JP2013109407A - 電力制御システム、電力制御方法およびコンピュータプログラム - Google Patents
電力制御システム、電力制御方法およびコンピュータプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 クライアント装置の使い勝手を損なうことなく、クライアント装置の消費電力を削減する。
【解決手段】 電力制御システム1は、クライアント装置2と、ユーザ検知装置3と、電力制御装置4とを有する。クライアント装置2は、情報通信により受信した指示に従って自装置2の電源をオフする機能を備えている。ユーザ検知装置3は、クライアント装置2の近傍におけるユーザの有無に応じた情報を送信する。電力制御装置4は、ユーザ検知装置3からの情報に基づいて、クライアント装置2の近傍にユーザが居ないことを検知した場合には、情報通信によりクライアント装置2に向けて電源をオフすることを指示する。
【選択図】 図1
【解決手段】 電力制御システム1は、クライアント装置2と、ユーザ検知装置3と、電力制御装置4とを有する。クライアント装置2は、情報通信により受信した指示に従って自装置2の電源をオフする機能を備えている。ユーザ検知装置3は、クライアント装置2の近傍におけるユーザの有無に応じた情報を送信する。電力制御装置4は、ユーザ検知装置3からの情報に基づいて、クライアント装置2の近傍にユーザが居ないことを検知した場合には、情報通信によりクライアント装置2に向けて電源をオフすることを指示する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、消費電力を制御する電力制御システム、電力制御方法およびコンピュータプログラムに関する。
特許文献1には、次のような省電力制御システムが示されている。この省電力制御システムは、複数のパーソナルコンピュータ(パソコン)と、各パソコンの省電力制御を行う管理サーバとを有している。
上記パソコンは、所定の時間に亘ってキーボードやマウス等が操作されなかった状態をユーザが離席しているものとして検知し、これにより、モニタの電源をオフする等の省電力モードに移行する。また、当該パソコンは、省電力モード中にキーボードやマウス等が操作された場合には、所定の時間を経過後に省電力モードから復帰する。その省電力モードから復帰する際の前記所定の時間を復帰時間と称する。
前記管理サーバは、パソコンの使用状況や性能等の情報に基づいて、各パソコン毎に上記復帰時間を設定し、各パソコンに送信する。各パソコンは、その管理サーバから送信された復帰時間に基づいて、省電力モードからの復帰制御を行う。
電気製品の増加や高機能化などにより電力消費量は増加傾向にあるが、商用電源の供給量には限りがあることから、電気製品に対して、より一層の省電力化が求められている。このような事情により、パソコン等の装置の消費電力の削減について検討が進められている。
例えば、特許文献1に示されている省電力制御システムには、次のような電力消費の無駄があると考えられる。すなわち、上記省電力制御システムでは、ユーザがパソコンから離れて当該パソコンが使用されない状態になったのにも拘わらず、前記所定の時間が経過しなければ省電力モードに移行しない。パソコンは、その省電力モードに移行するまでの前記所定の時間中も、通常使用状態と同様の電力を消費し続け、無駄である。
この無駄を無くすために、省電力モードに移行するまでの前記所定の時間を短く設定することが考えられる。しかしながら、この場合には、ユーザがパソコン操作の手を休めただけであるのにパソコンが省電力モードに移行してしまう事態が多発することになり、パソコンの使い勝手が悪くなる虞がある。
本発明は上記のような課題を解決するために成されたものである。すなわち、本発明の主な目的は、装置の使い勝手を損なうことなく、装置の消費電力を削減できる電力制御システム、電力制御方法およびコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明の電力制御システムは、
情報通信により受信した指示に従って自装置の電源をオフする機能を備えるクライアント装置と、
当該クライアント装置の近傍におけるユーザの有無に応じた情報を送信するユーザ検知装置と、
前記ユーザ検知装置からの情報に基づいて、前記クライアント装置の近傍にユーザが居ないことを検知した場合には、情報通信により前記クライアント装置に向けて電源をオフすることを指示する電力制御装置と
を有する。
情報通信により受信した指示に従って自装置の電源をオフする機能を備えるクライアント装置と、
当該クライアント装置の近傍におけるユーザの有無に応じた情報を送信するユーザ検知装置と、
前記ユーザ検知装置からの情報に基づいて、前記クライアント装置の近傍にユーザが居ないことを検知した場合には、情報通信により前記クライアント装置に向けて電源をオフすることを指示する電力制御装置と
を有する。
本発明の電力制御方法は、
外部から情報通信により伝達された指示に従って自装置の電源をオフする機能を備えたクライアント装置の近傍におけるユーザの有無に応じた情報を受信し、
当該情報に基づいて前記クライアント装置の近傍にユーザが居ないことを検知した場合には、情報通信により前記クライアント装置に向けて電源をオフすることを指示する。
外部から情報通信により伝達された指示に従って自装置の電源をオフする機能を備えたクライアント装置の近傍におけるユーザの有無に応じた情報を受信し、
当該情報に基づいて前記クライアント装置の近傍にユーザが居ないことを検知した場合には、情報通信により前記クライアント装置に向けて電源をオフすることを指示する。
本発明のコンピュータプログラムは、
コンピュータに、
外部から情報通信により伝達された指示に従って自装置の電源をオフする機能を備えたクライアント装置の近傍におけるユーザの有無に応じた情報に基づいて、前記クライアント装置の近傍にユーザが居ないことを検知した場合には、情報通信により前記クライアント装置に向けて電源をオフすることを指示する機能を持たせる。
コンピュータに、
外部から情報通信により伝達された指示に従って自装置の電源をオフする機能を備えたクライアント装置の近傍におけるユーザの有無に応じた情報に基づいて、前記クライアント装置の近傍にユーザが居ないことを検知した場合には、情報通信により前記クライアント装置に向けて電源をオフすることを指示する機能を持たせる。
