JP2013096797A - 採血管 - Google Patents

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Abstract

【課題】採血後の血液中の血糖値の低下及び溶血を抑制でき、血糖値を高精度にかつ安定に測定することを可能とする採血管を得る。
【解決手段】一端が開口し他端が閉塞してなる有底筒状の採血管本体12と、前記採血管本体12の内壁に付着されている粒子状の薬剤13とを備え、前記薬剤13が解糖阻止剤及び血液抗凝固剤を含む水溶性の薬剤であって、前記解糖阻止剤が、採取される血液1mL当たり、1〜5mgのD−マンノース及びNaF量換算で0.3〜1.0mgのフッ化物塩を含み、前記血液抗凝固剤が、EDTA及び/又はへパリンの少なくとも1種であり、前記薬剤13が、前記採血管本体12の内壁にスプレー塗布し乾燥させることにより粒子状で付着されており、前記採血管11に採取される血液の所定量と等量の水で前記採血管本体12の内壁に付着されている薬剤13を溶解した際の水溶液の浸透圧が30〜80mOsmの範囲にある、採血管11。
【選択図】図1

Description

本発明は、血糖値を測定するのに用いられる採血管に関し、より詳細には、解糖阻止剤を含む薬剤が収容されている採血管に関する。
糖尿病などを診断するために、血液中のグルコース濃度すなわち血糖値が測定されている。しかし、採血した血液を室温保存すると、その血糖値が徐々に低下するという問題がある。そのため、解糖阻止剤を含む薬剤組成物が収容された採血管が広く用いられている。
上記解糖阻止剤としては、NaFやKFなどのフッ化物塩が用いられている。しかしながら、上記フッ化物塩による解糖阻止効果が発現するまで2〜3時間を要する。そのため、採血後に血液をそのまま室温に放置すると、血液中の赤血球等の細胞中に含まれている解糖系酵素群により解糖反応が進行する。従って、上記フッ化物塩を解糖阻止剤として用いた場合、採血から2時間後に測定されるグルコース量は、採血直後のグルコース量の87〜93%程度であるとされている(非特許文献1)。すなわち、フッ化物塩を用いただけでは、採血直後のグルコース濃度の低下を充分に抑制することはできなかった。
下記の特許文献1には、D−マンノース及び/またはまたはその誘導体を担体に保持させた解糖阻止剤を、採血管に封入した採血管や、採血管内壁にD−マンノースを直接コーティングする方法が記載されている。しかしながら、これらの方法では血液試料中において溶血現象がみられた。
また、下記の特許文献2では、採血管底部にD−マンノース単独、またはD−マンノースとフッ化ナトリウムとの混合物からなる膜が形成されている採血管が開示されている。この採血管では、底部に解糖阻止剤の膜を形成させることにより、血液試料への解糖阻止剤の溶解を遅らせている。それによって、溶血現象が防止できるとされている。しかしながら、この方法でも、溶血を充分に抑制することはできなかった。
特開平01−127959号公報 特開平03−118474号公報 クリニカル・ケミストリー、第28巻、1982年、第190〜192頁
本発明の目的は、採取された血液の溶血を防止し、しかも、血糖値の低下を効果的に抑制でき、血糖値を安定に測定することを可能とする採血管を提供することにある。
本願発明者らは、解糖阻止剤として、D−マンノースやフッ化物塩などを種々用い検討した結果、特定量のD−マンノース及び特定量のフッ化物塩を含み、血液抗凝固剤として、EDTA及び/またはヘパリンを含む水溶性の薬剤を採血管本体の内壁にスプレー塗布し、乾燥させることにより付着させ、さらに該薬剤を採取される血液と等量の水に溶解したときの浸透圧を特定の範囲とするように薬剤量を調整すれば、血糖値の低下及び溶血の双方を効果的に抑制できることを見出し、本発明を成すに至った。
すなわち、前述したように、D−マンノース及び/またはまたはその誘導体を解糖阻止剤として用いた先行技術では、溶血を無視することが出来なかったのに対し、本発明によれば、D−マンノースを用いているにもかかわらず、溶血を抑制しかつ血糖値の低下を効果的に抑制することができる。
