JP2013091232A - 配送伝票、及びその運用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 1つの配送伝票で複数のサービスが選択でき、印字はインクジェットプリンタのほかレーザプリンタでも印字できる配送伝票、及びその運用方法を提供する。
【解決手段】 印字用基材11と、タック基材21と剥離紙25が粘着剤層33を介して貼り合せられたタックシート20とが、擬似接着層13及び/又は接着層31を介して積層された枚葉状の配送伝票10であって、印字用基材11に予め共通情報として印刷された複数の配送サービス名50が網点率10〜80%の網点で印刷されており、配送伝票10へインクジェット式カット紙プリンタで個別配送情報を印字する際に、希望しない1又は複数の前記配送サービス名50を選択して黒ベタで印字することによって、印字用基材11の配送サービス名50が選択的に非表示可能とできることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、配送伝票に関し、さらに詳しくは、複数の配送サービス名から、不必要な配送サービス名を非表示とし、残った配送サービス名で使用可能な1パートタイプの配送伝票、及びその運用方法に関するものである。
本明細書において、配合を示す「比」、「部」、「%」などは特に断わらない限り質量基準であり、「/」印は一体的に積層されていることを示す。
(背景技術)配送伝票は判取り片が必要で、印字用基材とタックシートが部分的に擬似接着した構成となっており、印字用基材とタックシートという観点から言えば2パートであり、タックシート自体がタック基材と剥離紙が積層されていることから考えれば3パートと呼ぶこともできるが、ここでは、形態的な特徴を現し、当業者の呼称である「1パート、1pt」と呼ぶことにする。配送伝票の1パート化はEDI(電子データ交換)によって、配送業者には伝票のコストダウン、EDIによる一括精算化、配送ドライバーの業務負荷の軽減のメリットがあり、荷主には手書き不要、汎用プリンタでの印字、投資せずに電子データ化が図れるために、従来の多パート複写伝票から、通信販売会社や百貨店等のギフト配送の大口荷主、中口荷主に展開され、さらに小口荷主、個人荷主までサービスが広まりつつある。
大口荷主であれば発払便、着払便、コレクト便などの専用配送伝票を作れる。しかしながら、小口や個人荷主では規模が小さく専用配送伝票を作ると、荷主及び伝票の製造者の双方で複数配送伝票の用意、在庫管理、伝票単価のアップとコストが増大するという欠点がある。単純に配送伝票を共通化させ、当該配送伝票内に発払便、着払便、コレクト便などといった文字を印字すればよいように思えるが、毎日多量の荷物を扱う人間ではよく見ないと確認できない配送伝票では、荷物の処理能力が低下し、サービスレベル(配送品質)も低下するという問題点もある。1pt方式の配送伝票はお届け先や依頼人などの個別配送情報がデジタルデータ化され、これまでの物理的複写に代えてデータを印字すればよく、配送伝票への個別配送情報の印字には、比較的安価であるインクジェットプリンタが多く、またレーザプリンタ、サーマルプリンタなども用いられている。
そこで、配送伝票は(1)複数配送伝票の用意が不要で、低コストな配送伝票でありながら、1つの配送伝票で複数のサービスが選択でき、(2)個別配送情報の印字にはインクジェットプリンタのほかレーザプリンタでも印字できて、(3)配送伝票の運用にあたっては荷物の処理能力が低下せず、サービスレベル(配送品質)も低下しない配送伝票の運用方法が求められている。
特開2004−354418号公報 特開2004−130648号公報
(従来技術)従来、積層ラベル(実質的に配送伝票)としては、前記ラベル基材と、前記タックシートが擬似接着構造及び/又は接着構造を介して、貼り合わせられた積層ラベルであって、前記剥離シートは、裏面に印字ができるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、剥離紙15を剥離したときに、出荷控え、デポ控え、売上票などとして二次使用できるように、剥離紙15の裏面に印字が可能である故に、剥離紙15の裏面に印字したり、予め印刷しておいたりしておくという欠点がある。
