JP2013096230A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異音及び磨耗の発生を回避するバルブタイミング調整装置の提供。
【解決手段】遊星歯車50は、クランク軸と連動して回転する駆動回転体10の駆動側内歯車部18に駆動側外歯車部52を嵌合させると共に、カム軸2と連動して回転する従動回転体20の従動側内歯車部22に従動側外歯車部54を嵌合させている。遊星歯車50と当該歯車50を支持する遊星キャリア40との間且つ傾動中心Tcから特定方向SDにずれた位置には繭ばね70が介装され、この繭ばね70によって遊星歯車50は偏心方向EDに付勢される。さらに各噛合部分53,55を傾斜させることにより、各外歯車部52,54にはスラスト分力Ft1,Ft2が作用する。これら繭ばね70による付勢力Fsとスラスト分力Ft1,Ft2とが遊星歯車50に生じさせる傾動モーメントMtによって、遊星歯車50の傾動姿勢は維持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に関する。
従来、クランク軸と連動して回転する回転体及びカム軸と連動して回転する回転体の間を遊星歯車機構により連繋させて、それら回転体間の相対位相に基づきバルブタイミングを調整するようにしたバルブタイミング調整装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種のバルブタイミング調整装置では、クランク軸の連動回転体に設けた第一歯車部とカム軸の連動回転体に設けた第二歯車部とに対し、遊星回転体に設けた第三歯車部と第四歯車部とを、それぞれ偏心状態で噛合させている。これにより、コンパクトな設計で大きな減速比を得ることができるので、内燃機関に設置されるバルブタイミング調整装置として好適となる。
また、特許文献1のようなバルブタイミング調整装置において、第一歯車部及び第三歯車部の噛合部分と第二歯車部及び第四歯車部の噛合部分とには、製造公差等に起因するバックラッシが不可避的に存在する。こうしたバックラッシは、歯車部同士の衝突による異音や磨耗の発生要因となるため、除去されることが望ましい。そこで、特許文献1のバルブタイミング調整装置では、遊星回転体とこの遊星回転体を支持する遊星キャリアとの間に、第三及び第四歯車部の偏心方向に沿って遊星回転体を外周側へ付勢する弾性部材が介装されている。
上述の構成において、弾性部材により外周側へ付勢される遊星回転体は、第一歯車部及び第三歯車部の噛合部分と第二歯車部及び第四歯車部の噛合部分とのうちの一方を支点として、他方の側へ傾動する。これにより、支点側となる噛合部分だけでなく、傾動側の噛合部分においてもバックラッシが消滅し得る。以上によって、歯車部同士の衝突が抑制されることにより、異音及び磨耗の発生は回避可能となる。
特許第4360426号公報
さて、上述のようなバルブタイミング調整装置では、クランク軸の連動回転体とカム軸の連動回転体との間においてトルクが伝達される際に、第三歯車部及び第四歯車部には、これらに噛み合う第一歯車部及び第二歯車部から内周側へラジアル荷重が作用する。特に、例えばカム軸から大きなカムトルクが入力されたとき、各噛合部分にて第三歯車部及び第四歯車部に作用するラジアル荷重は、増大する。すると、第三歯車部及び第四歯車部に作用するラジアル荷重の差も増大することとなる。このような各噛合部分にて生じるラジアル荷重の差は、付勢力によって遊星回転体に生じるモーメントとは逆向きのモーメントを、遊星回転体に生じさてしまうことがある。
ここで、特許文献1のバルブタイミング調整装置では、各噛合部分にて生じるラジアル荷重が増大しても、遊星回転体を傾動させている弾性部材の付勢力は、一定のままである。故に、ラジアル荷重の差によって遊星回転体に生じるモーメントが付勢力によって遊星回転体に生じるモーメントを上回った場合には、遊星キャリアに対する遊星回転体の傾動姿勢の維持は、困難となる。以上によれば、いずれかの噛合部分に異音及び磨耗の原因となるバックラッシが生じ得る。