なお、本発明の上記目的は、電力制御システムに対応する電力制御方法によっても達成される。また、本発明の上記目的は、電力制御システムおよび電力制御方法を実現するコンピュータプログラムによっても、達成される。
本発明によれば、クライアント装置の使い勝手を損なうことなく、クライアント装置の消費電力を削減できる。
以下に、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る第1実施形態の電力制御システムの構成を簡略化して示すブロック図である。この電力制御システム1は、クライアント装置2と、ユーザ検知装置3と、電力制御装置4とを有している。
図1は、本発明に係る第1実施形態の電力制御システムの構成を簡略化して示すブロック図である。この電力制御システム1は、クライアント装置2と、ユーザ検知装置3と、電力制御装置4とを有している。
クライアント装置2は、情報通信(例えば情報通信網を利用した通信)により受信した指示に従って自装置の電源をオフする機能を有している。ユーザ検知装置3は、クライアント装置2の近傍におけるユーザの有無に応じた情報を送信する機能を備えている。電力制御装置4は、ユーザ検知装置3からの情報に基づいて、クライアント装置2の近傍にユーザが居ないことを検知した場合には、クライアント装置2の電源をオフすることを情報通信により指示する機能(電源制御機能)を有している。
電源制御装置4は、例えば、図1の点線に示されるような記憶媒体6を備えている。この記憶媒体6には、コンピュータプログラム(プログラム)5が格納されている。このプログラム5は、コンピュータに次のような電源制御機能を持たせるプログラムである。つまり、その電源制御機能とは、ユーザ検知装置3からの情報に基づき、クライアント装置2の近傍にユーザが居ないことを検知した場合には、情報通信によりクライアント装置2に向けて電源をオフすることを指示する機能である。電源制御装置4は、例えばコンピュータであり、プログラム5に従って動作することによって、上記したような電源制御機能を持つことができる。
この第1実施形態の電力制御システム1は、クライアント装置2の近傍からユーザが居なくなった場合には、クライアント装置2の電源をオフできる。つまり、ユーザがクライアント装置2から離れてクライアント装置2が使用されない状態となった場合に、電力制御システム1は、ユーザの手を煩わせることなく、速やかに、クライアント装置2の電源をオフできる。これにより、電力制御システム1は、クライアント装置2の使い勝手を悪くすることなく、クライアント装置2の消費電力の削減を図ることができる。
(第2実施形態)
以下に、第2実施形態を説明する。
以下に、第2実施形態を説明する。
図2は、本発明に係る第2実施形態の電力制御システムの構成を簡略化して示すブロック図である。第2実施形態の電力制御システム10は、サーバ12と、複数のクライアント装置13(131〜13n(nは2以上の整数))と、ユーザ検知装置である複数のタグリーダ14,15(151〜15n(nは2以上の整数))とを有している。
クライアント装置13(131〜13n)は、この第2実施形態では、パソコン(パーソナルコンピュータ)である。各クライアント装置13には、使用が許可されているユーザ(以下、正規ユーザとも記す)が予め定められている。クライアント装置13は、制御装置(例えばCPU(Central Processing Unit))17と、電源装置18と、不揮発性記憶媒体19とを有している。また、クライアント装置13は、表示装置20と一体化しているか、あるいは、別体の表示装置20と接続している。表示装置20は、液晶画面等のモニタ(ディスプレイ)を備えたディスプレイ装置である。
電源装置18は、商用電源やバッテリー電源を利用して、クライアント装置13を構成する回路や駆動部分に電力を供給する装置である。
制御装置(CPU)17は、各種コンピュータプログラムを実行することにより、クライアント装置13の全体的な動作を制御する装置である。例えば、制御装置17は、外部から情報通信により受け取った指示に従って電源装置18を制御して、クライアント装置13の電源をオフしたり、オンする機能を備えている。クライアント装置13の電源をオンする機能の具体例としては、Wake−On−LAN(登録商標)と呼ばれる機能がある。このWake−On−LANでは、Magic Packet(登録商標)を受信した場合に、電源をオン(投入)する処理が行われる。
さらに、制御装置17は、この第2実施形態では、表示装置20の電源をオフしたり、オフする機能をも有している。
さらに、制御装置17は、ハイバネーションモードでクライアント装置13の電源をオフする機能を有している。ハイバネーションモードとは、コンピュータの電源をオフする際のクライアント装置13の状態を再現する情報を不揮発性記憶媒体19に保存してから電源をオフするモードである。ハイバネーションモードで電源オフすると、クライアント装置13は、次に電源をオンした場合に、不揮発性記憶媒体19に保存されている情報に基づいて、前回電源をオフする際の状態を再現できる。これにより、ユーザは、中断していた作業を中断前の状態から再開できる。なお、不揮発性記憶媒体19は、クライアント装置13に内蔵されていてもよいし、外付けされていてもよい。
タグリーダ14は、サーバ12の近傍(サーバ12を操作するユーザの有無をタグリーダ14が検知できる領域内)に位置している。各タグリーダ15(151〜15n)は、クライアント装置13(131〜13n)と一対一に対応付けられている。各タグリーダ15(151〜15n)は、対応しているクライアント装置13(131〜13n)の近傍(クライアント装置13を操作するユーザの有無をタグリーダ15が検知できる領域内)に位置している。
