JP2013091234A - 熱線遮蔽性調光ウインドウ - Google Patents

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Abstract

【課題】熱線遮蔽性を有し、可視光の調節機能を有し、低コスト且つ容易に製造することができるウインドウを提供すること。
【解決手段】透明基板10と、熱線遮蔽剤及びバインダ樹脂を含む樹脂組成物から形成される熱線遮蔽層16と、を有し、前記透明基板11は、フォトクロミック材料を含むことを特徴とする熱線遮蔽性調光ウインドウ10;及び、透明基板と、接着樹脂層と、熱線遮蔽剤及びバインダ樹脂を含む樹脂組成物から形成される熱線遮蔽層と、を有し、前記接着樹脂層がフォトクロミック材料を含むことを特徴とする熱線遮蔽性調光ウインドウ。
【選択図】図1

Description

本発明は、窓ガラス等のウインドウに入射する熱線を遮蔽することができ、可視光の透過量を調整することができるウインドウに関する。
従来から、バス、乗用車等の車両等のウインドウやオフィスビルや家屋等の建築物の窓ガラス(以下、ウインドウとも称する。)に様々な機能を持たせたウインドウが知られている。例えば、破損時のガラス片の飛散が防止するために樹脂フィルムを2枚のガラス板等の透明基板によって挟持した構成のウインドウや、結露を防止するために2枚のガラス板の間に中空層が設けられた構成のウインドウが知られている。
更に、熱線カット層が2枚のガラス板に挟持された構成のウインドウが特許文献1により知られている。このウインドウによれば、透明性を低下させることなく優れた熱線カット性が付与され、室内の温度上昇が抑制される。また、特許文献2では、可視光の調節機能を有するガラス材の表面に透明導電性酸化物層が形成された調光ガラスが開示されている。この調光ガラスによれば、赤外光のカット機能と可視光の調節機能を併せ持つウインドウが提供される。
特開2009−35459号公報 特開平6−227845号公報
しかしながら、特許文献1に記載のウインドウは、赤外線の遮蔽は行うことができるものの可視光の制御を行うことはできないため、一定量以上の可視光が入射した場合には、日差しが強すぎて屋内が明るくなり過ぎる場合があった。一方、特許文献2に記載の調光ガラスの赤外線カット層を形成するには、スパッタリングや蒸着法を使用しなければならないため、大型装置が必要となり生産コストが高くなる等の不都合があった。
本発明はこれらの事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱線遮蔽性を有し、可視光の調節機能を有し、生産性が向上したウインドウを提供することにある。
上記目的は、透明基板と、熱線遮蔽剤及びバインダ樹脂を含む樹脂組成物から形成される熱線遮蔽層と、を有し、前記透明基板は、フォトクロミック材料を含むことを特徴とする熱線遮蔽性調光ウインドウ;及び、
透明基板と、接着樹脂層と、熱線遮蔽剤及びバインダ樹脂を含む樹脂組成物から形成される熱線遮蔽層と、を有し、前記接着樹脂層がフォトクロミック材料を含むことを特徴とする熱線遮蔽性調光ウインドウにより達成される。
この構成にように、本発明の熱線遮蔽性調光ウインドウは、フォトクロミック材料を含む透明基板又は接着樹脂層を有しているので、一定量以上の可視光が入射した場合には、フォトクロミック材料が反応して発色し、可視光の透過量が低下する。そのため、熱線遮蔽層により熱線を遮蔽すると共に、一定量以上の可視光も遮蔽することができるので、日差しが強い日には、屋内側の温度上昇を効果的に防止することができ、更には、眩しさの低減を図ることができる。その一方で、日差しが弱い時間帯や天候の場合には、フォトクロミック材料は反応せず発色しないので可視光を取り込むことができる。また、熱線遮蔽層は、熱線遮蔽剤及びバインダ樹脂から形成される有機高分子製のため、低コストの塗工法等による層形成が可能であり、生産性を向上させることができる。
本発明の好ましい態様は以下の通りである。
(1)更に透明プラスチックフィルムを有し、前記熱線遮蔽層が当該透明プラスチックフィルムの一方の表面に設けられている。
(2)前記透明プラスチックフィルムが前記接着樹脂層又は前記熱線遮蔽層を介して前記透明基板に接着されている。
(3)更に別の透明基板を有し、前記透明基板と当該別の透明基板との間に、前記接着樹脂層及び/又は前記熱線遮蔽層が介在し、接着一体化されている。透明基板を2枚用いた合わせガラスとすることで、破損時のガラスの破片の飛散が防止される。
(4)前記熱線遮蔽剤は、タングステン酸化物及び/又は複合タングステン酸化物である。熱線の遮蔽に優れたウインドウを得ることができる。
(5)前記タングステン酸化物が、一般式WyOz(但し、Wはタングステン、Oは酸素を表し、そして2.2≦z/y≦2.999である)で表され、前記複合タングステン酸化物が、一般式MxWyOz(但し、Mは、H、He、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、Mg、Zr、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、B、F、P、S、Se、Br、Te、Ti、Nb、V、Mo、Ta、Re、Be、Hf、Os、Bi、Iうちから選択される1種類以上の元素、Wはタングステン、Oは酸素を表し、そして0.001≦x/y≦1、2.2≦z/y≦3である)で表される。
(6)前記バインダ樹脂が、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、オレフィン樹脂及びアクリル樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である。熱線遮蔽剤が均一に分布した熱線遮蔽層を得ることができる。
(7)前記接着樹脂層は、エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む。