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、異音及び磨耗の発生を回避するバルブタイミング調整装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、駆動歯車部を有し、クランク軸と連動して回転する駆動回転体と、駆動歯車部に対し軸方向にずれて配置される従動歯車部を有し、カム軸と連動して回転する従動回転体と、第一遊星歯車部及び第二遊星歯車部を有し、それら第一遊星歯車部及び第二遊星歯車部がそれぞれ駆動歯車部及び従動歯車部に対し偏心して噛み合いつつ一体に遊星運動することにより、駆動回転体及び従動回転体の間の相対位相を変化させる遊星回転体と、遊星回転体を内周側から支持する遊星キャリアと、遊星回転体及び遊星キャリアの間に介装され、軸方向において遊星回転体の中央から特定方向にずれた位置にて、第一遊星歯車部及び第二遊星歯車部の偏心方向に沿って当該遊星回転体を外周側に付勢する弾性部材と、を備え、第一遊星歯車部及び駆動歯車部の駆動噛合部分、並びに第二遊星歯車部及び従動歯車部の従動噛合部分のうち一方の噛合部分は、特定方向に向かうに従い内周側に傾斜することを特徴とする。
この発明によれば、遊星回転体の有する第一遊星歯車部及び第二遊星歯車部のうち、傾斜した一方の噛合部分を形成する一方の遊星歯車部には、軸方向に沿ったスラスト分力が作用する。このスラスト分力の作用する方向は、特定方向に向かうに従い内周側に向かう傾斜の形態により、軸方向に沿って特定方向とは反対の方向となる。加えて、スラスト分力の生じる一方の噛合部分は、遊星回転体の軸中心から偏心方向にずれた位置である。これらにより、スラスト分力の作用によって遊星回転体に生じるモーメントの向きは、軸方向の中央から特定方向にずれた位置にて偏心方向に作用する付勢力によって遊星回転体に生じるモーメントの向きに沿う。
以上の構成において、バルブタイミング調整装置に大きなトルクが入力されたとき、各噛合部分にて生じる内周側へのラジアル荷重の増大に伴い、傾斜した一方の噛合部分にて生じるスラスト分力が増大する。故に、スラスト分力及び付勢力によって遊星回転体に生じるモーメントは、ラジアル荷重の差によって遊星回転体に生じるモーメントを上回り続けることができる。このようにして遊星キャリアに対する遊星回転体の傾動姿勢が保たれることで、駆動噛合部分及び従動噛合部分にて生じるバックラッシを共に消滅させた状態は、維持可能となる。以上によって、歯車部同士の衝突が抑制されることにより、バルブタイミング調整装置における異音及び磨耗の発生は、回避される。
請求項2に記載の発明では、駆動回転体及び従動回転体のうち一方の回転体は、遊星回転体の傾動により当該遊星回転体と接触する接触部を有することを特徴とする。
この発明によれば、傾動した遊星回転体は、駆動回転体及び従動回転体のうち一方の回転体の有する接触部と接触することにより、当該一方の回転体に対する相対運動を、接触部との間に生じる摩擦によって妨げられる。故に、バルブタイミング調整装置に入力されるトルクが大きく変動した際に、当該トルクの変動は、遊星回転体と接触部との間の摩擦によって減衰される。このようなトルク変動の減衰により、各噛合部分にて生じる内周側へのラジアル荷重、ひいてはラジアル荷重の差によって遊星回転体に生じるモーメントは、低減される。以上のようにして遊星回転体の傾動を妨げるモーメントが低減されることにより、各噛合部分にて生じるバックラッシを共に消滅させた状態は、維持され易くなる。したがって、歯車部同士の衝突に起因する異音及び磨耗の発生は、さらに回避される。
請求項3に記載の発明では、遊星回転体が接触部に接触した状態において、一方の噛合部分は、特定方向に向かうに従い内周側に傾斜することを特徴とする。
この発明では、遊星回転体の傾動によって当該遊星回転体が接触部に接触した状態においても、一方の噛合部分の傾斜は維持される。故に、スラスト分力による遊星回転体の接触部への押し付けは、継続され得る。以上によれば、摩擦によるトルク変動の減衰作用が継続的に発揮されるので、ラジアル荷重の差によって遊星回転体に生じるモーメントは、さらに低減され得る。このようなモーメントの低減によって各噛合部分にて生じるバックラッシを共に消滅させた状態が維持され易くなることで、歯車部同士の衝突に起因する異音及び磨耗の発生は、さらに回避される。
請求項4に記載の発明では、駆動噛合部分及び従動噛合部分のうち外周側に位置する一方の噛合部分が、特定方向に向かうに従い内周側に傾斜することを特徴とする。
この発明においては、スラスト分力の作用する位置が遊星回転体の軸中心から離れているほど、スラスト分力によって遊星回転体に生じるモーメントは大きくなる。故に、駆動噛合部分及び従動噛合部分のうち外周側に位置する一方を傾斜させることにより、遊星キャリアに対する遊星回転体の傾動姿勢を保つためのモーメントが確保され易くなる。以上により、各噛合部分にて生じるバックラッシを共に消滅させた状態が維持され易くなるので、歯車部同士の衝突に起因する異音及び磨耗の発生は、さらに回避される。
