JP2013087986A - 調理器用トッププレート用ガラス板及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】表面がタッチパネルのタッチ面を構成している凹部を含む主面を有する調理器用トッププレート用ガラス板であって、除去困難な汚れが付着しにくい調理器用トッププレート用ガラス板を提供する。
【解決手段】調理器用トッププレート用ガラス板1は、表面がタッチパネルのタッチ面を構成する凹部11c、11dを含む主面11を有する。凹部11c、11dの表面の表面粗さは、算術平均粗さRaで0.5μm以下である。
【選択図】図2
【解決手段】調理器用トッププレート用ガラス板1は、表面がタッチパネルのタッチ面を構成する凹部11c、11dを含む主面11を有する。凹部11c、11dの表面の表面粗さは、算術平均粗さRaで0.5μm以下である。
【選択図】図2
Description
本発明は、調理器用トッププレート用ガラス板及びその製造方法に関する。
従来、例えば特許文献1に記載のようなガラス板を用いた調理器用トッププレートが知られている。ガラス板を用いた調理器用トッププレートは、清掃が容易であることから、例えば、IH(Induction Heating)調理器等に広く用いられるようになってきている。
ところで、調理器の利便性を改善するため、調理器にタッチパネルを設けることが考えられる。この場合、調理器用トッププレート用ガラス板の表面をタッチ面とすることが考えられる。また、操作者が触覚により位置を検知できるように、タッチ面が設けられた部分を凹部とすることが考えられる。
しかしながら、本発明者らは、鋭意研究の結果、凹部の表面をタッチ面とした場合に、凹部に付着した汚れが除去困難になる場合があることを見出した。
本発明は、表面がタッチパネルのタッチ面を構成している凹部を含む主面を有する調理器用トッププレート用ガラス板であって、除去困難な汚れが付着しにくい調理器用トッププレート用ガラス板を提供することを主な目的とする。
本発明に係る第1の調理器用トッププレート用ガラス板は、表面がタッチパネルのタッチ面を構成する凹部を含む主面を有する。凹部の表面の表面粗さは、算術平均粗さRaで0.5μm以下である。
本発明に係る調理器用トッププレート用ガラス板の製造方法は、表面がタッチパネルのタッチ面を構成している凹部を含む主面を有する調理器用トッププレート用ガラス板の製造方法に関する。本発明に係る調理器用トッププレート用ガラス板の製造方法では、ガラス板の一主面の一部を研削することにより凹部を形成する。凹部の表面の比表面積を低減する比表面積低減工程を行う。
比表面積低減工程において、凹部の表面を、研磨、エッチングまたはファイアポリッシュすることにより、凹部の表面の比表面積を低減してもよい。
比表面積低減工程において、凹部の表面の表面粗さを、算術平均粗さRaで0.5μm以下とすることが好ましい。
本発明に係る第2の調理器用トッププレート用ガラス板は、本発明に係る調理器用トッププレート用ガラス板の製造方法により製造されたものである。
本発明に係る第1及び第2の調理器用トッププレート用ガラス板のそれぞれは、結晶化ガラスからなることが好ましい。なかでも、本発明に係る第1及び第2の調理器用トッププレート用ガラス板のそれぞれは、主結晶として、β−石英固溶体やβ−スポジュメン固溶体を析出してなるLi2O−Al2O3−SiO2系結晶化ガラスからなることがより好ましい。
本発明によれば、表面がタッチパネルのタッチ面を構成している凹部を含む主面を有する調理器用トッププレート用ガラス板であって、除去困難な汚れが付着しにくい調理器用トッププレート用ガラス板を提供することができる。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
実施形態において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
図1は、本実施形態に係る調理器用トッププレート用ガラス板の略図的平面図である。図2は、図1の線II−II部分の略図的断面図である。図1及び図2に示されるように、調理器用トッププレート用ガラス板1は、第1及び第2の主面11,12を有する。第1の主面11は、調理器が載置される載置面を構成している。第2の主面12は、裏面を構成している。
調理器用トッププレート用ガラス板1を構成しているガラスの種類は、特に限定されないが、結晶化ガラスであることが好ましい。結晶化ガラスにより調理器用トッププレート用ガラス板1を構成することにより、優れた耐熱性と優れた強度とを実現することができる。
