JP2013081345A - 宙乗機 - Google Patents

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英志 中尾
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Abstract

【課題】作業員の負担と疲労を軽減できる宙乗機を提供する。
【解決手段】宙乗機10は、一対の離隔した駆動滑車1a・1a、枠組みされたフレーム2、及び電線Wに作業員の胸部が対面するように、作業員が着座可能な座席台3を備える。又、宙乗機10は、一組のペダル4p・4pを有するクランクシャフト4、一対の巻掛伝動装置5・5、及び一対の歯車装置6・6を備える。作業員が一組のペダル4p・4pを足漕ぎ操作すると、巻掛伝動装置5及び歯車装置6を介して、一対の駆動滑車1a・1aを回転でき、電線Wに沿って作業員が横向きの状態で移動できるので、作業員の負担と疲労を軽減できると共に、電線Wを保守又は点検することが容易である。
【選択図】図1

Description

本発明は、宙乗機に関する。特に、鉄塔の間に架設された架空電線などに懸架され、搭乗した作業員が自力走行によって架空電線に沿って移動し、架空電線を保守又は点検するための宙乗機の構造に関する。
例えば、従来の宙乗機は、架空電線に懸架されるフレームで構成され、架空電線の上側に配置される一対の離隔した滑車をフレームの上部に備え、作業員が着座する座席台をフレームの下部に固定している。そして、架空電線に胸部が対面するように、作業員が座席台に着座した状態で、架空電線を両手で把持して、宙乗機を移動させていた。
ところで、このような従来の宙乗機は、作業員の体重を含めた重量の宙乗機を両手の操作によって移動させる必要があるために、作業員に負担と疲労を与えるものであった。そして、このような不具合を解消するため、架空電線に沿って移動が容易であり、作業員を疲労させることの少ない自転車式宙乗機が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による自転車式宙乗機は、架空電線に乗架された駆動滑車、駆動滑車を回転自在に上部に保持し、駆動滑車に懸垂されたパイプ状のフレーム、及び駆動滑車の前方に配置され、フレームに片持ち状に支持されたアームの先端部に回転自在に保持された案内滑車を備えている。
又、特許文献1による自転車式宙乗機は、フレームの中間部に固定され、作業員が進行方向と対面するように、作業員が着座するサドルと、フレームの下部に支持され、作業員の脚漕ぎ操作によって、チェーンを介して駆動滑車に回転力を伝動する一組のペダルを備えている。
特許文献1による自転車式宙乗機は、一組のペダルを一方の方向に回転すると、駆動滑車を回転させて架空電線に沿って前進でき、一組のペダルを他方の方向に回転すると、駆動滑車を回転させて架空電線に沿って後退できる。特許文献1による自転車式宙乗機は、腕力に依存することなく、脚力によって架空電線に沿って移動できるので、作業員の負担と疲労を軽減できる、としている。
実開平1−86417号公報
しかしながら、特許文献1による自転車式宙乗機は、作業員の頭上に架空電線が延在し、架空電線の延在方向と対面するように、作業員が着座する姿勢となるので、架空電線を保守又は点検することが容易でないという問題がある。作業員の負担と疲労を軽減できると共に、架空電線を保守又は点検することが容易な宙乗機が求められている。
一方、エンジン式駆動装置を備えた宙乗機、いわゆる自走式宙乗機も知られている。しかし、自走式宙乗機は、相当の重量であり、山間部での搬送又は鉄塔に吊り上げるには不便であるという問題がある。山間部での搬送又は鉄塔に吊り上げることが容易な軽量な構造の宙乗機が求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、作業員の負担と疲労を軽減できると共に、架空電線を保守又は点検することが容易であり、山間部での搬送又は鉄塔に吊り上げることが容易な軽量な構造の宙乗機を提供することを目的とする。
本発明者は、架空線の上側に配置される一対の離隔した駆動滑車を上部に備えるフレーム、架空線に胸部が対面するように、作業員が着座可能な座席台、及び一対の駆動滑車に回転力を伝動するペダル付きクランクシャフトで少なくとも宙乗機を構成することにより、これらの課題が解決できると考え、これに基づいて、以下のような新たな宙乗機を発明するに至った。
