JP2013085981A - 木材の洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成でかつ効率良く木材を洗浄できる洗浄装置を提供する。
【解決手段】洗浄装置1は、傾斜しつつ回転可能に設けられた円筒状のドラム10と、突出部がドラム10の内周側に突出するように配置された複数の鋲11と、ドラム10の内周に水を噴霧するノズル12と、ノズル12に水を供給するパイプ13と、を備える。突出部は、ドラム10の側面に対してらせん状に設けられる。パイプ13は、ドラム10の外周側に沿って配置され、ドラム10と一体回転可能に設けられるとともに、ドラム10の一端側に開口する吸水口13aを有する。吸水口13aは、ホース14により水源と接続され、ホース14と吸水口13aは、連結器15によって互いに相対回転可能に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、木材の洗浄装置に関する。
近年、製材工場で発生した端材および建築廃材に含まれる廃木材を有効利用するための様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1には、洗浄槽を有し、この洗浄槽内に木材を投入し、投入された木材を洗浄槽内で動かしながら洗浄する洗浄装置が開示されている。
特開2002−239481号公報
しかしながら、特許文献1に開示された洗浄装置は、洗浄槽内での洗浄処理であるため、洗浄処理のたびに洗浄槽内へ木材を出し入れする作業が必要であり、その間は洗浄処理が中断してしまう。また、洗浄回数を重ねていくと、洗浄槽内には木材に付着していた汚泥などの固形物が溜まるので、洗浄槽に溜まった固形物を取り除く作業も必要となり、この作業によっても洗浄処理が中断してしまう。
また、特許文献1に開示された洗浄装置は、洗浄槽だけでなく、洗浄槽内で木材を動かすための装置、および洗浄後の木材を洗浄槽から取り出すための装置、さらには、木材の洗浄によって洗浄槽内に溜まった汚泥などの固形物を洗浄槽から取り除くために洗浄槽を洗浄する手段など、洗浄槽内での洗浄に付随する他の装置が必要であり、結果的に設備自体が大掛かりになってしまうという問題点があった。
本発明は、簡便な構成でかつ効率良く木材を洗浄することのできる木材の洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明の木材の洗浄装置は、傾斜しつつ回転可能に設けられた円筒状のドラムと、
前記ドラムの内周側に突出する複数の突出部と、
前記ドラムの内周に水を噴霧するノズルと、
前記ノズルに水を供給するパイプと、
を備え、
前記突出部は、前記ドラムの側面に対してらせん状に設けられ、
前記パイプは、前記ドラムの内周側または外周側に沿って配置され前記ドラムと一体回転可能に設けられるとともに、前記ドラムの一端側に開口する吸水口を有し、
前記吸水口は、ホースにより水源と接続され、
前記ホースと前記吸水口は、互いに相対回転可能に接続されていること
を特徴とする。
上記の本発明の洗浄処理装置において、前記複数の突出部は円錐状であってよく、さらに、前記ノズルは、前記ドラムの内周側に突出する円錐状のノズルであり、前記複数の突出部の一部を構成していてもよい。
本発明によれば、傾斜して配置されるドラムの内周側に突出する複数の突出部をドラム10の側面に対してらせん状に設けることにより、洗浄処理中にドラム内で木材を十分に滞留させることができ、結果的に木材の洗浄効率を向上させることができる。また、構成自体も極めて簡単であり、設備の移動も容易に行なうことができる。
本発明の一実施形態による木材の洗浄装置の概略斜視図である。 図1に示す鋲を、ドラムに装着された状態で示す側面図である。 図1に示すノズルを、ドラムに装着された状態で示す断面図である。 図1に示すドラム10への突出部およびノズルの配置を模式的に示す図である。 図1に示した洗浄装置において、パイプの吸水口をドラムの排出側に配置した例を示す概略斜視図である。 複数のパイプを備えた洗浄装置をドラムの一端側から見た図である。
図1を参照すると、本発明の一実施形態による木材の洗浄装置1が示されている。この洗浄装置1は、円筒状のドラム10と、ドラム10の内周側に突出するように設けられた複数の鋲11と、ドラム10の内周側に洗浄用の水を噴霧する少なくとも1つのノズル12と、ノズル12に水を供給するためのパイプ13と、を有している。
洗浄装置1で洗浄される木材は、海水に浸漬され、または海水を浴びることなどによって表面に塩分が付着していたり、表面に汚泥が付着していたりしてもよい。