請求項5に記載の発明では、駆動噛合部分及び従動噛合部分は、共に特定方向に向かうに従い内周側に傾斜することを特徴とする。
この発明では、駆動噛合部分及び従動噛合部分が共に傾斜することにより、第一遊星歯車部及び第二遊星歯車部には、共にスラスト分力が作用する。以上によれば、遊星キャリアに対する遊星回転体の傾動姿勢を保つためのモーメントが確保され易くなるので、各噛合部分にて生じるバックラッシを共に消滅させた状態は、さらに維持され易くなる。したがって、歯車部同士の衝突に起因する異音及び磨耗の発生は、さらに回避される。
本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す図であって、図2のI−I線断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 本発明の第一実施形態の特徴的構成を説明するための図である。 本発明の第二実施形態の特徴的構成を説明するための図であって、図4の変形例を示す図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置1を示している。バルブタイミング調整装置1は車両に搭載され、内燃機関のクランク軸(図示しない)からカム軸2へ機関トルクを伝達する伝達系に設置されている。ここで、第一実施形態のカム軸2は、内燃機関の動弁のうち吸気弁(図示しない)を機関トルクの伝達により、開閉するものである。したがって、バルブタイミング調整装置1は、クランク軸に対するカム軸2の相対位相としての機関位相を変化させることで、当該吸気弁のバルブタイミングを調整する。
(基本構成)
以下、バルブタイミング調整装置1の基本構成について説明する。バルブタイミング調整装置1は、アクチュエータ4、通電制御回路部7及び遊星歯車機構8等を組み合わせてなる。
アクチュエータ4は、例えばブラシレスモータ等の電動モータであり、内燃機関の固定節に固定されるケース5と、当該ケース5により正逆回転自在に支持される回転軸6とを有している。通電制御回路部7は、例えば駆動ドライバ及びその制御用マイクロコンピュータ等から構成され、ケース5の外部及び/又は内部に配置されてアクチュエータ4と電気的に接続されている。通電制御回路部7は、内燃機関の運転状態に応じたバルブタイミングを実現するための通電をアクチュエータ4に対して行い、回転軸6の回転駆動を制御する。
遊星歯車機構8は、駆動回転体10、従動回転体20、遊星キャリア40、遊星歯車50、及び繭ばね70を備えている。
図1〜3に示すように、全体として中空状の駆動回転体10は、遊星歯車機構8の最外郭を形成する要素であって、当該機構8の他の構成要素20,40,50,及び繭ばね70を内部空間に収容している。駆動回転体10は、歯車部材12及びスプロケット部材13の間に筒壁部材14を同軸上に共締めすることにより、形成されている。
図1,2に示すように、有底円筒状の歯車部材12は、歯底円の内周側に歯先円を有する駆動側内歯車部18を周壁部に形成している。図1,3に示すように段付円筒状のスプロケット部材13は、周壁部から径方向外側へ突出する複数の歯19を回転方向に等間隔に有している。スプロケット部材13は、それらの歯19とクランク軸の複数の歯との間でタイミングチェーン(図示しない)が掛け渡されることにより、クランク軸と連繋する。かかる連繋により、クランク軸の機関トルクがタイミングチェーンを通じてスプロケット部材13へ伝達されるときには、駆動回転体10はクランク軸と連動して回転する。このとき駆動回転体10の回転方向は、図2の反時計方向及び図3の時計方向となる。
有底円筒状の従動回転体20は、それよりも大径円筒状の筒壁部材14の内周側に同軸上に配置されている。図1に示すように従動回転体20は、カム軸2に同軸上に固定される固定部21を底壁部に形成している。かかる固定形態により従動回転体20は、カム軸2と連動して回転可能且つ駆動回転体10に対して相対回転可能となっている。ここで、従動回転体20の回転方向は、駆動回転体10と同じ図3の時計方向に設定されている。