また、配送伝票としては、前記配送サービス選択表示手段は、前記タック基材に予め共通情報として印刷された複数の配送サービスに対応する複数の配送サービス表示部と、前記印字用基材に形成され、前記各配送サービス表示部に合わせて切取予定線で区画された複数の隠蔽部とを備え、前記印字用基材の前記隠蔽部を前記切取予定線に沿って、前記擬似接着層から剥離することによって、前記タック基材の前記配送サービス表示部が選択的に表出可能であるものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、隠蔽部を切取予定線に沿って剥離することで、配送サービスを選択的に表出させるために、隠蔽部を予定線で剥離するという手間がかかり、毎日多量の荷物を扱う荷主では荷物の処理能力が低下し、サービスレベル(配送品質)も低下するという問題点がある。
そこで、本発明は上記のような問題点を解消するために、本発明者らは鋭意研究を進め、本発明の完成に至ったものである。その目的は、(1)複数配送伝票の用意が不要で、低コストな配送伝票でありながら、1つの配送伝票で複数のサービスが選択でき、(2)個別配送情報の印字にはインクジェットプリンタのほかレーザプリンタでも印字できて、(3)配送伝票の運用にあたっては荷物の処理能力が低下せず、サービスレベル(配送品質)も低下しない配送伝票、及びその運用方法を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1の発明に係わる配送伝票は、印字用基材11と、タック基材21と剥離紙25が粘着剤層33を介して貼り合せられたタックシート20とが、擬似接着層13及び/又は接着層31を介して積層された枚葉状の配送伝票10であって、前記印字用基材11に予め共通情報として印刷された複数の配送サービス名50が網点率10〜80%の網点で印刷されており、前記配送伝票10へインクジェット式カット紙プリンタで個別配送情報を印字する際に、希望しない1又は複数の前記配送サービス名50を選択して黒ベタで印字することによって、前記印字用基材11の配送サービス名50が選択的に非表示可能であることを特徴とする。
請求項2の発明に係わる配送伝票の運用方法は、請求項1に記載の配送伝票を使用する配送伝票の運用方法において、前記配送伝票10をインクジェット式カット紙プリンタで、個別配送情報を印字する際に、希望しない1又は複数の前記配送サービス名50を選択して黒ベタで印字することによって、前記印字用基材11の配送サービス名50を選択的に非表示とすることを特徴とする。
請求項1の本発明によれば、複数配送伝票の用意が不要で、低コストな配送伝票でありながら、1つの配送伝票で複数のサービスが選択でき、個別配送情報の印字にはインクジェットプリンタのほかレーザプリンタでも印字できるという効果を奏する。
請求項2の本発明によれば、個別配送情報の印字にはインクジェットプリンタのほかレーザプリンタでも印字できて、配送伝票の運用にあたっては荷物の処理能力が低下せず、サービスレベル(配送品質)も低下しないという効果を奏する。
本願発明の1実施例を示す配送伝票の断面図である。 本願発明の印字前の配送伝票の平面図である。 本願発明の印字後の配送伝票の平面図である。 配送サービス名を選択的に非表示とする黒ベタ印字の説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
(配送伝票)本願発明の配送伝票10は、図1のように、印字用基材11と、タック基材21と剥離紙25が粘着剤層33を介して貼り合せられたタックシート20とが、擬似接着層13及び/又は接着層31を介して積層された枚葉状の配送伝票10であり、図2に示すように、前記印字用基材11に予め共通情報として印刷された複数の配送サービス名50が網点率10〜80%の網点で印刷しておき、図3に示すように、前記配送伝票10へインクジェット式カット紙プリンタで個別配送情報を印字する際に、希望しない1又は複数の前記配送サービス名50を選択して黒ベタで印字することによって、前記印字用基材11の配送サービス名50を選択的に非表示とすることができる。
(印字用基材)印字用基材11としては、充分な強度とインクジェットプリンタによる印字適性及び搬送適性を有するものであれば使用でき、例えば、上質紙、クラフト紙、複写用紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、コート紙、合成紙、樹脂フィルムによりラミネートされた紙等の紙が好適に用いられるが、セロファン、延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムの場合にはインクジェット受容層を設ければよい。印字用基材11の厚さとしては、印字適性及び取扱性から、20〜200μm程度、好ましくは50〜150μmである。
