JP2013092275A - 液体冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体を効率よく冷却することができると共に、必要に応じて搬送できる。
【解決手段】液体冷却装置1は、液体中に浸され、液体と内部の作動流体とを熱交換させることで作動流体を気化させる蒸発器20と、気化作動流体を蒸発器から液体の上方の液体外雰囲気内に導く第一接続管41と、液体外雰囲気に配置され、第一接続管からの気化作動流体を液体外雰囲気の気体と熱交換させることで気化作動流体を液化させる凝縮器30と、液化作動流体を凝縮器から蒸発器に導く第二接続管42と、蒸発器と凝縮器とを連結する連結構造体10と、を備えている。液体冷却装置1は、蒸発器が液体内に浸され且つ凝縮器が液体外雰囲気中に存在している状態で、液体中に浮かぶよう、全体の浮力及び重量バランスが設定されている。
【選択図】図1
【解決手段】液体冷却装置1は、液体中に浸され、液体と内部の作動流体とを熱交換させることで作動流体を気化させる蒸発器20と、気化作動流体を蒸発器から液体の上方の液体外雰囲気内に導く第一接続管41と、液体外雰囲気に配置され、第一接続管からの気化作動流体を液体外雰囲気の気体と熱交換させることで気化作動流体を液化させる凝縮器30と、液化作動流体を凝縮器から蒸発器に導く第二接続管42と、蒸発器と凝縮器とを連結する連結構造体10と、を備えている。液体冷却装置1は、蒸発器が液体内に浸され且つ凝縮器が液体外雰囲気中に存在している状態で、液体中に浮かぶよう、全体の浮力及び重量バランスが設定されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、液体を冷却する液体冷却装置に関する。
液体冷却装置としては、例えば、以下の特許文献1に記載されている装置がある。この装置は、一端部が水中に浸り、他端部が空気中に存在するよう、配置されたパイプである。
上記特許文献1に記載の液体冷却装置は、一本のパイプのみで構成され、ポンプを備えていないため、駆動電力が不要であるばかりか、必要に応じて搬送できるという利点がある。しかしながら、当該液体冷却装置は、一本のパイプのみで構成されている関係で、パイプの他端部内で外部の空気と熱交換されることで冷却された流体が、一端部側に流れる過程で、パイプの一端部内で外部の水と熱交換されることで加熱された流体と混ざり合ってしまうため、水を効率よく冷却することができない、という問題点がある。
そこで、本発明は、液体を効率よく冷却することができると共に、駆動電力が不要で必要に応じて搬送することができる液体冷却装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するための発明に係る液体冷却装置は、
液体中に浸され、該液体と内部の作動流体とを熱交換させることで該作動流体を気化させる蒸発器と、前記気化された作動流体を前記蒸発器から前記液体の上方の液体外雰囲気内に導く第一接続管と、前記液体外雰囲気に配置され、前記第一接続管からの前記気化された作動流体を前記液体外雰囲気の気体と熱交換させることで該作動流体を液化させる凝縮器と、前記液化された作動流体を前記凝縮器から前記蒸発器に導く第二接続管と、前記蒸発器と前記凝縮器とを連結し、該蒸発器、該凝縮器、前記第一接続管及び前記第二接続管を一体的に搬送可能にユニット化する連結構造体と、を備えていることを特徴とする。
液体中に浸され、該液体と内部の作動流体とを熱交換させることで該作動流体を気化させる蒸発器と、前記気化された作動流体を前記蒸発器から前記液体の上方の液体外雰囲気内に導く第一接続管と、前記液体外雰囲気に配置され、前記第一接続管からの前記気化された作動流体を前記液体外雰囲気の気体と熱交換させることで該作動流体を液化させる凝縮器と、前記液化された作動流体を前記凝縮器から前記蒸発器に導く第二接続管と、前記蒸発器と前記凝縮器とを連結し、該蒸発器、該凝縮器、前記第一接続管及び前記第二接続管を一体的に搬送可能にユニット化する連結構造体と、を備えていることを特徴とする。
当該液体冷却装置では、蒸発器で気化された作動流体が凝縮器へ向かうルートと、凝縮器で液化された作動流体が蒸発器へ向かうルートとが異なり、蒸発器で気化された作動流体と凝縮器で液化された作動流体とが混じり合うことがない。よって、当該液体冷却装置によれば、液体を効率よく冷却することができる。
また、当該液体冷却装置では、作動流体が液体冷却装置内で外部の流体と熱交換しつつ自然対流するため、駆動電力がなくても、液体を冷却することができる。
さらに、当該液体冷却装置では、連結構造体により一体化されているため、必要に応じて、比較的容易に搬送することができる。
ここで、前記液体冷却装置において、前記蒸発器が前記液体内に浸され且つ前記凝縮器が前記液体外雰囲気中に存在している状態で、前記液体中に浮かぶよう、全体の浮力及び重量バランスが設定されていることが好ましい。
当該液体冷却装置では、液体中に浮かばせた状態で使用されるため、液体の水位変動が変動しても、蒸発器を確実に水中に存在させ且つ凝縮器を確実に気体中に存在させることができ、水位変動に対応することができる。さらに、地震による損傷を最小限に抑えることができる。
また、前記液体冷却装置において、前記連結構造体は、内部に封止空間が形成され、該封止空間内に気体が封入されていてもよい。
当該液体冷却装置では、当該液体冷却装置の浮力を大きくすることができる。
また、前記液体冷却装置において、前記連結構造体と前記蒸発器とのうちの少なくとも一方に取り付けられ、全体としての浮力を大きくする浮力発生体を備えていてもよい。
当該液体冷却装置では、蒸発器と凝縮器と第一接続管と第二接続管と連結構造体とで浮力を確保できない場合でも、浮力発生体により浮力を確保することができる。
