標回路157の動作手順を図10のフローチャートで説明する。域外座標回路157は、あらかじめ域外センサ101の動作を実測して求めた典型的な電圧特性の式を保有している。所定の押下圧力pに対する電圧特性の式は、押下された圧力センサの座標に対する押下位置の相対座標、および押下位置における押下圧力の2つのパラメータで画定することができる。域外座標回路157はすでに基準押下位置S1の両端に存在する圧力センサ101a、101bの座標を認識し押下位置S1における基準電圧Va1s、Vb1sを記憶している。
また、マトリクス座標201fから基準押下位置S1の両端に存在する圧力センサ101a、101bの座標を取得することができる。域外座標回路157は圧力センサ101a、101bに対応するマトリクス座標から、マトリクス座標201fに対応する域外センサ101の座標Sを基準押下位置S1として計算し、基準押下圧力psに対する電圧特性401a、401bを画定する。
ブロック355で域外座標回路157は基準電圧Va1sと基準電圧Vb1sの大きさを比較して、圧力センサ101aまたは101bのいずれが生成した電圧特性を使うかを判断する。Vb1s>Va1sのときはブロック359で圧力センサ101bが生成した電圧特性401bを選択し、Va1s≧Vb1sのときはブロック357で圧力センサ101aが生成した電圧特性401aを選択する。ここでは基準押下位置S1でVb1s>Va1sであるため、域外座標回路157は電圧特性401bを選択する。
ブロック361で域外座標回路153は、操作モードの開始時刻t2における移動方向(基準移動方向)と移動速度(基準移動速度)を直前モードの差分ベクトル(Δx1,Δy1)に対応させるために、基準押下圧力psに対する圧力センサ101bの出力電圧Vbを基準移動速度に設定し、基準押下位置S1を基準移動方向に設定する。操作モードにおいて域外座標回路153は、域外センサ100が操作されたときに基準移動方向と基準移動速度を修正した差分ベクトルを生成する。したがって、域内操作モードの終了、直前モードおよび操作モードの開始へと動作モードが遷移する際にポインタ203は極端な変化をしないで自然に移動する。なお域外座標回路153は、電圧特性401aを選択した場合は、基準押下圧力psに対する圧力センサ101aの出力電圧Vaを基準移動速度に設定し基準押下位置S1を基準移動方向に設定して同様の手順で動作する。
ブロック363では、ユーザがポインタ203の移動速度を変更するために基準押下位置S1を押下する押下圧力pを変化させる。基準押下位置S1を基準押下圧力psよりも強い押下圧力phで押下すると図8(A)に示すように電圧特性401a、401bが変化して圧力センサ101bは電圧Vb1h(Vb1h>Vb1s)を出力し、基準押下圧力psよりも弱い押下圧力plで押下すると図8(B)に示すように電圧特性401a、401bが変化して圧力センサ101bは電圧Vb1l(Vb1l<Vb1s)を出力する。域外座標回路157は図7の電圧特性401bを使用して、基準押下位置S1に対する基準電圧Vb1sと、出力電圧Vb1h、Vb1lとの差に比例する移動速度を計算してサンプリング周期のタイミングに対応する修正ベクトルを作成し、さらに1つ前の差分ベクトルに修正ベクトルを加えて計算した差分ベクトルを域内座標回路153のサンプリング周期で出力回路163に出力する。
このときの差分ベクトルの様子を図9(B)に示す。図9(B)は時刻t2から時刻t3までの操作モードにおいて、各サンプリングのタイミングn(n=1、2、3・・・)におい押下圧力pが基準押下圧力psより大きい場合に域外座標回路157がサンプリングのタイミングごとに大きくなる差分ベクトル(Δxn±αn,Δyn±βn)を生成する様子を示している。ここに微小ベクトル(±αn、±βn)が押下圧力pに対応する修正ベクトルに相当し、修正された差分ベクトルの大きさが移動速度を画定する。
