JP2013096024A - 水まわり用手袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一端が開口し、内側に水が注がれる容器が設けられた洋式便器200で用いられる水まわり用手袋100であって、不透液性の素材から形成され、一端に使用者の手先を挿入可能な開口111を有する手袋本体部110を備え、手袋本体部の開口側に、洋式便器の開口の略全体を被覆する被覆部112が設けられている。
【選択図】図1
Description
ここで、手袋を長尺に形成することで手先だけでなく腕全体を被覆することができると考えられるが、清掃作業などで使用者が身体(特に、上半身)をトイレの便器や流し台に近付けると、腕全体を被覆しても身体の腕以外の部分(例えば、顔等)への水の付着を防止することはできない。
一端が開口し、内側に水が注がれる容器が設けられた水まわり部で用いられる水まわり用手袋であって、不透液性の素材から形成され、一端に使用者の手先を挿入可能な開口を有する手袋本体部を備え、前記手袋本体部の開口側に、前記水まわり部の容器の開口の略全体を被覆する被覆部が設けられていることを特徴としている。
前記手袋本体部を裏返した状態で前記被覆部側の開口を封止する封止部を備えることを特徴としている。
前記封止部は、前記手袋本体部の前記使用者の手先が挿入される内側の面に設けられていることを特徴としている。
前記被覆部により前記水まわり部の容器の開口が被覆された状態で、当該開口の縁部に取り付け固定される取付部を備え、前記取付部が前記水まわり部の開口の縁部に取り付け固定された状態で、前記手袋本体部の前記内側の面の一部分に係止された前記使用者の手先が引き抜かれることで当該手袋本体部を裏返し可能に構成されていることを特徴としている。
さらに、取付部が水まわり部の開口の縁部に取り付け固定された状態で、手袋本体部の内側の面の一部分に係止された使用者の手先が引き抜かれるだけで当該手袋本体部を容易に裏返すことができる。
前記手袋本体部の前記水まわり部側となる外側の面には、前記容器の内側を清掃するための清掃用部材が設けられていることを特徴としている。
前記清掃用部材は、不織布、スポンジ及びブラシのうち、少なくとも何れか一を有することを特徴としている。
前記清掃用部材は、前記手袋本体部の前記外側の面における前記使用者の手先側に設けられていることを特徴としている。
前記清掃用部材は、前記手袋本体部の前記外側の面の略全域に設けられていることを特徴としている。
図1は、本発明を適用した一実施形態の水まわり用手袋100を示す斜視図であり、図2は、水まわり用手袋100が洋式便器200に取り付けられた状態を模式的に示す図である。なお、図1にあっては、当該水まわり用手袋100の使用者の肘から手先側の部分(腕部A)を模式的に破線で表している。
また、以下の説明では、水まわり用手袋100の使用者の手先が挿入される側を内側とし、水まわり部側を外側として説明する。
洋式便器200は、例えば、図2に示すように、排泄物を受ける便器本体210と、この便器本体210の開口側に設けられた便座220と、便座220の開口221を開閉する蓋体230とを備えている。
便座220は、例えば、その中央部に略「O」字状の開口221が形成され、当該便座220と便器本体210とが連通した状態となっている。また、便座220は、便器本体210の一端部(例えば、使用者から視て奥側の端部等)に軸支され、所定方向(例えば、奥側に向かう方向等)や当該所定方向と反対方向(例えば、手前側に向かう方向等)に回動自在となっている。なお、便座220の形状は、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、平面視にて全体として略「U」字状に形成されたものであっても良い。
蓋体230は、便器本体210の一端部(例えば、使用者から視て奥側の端部等)に回動自在に軸支され、所定方向(例えば、奥側に向かう方向等)や当該所定方向と反対方向(例えば、手前側に向かう方向等)に回動させることで便座220の開口221を開閉自在となっている。
具体的には、水まわり用手袋100は、図1に示すように、使用者の手先が挿入可能な開口111を有する手袋本体部110を具備し、この手袋本体部110の開口111側に、洋式便器200の開口の略全体を被覆する被覆部112が設けられている。
つまり、手袋本体部110は、使用者の手先が挿入可能な開口111を有する一端を除き、2枚の不透液性フィルムの端部どうしが密着した状態となっており、当該手袋本体部110の内側に水などが浸み込まないように形成されている。