また、前記液体冷却装置において、前記連結構造体を前記液体が入っている枠に取り付ける取付具を備え、前記取付具は、前記連結構造体に固定されている装置側部材と、該装置側部材に対して鉛直方向に相対移動可能に係合し、前記枠に固定される枠側部材と、を有してもよい。
当該液体冷却装置では、液体冷却装置を枠に取り付けつつも、液体の水位変動に対応することができる。
また、前記液体冷却装置において、両端が開口している筒状を成し、前記蒸発器を覆うダクトと、前記液体外雰囲気中の気体を前記ダクトの一方の開口からダクト内に送り込み、他方の開口から排気させる送風機と、を備え、前記送風機は前記ダクトに設けられ、該ダクトは前記連結構造体と前記蒸発器とのうちの少なくとも一方に固定されていてもよい。
当該液体冷却装置では、電源が確保されていれば、送風機により、凝縮器に接する単位時間当たりの気体流量を多くすることができるので、液体の冷却効率を高めることができる。
また、前記液体冷却装置において、前記蒸発器は、前記液化された作動流体と前記液体とを熱交換させることで該作動流体を気化させる複数の蒸発伝熱管と、前記第二接続管及び複数の該蒸発伝熱管に接続され、該第二接続管からの前記液化された作動流体を複数の該蒸発伝熱管に導く蒸発器入口ヘッダと、複数の該蒸発伝熱管及び前記第一接続管に接続され、複数の該蒸発伝熱管で前記気化された作動流体を該第一接続管に導く蒸発器出口ヘッダと、を有し、前記凝縮器は、前記気化された作動流体と前記液体外雰囲気中の前記気体とを熱交換させることで該作動流体を液化させる複数の凝縮伝熱管と、前記第一接続管及び複数の該凝縮伝熱管に接続され、該第一接続管からの前記気化された作動流体を複数の該凝縮伝熱管に導く凝縮器入口ヘッダと、複数の該凝縮伝熱管及び前記第二接続管に接続され、複数の該凝縮伝熱管で前記液化された作動流体を該第二接続管に導く凝縮器出口ヘッダと、を有してもよい。
当該液体冷却装置では、複数の蒸発伝熱管及び複数の凝縮伝熱管を備えているので、熱交換する部分の伝熱面積を大きくすることができ、液体の冷却効率をより高めることができる。しかも、当該液体冷却装置では、複数の伝熱管を有するものの、複数の伝熱管の両端がヘッダに接続され、蒸発器としての一体性及び凝縮器としての一体性が確保されているため、搬送性を低下させることもない。
また、前記液体冷却装置において、前記複数の凝縮伝熱管は、フィン付き伝熱管であってもよい。
当該液体冷却装置では、凝縮伝熱管の伝熱面積を大きくすることができるので、液体の冷却効率をより高めることができる。
また、前記液体冷却装置において、前記第一接続管には、該第一接続管を通る前記気化された作動流体の流量を調節する流量調節弁が設けられていてもよい。
当該液体冷却装置では、気化された作動流体が過剰に凝縮器に流れ込むのを調節することができ、熱輸送の停止を防ぐことができる。
また、前記液体冷却装置において、前記第二接続管は、前記蒸発器入口ヘッダの長手方向の中央部の位置に接続されていてもよい。
当該液体冷却装置では、複数の蒸発伝熱管相互間で、流れ込む液化作動流体の流量の偏りを小さくすることができ、蒸発器全体での作動流体の気化効率低下を抑えることができる。
また、前記液体冷却装置において、複数の液体冷却器を備え、複数の該液体冷却器は、それぞれ、前記蒸発器と前記第一接続管と前記凝縮器と前記第二接続管とを有し、前記連結構造体は、複数の前記液体冷却器相互を連結しつつ、該液体冷却器の前記蒸発器と前記凝縮器とを連結してもよい。
この場合、複数の前記液体冷却器における前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、該蒸発器の前記蒸発器出口ヘッダは、該蒸発器の前記蒸発器入口ヘッダに対して鉛直上方に対応配置され、該液体冷却器における前記凝縮器の前記凝縮器出口ヘッダは、該蒸発器出口ヘッダに対して鉛直上方に対向配置され、該凝縮器の前記凝縮器入口ヘッダは、該凝縮器出口ヘッダに対して鉛直上方に対向配置され、複数の前記液体冷却器における前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、複数の前記液体冷却器は側方向に並び、隣り合う該液体冷却器における前記蒸発器出口ヘッダ相互及び前記凝縮器出口ヘッダ相互が該側方向で対向し、前記連結構造体は、前記液体冷却器の前記蒸発器出口ヘッダと前記凝縮器出口ヘッダとを連結するヘッダ連結部と、複数の該液体冷却器毎の該ヘッダ連結部相互を連結する冷却器連結部と、を有してもよい。
また、この場合、複数の前記液体冷却器における前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、該蒸発器の前記蒸発器出口ヘッダ及び前記蒸発器入口ヘッダは第一側方向に延び、且つ該蒸発器出口ヘッダは該蒸発器入口ヘッダに対して鉛直上方に対応配置され、複数の前記液体冷却器における前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、複数の該蒸発器は前記第一側方向と異なる第二側方向に並び、隣り合う該蒸発器における前記蒸発器出口ヘッダ相互が該第二側方向で対向し、複数の前記液体冷却器における前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、前記凝縮器の前記凝縮器出口ヘッダ及び前記凝縮器入口ヘッダは、複数の前記蒸発器の上方に配置され、前記第二側方向に延び且つ前記第一側方向で互いに対向し、複数の前記液体冷却器における前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、複数の該液体冷却器における前記凝縮器は鉛直方向に並び、隣り合う該凝縮器における前記凝縮器出口ヘッダ相互及び前記凝縮器入口ヘッダ相互が鉛直方向で対向し、前記連結構造体は、複数の前記液体冷却器毎の前記蒸発器出口ヘッダ相互を連結する冷却器連結部と、複数の前記液体冷却器毎の前記凝縮器入口ヘッダ相互及び/又は前記凝縮器出口ヘッダ相互を連結するヘッダ連結部とを有し、該冷却器連結部と該ヘッダ連結部とが連結されていてもよい。