図1,3に示すように従動回転体20は、歯底円の内周側に歯先円を有する従動側内歯車部22を周壁部に形成している。従動側内歯車部22の内径は駆動側内歯車部18の内径よりも小さく設定され、また従動側内歯車部22の歯数は駆動側内歯車部18の歯数よりも少なく設定されている。従動側内歯車部22は、駆動側内歯車部18に対して軸方向にずれて配置されている。
図1〜3に示すように、全体として筒状の遊星キャリア40は、周壁部のうち回転体10,20及び回転軸6と同軸上に配置される円筒面状の内周面に、連結部41を形成している。連結部41は、回転軸6に設けられた継手部43が嵌合により連結される嵌合溝部42を有している。かかる嵌合形態により遊星キャリア40は、回転軸6と一体に回転可能且つ駆動側内歯車部18に対して相対回転可能となっている。
遊星キャリア40は、周壁部のうち回転体10,20及び回転軸6から偏心して配置される円筒面状の外周面に、偏心支持部46を形成している。偏心支持部46は、転がり軸受60を介して遊星歯車50の中心孔51に嵌合することで当該歯車50を内周側から支持して、この遊星歯車50を遊星運動可能に軸受している。ここで遊星運動とは、遊星歯車50が要素10,20,6に対する偏心支持部46の偏心軸線まわりに自転しつつ、要素40,6の回転軸線まわりに公転する運動をいう。したがって、回転軸6と共に遊星キャリア40が遊星歯車50の公転方向へ回転するときには、当該歯車50が遊星運動することになる。
全体として段付円筒状の遊星歯車50は、転がり軸受60を有しており、歯底円の外周側に歯先円を有する駆動側外歯車部52及び従動側外歯車部54を、それぞれ周壁部の大径部分及び小径部分に形成している。駆動側内歯車部18の内周側に配置される駆動側外歯車部52は、要素10,20,6に対する偏心支持部46の偏心方向EDにて当該内歯車部18と噛合している。駆動側外歯車部52から軸方向にずれて従動側内歯車部22の内周側に配置される従動側外歯車部54は、要素10,20,6に対する偏心支持部46の偏心方向EDにて当該内歯車部22と噛合している。各外歯車部52,54が各内歯車部18,22と噛み合う軸方向の位置は、歯車部材12及び遊星歯車50の間に配置されたワッシャ17の厚みによって調整されている。従動側外歯車部54の外径は駆動側外歯車部52の外径よりも小さく設定され、またそれら従動側外歯車部54及び駆動側外歯車部52の歯数は、それぞれ従動側内歯車部22及び駆動側内歯車部18の歯数よりも同数ずつ少なく設定されている。
繭ばね70は、溝部47に収容されることにより、遊星歯車50の転がり軸受60と遊星キャリア40の偏心支持部46との間に介装されている。繭ばね70は、帯状の金属製の部材を湾曲させることにより形成されており、概ねU字状の断面を有する板ばねである。一対の繭ばね70は、帯状の両端部が遊星歯車50の径方向において対向し且つそれら両端部間の開口が遊星歯車50の周方向を向くようにして、各溝部47に収容されている。繭ばね70を収容する一対の溝部47は、偏心支持部46のうち遊星キャリア40の中心に対して偏心方向EDに位置する部分を、周方向に挟むようにして設けられている。各溝部47は、偏心支持部46におけるカム軸2側の端面からアクチュエータ4側に向かって軸方向に沿って伸びており、径方向外側の遊星歯車50に向かって開口している。繭ばね70は、各溝部47を周方向に跨ぐようにして偏心支持部46に外嵌された円環状のリング部材75により、当該溝部47からの離脱を防止されている。
以上のように回転体10,20間を歯車連繋してなる遊星歯車機構8は、回転軸6と共に遊星キャリア40がアクチュエータ4により回転駆動されることで、駆動回転体10及び従動回転体20の間の相対位相となる機関位相に応じたバルブタイミングを実現する。具体的には、回転軸6と共に遊星キャリア40が駆動回転体10と同速に回転駆動されるときには、当該キャリア40が駆動側内歯車部18に対して相対回転しないので、遊星歯車50が遊星運動せずに回転体10,20と連れ回りする。その結果、機関位相の変化は生じないので、バルブタイミングが保持されることになる。
一方、回転軸6と共に遊星キャリア40が駆動回転体10よりも高速に回転駆動されるときには、当該キャリア40が駆動側内歯車部18に対して進角側へと相対回転することで、遊星歯車50が遊星運動する。その結果、駆動回転体10に対して従動回転体20が進角側へ相対回転するので、機関位相の進角側への変化が生じてバルブタイミングが進角することになる。