印字用基材11の表面には、図2に示すように、配達票、貼付票、ご依頼主控、お届け先控などが、それぞれ必要に応じて、剥離又は剥離できないように貼付されている。配達票、貼付票、ご依頼主控、お届け先控などは、ハーツカットなどで剥離紙25、又はタック基材21、粘着剤層33及び剥離紙25から剥離するように区分されている。
(タック基材)タック基材21については、印字用基材11と同様の紙やフィルムが使用できる。また、タック基材21へ絵柄や説明文などの印刷を施してもよい。
(目止め層)タック基材21と接着層31又は疑似接着層13との間に、接着層31又は疑似接着層13が前記両者へ浸透を防止し、両者の接着力を安定させるために、目止め層23を設けてもよい。目止め層23としては、所謂バインダと呼ばれる、従来公知の塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース誘導体などの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂やこれらの混合物が使用し、必要に応じて添加剤を加えて、公知のコーティング法又は印刷法で塗布又は印刷すればよい。
(疑似接着層)配達票、貼付票、ご依頼主控、お届け先控などのうち、剥離を必要とする票の部分は、剥離紙25又はタック基材21からそれぞれ容易に剥離できるように、疑似接着層13を介して積層されている。疑似接着層13としては、接着性の低い樹脂を使用することが好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等のオレフィン系(共)重合体を用いることが最も好ましいが、他にも、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、セルロース樹脂等の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物からなるフィルムでもよい。また、ポリウレタン等の熱硬化性樹脂等から形成されたフィルムを用いてもよい。さらに、所望に応じて、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、スリップ剤、帯電防止剤、防曇剤、着色剤、フィラー等が添加されていてもよい。剥離層21,32を形成するための樹脂の塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布量は0.1〜10μm程度、好ましくは0.5〜10μmである。
(接着層)接着層31は、タック基材21と印字用基材11を一体化するためのものであり、例えば、ウレタン系、アクリル系、酢酸ビニール系などの熱可塑性樹脂を使用することができ、フレキソ法、グラビア法などの公知の印刷法又はコーティング法によって、厚み0.1〜50μm程度、好ましくは2〜15μmに塗布し、貼り合わせ前又は後に、必要に応じて乾燥させる。タックシート20のタック基材21面と印字用基材11の非印刷面とを接着剤(又は樹脂)が乾燥していない状態で貼り合わせるウェット又はセミウェットラミネート方式、熱圧着方式や感圧方式によって貼り合わせることが好ましいが、特に限定されるものではない。
(粘着剤層)粘着剤層33は、荷物に配送伝票10を貼付可能とする層であり、アクリル系粘着剤が最も好ましいが、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーンゴム系粘着剤等でもよい。粘着剤層33を形成するための粘着剤の塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布量は0.1〜50g/m2で程度、好ましくは3〜30g/m2であり、塗布厚は0.1〜50μm程度、好ましくは3〜30μmである。
(剥離紙)剥離紙25(セパレート紙、セパ紙とも呼ばれる)としては、上質紙・コート紙・含浸紙・プラスチックフィルムなどの基材の片面に離型層を有している。離型層としては、離型性を有する材料であれば、特に限定されないが、例えば、シリコーン樹脂、有機樹脂変性シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アミノアルキド樹脂、ポリエステル樹脂などがある。これらの樹脂は、エマルジョン型、溶剤型又は無溶剤型のいずれもが使用できる。
(配送伝票の製造)配送伝票10の製造方法について説明する。
(印字用基材への印刷)前記配送伝票10の印字用基材11面へ予め共通情報を印刷し、必要に応じて、丁合のために少なくとも片側にマージナルパンチ部を設ける。