(8)前記フォトクロミック材料を含む透明基板又は接着樹脂層が屋外側、前記熱線遮蔽層が屋内側となるように配置されて使用される。
また、本発明は、フォトクロミック材料を含む接着樹脂層と、熱線遮蔽剤及びバインダ樹脂を含む熱線遮蔽層とを含む熱線遮蔽性調光フィルム;及び
2つの接着樹脂層の間に、熱線遮蔽剤及びバインダ樹脂を含む熱線遮蔽層を有する構成を有し、前記2つの接着樹脂層のうち少なくとも一方がフォトクロミック材料を含むことを特徴とする熱線遮蔽性調光フィルムを提供する。
本発明に係る熱線遮蔽性調光ウインドウは、熱線遮蔽層と、フォトクロミック材料を含む透明基板又は接着樹脂層とを有している。フォトクロミック材料は可視光の透過量の調整機能を有するので、熱線遮蔽層の作用と共に強い日差しが差し込むことによる屋内での眩しさを低減する効果が奏される。また、熱線遮蔽層はバインダ樹脂を含むので塗工等の簡易な方法で形成することができ、生産性が向上した熱線遮蔽性調光ウインドウを提供することができる。
本発明に係る熱線遮蔽性調光ウインドウの第1の実施の形態を示す概略断面図である。 本発明に係る熱線遮蔽性調光ウインドウの第2の実施の形態を示す概略断面図である。 本発明に係る熱線遮蔽性調光ウインドウの第3の実施の形態を示す概略断面図である。 本発明に係る熱線遮蔽性調光ウインドウの第4の実施の形態を示す概略断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明を説明する。図1は、本発明に係る熱線遮蔽性調光ウインドウの第1の実施の形態を示す概略断面図である。この熱線遮蔽性調光ウインドウ10は、透明基板11/接着樹脂層16/熱線遮蔽層15/接着樹脂層18/透明基板14がこの順で積層一体化された構成を有する。透明基板11はフォトクロミック材料を含んでおり、これにより屋外から入射する可視光の透過量が調整される。この熱線遮蔽性ウインドウ10を建物や自動車等の窓枠に設置する場合には、フォトクロミック材料含有透明基板11が屋外側となるように配置することが好ましい。本実施の形態の熱線遮蔽性調光ウインドウ10は、接着樹脂層16、熱線遮蔽層15及び接着樹脂層18を積層することにより得られる積層フィルム(一般に合わせガラス用中間膜とも呼ばれる)が2枚の透明基板11、14によって挟持された、いわゆる合わせガラスである。
図2は、本発明に係る熱線遮蔽性調光ウインドウの第2の実施の形態を示す概略断面図である。この熱線遮蔽性調光ウインドウ20は、透明基板22/接着樹脂層27/熱線遮蔽層25/接着樹脂層28/透明基板24がこの順で積層一体化された構成を有する。本実施の形態では、接着樹脂層27がフォトクロミック材料を含んでおり、これにより屋外から入射する可視光の透過量が調整される。この熱線遮蔽性ウインドウ20を窓枠に設置する場合には、透明基板22が屋外側となるように配置することが好ましい。本実施の形態の熱線遮蔽性調光ウインドウ20は、接着樹脂層27、熱線遮蔽層25及び接着樹脂層28を積層することにより得られる積層フィルム(一般に合わせガラス用中間膜とも呼ばれる)が2枚の透明基板22、24によって挟持された、いわゆる合わせガラスである。
図3は、本発明に係る熱線遮蔽性調光ウインドウの第3の実施の形態を示す概略断面図である。この熱線遮蔽性調光ウインドウ30は上記実施の形態とは異なり、透明基板が1枚の場合のウインドウの一例である。透明基板31/接着樹脂層36/熱線遮蔽層35がこの順で接着一体化された構成を有している。透明基板31はフォトクロミック材料を含んでおり、これにより屋外から入射する可視光の透過量が調整される。この熱線遮蔽性調光ウインドウ30を窓枠に設置する場合には、フォトクロミック材料含有透明基板31が屋外側となるように配置することが好ましい。接着樹脂層36は設けられていなくてもよく、熱線遮蔽層35が透明基板31上に直接設けられていてもよい。
図4は、本発明に係る熱線遮蔽性調光ウインドウの第4の実施の形態を示す概略断面図である。この熱線遮蔽性調光ウインドウ40は、透明基板42/接着樹脂層47/熱線遮蔽層45がこの順で接着一体化されて構成を有する。接着樹脂層47はフォトクロミック材料を含んでおり、これにより屋外から入射する可視光の透過量が調整される。この熱線遮蔽性調光ウインドウ40を窓枠に設置する場合には、透明基板42が屋外側となるようにすることが好ましい。
図1〜図4に示す熱線遮蔽性ウインドウによれば、フォトクロミック材料を含む透明基板又は接着樹脂層を有しているので、一定量以上の可視光が入射した場合には、フォトクロミック材料が反応して発色し、可視光の透過量が低下する。そのため、熱線遮蔽層により熱線を遮蔽すると共に、一定量以上の可視光も遮蔽することができるので、日差しが強い日には、屋内側の温度上昇を効果的に防止しつつ眩しさの低減も図ることができる。その一方で、日差しが弱い時間帯や天候の場合には、フォトクロミック材料は反応せず発色しないので可視光を取り込むことができる。また、熱線遮蔽層は、熱線遮蔽剤及びバインダ樹脂から形成される有機高分子製のため、低コストの塗工法等による層形成が可能であり、生産性を向上させることができる。
また、図1及び図2に示す熱線遮蔽性調光ウインドウは、透明基板を2枚用いた合わせガラスであるので、衝撃等でウインドウが破損した場合であっても、接着樹脂層により破片の飛散が防止されるため、安全性及び防犯性に優れている。一方、図3及び図4に示す熱線遮蔽性調光ウインドウのように、透明基板が1枚の簡易な構成であっても、熱線及び可視光による温度上昇防止効果及び可視光の透過量の調整効果が奏される。
なお、図1〜図4に示す熱線遮蔽性調光ウインドウにおいて、熱線遮蔽層としては、PET等の透明プラスチックフィルム上に塗工等により形成されたものを用いることが好ましい。この場合その表裏は特に制限されず、例えば合わせガラスの場合、フォトクロミック含有材料透明基板/接着樹脂層/透明プラスチックフィルム/熱線遮蔽層/接着樹脂層/透明基板の順で積層してもよいし、フォトクロミック材料含有透明基板/接着樹脂層/熱線遮蔽層/透明プラスチックフィルム/接着樹脂層/透明基板の順で積層してもよい。