これらタグリーダ14,15は、RFID(Radio Frequency IDentification)技術により、それ自身(14,15)を中心とした例えば半径約70cmの範囲内に存在しているRF(Radio Frequency)タグ(IC(Integrated Circuit)タグ)16から識別情報を取得する機能を有している。この第2実施形態では、RFタグ16は、パッシブ型RFタグであり、サーバ12やクライアント装置13の各ユーザにそれぞれ与えられる。各ユーザは、与えられたRFタグ16を携帯することとしている。RFタグ16は、当該RFタグ16を保有するユーザ固有の識別情報(ユーザ識別情報)を保持(格納)している。例えば、RFタグとしての機能を持つ社員証が、この電力制御システム10におけるRFタグ16としても機能する。この場合には、例えば、社員番号がユーザ識別情報として利用される。
また、タグリーダ14,15は、各タグリーダ14,15に予め与えられた固有のリーダ番号を保持(格納)している。当該タグリーダ14,15は、情報通信網(例えばLAN(Local Area Network))21を介してサーバ12に接続している。各タグリーダ14,15は、RFタグ16からユーザ識別情報を取得できている状態から取得できない状態に変化した場合に、その状態変化を知らせる情報を、各タグリーダ14,15のリーダ番号の情報と共にサーバ12に向けて送信する機能を有している。また、各タグリーダ14,15は、RFタグ16からユーザ識別情報を取得していない状態から取得している状態に変化した場合に、その状態変化を知らせる情報を、リーダ番号と、取得したユーザ識別情報と共にサーバ12に向けて送信する機能をも有している。
なお、この第2実施形態では、タグリーダ14,15に供給される電力は、サーバ12やクライアント装置13を通らない。このため、サーバ12やクライアント装置13が電源をオフしても、タグリーダ14,15には、電力が供給され続ける。
サーバ12は、制御装置24と、記憶装置25とを有している。当該サーバ12は、情報通信網(例えばLAN(Local Area Network))21を介してクライアント装置13(131〜13n)およびタグリーダ14,15(151〜15n)と接続している。また、サーバ12は、記憶装置22(221〜22m(mは2以上の整数))およびリムーバルデバイス28と接続している。
記憶装置22(221〜22m)は、例えばハードディスク装置であり、この第2実施形態では、複数の記憶装置22がサーバ12に接続している。各記憶装置22は、サーバ12の制御によって、各記憶装置22毎に電源(電力供給)がオンオフする。記憶装置22と、当該記憶装置22を使用することが許可されたユーザ(クライアント装置13)との関係は、予め定められる。
リムーバブルデバイス28は、磁気テープやCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等の可搬記憶媒体から情報を読み出す機能を有している装置である。この第2実施形態では、リムーバブルデバイス28は、クライアント装置13の全てが使用できるように設定されている。当該リムーバルデバイス28は、サーバ12の制御により、電源(電力供給)がオンオフする。
サーバ12の記憶装置25は、例えばハードディスク装置である。当該記憶装置25には、各種コンピュータプログラム(プログラム)26や、様々なデータが格納される。なお、記憶装置25は、サーバ12と一体化している場合もあるし、外付けされている場合もある。
制御装置24は、例えばCPUにより構成される。当該制御装置24は、記憶装置25から読み出したコンピュータプログラム(プログラム)26に従って動作(処理)することにより、サーバ12の全体的な動作を制御する。換言すれば、制御装置24は、プログラム26により様々な機能を実現する。当該制御装置24が実現する機能の一つとして、この第2実施形態では、クライアント装置13と記憶装置22とリムーバブルデバイス28との電源を制御する機能(電源制御機能)がある。すなわち、この第2実施形態では、制御装置24の一部が、電源制御装置27として機能する。
ところで、サーバ12は、次のような情報を例えば記憶装置25に保持している。すなわち、サーバ12は、各クライアント装置13との通信に利用するアドレス情報を保持している。図3は、そのアドレス情報の一例を示す。図3に示されるアドレス情報は、各クライアント装置131〜13nに付与された装置番号(例えば1〜n(nは2以上の整数))とMAC(Media Access Control)アドレスとIP(Internet Protocol)アドレスとを、各クライアント装置131〜13n毎に関連付けた情報を有している。さらに、そのアドレス情報は、サーバ12に付与された装置番号(例えば99)とMACアドレスとIPアドレスを関連付けた情報をも有している。
さらに、サーバ12は、各タグリーダ14,15を管理する情報をタグリーダ情報として保持している。図4は、そのタグリーダ情報の一例を示す。図4に示されるタグリーダ情報は、各タグリーダ14,15(151〜15n)に付与されたリーダ番号(例えば100〜)とMACアドレスとIPアドレスとを、各タグリーダ14,15毎に関連付けた情報を有している。また、そのリーダ番号には、当該リーダ番号が付与されているタグリーダ14,15に対応しているサーバ12やクライアント装置13(監視対象装置)のMACアドレスとIPアドレスも関連付けられている。さらにまた、リーダ番号には、対応しているサーバ12やクライアント装置13の使用が許可されたユーザの識別情報(例えば社員番号)が許可ユーザ識別情報として関連付けられている。
さらに、サーバ12は、電源オフ回避作業の情報を保持している。電源オフ回避作業とは、クライアント装置13の電源や、サーバ12の周辺機器の電源(電力供給)をオフすると、クライアント装置13や周辺機器等に不具合が発生する虞があるクライアント装置13やサーバ12の処理(動作)である。当該電源オフ回避作業は、各クライアント装置13や、サーバ12が実行する様々な処理(動作)の中から予め指定される。図5は、サーバ12が保持している電源オフ回避作業情報の一例を示す。この図5の例では、電源オフ回避作業情報は、クライアント装置13とサーバ12にそれぞれ付与されている前記装置番号(図3参照)と、各クライアント装置13やサーバ12に対応する電源オフ回避作業を実現するプログラムの名称とが関連付けられている情報を有している。