操作モードにおける最初の差分ベクトルは、直前モードの差分ベクトル(Δx1,Δy1)に修正ベクトル(±αn、±βn)を加えた差分ベクトル(Δx1±αn,Δy1±βn)となる。差分ベクトルは、サンプリングのタイミングごとに修正ベクトルが加えられて大きくなる。この差分ベクトルを受け取ったポインタ位置制御回路181は、ポインタ203を直前モードでの移動方向は変えないで移動速度だけを徐々に速めながら移動させる。押下圧力が基準押下圧力psより小さくなる場合は、域外座標回路157は各サンプリングのタイミングで方向が同じで大きさが徐々に小さくなる差分ベクトルを生成する。
ブロック365でユーザは押下圧力pを基準押下圧力psに維持したまま指を座標軸S上で押下位置S1から押下位置S2にシフトさせる。このとき域外座標回路157は、電圧特性401a、401bからシフト後の押下位置S2を計算する。図11は域外座標回路157がシフト後の押下位置S2の座標を計算する方法を説明する図である。電圧比特性411aはVa>Vbのときに押下位置ごとに計算した電圧比Vb/Vaを示し、電圧比特性411bはVb≧Vaのときに押下位置ごとに計算した電圧比Va/Vbを示している。
域外座標回路157は、基準押下圧力psのときに画定した電圧特性401a、401bに基づいて電圧比特性411a、411bの式を作成する。電圧比特性411a、411bは押下圧力pに依存しないため、押下圧力ph、plのときにも適用することができる。従って、域外座標回路157は、指が基準押下位置S1から押下位置S2、S3にシフトすると同時に押下圧力pが変化しても、シフト後の押下位置S2、S3における圧力センサ101a、101bの出力電圧Va、Vbから計算した電圧比Va/Vb、Vb/Vaと電圧比特性411a、411bからシフト後の押下位置の座標Sを計算することができる。
域外座標回路157は、Va>Vbの範囲では電圧比特性411aを使用し、Vb≧Vaの範囲では電圧比特性411bを使用する。図11の場合に域外座標回路157は、押下位置S2における圧力センサ101a、101bの出力電圧をVa2,Vb2としたときの電圧比R2(Va2/Vb2)から計算し、押下位置S3における出力電圧をVa3、Vb3としたときの電圧比R3(Vb3/Va3)から計算する。押下位置Spは圧力センサ101aの位置Saと圧力センサ101bの位置Sbの中央を示す。
図7の電圧特性401bが示すように押下位置S2において基準押下圧力psで押下された圧力センサ101bは基準電圧Vb2sを出力する。域外座標回路157は、押下位置S2における圧力センサ101bの出力電圧が基準電圧Vb2sに等しいと判断した場合は、押下圧力pが基準押下圧力psから変化していないと判断して、ポインタ203の移動速度を変化させる差分ベクトルを生成しない。
域外座標回路157は、基準押下位置S1とシフト後の押下位置S2、S3と距離を計算して修正ベクトルを作成し、さらに1つ前の差分ベクトルに修正ベクトルを加えて求めた差分ベクトルを域内座標回路153のサンプリング周期で出力回路163に出力する。このときの差分ベクトルの様子を図9(C)に示す。図9(C)は時刻t2から時刻t3までの操作モードにおいて、域外座標回路157が各サンプリングのタイミングで大きさが同じで方向が異なる差分ベクトル(Δxn±αn,Δyn±βn)を生成する様子を示している。ここに微小ベクトル(±αn、±βn)は移動方向を画定する修正ベクトルに相当する。差分ベクトルは、サンプリングのタイミングごとに修正ベクトルが加えられてシフト後の押下位置で定まる方向を向いてゆく。この差分ベクトルを受け取ったポインタ位置制御回路181は、ポインタ203を直前モードの移動速度で異なる移動方向に移動させる。
ユーザは押下位置Sをシフトするときは同時に押下圧力pも変化させることがある。ブロック367でユーザは押下位置を基準押下位置S1から押下位置S2にシフトさせながら同時に押下圧力pを基準圧力psから変化させる。シフト後の押下位置S2における押下圧力pが基準押下圧力psから変化した場合は、域外座標回路157はポインタ203が移動速度と同時に移動方向も変化するような差分ベクトルを生成する。シフト後の押下位置S2における押下圧力がphのときは、圧力センサ101bは図8(A)に示すように電圧Vb2hを出力し、plのときは図8(B)に示すように電圧Vb2lを出力する。