(共通情報)図2に示すように、印字用基材11に予め共通情報に1部として、例えば、発払便、着払便、コレクト便などの複数の配送サービス名50を印刷しておく。この複数の配送サービス名50は網点率10〜80%の網点で印刷とする。好ましくは網点率40〜70%の網点の印刷で、さらに好ましくは網点率50〜70%の網点の印刷である。これに加えて、共通情報としては、例えば、図2に示すように、配達票、貼付票、ご依頼主控、お届け先控などに必要な住所、氏名、品名、届け予定日、荷扱い、受領印などの記入欄であるが、記入欄については図には図示していない。印刷はオフセット印刷、活版印刷、紫外線硬化オフセット印刷などの公知のインキ及び方法で、上記の網点印刷で行えばよい。なお、配達票、貼付票、ご依頼主控、お届け先控などの印刷については、何ら制限はなく、所望の色調で、所望の網点又はベタで印刷すればよい。また、配送サービス名50についても、網点は上記の%で行うが、色調に制限はなく、所望の色調でよい。
(インキの耐水性)配送伝票10は運用時に、印字用基材11面へ個別配送情報をインクジェットプリンタで印字するが、インクジェット方式の場合は、染料系インキが主体であるため一般的に耐水性、耐光性をはじめ、保存性が劣る。このために、インクジェットインキの滲んだり、定着性が劣ったりし、また、印字後の配送伝票10でも、高湿な外部環境などによって結露を生じたり、印字された配送情報が滲んたり、する危険性がある。このために、予めインクジェット受容層を設けておいてもよく、印字用基材11面へ共通情報を印刷する際に、インクジェットインキの滲みが防止され、定着性も向上し、かつ、印字後の配送伝票10の耐水性も向上する。
(受容層)好ましい耐水性のインクジェット受容層としては、インクジェット用受容層組成物を塗布したもので、該インクジェット用受容層組成物は、少なくともカチオン性ウレタン系樹脂、カチオン性フィックス剤、フィラー、及び分子内に2個以上のアジリジニル基を有するアジリジン誘導体とを含むようにする。また、好ましくは、上記カチオン性ウレタン系樹脂に対する上記分子内に2個以上のアジリジニル基を有するアジリジン誘導体の配合割合が質量基準で、カチオン性ウレタン系樹脂:分子内に2個以上のアジリジニル基を有するアジリジン誘導体=100:1〜15である。
カチオン性ウレタン系樹脂としてはカチオン性基を有するポリカーボネート系ポリウレタン、ポリテトラメチレンエーテルグリコール系ポリウレタン、ポリエステルエーテル系ポリウレタン、ポリブチレンアジペート系ポリウレタン、ポリメチルペンタンアジペート系ポリウレタン、ポリノナンジオールアジペート/ポリオクタンアジペート系ポリウレタン、ポリメチルペンタンアジペート系ポリウレタンなどのウレタン系樹脂で、好ましくは自己乳化性又は水性で、カチオン性親水基を有するポリカーボネート系又はポリエステル系のポリオールと脂肪族イソシアネートの反応物が好ましい。カチオン性基としては1〜3級アミン或いは4級アンモニウム塩基などが例示できる。
(カチオン性フィックス剤)カチオン性フィックス剤としては、ポリアミン誘導体や第4級アンモニウム塩などの染料固着剤が例示できる。
(フィラー)フィラーとしては、箔切れ性を良くし、透明性を害さない程度に含有させ、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、プラスチックピグメント等の透明性の高い微粒子やワックス等で、マイクロシリカが好ましい。
(アジリジン誘導体)アジリジル誘導体としては分子内に2個以上のアジリジニル基を有する化合物を用い、例えば、相互薬工社製のTAZM(トリメチロールプロパン−トリス−(β−アジリジニルプロピオナート)、TAZO(テトラメチロールメタン−トリス−(β−(1−アジリジニルプロピオナート)))日本触媒製のケミタイトPZ−33(トリメチロールプロパン−トリス−(β−アジリジニルプロピオナート))等が挙げられる。3個のアジリジニル基を有するアジリジン誘導体が、硬化する反応性の速さ、硬化後に網目状となるので耐久性の高さ点で、特に好ましい。
カチオン性ウレタン系樹脂とカチオン性フィックス剤とマイクロシリカと分子内に2個以上のアジリジニル基を有するアジリジン誘導体との割合が質量基準でカチオン性ウレタン系樹脂:カチオン性フィックス剤:マイクロシリカ:分子内に2個以上のアジリジニル基を有するアジリジン誘導体=100:5〜20:1〜10:1〜15である。カチオン性フィックス剤の含有割合が上記範囲未満では定着性が悪く、上記範囲を越えると洗濯中に溶出して堅牢性を低下させる。マイクロシリカの含有割合が上記範囲未満ではインキ定着性が悪く、上記範囲を越えると透明性が低下し画像が見えにくくなる。