この第2実施形態では、クライアント装置13(131〜13n)のユーザは、それぞれ、使用可能な記憶装置22が予め定められている。当該ユーザは、使用可能な記憶装置22毎に、グループ分けされる。サーバ12はそのグループ分けの情報を保持する。図6は、そのグループ分け情報の一例を示す。この例では、グループ分け情報は、記憶装置22(221〜22m)に対応するグループ毎に、グループ名(A100,B200など)の情報と、グループメンバーのユーザ識別情報とが関連付けられている情報を有する。さらに、このグループ分け情報では、グループ名情報には、さらに、グループが使用を許可されている記憶装置22を識別する情報(記憶装置22(221〜22m)に付与された名称等)が許可装置名として関連付けられている。さらにまた、このグループ分け情報には、サーバ12を管理するユーザ(管理者)のユーザ識別情報をも有している。
さらに、この第2実施形態では、サーバ12は、図7に示すようなクライアント装置13やサーバ12の状況を示す装置状況情報を保持している。図7の例では、装置状況情報は、ユーザの名前情報と、装置番号の情報と、在席状況の情報と、起動情報と、処理中の情報と、記憶装置の識別情報と、記憶装置の電源情報と、リムーバルデバイスの電源情報とを有している。装置状況情報に含まれているそれら情報は、各クライアント装置13やサーバ12毎に関連付けられている。
上記装置番号は、クライアント装置13やサーバ12に予め付与される情報(例えば図3や図5を参照)である。在席状況の情報は、クライアント装置13やサーバ12の近傍(タグリーダ14,15がRFタグ16からユーザ識別情報を取得できる領域内)に正規ユーザやサーバ管理者が居る(在席)か否か(離席)を示す情報である。起動情報は、クライアント装置13やサーバ12の電源がオンしているかオフしているかを示す情報である。処理中の情報は、クライアント装置13やサーバ12が前述した電源オフ回避作業を行っているか否かを示す情報である。この図7の例では、処理中の情報は、クライアント装置13やサーバ12が前述した電源オフ回避作業を行っている場合に、その作業に対応するプログラム名の情報によって、電源オフ回避作業を実行中であることを示している。記憶装置の識別情報(名称情報)は、正規ユーザが使用可能に定められている記憶装置22を示す情報である。記憶装置の電源情報は、その使用可能な記憶装置22の電源がオンしているかオフしているかを示す情報である。リムーバルデバイスの電源情報は、リムーバルデバイス28の電源がオンしているかオフしているかを示す情報である。
上記した在席状況の情報と、起動情報と、処理中の情報と、記憶装置の電源情報と、リムーバルデバイスの電源情報とは、電源制御装置27によって、予め定められたタイミングで後述のように更新される。
電源制御装置27は、上記のような情報を利用して次のような処理を行う機能を有している。すなわち、電源制御装置27は、サーバ12がタグリーダ15(151〜15n)からリーダ番号およびユーザ識別情報を含む情報を受信した場合には、次のような処理を実行する。この処理では、電源制御装置27は、受信したユーザ識別情報を、タグリーダ情報(図4参照)における、受信したリーダ番号に関連付けられている許可ユーザ識別情報に照合する。そして、その照合により、電源制御装置27は、受信したユーザ識別情報と、許可ユーザ識別情報とが一致していることを検知した場合(照合一致の場合)には、受信したリーダ番号に関連付けられている監視対象装置MACアドレスとIPアドレスをタグリーダ情報から読み出す。さらに、電源制御装置27は、そのアドレスを持つクライアント装置13に向けて、電源をオンする指示(例えばMagic Packet(登録商標))を送信する。つまり、上記したように照合一致であった場合には、正規ユーザが、使用可能なクライアント装置13を操作できる範囲内に居る状態(以下、このような状態を在席状態とも記す)である。在席状態である場合には、正規ユーザがクライアント装置13を使用することが想定されることから、電源制御装置27は、そのクライアント装置13の電源をオンする指示を前記の如く送信する。この指示を受信したクライアント装置13の制御装置17は、電源装置18を制御して、電源をオンする。
電源制御装置27は、電源をオンする指示をクライアント装置13に向けて送信した場合には、そのクライアント装置13に対応する図7に示すような装置状況情報の起動情報をオフからオンに更新する。また、当該電源制御装置27は、そのクライアント装置13に対応する装置状況情報の在席状況情報を離席から在席に変更(更新)する。
さらに、電源制御装置27は、電源をオンする指示を送信した以降には、予め定めたタイミング毎(例えば予め定めた時間間隔(例えば5分)毎)に、その指示を送付したクライアント装置13の動作状況を取得する。この取得した動作状況に基づいて、電源制御装置27は、図7に示すような装置状況情報の処理中情報を更新する。
さらに、電源制御装置27は、電源をオンする指示を送付したクライアント装置13に対応する記憶装置22の電源がオフである場合には、その記憶装置22の電源をオンする(電力供給を開始する)制御を行う。これにより、記憶装置22は、電源がオンする(起動する)。この場合に、電源制御装置27は、その記憶装置22に対応する図7に示すような装置状況情報の記憶装置の電源情報をオフからオンに変更(更新)する。さらに、電源制御装置27は、上記のように、クライアント装置13に向けて電源をオンする指示を送付した場合にリムーバルデバイス28の電源がオフである場合には、リムーバルデバイス28の電源をオンする(電力供給を開始する)制御を行う。この場合に、電源制御装置27は、図7に示すような装置状況情報のリムーバルデバイスの電源情報をオフからオンに変更(更新)する。
電源制御装置27は、タグリーダ15(151〜15n)から、ユーザ識別情報を取得できなくなったことを示す情報と共にリーダ番号をサーバ12が受信した場合には、クライアント装置13の電源オフに関わる次のような処理を実行する。つまり、電源制御装置27は、タグリーダ情報(図4参照)と、電源オフ回避作業情報(図5参照)と、装置状況情報(図7参照)とを参照する。これら情報に基づいて、電源制御装置27は、電源オフ制御対象のクライアント装置13が電源オフ回避作業を行っていないことを検知した場合には、そのクライアント装置13のMACアドレスとIPアドレスをタグリーダ情報から読み出す。そして、電源制御装置27は、電源オフ制御対象のクライアント装置13に向けて、電源をオフする指示を送信する。この第2実施形態では、クライアント装置13は、その指示を受けて、前記ハイバネーションモードで電源をオフする。