また、前記液体冷却装置において、複数の前記蒸発器を備え、複数の前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、該蒸発器の前記蒸発器出口ヘッダ及び前記蒸発器入口ヘッダは第一側方向に延び、且つ該蒸発器出口ヘッダは該蒸発器入口ヘッダに対して鉛直上方に対応配置され、複数の前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、複数の該蒸発器は前記第一側方向と異なる第二側方向に並び、隣り合う該蒸発器における前記蒸発器出口ヘッダ相互が該第二側方向で対向し、複数の前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、前記凝縮器の前記凝縮器出口ヘッダ及び前記凝縮器入口ヘッダは、複数の前記蒸発器の上方に配置され、前記第二側方向に延び、該凝縮器入口ヘッダは該凝縮器出口ヘッダに対して前記第一側方向の一方の側に向かうに連れて上方に向かう斜め上方向に対向配置され、前記連結構造体は、複数の前記蒸発器毎の前記蒸発器出口ヘッダ相互を連結する蒸発器連結部と、該蒸発器連結部と前記凝縮器入口ヘッダ及び/又は前記凝縮器出口ヘッダとを連結するヘッダ連結部と、を有してもよい。
この場合、前記凝縮伝熱管は、前記凝縮器入口ヘッダから前記第一側方向で蛇行しつつ下方に向かって前記凝縮器出口ヘッダに接続されていてもよい。
本発明によれば、液体を効率よく冷却することができると共に、駆動電力が不要で必要に応じて搬送することができる。
以下、本発明に係る液体冷却装置の各種実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
「第一実施形態」
まず、図1及び図2を参照して、液体冷却装置の第一実施形態について説明する。
まず、図1及び図2を参照して、液体冷却装置の第一実施形態について説明する。
本実施形態の液体冷却装置1は、プール内の水を冷却するもので、図1に示すように、複数の液体冷却器2と、複数の液体冷却器2相互を連結する連結構造体10と、を備えている。
複数の液体冷却器2は、それぞれ、水中に浸され、水と内部の作動流体とを熱交換させることで作動流体を気化させる蒸発器20と、気化作動流体を蒸発器20から上方の液体外雰囲気内中に導く第一接続管41と、液体外雰囲気中に配置され、第一接続管41からの気化作動流体を液体外雰囲気中の空気と熱交換させることで気化作動流体を液化させる凝縮器30と、液化作動流体を凝縮器30から蒸発器20に導く第二接続管42と、を備えている。
なお、本実施形態、さらに後述する各実施形態及び各変形例の液体冷却装置は、いずれもプール内の水を冷却するものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、プール以外の容器内の水を冷却しても、さらに水以外の液体を冷却してもよい。また、本実施形態、さらに後述する各実施形態及び各変形例の液体冷却装置は、気化した作動流体と熱交換する気体が空気であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、空気以外の気体であってもよい。
蒸発器20は、液化作動流体と外部の水とを熱交換させることで液化作動流体を気化させる複数の蒸発伝熱管21と、第二接続管42及び複数の蒸発伝熱管21に接続され、複数の第二接続管42からの液化作動流体を複数の蒸発伝熱管21に導く蒸発器入口ヘッダ22と、複数の蒸発伝熱管21及び第一接続管41に接続され、複数の蒸発伝熱管21からの気化作動流体を第一接続管41に導く蒸発器出口ヘッダ23と、を有している。
蒸発伝熱管21、蒸発器入口ヘッダ22及び蒸発器出口ヘッダ23は、いずれも、直管で形成されている。蒸発器入口ヘッダ22と蒸発器出口ヘッダ23とは、互いに間隔をあけて平行に配置されている。複数の蒸発伝熱管21は、これら蒸発器入口ヘッダ22と蒸発器出口ヘッダ23との間に配置され、両ヘッダ22,23相互を接続している。
また、凝縮器30は、気化作動流体と空気とを熱交換させることで気化作動流体を液化させる複数の凝縮伝熱管31と、第一接続管41及び複数の凝縮伝熱管31に接続され、第一接続管41からの気化作動流体を複数の凝縮伝熱管31に導く凝縮器入口ヘッダ32と、複数の凝縮伝熱管31及び第二接続管42に接続され、複数の凝縮伝熱管31からの液化作動流体を第二接続管42に導く凝縮器出口ヘッダ33と、を有する。
凝縮伝熱管31は、直管の外周に複数のフィンが設けられたフィン付き伝熱管である。また、凝縮器入口ヘッダ32及び凝縮器出口ヘッダ33は、直管で形成されている。凝縮器入口ヘッダ32と凝縮器出口ヘッダ33とは、互いに間隔をあけて平行に配置されている。複数の凝縮伝熱管31は、これら凝縮器入口ヘッダ32と凝縮器出口ヘッダ33との間に配置され、両ヘッダ32,33相互を接続している。