ドラム10は、中心軸が鉛直方向に対して傾いて配置され、その中心軸を中心に回転可能に支持されている。洗浄の対象である木材は、傾いて配置されたドラム10の上側の開放端からドラム10内に投入され、ドラム10の内周面を滑り、下側の開放端から排出される。よって、本発明では、ドラム10の上側の開放端を「投入口」、下側の開放端を「排出口」という。
ドラム10には、詳しくは後述する鋲11およびノズル12を取り付けるための構造を有している。その構造は任意の構造であってよいが、本実施形態では、複数の孔10aが形成されたドラム10を用い、これらの孔10aを、鋲11およびノズル12を取り付けるための構造として利用している。複数の孔10aが形成されたドラム10としては、エキスパンドメタルやパンチングメタルなどの有孔鋼板を円筒状に加工したものを用いることができる。
有孔鋼板を用いることによって、鋲11およびノズル12の配置の自由度が高くなり、また、これらを着脱自在に取り付けることによって、これらの位置を容易に変更することができる。有孔鋼板を用いる場合、一部の孔10aのみに突出部11およびノズル12を取り付け、残りの孔10aは水切り用に残しておくこともできる。ドラム10の材料としては、耐腐食性が良好なステンレス鋼などを好ましく用いることができる。
ドラム10へは、上記の廃木材および端材がそのまま投入されてもよいし、破砕機などで破砕されたものが投入されてもよい。木材をドラム10内へそのまま投入するか破砕後に投入するかは、ドラム10の直径に応じて決めることができる。
鋲11は、図2に示すように、軸部11bと、軸部11bの先端に一体的に設けられた円錐状の突出部11aとを有する。軸部11bは、突出部11aがドラム10の内周側に位置するようにドラム10の孔10aに挿入される。突出部11aの底面の直径は軸部11bの直径よりも大きく、また、軸部11bの周面にはねじ溝が形成されている。よって、軸部11bがドラム10の孔10aに挿入された鋲11を、ワッシャ21を介してナット20で締め付け、突出部11aの底面とワッシャ21との間でドラム10を挟み込むことで、鋲11は、突出部11aをドラム10の内周側に突出させた状態でドラム10に着脱自在に固定される。前述したように、ドラム10には複数の鋲11が取り付けられており、したがって、これら複数の鋲11の突出部11aが、本発明における、ドラム10の内周側に突出する複数の突出部11aを構成する。なお、ここでは円錐状の突出部11aを示したが、突出部11aの形状は円錐状に限られるものではく、任意の形状とすることができる。
次に、図3を参照してノズル12について説明する。ノズル12は、T字管31を介してドラム10に取り付けられる。T字管31は、両端にパイプ31が水密接続された本管部と、この本管部から分岐して延びる支管部とを有する。支管部は、外周面にねじ溝が形成されており、ナット32およびワッシャ33が挿入された状態で、ドラム10の外周側から孔10aに挿入されている。T字管31の支管部は、孔10aに挿入された状態で先端部がドラム10の内周面から突出するのに十分な長さを有している。
ノズル12は、支管部のドラム10から突出した部分を受け入れる凹部を底面に有しており、この凹部の内周面にねじ溝が形成されている。ノズル12と支管部の先端部とを螺合し、ナット32を締め付け、ノズル12の底面とワッシャ33との間でドラム10を挟み込むことで、ノズル12はドラム10の内周側に着脱自在に固定される。
ノズル12は、水を噴霧することができれば、その形状は任意であり、本実施形態では、ドラム10の内周側に突出する円錐状としているが、ドラム10の内周側に突出しない形状とすることもできる。
また、上述した構造では、ノズル12は、T字管31を介してパイプ13と接続され、その結果、パイプ13は図3に示したように複数のセグメントに分割された形態となっているが、パイプ自体を、T字管31と同様の支管部を有する構造とし、パイプ13とノズル12とを直接接続することもできる。こうすることにより、パイプ13を一繋がりの部材で構成することができる。なお、図1には、パイプ13を一繋がりの部材として示している。
再び図1を参照すると、パイプ13は、ドラム10の外周側に、ドラム10の中心軸に沿って配置され、ドラム10と一体回転可能に設けられている。ドラム10の投入口側に位置するパイプ13の上端側には吸水口13aが開口している。パイプ13の下端側は塞がれている。パイプ13は、ドラム10の内周側に配置することもできる。ただしこの場合、木材の洗浄時にはドラム10の内周側に木材が投入されるため、パイプ13は木材の洗浄中に木材と衝突しても破損しない強度が必要である。