図7において域外座標回路157は、押下位置S2における圧力センサ101bの出力電圧がVb2hまたはVb2lの場合に、それらと基準押下圧力psで押下位置S2が押下されたときに圧力センサ101bが出力する基準電圧Vb2sとの差を計算する。基準電圧Vb2sと押下位置S2における出力電圧Vb2h、Vb2lの差は押下圧力pの差(ps−phまたはps−pl)に相当し、ポインタ203の移動速度を決定する要素となる。域外座標回路157は、シフト後の押下位置S2における圧力センサ101、101bの出力電圧Va、Vbと電圧比特性411bから押下位置S2の座標を計算する。押下位置S2の座標は、ポインタ203の移動方向を決定する要素となる。
域外座標回路157は移動速度と移動方向を変更する成分を含む差分ベクトルを生成して、域内座標回路153のサンプリング周期と同じ周期で出力回路163に出力する。なお、ブロック365、367においてはブロック355の判断をして、シフト後の押下位置における出力電圧Va、Vbを比較し電圧特性401aを選択する場合もある。押下位置が、位置Saと位置Scの間または位置Sbと位置Scの間である場合も同様の方法で差分ベクトルを生成することができる。また、基準押下位置が位置Sbで、指が位置Sa方向または位置Sc方向にシフトする場合も、同様の手順で電圧特性を切り換えて差分ベクトルを生成することができる。
このときの差分ベクトルの様子を図9(D)に示す。図9(D)は、図9(B)、図9(C)とは異なって、押下圧力pが基準押下圧力psより小さく、かつ、押下位置Sも異なる場合に域外座標回路157が差分ベクトル(Δxn±αn,Δyn±βn)を生成する様子を示している。ここに微小ベクトル(±αn、±βn)は移動速度と移動方向を画定する修正ベクトルに相当する。差分ベクトルは、サンプリングのタイミングごとに修正ベクトルが加えられて大きさと方向を変えてゆく。この差分ベクトルを受け取ったポインタ位置制御回路181は、ポインタ203の移動速度と移動方向を同時に変化させる。なお、操作モードにおいては、移動速度の変更、移動方向の変更または移動速度と移動方向の同時変更の順番はいずれでもよく、さらにいずれか1つの変更または2つの変更であってもよい。
図6に戻ってブロック323でユーザが、域外センサ100に対する押下圧力pと押下位置Sを変更してポインタ203の移動方向と移動速度を制御しながら目標位置近くまでポインタ203を移動させ、目標位置の近くで押下圧力を弱めてポインタの移動速度を遅くする。ユーザは、ポインタ203が目標位置に到達したと判断すると、時刻t3で域外センサ100から指を離しポインタを止めようとする。域外センサ100から指が離れてから域外センサ100の弾性シート103および導電ゴム107a〜107cの形状が復元して出力電圧が閾値Vth未満になるまでにはある程度の時間が必要となる。
よって、域外座標回路157は域外センサ100から指が離れてから差分ベクトルの出力を停止するまでポインタ203を過剰に移動させることがある。この場合、ユーザはポインタ203を正確に目標位置に位置付けることができなくなり、ユーザの操作意図が反映されなくなる。域外センサ100から指が離れた後の圧力センサ101a〜101cの時間当たりの低下量は、操作モードでユーザが操作しているときの変化量に比べて遙かに大きい。動作モード制御回路157は、圧力センサ101a〜101cの出力電圧を継続的に監視して時間当たりの低下量が所定値を越えたと判断したときに域外座標回路157を停止するか出力回路161を停止モードにすることで、域外センサ100から指が離れた後は短時間でポインタ203の移動を停止させる。
出力回路161からポインタ位置制御回路181に対する差分ベクトルの出力が停止するとポインタ203の移動は停止する。ポインタ203が停止した位置でユーザはマウス・ボタン23をクリックしたり、クリックしていたマウス・ボタン23を離してドラッグ・アンド・ドロップをしたりする。動作モード制御回路163はマウス・ボタン23の信号を検出するとブロック325で出力回路161を域内動作モードに設定してブロック303に戻る。