この液体冷却装置1は、蒸発器20がプール内の水に浸され、凝縮器30はプール内の水の上の液体外雰囲気中に配置されて使用される。この液体冷却装置1の使用状態で、蒸発器20の蒸発器出口ヘッダ23は、蒸発器入口ヘッダ22に対して鉛直上方に対応配置されている。また、この蒸発器出口ヘッダ23と第一接続管41で接続されている凝縮器30の凝縮器出口ヘッダ33は、蒸発器出口ヘッダ23に対して鉛直上方に対向配置され、凝縮器入口ヘッダ32は、凝縮器出口ヘッダ33に対して鉛直上方に対向配置されている。この使用状態で、蒸発器入口ヘッダ22、蒸発器出口ヘッダ23、凝縮器出口ヘッダ33、凝縮器入口ヘッダ32は、互いに平行で且つ水平方向に沿った方向に延びている。一方、蒸発伝熱管21及び凝縮伝熱管31は、この使用状態では鉛直方向Zに沿った方向に延びている。
なお、以下の説明の都合上、使用状態において、蒸発器出口ヘッダ23が延びている方向を第一側方向Xとし、水平方向に沿った方向であって第一側方向Xに対して垂直な方向を第二側方向Yとする。また、以下では、特に断らない限り、使用状態での液体冷却装置1について説明する。
複数の液体冷却器2は、第二側方向Yに並び、隣り合う液体冷却器2の蒸発器出口ヘッダ23相互は、第二側方向Yで対向している。
連結構造体10は、一つの液体冷却器2における蒸発器出口ヘッダ23と凝縮器出口ヘッダ33とを連結するヘッダ連結部11と、複数の液体冷却器2毎のヘッダ連結部11相互を連結する冷却器連結部12と、を有している。ヘッダ連結部11は、略直方体形状を成し、内部に封止空間が形成され、ここに空気が封入されている。また、冷却器連結部12は、両端が塞がったパイプで、内部の封止空間に空気が封入されている。
本実施形態の液体冷却装置1は、この連結構造体10により、一つの液体冷却器2の各構成要素が一体化されていると共に、複数の液体冷却器2が一体化され、搬送可能にユニット化されている。なお、本実施形態では、図2に示すように、複数の液体冷却装置1でプールP内の水を冷却する。このように、本実施形態で複数の液体冷却装置1を用いるのは、液体冷却装置1の搬送性を高めるために、液体冷却装置1を小型化しているからである。
作動流体は、HFC冷媒、ブタン、アンモニア、水等、冷媒として用いられる流体であれば、基本的に如何なるものでもよい。但し、作動流体を決める際には、使用環境における温度を考慮して冷却サイクルの効率がよいこと、使用環境に対する安全性等を考慮して決めることが重要である。
本実施形態の液体冷却装置1は、蒸発器20がプール内の水中に浸され且つ凝縮器30が液体外雰囲気中に存在している状態で、水中に浮かぶよう、作動流体を含めた全体の浮力及び全体の重量バランスが設定されている。本実施形態において、連結構造体10の封止空間は、液体冷却装置1の全体の浮力を大きくして、以上の使用状態を確保するために設けられている。
以上、本実施形態では、蒸発器20で気化された作動流体が凝縮器30へ向かうルートと、凝縮器30で液化された作動流体が蒸発器20へ向かうルートとが異なり、蒸発器20で気化された作動流体と凝縮器30で液化された作動流体とが混じり合うことがない。また、本実施形態では、複数の蒸発伝熱管21及び複数の凝縮伝熱管31を用いて、熱交換する部位の伝熱面積を大きくしている。さらに、本実施形態では、凝縮伝熱管31にフィン付き伝熱管を用いている。よって、本実施形態では、プール内の水を効率よく冷却することができる。
また、本実施形態では、作動流体が液体冷却装置1内で外部の流体と熱交換しつつ自然対流するため、駆動電力がなくても、プール内の水を冷却することができる。
さらに、本実施形態では、一つの液体冷却器2の各構成要素が一体化されていると共に、複数の液体冷却器2が一体化されているため、必要に応じて、比較的容易に搬送することができる。
また、本実施形態の液体冷却装置1は、水中に浮かばせた状態で使用されるため、プール内の水位が変動しても、蒸発器20を確実に水中に存在させ且つ凝縮器30を確実に空気中に存在させることができ、水位変動に対応することができる。さらに、地震による損傷を最小限に抑えることができる。
「第二実施形態」
次に、図3を参照して、液体冷却装置の第二実施形態について説明する。
次に、図3を参照して、液体冷却装置の第二実施形態について説明する。
本実施形態の液体冷却装置1bは、基本的に、第一実施形態の液体冷却装置1と同様で、複数の液体冷却器2bと、連結構造体10bとを備えている。但し、本実施形態の液体冷却装置1bは、液体冷却器2bの凝縮器30b及び連結構造体10bの構成が第一実施形態と若干異なっている。そこで、以下では、本実施形態の凝縮器30b及び連結構造体10bの構成を主として説明する。
本実施形態の凝縮器30bは、第一実施形態の凝縮器30と同様、複数の凝縮伝熱管31bと凝縮器入口ヘッダ32bと凝縮器出口ヘッダ33bとを有している。凝縮器入口ヘッダ32bと凝縮器出口ヘッダ33bとは、第一実施形態と同様、互いに間隔をあけて平行に配置され、複数の凝縮伝熱管31bも、第一実施形態と同様、これら凝縮器入口ヘッダ32bと凝縮器出口ヘッダ33bとの間に配置され、両ヘッダ32b,33b相互を接続している。但し、本実施形態の凝縮器30bは、蒸発器20に対する凝縮伝熱管31bの向き、凝縮器入口ヘッダ32bの向き、及び凝縮器出口ヘッダ33bの向きが第一実施形態と異なっている。
本実施形態の液体冷却装置1bの使用状態で、凝縮器出口ヘッダ33b及び凝縮器入口ヘッダ32bは、複数の蒸発器20の上方に配置されている。この使用状態で、凝縮器出口ヘッダ33b及び凝縮器入口ヘッダ32bは、第一実施形態と異なり、第二側方向Yに延び且つ第一側方向Xで互いに対向している。よって、本実施形態の凝縮伝熱管31bは、この使用状態では、第一実施形態と異なり、第一側方向Xに延びている。
液体冷却装置1bの使用状態で、複数の液体冷却器2bにおける凝縮器30bは鉛直方向Zに並び、隣り合う凝縮器30bにおける凝縮器出口ヘッダ33b相互及び凝縮器入口ヘッダ32b相互が鉛直方向Zで対向している。
