JP2013088186A - 走査型プローブ顕微鏡およびその位相調整方法 - Google Patents
走査型プローブ顕微鏡およびその位相調整方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】走査型プローブ顕微鏡は、自由端に探針11をもつカンチレバー12と、カンチレバー12の変位を検出し、その変位を表す変位信号を出力する変位検出部15と、加振信号に基づいてカンチレバー12を振動させる加振部14と、試料19と探針11を三次元的に相対的に移動させる走査部20と、カンチレバー12の変位信号と加振信号に同期した同期信号の位相差の情報を含む位相信号を生成する位相検出部34を有している。位相検出部34は、同期信号の位相を調整し得る位相調整部35を備えている。位相調整部35は、探針11と試料19が接触していない状態において存在する初期位相差をキャンセルする位相オフセットを変位信号と同期信号の位相差に与え得る。
【選択図】図1
Description
本実施形態の走査型プローブ顕微鏡の構成を図1に示す。図1に示すように、走査型プローブ顕微鏡は、自由端に探針11をもつカンチレバー12を有している。このカンチレバー12は、試料19に正対するようにホルダ13に保持され得る。
上述した位相調整の手順は、以下に説明するように変形されてもよい。この変形例の位相調整の手順について図3を用いて説明する。図3において、図1に示した部材と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
本実施形態の走査型プローブ顕微鏡は、信号処理部の構成が異なるほかは、第一実施形態の走査型プローブ顕微鏡と同じである。したがって、ここでは、本実施形態の信号処理部の構成と作用に重点をおいて説明する。
本実施形態の走査型プローブ顕微鏡は、信号処理部の構成が異なるほかは、第一実施形態の走査型プローブ顕微鏡と同じである。したがって、ここでは、本実施形態の信号処理部の構成と作用に重点をおいて説明する。
Claims (12)
- 自由端に探針をもつカンチレバーと、
前記探針と試料を三次元的に相対的に移動させる走査部と、
加振信号に基づいて前記カンチレバーを振動させる加振部と、
前記カンチレバーの変位を検出し、その変位を表す変位信号を出力する変位検出部と、
前記加振信号と前記変位信号の位相差の情報を含む位相信号を生成する位相検出部とを備え、
前記位相検出部は、前記探針と前記試料が接触していない状態において存在する初期位相差をキャンセルする位相オフセットを前記位相差に与える位相調整部を有している、走査型プローブ顕微鏡。 - 前記位相オフセットの情報を入力する入力部と、
前記位相信号を表示する位相表示部とをさらに備え、
前記位相調整部は、前記入力部によって入力された前記情報に従って前記位相オフセットを前記位相差に与える、請求項1記載の走査型プローブ顕微鏡。 - 前記変位信号の振幅を表す振幅信号を生成する振幅検出部と、
前記振幅信号を表示する振幅表示部と、
前記位相オフセットの情報を入力する入力部と、
前記位相信号を前記振幅信号で除算した除算信号を生成する除算部と、
前記除算信号を表示する位相表示部とを備えている、請求項1記載の走査型プローブ顕微鏡。 - 前記位相差の情報を含む第二の位相情報を生成する第二の位相検出部をさらに備え、
前記第二の位相検出部は、前記入力部によって入力された前記情報に従って前記位相オフセットに+π/2を加算した値に等しい第二の位相オフセットを前記位相差に与える第二の位相調整部を有している、請求項2または請求項3に記載の走査型プローブ顕微鏡。 - 自由端に探針をもつカンチレバーを加振信号に基づいて振動させる工程と、
試料の表面に沿って前記探針を走査する工程と、
前記カンチレバーの変位を検出し、その変位を表す変位信号を出力する工程と、
前記加振信号と前記変位信号の位相差の情報を含む位相信号を生成する工程と、
前記探針と前記試料が接触していない状態において存在する初期位相差をキャンセルする位相オフセットを前記位相差に与える工程とを有している走査型プローブ顕微鏡の位相調整方法。 - 前記位相オフセットを与える工程は、前記位相信号をモニターしながら前記位相オフセットを調整する工程を有している、請求項5に記載の走査型プローブ顕微鏡の位相調整方法。
- 前記位相信号は、Acos(φ0+φ−ψ0)であり、ここで、Aは前記変位信号の振幅、φ0は前記初期位相差、−ψ0は前記位相オフセット、φは、前記探針と前記試料が接触したことに起因して発生する前記変位信号の位相差であり、
前記位相オフセットを調整する工程は、前記探針と前記試料が接触していない状態(φ=0)において、Acos(φ0−ψ0)の値が最大となるように前記位相オフセットを調整することを有している、請求項6に記載の走査型プローブ顕微鏡の位相調整方法。 - 前記位相オフセットと異なる第二の位相オフセットを前記位相差に与えて、前記探針と前記試料が接触したことに起因して発生する位相差に対して敏感に変化する第二の位相信号を生成する工程をさらに有している、請求項6に記載の走査型プローブ顕微鏡の位相調整方法。
- 前記位相信号は、Acos(φ0+φ−ψ0)であり、ここで、Aは前記変位信号の振幅、φ0は前記初期位相差、−ψ0は前記位相オフセット、φは、前記探針と前記試料が接触したことに起因して発生する前記変位信号の位相差であり、
前記位相オフセットを調整する工程は、前記探針と前記試料が接触していない状態(φ=0)において、まず、Acos(φ0−ψ0)の値が最大となるように前記位相オフセットを調整し、
前記第二の位相オフセットは、−ψ0+π/2に等しい、請求項8に記載の走査型プローブ顕微鏡の位相調整方法。 - 前記位相信号は、Acos(φ0+φ−ψ0)であり、ここで、Aは前記変位信号の振幅、φ0は前記初期位相差、−ψ0は前記位相オフセット、φは、前記探針と前記試料が接触したことに起因して発生する前記変位信号の位相差であり、
前記変位信号の振幅Aを表す振幅信号を生成する工程と、
前記位相信号を前記振幅信号で除算した除算信号cos(φ0+φ−ψ0)を生成する工程をさらに有し、
前記位相オフセットを与える工程は、前記探針と前記試料が接触していない状態(φ=0)において、cos(φ0−ψ0)の値をモニターしながら、cos(φ0−ψ0)の値が1となるように前記位相オフセットを調整する工程を有している、請求項5に記載の走査型プローブ顕微鏡の位相調整方法。 - 前記位相オフセットと異なる第二の位相オフセットを前記位相差に与えて、前記探針と前記試料が接触したことに起因して発生する位相差に対して敏感に変化する第二の位相信号を生成する工程をさらに有している、請求項10に記載の走査型プローブ顕微鏡の位相調整方法。
- 前記第二の位相オフセットψ0は前記初期位相差φ0に等しく調整されており、前記第二の位相オフセットは、−ψ0+π/2に等しく、第二の位相信号は、Acos(φ0+φ−ψ0+π/2)=−Asinφである、請求項8または請求項11に記載の走査型プローブ顕微鏡の位相調整方法。
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