JP2016031203A - 凝縮器 - Google Patents

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康太 有野
Yasuta Arino
康太 有野
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Abstract

【課題】凝縮器において、隣接するヘッダ間の熱移動を防止しつつ、より一層確実に互いに連結して振動を抑制する。
【解決手段】凝縮器10における幅方向に沿った一端部側には、鉛直方向に延在し、且つ、互いに所定間隔離間して配置された第1及び第3ヘッダ12、20を備え、前記第3ヘッダ20の上端部近傍には、第1ヘッダ12と該第3ヘッダ20とを接続する第1スペーサ38が設けられる。この第1スペーサ38は、第1ヘッダ12の外周面に当接する第1当接部42と、第3ヘッダ20の外周面に当接する第2当接部44と、前記第1当接部42と前記第2当接部44とを接続する接続部46とを有し、前記接続部46には、凝縮器10を通過する空気の流通方向に沿って貫通した一組の通風孔48a、48bを備えている。そして、通風孔48a、48bを空気が通過することで接続部46近傍が好適に冷却され、第1ヘッダ12から第3ヘッダ20側への熱移動が抑制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、内部に冷媒を流通させ、空気を通過させることで該冷媒との熱交換を行って凝縮させることが可能な凝縮器に関する。
従来から、自動車等の車両に搭載される車両用空調装置に用いられ、内部に流通する冷媒の熱交換を行う凝縮器が知られている。
この凝縮器は、例えば、特許文献1に開示されるように、冷媒の導入される一組の第1及び第2ヘッダと、前記第1ヘッダに隣接して配置される第3ヘッダと、前記第1〜第3ヘッダの間に接続される複数のチューブとを備える。
そして、第1ヘッダに供給された冷媒が、互いに等間隔離間して接続された複数のチューブへとそれぞれ流通した後、第2ヘッダを経て再び前記第1ヘッダへと循環することで冷却されて凝縮され、前記第2ヘッダからチューブを通じて第3ヘッダへと循環させ、気液分離して貯留させた後に、前記第2ヘッダへと戻すことで過冷却させ導出している。このように高温高圧の冷媒を第1〜第3ヘッダへ順番に循環させることで、チューブの間に設けられたフィンを通過する空気と熱交換され、ガス状の冷媒が冷却され凝縮されることで液化される。
また、隣接配置された第1ヘッダと第3ヘッダとの間には、お互いを接続するためのスペーサが複数設けられている。
このスペーサは、例えば、凝縮器が車両に搭載され走行中の振動等によって第1ヘッダと第3ヘッダが振動してしまうことを防止する目的、並びに、ロウ付けを行って接続する際の前記第1ヘッダと前記第2ヘッダとの位置ずれを防止する目的で設けられており、前記第1ヘッダの上端部近傍に設けることで振動をより抑制したいという要請がある。
特開2011−237163号公報
しかしながら、スペーサを第1ヘッダの上端部近傍に設けた場合、該第1ヘッダへ供給される冷媒の熱がスペーサを通じて第3ヘッダ側へと伝わり、チューブを循環することで冷却され液化した第3ヘッダ内の冷媒が前記熱によって再び加熱され気化してしまうことが懸念される。そのため、スペーサを第1ヘッダの上端部近傍に設けることが難しい。
本発明は、前記の提案に関連してなされたものであり、隣接するヘッダ間の熱移動を防止しつつ、より一層確実に互いに連結して振動を抑制することが可能な凝縮器を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、互いに間隔をおいて配置され内部に冷媒の導入される第1及び第2ヘッダと、冷媒が導入される供給部を有した第1ヘッダと隣接配置される第3ヘッダと、第1ヘッダと第3ヘッダとを接続するスペーサと、第1〜第3ヘッダの延在方向と略直交方向に延在し両端部がそれぞれ第2ヘッダと第1又は第3ヘッダへ接続される複数のチューブと、隣接するチューブの間に設けられる複数のフィンとを有し、チューブ及びフィンから第1〜第3ヘッダの長手方向に沿った複数の熱交換パスが構成され、熱交換パスにおいて冷媒の熱交換を行う凝縮器において、