また、電源制御装置27は、電源オフ制御対象のクライアント装置13が電源オフ回避作業を行っていることを検知した場合には、電源をオフする指示の送信を保留する。その後、電源制御装置27は、ユーザ識別情報を取得できない状態が継続している状態で電源オフ制御対象のクライアント装置13が電源オフ回避作業を終了した場合には、当該クライアント装置13に向けて電源をオフする指示を前記同様に送信する。このようにクライアント装置13の電源をオフする指示を送信した後に、電源制御装置27は、図7に示すような装置状況情報の起動情報をオンからオフに変更(更新)する。
さらに、電源制御装置27は、各記憶装置22に対応する各グループにおいて、グループメンバーの全てが対応する記憶装置22を使用していない場合には、その使用されていない待機状態の記憶装置22の電源をオフする(電力供給を停止する)制御を行う。この場合には、電源制御装置27は、図7に示すような装置状況情報の記憶装置の電源情報をオンからオフに変更(更新)する。
さらに、電源制御装置27は、サーバ12および当該サーバ12に接続している全てのクライアント装置13の近傍に正規ユーザや管理者が居ない状態(離席状態)である場合には、リムーバルデバイス28の電源をオフする(電力供給を停止する)制御を行う。また、この場合には、電源制御装置27は、リムーバルデバイス以外の周辺機器(I/Oデバイス)の電源をオフする制御を行ってもよい。このような場合には、電源制御装置27は、装置状況情報におけるリムーバルデバイスの電源情報をオンからオフに変更(更新)する。
以下に、電力制御システム10における各種動作を図8−図11のフローチャートを利用して説明する。図8は、タグリーダ14,15の動作例を示すフローチャートである。図9は、クライアント装置13やサーバ12の近傍に正規ユーザ(管理者)が居るか否か(在席か離席か)をサーバ12が判断する動作例を示すフローチャートである。図10及び図11は、サーバ12の電源制御装置27が実行する電源制御動作の一例を示すフローチャートである。なお、図9−図11のフローチャートは、サーバ12のCPU(電源制御装置27を含む)が実行するプログラムの処理手順を表している。
まず、図8を利用して、タグリーダ14,15の動作例を説明する。
各タグリーダ14,15は、RFタグ16(ユーザ)が近付いて当該RFタグ16からユーザ識別情報を取得すると(図8のステップS101)、そのユーザ識別情報を自身のタグリーダ番号と共にサーバ12に向けて送信する(ステップS102)。その後、タグリーダ14,15は、予め定められたタイミング(例えば、設定された時間間隔毎)に、RFタグ16からユーザ識別情報を取得できるか否かを判断する(ステップS103)。そして、タグリーダ14,15は、ユーザ識別情報を取得できると判断した場合には、当該ステップS103の動作を繰り返す。これに対し、タグリーダ14,15は、ユーザ識別情報を取得できなくなったと判断した場合には、その旨を知らせる情報と共に自身のタグリーダ番号をサーバ12に向けて送信する(ステップS104)。その後、タグリーダ14,15は、ステップS101の動作を繰り返す。
次に、図9を参照して、サーバ12が、クライアント装置13あるいはサーバ12の近傍に正規のユーザ(管理者)が居るか否か(在席か離席か)を監視する動作の一例を説明する。
まず、サーバ12は、タグリーダ14,15から情報を受信すると(ステップS201)、受信した情報にユーザ識別情報が含まれているか否かを判断する(ステップS202)。ユーザ識別情報が含まれていなかった場合には、サーバ12は、前記受信した情報に含まれているタグリーダ番号を与えられているタグリーダ14,15に対応するクライアント装置13あるいはサーバ12の近傍にはユーザは居ない(離席している)と判断する(ステップS205)。
一方、サーバ12は、前記ステップS202において、ユーザ識別情報が含まれていることを検知した場合には、その受信したユーザ識別情報が正規のユーザの識別情報であるか否かを図4に示すようなタグリーダ情報に基づいて判断する(ステップS203)。この判断の結果、正規のユーザの識別情報であると判断した場合には、サーバ12は、ユーザ識別情報を送信してきたタグリーダ14,15に対応しているクライアント装置13あるいはサーバ12の近傍に居るのは、正規のユーザであると判断する。そして、サーバ12は、そのクライアント装置13あるいはサーバ12の近傍に正規のユーザが居る(在席している)と判断する(ステップS204)。
これに対し、サーバ12は、前記ステップS203の判断動作によって、正規のユーザの識別情報ではないと判断した場合には、ユーザ識別情報を送信してきたタグリーダ14,15に対応しているクライアント装置13あるいはサーバ12の近傍に居るのは、正規のユーザではないと判断する。そして、サーバ12は、そのクライアント装置13あるいはサーバ12の近傍に正規のユーザは居ない(離席している)と判断する(ステップS205)。つまり、クライアント装置13あるいはサーバ12の近傍に、RFタグ16は存在するが、それは正規ユーザのものではない。
このようにして、サーバ12は、クライアント装置13やサーバ12の近傍に正規のユーザが居るか否かを監視する。なお、このサーバ12の動作は、電源制御装置27の動作でもある。
次に、図10および図11を参照して、サーバ12の電源制御装置27が実行する電源制御の動作の一例を説明する。
まず、電源制御装置27は、各タグリーダ15からの情報の有無により、各クライアント装置13の近傍に正規ユーザがいるか否か(在席か離席か)の状態(ステータス)が変化した否かを判断する(ステップS301)。状態が変化していないと判断した場合には、電源制御装置27は、図11に示されるサーバの周辺機器の電源制御に係る動作に移行する。
一方、電源制御装置27は、状態が変化したクライアント装置13があると判断した場合には、そのクライアント装置13の電源制御に係る動作に移行する。ここでは、説明を分かり易くするために、電源制御対象のクライアント装置13をクライアント装置131として、電源制御装置27におけるクライアント装置13の電源制御動作例を説明する。