なお、本発明において、熱線とは、一般に赤外線、特に太陽光線の中でも温度を高く上昇させる780nm以上の波長を有する赤外線を意味する。また、フォトクロミック材料含有透明基板の「透明」とは、フォトクロミック材料が光に対して未反応・未発色状態における可視光に対しての透明を意味する。以下、本発明に使用する各部材及び各部材に配合する材料について説明する。
[フォトクロミック材料]
フォトクロミック材料は、単一の化合物が光によって吸収スペクトルの異なる2つ状態に可逆的に異性化する物質である。一定量を超える光(特に紫外線)が照射されると発色する一方で、照射される光の量が一定量を下回ると、発色が消失する。発色することにより可視光の入射が遮られるので、眩しさを低減することができる。
使用可能なフォトクロミック材料としては、有機フォトクロミック化合物及び無機フォトクロミック化合物が挙げられる。有機フォトクロミック化合物としては、スピロピラン化合物、ジアリールエテン系化合物、スピロオキサジン系化合物、フルギド系化合物等が挙げられる。
スピロピラン系化合物としては、1−(2−ヒドロキシエチル)−3,3−ジメチルインドリノ−6’−ニトロベンゾピロスピラン、1,3,3−トリメチルインドリノベンゾピリロスピラン、1,3,3−トリメチルインドリノ−6’−ブロモベンゾピリロスピラン等が挙げられる。ジアリールエテン系化合物としては、1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−フェニル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロ−1−シクロペンテン、2,3−ビス(2,4,5−トリメチル−3−チエニル)マレイミド等が挙げられる。スピロオキサジン系化合物としては、1−(メタ)アクリルアミドエチル−3,3−ジメチルインドリノスピロナフトオキサジン、1−(メタ)アクリロキシエチル−3,3−ジメチルインドリノスピロナフトオキサジン等が挙げられる。フルギド系化合物としては、フリルフルギド、ジメチルアミノインドリルフルギド、チエニルフルギド等が挙げられる。無機フォトクロミック化合物としては、塩化銀等のハロゲン化銀が挙げられる。好ましいフォトクロミック材料は、耐久性に優れる無機フォトクロミック化合物である。
これらフォトクロミック材料は1種単独でも2種以上を組み合わせ使用することもできる。フォトクロミック材料は、上記説明した図1及び図3に示す熱線遮蔽性ウインドウ10、30の場合、すなわち透明基板に含有させる場合には、透明基板100質量部に対して一般に5〜100質量部で含んでいればよい。なお、フォトクロミック材料を含むガラスは、一般にフォトクロミックガラスとして知られている。
上記説明した図2及び図4に示す熱線遮蔽性ウインドウ20、40の場合、すなわち接着樹脂層に含有させる場合には、少なくともその効果が奏される量を含有させればよく、例えば、接着樹脂100質量部に対して5〜100質量部の量で配合する。この範囲であれば、可視光の透過量を効率的に調整することができる。
[熱線遮蔽層]
本発明において、熱線遮蔽層は、熱線遮蔽剤及びバインダ樹脂を含む樹脂組成物から形成される層である。熱線遮蔽剤としては、無機系材料又は有機系色素が挙げられる。例えば、タングステン酸化物及び/又は複合タングステン酸化物、インジウム−錫酸化物、錫酸化物、アンチモン−錫酸化物、フタロシアニン系色素、金属錯体系色素、ニッケルジチオレン錯体系色素、シアニン系色素、スクアリリウム系色素、ポリメチン系色素、アゾメチン系色素、アゾ系色素、ポリアゾ系色素、ジイモニウム系色素、アミニウム系色素、アントラキノン系色素等を挙げることができる。特に、耐候性が高いことから、タングステン酸化物及び/又は複合タングステン酸化物が好ましい。
熱線遮蔽剤として、タングステン酸化物及び/又は複合タングステン酸化物を使用する場合、その微粒子をバインダ樹脂に分散させて使用する。熱線遮蔽層における、タングステン酸化物及び/又は複合タングステン酸化物の微粒子の含有量に特に制限は無いが、1m2当たり、一般に0.1〜50g、0.1〜20gが好ましく、さらに0.1〜10gが好ましい。このような範囲で複合タングステン酸化物の微粒子を含むことにより、得られる熱線遮蔽性調光ウインドウの熱線遮蔽性が向上する。
タングステン酸化物は、一般式WyOz(但し、Wはタングステン、Oは酸素、2.2≦z/y≦2.999)で表される酸化物である。また、複合タングステン酸化物は、上記タングステン酸化物に、元素M(但し、Mは、H、He、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、Mg、Zr、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、B、F、P、S、Se、Br、Te、Ti、Nb、V、Mo、Ta、Re、Be、Hf、Os、Bi、Iのうちから選択される1種類以上の元素)を添加した組成を有するものである。これにより、z/y=3.0の場合も含めて、WyOz中に自由電子が生成され、近赤外線領域に自由電子由来の吸収特性が発現し、1000nm付近の近赤外線吸収材料として有効となる。本発明では、複合タングステン酸化物が好ましい。
上述した一般式WyOz(但し、Wはタングステン、Oは酸素、2.2≦z/y≦2.999)で表記されるタングステン酸化物において、タングステンと酸素との好ましい組成範囲は、タングステンに対する酸素の組成比が3よりも少なく、さらには、当該熱線遮蔽剤をWyOzと記載したとき、2.2≦z/y≦2.999である。このz/yの値が、2.2以上であれば、熱線遮蔽剤中に目的以外であるWO2の結晶相が現れるのを回避することが出来るとともに、材料としての化学的安定性を得ることが出来るので有効な熱線遮蔽剤として適用できる。一方、このz/yの値が、2.999以下であれば必要とされる量の自由電子が生成され効率よい熱線遮蔽剤となり得る。