本発明は、血液中の血糖値を測定するのに用いられ、所定量の血液が採取される採血管であって、一端が開口し他端が閉塞してなる有底筒状の採血管本体と、前記採血管本体の内壁に付着されている粒子状の薬剤とを備え、前記薬剤が解糖阻止剤及び血液抗凝固剤を含む水溶性の薬剤であって、前記解糖阻止剤が、採取される血液1mL当たり、1〜5mgのD−マンノース及びNaF量換算で0.3〜1.0mgのフッ化物塩を含み、前記血液抗凝固剤が、EDTA及び/またはへパリンの少なくとも1種であり、前記薬剤が、前記採血管本体の内壁にスプレー塗布し乾燥させることにより粒子状で付着されており、前記採血管に採取される血液の所定量と等量の水で前記採血管本体の内壁に付着されている薬剤を溶解した際の水溶液の浸透圧が30〜80mOsmの範囲である。
本発明に係る採血管では、前記粒子状の薬剤が、前記採血管本体の内壁に付着しているので、顆粒状や粉末状の薬剤の場合と異なり、採血管の底部に薬剤が偏在し難いので、薬剤を血液により一層速やかに溶解させることができる。
本発明に係る採血管のある特定の態様では、所定量の血液を採取した際の血液試料のpHが7.3〜8.8の範囲にある。この場合には、溶血をより確実に抑制することができる。
本発明に係る採血管の他の特定の態様では、前記粒子状の薬剤の最大粒径が50μm〜1500μmの範囲にある。付着している薬剤の最大粒径がこの範囲内にあれば、薬剤をより一層速やかに溶解させることができる。従って、血液に薬剤を溶解するための転倒混和回数を少なくすることができる。また溶血もより一層効果的に抑制することができる。
本発明に係る採血管のさらに別の特定の態様では、前記薬剤が、前記所定量の血液を採取した場合の血液面よりも下方の位置において、前記採血管本体の内壁に付着している。この場合には、採血後に転倒混和を行わなくても、採血管の底部を下にして、正立させておけば、採血管内の殆どの薬剤に採血された血液が接触し、薬剤をすみやかに血液中へ、溶解させることができる。従って、転倒混和回数をより一層少なくすることができる。
本発明に係る採血管によれば、D−マンノースを含む解糖阻止剤を用いているにもかかわらず、採取された血液に薬剤を速やかに溶解させることができ、溶血の発生を効果的に抑制することができるとともに、転倒混和回数を少なくすることができる。加えて、経時による血糖値の低下も効果的に抑制することができる。
すなわち、本発明の採血管によれば、溶血の抑制と血糖値の低下の双方を効果的に抑制することが可能となる。従って、血糖値を正確に測定することができる。
本発明の一実施態様に係る採血管を示す模式的正面図である。 本発明の一実施態様の採血管を得るのに用いられるスプレー塗布装置を説明するための概略構成図である。 図2に示したスプレー塗布装置のスプレーノズル部分の要部を示す部分切欠き拡大正面断面図である。 図3のZ−Z線に沿う断面図である。 本発明の一実施態様における採血管の採血管本体の内壁に付着している薬剤を拡大して示す写真である。
以下、本発明の採血管及びその具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
(薬剤)
本発明に係る採血管で使用する薬剤は、解糖阻止剤として、血液1mL当たりに対して、1〜5mgのD−マンノース及びNaF量換算で0.3〜1.0mgのフッ化物塩を含み、血液抗凝固剤として、EDTA及び/またはヘパリンを含む水溶性の薬剤である。以後、本明細書にて記載のフッ化物塩の量は、特に断りの無い限りNaF量換算である。
なお、採血管では、採取される血液量は採血管のサイズに応じて定まっている。例えば、5mL用採血管とは、5mLの血液を採取する採血管である。すなわち、採血管には、あらかじめ定められている所定量の血液が採取される。従って、上記血液1mLに対して、1〜5mgのD−マンノース及び0.3〜1.0mgのフッ化物塩とは、例えば、5mLの血液を採取する採血管では、薬剤は、5〜25mgのD−マンノース及び1.5〜5.0mgのフッ化物塩を含むことを意味する。
より一般的に表現すると、nmL(nは整数)の血液を採取する採血管である場合には、薬剤は、1n−5n(mg)のD−マンノースと、0.3n〜1.0n(mg)のフッ化物塩とを含む。
(解糖阻止剤)
上記解糖阻止剤は、血液1mLに対して、1〜5mgのD−マンノース及び0.3〜1.0mgのフッ化物塩からなる。
D−マンノース量が血液1mL当たり1mgより少ないと、採血直後の血糖安定性が悪くなり、D−マンノース量が5mgより多くなると溶血しやすくなる。