より具体的には、調理器用トッププレート用ガラス板1は、主結晶として、β−石英固溶体やβ−スポジュメン固溶体を析出してなるLi2O−Al2O3−SiO2系結晶化ガラスであることが好ましい。
調理器用トッププレート用ガラス板1の厚みは、特に限定されないが、例えば、3.0mm〜8.0mm程度とすることができる。
調理器用トッププレート用ガラス板1の第1及び第2の主面11,12のそれぞれの上には、装飾膜や装飾膜を保護するための保護膜が形成されていてもよいが、本実施形態では、第1の主面11の上には、これらの膜は形成されていない。
図1に示されるように、第1の主面11には、調理器が載置される第1及び第2の載置部11a、11bが設けられている。また、第1の主面11には、複数のリング状の凹部11cと、複数の円形状の凹部11dとが設けられている。これら凹部11c、11dの表面は、調理器用トッププレート用ガラス板1が調理器に組み込まれた際に、タッチパネルのタッチ面を構成する面である。
凹部11c、11dの横断面形状は、特に限定されない。凹部11c、11dの横断面形状は、例えばドーム状であってもよい。
凹部11c、11dの深さは、特に限定されない。凹部11c、11dの深さは、例えば、0.1mm〜2.0mm程度とすることができる。
凹部11c、11dの表面粗さは、算術平均粗さRaで0.5μm以下である。凹部11c、11dの表面粗さは、算術平均粗さRaで0.3μm以下であることが好ましく、0.1μm以下であることがより好ましい。なお、算術平均粗さRaは、JIS B0601−2001により規定されたものである。
第1の主面11の凹部11c、11d以外の部分の表面粗さも、算術平均粗さRaで0.5μm以下であり、0.3μm以下であることが好ましく、0.1μm以下であることがより好ましい。
次に、調理器用トッププレート用ガラス板1の製造方法の一例について説明する。
まず、調理器用トッププレート用ガラス板1を構成するためのガラス板を用意する。次に、そのガラス板の一主面の一部を研削することにより、凹部11c、11dを構成するための凹部を形成する。この状態では、凹部の表面は、研削面である。このため、凹部の表面の表面粗さは、算術平均粗さRaで8μm〜15μm程度である。
次に、凹部の表面の比表面積を低減する比表面積低減工程を行う。これにより、表面粗さが小さな凹部11c、11dを有する調理器用トッププレート用ガラス板1を完成させることができる。
なお、凹部の表面の比表面積を低減する方法は、特に限定されない。例えば、研磨剤の粒子径が細かい、#1000以上の研磨材やフエルトを用いて研磨したり、エッチングしたり、ファイアポリッシュしたりすることにより、凹部の表面の比表面積を低減させることができる。なお、「ファイアポリッシュ」とは、加熱手段でガラス材の表面を加熱し、表層を軟化させる処理のことをいう。ファイアポリッシュに用いられる加熱手段は、バーナーに限定されず、例えば、抵抗加熱器であってもよい。
比表面積低減工程を、凹部の表面の表面粗さが、算術平均粗さRaで0.5μm以下となるまで行うことが好ましく、0.3μm以下となるまで行うことがより好ましく、0.1μm以下となるまで行うことがさらに好ましい。
ところで、タッチ面は、操作者が指等で操作する部分である。操作者は、通常、調理器を利用している調理者である。このため、操作者の指は、食物等に含まれる物質等により汚染されている場合がある。タッチ面は、その汚染された指で操作されることがある。本発明者らが鋭意研究した結果、タッチ面が汚染された指で操作されると、除去困難な汚れがタッチ面に付着する場合があることが分かった。また、本発明者らがさらに鋭意研究した結果、タッチ面の表面粗さが大きい場合に除去困難な汚れがタッチ面に付着する傾向にあることが見出された。そこで、調理器用トッププレート用ガラス板1では、凹部11c、11dの表面の表面粗さが算術平均粗さRaで0.5μm以下とされている。このため、タッチ面を構成している凹部11c、11dの表面に除去困難な汚れが付着しにくい。凹部11c、11dの表面に除去困難な汚れをより付着し難くする観点からは、凹部11c、11dの表面の表面粗さが算術平均粗さRaで0.3μm以下であることがより好ましく、0.1μm以下であることがさらに好ましい。