本実施形態の連結構造体10bも、第一実施形態と同様、内部に封止空間が形成され、ここに空気が封入されている。この連結構造体10bは、複数の液体冷却器2b毎の蒸発器出口ヘッダ23b相互を連結する冷却器連結部12bと、複数の液体冷却器2b毎の凝縮器入口ヘッダ32b相互及び凝縮器出口ヘッダ33b相互を連結するヘッダ連結部11bとを有している。この冷却器連結部12bとこのヘッダ連結部11bとは連結されている。
以上、本実施形態でも、第一実施形態と基本的に同様の効果を得ることができる。
ところで、本実施形態を含め他の実施形態や変形例における液体冷却装置は、第一側方向Xの長さに対して第二側方向Yの長さが長くなっている。このため、本実施形態では、第二側方向Yに延びる凝縮器入口ヘッダ32b及び凝縮器出口ヘッダ33bが第一実施形態よりも長くなり、凝縮器入口ヘッダ32bと凝縮器出口ヘッダ33bとを接続する凝縮伝熱管31bの本数を多くすることができる。
このように、本実施形態では、第一実施形態よりも凝縮伝熱管31bの本数を多くすることができるため、一伝熱管当たりに発生する液化作動流体の量を減らすことができ、全体として圧力損失を少なくすることができる。
「第三実施形態」
次に、図4を参照して、液体冷却装置の第三実施形態について説明する。
次に、図4を参照して、液体冷却装置の第三実施形態について説明する。
本実施形態の液体冷却装置1cは、第一及び第二実施形態の複数の蒸発器20と同一の複数の蒸発器20と、一つの凝縮器30cと、連結構造体10cと、を備えている。
本実施形態の凝縮器30cは、以上の実施形態と同様、凝縮伝熱管31cと凝縮器入口ヘッダ32cと凝縮器出口ヘッダ33cとを有している。
本実施形態の液体冷却装置1cの使用状態で、凝縮器30cの凝縮器入口ヘッダ32c及び凝縮器出口ヘッダ33cは、複数の蒸発器20の上方に配置されている。この使用状態で、凝縮器出口ヘッダ33c及び凝縮器入口ヘッダ32cは、第二側方向Yに延び、且つ互いに平行である。また、凝縮器入口ヘッダ32cは、凝縮器出口ヘッダ33cに対して第一側方向Xの一方の側に向かうに連れて上方に向かう斜め上方向に対向配置されている。
凝縮伝熱管31cは、凝縮器入口ヘッダ32cから、第一側方向Xで蛇行しつつ下方に向かって延びて、凝縮器出口ヘッダ33cに接続されている。本実施形態では、凝縮器30cが一つで、凝縮伝熱管31cの本数が第一実施形態の凝縮伝熱管31の全本数より少なくなる。しかしながら、本実施形態では、以上のように、凝縮伝熱管31cを蛇行させて、一本当たりの伝熱面積を大きくしているので、液体冷却装置1cにおける全凝縮伝熱管31cの伝熱面積を第一実施形態とほぼ同様の大きさにすることができる。
本実施形態の連結構造体10cも、第一及び第二実施形態と同様、内部に封止空間が形成され、ここに空気が封入されている。この連結構造体10cは、複数の蒸発器20毎の蒸発器出口ヘッダ23相互を連結する蒸発器連結部12cと、蒸発器連結部12cと凝縮器入口ヘッダ32及び凝縮器出口ヘッダ33とを連結するヘッダ連結部11cと、を有する。
以上、本実施形態でも、第一実施形態と基本的に同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、凝縮器30cが1つで凝縮伝熱管31cの本数が第一実施形態の凝縮伝熱管31の全本数より少なくなるので、第一実施形態よりも溶接箇所を少なくすることができる。
「第一変形例」
次に、図5を参照して、第一実施形態の液体冷却装置1の第一変形例について説明する。
次に、図5を参照して、第一実施形態の液体冷却装置1の第一変形例について説明する。
本変形例の液体冷却装置1dは、第一実施形態における各第一接続管41に、ここを通る気化作動流体の流量を調節する流量調節弁51を設けたものである。
蒸発器20内での作動流体の気化量が一定量以上になると、気化作動流体を全て凝縮器30内で液化させることができなくなり、熱輸送が停止してしまう。そこで、本変形例では、第一接続管41に流量調節弁51を設け、凝縮器30内に気化作動流体が一定量以上流れ込めないように、気化作動流体の流量を調節できるようにして、熱郵送の停止を防止できるようにしている。
「第二変形例」
次に、図6を参照して、第一実施形態の液体冷却装置1の第二変形例について説明する。
次に、図6を参照して、第一実施形態の液体冷却装置1の第二変形例について説明する。
本変形例の液体冷却装置1eは、第一実施形態における蒸発器入口ヘッダ22に対する第二接続管42eの接続位置を変えたものである。第一実施形態では、蒸発器入口ヘッダ22の端部に第二接続管42を接続している。一方、本変形例では、蒸発器入口ヘッダ22の長手方向の中央部に第二接続管42eを接続している。
第二接続管42,42eから蒸発伝熱管21への液化作動流体の流量は、第二接続管42,42eに近い方の蒸発伝熱管21の方が多く、第二接続管42,42eから遠い方の蒸発伝熱管21の方が少なくなる。このように、複数の蒸発伝熱管21相互間で、流れ込む液化作動流体の流量に偏りがあると、蒸発器20全体での作動流体の気化効率が低下してしまう。
このため、第一実施形態のように、蒸発器入口ヘッダ22の一端部に第二接続管42を接続すると、蒸発器入口ヘッダ22の一端部側に接続されている蒸発伝熱管21に流れ込む液化作動流体の流量が多くなり、蒸発器入口ヘッダ22の他端部側に接続されている蒸発伝熱管21に流れ込む液化作動流体の流量が極端に少なくなる。よって、蒸発器20全体での作動流体の気化効率が低下する。