D−マンノース量は、更に好ましくは、血液1mL当たり1.5〜4mgである。この場合には、血糖値の安定性をより一層高め、かつ溶血をより一層効果的に抑制することができる。
フッ化物塩の量が血液1mL当たり0.3mgより少ないと血糖安定性が悪くなり、フッ化物塩の量が1mgより多くなると、溶血しやすくなる。また、フッ化物塩の量は、更に好ましくは、血液1mL当たり、0.5〜0.8mgである。この場合には、血糖値の安定性をより一層高め、かつ溶血をより一層効果的に抑制することができる。
本発明で使用できるフッ化物塩としては、例えばNaFやKFが挙げられる。
(血液抗凝固剤)
本発明で使用する血液抗凝固剤は、EDTA及び/またはヘパリンである。
EDTAとしては、EDTA塩が好ましく用いられ、採取される血液1mL当たり、EDTA量換算として1mg〜2mgに相当する量を用いるのが好ましい。それによって、血液の凝固をより一層効果的に抑制することができる。
EDTA塩としては、例えばEDTA-2NaやEDTA−2Kなどを用いることが可能である。EDTA−2Kの場合には、採取される血液1mL当たり1.25mg〜2.50mg用いることが望ましい。
また、ヘパリンは、採取される血液1mL当たり、10〜20U用いればよく、ヘパリンナトリウムやヘパリンリチウム等を用いることができる。また、血液抗凝固剤として、EDTA及びヘパリンを併用する場合、血液抗凝固能があり、かつ、採血直後に転倒混和し、1500g×10分遠心した時に、それぞれの量を溶血が生じない量とすることが望ましい。
(薬剤のスプレー塗布及び乾燥)
本発明の採血管は、上記特定量の解糖阻止剤と血液抗凝固剤を含む薬剤を水に溶解させてなる水溶液を、一端が開口し、他端が閉塞してなる有底筒状の採血管本体の内壁面に、スプレー塗布し乾燥させて作製する。また、その採血管に採取される血液の所定量と等量の水で薬剤を溶解したときの浸透圧が30〜80mOsmである。
本発明では、上記解糖阻止剤と血液抗凝固剤とを含む薬剤を水に溶解した水溶液を、採血管本体の有底筒状の内壁面に、スプレー塗布し乾燥させて作製するため、水に溶解しづらいNaFと水に溶解しやすいD−マンノースとが混ざった状態で、採血管の内壁に微小な液滴として付着し、乾燥される。従って、微小な液滴が乾燥し、粒子状の形態で薬剤が採血管本体の内壁に付着することとなる。
このため、本発明の採血管内壁の薬剤表面積は、採血管の内壁にコーティングした薬剤の表面積に比べて、大きくなる。そのため、本発明によれば、上記先行技術とは逆に、薬剤を血液中に早く溶解させることができる。それによって、溶血の回避と血糖値の低下防止の両立が可能とされていると考えられる。
なお、薬剤組成物を採血管本体の内壁にスプレー塗布する方法については、様々なスプレー塗布装置を用いることができる。このようなスプレー塗布装置としては、エアロゾルとして先端から薬剤組成物を噴霧するスプレーノズルを用いた装置、ピエゾ方式のジェットディスペンサーを用いたスプレー塗布装置などを挙げることができる。好ましくは、後述の図2〜図4を参照して説明するスプレー塗布装置が用いられる。
(薬剤水溶液の浸透圧)
本発明の採血管に、採取される血液の所定量と等量の水を添加して薬剤を溶解した時の薬剤水溶液の浸透圧は30〜80mOsmである。
薬剤浸透圧が30mOsmより小さいと、血液抗凝固能及び血糖値の安定性が不充分になる。また、薬剤浸透圧が80mOsmより大きいと、溶血しやすくなる。
この浸透圧の制御は、上記解糖阻止剤及び血液抗凝固剤の量を調整することにより行い得る。なお、悪影響のない範囲で他の化合物を添加することを排除するものではない。
(採血した血液試料のpH)
本発明に係る採血管では、上記所定量の血液を採取した場合の血液試料のpHは、7.3〜8.8の範囲にあることが好ましい。通常、採取された血液のpHは、該血液の炭酸ガス分圧が低下するため、体内の血液pHより高くなることが知られているが、pHが前記の範囲内であれば、溶血をより一層効果的に抑制することができる。
なお、pHの制御は、薬剤の組成を調整することにより達成し得る。
(スプレー塗布し乾燥させた薬剤の粒径)