なお、凹部11c、11dの表面の表面粗さを、算術平均粗さRaで0.5μm以下とした場合に、除去困難な汚れが付着しにくくなるのは、凹部11c、11dの表面の比表面積が小さくなり、調理器用トッププレート用ガラス板1に熱が加わった場合においても、例えばグルタミン酸等の食物に含まれる物質と凹部11c、11dの表面とが化学反応が生じにくくなるため、食物由来の物質の化学吸着や、伸展したマイクロクラック内への食物由来の物質の侵入を効果的に抑制できるためであると考えられる。
特に、調理器用トッププレート用ガラス板1が主結晶として、β−石英固溶体やβ−スポジュメン固溶体を析出してなるLi2O−Al2O3−SiO2系結晶化ガラスである場合は、例えばグルタミン酸等の食物に含まれる物質が凹部11c、11dに付着した場合に、マイクロクラックが伸展しやすい。従って、本実施形態の除去困難な汚れを抑制できる技術は、調理器用トッププレート用ガラス板1が主結晶として、β−石英固溶体やβ−スポジュメン固溶体を析出してなるLi2O−Al2O3−SiO2系結晶化ガラスである場合に特に有用である。
1…調理器用トッププレート用ガラス板
11…第1の主面
11a、11b…載置部
11c、11d…凹部
12…第2の主面
11…第1の主面
11a、11b…載置部
11c、11d…凹部
12…第2の主面
Claims (7)
- 表面がタッチパネルのタッチ面を構成する凹部を含む主面を有し、
前記凹部の表面の表面粗さが、算術平均粗さRaで0.5μm以下である、調理器用トッププレート用ガラス板。 - 結晶化ガラスからなる、請求項1に記載の調理器用トッププレート用ガラス板。
- 主結晶として、β−石英固溶体やβ−スポジュメン固溶体を析出してなるLi2O−Al2O3−SiO2系結晶化ガラスからなる、請求項1または2に記載の調理器用トッププレート用ガラス板。
- 表面がタッチパネルのタッチ面を構成している凹部を含む主面を有する調理器用トッププレート用ガラス板の製造方法であって、
ガラス板の一主面の一部を研削することにより前記凹部を形成する工程と、
前記凹部の表面の比表面積を低減する比表面積低減工程と、
を備える、調理器用トッププレート用ガラス板の製造方法。 - 前記比表面積低減工程において、前記凹部の表面を、研磨、エッチングまたはファイアポリッシュすることにより、前記凹部の表面の比表面積を低減する、請求項4に記載の調理器用トッププレート用ガラス板の製造方法。
- 前記比表面積低減工程において、前記凹部の表面の表面粗さを、算術平均粗さRaで0.5μm以下とする、請求項4または5に記載の調理器用トッププレート用ガラス板の製造方法。
- 請求項4〜6のいずれか一項に記載の調理器用トッププレート用ガラス板の製造方法により製造された調理器用トッププレート用ガラス板。
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JP2011226665A JP2013087986A (ja) | 2011-10-14 | 2011-10-14 | 調理器用トッププレート用ガラス板及びその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023234555A1 (ko) * | 2022-06-02 | 2023-12-07 | 삼성전자주식회사 | 쿡탑용 투명 세라믹 글라스 및 이를 포함하는 쿡탑 |
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JP2002326841A (ja) * | 2001-05-07 | 2002-11-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 防汚性ガラス |
JP2009109092A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Hitachi Appliances Inc | 加熱調理器 |
JP2011173748A (ja) * | 2010-02-24 | 2011-09-08 | Nippon Electric Glass Co Ltd | Las系結晶性ガラスの製造方法 |
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2011
- 2011-10-14 JP JP2011226665A patent/JP2013087986A/ja active Pending
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