JP2013105060A - 着脱ユニット、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】着脱ユニットを構成する構成部材に電気的に接続されるとともに、画像形成装置本体への装着動作にともない画像形成装置本体において電圧印加又は接地された金属部材に電気的に接続される導通板30が設置されている。この導通板30は、所定方向に弾性変形した状態で装置本体の金属部材に接触する接触部30aと、接触部30aの近傍に配設された取っ手部30bと、が設けられている。
【選択図】図9
Description
このような着脱ユニットは、画像形成装置本体への装着動作にともない着脱ユニットの構成部材に接続された導通板が画像形成装置本体の金属部材に接触して、画像形成装置本体側から金属部材を介して構成部材の電圧印加や接地がされている。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ(タイミングローラ)、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される像担持体としての感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電ローラ(帯電部)、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像装置、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ(1次転写バイアスローラ)、15は着脱ユニットとしてのプロセスカートリッジ、を示す。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部19の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部19に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2に示すように、作像部は、像担持体としての感光体ドラム11、感光体ドラム11を帯電する帯電部としての帯電ローラ12、感光体ドラム11上に形成される静電潜像を現像する現像装置13(現像部)、感光体ドラム11上の未転写トナーを回収するクリーニングブレード15a(クリーニング部)、感光体ドラム11上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置16(潤滑剤供給部)、帯電ローラ12をクリーニングするクリーニングローラ21、等の構成部材で構成されている。
そして、本実施の形態では、作像部の構成部材のうち、感光体ドラム11と帯電ローラ12とクリーニングブレード15a(クリーニング部)と潤滑剤供給装置16とクリーニングローラ21とが、プロセスカートリッジ15として一体化されていて、プロセスカートリッジ15(着脱ユニット)として装置本体1に着脱可能に構成されている。また、現像装置13は、プロセスカートリッジ15とは別のユニットとして、装置本体1に対して着脱可能に構成されている。
なお、各色の作像部(又は、プロセスカートリッジ)はほぼ同一構造であるために、図2〜図9にて作像部やプロセスカートリッジは符号のアルファベット(Y、C、M、BK)を除して図示する。
また、着脱ユニットとしてのプロセスカートリッジ15は、概ね、図3に示すような外観をなしている。
図示は省略するが、感光体ドラム11は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、保護層(表面層)が順次積層されている。
感光体ドラム11の導電性支持体(基層)としては、体積抵抗が1010Ωcm以下の導電性材料を用いることができる。
そして、帯電ローラ12には、装置本体1に設置された不図示の電源部から本体電極板110(金属部材)、電極板30(導通板)を介して所定の電圧(帯電バイアス)が印加されて、これにより対向する感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。
詳しくは、図2を参照して、本実施の形態における現像装置13は、1成分現像方式の現像装置であって、現像ローラ13a(現像剤担持体)、供給ローラ13b、薄層化部材としてのドクターブレード13c、撹拌部材13d、等で構成されている。
まず、現像装置13内に供給され収容されたトナーの一部が、供給ローラ13bに担持される。供給ローラ13bに担持されたトナーは、現像ローラ13aとの圧接部で摩擦帯電された後に、現像ローラ13a上に移動して担持される。その後、現像ローラ13a上に担持されたトナーは、ドクターブレード13cの位置で、薄層化・均一化された後に、感光体ドラム11との当接位置(現像領域)に達する。そして、この位置で、現像領域に形成された電界(現像電界)によって、感光体ドラム11上に形成された潜像にトナーが吸着される。
このような球形トナーを用いる場合、従来は、クリーニングブレード15aと感光体ドラム11との僅かな隙間に入り込んでやがてその隙間をすり抜けてクリーニング不良が生じることがあった。しかし、本実施の形態では、潤滑剤供給装置16によって潤滑剤を感光体ドラム11表面に塗布して、感光体ドラム11上におけるトナー剥離性(除去性)を向上させるために、クリーニング不良の発生が抑止される。