本発明に係る水溶性薬剤をスプレー塗布し乾燥させた場合の薬剤の最大粒径は、50μm〜1500μmとなるようにするのが好ましい。更に、最大粒径が50μm〜1000μmになるようにするのが好ましい。最大粒径が50μmより小さいと、薬剤を塗布するために必要な面積が大きくなり、採血量に比べて採血管サイズが大きくなり、血液に全ての薬剤を溶解するために転倒混和回数が増えることがある。
また、本発明の水溶性薬剤をスプレー塗布し乾燥させた薬剤の最大粒径が1500μmより大きいと、薬剤の溶解性が低下し、溶血し易くなることがある。
(採血管内壁への薬剤固着)
本発明では上記薬剤が、微粒子状として、採血管本体の内壁に固着されていることが好ましい。その場合には、薬剤が採血管の局所に偏在し難い。また、採取した血液中の薬剤濃度が、局所的に高くなり難い。固着されずに収容された場合、微粉末が採血管の底部などに局在することがあり、その状態で採血すると、微粉末の薬剤に接触した一部の血液中の薬剤濃度が局所的に高くなるため、溶血しやすくなるおそれがある。
(薬剤塗布位置)
本発明では、水溶性の薬剤が採血管本体の内壁に付着しているが、その薬剤の付着位置は、血液面よりも下方であることが望ましい。血液面とは、前述した所定量の血液を採血管に採取した場合の血液面を意味する。薬剤付着位置が、上記血液面より下方である場合には、採取された血液と薬剤とがより一層速やかに接触する。そのため、すべての薬剤が容易に溶解する。よって、転倒混和回数を少なくした場合であっても、血糖値の低下をより一層効果的に抑制することができる。
また、本発明の薬剤塗布位置において、採血後の転倒混和回数が少なくても、本発明の採血管内の薬剤が血液に速やかに溶解するために、更に、好ましい薬剤塗布範囲は、管底部から血液面よりも下方であることが好ましい。
(スプレー塗布装置の好ましい例)
上記スプレー塗布に用いられるスプレー塗布装置の具体的な例を図2〜図4を参照して説明する。
図2に示すようにスプレー塗布装置1は、薬液タンク2を有する。薬液タンク2内には、スプレー用薬剤溶液が収納されている。
薬液タンク2は、配管3を介してスプレーノズル4に接続されている。配管3の途中には、薬液を送液するために、ポンプ5が接続されている。
図3に正面断面図で示すように、スプレーノズル4は、内管6と、内管6が挿入されている外管7とを有する。内管6と、外管7とは、内管6の上端側で一体化されている。
スプレーノズル4の上端には、内管の開口部6aが位置している。開口部6aに配管3が接続され、スプレー用薬剤溶液が内管6内に供給される。内管6の先端には、薬液が吐出される吐出口6bが開口している。すなわち、内管6は、開口部6aと吐出口6bとを結ぶ薬液流路を有する部材である。
外管7は、内管6の外壁と、外管7の内面との間の空間にエアロゾルを発生させるための圧縮ガスを供給するために設けられている。
本実施態様では、外管7は円筒状の形状を有している。そのため、内管6の外壁と外管7との内壁との間の空間8は、横断面が略円管状の形状を有している。空間8の上端は、外管7の側方に設けられた開口部9に連通されている。
なお、本実施態様では、内管6の先端が、外管7の先端よりも外部に突出している。
図2に示す配管10が上記開口部9に接続されている。図2に示すように、配管10は、圧縮ガスを供給するためのコンプレッサCに接続されている。なお、配管10の途中には、圧縮ガスの流路を調節するための弁Vが接続されている。
コンプレッサCから配管10を通して圧縮ガスが上記空間8に供給され、スプレーノズル4の先端において、内管6から吐出されたスプレー用薬剤溶液が圧縮ガスにより剪断され、薬液エアロゾルとされる。
図4に図3のZ−Z線断面図で示すように、上記内管6及び外管7において、内管6の外径をd1、外管7の内径をD1としたときに、空間8の厚み、すなわち外管7の内壁と、内管6の外壁との間の距離d2が、D1とd1との差ΔDの25〜75%の範囲とすることが望ましい。この範囲内であれば、均一な薬液エアロゾルをより確実に形成することができる。
(採血管)
本発明に係る採血管は、上記のようにして得られるが、図1に本発明の一実施態様の採血管を模式的正面図で示す。採血管11は、有底筒状の採血管本体12を有する。採血管本体12の内壁に、クロスのハッチングで模式的に示すように薬剤13が付着している。この薬剤13は、図1ではクロスのハッチングで付着領域を模式的に示しているが、実際には、前述した通り粒子状の形態で採血管本体12の内壁に付着している。