アジリジン誘導体の添加量は、本発明の効果を阻害しない量であれば特に制限されないが、通常カチオン性ウレタン系樹脂に対する分子内に2個以上のアジリジニル基を有するアジリジン誘導体の配合割合が質量基準で、カチオン性ウレタン系樹脂:分子内に2個以上のアジリジニル基を有するアジリジン誘導体=100:1〜15が好ましく、さらに好ましくは100:3〜10である。アジリジン誘導体は水溶性の硬化剤として機能するので、アジリジン誘導体の含有割合が上記範囲未満では、硬化が不足するために耐水性や耐アルコール性などの耐溶剤性などの耐久性が充分ではなく、上記範囲を越えると透明性が低下し画像が見えにくくなる。
インクジェット用受容層10の形成は、上記の材料を溶媒へ分散又は溶解して、必要に応じて添加剤を添加し、媒体101の少なくとも一方の面へ、必要に応じてコロナ処理やプライマ層を設けて、ロールコート、グラビアコート、コンマコート、ダイコートなどの公知のコーティング方法で、塗布し乾燥すればよい。そのの厚さとしては、通常は1μm〜15μm程度、好ましくは2μm〜10μm程度である。
(タックシートへの印刷)次に、タック基材21、粘着剤層33及び剥離紙25からなるタックシート20を用意し、そのタック基材21の面に、必要に応じて使用方法などの所望の印刷を行い、また、必要に応じて目止め層23を設ける。印刷及び目止め層は公知の材料及び方法でよい。さらに、次工程の丁合のために少なくとも片側にマージナルパンチ部を設ける。マージナルパンチ部の形成は公知の方法でよい。なお、マージナルパンチ部はリブ部分に設けてそのまま残してよい。
(丁合、積層)上記で得られた、印刷済み印字用基材11の非印刷面と、必要に応じて印刷を施したタックシート20のタック基材21面とを、それぞれのマージナルパンチ部などで印刷の位置が合うように丁合しながら、接着剤層層31で積層する。積層はウェット、セミウェットラミネート方式、熱圧着方式又は感圧方式によって貼り合わせればよい。熱圧着方式又は感圧方式の場合には予め、印字用基材11の非印刷面、及び/又はタックシート20のタック基材21面に接着層31を形成しておいてもよい。この際に、配達票、ご依頼主控、お届け先控などの剥離をする部分は、接着剤層層31での代わりに擬似接着層13を用いて、剥離可能に積層しておく。なお、擬似接着層13としては剥離層と接着層31との組合せでもよい。
(ハーフカカット)さらに、図2のように、配達票、ご依頼主控、お届け先控などの剥離をする部分は、接着剤層層31での代わりに擬似接着層13を用いて剥離可能に積層してあるので、剥離できるように、タックシート20以外にハーフカット41を施しておく。
(シートカット)以上は巻取状で加工することが多く、次にシートカット加工して枚葉状に仕上げ、搬送方向に余白があればこれもスリットして所望の寸法、例えばA4サイズに仕上げて、1pt方式の配送伝票10ができる。これらの製造工程は単独でも、2種以上を一緒にインライン方式で行ってよい。
なお、配達票、貼付票、ご依頼主控、お届け先控などの寸法や、タックシート20の寸法の都合で、左右にも余白が生じる場合には、シートカット加工時に裁断して、所望の寸法にすればよい。所望の寸法はA4が好ましいが、これに限定されるものではなく、用途による票の種類数、大きさに応じて決めればよい。
(運用方法)本願発明の配送伝票10を使用(運用ともいう)する配送伝票の運用方法は、前記配送伝票10をインクジェット式カット紙プリンタで、個別配送情報を印字する際に、希望しない1又は複数の前記配送サービス名50を選択して黒ベタで印字することによって、前記印字用基材11の配送サービス名50を選択的に非表示とする。よって、非表示としなかった配送サービス名50が残り、選択的に使用する配送サービス名50が明確化される。
(プリンタ)印字するプリンタには、レーザプリンタ、サーマルプリンタ、インクジェットプリンタなどがあるが、少なくともインクジェットプリンタでの印字できればよく、インクジェットプリンタで印字ができれば、レーザプリンタ、サーマルプリンタでも印字することができる。
配送伝票10をインクジェット式カット紙プリンタで、個別配送情報を印字する。配送伝票10には、例えば、図1に示すように、「発払」、「コレクト」及び「着払」の3種の配送サービス名50が網点で印刷されている。この際に、例えば、「発払」扱いであれば、「コレクト」及び「着払」の2種の配送サービス名50を含む部分へインクジェットプリンタで黒ベタ印字することによって、「コレクト」及び「着払」の2種の配送サービス名50は真っ黒で、選択的に非表示となり判読することができなくなる。残った「発払」のみが判読できるので、この配送伝票が「発払」扱いの配送サービス名50であることがわかる。