(1)本発明による宙乗機は、架空線の上側に配置される一対の離隔した駆動滑車と、これらの駆動滑車を上部に回転自在に支持する枠組みされたフレームと、このフレームの中間部に配置され、架空線に作業員の胸部が対面するように、作業員が着座可能な座席台と、この座席台から離隔するように前記フレームの下部に配置され、作業員が足漕ぎ可能な一組のペダルを有するクランクシャフトと、このクランクシャフトの端部に連結された原動車の回転を無端体ベルトで従動車に伝動する一対の巻掛伝動装置と、一方の歯車が前記従動車の回転軸に連結し、他方の歯車が前記駆動滑車の回転軸に連結し、一方の歯車から他方の歯車に回転力を伝動する、二つの回転軸が交差して配置された一対の歯車装置と、を備える。
(2)前記歯車装置は、前記一方の歯車が雄ねじ状のウォームからなり、前記他方の歯車が前記ウォームに噛み合うウォーム歯車からなることが好ましい。
(3)前記ウォームと前記ウォーム歯車の噛み合いを解除するために、前記ウォーム歯車に対して前記ウォームを離間させる解除装置を更に備えることが好ましい。
(4)前記無端体ベルトは、複数の内歯を内周に連設するタイミングベルトからなり、前記原動車及び前記従動車は、前記タイミングベルトの内歯に噛み合う外歯を外周に有するタイミングプーリからなることが好ましい。
本発明による宙乗機は、架空線に作業員の胸部が対面するように、作業員が着座可能な座席台を備え、作業員が一組のペダルを有するクランクシャフトを足漕ぎ操作すると、一対の駆動滑車が回転して、架空線に沿って作業員が横向きの状態で移動できるので、作業員の負担と疲労を軽減できると共に、架空線を保守又は点検することが容易である。又、本発明による宙乗機は、エンジンなどを搭載していないので軽量であり、山間部での搬送又は鉄塔への吊り上げに適している。
本発明の一実施形態による宙乗機の構成を示す平面図である。 前記実施形態による宙乗機の構成を示す正面図である。 前記実施形態による宙乗機の構成を示す左側面図であり、宙乗機の上部の一部の図示を省略している。 前記実施形態による宙乗機の上部の構成を示す左側面図であり、ウォームとウォーム歯車の噛み合いを解除するための解除装置を作動させる前の状態図である。 前記実施形態による宙乗機の上部の構成を示す左側面図であり、ウォームとウォーム歯車の噛み合いを解除するための解除装置を作動させた状態図である。 前記実施形態による宙乗機に備わる脱輪防止装置の構成を示す図であり、図6(A)は、脱輪防止装置の背面図であり、脱輪防止装置が架空線を囲った状態図、図6(B)は、図6(A)の右側面図、図6(C)は、脱輪防止装置の背面図であり、脱輪防止装置に備わるロックピンを解除した状態図、図6(D)は、図6(C)の右側面図であり、脱輪防止装置に備わる封鎖板を開いた状態図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[宙乗機の構成]
最初に、本発明の一実施形態による宙乗機の構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態による宙乗機の構成を示す平面図である。図2は、前記実施形態による宙乗機の構成を示す正面図である。図3は、前記実施形態による宙乗機の構成を示す左側面図であり、宙乗機の上部の一部の図示を省略している。
(全体構成)
図1から図3を参照すると、本発明の一実施形態による宙乗機10は、一対の離隔した駆動滑車1a・1a、枠組みされたフレーム2、及び作業員が着座可能な座席台3を備えている。
図1から図3を参照すると、一対の駆動滑車1a・1aは、架空線(以下、電線という)Wの上側に配置されている。フレーム2は、複数の角パイプなどを結合して枠組みした構造体であって、一対の駆動滑車1a・1aを上部に回転自在に支持している。座席台3は、フレーム2の中間部に配置されている。そして、電線Wに作業員の胸部が対面するように、作業員が座席台3に着座できる。
又、図1から図3を参照すると、実施形態による宙乗機10は、クランクシャフト4、一対の巻掛伝動装置5・5、及び一対の歯車装置6・6を備えている。クランクシャフト4は、座席台3から離隔するように、フレーム2の下部に配置されている。又、クランクシャフト4は、作業員が座席台3に着座した状態で足漕ぎ可能な一組のペダル4p・4pを有している。