一方、本変形例のように、蒸発器入口ヘッダ22の長手方向の中央部に第二接続管42eを接続すると、蒸発器入口ヘッダ22の中央部に接続されている蒸発伝熱管21に流れ込む液化作動流体の流量が多くなるものの、蒸発器入口ヘッダ22の両端部側に接続されている蒸発伝熱管21に流れ込む液化作動流体の流量はあまり少なくならない。これは、第二接続管42eの接続位置から最も遠い蒸発伝熱管21までの距離が第一実施形態と比較して半分になるからである。このため、本変形例では、複数の蒸発伝熱管21相互間で、流れ込む液化作動流体の流量の偏りを小さくすることができ、蒸発器20全体での作動流体の気化効率低下を抑えることができる。
「第三変形例」
次に、図7及び図8を参照して、第一実施形態の液体冷却装置1の第三変形例について説明する。
次に、図7及び図8を参照して、第一実施形態の液体冷却装置1の第三変形例について説明する。
本変形例の液体冷却装置1fは、図7に示すように、第一実施形態の液体冷却装置1に、この液体冷却装置1の複数の蒸発器20を覆うダクト60と、このダクト60内に空気を送り込む送風機65と、を追加したものである。
ダクト60は、両端が開口した筒状を成している。ダクト60の両端の開口61,62のうち、一方の開口61は、他方の開口62よりも開口面積が小さくなっている。この一方の開口61は入口開口を成し、他方の開口62は出口開口を成している。ダクト60の挿通方向は、複数の凝縮器30が並んでいる方向である第二側方向Yである。
送風機65は、ダクト60の入口開口61内に設けられている。また、ダクト60は、連結構造体10に固定されている。
以上、本変形例では、電源が確保されていれば、送風機65により、複数の凝縮器30に接する単位時間当たりの空気流量を多くすることができるので、プール内の水の冷却効率を高めることができる。
ところで、本変形例では、図8に示すように、ダクト60の入口開口61がプールPの縁Pe近傍に位置し、ダクト60の出口開口62側がプールPの中央側を向くように、液体冷却装置1fを配置する。本変形例において、液体冷却装置1fをこのように配置すると、プールP上の空気よりもプール脇側の相対的に低温の空気を凝縮機30に送ることができるので、プールP内の水の冷却効率をより高めることができる。
なお、本変形例では、ダクト60を連結構造体10に固定しているが、このダクト60を複数の凝縮器30に固定してもよいし、複数の凝縮器30及び連結構造体10に固定してもよい。また、本変形例では、ダクト60の入口開口61内に、この入口開口61から外部の空気をダクト60内に押し込む送風機65を設けているが、この替りに、ダクト60の出口開口62内に、この出口開口62からダクト60内の空気を引き出す送風機を設けてもよい。
「第四変形例」
次に、図9を参照して、第一実施形態の液体冷却装置1の第四変形例について説明する。
次に、図9を参照して、第一実施形態の液体冷却装置1の第四変形例について説明する。
本変形例の液体冷却装置1gは、第一実施形態の液体冷却装置1に、全体としての浮力を大きくする浮力発生体55を追加したものである。
この浮力発生体55は、第一実施形態の液体冷却装置1において、各部の材質や強度等の関係から各部の重量が大きくなり、当該液体冷却装置1をプール内の水に入れた際に、凝縮器30が空気中に存在する状態を確保できない場合に設けられる。
この浮力発生体55は、それ自体の浮力が大きいものであれば、如何なるものでもよく、例えば、内部に封止空間が形成されるよう鋼板等でボックス形状に構成したものでも、エンジニアリングプラスチック等で形成されたブイ等であってもよい。さらに、耐久性を考慮せずに搬送性を重視するような場合には、ゴム風船のようなものであってもよい。
この浮力発生体55は、連結構造体10と蒸発器20とのうち少なくとも一方に取り付けられる。浮力発生体55は、第一実施形態の液体冷却装置1に、第一側方向X及び第二側方向Yに関してバランスよく水中で浮くように、取り付けられることが好ましい。このため、例えば、一つの浮力発生体55を設ける場合には、第一実施形態の液体冷却装置1を囲むように枠状になっていることが好ましい。また、複数の浮力発生体55を設ける場合には、第一実施形態の液体冷却装置1を基準にして、第一側方向X及び第二側方向Yにおいて均等に配置することが好ましい。
「第五変形例」
次に、図10及び図11を参照して、第一実施形態の液体冷却装置1の第五変形例について説明する。
次に、図10及び図11を参照して、第一実施形態の液体冷却装置1の第五変形例について説明する。
本変形例の液体冷却装置1hは、図10に示すように、液体が入っている容器枠、この場合、水が入っているプール枠に、第一実施形態の液体冷却装置1を取り付ける取付具70を追加したものである。
取付具70は、図11に示すように、第一実施形態の液体冷却装置1の連結構造体10に固定されている装置側部材71と、装置側部材71に対して鉛直方向Zに相対移動可能に係合し、プール枠に固定される枠側部材72と、を有する。
枠側部材72は、使用状態において、鉛直方向Zに凹んだ係合溝部73と、この溝係合部から水平な方向に延びている延在部74と、この延在部74の端部に取り付けられ、プール枠に接続される接続部75と、を有している。装置側部材71は、その一部が枠側部材72の係合溝部73に入り込み、第一側方向X及び第二側方向Yの相対移動が規制されつつ鉛直方向Zに相対移動可能に係合する。
このため、本変形例では、プルー枠に対して第一実施形態の液体冷却装置1の第一側方向X及び第二側方向Yに関する相対移動を規制しつつ、鉛直方向Zに関する相対移動を許容する。よって、本変形例では、プール枠に対して第一実施形態の液体冷却装置1の第一側方向X及び第二側方向Yに関する相対移動を規制しつつ、プール内に水の水位変動に対応することができる。
なお、取付具70は、プルー枠に対して第一実施形態の液体冷却装置1の第一側方向X及び第二側方向Yに関する相対移動を規制しつつ、鉛直方向Zに関する相対移動を許容する構成であれば如何なる構成でもよい。例えば、本変形例では、取付具70の枠側部材72に係合溝部73を設けたが、装置側部材に溝係合部を設けてもよい。