また、2枚の不透液性フィルムどうしを貼り合わせる所定の圧着方法としては、例えば、ホットメルトなどのヒートシールや超音波シールなどが挙げられる。
また、手袋本体部110は、当該手袋本体部110を透かして向こう側を透視できるように透明性の高い素材(例えば、ポリビニルアルコール(PVA)等)から形成されているのが好ましい。
腕収容部113は、当該手袋本体部110の内側に挿入される使用者の手先を少なくとも収容可能な形状に形成されている。具体的には、腕収容部113は、使用者の手先から肘上までの部分を収容可能となるように長尺な形状に形成されている。
また、腕収容部113の当該手袋本体部110の開口111と反対側となる先端部113aは、使用者の手先の形状に対応させた形状に形成されている。具体的には、腕収容部113の先端部113aは、親指が収容される部分と残りの4本の指が収容される部分が分かれたミトン型に形成されている。
ここで、清掃用部材114は、手袋本体部110の外側の面における使用者の手先側の略全域に設けられていても良いし、一部の領域(例えば、手の平側や手の甲側等)に設けられていても良い。
不織布は、例えば、疎水性や親水性を有する所定の繊維を用いて周知の技術により製造されたものである。疎水性を有する繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリビニルアルコール等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル繊維や、ナイロン等のポリアミド系繊維が挙げられる。また、親水性を有する繊維としては、例えば、レーヨン、リヨセル、テンセル、コットン等のセルロース系繊維、アクリル繊維等の親水性の合成繊維などが挙げられる。これらの繊維素材は、単独で、或いは、2種以上を組み合わせて用いることができる。
スポンジは、内部に細かな孔が無数に空いた多孔質状をなすものであり、例えば、天然の海綿を加工したものであっても良いし、ポリウレタン等の合成樹脂を加工したものであっても良い。
ブラシは、例えば、樹脂等からなる無数の繊毛から構成され、当該繊毛が手袋本体部110の外側の面に放射状に植毛されることで構成される。
ここで、図3(a)及び図3(b)にあっては、清掃用部材114の図示を省略している。
即ち、手袋本体部110の開口111側は、当該手袋本体部110の先端側よりも挿入方向に直交する断面の面積が大きくされている。具体的には、手袋本体部110の挿入方向に直交する断面の面積は、使用者の手先側から開口111側になるにつれて次第に大きくなっている。また、手袋本体部110の開口111の大きさは、洋式便器200の開口、即ち、便座220の開口221や便器本体210の容器211の開口の大きさと略等しいか、或いは、それよりも大きくなっている。
そして、被覆部112は、洋式便器200の清掃の際に、蓋体230を所定方向(例えば、奥側に向かう方向等)に回動させることで露出された当該洋式便器200の開口、即ち、便座220の開口221や便器本体210の容器211の開口の略全体を被覆するように配置される。
取付部115は、例えば、複数設けられ、これら複数の取付部115、…は、手袋本体部110の外側の面における開口111側の縁部に沿って所定間隔を空けて配設され、全体として環状をなしている(図1参照)。また、各取付部115は、例えば、薄い層状の粘着部115a(図4(a)等参照)と、この粘着部115aの表面を被覆する剥離シート115b(図1等参照)とを有している。
剥離シート115bは、例えば、剥離紙や剥離フィルムといった防水性、撥水性を有する素材で形成され、粘着部115aに対して着脱自在に貼着されている。
一方、水まわり用手袋100を使用する際に剥離シート115bが剥がされることにより、粘着部115aの表面が露出される。そして、例えば、被覆部112により洋式便器200の便座220の開口221が被覆された状態で、粘着部115aが便座220の下面側における開口221の縁部(図4(a)等参照)に貼着されることで当該開口221の縁部に取り付け固定されるようになっている。
封止部116は、例えば、紐やテープや面ファスナー等を適用することができ、手袋本体部110の使用者の手先が挿入される内側の面に設けられている。そして、手袋本体部110が裏返されることで封止部116が露出されて、当該封止部116を用いて被覆部112側の開口を封止可能となる(図4(c)参照)。具体的には、封止部116は、裏返した状態の手袋本体部110の当該封止部116が設けられた部分、或いは、当該封止部116よりも手先側の部分の開口を縮径させる(絞る)ようにして当該開口を封止する。