操作モードではポインタの位置をそれまでに進行した方向と逆方向に移動させることができないので、ポインタ203を目標位置に停止できない場合は、一旦域外センサ100から指を離してブロック303で域内動作モードに移行してスワイプして修正する。しかし、入力システム200は、操作モードでポインタ203の移動速度および移動方向を制御することができるのでこのような追加的なスワイプを少なくすることができる。
本実施の形態では位置Saと位置Sbの間で、圧力センサ101a、101bだけが圧力を検出して電圧を出力する例を説明した。しかし、本発明は圧力センサ101のピッチmをより狭くして、2つの圧力センサの間でそれらの外側に配置されたさらに多くの圧力センサも電圧を出力するようにしてもよい。この場合、いずれの圧力センサの電圧特性を利用するかは、ポインタの移動に対する操作感覚に基づいて望ましい特性部分を利用するように決定することができる。
また、ポインタの移動方向を示す差分データを、圧力センサ101の押下位置に対する電圧特性を利用して生成する例を示したが、本発明は移動方向の制御のために圧力センサを圧力スイッチとして使用して移動方向を示す差分データを生成するようにしてもよい。この場合たとえば指が常に複数の圧力センサを押下するように圧力センサを狭いピッチで配置する。最初に押下されたときに動作した複数の圧力センサの中で中央の圧力センサの位置を基準押下位置とし、押下位置がシフトした後に動作する圧力センサの座標に基づいて移動方向を示す差分データを生成することができる。
本実施の形態では、タッチパッド100をノートPCに実装した例を説明したが、本発明は、ノートPC以外のスマートフォン、タブレットPC、自動車のナビゲーション・システムなどのポインタを表示する電子機器に適用することができる。本発明では、域外動作モードでもポインタをユーザの操作で目標位置に正確に移動させることができるため、タッチパッドの操作面の面積を小さくすることが可能になる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
10 ノートPC
15 ディスプレイ
17 パームレスト
19 キーボード
21 タッチパッド
23 マウス・ボタン
25 ポインティング・スティック
50 段差
100 域外センサ
101a、101b、101c 圧力センサ
201s、201n、201f マトリクス座標
203 ポインタ

Claims (20)

  1. ディスプレイにポインタを表示する電子機器の入力システムであって、
    タッチパッドと、
    前記タッチパッドの周囲に配置され指の圧力を検出する圧力検出装置と、
    スワイプした前記タッチパッドのマトリクス座標から生成した座標データを出力して前記ポインタを移動させる第1の座標回路と、
    前記圧力検出装置が検出した圧力から計算した座標データを出力して前記ポインタを移動させる第2の座標回路と
    を有する入力システム。
  2. 前記第2の座標回路が出力する座標データは、前記ポインタの移動速度を決定する要素を含む請求項1に記載の入力システム。
  3. 前記第2の座標回路が出力する座標データは、前記ポインタの移動方向を決定する要素を含む請求項1または請求項2に記載の入力システム。
  4. 前記第2の座標回路が出力する座標データは、前記ポインタの移動方向と移動速度を同時に決定する要素を含む請求項1から請求項3のいずれかに記載の入力システム。
  5. 指が前記圧力検出装置に触れたことを触覚で認識するための物理的な特徴構造を前記圧力検出装置の周囲に有する請求項1から請求項4のいずれかに記載の入力システム。
  6. 前記第2の座標回路は、前記圧力検出装置が前記タッチパッドをスワイプした指を検出したことに応答して指の検出の直前における前記ポインタの移動速度および移動方向を維持する座標データを出力する請求項1から請求項5のいずれかに記載の入力システム。
  7. 前記タッチパッドがスワイプされる前に前記圧力検出装置が手の接触を検出したときに前記圧力検出装置が手の接触を検出している間前記タッチパッドに対する入力を無効にする制御回路を有する請求項1から請求項6のいずれかに記載の入力システム。