図1から図3を参照すると、巻掛伝動装置5は、原動車となるタイミングプーリ5a、従動車となるタイミングプーリ5b、及び無端体ベルトであるタイミングベルト5cで構成している。
図1から図3を参照すると、タイミングプーリ5aは、クランクシャフト4の端部に連結されている。タイミングプーリ5bは、後述するウォーム6aの軸部に連結している。タイミングベルト5cは、タイミングプーリ5a・5bを巻き掛けし、タイミングプーリ5aの回転力をタイミングプーリ5bに伝動できる。つまり、タイミングベルト5cは、クランクシャフト4の回転力をウォーム6aに伝動できる。
図1から図3を参照すると、歯車装置6は、一方の歯車となるウォーム6aと他方の歯車となるウォーム歯車6bで構成している。ウォーム6aは、その軸部がタイミングプーリ5bに連結している。又、ウォーム6aは、その雄ねじ状のねじ部がウォーム歯車6bの外周に形成された複数の歯に噛み合っている。
一方、図1から図3を参照すると、駆動滑車1aは、回転軸1bの一方の端部に連結している。回転軸1bの他方の端部には、ウォーム歯車6bを連結している。そして、歯車装置6は、ウォーム6aの回転力をウォーム歯車6bに伝動できる。つまり、歯車装置6を介して、タイミングプーリ5bの回転力を駆動滑車1aに伝動できる。実施形態による歯車装置6は、二つの回転軸が交差して配置された、ウォーム歯車装置で構成している。
このように、図1から図3を参照すると、実施形態による宙乗機10は、クランクシャフト4及びタイミングプーリ5a→タイミングベルト5c→タイミングプーリ5b及びウォーム6a→ウォーム歯車6bの伝達経路を経て、駆動滑車1aを回転できる。なお、一対の駆動滑車1a・1aは、同期して同じ方向に回転するように構成されている。
次に、実施形態による宙乗機10の各構成品を詳細に説明すると共に、実施形態による宙乗機10に備わる解除装置の構成を説明する。図4は、前記実施形態による宙乗機の上部の構成を示す左側面図であり、ウォームとウォーム歯車の噛み合いを解除するための解除装置を作動させる前の状態図である。図5は、前記実施形態による宙乗機の上部の構成を示す左側面図であり、ウォームとウォーム歯車の噛み合いを解除するための解除装置を作動させた状態図である。
(フレームの構成)
図1から図3を参照すると、フレーム2は、上部が直角に屈折された角パイプからなる一対のクランク架21・21と、これらのクランク架21・21の上部側を溶接で接合した角パイプからなる横架22で枠組みしている。
図1から図3を参照すると、クランク架21の上端部には、駆動滑車1aを連結した回転軸1bを回転自在に保持する円柱部材23を溶接で接合している(図4又は図5参照)。クランク架21の下部には、前方斜めに片持ち状に延出させた角パイプからなる傾斜架24を設けている(図3参照)。
図1から図3を参照すると、一対の傾斜架24・24の先端部には、クランクシャフト4を回転自在に両軸支持している。又、傾斜架24の中間部とクランク架21の下端部は、角パイプからなる補強架25を接合している(図3参照)。
(座席台の構成)
図1から図3を参照すると、座席台3は、所定の厚さを有する長方形の座席本体30、一対の挟持部材31・31、及び一対の支持金具32・32で構成している。座席本体30は、作業員が着座できる程度の面積を有している。一対の挟持部材31・31は、座席本体30の両側面部を挟持するように固定している。
図1から図3を参照すると、支持金具32は、その基端部が挟持部材31に固定されている。又、支持金具32は、その先端部が二股に分岐して、クランク架21にボルトとナットで締結されている(図3参照)。一対のクランク架21・21には、支持金具32を取り付けるために取り付け穴を高さ方向に設けており、フレーム2に対する座席台3の高さを調整できる。なお、座席台3の上方には、作業員の背中に当接可能なベルト部材3vを配置している。
(クランクシャフトの構成)
図1から図3を参照すると、クランクシャフト4は、クランク状に屈曲された一本の棒状部材からなり、両端部が相反する向きに同軸上に延在している。そして、クランクシャフト4は、その両端部が一対の傾斜架24・24の先端部に回転自在に保持されている。