複合タングステン酸化物は、安定性の観点から、一般に、MxWyOz(但し、Mは、H、He、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、Mg、Zr、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、B、F、P、S、Se、Br、Te、Ti、Nb、V、Mo、Ta、Re、Be、Hf、Os、Bi、Iうちから選択される1種類以上の元素、Wはタングステン、Oは酸素、(0.001≦x/y≦1、2.2≦z/y≦3)で表される酸化物であることが好ましい。アルカリ金属は、水素を除く周期表第1族元素、アルカリ土類金属は周期表第2族元素、希土類元素は、Sc、Y及びランタノイド元素である。特に、熱線遮蔽剤としての光学特性、耐候性を向上させる観点から、M元素が、Cs、Rb、K、Tl、In、Ba、Li、Ca、Sr、Fe、Snのうちの1種類以上であるものが好ましい。
また、複合タングステン酸化物は、シランカップリング剤で処理されていることが好ましい。優れた分散性が得られ、優れた赤外線カット機能が得られる。
元素Mの添加量を示すx/yの値が0.001より大きければ、十分な量の自由電子が生成され熱線吸収効果を十分に得ることが出来る。元素Mの添加量が多いほど、自由電子の供給量が増加し、熱線吸収効果も上昇するが、x/yの値が1程度で飽和する。また、x/yの値が1より小さければ、熱線遮蔽層中に不純物相が生成されるのを回避できるので好ましい。
酸素量の制御を示すz/yの値については、MxWyOzで表記される複合タングステン酸化物においても、上述のWyOzで表記される熱線遮蔽剤と同様の機構が働くことに加え、z/y=3.0においても、上述した元素Mの添加量による自由電子の供給があるため、2.2≦z/y≦3.0が好ましく、さらに好ましくは2.45≦z/y≦3.0である。
さらに、複合タングステン酸化物が六方晶の結晶構造を有する場合、当該酸化物の可視光領域の透過が向上し、近赤外領域の吸収が向上する。
この六角形の空隙に元素Mの陽イオンが添加されて存在するとき、可視光領域の透過が向上し、近赤外領域の吸収が向上する。ここで、一般的には、イオン半径の大きな元素Mを添加したとき当該六方晶が形成され、具体的には、Cs、K、Rb、Tl、In、Ba、Sn、Li、Ca、Sr、Feを添加したとき六方晶が形成されやすい。勿論これら以外の元素でも、WO6単位で形成される六角形の空隙に添加元素Mが存在すれば良く、上記元素に限定される訳ではない。
六方晶の結晶構造を有する複合タングステン酸化物が均一な結晶構造を有するとき、添加元素Mの添加量は、x/yの値で0.2以上0.5以下が好ましく、更に好ましくは0.33である。x/yの値が0.33となることで、添加元素Mが、六角形の空隙の全てに配置されると考えられる。
また、六方晶以外では、正方晶、立方晶のタングステンブロンズも熱線吸収効果がある。そして、これらの結晶構造によって、近赤外線領域の吸収位置が変化する傾向があり、立方晶<正方晶<六方晶の順に、吸収位置が長波長側に移動する傾向がある。また、それに付随して可視光線領域の吸収が少ないのは、六方晶<正方晶<立方晶の順である。このため、より可視光領域の光を透過して、より赤外線領域の光を遮蔽する用途には、六方晶のタングステンブロンズを用いることが好ましい。
また、複合タングステン酸化物の表面が、Si、Ti、Zr、Alの一種類以上を含有する酸化物で被覆されていることは、耐候性の向上の観点から好ましい。
上記一般式WyOzで表記されるタングステン酸化物、及び/又は、MxWyOzで表記される複合タングステン酸化物は、タングステン化合物出発原料を不活性ガス雰囲気もしくは還元性ガス雰囲気中で熱処理して得ることができる。
タングステン化合物の出発原料には、3酸化タングステン粉末、もしくは酸化タングステンの水和物、もしくは、6塩化タングステン粉末、もしくはタングステン酸アンモニウム粉末、もしくは、6塩化タングステンをアルコール中に溶解させた後乾燥して得られるタングステン酸化物の水和物粉末、もしくは、6塩化タングステンをアルコール中に溶解させたのち水を添加して沈殿させこれを乾燥して得られるタングステン酸化物の水和物粉末、もしくはタングステン酸アンモニウム水溶液を乾燥して得られるタングステン化合物粉末、金属タングステン粉末から選ばれたいずれか一種類以上であることが好ましい。
ここで、タングステン酸化物を製造する場合には製造工程の容易さの観点より、タングステン酸化物の水和物粉末、もしくはタングステン酸アンモニウム水溶液を乾燥して得られるタングステン化合物粉末、を用いることがさらに好ましく、複合タングステン酸化物を製造する場合には、出発原料が溶液であると各元素を容易に均一混合可能となる観点より、タングステン酸アンモニウム水溶液や、6塩化タングステン溶液を用いることがさらに好ましい。これら原料を用い、これを不活性ガス雰囲気もしくは還元性ガス雰囲気中で熱処理して、上述した粒径のタングステン酸化物、または/及び、複合タングステン酸化物を得ることができる。
また、上記元素Mを含む一般式MxWyOzで表される複合タングステン酸化物は、上述した一般式WyOzで表されるタングステン酸化物のタングステン化合物出発原料と同様であり、さらに元素Mを、元素単体または化合物の形で含有するタングステン化合物を出発原料とする。ここで、各成分が分子レベルで均一混合した出発原料を製造するためには各原料を溶液で混合することが好ましく、元素Mを含むタングステン化合物出発原料が、水や有機溶媒等の溶媒に溶解可能なものであることが好ましい。例えば、元素Mを含有するタングステン酸塩、塩化物塩、硝酸塩、硫酸塩、シュウ酸塩、酸化物、等が挙げられるが、これらに限定されず、溶液状になるものであれば好ましい。