上記採血管本体の素材は、特に限定されず、公知の採血管に用いられているものを用いることができる。好ましくは、ポリエチレンテレフタレートが用いられる。
本発明に係る採血管では、好ましくは、採血管本体の開口を閉成するように閉塞部材が取り付けられる。このような閉塞部材としては、ゴム栓、オーバーキャップタイプのゴム栓、アルミ箔にゴムを積層したフィルム栓などの適宜の閉塞部材を用いることができる。
また、好ましくは、本発明では、上記閉塞部材が取り付けられる採血管本体内が減圧されていることが望ましい。採血管内を減圧しておくことにより、採血を速やかに行うことができる。なお、減圧の程度は、採血量に応じ、すなわち上述した所定の血液量に応じて適宜設定すればよい。
〔実施例及び比較例〕
次に、具体的な実施例及び比較例を挙げることにより本発明の効果を明らかにする。
なお、以下の実施例及び比較例では、図2〜図4に示したスプレー塗布装置1を用いた。ここで、空気を供給する管である外管の長さは81.4mm、外径は3.5mm、内径は1.0mmとした。また、薬剤溶液を吐出する内管の長さは145mm、外径は0.88mm、内径は0.55mmとした。また、内管が外管に挿入されており、内管の先端が外管の先端よりも0.2mm突出しているスプレーノズルを用いた。
(実施例1:血液1mL当たりD−マンノース1.00mg、NaF0.3mg)
解糖阻止剤として、D−マンノースを0.889g(和光純薬工業社製、和光特級)、NaFを0.267g(和光純薬工業社製、特級)、血液抗凝固剤としてEDTA−2K 1.676g(同仁化学研究所製、試験研究用)を用意し、水を添加して全量を20gとした。これらの成分を充分に溶解して、スプレー用薬剤溶液を調製した。
次に、上記スプレー塗布装置を用いて、ポリエチレンテレフタレート製の採血管本体(長さ75mm、外径12.5mm、内径10.5mm)の内壁に、上記スプレー用薬剤溶液を塗布するため、薬液タンクにスプレー用薬剤溶液を収容した。次に、0.20MPaのエア圧力をかけて、スプレー用薬剤溶液をエアロゾル化し、採血管本体内に45mgをスプレー塗布した。しかる後、空気を採血管本体内に供給して、スプレー用薬剤溶液を乾燥し、採血管を得た。
この採血管では、採取する血液量2mLであり、上記採血管本体の内壁に付着された薬剤量は、採取される血液1mL当たりD−マンノースが1.00mgであり、NaFが0.3mgの量となっている。
スプレー用薬剤溶液は、採血管内の底部から高さ70mmの間に、均一に塗布乾燥されていた。
(実施例2〜実施例8)
次の実施例2〜実施例8においては、D−マンノース及びNaF量をそれぞれ下記の量となるようにD−マンノース及びNaFのスプレー用薬剤溶液中の量を変更した以外は、実施例1と同様にしてスプレー用薬剤溶液を調製し、各採血管を作製した。
実施例2:血液1mL当たりD−マンノース1.00mg、NaF1.0mg
実施例3:血液1mL当たりD−マンノース1.25mg、NaF0.5mg
実施例4:血液1mL当たりD−マンノース2.0mg、NaF0.5mg
実施例5:血液1mL当たりD−マンノース4.0mg、NaF0.5mg
実施例6:血液1mL当たりD−マンノース5.0mg、NaF0.5mg
実施例7:血液1mL当たりD−マンノース1.25mg、NaF0.8mg
実施例8:血液1mL当たりD−マンノース2.50mg、NaF0.6mg
(実施例9:血液1mL当たりD−マンノース2.50mg、NaF0.6mg)
解糖阻止剤として、D−マンノースを2.222g、NaFを0.533g、血液抗凝固剤としてEDTA−2Kを0.844g及びヘパリン2,000,000U(和光純薬工業社製、生化学用)を水に溶解してヘパリン水溶液3000U/gを調製し、そのヘパリン水溶液1.48gに水を添加して全量を20gとした。これらの成分を充分に溶解して、スプレー用薬剤溶液を調製した。
(比較例1〜6)
次の比較例1〜比較例6については、血液1mL当たりのD−マンノース及びNaF量をそれぞれ下記の量となるようにD−マンノース及びNaFのスプレー用薬剤溶液中の量を変更した以外は、実施例1と同様にしてスプレー用薬剤溶液を調製して各比較例の採血管を作製した。
比較例1:血液1mL当たりD−マンノース0.75mg、NaF0.5mg
比較例2:血液1mL当たりD−マンノース1.25mg、NaF0.1mg
比較例3:血液1mL当たりD−マンノース10.0mg、NaF1.0mg