スペーサは、少なくとも供給部から第1ヘッダへ供給された冷媒を第2ヘッダへと流通させる熱交換パスに臨むように設けられ、スペーサには、チューブの延在方向と略直交方向に貫通した通風部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、冷媒が導入される供給部を有した第1ヘッダと、第1ヘッダと隣接配置された第3ヘッダとを有する凝縮器において、少なくとも第1ヘッダと第3ヘッダとの間にスペーサが設けられ、スペーサが供給部から第1ヘッダへ供給された冷媒を第2ヘッダへと流通させる熱交換パスに臨むように設けられ、チューブの延在方向と略直交方向に貫通した通風部を備えている。
従って、熱交換パスに臨む第1及び第3ヘッダの端部同士をスペーサによって接続することで振動を確実に抑制できると共に、凝縮器の搭載される車両が走行する際に生じる走行風(空気)が通風部に流れることで、第1ヘッダ内に供給される高温の冷媒の熱がスペーサへ伝わった場合でも好適に冷却されるため、スペーサを通じた第3ヘッダ側への熱移動が確実に防止される。その結果、通風部を有したスペーサを用いて第1ヘッダと隣接する第3ヘッダとを接続することで、第1ヘッダから第3ヘッダへの熱移動を防止しつつ、振動を確実に抑制することが可能となる。
また、通風部を、第1ヘッダに当接する当接部と第3ヘッダに当接する当接部との間に設けられた接続部に形成することにより、通風部を通過する空気によって接続部が冷却されることで、第1ヘッダから冷媒の熱が接続部を介して第3ヘッダ側へと伝わる際、接続部において好適に冷却されるため、第3ヘッダ側への熱移動が確実に防止される。
さらに、通風部を、少なくとも1つ以上設けるとよい。
さらにまた、接続部は、通風部を除いた第1及び第3ヘッダの長手方向に沿った長さを、スペーサ全体の長手方向に沿った長さの半分以下とするとよい。
またさらに、スペーサの長手方向に沿った長さを20mm以下とし、通風部の延在方向に沿った接続部の厚さ寸法を5mm以下とするとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、冷媒が導入される供給部を有した第1ヘッダと、第1ヘッダと隣接配置される第3ヘッダとを有する凝縮器において、少なくとも第1ヘッダと第3ヘッダとの間にスペーサが設けられ、スペーサが、供給部から第1ヘッダへ供給された冷媒を第2ヘッダへと流通させる熱交換パスに臨むように設けられ、チューブの延在方向と略直交方向に貫通した通風部を備えることで、熱交換パスに臨む第1及び第3ヘッダの端部同士をスペーサによって接続することで振動をスペーサによって確実に抑制できると共に、凝縮器の搭載される車両が走行する際に生じる走行風が通風部に流れることで、第1ヘッダ内の高温の冷媒の熱がスペーサへ伝わった場合でも好適に冷却されるため、第3ヘッダ側への熱移動を確実に防止することができる。
本発明の実施の形態に係る凝縮器の全体正面図である。 図1の凝縮器における第1スペーサ近傍を示す拡大正面図である。 図1の凝縮器における第1スペーサ近傍を示す拡大斜視図である。 図2のIV−IV線に沿った断面図である。 変形例に係る第1スペーサの用いられた凝縮器の拡大斜視図である。
本発明に係る凝縮器について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る凝縮器を示す。
この凝縮器10は、図1に示されるように、一組の第1及び第2ヘッダ12、14と、前記第1ヘッダ12と第2ヘッダ14との間に設けられる複数のチューブ16と、前記チューブ16の間に設けられ波状に折曲された複数のフィン18と、前記第1ヘッダ12と隣接して略平行に設けられた第3ヘッダ20とを含む。そして、凝縮器10は、チューブ16が略水平となり第1及び第2ヘッダ12、14、第3ヘッダ20がチューブ16の両端部において鉛直方向(矢印A1、A2方向)に延在するように配置されると共に、フィン18は、例えば、アルミニウム等の薄板を波状に折曲することで形成され、高さ方向(矢印A1、A2方向)に隣接する2本のチューブ16の間に設けられる。
また、凝縮器10では、鉛直方向(矢印A1、A2方向)に隣接するように並んで配置された複数のチューブ16からなる複数の熱交換パスPが設けられている。例えば、この凝縮器10は、5つの熱交換パスを有し、前記熱交換パスPは、最も上部に設けられ第1ヘッダ12から第2ヘッダ14へと冷媒が流れる第1パスP1と、該第1パスP1の下方に配置され前記第1パスP1を通じて第2ヘッダ14へと流通した冷媒を前記第1ヘッダ12側(矢印B1方向)へと戻す第2パスP2と、該第2パスP2の下方に配置され前記第2パスP2を通じて第1ヘッダ12へと流通した冷媒を前記第2ヘッダ14側へと再び戻す第3パスP3と、該第3パスP3の下方に配置され前記第3パスP3を通じて第2ヘッダ14へと流通した冷媒を前記第3ヘッダ20へと戻す第4パスP4と、最も下部に設けられ前記第4パスP4を通じて第3ヘッダ20へと流通した冷媒を前記第2ヘッダ14へと戻す第5パスP5とから構成される。