吸水口13aには、連結器15を介してホース14の一端が接続されている。連結器15は、パイプ13とホース14とを水密かつ相互に回転自在に接続するものであり、例えば、自在水栓における水栓本体と吐水パイプとを連結する構造を利用した構造を有している。ホース14のもう一方の端は、水源(例えば水栓)と接続されており、洗浄用の水は、水栓からホース14、パイプ13を経てノズル12に供給され、ノズル12からドラム10の内周側に噴霧されるように構成されている。
洗浄動作中はドラム10が回転され、ドラム10と一緒にパイプ13も回転するが、パイプ13とホース14は連結器15を介して接続されているので、ドラム10の回転によってホース14が捻れることはない。ただし、ドラム10が回転することによって、ホース14自体は、連結器15と接続された側の端がドラム10を周回するように動くので、このホース14の動きを許容するのに十分な長さをホース14は有している。
水源と吸水口13aとはホース14で連結されてさえいればよいが、必要に応じてホース14の中間部を支持する中間支持機構を設けることもできる。中間支持機構としては、図1に示すような構造が一例として挙げられる。図1に示す例では、中間支持機構は、回転リング16と、回転リング16に固定された中間連結器17とを有する。
回転リング16は、ドラム10と同軸上に配置され、適宜の支持機構(不図示)によって回転自在に支持されている。中間連結器17は、ホース14の中間に介装され、両側のホース14の部分を水密かつ相互に回転自在に連結する。中間連結器17としては、前述した連結器15と同じものを用いることができる。図1では1つの中間支持機構を示しているが、ホース14の長さによっては、複数の中間支持機構を適宜間隔で配置してもよい。
ここで、上述した鋲11およびノズル12の配置について、図4を参照して説明する。図4では、説明を分かり易くするために、突出部11aを△で示し、ノズル12を○で示し、ノズル12に水を供給するパイプおよびドラム10の孔は、図4では省略している。
複数の突出部11aは、ドラム10の側面に対してらせん状に配置される。らせんの向きは右ねじ方向であってもよいし左ねじ方向であってもよい。図4に示した例では、右ねじ方向のらせんが形成されるように複数の鋲11が配置されている。なお、突出部11aの位置は、図1における鋲11の位置と一致する。したがって、図1においては鋲11もドラム10の側面に対してらせん状に配置されている。
ノズル12は、ドラム10の内部を上端から下端へ向かって進む木材に満遍なく水を噴霧することができれば、その数および配置は任意であってよい。ただし、ノズル12の数は複数であることが望ましい。また、本実施形態のようにドラム10の内周側に突出するノズル12を用いる場合は、突出部11aによる機能をより効果的に発揮させるために、複数の突出部11aの一部をノズル12と置き換え、複数の突出部11aおよび複数のノズル12が全体としてらせん状に配置されるようにすることによって、ノズル12が複数の突出部11aの一部を構成するようにすることが好ましい。
上記のように突出部11aおよびノズル12が全体としてらせん状に配置される場合であっても、ノズル12自体は、らせん状に並んでいる必要はなく、例えば、ドラム10の軸線方向に沿って複数のノズル12を並べてもよい。こうすることで、複数のノズル12はドラム10の母線上に配置され、図1に示すように、各ノズル12に水を供給するのに直線のパイプ13を用いることができるので、パイプ13の形状が簡易になる。
次に、本実施形態の洗浄装置1の動作について説明する。
まず、洗浄の準備段階として、水源よりホース14およびパイプ13を通じてノズル12に水を供給し、ノズル12から水を噴霧させるとともに、ドラム10を回転させる。ドラム10は、モータ等の駆動手段を用いて回転させてもよいし、手動で回転させてもよい。ドラム10の回転方向は、突出部11aおよびノズル12によるらせんの向きに応じて決められる。具体的には、らせんの向きが図1に示した右ねじ方向である場合は、ドラム10は、投入口側から見て右回りに回転され、らせんの向きが左ねじ方向である場合は、投入口側から見て左回りに回転される。
洗浄の準備が完了したら、投入口からドラム10内へ木材を投入する。ドラム10は傾斜しつつ回転しているので、投入された木材は、ドラム10の内周面を滑りながら排出口へ向かい、その間にノズル12により水が噴霧されて、表面に付着した塩分や汚泥などが洗い流され、排出口から落下する。