ここで、不活性雰囲気中における熱処理条件としては、650℃以上が好ましい。650℃以上で熱処理された出発原料は、十分な着色力を有し熱線遮蔽剤として効率が良い。不活性ガスとしてはAr、N2等の不活性ガスを用いることが良い。また、還元性雰囲気中の熱処理条件としては、まず出発原料を還元性ガス雰囲気中にて100〜650℃で熱処理し、次いで不活性ガス雰囲気中で650〜1200℃の温度で熱処理することが良い。この時の還元性ガスは、特に限定されないがH2が好ましい。また還元性ガスとしてH2を用いる場合は、還元雰囲気の組成として、H2が体積比で0.1%以上が好ましく、さらに好ましくは2%以上が良い。0.1%以上であれば効率よく還元を進めることができる。
水素で還元された原料粉末はマグネリ相を含み、良好な赤外線遮蔽特性を示し、この状態で熱線遮蔽剤として使用可能である。しかし、酸化タングステン中に含まれる水素が不安定であるため、耐候性の面で応用が限定される可能性がある。そこで、この水素を含む酸化タングステン化合物を、不活性雰囲気中、650℃以上で熱処理することで、さらに安定な熱線遮蔽剤を得ることができる。この650℃以上の熱処理時の雰囲気は特に限定されないが、工業的観点から、N2、Arが好ましい。当該650℃以上の熱処理により、熱線遮蔽剤中にマグネリ相が得られ耐候性が向上する。
複合タングステン酸化物は、シランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤等のカップリング剤で表面処理されていることが好ましい。シランカップリング剤が好ましい。これによりバインダ樹脂との親和性が良好となり、透明性、熱線カット性の他、各種物性が向上する。
シランカップリング剤の例として、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニルエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、トリメトキシアクリルシランを挙げることができる。ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、トリメトキシアクリルシランが好ましい。これらシランカップリング剤は、単独で使用しても、又は2種以上組み合わせて使用しても良い。また上記化合物の含有量は、複合タングステン酸化物100質量部に対して5〜20質量部で使用することが好ましい。
本発明で使用される熱線遮蔽剤の平均粒子径は、10〜800nm、特に10〜400nmであるのが好ましい。これは、800nmよりも小さい粒子は、散乱により光を完全に遮蔽することが無く、可視光線領域の視認性を保持し、同時に効率良く透明性を保持することができるからである。特に可視光領域の透明性を重視する場合は、さらに粒子による散乱を考慮することが好ましい。この粒子による散乱の低減を重視するとき、平均粒子径は20〜200nm、特に20〜100nmが好ましい。
なお、熱線遮蔽剤の平均粒子径は、熱線遮蔽層の断面を透過型電子顕微鏡により倍率100万倍程度で観測し、少なくとも100個の熱線遮蔽剤の投影面積円相当径を求め、その数平均値とする。
熱線遮蔽層における(複合)タングステン酸化物の含有量は、バインダ樹脂100質量部に対して、10〜500質量部、さらに20〜500質量部、特に30〜300質量部であるのが好ましい。
熱線遮蔽層に含まれるバインダ樹脂としては、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、オレフィン樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、及びポリビニルブチラール樹脂(PVB)などが挙げられる。なかでも、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、及びアクリル樹脂が好ましく用いられる。これらのバインダ樹脂は、耐光性に優れ、変色しにくい。また、これらのバインダ樹脂を用いた場合、熱線遮蔽層は、熱線遮蔽剤を含む樹脂組成物の硬化層であるのが好ましい。前記樹脂は一種単独で用いられてもよく、二種以上を併用してもよい。また、バインダ樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)やポリビニルブチラール等の粘着性樹脂を使用した場合には、接着性を有する熱線遮蔽層が得られ、他に接着樹脂層(例えば、図1に示す接着樹脂層16、18)などを使用せずに熱線遮蔽層のみで透明基板と接着し、合わせガラスを作製することができる。この場合、EVAが特に好ましく用いられる。
フッ素樹脂の例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)、フルオロエチレンビニルエーテル(FEVE)及びエチレンクロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、下記構造:
Figure 2013091234
(n=10〜1000)
を有する重合体Aを挙げることができる。これらの中で、上記重合体A、フルオロエチレンビニルエーテル(FEVE)が好ましい。これらの(共)重合体は、さらに官能基(例、アルコキシシリル基、ヒドロキシル基、アミノ基、イミノ基、(メタ)アクリロイロキシ基、エポキシ基、カルボキシル基、スルホニル基、アクリレート型イソシアヌレート基、硫酸塩基)を有していても良い。市販されているフッ素樹脂の好ましい例としては、ルミフロン(登録商標、旭硝子(株)製)、サイトップ(登録商標、旭硝子(株)製)、ゼッフル(登録商標、ダイキン化学(株)製)、オプツール(登録商標、ダイキン化学(株)製)を挙げることができる。
シリコーン樹脂の例としては、ストレートシリコーンワニス及び変性シリコーンワニスを挙げることができる。ストレートシリコーンワニスは、通常、フェニルトリクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシランの加水分解重合により化される)。変性シリコーンワニスは、シリコーンワニスにアルキド、ポリエステル、アクリル、エポキシ等の樹脂を反応させたものである。市販されているシリコーン樹脂の好ましい例としては、シリコーンワニスKRシリーズ(信越化学(株)製)を挙げることができる。