また一方、回転軸6と共に遊星キャリア40が駆動回転体10よりも低速に回転する又は駆動回転体10と反対方向へ回転駆動されるときには、当該キャリア40が駆動側内歯車部18に対して遅角側へと相対回転することで、遊星歯車50が遊星運動する。その結果、駆動回転体10に対して従動回転体20が遅角側へ相対回転するので、機関位相の遅角側への変化が生じてバルブタイミングが遅角することになる。
(特徴的構成)
次に、バルブタイミング調整装置1の特徴的構成を説明する。以下、バルブタイミング調整装置1における駆動側内歯車部18と駆動側外歯車部52との噛合部分を駆動側噛合部分53とし、従動側内歯車部22と従動側外歯車部54との噛合部分を従動側噛合部分55とする。繭ばね70による付勢力Fsが作用していない状態では、各噛合部分53,55のそれぞれには、製造公差に起因するバックラッシが生じている。加えて、製造公差に起因する隙間及び嵌め合いのための隙間等によって、遊星歯車50は遊星キャリア40に対し僅かに傾動可能である。このような遊星歯車50の傾動の中心Tcは、図4に示されるように、例えば偏心支持部46の軸中心CL上であって、転がり軸受60の内周面における軸方向の中央に位置している。
繭ばね70は、アクチュエータ4(図1参照)側からカム軸2側に向かう特定方向SDに、傾動中心Tcからずれた位置に介装されている。繭ばね70は、各外歯車部52,54の偏心方向EDに沿って遊星歯車50を外周側に付勢している。このようにして遊星歯車50には、図4の反時計方向の傾動モーメントMtが、繭ばね70の付勢力Fsによって生じる。
以上の構成では、駆動回転体10及び従動回転体20の間におけるトルク伝達の際に、各外歯車部52,54のそれぞれに、偏心方向EDに沿って内周側に向かうラジアル荷重Fr1,Fr2が作用する。繭ばね70による復元力の合力である付勢力Fsは、各外歯車部52,54に作用するラジアル荷重Fr1,Fr2に抗して遊星歯車50を偏心方向EDに付勢しつつ、当該遊星歯車50を反時計方向に傾動させようとする。こうして、遊星歯車50が偏心方向EDへ移動しつつ、傾動中心Tcまわりに従動側噛合部分55側から駆動側噛合部分53側へと傾動することにより、各噛合部分53,55のバックラッシは、消滅させられている。
また、遊星歯車50は、軸方向においてカム軸2側とは反対側に位置する転がり軸受60の端面61を、ワッシャ17と対向させている。加えて、遊星歯車50は、駆動側外歯車部52と従動側外歯車部54との間に位置し且つカム軸2側を向く段差面57を、アクチュエータ4(図1参照)側を向く従動回転体20の端面25と対向させている。上述の傾動モーメントMtの作用によって傾動した遊星歯車50は、軸中心CLよりも偏心方向EDにて端面61をワッシャ17に接触させつつ、軸中心CLよりも偏心方向EDとは反対側にて段差面57を従動回転体20の端面25に接触させる。以上により遊星歯車50は、端面61及び段差面57をワッシャ17及び端面25にそれぞれ接触させた傾動姿勢にて、遊星運動する。
さらに、駆動回転体10の駆動側内歯車部18及び従動回転体20の従動側内歯車部22は、特定方向SDに向かうに従い内周側に傾斜している。加えて、これら各内歯車部18,22と噛み合う駆動側外歯車部52及び従動側外歯車部54は、特定方向SDに向かうに従い内周側に傾斜している。これらにより、各歯車部18,22,52,54につき、それぞれの中心から各噛合部分53,55までのピッチ円は、特定方向SDに向かうに従い縮径するテーパ状を呈する。即ち、駆動側噛合部分53及び従動側噛合部分55は、共に特定方向SDに向かうに従い内周側に傾斜することとなる。さらに、遊星歯車50が端面61及び段差面57をワッシャ17及び端面25にそれぞれ接触させた傾動姿勢において、各噛合部分53,55の軸方向に対する傾斜は、維持される。
上述の傾斜によれば、駆動回転体10及び従動回転体20の間のトルク伝達の際に、各噛合部分53,55を形成する各外歯車部52,54には、軸方向に沿ったスラスト分力Ft1,Ft2が作用する。これらのスラスト分力Ft1,Ft2の作用する方向は、各噛合部分53,55の傾斜の形態により、軸方向に沿って特定方向SDとは反対の方向となる。加えて、スラスト分力Ft1,Ft2の作用する各外歯車部52,54は、傾動中心Tcの位置する軸中心CLから偏心方向EDにずれた位置である。これらにより、スラスト分力Ft1,Ft2の作用によって遊星歯車50に生じるモーメントの向きは、付勢力Fsによる傾動モーメントMtの向きに沿うこととなる。