すなわち、第1パスP1、第3パスP3及び第5パスP5における冷媒の流通方向が同一方向(矢印B2方向)となり、第2パスP2及び第4パスP4における冷媒の流通方向が、第1パスP1、第3パスP3及び第5パスP5とは反対方向(矢印B1方向)となる。換言すれば、熱交換パスPにおける隣接するパスの冷媒流れ方向がそれぞれ反対方向となるように形成されている。
第1及び第2ヘッダ12、14は、例えば、中空円筒状で凝縮器10の高さ方向(矢印A1、A2方向)に沿って所定長さを有している。この第1ヘッダ12は、凝縮器10の幅方向に沿った一端部側(矢印B1方向)に設けられ、その上端部近傍には、外部から冷媒の導入される入口接続部22が接続される。そして、入口接続部22は、第1ヘッダ12の内部と連通したポートに図示しない供給配管が接続され、該供給配管を通じて供給された高温高圧の冷媒が前記第1ヘッダ12の内部へと供給される。
また、第1ヘッダ12の内部には、その長手方向(矢印A1、A2方向)に沿った略中央となる位置に第1仕切壁24が設けられ、前記第1仕切壁24によって内部空間が、入口接続部22と連通した上部側空間26aと、下部側空間28aとに分離される。そして、上部側空間26aには、第1パスP1を構成する複数のチューブ16が接続され、下部側空間28aには、第2及び第3パスP2、P3を構成する複数のチューブ16が接続される。
一方、第2ヘッダ14は、凝縮器10の幅方向に沿った他端部側(矢印B2方向)に設けられ、その下端部近傍には、前記凝縮器10の内部を循環した前記冷媒の導出される出口接続部30が接続される。そして、出口接続部30は、第2ヘッダ14の内部と連通したポートに図示しない排出配管が接続され、該排出配管を通じて前記第2ヘッダ14から冷媒が外部へと排出される。
また、第2ヘッダ14の内部には、長手方向(矢印A1、A2方向)に沿った略中央部より下方に設けられる第2仕切壁32と、該第2仕切壁32と前記出口接続部30との間に設けられる第3仕切壁34とが設けられる。この第2仕切壁32は、第1及び第2パスP1、P2を構成する複数のチューブ16と接続される上部側空間26bと、該上部側空間26bの下方に設けられ第3及び第4パスP3、P4と接続される中間空間36とを分離する。
また、第3仕切壁34は、第4パスP4を構成する複数のチューブ16が接続された中間空間36と、該中間空間36の下方に設けられ第5パスP5を構成する複数のチューブ16及び出口接続部30と接続される下部側空間28bとを分離する。
第3ヘッダ20は、第1ヘッダ12に対して所定間隔離間して幅方向外側に略平行に設けられ、長手方向に沿って所定長さだけ下方(矢印A2方向)へとオフセットしている。そして、第3ヘッダ20の下端部近傍において、第2ヘッダ14に接続されたチューブ16の端部が接続されると共に、隣接する第1ヘッダ12との間に一組の第1及び第2スペーサ38、40が設けられる。
第1スペーサ38は、図1〜図4に示されるように、例えば、金属製材料から形成され、第1ヘッダ12と第3ヘッダ20との間において、該第3ヘッダ20の上端部近傍に設けられる。この第1スペーサ38は、第1ヘッダ12の外周面に当接する第1当接部(当接部)42と、第3ヘッダ20の外周面に当接する第2当接部(当接部)44と、前記第1当接部42と前記第2当接部44とを接続する接続部46とを有する。すなわち、第1スペーサ38は、第1ヘッダ12において第1パスP1に隣接した位置に設けられる。例えば、第1スペーサ38は、アルミニウムからなる断面H字状の押し出し材から形成される。
第1当接部42は、例えば、第1ヘッダ12の外周面に対応した半径で断面半円状に形成され、溶接やロウ付け等の接合によって前記外周面に固定される。一方、第2当接部44は、例えば、第3ヘッダ20の外周面に対応した半径で断面半円状に形成され、溶接やロウ付け等の接合によって前記外周面に固定される。この第1当接部42と第2当接部44とは、接続部46を挟んで互いに離間する方向に向かって開口した形状で形成される。