オレフィン樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン等を挙げることができる。
アクリル樹脂のモノマーとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、;フェノキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート等のフェノキシアルキル(メタ)アクリレート;2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−プロポキシエチル(メタ)アクリレート、2−ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2−メトキシブチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート;ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート;ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。アクリル樹脂は、これらのモノマーの単独重合体又は2種以上の共重合体、前記モノマーと他の共重合性単量体との共重合体を挙げることができる。
熱線遮蔽層の厚さは、0.1〜15μm、特に3〜10μmとするのが好ましい。
熱線遮蔽層は、透明プラスチックフィルム上に形成されるのが好ましい。透明プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンアフタレート(PEN)フィルム、ポリエチレンブチレートフィルムを挙げることができ、PETフィルムが好ましい。プラスチックフィルムの厚さは、10〜400μm、特に20〜200μmであるのが好ましい。また、プラスチックフィルム表面には、接着性を向上させるために、予めコロナ処理、プラズマ処理、火炎処理、プライマー層コート処理などの接着処理を施してもよい。
熱線遮蔽剤及びバインダ樹脂を含む熱線遮蔽層は、好ましくは、熱線遮蔽剤、バインダ樹脂、及び必要に応じて有機溶剤を含む樹脂組成物の硬化層である。熱線遮蔽層を作製するには、例えば、樹脂組成物をプラスチックフィルムなどの基材上に塗布し、単に乾燥させる方法などが用いられる。
樹脂組成物を硬化させる際は、重合開始剤を使用することが好ましい。例えば、熱硬化させる場合には熱重合開始剤を使用し、紫外線硬化させる場合には光重合開始剤を使用することが好ましい。
熱重合開始剤としては、t−ブチルヒドロパーオキサイド、ジーt−ブチルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジミリスチルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)、クミルパーオキシオクトエートなどの有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンニトリルなどのアゾ化合物などを挙げられる。
光重合開始剤としては、樹脂の性質に適した任意の化合物を使用することができる。例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルホリノプロパン−1などのアセトフェノン系、ベンジルジメチルケタールなどのベンゾイン系、ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系、イソプロピルチオキサントン、2−4−ジエチルチオキサントンなどのチオキサントン系、その他特殊なものとしては、メチルフェニルグリオキシレートなどが使用できる。特に好ましくは、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルホリノプロパン−1、ベンゾフェノン等が挙げられる。これら光重合開始剤は、必要に応じて、4−ジメチルアミノ安息香酸のごとき安息香酸系叉は、第3級アミン系などの公知慣用の光重合促進剤の1種または2種以上を任意の割合で混合して使用することができる。また、光重合開始剤は、1種単独でまたは2種以上の混合で使用することができる。特に1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・スペシャリティケミカルズ社製、イルガキュア184)が好ましい。
光重合開始剤の量は、樹脂組成物に対して一般に0.1〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%である。
熱線遮蔽層を作製する場合、バインダ樹脂、熱線遮蔽剤、必要に応じて重合開始剤、及び有機溶剤などを含む樹脂組成物を、透明プラスチックフィルム又は透明基材など所定の基材上に塗布し、乾燥させた後、必要に応じて加熱、又は紫外線、X線、γ線、電子線などの光照射により硬化させる方法が好ましく用いられる。乾燥は、プラスチックフィルム上に塗布した樹脂組成物を60〜150℃、特に70〜110℃で加熱することにより行うのが好ましい。乾燥時間は1〜10分間程度でよい。光照射は、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンアーク、メタルハライドランプ等の光線から発する紫外線を照射して行うことができる。樹脂組成物に用いられる有機溶剤としては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、イソプロピルアルコール等のアルコール類を挙げることができる。また、上記熱線遮蔽剤及び上記バインダ樹脂等を含む樹脂組成物をカレンダ成形、押出成形等により製膜することによりフィルムを作製し、熱線遮蔽層としてもよい。
[接着樹脂層]