クライアント装置131の電源制御動作では、電源制御装置27は、まず、クライアント装置131の電源がオンであるか否かを判断する(ステップS302)。例えば、クライアント装置131の状態変化が正規ユーザの離席に因る場合には、正規ユーザがクライアント装置131を使用していた状態であることから、図7に示すような装置状況情報によれば、クライアント装置131の電源はオンである。つまり、電源制御装置27は、前記ステップS302において、装置状況情報に基づきクライアント装置131の電源がオンであると判断する。
次に、電源制御装置27は、装置状況情報に基づいて、クライアント装置131の在席状況が在席か否かを判断する(ステップS303)。ここでは、上記の如く正規ユーザが離席しており、前述したような正規ユーザの在席状況を監視する動作によって装置状況情報の在席状況は更新されて「離席」に変更されている。このため、電源制御装置27は、その装置状況情報に基づいて、クライアント装置131の在席状況は在席ではないと判断する。さらに、電源制御装置27は、装置状況情報の処理中情報に基づいて、クライアント装置131が電源オフ回避作業中であるか否かを判断する(ステップS304)。電源制御装置27は、電源オフ回避作業中であると判断した場合には、クライアント装置131に向けて表示装置20のモニタの電源をオフする指示を出力する(ステップS305)。その後、電源制御装置27は、前記ステップS303以降の動作を繰り返す。
クライアント装置131の正規ユーザが離席している状態が継続している状況で、電源制御装置27が、前記ステップS304において、電源オフ回避作業の終了を検知したとする。この場合には、電源制御装置27は、クライアント装置131の電源をオフする指示およびモニタの電源をオフする指示をクライアント装置131に向けて送信する(ステップS308)。クライアント装置131は、その電源オフの指示を受けて、ハイバネーションモードで電源をオフする。その後、電源制御装置27は、図11に示す記憶装置22の電源制御動作に移行する。
一方、前記ステップS305にてモニタ電源オフを指示した以降であって、かつ、電源オフ回避作業が終了する前に、正規ユーザがクライアント装置131の近傍に戻ってきたとする。この場合には、前記ステップS303において、電源制御装置27は、在席状況は在席であると判断する。そして、電源制御装置27は、クライアント装置131に向けてモニタの電源をオンすることを指示する(ステップS307)。その後、電源制御装置27は、図11に示す記憶装置22の電源制御動作に移行する。
記憶装置22(22〜22m)の電源制御動作では、電源制御装置27は、まず、図7に示すような装置状況情報に基づいて、グループA100のメンバーであるクライアント装置13(131〜133)の電源がオンしているか否かを判断する(図11のステップS309)。電源制御装置27は、グループA100のクライアント装置13(131〜133)の少なくとも1つが電源オンである場合には、グループA100に対応する記憶装置221(HDD150)の電源をオンする、あるいは、電源オン状態を継続する(ステップS310)。これに対し、グループA100のクライアント装置13(131〜133)の全てが電源オフである場合には、記憶装置221(HDD150)の電源をオフする、あるいは、電源オフ状態を継続する(ステップS311)。
電源制御装置27は、上記のようなクライアント装置13の電源状況の確認動作、及び、記憶装置22の電源オンと電源オフの制御動作を各グループ毎に行う。その後、電源制御装置27は、全てのクライアント装置13(131〜13n)の電源がオフしているか否かを判断し(ステップS315)、電源オフしていた場合には、リムーバルデバイス28の電源をオフする(ステップS316)。その後、電源制御装置27は、サーバ12の周辺機器の電源制御動作に移行する。また、電源制御装置27は、前記ステップ315での判断動作により、少なくとも1つのクライアント装置13の電源がオンしていることを検知した場合には、サーバ12の周辺機器の電源制御動作に移行する。
ところで、サーバ12は、当該サーバ12の近傍に配置されているタグリーダ14からの情報に基づいて、タグリーダ14がサーバ12の管理者(正規ユーザ)のユーザ識別情報を取得したか否か(サーバ管理者を検知したか否か)を判断する。そして、サーバ12は、サーバ管理者を検知したと判断した場合には、サーバ管理者がサーバ12を操作できる状態にし、つまり、ログインする。一方、サーバ12は、サーバ管理者を検知しなくなったと判断した場合には、当該サーバ12を操作できない状態にする、つまり、ログアウトする。
電源制御装置27は、サーバ12の周辺機器の電源制御において、上記のようなサーバ12のログイン動作に関する情報に基づいて、サーバ12がログインしたか否かを判断する(ステップS317)。そして、電源制御装置27は、サーバ12がログインしたと判断した場合には、サーバ12の周辺機器の電源をオンして当該周辺機器を起動する(ステップS318)。その後、電源制御装置27は、図10のステップS301以降の動作を繰り返す。
一方、電源制御装置27は、前記ステップS317の判断動作により、サーバ12がログアウトしていることを検知した場合には、サーバ12が、周辺機器の電源オフ回避作業中であるか否かを判断する(ステップS319)。これにより、電源制御装置27は、電源オフ回避作業中であると判断した場合には、ステップS317以降の動作を繰り返す。これに対し、電源制御装置27は、電源オフ回避作業中でないと判断した場合には、周辺機器の電源をオフする(ステップS320)。その後、電源制御装置27は、図10のステップS301以降の動作を繰り返す。
前記ステップS301において、例えば、正規ユーザがクライアント装置131に近付いたことにより、電源制御装置27が、クライアント装置131の状態変化を検知したとする。この場合に、クライアント装置131の電源がオフしていると、電源制御装置27は、前記ステップ302の判断動作によって、クライアント装置131の電源がオフしていることを検知する。そして、電源制御装置27は、クライアント装置131に向けて電源をオンすること、および、モニタ電源をオンすることを指示する(ステップS306)。その後、電源制御装置27は、前述した記憶装置22の電源制御動作に移行する。