また、本実施の形態におけるクリーニングブレード15aは、潤滑剤供給ローラ16aによって感光体ドラム11上に供給された潤滑剤を薄層化する薄層化ブレードとしても機能する。
このように構成された潤滑剤供給装置16によって、感光体ドラム11上に潤滑剤が供給される。そして、潤滑剤供給装置16の下流側に配設されたクリーニングブレード15aによって、感光体ドラム11上に供給された潤滑剤が薄層化される。
ブラシ毛の長さが20mmを超えると、経時における感光体ドラム11との繰り返し摺擦によって、ブラシ毛が所定方向に倒毛して、固形潤滑剤16bの掻取性や感光体ドラム11からのトナー除去性が低下してしまう。これに対して、ブラシ毛の長さが0.2mm未満であると、固形潤滑剤16bや感光体ドラム11に対する物理的な当接力が不足してしまう。したがって、ブラシ毛の長さは上述の範囲であることが好ましい。
固形潤滑剤16bの後方部には,潤滑剤供給ローラ16aと固形潤滑剤16bとの接触ムラをなくすために付勢部材としての圧縮スプリング16cが配置されていて、保持部材16eに保持(貼着)された状態の固形潤滑剤16bを潤滑剤供給ローラ16aに向けて付勢している。
ステアリン酸亜鉛は、代表的なラメラ結晶紛体である。ラメラ結晶は両親媒性分子が自己組織化した層状構造を有していて、せん断力が加わると層間にそって結晶が割れて滑りやすい。したがって、感光体ドラム11表面を低摩擦係化することができる。すなわち、せん断力を受けて均一に感光体ドラム11表面を覆っていくラメラ結晶によって、少量の潤滑剤によって効果的に感光体ドラム11表面を覆うことができる。
このとき、潤滑剤供給ローラ16aにより塗布する粉体状の潤滑剤は微粉であるほど、クリーニングブレード15aにより感光体ドラム11上に分子膜レベルで薄膜化される。
先に説明したように、プロセスカートリッジ15は、画像形成装置本体1に対して着脱可能に設置される着脱ユニットである。詳しくは、図1の装置本体1において、不図示の本体カバーが開放された状態で、各色のプロセスカートリッジ15がそれぞれ+X方向に装着されることになる(又は、−X方向に離脱されることになる。)。
図示は省略するが、プロセスカートリッジ15は、装置本体1の案内レールに沿うように装着されて、装置本体1における位置が定められる。そして、図6に示すように、装置本体1へのプロセスカートリッジ15の装着動作にともない、プロセスカートリッジ15に設置した導通板としての電極板30(図3、図4等をも参照できる。)が、画像形成装置本体1において電圧印加された金属部材としての本体電極板110(図5をも参照できる。)に電気的に接続されることになる。
図7等を参照して、電極板30は、ステンレス鋼等のバネ性を有する板状の金属材料に曲げ加工を施したものである。電極板30の板厚は、0.05〜0.2mm程度が好ましく、本実施の形態では0.1mmに設定されている。そして、電極板30は、図4、図8、図9を参照して、プロセスカートリッジ15のカバー15c(筐体)の壁面15c3に沿うように保持された状態で付勢部材としての圧縮スプリング24によって壁面15c3に押し付けられるように固定保持される。
電極板30のスプリング保持部30fは、図4を参照して、圧縮スプリング24の一端側の内径部に挿入される。これにより、電極板30は、カバー15cにおいて圧縮スプリング24によって壁面15c3に押し付けられるように固定保持されやすくなる。
電極板30が設置されたカバー15c(図9の状態のものである)には、感光体ドラム11、帯電ローラ12、クリーニングローラ21、圧縮スプリング24等の部材が設置された後に、その側方にサイドカバー15dが設置されて、プロセスカートリッジ15(着脱ユニット)の組み付けが完成する(図3の状態のものである)。図3に示すように、プロセスカートリッジ15のサイドカバー15dには、電極板30の接触部30aが露呈する開口部15d1が形成されている。そして、図3に示すプロセスカートリッジ15が装置本体1にて+X方向に装着されると、開口部15d1から露呈した電極板30の接触部30aが、装着方向奥側に設置された本体側板100の保持部100aに保持された本体電極板110(金属部材)に接触することになる。このとき、図6(A)から図6(B)に示すように、プロセスカートリッジ15の装着動作にともない、接触部30aが本体電極板110に接触すると、本体電極板110によって接触部30aが押動されて図6(B)の矢印方向に弾性変形することになる。このように、接触部30aが弾性変形して本体電極板110に接触することで、双方の電極30、110の導通が確実にとれるとともに、双方の電極30、110の接触が装置本体1へのプロセスカートリッジ15の装着を妨げる不具合が抑止されることになる。
このような構成により、装置本体1に装着された状態のプロセスカートリッジ15の帯電ローラ12に、装置本体1側から本体電極板110、電極板30を介して、所定の電圧(帯電バイアス)が印加されることになる。