ここでは、「発払」、「コレクト」及び「着払」の3種の配送サービス名50から、「発払」の表示を残したが、必要な配送サービス名50を残せばよい。配送サービス名50は3種を例示したが、これに限定されるものではない。
(黒ベタ印字)図4は、配送サービス名を選択的に非表示とする黒ベタ印字の説明図である。黒ベタ印字とは、図4(1)のような全面黒ベタでも、図4(2)のような全面黒ベタの四角形の模様の組合せでも、図4(3)のような十文字黒模様の組合せでもよく、要は配送サービス名50を含む部分を判読不能できればよい。なお、模様はこれに限定されるものではなく、迷彩や幾何学模様でもよい。黒色も黒褐色、濃紺色、黒灰色などの配送サービス名50を含む部分を判読不能にできる色であればよく、厳密に黒色に限定されるものではない。
配送サービス名50の印刷は網点率10〜80%の網点印刷とする。この範囲未満では配送サービス名50自身が薄くて判読し難く、この範囲以上では配送サービス名50をインクジェットプリンタで黒ベタ印刷しても判読できてしまう恐れがある。さらに、この範囲以上では、配送サービス名50を黒ベタ印刷すると、インクジェットインクの染込みが悪く、連続プリンタ時に印字済みの配送伝票が重ねられた場合に、下の配送伝票のインキが上の配送伝票の裏面に移行して、汚れたり、密着して裏写りが生じる危険性がある。
この点からも、配送サービス名50の印刷は、網点率10〜80%程度、好ましくは網点率10〜30%の網点の印刷である。
配送伝票10は、比較的低価格なインクジェットプリンタが使用でき、レーザープリンタではトナーが熱定着するため問題がなく、即ち、配送伝票10はインクジェットプリンタで好ましく使用できるが、レーザープリンタでも使用することができるので、複数のプリンタでも使用できるプリンタ兼用の配送伝票10でもある。汎用的な機械で、低価格でもあるモノクロのカット紙インクジェットプリンタでも使用でき、新たなる設備の用意も不要であり、好ましく使用できる。
このように、配送伝票10は(1)低コストな配送伝票でありながら、1つの配送伝票で複数のサービスが選択できるので、複数の配送伝票の用意する必要がなく、製造及び配送伝票の在庫管理が容易である。(2)個別配送情報の印字にはインクジェットプリンタのほか、レーザプリンタなどでも印字できるので、兼用性もあり、プリンタを新たに購入しなくともよい。(3)配送伝票の運用にあたっては、配送サービス名50の網点印刷のインキのない部分にインキが吸収され易いので、インキの定着が早く、重なる配送伝票の裏面に移行して、汚れたり、密着して裏写りが生じることもなく、高速でのプリンタ作業ができ、荷物の処理能力が低下せず、サービスレベル(配送品質)も低下しない効果を奏する。
(産業上の利用可能性)本発明の配送伝票の主なる用途としては、1つの配送伝票で複数のサービスが選択でき、少なくともインクジェットプリンタで印字できる配送伝票ものである。しかしながら、1つの配送伝票で複数のサービスが選択でき、個別配送情報の印字にはインクジェットプリンタのほかレーザプリンタでも印字できる用途であれば、特に限定されるものではない。
10:配送伝票
11:印字用基材
13:擬似接着層
20:タックシート
21:タック基材
23:目止め層
25:剥離紙
31:接着層
33:粘着剤層
50:配送サービス名

Claims (2)

  1. 印字用基材(11)と、タック基材(21)と剥離紙(25)が粘着剤層(33)を介して貼り合せられたタックシート(20)とが、擬似接着層(13)及び/又は接着層(31)を介して積層された枚葉状の配送伝票(10)であって、
    前記印字用基材(11)に予め共通情報として印刷された複数の配送サービス名(50)が網点率10〜80%の網点で印刷されており、
    前記配送伝票(10)へインクジェット式カット紙プリンタで個別配送情報を印字する際に、希望しない1又は複数の前記配送サービス名(50)を選択して黒ベタで印字することによって、前記印字用基材(11)の配送サービス名(50)が選択的に非表示可能である
    ことを特徴とする配送伝票(10)。
  2. 請求項1に記載の配送伝票(10)を使用する配送伝票の運用方法において、
    前記配送伝票(10)をインクジェット式カット紙プリンタで、個別配送情報を印字する際に、希望しない1又は複数の前記配送サービス名(50)を選択して黒ベタで印字することによって、前記印字用基材(11)の配送サービス名(50)を選択的に非表示とすることを特徴とする配送伝票の運用方法。
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