本発明において接着樹脂層の接着樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体、金属イオン架橋エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、部分鹸化エチレン−酢酸ビニル共重合体、カルボキシル化エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル−(メタ)アクリレート共重合体などのエチレン系共重合体を使用することができる(なお、「(メタ)アクリル」は「アクリル又はメタクリル」を示す。)。また、接着樹脂層には、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ゴム系粘着剤、SEBS及びSBS等の熱可塑性エラストマー等も用いることができる。
この中でも、優れた接着性を示し、高い透明性を有することからEVAを用いるのが好ましい。この場合、EVAは、酢酸ビニル含有率が、23〜38質量%、特に23〜28質量%であることが好ましい。これにより接着性及び透明性に優れる接着樹脂層を得ることができる。またEVAのメルト・フロー・インデックス(MFR)が、4.0〜30.0g/10分、特に8.0〜18.0g/10分であることが好ましい。予備圧着が容易になる。
接着樹脂層にエチレン系共重合体を用いる場合、更に有機過酸化物を含むのが好ましい。有機過酸化物により架橋硬化させることにより、隣接する層と透明基板等を強固に接合一体化することができる。有機過酸化物としては、100℃以上の温度で分解してラジカルを発生するものであれば、どのようなものでも併用することもできる。有機過酸化物は、一般に、成膜温度、組成物の調整条件、硬化(貼り合わせ)温度、被着体の耐熱性、貯蔵安定性を考慮して選択される。特に、半減期10時間の分解温度が70℃以上のものが好ましい。
この有機過酸化物の例としては、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3−ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシアセテート、メチルエチルケトンパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオキシベンゾエート、ブチルハイドロパーオキサイド、p−メンタンハイドロパーオキサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、ヒドロキシヘプチルパーオキサイド、クロロヘキサノンパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、クミルパーオキシオクトエート、コハク酸パーオキサイド、アセチルパーオキサイド、m−トルオイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソブチレーオ及び2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイドを挙げることができる。
また、接着樹脂層は、更に架橋助剤や接着向上剤としてシランカップリング剤を含むのが好ましい。
架橋助剤としては、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等に複数のアクリル酸あるいはメタクリル酸をエステル化したエステル、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレートなどの多官能化合物を挙げることができる。架橋時助剤の含有量は、エチレン系共重合体100質量部に対して5質量部以下であることが好ましい。
シランカップリング剤の例として、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニルエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランを挙げることができる。これらシランカップリング剤は、単独で使用しても、又は2種以上組み合わせて使用しても良い。また上記化合物の含有量は、エチレン系共重合体100質量部に対して5質量部以下であることが好ましい。
接着樹脂層は、種々の物性(機械的強度、接着性、透明性等の光学的特性、耐熱性、耐光性、架橋速度等)の改良あるいは調整、特に機械的強度、耐光性の改良のため、アクリロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物、エポキシ基含有化合物、可塑剤、紫外線吸収剤を含んでいることが好ましい。
特に、紫外線吸収剤を含む場合、紫外線の入射が遮られて屋内側に位置する接着樹脂層や熱線遮蔽層の紫外線による劣化を防止することができる。紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系化合物、トリアジン系化合物、ベンゾエート系化合物及び、ヒンダードアミン系化合物を挙げることができる。黄変を抑制する観点から、ベンゾフェノン系化合物が好ましい。上記紫外線吸収剤は、エチレン系共重合体100質量部に対して0.01〜1.5質量部(特に0.5〜1.0質量部)使用することが好ましい。
接着樹脂層の厚さは、100〜2000μm、特に400〜1000μmであるのが好ましい。
接着樹脂層を作製するには、例えば、上述した接着樹脂及び有機過酸化物等を含む組成物を、通常の押出成形、カレンダ成形(カレンダリング)等により成形して層状物を得る方法などを用いることができる。組成物の混合は、40〜90℃、特に60〜80℃の温度で加熱混練することにより行うのが好ましい。また、製膜時の加熱温度は、架橋剤が反応しない或いはほとんど反応しない温度とすることが好ましい。例えば、40〜90℃、特に50〜80℃とするのが好ましい。接着樹脂層は透明プラスチックフィルムや透明基板の表面に直接形成しても良く、別途、フィルム状の接着剤シートを使用して形成しても良い。
[透明基板]