ここまで説明した構成では、例えばカム軸2から入力されるカムトルク等、大きなトルクがバルブタイミング調整装置1に入力されたとき、各噛合部分53,55にて生じる各ラジアル荷重Fr1,Fr2は、増大する。ここで、従動側噛合部分55にて生じるラジアル荷重Fr2が駆動側噛合部分53にて生じるラジアル荷重Fr1よりも大きい場合、各ラジアル荷重Fr1,Fr2の増大に伴って、これらラジアル荷重Fr1,Fr2の差も増大する。このようなラジアル荷重Fr1,Fr2の差は、付勢力Fs及び各スラスト分力Ft1,Ft2による傾動モーメントMtとは逆向きであって、図4の時計方向のモーメントを、遊星歯車50に生じさてしまう。
さらに、製造公差を要因とするラジアル荷重Fr1,Fr2の差の増大が想定される。具体的には、遊星歯車50において、駆動側外歯車部52が基準の寸法よりも小さく成形され、従動側外歯車部54が基準の寸法よりも大きく成形された場合である。この場合では、駆動側外歯車部52が駆動側内歯車部18と深く噛み合うこととなるので、駆動側外歯車部52の圧力角は、小さくなる。故に、駆動側外歯車部52に作用するラジアル荷重Fr1は、小さくなり易い。一方で、従動側外歯車部54は、従動側内歯車部22と浅く噛み合うこととなる。故に、従動側外歯車部54の圧力角が大きくなるので、従動側外歯車部54に作用するラジアル荷重Fr2は、大きくなり易い。このような場合では、ラジアル荷重Fr1,Fr2の差が大きくなり易いので、ひいては傾動モーメントMtとは逆向きのモーメントも、増大することとなる。
しかし、第一実施形態においては、大きなトルクの入力に伴って、各噛合部分53,55にて生じる各スラスト分力Ft1,Ft2が増大する。故に、各スラスト分力Ft1,Ft2及び付勢力Fsによって遊星歯車50に生じる傾動モーメントMtは、ラジアル荷重Fr1,Fr2の差によって遊星歯車50に生じるモーメントを上回り続けることができる。以上により、遊星キャリア40に対する遊星歯車50の傾動姿勢が保たれることで、各噛合部分53,55にて生じるバックラッシを共に消滅させた状態は、維持可能となる。したがって、歯車部同士の衝突が抑制されるので、バルブタイミング調整装置1における異音及び磨耗の発生は、回避される。
加えて第一実施形態によれば、遊星歯車50は、端面61及び段差面57をワッシャ17及び端面25にそれぞれ接触させる。すると、各回転体10,20に対する遊星歯車50の相対運動は、各接触部分にて生じる摩擦によって妨げられる。故に、バルブタイミング調整装置1に入力されるトルクが大きく変動した際に、当該トルクの変動は、各接触部分にて生じる摩擦によって減衰される。
さらに、遊星歯車50が端面61及び段差面57をワッシャ17及び端面25にそれぞれ接触させた状態においても、各噛合部分53,55の傾斜は維持される。故に、各外歯車部52,54にはスラスト分力Ft1,Ft2が作用し続けるので、これらスラスト分力Ft1,Ft2による端面61及び段差面57のワッシャ17及び端面25への押し付けは、継続される。よって、摩擦によるトルク変動の減衰作用は、継続的に発揮される。
以上のようなトルク変動の減衰作用によれば、各外歯車部52,54に作用する内周側へのラジアル荷重Fr1,Fr2、ひいてはこれらラジアル荷重Fr1,Fr2の差によって遊星歯車50生じるモーメントは、低減される。こうして遊星歯車50の傾動を妨げるモーメントが低減されることにより、各噛合部分53,55にて生じるバックラッシを共に消滅させた状態は、維持され易くなる。したがって、歯車部同士の衝突に起因する異音及び磨耗の発生は、さらに回避される。
さらに第一実施形態においては、スラスト分力の作用する位置が軸中心CLから離れているほど、スラスト分力によって生じる傾動モーメントMtは、大きくなる。故に、各噛合部分53,55のうち外周側に位置する駆動側噛合部分53を傾斜させることによれば、遊星歯車50の傾動姿勢を保つための傾動モーメントMtが確保され易くなる。
一方で、大きなカムトルクの入力される従動回転体20に形成される従動側噛合部分55には、駆動側噛合部分53に生じるラジアル荷重Fr1よりも大きなラジアル荷重Fr2が生じ得る。故に、従動側噛合部分55を傾斜させることによれば、カムトルクの入力の入力時において、遊星歯車50の傾動姿勢を保つためのモーメントが確保され易くなる。