接続部46は、第1及び第3ヘッダ12、20と略平行、且つ、断面矩形状に形成され、第1当接部42の外周面と第2当接部44の外周面との間に設けられ、前記第1ヘッダ12と前記第3ヘッダ20との間の空間内に配置される(図4参照)。
この接続部46には、第1及び第3ヘッダ12、20の長手方向(矢印A1、A2方向)と直交方向(図4中、矢印C方向)に開口した一組の通風孔(通風部)48a、48bが形成されている。この通風孔48a、48bは、例えば、断面略長方形状に開口し、前記第1及び第3ヘッダ12、20の長手方向に沿って互いに所定間隔離間するように並列に配置され、略水平方向(矢印C方向)に向かって貫通している。
換言すれば、通風孔48a、48bは、凝縮器10を通過する空気の流通方向(図4中、矢印D方向)に沿って貫通するように形成されている。
また、この第1スペーサ38は、例えば、第1及び第3ヘッダ12、20の長手方向(矢印A1、A2方向)に沿った通風孔48a、48bを除く接続部46の長さが、前記第1スペーサ38の全体長さの半分以下となるように形成されると共に、前記第1スペーサ38の全体長さが20mm以下に形成され、且つ、通風孔48a、48bの延在方向(矢印C方向)に沿った前記接続部46の厚さが5mm以下に形成される。
第2スペーサ40は、図1に示されるように、第1ヘッダ12の下端部近傍と第3ヘッダ20との間に設けられ、断面湾曲形状で形成され前記第1ヘッダ12の外周面に固定され、且つ、その外周面に前記第3ヘッダ20が接合される第3当接部50と、断面湾曲形状で形成され前記第3ヘッダ20の外周面に固定され、且つ、その外周面に前記第1ヘッダ12が接合される第4当接部52とを有し、前記第3当接部50と前記第4当接部52とが、前記第1及び第3ヘッダ12、20の長手方向(矢印A1、A2方向)に沿って互いにオフセットするように配置された状態で連結されている。これにより、第2スペーサ40によって第1ヘッダ12と第3ヘッダ20とが互いに固定される。
本発明の実施の形態に係る凝縮器10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、図示しない圧縮機で圧縮され高温高圧となったガス状の冷媒が図示しない供給配管を通じて入口接続部22へと供給され、該入口接続部22から第1ヘッダ12の上部側空間26aへと流入し、第1パスP1を構成するチューブ16を通じて第2ヘッダ14側(矢印B2方向)へと流通することで、フィン18の間を流通する空気によって前記冷媒が冷却され凝縮されて前記第2ヘッダ14の上部側空間26bへと導入される。
この場合、第1ヘッダ12に導入された冷媒は高温であるため、第1スペーサ38を介して第3ヘッダ20側(矢印B1方向)へと熱が伝わることが懸念されるが、前記第1スペーサ38には一組の通風孔48a、48bに車両の走行風が通過することで接続部46が好適に冷却されるため、前記第1ヘッダ12から第1当接部42へと伝わった熱が接続部46へと移動した際に冷却され、第2当接部44側へと伝わることが防止される。その結果、第1パスP1に臨む位置に第1スペーサ38を配置した場合でも、第1ヘッダ12における冷媒の熱が第3ヘッダ20側へ伝わることを確実に防止することができる。
そして、第2ヘッダ14の上部側空間26bへ導入された冷媒は、第2パスP2を構成する複数のチューブ16を通じて再び第1ヘッダ12側へと流れることで冷却され凝縮された後、第1ヘッダ12の下部側空間28aから第3パスP3を通じて第2ヘッダ14側へと流れることでさらに凝縮される。
この冷媒が、さらに第2ヘッダ14の中間空間36から第4パスP4のチューブ16を通じて第3ヘッダ20側へと流れることでさらに凝縮され、前記第3ヘッダ20内へと導入される。この際、冷媒は気液混合状態にあり、液化した冷媒は重力作用下に第3ヘッダ20の下部へと溜り、気化した冷媒は前記第3ヘッダ20の上部へと溜まる。
そして、第3ヘッダ20の下方に溜まった液体状態にある冷媒が、第5パスP5を構成する複数のチューブ16を通じて再び第2ヘッダ14側へと流れることで過冷却された後、前記第2ヘッダ14の下部側空間28bへ導入され、出口接続部30を通じて図示しない排出配管から排出される。この第5パスP5は、過冷却パスとして機能する。