このように、木材をドラム10の一端から他端へ移動させながら洗浄することで、洗浄水を貯留した洗浄槽内で洗浄する場合と異なり、木材をドラム10内に連続的に投入し、連続的に洗浄することができる。その結果、洗浄槽を用いた洗浄と比較して、より効率的な洗浄が可能となる。ただし、投入口の近傍では、ドラム10の回転に合わせて投入口の周囲をホース14が周回するので、木材は、ホース14が木材の投入の邪魔にならないタイミングで投入される。
ここで、ドラム10の内周面に突出物が何もない場合、木材は、ドラム10が回転しているか否かによる影響は殆ど受けず、ドラム10の傾き角度に応じた加速度を受けてドラム10の内周面を滑り落ちる。そのため、木材を十分に洗浄するためには、ドラム10の長さを十分に長くする必要がある。
それに対して本実施形態では、ドラム10の内周側には複数の突出部11aおよび複数のノズル12が突出しているので、木材はこれらに引っ掛かり、投入口から排出口へ向かう木材の移動が制限される。そして、これら突出部11aおよびノズル12は、らせん状に配置されているので、ドラム10の回転に伴って、突出部11aおよびノズル12によって木材はドラム10の中心部へ掻き上げられる。ドラム10を回転させることにより木材の掻き上げが急速に行なわれ、木材はドラム10の中心軸付近まで高く掻き上げられる。したがって、木材は、ドラム10内で、ノズル12から散水された水と十分に接触することとなり、木材の攪拌および洗浄が十分に行なわれる。その結果、ドラム10の内周面に突出物が何もない場合と比較して、投入口から排出口へ向かう方向での木材の移動速度が低減され、ドラム10内での木材の滞留時間を長くすることができる。よって、ドラム10の長さを長くすることなく、木材を十分に洗浄することができる。また、突出部11aおよびノズル12の形状を円錐状とすることで、ドラム10内での木材の移動速度を低減させ、木材の滞留時間をさらに稼ぐことができる。
排出口から落下した木材は、適宜の乾燥機によって乾燥される。ここで、本実施形態ではドラム10として有孔鋼板を用いており、ドラム10の一部の孔10aは鋲11もノズル12も取り付けられずにそのまま孔10aとして存在している。よって、洗浄に用いられて木材に付着していた塩分や汚泥などを含有している洗浄後の水は、洗浄後の木材と一緒に排出口から落下するのではなく、ドラム10の孔10aから落下することができる。このようにしてドラム10によって水切りがなされ、洗浄後の木材と水が区別されることによって、洗浄後の木材が洗浄後の水によって再度汚染されるのを防止することができる。
乾燥された木材は、例えば、プラント等における各種装置のバーナーやボイラ等の燃料として利用することができる。塩分が洗浄により除去されているので、洗浄後の木材を燃料として利用しても、ダイオキシンの発生はほとんどない。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、図1に示した例では、パイプ13の吸水口13aがドラム10の投入口側に配置した洗浄装置を示したが、図5に示すように、パイプの吸水口13aをドラム10の排出口側に配置すること、すなわち、上端側が塞がれたパイプ13の下端側に連結器15を介してホース14の一端を接続することによって、ドラム10の排出口側からドラム10内に水を供給することもできる。こうすることによって、ドラム10内へ木材を投入する際に障害となる可能性のある構造を排出口側へ配置することができるので、ドラム10内への木材の投入が制限されなくなる。
また、図5に示した構成においては、パイプ13は、吸水口13aがドラム10の中心軸と同軸上に位置するようにクランク状に形成されている。これにより、ホース14の位置を固定したままドラム10を回転させることができる。その結果、ドラム10を回転する際の負荷が軽減されるため、より小さな駆動力でより安定して洗浄装置を動作させることができる。
本形態ではクランク形状に形成されたパイプ13を用いたが、図1に示したのと同様に、直線状のパイプ13を用いたり、さらには、必要に応じて中間連結器17を備えた回転リング16をホース14の中間に設けたりすることもできる。また、このクランク状のパイプ13を図1のドラム10に適用し、ドラム10の投入口側に設けてもよい。その場合、吸水口13aをドラム10の投入口側に向けて取り付け、水は、ドラム10の投入口側から供給される。