「その他の変形例」
以上の変形例は、いずれも第一実施形態の液体冷却装置1の変形例であるが、第二及び第三実施形態に対して、これらの変形例を適用してもよい。また、これらの変形例は適宜組み合わせて各実施形態に適用してもよい。
以上の変形例は、いずれも第一実施形態の液体冷却装置1の変形例であるが、第二及び第三実施形態に対して、これらの変形例を適用してもよい。また、これらの変形例は適宜組み合わせて各実施形態に適用してもよい。
1,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h:液体冷却装置、2,2b:液体冷却器、10,10b,10c:連結構造体、20:蒸発器、21:蒸発伝熱管、22:蒸発器入口ヘッダ、23:蒸発器出口ヘッダ、30,30b,30c:凝縮器、31,31b,31c:凝縮伝熱管、32,32b,32c:凝縮器入口ヘッダ、33,33b,33c:凝縮器出口ヘッダ、41:第一接続管、42,42e:第二接続管、51:流量調節弁、55:浮力発生体、60:ダクト、65:送風機、70:取付具
Claims (15)
- 液体中に浸され、該液体と内部の作動流体とを熱交換させることで該作動流体を気化させる蒸発器と、
前記気化された作動流体を前記蒸発器から前記液体の上方の液体外雰囲気内に導く第一接続管と、
前記液体外雰囲気に配置され、前記第一接続管からの前記気化された作動流体を前記液体外雰囲気の気体と熱交換させることで該作動流体を液化させる凝縮器と、
前記液化された作動流体を前記凝縮器から前記蒸発器に導く第二接続管と、
前記蒸発器と前記凝縮器とを連結し、該蒸発器、該凝縮器、前記第一接続管及び前記第二接続管を一体的に搬送可能にユニット化する連結構造体と、
を備えていることを特徴とする液体冷却装置。 - 請求項1に記載の液体冷却装置において、
前記蒸発器が前記液体内に浸され且つ前記凝縮器が前記液体外雰囲気中に存在している状態で、前記液体中に浮かぶよう、全体の浮力及び重量バランスが設定されている、
ことを特徴とする液体冷却装置。 - 請求項2に記載の液体冷却装置において、
前記連結構造体は、内部に封止空間が形成され、該封止空間内に気体が封入されている、ことを特徴とする液体冷却装置。 - 請求項2又は3に記載の液体冷却装置において、
前記連結構造体と前記蒸発器とのうちの少なくとも一方に取り付けられ、全体としての浮力を大きくする浮力発生体を備えている、
ことを特徴とする液体冷却装置。 - 請求項2から4のいずれか一項に記載の液体冷却装置において、
前記連結構造体を前記液体が入っている枠に取り付ける取付具を備え、
前記取付具は、前記連結構造体に固定されている装置側部材と、該装置側部材に対して鉛直方向に相対移動可能に係合し、前記枠に固定される枠側部材と、を有する、
ことを特徴とする液体冷却装置。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の液体冷却装置において、
両端が開口している筒状を成し、前記蒸発器を覆うダクトと、
前記液体外雰囲気中の気体を前記ダクトの一方の開口からダクト内に送り込み、他方の開口から排気させる送風機と、
を備え、
前記送風機は前記ダクトに設けられ、該ダクトは前記連結構造体と前記蒸発器とのうちの少なくとも一方に固定されている、
ことを特徴とする液体冷却装置。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載の液体冷却装置において、
前記蒸発器は、前記液化された作動流体と前記液体とを熱交換させることで該作動流体を気化させる複数の蒸発伝熱管と、前記第二接続管及び複数の該蒸発伝熱管に接続され、該第二接続管からの前記液化された作動流体を複数の該蒸発伝熱管に導く蒸発器入口ヘッダと、複数の該蒸発伝熱管及び前記第一接続管に接続され、複数の該蒸発伝熱管で前記気化された作動流体を該第一接続管に導く蒸発器出口ヘッダと、を有し、
前記凝縮器は、前記気化された作動流体と前記液体外雰囲気中の前記気体とを熱交換させることで該作動流体を液化させる複数の凝縮伝熱管と、前記第一接続管及び複数の該凝縮伝熱管に接続され、該第一接続管からの前記気化された作動流体を複数の該凝縮伝熱管に導く凝縮器入口ヘッダと、複数の該凝縮伝熱管及び前記第二接続管に接続され、複数の該凝縮伝熱管で前記液化された作動流体を該第二接続管に導く凝縮器出口ヘッダと、を有する、
ことを特徴とする液体冷却装置。 - 請求項7に記載の液体冷却装置において、
前記複数の凝縮伝熱管は、フィン付き伝熱管である、
ことを特徴とする液体冷却装置。 - 請求項7又は8に記載の液体冷却装置において、
前記第一接続管には、該第一接続管を通る前記気化された作動流体の流量を調節する流量調節弁が設けられている、
ことを特徴とする液体冷却装置。 - 請求項7から9のいずれか一項に記載の液体冷却装置において、
前記第二接続管は、前記蒸発器入口ヘッダの長手方向の中央部の位置に接続されている、
ことを特徴とする液体冷却装置。 - 請求項7から10のいずれか一項に記載の液体冷却装置において、
複数の液体冷却器を備え、複数の該液体冷却器は、それぞれ、前記蒸発器と前記第一接続管と前記凝縮器と前記第二接続管とを有し、
前記連結構造体は、複数の前記液体冷却器相互を連結しつつ、該液体冷却器の前記蒸発器と前記凝縮器とを連結する、
ことを特徴とする液体冷却装置。 - 請求項11に記載の液体冷却装置において、