  8. 前記圧力検出装置が所定のピッチで配置された複数の圧力センサで構成され、各圧力センサは所定のピッチで離散して配置されている他の圧力センサとグループ化され、同一グループの複数の圧力センサは共通の配線でA/D変換回路に接続される請求項1から請求項7のいずれかに記載の入力システム。
  9. 前記第2の座標回路は、前記圧力検出装置が指を検出する直前に前記第1の座標回路が検出したマトリクス座標から指を検出した圧力センサの座標を特定する請求項8に記載の入力システム。
  10. ディスプレイにポインタを表示する電子機器の入力システムであって、
    タッチパッドと、
    前記タッチパッドの周囲に配置され指の接触を検出する域外センサと、
    スワイプした前記タッチパッドのマトリクス座標から生成した座標データを出力して前記ポインタを移動させる第1の座標回路と、
    前記域外センサが前記タッチパッドをスワイプした指を検出したことに応答して指の検出の直前における前記ポインタの移動速度および移動方向を維持する座標データを出力して前記ポインタを移動させる第2の座標回路と
    を有する入力システム。
  11. 前記域外センサが、圧力センサ、静電式センサ、赤外線センサ、または機械スイッチのいずれかである請求項10に記載の入力システム。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載された入力システムを搭載する携帯式コンピュータ。
  13. ディスプレイに表示されたポインタを移動させる方法であって、
    タッチパッドをスワイプして前記ポインタを移動させる第1の移動ステップと、
    前記タッチパッドの操作領域の限界にスワイプした指が到達したことを圧力検出装置が検出するタッチ検出ステップと、
    前記タッチ検出ステップの実行に応答してスワイプした指で前記圧力検出装置を操作したときに生成される信号で前記ポインタをさらに移動させる第2の移動ステップと
    を有する方法。
  14. 前記第2の移動ステップがスワイプした指で押下圧力を変更して前記ポインタの移動速度を制御するステップを含む請求項13に記載の方法。
  15. 前記第2の移動ステップがスワイプした指で押下位置を変更して前記ポインタの移動方向を制御するステップを含む請求項13または請求項14に記載の方法。
  16. 前記第2の移動ステップがスワイプした指で前記圧力検出装置の押下位置および押下圧力を変更して前記ポインタの移動速度と移動方向を同時に制御するステップを含む請求項13から請求項15のいずれかに記載の方法。
  17. 前記圧力検出ステップの実行に応答して指の検出の直前における前記ポインタの移動速度および移動方向を維持した信号で前記ポインタをさらに移動させる第3の移動ステップを有する請求項13から請求項16のいずれかに記載の方法。
  18. 前記タッチパッドがスワイプされる前に前記圧力検出装置が手の接触を検出したときは、前記圧力検出装置が手の接触を検出している間前記タッチパッドに対する入力を無効にする誤入力防止ステップを有する請求項13から請求項17のいずれかに記載の方法。
  19. ディスプレイに表示されたポインタを移動させる方法であって、
    タッチパッドをスワイプして前記ポインタを移動させる第1の移動ステップと、
    前記タッチパッドの操作領域の限界にスワイプした指が到達したことを域外センサが検出するタッチ検出ステップと、
    前記タッチ検出ステップの実行に応答して指の検出の直前における前記ポインタの移動速度および移動方向を維持しながら前記ポインタをさらに移動させる第2の移動ステップと
    を有する方法。
  20. 前記域外センサが指の押下圧力を検出する圧力センサであり、前記第2の移動ステップを所定の時間実行したあとに、前記圧力センサを操作した信号で前記ポインタの移動速度または移動方向を変更する第3の移動ステップを有する請求項19に記載の方法。
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