このような駆動側噛合部分53及び従動側噛合部分55が共に傾斜する第一実施形態によれば、各外歯車部52,54には、共に大きなスラスト分力Ft1,Ft2が作用し得る。こうして遊星キャリア40に対する遊星歯車50の傾動姿勢を保つための傾動モーメントMtが確保され易くなることで、各噛合部分53,55にて生じるバックラッシを共に消滅させた状態は、さらに維持され易くなる。したがって、歯車部同士の衝突に起因する異音及び磨耗の発生は、さらに回避される。
尚、第一実施形態において、ワッシャ17及び端面25が特許請求の範囲に記載の「接触部」に相当し、駆動側内歯車部18が特許請求の範囲に記載の「駆動歯車部」に相当し、従動側内歯車部22が特許請求の範囲に記載の「従動歯車部」に相当し、遊星歯車50が特許請求の範囲に記載の「遊星回転体」に相当し、駆動側外歯車部52が特許請求の範囲に記載の「第一遊星歯車部」に相当し、駆動側噛合部分53が特許請求の範囲に記載の「駆動噛合部分」に相当し、従動側外歯車部54が特許請求の範囲に記載の「第二遊星歯車部」に相当し、従動側噛合部分55が特許請求の範囲に記載の「従動噛合部分」に相当し、繭ばね70が特許請求の範囲に記載の「弾性部材」に相当する。
(第二実施形態)
図5に示されるように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態において、駆動回転体10の駆動側内歯車部18及び遊星歯車50の駆動側外歯車部52は、軸方向に対して実質的に傾斜しておらず、軸方向に沿うように形成されている。これにより、駆動側噛合部分53及び従動側噛合部分55のうち、駆動側噛合部分53が軸方向に沿い、従動側噛合部分55が特定方向SDに向かうに従い内周側に傾斜することとなる。
以上の形態では、従動側噛合部分55にて生じるスラスト分力Ft2が従動側外歯車部54に作用する。伝達トルクの増加に伴ってスラスト分力Ft2が大きくなることによれば、スラスト分力Ft2及び繭ばね70の付勢力Fsによって遊星歯車50に生じる傾動モーメントMtは、ラジアル荷重Fr1,Fr2の差によるモーメントを上回ることができる。故に、遊星歯車50は、傾動姿勢を維持できる。以上により、各噛合部分53,55にて生じるバックラッシを共に消滅させることができるので、歯車部同士の衝突に起因する異音及び磨耗の発生は、回避される。
また、図1に示される第一実施形態の駆動側内歯車部18は、底部側であるアクチュエータ4側から開口側であるカム軸2側に向かって縮径しており、所謂逆テーパ状となっていた。ここのような逆テーパ状の駆動側内歯車部18の成形は、困難となり易い。そこで、図5に示される第二実施形態の駆動側内歯車部18は、アクチュエータ4(図1参照)側からカム軸2側に向かって、軸方向に沿う形状とされている。このように駆動側内歯車部18が成形容易な形態とされることにより、当該歯車部18の寸法精度は、向上し得る。したがって、駆動側噛合部分53における製造公差によるバックラッシを最小とし、ひいては各歯車部18,52の衝突に起因する異音及び磨耗の発生は、回避されることとなる。
尚、第二実施形態において、従動側噛合部分55が特許請求の範囲に記載の「一方の噛合部分」に相当する。
(他の実施形態)
以上、本発明による複数の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記第一実施形態のバルブタイミング調整装置1は、駆動側噛合部分53及び従動側噛合部分55が共に傾斜する形態であった。また、上記第二実施形態のバルブタイミング調整装置は、駆動側噛合部分53及び従動側噛合部分55のうち、従動側噛合部分55が傾斜する形態であった。これら以外にも、バルブタイミング調整装置は、例えば駆動側噛合部分及び従動側噛合部分のうち、駆動側噛合部分が傾斜する形態であってもよい。
上記実施形態において、特定方向SDは、軸方向にそってアクチュエータ4側からカム軸2側に向かう方向に規定されていた。しかし、軸方向に沿ってカム軸2からアクチュエータ4側に向かう方向が、「特定方向」として規定されていてもよい。この場合、「弾性部材」は、傾動中心Tcからアクチュエータ4側にずれた位置にて、転がり軸受60及び偏心支持部46の間に介装されることが望ましい。加えて、各噛合部分の傾斜は、軸方向に沿ってカム軸2側からアクチュエータ4側に向かうに従って内周側に傾斜することが望ましい。
上記実施形態において、傾動した遊星歯車50は、駆動回転体10のワッシャ17と従動回転体20の端面25とに接触していた。しかし、遊星歯車は、例えば傾動により、「一方の回転体」としての従動回転体の端面と接触する形態であってもよい。また、各回転体において、遊星歯車と接触する部分は、上記実施形態のワッシャ17及び端面25等に限定されることなく、位置及び形状を適宜変更されてよい。