比較例4:血液1mL当たりD−マンノース1.25mg、NaF1.5mg
比較例5:血液1mL当たりD−マンノース0.75mg、NaF0.1mg
比較例6:血液1mL当たりD−マンノース10.0mg、NaF1.5mg
(比較例7)
比較例7では、血液1mL当たりD−マンノース2.50mg、NaF0.6mgとした実施例8と同一組成のスプレー用薬剤溶液45mgを管に分注し、当量のエタノールを加えて混和後、管内壁が均一に濡れるように管を回転させつつ、管内にエアーを吹き込み、薬剤溶液を徐々に乾燥させて採血管本体内壁に薬剤溶液をコーティングして採血管を作製した以外は、実施例8と同様とした。
(比較例8:血液1mL当たりD−マンノース2.50mg、NaF0.6mg)
実施例8と同一組成のスプレー用薬剤溶液45mgを採血管内の底部に入れ乾燥させ、薬剤組成物の膜を形成させて採血管を作製した。
(比較例9:血液1mL当たりD−マンノース2.50mg、NaF0.6mg)
実施例8と同一組成のスプレー用薬剤溶液45mgを採血管内の底部に入れ乾燥させ、薬剤組成物の膜形成させた後、膜を薬さじで粉砕して微粉末とした。
(比較例10:血液1mL当たりD−マンノース2.50mg、NaF0.6mg、クエン酸0.65mgを含む薬剤で血液試料pH7.1)
以下のスプレー用薬剤溶液の調製以外は、実施例1と同じ。
解糖阻止剤として、D−マンノース2.222g、NaF0.533g、血液抗凝固剤としてEDTA−2K1.676g、クエン酸0.578gに水を添加して20gとし、薬剤を充分に溶解して、スプレー用薬剤溶液を調製した。
(比較例11:血液1mL当たりD−マンノース2.50mg、NaF0.6mgを含む薬剤で血液試料pH9.0)
以下のスプレー用薬剤溶液の調製以外は、実施例1と同じ。
解糖阻止剤として、D−マンノース2.222g、NaF0.533g、血液抗凝固剤としてEDTA−2K1.676g、りん酸三ナトリウム12水和物1.90g(和光純薬社製)に水を添加して20gとし、薬剤を充分に溶解して、スプレー用薬剤溶液を調製した。
(比較例12)
テルモ社製、血糖値測定用採血管である血糖管(品番:ベノジェクトII、コード番号:VP−FC052K)を用意した。
(各実施例及び比較例で作製した採血管の評価)
1)薬剤粒径の評価
実施例1〜9及び比較例1〜6,9〜12の採血管内の薬剤の最大粒径を顕微鏡(Nikon社製、MEASUREING MICROSCOPE MM−60)を用いて測定した。
2)採血管薬剤の浸透圧評価
実施例1〜9及び比較例1〜12の採血管に、注射用水(大塚製薬社製)2mLを入れ、転倒混和して、各採血管内の全ての薬剤を溶解した後、浸透圧計(アークレイ社製、OSMOSTAT OM−6040)で薬剤溶液の浸透圧を測定した。
3)ヒト血液を用いた採血管の評価(血糖値の安定性と溶血評価)
(1)血糖値評価
実施例1〜9及び比較例1〜12で得た採血管各3本ずつに、健常人の血液2mLを添加し、転倒混和を10回行い、血液と薬剤とを混和した。その後、全ての採血管を、直ちに1500g×10分(室温)で遠心分離した。その内、実施例1〜9及び比較例1〜12の各採血管1本の血漿中の血糖値(採血直後の血糖値)を測定した。
残りの各採血管2本のうち1本は、室温で2時間保存した後、他の1本は室温で1日保存した後、該血漿中の血糖値をそれぞれ測定した。
血糖値の測定方法は以下の通りである。
測定装置として、7170S形日立自動分析装置(日立製作所製)を用い、血糖値測定試薬として、LタイプワコーGLU2(和光純薬工業社製)を用いた。採血直後、室温保存2時間後、及び室温保存1日後の各採血管より得た血漿の血糖値を測定した。採血直後の血液試料の血糖値を100%とし、保存後の血糖値を相対値で示した。結果を表1に示す。
(2)溶血評価
実施例1〜9及び比較例1〜12の採血管内に採取された血液試料について、室温保存1日後の血糖値を測定した後に、各血液試料の血漿の415nmにおける吸光度を測定し、溶血の有無を評価した。結果を下記の表1に示す。
比較例12であるテルモ社製の血糖管(ベノジェクトII、コード番号:VP−FC052K)の415nmにおける吸光度を100%とし、実施例1〜9及び比較例1〜11の溶血評価を相対値で表1に示す。
(3)血液試料pHの測定