複数の前記液体冷却器における前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、該蒸発器の前記蒸発器出口ヘッダは、該蒸発器の前記蒸発器入口ヘッダに対して鉛直上方に対応配置され、該液体冷却器における前記凝縮器の前記凝縮器出口ヘッダは、該蒸発器出口ヘッダに対して鉛直上方に対向配置され、該凝縮器の前記凝縮器入口ヘッダは、該凝縮器出口ヘッダに対して鉛直上方に対向配置され、
複数の前記液体冷却器における前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、複数の前記液体冷却器は側方向に並び、隣り合う該液体冷却器における前記蒸発器出口ヘッダ相互及び前記凝縮器出口ヘッダ相互が該側方向で対向し、
前記連結構造体は、前記液体冷却器の前記蒸発器出口ヘッダと前記凝縮器出口ヘッダとを連結するヘッダ連結部と、複数の該液体冷却器毎の該ヘッダ連結部相互を連結する冷却器連結部と、を有する、
ことを特徴とする液体冷却装置。 - 請求項11に記載の液体冷却装置において、
複数の前記液体冷却器における前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、該蒸発器の前記蒸発器出口ヘッダ及び前記蒸発器入口ヘッダは第一側方向に延び、且つ該蒸発器出口ヘッダは該蒸発器入口ヘッダに対して鉛直上方に対応配置され、
複数の前記液体冷却器における前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、複数の該蒸発器は前記第一側方向と異なる第二側方向に並び、隣り合う該蒸発器における前記蒸発器出口ヘッダ相互が該第二側方向で対向し、
複数の前記液体冷却器における前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、前記凝縮器の前記凝縮器出口ヘッダ及び前記凝縮器入口ヘッダは、複数の前記蒸発器の上方に配置され、前記第二側方向に延び且つ前記第一側方向で互いに対向し、
複数の前記液体冷却器における前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、複数の該液体冷却器における前記凝縮器は鉛直方向に並び、隣り合う該凝縮器における前記凝縮器出口ヘッダ相互及び前記凝縮器入口ヘッダ相互が鉛直方向で対向し、
前記連結構造体は、複数の前記液体冷却器毎の前記蒸発器出口ヘッダ相互を連結する冷却器連結部と、複数の前記液体冷却器毎の前記凝縮器入口ヘッダ相互及び/又は前記凝縮器出口ヘッダ相互を連結するヘッダ連結部とを有し、該冷却器連結部と該ヘッダ連結部とが連結されている、
ことを特徴とする液体冷却装置。 - 請求項7から10のいずれか一項に記載の液体冷却装置において、
複数の前記蒸発器を備え、
複数の前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、該蒸発器の前記蒸発器出口ヘッダ及び前記蒸発器入口ヘッダは第一側方向に延び、且つ該蒸発器出口ヘッダは該蒸発器入口ヘッダに対して鉛直上方に対応配置され、
複数の前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、複数の該蒸発器は前記第一側方向と異なる第二側方向に並び、隣り合う該蒸発器における前記蒸発器出口ヘッダ相互が該第二側方向で対向し、
複数の前記蒸発器が前記液体中に浸された状態で、前記凝縮器の前記凝縮器出口ヘッダ及び前記凝縮器入口ヘッダは、複数の前記蒸発器の上方に配置され、前記第二側方向に延び、該凝縮器入口ヘッダは該凝縮器出口ヘッダに対して前記第一側方向の一方の側に向かうに連れて上方に向かう斜め上方向に対向配置され、
前記連結構造体は、複数の前記蒸発器毎の前記蒸発器出口ヘッダ相互を連結する蒸発器連結部と、該蒸発器連結部と前記凝縮器入口ヘッダ及び/又は前記凝縮器出口ヘッダとを連結するヘッダ連結部と、を有する、
ことを特徴とする液体冷却装置。 - 請求項14に記載の液体冷却装置において、
前記凝縮伝熱管は、前記凝縮器入口ヘッダから前記第一側方向で蛇行しつつ下方に向かって前記凝縮器出口ヘッダに接続されている、
ことを特徴とする液体冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011233063A JP2013092275A (ja) | 2011-10-24 | 2011-10-24 | 液体冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011233063A JP2013092275A (ja) | 2011-10-24 | 2011-10-24 | 液体冷却装置 |
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---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019221237A1 (ja) * | 2018-05-16 | 2019-11-21 | 株式会社デンソー | 機器温調装置 |
-
2011
- 2011-10-24 JP JP2011233063A patent/JP2013092275A/ja active Pending
Cited By (2)
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WO2019221237A1 (ja) * | 2018-05-16 | 2019-11-21 | 株式会社デンソー | 機器温調装置 |
JP2019199992A (ja) * | 2018-05-16 | 2019-11-21 | 株式会社デンソー | 機器温調装置 |
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