また、上述した実施形態ではパイプ13の数が1本であったが、洗浄装置は複数本のパイプ13を有することもできる。その一例を図6に示す。図6は、ドラム10を端面側から見た図であり、図示される端面は、吸水用のホース14がドラム10の投入口側に接続された場合は投入口側端面であり、ホース14がドラム10の排出口側に接続された場合は排出口側端面である。
図6に示すように、複数のパイプ13はドラムの周方向に間隔をあけて(好ましくは等間隔で)配置され、各パイプ13にはそれぞれノズル(図6では不図示)が接続される。また、複数のパイプ13をドラム10の周方向に間隔をあけて配置したことに伴い、連結器15と各パイプ13とは、連結器15から各パイプ13に向かって放射状に延びる分岐パイプ18を介して接続される。このように複数のパイプ13を配置することで、ドラム10内の木材には複数の方向から散水されるので、木材の洗浄効果をより向上させることができる。図6に示す洗浄装置は3本のパイプ13を有しているが、パイプ13の数は2本であってもよいし、4本以上であってもよい。
以上説明したように、本発明の形態によれば、以下の(1)〜(3)に記載する木材の洗浄装置が提供される。
(1) 傾斜しつつ回転可能に設けられた円筒状のドラム10と、
前記ドラム10の内周側に突出する複数の突出部11aと、
前記ドラム10の内周に水を噴霧するノズル12と、
前記ノズル12に水を供給するパイプ13と、
を備え、
前記突出部11aは、前記ドラム10の側面に対してらせん状に設けられ、
前記パイプ13は、前記ドラム10の内周側または外周側に沿って配置され、前記ドラム10と一体回転可能に設けられるとともに、前記ドラム10の一端側に開口する吸水口13aを有し、
前記吸水口13aは、ホース14により水源と接続され、
前記ホース14と前記吸水口13aは、互いに相対回転可能に接続されていること
を特徴とする木材の洗浄装置1。
上記の洗浄装置1によれば、傾斜しつつ回転するドラム10の内部に木材を供給して水を噴霧する際、らせん状に配置された複数の突出部11aにより木材の落下速度が低減され、ドラム10内部での木材の滞留時間を稼ぎ、かつ、木材をドラム10の中心軸付近まで掻き上げ、木材の攪拌が促進されることで、洗浄効率を向上させることができる。また、水源となる蛇口にホース14を接続するだけで洗浄を行なうことが可能となり、設備の移動も容易に行なうことができる。
(2) 上記(1)に記載の木材の洗浄装置1において、
前記複数の突出部11aは、円錐状であること
を特徴とする木材の洗浄装置1。
上記の洗浄装置1では、突出部11aを円錐状とすることで、ドラム10内の木材の落下速度を過度に抑制することなく、滞留時間を確保することができる。
(3) 上記(2)に記載の木材の洗浄装置1において、
前記ノズル12は、前記ドラム10の内周側に突出する円錐状のノズル12であり、前記複数の突出部11aの一部を構成していること
を特徴とする木材の洗浄装置。
このように、ノズル12を突出部11aの一部として形成することで、突出部11aとは別にノズル12の設置箇所を設定する必要がなくなる。
1 洗浄装置
10 ドラム
10a 孔
11 鋲
11a 突出部
12 ノズル
13 パイプ
13a 吸水口
14 ホース
15 連結器
16 回転リング
17 中間連結器

Claims (3)

  1. 傾斜しつつ回転可能に設けられた円筒状のドラムと、
    前記ドラムの内周側に突出する複数の突出部と、
    前記ドラムの内周に水を噴霧するノズルと、
    前記ノズルに水を供給するパイプと、
    を備え、
    前記突出部は、前記ドラムの側面に対してらせん状に設けられ、
    前記パイプは、前記ドラムの内周側または外周側に沿って配置され前記ドラムと一体回転可能に設けられるとともに、前記ドラムの一端側に開口する吸水口を有し、
    前記吸水口は、ホースにより水源と接続され、
    前記ホースと前記吸水口は、互いに相対回転可能に接続されていること
    を特徴とする木材の洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の木材の洗浄装置において、
    前記複数の突出部は、円錐状であること
    を特徴とする木材の洗浄装置。
  3. 請求項2に記載の木材の洗浄装置において、
    前記ノズルは、前記ドラムの内周側に突出する円錐状のノズルであり、前記複数の突出部の一部を構成していること
    を特徴とする木材の洗浄装置。
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