また、本実施の形態では、本体電極板110の接触面(接触部30aとの接触面である。)が、板金の切断面になるように形成している。これにより、電極30の接触部30aと本体電極板110とが接触するときに、接触部30aが切断面のバリによって研磨されることになり、電極30の接触部30aに酸化被膜が形成されたり異物が付着したりしている場合であっても、それらを効果的に削って除去することができる。
また、接触部30aの曲げ方向と、取っ手部30bの曲げ方向と、を直交する異なる方向としているために、取り付け作業によって取っ手部30bが変形してしまっても、その変形が接触部30aに影響しにくくなり、接触部30aの変形を軽減することができる。
このように、電極板30が変形(塑性変形)してしまう不具合を抑止できるために、プロセスカートリッジ15が画像形成装置本体1に装着されたときに、電極板30が本体電極板110に充分に接触せずに、帯電ローラ12に帯電バイアスが印加されなくなる不具合が防止されることになる。
これは、図10を参照して、電極板30の板厚を0.2mmより大きく設定してしまうと、電極板30(ローラ接触部30e)と帯電ローラ12との喰込量が小さくても双方の接触部の荷重が大きくなって、帯電ローラ12が回転したときの双方の部材12、30の摺動によって異音が生じやすくなるためである。また、電極板30の板厚を0.05mmより小さく設定してしまうと、電極板30(ローラ接触部30e)と帯電ローラ12との喰込量が大きくても双方の接触部の荷重が小さくなって、双方の部材12、30の接触圧が小さくなり導通不良が生じやすくなるためである。すなわち、部品公差や組み付け公差等を考慮して、電極板30の板厚を0.05〜0.2mmに設定することで、異音発生や導通不良の発生を生じにくくすることができる。
これに対して、現像装置13をもプロセスカートリッジ15の構成部材とすることもできる。さらに、作像部における各部11、12、13、15a、16をプロセスカートリッジの構成部材とせずに、それぞれ単体で装置本体1に着脱可能(交換可能)に設置される着脱ユニットとして構成することもできる。このような場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、1成分現像剤を用いる1成分現像方式の現像装置13が搭載された画像形成装置に対して本発明を適用したが、2成分現像剤を用いる2成分現像方式の現像装置13が搭載された画像形成装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
11、11Y、11M、11C、11B 感光体ドラム(像担持体、構成部材)、
12 帯電ローラ(帯電部)、
15 プロセスカートリッジ(着脱ユニット)、
15c カバー(筐体)、
15c1、15c2 突起部、
15c3 壁面、
15d1 開口部、
21 クリーニングローラ、
22、23 軸受、
24 圧縮スプリング(付勢部材)、
30 電極板(導通板)、
30a 接触部、
30b 取っ手部、
30c、30d ベース部、
30e ローラ接触部、
30f スプリング保持部、
100 本体側板、
100a 保持部、
110 本体電極板(金属部材)。
Claims (6)
- 画像形成装置本体に対して着脱可能に設置される着脱ユニットであって、
当該着脱ユニットを構成する構成部材に電気的に接続されるとともに、前記画像形成装置本体への装着動作にともない前記画像形成装置本体において電圧印加又は接地された金属部材に電気的に接続される導通板を備え、
前記導通板は、
所定方向に弾性変形した状態で前記金属部材に接触する接触部と、
前記接触部の近傍に配設された取っ手部と、
を具備したことを特徴とする着脱ユニット。 - 当該着脱ユニットの筐体に前記導通板を組み付けるときに前記筐体における前記導通板の位置を仮に定めて保持するための突起部が前記筐体に形成され、
前記導通板は、前記筐体の壁面に沿うように形成されたベース部を具備し、
前記接触部は、前記壁面から離間するように前記ベース部から曲げ加工された自由端であって、
前記取っ手部は、前記ベース部から前記接触部の曲げ方向とは異なる方向に曲げ加工された自由端であることを特徴とする請求項1に記載の着脱ユニット。 - 前記接触部と前記取っ手部とは、互いの曲げ元が、前記ベース部における同一平面に位置するとともに近設するように形成されたことを特徴とする請求項2に記載の着脱ユニット。
- 前記導通板は、板厚が0.05〜0.2mmになるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の着脱ユニット。
- 前記構成部材は、潜像が形成されるとともに当該潜像が現像されてトナー像として担持される像担持体を帯電する帯電部であって、
前記導通板は、前記帯電部に電気的に接続される電極板であり、前記帯電部を前記像担持体に向けて付勢するための付勢部材によって当該着脱ユニットの筐体に固定保持されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の着脱ユニット。 - 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の着脱ユニットを前記画像形成装置本体に備えたことを特徴とする画像形成装置。
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