実施例1〜9及び比較例1〜12の採血管を採血直後に1500g×10分で遠心分離し、採血直後の血糖値を測定した後、小型pH計(堀場製作所製、twin pHメーター B−212)を用いて、各採血管の血液試料pH(血漿pH)を測定し、結果を表1に示す。
Figure 2013096797
(溶血と血糖値の安定性)
実施例1〜9では、採血してから遠心分離した状態で室温保存1日したとしても溶血もなく、血糖値の安定性も97.0〜99.5%と非常に良好であった。
一方、解糖阻止剤の量が少ない比較例1、2及び5では、採血してから室温保存1日での溶血はなかったが、血糖値の安定性が、それぞれ94.0、94.0及び91.0%と実施例に比べて悪かった。
その他の比較例3、4、6〜11では、採血後、室温保存1日での血糖値の安定性は、96.0〜99.5%と良好であったが、いずれの比較例でも溶血が認められた。
また、比較例12では、採血後、室温1日での血糖値の安定性は、99.5%と良好であったが、溶血が認められた。
(薬剤の最大粒径及び溶血)
実施例1〜9では、薬剤の最大粒径は、330〜890μmであった。
一方、D−マンノース量が多い比較例3及び6では、薬剤の最大粒径がそれぞれ1600、1800μmと実施例1〜9に比べて大きくなった。この主な原因は、薬剤の固形分量が多いためである。そのため、薬剤が血液中へ溶解しづらくなるため、実施例1〜9に比べて溶血がわずかに認められた。
また、NaF量が多い比較例4では、やはり溶血が認められた。なお、比較例12では、採血した直後、直ちに、製品箱に記載のある通りに転倒混和を10回行ったが、溶血がひどく認められた。この溶血は、酸性薬剤により、赤血球膜にダメージを与えたのが原因と考えられる。
(薬剤の収容方法と溶血)
実施例1〜9では採血管本体内の底部から高さ70mmの範囲に薬剤がスプレー塗布し乾燥されているため、溶血は認められなかった。
一方、比較例7(採血管本体内壁全体に薬剤をコーティング乾燥した)及び比較例8(採血管底部に薬剤を膜状に乾燥)では、実施例に比べて薬剤の表面積が小さいため、薬剤が血液中に溶解しにくい。このため、薬剤と接触している血液中の薬剤濃度が局所的に高くなり、溶血したと考えられる。
また、比較例9(微粉末)では、採血管底部の局所に微粉末があるため、薬剤と接触している血液中の薬剤濃度が局所的に高くなるため、溶血したと考えられる。
(血液試料のpHと溶血)
実施例1〜9の血液試料のpHは、7.8〜8.0で溶血は認められなかった。
一方、比較例10及び11の血液試料のpHは、それぞれ7.1、9.0で溶血が認められた。溶血の原因は、比較例10では、クエン酸添加により血液試料のpHをわずかに酸性側にしたこと、比較例11では、りん酸三ナトリウム添加で血液試料のpHをわずかにアルカリ側にシフトしたことにより、赤血球膜にダメージを与え、溶血したと考えられる。
(実施例10〜12及び比較例13〜17)
(実施例10)
実施例10としては、前述した実施例8の採血管を用意した。
(実施例11)
実施例8で得たスプレー用薬剤溶液45mgを、実施例1で用いた採血管本体内の底部から高さ28mmの間に均一に塗布し、乾燥したことを除いては、実施例8と同様とした。従って、所定の血液量を採取した場合の血液面の高さが29mmであるのに対し、薬剤塗布位置の上端は血液面よりも下方に位置している。
(実施例12)
実施例9で用いたスプレー用薬剤溶液45mgを用いたことを除いては、実施例11と同様とした。
(比較例13,15及び16)
比較例7、8及び9と同じ採血管を、それぞれ比較例13,15及び16とした。
(比較例14)
実施例8で用いたのと同じスプレー用薬剤溶液45mgを、採血管本体内の底部から高さ28mmの位置に、比較例7と同様にコーティングし、採血管を得た。
(比較例17)
前述した比較例12、すなわちテルモ社製の血糖管(品番:ベノジェクトII、コード番号:VP−FC052K)を用意した。
Figure 2013096797
(評価方法)
実施例10〜12及び比較例13〜17の採血管に血液2mL採血して、転倒混和の回数が溶血及び血糖安定性に与える影響を評価した。
(溶血と血糖値の安定性)
実施例10では、転倒混和の回数によらず、採血してから遠心分離した状態で室温保存1日での溶血はなかった。また、室温保存1日での血糖値の安定性に関し、転倒混和無しでも、採血直後の血糖値に対する相対%は93.0%であった。転倒混和回数が、0回、2回及び5回と増えると、該相対%は、それぞれ、93.0、99.0及び99.5%と向上し良好な結果であった。