ここで、図4(a)〜図4(c)は、水まわり用手袋100の使用方法を説明するための図であり、図4(a)は、水まわり用手袋100が便座220に取り付けられた状態を模式的に表し、図4(b)は、水まわり用手袋100が裏返された状態を模式的に表し、図4(c)は、裏返した状態の手袋本体部110の被覆部112側の開口が封止部116により封止された状態を模式的に表している。
なお、図4(a)〜図4(c)にあっては、洋式便器200の便座220以外の構成については図示を省略している。
図4(a)に示すように、水まわり用手袋100を使用する際には、便座220の開口221を介して便器本体210の容器211の内側に腕収容部113を配置するとともに被覆部112で洋式便器200の便座220の開口221の略全体を被覆し、さらに、取付部115の粘着部115aを便座220の下面側における開口221の縁部に貼着して取り付け固定する。
ここで、便座220の開口221の略全体が被覆部112により被覆されているので、便器本体210の容器211の内側で跳ね返った水(特に、汚水)が使用者の身体に付着してしまうことを防止することができる。また、水まわり用手袋100は、取付部115の粘着部115aにより便座220の開口221の縁部に取り付け固定されているので、便器本体210の容器211の内側を清掃する際に使用者の腕部Aの動きに追随して水まわり用手袋100の腕収容部113が動いても、被覆部112による便座220の開口221の被覆が解放されることを防止することができる。つまり、容器211の内側で跳ね返った水が通過する虞のある便座220の開口221が露出してしまうことを防止することができる。
手袋本体部110の腕収容部113の内側に使用者の腕部Aを挿入した状態(図4(a)参照)での洋式便器200の便器本体210の容器211の清掃が終了すると、図4(b)に示すように、腕収容部113の内側に挿入された使用者の指により当該内側の面の一部分(特に、先端部)が摘まれた状態のまま当該使用者の手先が引き抜かれる。具体的には、手袋本体部110の内側の面の一部分を摘んだ使用者の手先を、便座220の開口221を通過させるように図4(b)における上方に移動させる。このとき、取付部115が便座220の開口221の縁部に取り付け固定されているので、手袋本体部110の内側の面の一部分に係止された使用者の手先が引き抜かれても、当該使用者の手先の移動に追随して手袋本体部110全体が移動するのではなく、取付部115よりも先端部側(使用者の手先に対応する側)が移動する。これにより、手袋本体部110における便器本体210の容器211の内側に配置されている部分が裏返されていく。
なお、使用者の指により手袋本体部110の内側の面の一部分を掴むようにしたが、内側の面の一部分に使用者の手先を係止する方法はこれに限られるものではなく、例えば、当該内側の面の一部分に使用者の指が引っ掛けられる引っ掛け部(図示略)を設けるようにしても良い。
このように、取付部115が洋式便器200の開口の縁部に取り付け固定された状態で、手袋本体部110の内側の面の一部分に係止された使用者の手先が引き抜かれることで当該手袋本体部110を裏返し可能になっている。
これにより、当該水まわり用手袋100を用いた洋式便器200の清掃の際に、便器本体210の容器211の内側で跳ね返って手袋本体部110(特に、腕収容部113近傍)の外側の面に付着した水がこぼれ落ちて使用者の身体に付着することが防止される。
便座220から取り外された水まわり用手袋100は、そのままゴミとして廃棄しても良いが、例えば、粘着部115aを用いて当該水まわり用手袋100の開口111側を封止することで使用者側に露出される面が全て内側となるように裏返した状態とした後、廃棄しても良い。また、水まわり用手袋100の封止部116により封止されていない部分を先端側(図4(c)等における上側)に折り返して、封止部116により封止されている部分を包むようにコンパクトに折り畳んだ状態で粘着部115aを用いて止着した後、廃棄しても良い。
具体的には、手袋本体部110の洋式便器200側となる外側の面に便器本体210の容器211の内側を清掃するための清掃用部材114が設けられているので、当該水まわり用手袋100が洋式便器200の便座220の開口221の略全体を被覆部112で被覆するように配設された状態で清掃用部材114を用いて容器211の内側を適正に清掃することができる。特に、清掃用部材114は、不織布、スポンジ及びブラシのうち、少なくとも何れか一を有するので、不織布、スポンジ及びブラシのうち、少なくとも何れか一を用いて容器211の内側を清掃することができる。