以上のように、本実施の形態では、第1ヘッダ12と第3ヘッダ20との間に設けられる第1スペーサ38を該第3ヘッダ20の上端部近傍となる第1パスP1に臨む位置に設けることで、前記第1ヘッダ12に対する前記第3ヘッダ20の上端部側における振動を確実に抑制できると共に、凝縮器10の搭載される車両が走行する際に走行風が流れる方向(図4中、矢印D方向)に貫通した一組の通風孔48a、48bを設けることで、高温の冷媒が供給される第1ヘッダ12側から第1スペーサ38を通じた第3ヘッダ20側への熱移動を確実に防止することができる。
すなわち、一組の通風孔48a、48bを有した第1スペーサ38を用いることで、第1ヘッダ12から第3ヘッダ20へと伝達される冷媒の熱によって、液化された第3ヘッダ20内の冷媒が再び気化してしまうことを防止しつつ、前記第3ヘッダ20の振動を効果的に抑制することが可能となる。
換言すれば、第1及び第3ヘッダ12、20において、振動しやすい上端部同士を第1スペーサ38によって接続できるため振動の抑制に効果的である。
また、第1スペーサ38は、熱伝導率の小さな金属製材料から形成することで、第1ヘッダ12から第3ヘッダ20への熱の伝達を好適に抑制することができる。
さらに、第1スペーサ38における通風孔48a、48bの形状及び数量は、上述した実施の形態におけるものに限定されるものではなく、例えば、図5に示される第1スペーサ60のように、通風孔48a、48bと略同一の開口面積で形成された単一の通風孔62を設けるようにしてもよい。この場合にも、第1スペーサ60の接続部46を効果的に冷却することが可能であるため、第1ヘッダ12から第3ヘッダ20への熱移動を防止しつつ、前記第1ヘッダ12と前記第3ヘッダ20との振動を抑制することができる。
さらにまた、通風孔は、接続部46の内部に孔状で設けられる場合に限定されるものではなく、例えば、第1及び第3ヘッダ12、20の長さ方向(矢印A1、A2方向)に沿った接続部46の一端部及び/又は他端部側に開口するように切り欠かれた切欠形状としてもよい。すなわち、通風孔は、空気の流通方向(矢印D方向)に沿って接続部46を貫通するように形成されていれば、前記接続部46の長手方向(矢印A1、A2方向)に沿ったどの位置に設けられていてもよい。
なお、本発明に係る凝縮器は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…凝縮器 12…第1ヘッダ
14…第2ヘッダ 16…チューブ
20…第3ヘッダ 22…入口接続部
30…出口接続部 38、60…第1スペーサ
40…第2スペーサ 42…第1当接部
44…第2当接部 46…接続部
48a、48b、62…通風孔

Claims (5)

  1. 互いに間隔をおいて配置され内部に冷媒の導入される第1及び第2ヘッダと、冷媒が導入される供給部を有した前記第1ヘッダと隣接配置される第3ヘッダと、前記第1ヘッダと前記第3ヘッダとを接続するスペーサと、前記第1〜第3ヘッダの延在方向と略直交方向に延在し両端部がそれぞれ前記第2ヘッダと前記第1又は第3ヘッダへ接続される複数のチューブと、隣接する前記チューブの間に設けられる複数のフィンとを有し、前記チューブ及び前記フィンから前記第1〜第3ヘッダの長手方向に沿った複数の熱交換パスが構成され、前記熱交換パスにおいて前記冷媒の熱交換を行う凝縮器において、
    前記スペーサは、少なくとも前記供給部から前記第1ヘッダへ供給された冷媒を前記第2ヘッダへと流通させる熱交換パスに臨むように設けられ、前記スペーサには、前記チューブの延在方向と略直交方向に貫通した通風部を備えることを特徴とする凝縮器。
  2. 請求項1記載の凝縮器において、
    前記通風部は、前記第1ヘッダに当接する当接部と前記第3ヘッダに当接する当接部との間に設けられた接続部に形成されることを特徴とする凝縮器。
  3. 請求項1又は2記載の凝縮器において、
    前記通風部は、少なくとも1つ以上設けられることを特徴とする凝縮器。
  4. 請求項2記載の凝縮器において、
    前記接続部は、前記通風部を除いた前記第1及び第3ヘッダの長手方向に沿った長さが、前記スペーサ全体の前記長手方向に沿った長さの半分以下であることを特徴とする凝縮器。
  5. 請求項4記載の凝縮器において、
    前記スペーサの長手方向に沿った長さが20mm以下で、前記通風部の延在方向に沿った接続部の厚さ寸法が5mm以下となるように形成されることを特徴とする凝縮器。
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