実施例11及び12では、薬剤が血液面より下に付着位置しているため、実施例10よりも、血糖値の安定性は、転倒混和の回数の影響を受けずに、室温保存1日の血糖安定性は、99.0〜99.5%と良好であった。
一方、比較例13〜15では、薬剤の溶解性が悪いため、転倒混和無しでの室温保存1日の血糖安定性は、81〜88%と実施例10〜12に比べて悪かった。
比較例16では、転倒混和無しでの室温保存1日の血糖安定性は、91%であった。
もっとも、比較例13〜16のいずれにおいても、溶血が認められた。
また、比較例17すなわちテルモ社製の血糖管(ベノジェクトII、コード番号:VP−FC052K)では、採血直後の転倒混和回数を0、2、5回と変えた時の室温1日での血糖値の安定性が、それぞれ68.0%、97.0%及び98.0%と大きくばらついた。この原因は、テルモ社製の血糖管の製品箱の「使用方法に関連する使用上の注意」の項に「解糖阻止剤入り品種FC管では、10回以上の転倒混和を行うこと。[試薬特性上十分に混和しないと溶血が発生する可能性がある]」との注意書きが記されていることから推察すると、顆粒状薬剤(最大粒径700μm)の溶解性が非常に悪いため、転倒混和回数により、血液中へ溶解した薬剤濃度が大きくばらついたためと思われる。
(薬剤の最大粒径)
実施例10〜12では、薬剤の最大粒径は、510〜630μmであった。
一方、比較例16では、最大粒径が490μmであった。
(薬剤の収容方法と溶血)
実施例10及び実施例11,12ではそれぞれ、採血管内の底部から高さ70mm及び28mmの範囲に薬剤がスプレー塗布し乾燥されているため、薬剤の溶解性が良く、溶血は認められなかった。
一方、比較例13及び14(採血管内壁全体に薬剤をコーティング乾燥した)及び比較例15(採血管底部に薬剤を膜状に乾燥)では、実施例10〜12に比べて薬剤の表面積が小さいため、薬剤が血液中に溶解しにくい。そのため、薬剤と接触している血液中の薬剤濃度が局所的に高くなり、溶血したと考えられる。
また、比較例16(微粉末)では、採血管本体底部の局所に微粉末があるため、薬剤と接触している血液中の薬剤濃度が局所的に高くなるため、溶血したと考えられる。
(血液試料pH)
実施例10〜12および比較例13〜16の血液試料pHは、いずれも7.9であった。
1…スプレー塗布装置
2…薬液タンク
3…配管
4…スプレーノズル
5…ポンプ
6…内管
6a…開口部
6b…吐出口
7…外管
8…空間
9…開口部
10…配管
11…採血管
12…採血管本体
13…薬剤
C…コンプレッサ
d1…外径
d2…距離
D1…内径

Claims (4)

  1. 血液中の血糖値を測定するのに用いられ、所定量の血液が採取される採血管であって、
    一端が開口し他端が閉塞してなる有底筒状の採血管本体と、
    前記採血管本体の内壁に付着されている粒子状の薬剤とを備え、
    前記薬剤が解糖阻止剤及び血液抗凝固剤を含む水溶性の薬剤であって、前記解糖阻止剤が、採取される血液1mL当たり、1〜5mgのD−マンノース及びNaF量換算で0.3〜1.0mgのフッ化物塩を含み、前記血液抗凝固剤が、EDTA及び/またはへパリンの少なくとも1種であり、
    前記薬剤が、前記採血管本体の内壁にスプレー塗布し乾燥させることにより粒子状で付着されており、
    前記採血管に採取される血液の所定量と等量の水で前記採血管本体の内壁に付着されている薬剤を溶解した際の水溶液の浸透圧が30〜80mOsmの範囲にある、採血管。
  2. 前記所定量の血液を採取した際の血液試料のpHが7.3〜8.8の範囲にある、請求項1に記載の採血管。
  3. 前記粒子状の薬剤の最大粒径が50μm〜1500μmの範囲にある、請求項1または2に記載の採血管。
  4. 前記薬剤が、前記所定量の血液を採取した場合の血液面よりも下方の位置において、前記採血管本体の内壁に付着している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の採血管。
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