本発明の熱線遮蔽性調光ウインドウの透明基板としては、特に限定されないが、例えば珪酸塩ガラス、無機ガラス板、無着色透明ガラス板などのガラス板の他、透明プラスチック板を用いてもよい。プラスチック板としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンアフタレート(PEN)、ポリエチレンブチレート等を挙げることができ、特にPETが好ましい。透明基板の厚さは、1〜20mm程度が一般的である。2枚以上の透明基板を有する熱線遮蔽性調光ウインドウの場合、透明基板は、同一の透明基板を用いてもよく、異なる透明基板を組み合わせて用いてもよい。透明基板の強度と合わせガラスの用途とを考慮して、透明基板の組み合わせを決定するのが好ましい。
[熱線遮蔽性調光ウインドウ]
本発明の熱線遮蔽性調光ウインドウを製造するには、例えば、熱線遮蔽層と接着樹脂層とを積層することにより得たフィルムを透明基板と積層した後、脱気し、加熱下に押圧する方法などが用いられる。これらの工程は、例えば、真空袋方式、ニップロール方式等を用いて行われる。これにより、各層と透明基板と接着一体化することができる。
前記接合一体化は、前記積層体を、一般に100〜150℃、特に140℃付近で、10分〜120分、好ましくは10分〜60分、加熱処理することにより行われる。前記架橋は、例えば80〜120℃の温度で予備圧着した後に行われてもよい。前記加熱処理は、例えば140℃で10〜30分間(雰囲気温度)が特に好ましい。また、前記加熱処理は2×104〜2×105Paのプレス圧力を積層体に加えながら行うのが好ましい。架橋後の積層体は一般に室温で行われるが、特に、冷却は速いほど好ましい。
本発明は上記各実施の形態の構成に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
本発明の熱線遮蔽性調光ウインドウは、ビルや家屋等の建物、自動車やバス等の乗り物の窓ガラスとして有効に使用することができる。
10、20、30、40 熱線遮蔽性調光ウインドウ
11、31 フォトクロミック材料含有透明基板
14、24 透明基板
15、25、35、45 熱線遮蔽層
16、36 接着樹脂層
18、28 接着樹脂層
22、42 透明基板
27、47 フォトクロミック材料含有接着樹脂層

Claims (12)

  1. 透明基板と、熱線遮蔽剤及びバインダ樹脂を含む樹脂組成物から形成される熱線遮蔽層と、を有し、
    前記透明基板は、フォトクロミック材料を含むことを特徴とする熱線遮蔽性調光ウインドウ。
  2. 透明基板と、接着樹脂層と、熱線遮蔽剤及びバインダ樹脂を含む樹脂組成物から形成される熱線遮蔽層と、を有し、
    前記接着樹脂層がフォトクロミック材料を含むことを特徴とする熱線遮蔽性調光ウインドウ。
  3. 更に透明プラスチックフィルムを有し、
    前記熱線遮蔽層が当該透明プラスチックフィルムの一方の表面に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱線遮蔽性調光ウインドウ。
  4. 前記透明プラスチックフィルムが前記接着樹脂層又は前記熱線遮蔽層を介して前記透明基板に接着されていることを特徴とする請求項3に記載の熱線遮蔽性調光ウインドウ。
  5. 更に別の透明基板を有し、
    前記透明基板と当該別の透明基板との間に、前記接着樹脂層及び/又は前記熱線遮蔽層が介在し、接着一体化されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の熱線遮蔽性調光ウインドウ。
  6. 前記熱線遮蔽剤は、タングステン酸化物及び/又は複合タングステン酸化物であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の熱線遮蔽性調光ウインドウ。
  7. 前記タングステン酸化物が、一般式WyOz(但し、Wはタングステン、Oは酸素を表し、そして2.2≦z/y≦2.999である)で表され、前記複合タングステン酸化物が、一般式MxWyOz(但し、Mは、H、He、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、Mg、Zr、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、B、F、P、S、Se、Br、Te、Ti、Nb、V、Mo、Ta、Re、Be、Hf、Os、Bi、Iうちから選択される1種類以上の元素、Wはタングステン、Oは酸素を表し、そして0.001≦x/y≦1、2.2≦z/y≦3である)で表される請求項7に記載の熱線遮蔽性調光ウインドウ。
  8. 前記バインダ樹脂が、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、オレフィン樹脂及びアクリル樹脂からなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の熱線遮蔽性調光ウインドウ。
  9. 前記接着樹脂層は、エチレン−酢酸ビニル共重合体を含むことを特徴とする請求項2〜8の何れか1項に記載の熱線遮蔽性調光ウインドウ。
  10. 前記フォトクロミック材料を含む透明基板又は接着樹脂層が屋外側、前記熱線遮蔽層が屋内側となるように配置されて使用されることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の熱線遮蔽性調光ウインドウ。
  11. フォトクロミック材料を含む接着樹脂層と、熱線遮蔽剤及びバインダ樹脂を含む熱線遮蔽層とを有する熱線遮蔽性調光フィルム。
  12. 2つの接着樹脂層の間に、熱線遮蔽剤及びバインダ樹脂を含む熱線遮蔽層を有する構成を有し、
    前記2つの接着樹脂層のうち少なくとも一方がフォトクロミック材料を含むことを特徴とする熱線遮蔽性調光フィルム。
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