この第2実施形態の電力制御システム10は、クライアント装置13から正規ユーザが離れてクライアント装置13が使用されない状態となった場合には、ユーザの手を煩わせることなく、速やかに、クライアント装置13の電源をオフできる。また、電力制御システム10は、クライアント装置13に正規ユーザが近付いた場合には、ユーザの手を煩わせることなく、速やかに、クライアント装置13の電源をオンできる。これにより、第2実施形態の電力制御システム10は、ユーザの使い勝手を悪くすることなく、クライアント装置13の消費電力の削減を図ることができる。
また、この第2実施形態の電力制御システム10は、前記の如く、正規ユーザがクライアント装置13に近付いたことにより、当該クライアント装置13の電源をオンできる。つまり、正規ユーザは、ログインのためのパスワード入力などの操作を行うことなく、クライアント装置13の使用を開始できる。このことも、クライアント装置13の省電力を図ることができる要因となる。その理由は次の通りである。
すなわち、パソコンの省電力を図る手法として、次のようなものがある。その手法とは、パソコンは、予め定めた設定時間Tsに亘ってキーボードやマウス等が操作されなかった状態をユーザが離席しているものとして検知し、これにより、モニタの電源をオフする等の省電力モードに移行するという手法である。この手法では、ユーザがパソコン操作の手を止めている状態が長く続くと、パソコンが省電力モードに移行してしまう。省電力モードに移行しているパソコンをユーザが使いたい場合には、例えば、パスワード入力などの操作(ログイン操作)が必要である場合が多い。このログイン操作が面倒であるために、ユーザは、省電力モードに移行するまでの前記設定時間Tsを長めに設定することが多い。このため、ユーザがパソコンから離れてパソコンを使用しない状態になったのにも拘わらず、パソコンが省電力モードに移行するまでに前記長めに設定された設定時間Tsに基づいた長い時間が経過することになる。その移行期間中は、パソコンは、通常使用状態と同様の電力量を消費する。
これに対して、この第2実施形態の電力制御システム10は、前述したように、ユーザの手を煩わせることなく、速やかに、クライアント装置13の電源をオンできる。このため、ユーザは、クライアント装置13から離れる度にクライアント装置13の電源がオフしても、クライアント装置13の電源がオフすることを許容できるようになる。つまり、ユーザがクライアント装置13の省電力モードを無効にしてしまうというようなことが無くなり、クライアント装置13の消費電力の削減を図ることができる。
さらに、この第2実施形態では、ユーザを検知する技術として、RFID技術を利用している。このRFID技術によるユーザを検知する構成は、費用や装置の設置スペース等の面から見て、導入し易い。
さらに、この第2実施形態では、ユーザがクライアント装置13から離れても、クライアント装置13の電源をオフしたことにより不都合が生じる場合(電源オフ回避作業中である場合)には、そのクライアント装置13の電源をオフしない。このため、電源オフに起因した問題発生を回避できる。また、この第2実施形態の電力制御システム10は、そのような場合には、クライアント装置13の電源はオフせず、まず、表示装置20のモニタ電源をオフすることとしている。このこともクライアント装置13の消費電力の削減に寄与することができる。
さらに、この第2実施形態では、サーバ12側の記憶装置22やリムーバルデバイス28や周辺機器の電源制御をも行って、それら記憶装置22やリムーバルデバイス28や周辺機器の消費電力の削減を図る構成を有している。これにより、電力制御システム10の全体の消費電力を効果的に削減できる。
さらまた、この第2実施形態では、クライアント装置13は、電源制御装置27からの指示により電源をオフする場合には、ハイバネーションモードでもって電源をオフする。このため、ユーザからの指示に基づかない電源オフであっても、クライアント装置13は、データ消失等のトラブル無く電源をオフできる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記第1や第2の実施形態に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、第2実施形態では、サーバ12が、タグリーダ14,15からの情報に基づいて、クライアント装置13やサーバ12の近傍に正規ユーザが居るか否か(在席か離席か)を判断している。これに対し、そのような判断動作を、サーバ12に代わって、タグリーダ14,15が行ってもよい。つまり、各タグリーダ14,15は、予め対応付けられているクライアント装置13やサーバ12の正規ユーザに与えられているユーザ識別情報を記憶している。各タグリーダ14,15は、例えば図9に示す前記ステップS202−S205の動作と同様の動作を行うことにより、正規ユーザが在席しているか離席しているかを検知する。そして、そのように検知した情報をタグリーダ14,15からサーバ12に送信することとしてもよい。
なお、本発明は上記第1や第2の実施形態に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、第2実施形態では、サーバ12が、タグリーダ14,15からの情報に基づいて、クライアント装置13やサーバ12の近傍に正規ユーザが居るか否か(在席か離席か)を判断している。これに対し、そのような判断動作を、サーバ12に代わって、タグリーダ14,15が行ってもよい。つまり、各タグリーダ14,15は、予め対応付けられているクライアント装置13やサーバ12の正規ユーザに与えられているユーザ識別情報を記憶している。各タグリーダ14,15は、例えば図9に示す前記ステップS202−S205の動作と同様の動作を行うことにより、正規ユーザが在席しているか離席しているかを検知する。そして、そのように検知した情報をタグリーダ14,15からサーバ12に送信することとしてもよい。