この清掃作業の際に、容器211の表面で水が使用者の身体側に跳ね返っても、便座220の開口221の略全体が被覆部112により被覆されていることで、跳ね返った水が使用者の身体に付着してしまうことを防止することができる。
さらに、手袋本体部110の使用者の手先が挿入される内側の面に封止部116が設けられているので、当該手袋本体部110を裏返すだけで使用者の手先が挿入される内側の面を外側(使用者側)にして封止部116を露出させた状態とすることができ、封止部116を用いた被覆部112側の開口の封止を簡便に行うことができる。
以下に、本発明に係る水まわり用手袋の各構成の変形例について説明する。なお、下記に説明する以外の点は、上記実施形態と略同様であり、その詳細な説明は省略する。
図5は、変形例1の水まわり用手袋300を説明するための図である。
図5に示すように、水まわり用手袋300の外側の面の略全域に清掃用部材114Aが設けられている。
具体的には、清掃用部材114Aは、水まわり用手袋300の外側の面における腕収容部113に対応する部分に設けられている。なお、清掃用部材114Aは、上記実施形態と同様に、例えば、不織布、スポンジ及びブラシのうち、少なくとも何れか一を有して形成されている。
図6は、変形例2の水まわり用手袋400を説明するための図である。
図6に示すように、手袋本体部110の外側の面に、複数種類の清掃用部材114Bが設けられている。
具体的には、例えば、清掃用部材114Bとしてのブラシが、手型状に形成された腕収容部113の使用者の手先側の外面における指先に対応する部分に配設され、清掃用部材114Bとしての不織布やスポンジが、腕収容部113の使用者の手先側の外面における手の平や甲に対応する部分に配設されている。
さらに、上記実施形態並びに各変形例にあっては、必ずしも清掃用部材114を具備する必要はなく、当該清掃用部材114を具備するか否かは適宜任意に変更可能である。
さらに、上記実施形態並びに各変形例にあっては、必ずしも封止部116を具備する必要はなく、当該封止部116を具備するか否かは適宜任意に変更可能である。
さらに、上記実施形態並びに各変形例にあっては、必ずしも取付部115を具備する必要はなく、当該取付部115を具備するか否かは適宜任意に変更可能である。
110 手袋本体部
111 開口
112 被覆部
114、114A、114B 清掃用部材
115 取付部
200 洋式便器
210 便器本体
211 容器
220 便座
221 開口
Claims (8)
- 一端が開口し、内側に水が注がれる容器が設けられた水まわり部で用いられる水まわり用手袋であって、
不透液性の素材から形成され、一端に使用者の手先を挿入可能な開口を有する手袋本体部を備え、
前記手袋本体部の開口側に、前記水まわり部の容器の開口の略全体を被覆する被覆部が設けられていることを特徴とする水まわり用手袋。 - 前記手袋本体部を裏返した状態で前記被覆部側の開口を封止する封止部を備えることを特徴とする請求項1に記載の水まわり用手袋。
- 前記封止部は、前記手袋本体部の前記使用者の手先が挿入される内側の面に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の水まわり用手袋。
- 前記被覆部により前記水まわり部の容器の開口が被覆された状態で、当該開口の縁部に取り付け固定される取付部を備え、
前記取付部が前記水まわり部の開口の縁部に取り付け固定された状態で、前記手袋本体部の前記内側の面の一部分に係止された前記使用者の手先が引き抜かれることで当該手袋本体部を裏返し可能に構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の水まわり用手袋。 - 前記手袋本体部の前記水まわり部側となる外側の面には、前記容器の内側を清掃するための清掃用部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の水まわり用手袋。
- 前記清掃用部材は、不織布、スポンジ及びブラシのうち、少なくとも何れか一を有することを特徴とする請求項5に記載の水まわり用手袋。
- 前記清掃用部材は、前記手袋本体部の前記外側の面における前記使用者の手先側に設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の水まわり用手袋。
- 前記清掃用部材は、前記手袋本体部の前記外側の面の略全域に設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の水まわり用手袋。
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