上記実施形態では、一対の繭ばね70の復元力による合力が、付勢力Fsとして遊星歯車50に作用していた。しかし、付勢力Fsは、一つの「弾性部材」による復元力であってもよく、三つ以上の「弾性部材」の復元力による合力であってもよい。また、「弾性部材」は、繭ばね70に限定されない。偏心支持部に対して転がり軸受を外周側に付勢できる構成であれば、「弾性部材」の形状及び材料は、適宜変更されてよい。
そして、回転軸6と共に遊星キャリア40を回転駆動するアクチュエータ4としては、上記実施形態のような電動モータ以外の例えば電動ブレーキ等を採用してもよい。さらに、本発明は、吸気弁のバルブタイミングを調整する装置以外にも、「動弁」としての排気弁のバルブタイミングを調整する装置や、吸気弁及び排気弁の双方のバルブタイミングを調整する装置に適用できる。
1 バルブタイミング調整装置、2 カム軸、4 アクチュエータ、5 ケース、6 回転軸、7 通電制御回路部、8 遊星歯車機構、10 駆動回転体、12 歯車部材、13 スプロケット部材、14 筒壁部材、17 ワッシャ(接触部)、18 駆動側内歯車部(駆動歯車部)、19 歯、20 従動回転体、21 固定部、22 従動側内歯車部(従動歯車部)、25 端面(接触部)、40 遊星キャリア、41 連結部、42 嵌合溝部、43 継手部、46 偏心支持部、47 溝部、50 遊星歯車(遊星回転体)、51 中心孔、52 駆動側外歯車部(第一遊星歯車部)、53 駆動側噛合部分(駆動噛合部分)、54 従動側外歯車部(第二遊星歯車部)、55 従動側噛合部分(従動噛合部分)、57 段差面、60 転がり軸受、61 端面、70 繭ばね(弾性部材)、75 リング部材、CL 軸中心、ED 偏心方向、Fr1,Fr2 ラジアル荷重、Ft1,Ft2 スラスト分力、Fs 付勢力、Mt 傾動モーメント、SD 特定方向、Tc 傾動中心

Claims (5)

  1. 内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、
    駆動歯車部を有し、前記クランク軸と連動して回転する駆動回転体と、
    前記駆動歯車部に対し軸方向にずれて配置される従動歯車部を有し、前記カム軸と連動して回転する従動回転体と、
    第一遊星歯車部及び第二遊星歯車部を有し、それら第一遊星歯車部及び第二遊星歯車部がそれぞれ前記駆動歯車部及び前記従動歯車部に対し偏心して噛み合いつつ一体に遊星運動することにより、前記駆動回転体及び前記従動回転体の間の相対位相を変化させる遊星回転体と、
    前記遊星回転体を内周側から支持する遊星キャリアと、
    前記遊星回転体及び前記遊星キャリアの間に介装され、軸方向において前記遊星回転体の中央から特定方向にずれた位置にて、前記第一遊星歯車部及び前記第二遊星歯車部の偏心方向に沿って当該遊星回転体を外周側に付勢する弾性部材と、を備え、
    前記第一遊星歯車部及び前記駆動歯車部の駆動噛合部分、並びに前記第二遊星歯車部及び前記従動歯車部の従動噛合部分のうち一方の噛合部分は、前記特定方向に向かうに従い内周側に傾斜することを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記駆動回転体及び前記従動回転体のうち一方の回転体は、前記遊星回転体の傾動により当該遊星回転体と接触する接触部を有することを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記遊星回転体が前記接触部に接触した状態において、前記一方の噛合部分は、前記特定方向に向かうに従い内周側に傾斜することを特徴とする請求項2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記駆動噛合部分及び前記従動噛合部分のうち外周側に位置する前記一方の噛合部分が、前記特定方向に向かうに従い内周側に傾斜することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記駆動噛合部分及び前記従動噛合部分は、共に前記特定方向に向かうに従い内周側に傾斜することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
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