さらに、第2実施形態では、クライアント装置13の数を2以上の複数としているが、クライアント装置13は1台でもよい。また、第2実施形態では、サーバ12に接続されている記憶装置22は複数であるが、記憶装置22の数は、記憶装置22の記憶容量やクライアント装置13の数などに応じて適宜に設定してよく、1でもよいし複数でもよく、特定の数に限定されない。
さらに、第2実施形態では、サーバ12は、クライアント装置13の電源制御だけでなく、記憶装置22やリムーバルデバイス28や周辺機器の電源制御をも行う。これに対し、サーバ12は、記憶装置22やリムーバルデバイス28や周辺機器の想定される使用状態などを考慮して、それら記憶装置22とリムーバルデバイス28と周辺機器とのうちの一部あるいは全部の電源制御を行わない構成としてもよい。
さらに、第2実施形態に示した電源制御装置27は、制御装置(CPU)24が電源制御に関するコンピュータプログラムを実行することによって実現できる機能である。換言すれば、電源制御装置27は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)により実現される。これに対し、電源制御装置27の一部又は全部は、ハードウェアにより実現してもよい。
さらに、第2実施形態では、ユーザ検知装置は、RFID技術を利用した装置(タグリーダ14,15)である。これに対し、例えば、ユーザ検知装置は、顔や指紋の画像に基づいた生体認証技術を利用する装置であってもよい。さらに、第2実施形態では、クライアント装置13は、パソコンであるが、これに代えて、クライアント装置13は、サーバ12が管理するパソコン以外の装置であってもよい。
1,10 電力制御システム
2,13 クライアント装置
3 ユーザ検知装置
4,27 電力制御装置
5,26 コンピュータプログラム
12 サーバ
22 記憶装置
2,13 クライアント装置
3 ユーザ検知装置
4,27 電力制御装置
5,26 コンピュータプログラム
12 サーバ
22 記憶装置
Claims (10)
- 情報通信により受信した指示に従って自装置の電源をオフする機能を備えるクライアント装置と、
当該クライアント装置の近傍におけるユーザの有無に応じた情報を送信するユーザ検知装置と、
前記ユーザ検知装置からの情報に基づいて、前記クライアント装置の近傍にユーザが居ないことを検知した場合には、情報通信により前記クライアント装置に向けて電源をオフすることを指示する電力制御装置と
を有する電力制御システム。 - 前記クライアント装置は、さらに、情報通信により受信した指示に従って自装置の電源をオンする機能を有し、
前記電力制御装置は、前記ユーザ検知装置からの情報に基づいて、前記クライアント装置の近傍にユーザが居ない状態から居る状態に変化したことを検知した場合には、情報通信により前記クライアント装置に向けて電源をオンすることを指示する請求項1記載の電力制御システム。 - 前記ユーザ検知装置は、前記クライアント装置のユーザに与えられるユーザ固有のユーザ識別情報を取得し当該ユーザ識別情報を送信する機能を有し、
前記電力制御装置は、前記クライアント装置の使用が許可されているユーザの予め与えられている前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザ検知装置から受け取った前記ユーザ識別情報が、前記クライアント装置の使用が許可されているユーザの前記ユーザ識別情報であることを検知した場合に、前記クライアント装置の近傍にユーザが居ると判断して、前記クライアント装置に向けて電源をオンすることを指示する請求項2記載の電力制御システム。 - 前記ユーザ検知装置は、RFID(Radio Frequency IDentification)技術により前記ユーザ識別情報を読み取る機能を備えている請求項3記載の電力制御システム。
- 前記クライアント装置は、前記電力制御装置から電源をオフする前記指示を受けた場合には、その指示を受けたときのクライアント装置の状態を再現する情報を、当該クライアント装置に内蔵あるいは外付けされている不揮発性記憶媒体に保存してから電源をオフするハイバネーションモードで電源をオフする請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載の電力制御システム。
- 前記電力制御装置は、前記クライアント装置の近傍にユーザが居ないことを検知したときに前記クライアント装置が予め定められた電源オフ回避作業を行っていることを検知した場合には、前記クライアント装置の作業状況を監視し、前記電源オフ回避作業が終了した以降に、電源をオンすることを前記クライアント装置に指示する請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載の電力制御システム。
- 前記電力制御装置は、前記クライアント装置の電源オンオフ状況に基づいて、当該クライアント装置と接続している記憶装置が使用されていないことを検知した場合には、前記記憶装置の電源をオフし、前記クライアント装置の電源オンオフ状況に基づいて前記記憶装置の使用が再開されることを検知した場合には、前記記憶装置の電源をオンする請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の電力制御システム。
- 前記電力制御装置は、複数の前記クライアント装置の電源のオンオフを制御する機能を備えている請求項1乃至請求項7の何れか一つに記載の電力制御システム。
- 外部から情報通信により伝達された指示に従って自装置の電源をオフする機能を備えたクライアント装置の近傍におけるユーザの有無に応じた情報を受信し、
当該情報に基づいて前記クライアント装置の近傍にユーザが居ないことを検知した場合には、情報通信により前記クライアント装置に向けて電源をオフすることを指示する電力制御方法。 - コンピュータに、
外部から情報通信により伝達された指示に従って自装置の電源をオフする機能を備えたクライアント装置の近傍におけるユーザの有無に応じた情報に基づいて、前記クライアント装置の近傍にユーザが居ないことを検知した場合には、情報通信により前記クライアント装置に向けて電源をオフすることを指示する機能を持たせるためのコンピュータプログラム。
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