図1から図3を参照すると、実施形態によるクランクシャフト4は、その両端部から偏心した軸部をペダル4pとしており、一組のペダル4p・4pを足漕ぎ操作することにより、クランクシャフト4を回転することができる。なお、ペダル4pには、靴底がスリップしないように、複数の条溝を軸方向に形成している。
(巻掛伝動装置の構成)
図1から図3を参照すると、タイミングベルト5cは、複数の内歯5tを内周に連設している(図3参照)。一方、タイミングプーリ5a・5bは、複数の内歯5tに噛み合う外歯を外周に有している。タイミングベルト5cは、その内歯5tをタイミングプーリ5a・5bに形成した外歯に噛み合わせることにより、摩擦伝動するVベルトなどと異なり、スリップすることなく回転を伝えることができる。
図1から図3を参照すると、タイミングベルト5cは、その材質として合成ゴムやポリウレタンが用いられ、騒音を抑制できるというメリットがある。又、タイミングベルト5cは、鋼線又は抗張力線を内部に埋め込んだものを使用することが好ましく、タイミングベルト5cの伸びを抑制できると共に、高いトルクを伝動できる。
(歯車装置の構成)
図1から図5を参照すると、ウォーム6aは、そのねじ部の両側(軸部)が一対の揺動板61・61の一方の端部に回転自在に保持されている。なお。図3では、揺動板61の図示を省略している。
図4又は図5を参照すると、揺動板61の中間部は、クランク架21の上部に回転自在に保持されている。具体的には、支軸62の両端部が一対のクランク架21・21の上端部に回転自在に配置され(図2参照)、クランク架21を間に配置した状態で、一対の揺動板61・61の中間部が支軸62に固定されている。したがって、左右一対のウォーム6a・6aを同期して揺動できる。
図4を参照すると、円柱部材23と揺動板61の間には、引張りコイルばね63を配置している。引張りコイルばね63の一端部は、円柱部材23の底部に係止され、引張りコイルばね63の他端部は、停止板64に係止されている。そして、引張りコイルばね63は、ウォーム6aのねじ部をウォーム歯車6bの歯面に押圧する力を付勢している。これにより、ウォーム6aからウォーム歯車6bに回転力を伝動できる。なお、図4の紙面の奥側にも引張りコイルばね63を配置している。
(解除装置の構成)
次に、ウォーム6aとウォーム歯車6bの噛み合いを解除するために、ウォーム歯車6bに対してウォーム6aを離間させる解除装置7の構成を説明する。
図1又は図4を参照すると、解除装置7は、一方の揺動板61に結合した棒状の解除レバー7aを備えている。図1又は図4に示されるように、解除レバー7aの基端部は、帯板部材7bの一端部に溶接で接合され、帯板部材7bの他端部は、支柱部材7cを介して揺動板61の他端部に結合している。
図5に示されるように、解除レバー7aのグリップ71aを把持して前方(ウォーム歯車6b側)に移動すると、支軸62を支点として揺動板61を回動でき、ウォーム6aとウォーム歯車6bの連結を解除できる。これにより、一対の駆動滑車1a・1aに案内されて、例えば、下り傾斜した電線Wに沿って宙乗機10を自然滑走できる。
図4又は図5を参照すると、一対の揺動板61・61の間には、停止板64が固定されている。図5に示されるように、解除レバー7aのグリップ71aを把持して前方に移動すると、停止板64がクランク架21の外壁に当接して、解除レバー7aの移動が規制される。解除レバー7aのグリップ71aを解放すれば、引張りコイルばね63の作用で、解除レバー7aを初期の状態に復帰できる。
(脱輪防止装置の構成)
次に、実施形態による宙乗機10に備わる脱輪防止装置の構成を説明する。なお、図1又は図2に示されるように、脱輪防止装置8は、左右一対に同じに配置されているので、左側の脱輪防止装置8を代表して、以下、脱輪防止装置8の構成を説明する。
図6は、前記実施形態による宙乗機に備わる脱輪防止装置の構成を示す図であり、図6(A)は、脱輪防止装置の背面図であり、脱輪防止装置が架空線を囲った状態図、図6(B)は、図6(A)の右側面図、図6(C)は、脱輪防止装置の背面図であり、脱輪防止装置に備わるロックピンを解除した状態図、図6(D)は、図6(C)の右側面図であり、脱輪防止装置に備わる封鎖板を開いた状態図である。
図6を参照すると、脱輪防止装置8は、C字状に屈曲した包囲板8a、封鎖板8b、及びロックピン8pを備えている。包囲板8aは、駆動滑車1aの上方を囲うように配置されると共に、駆動滑車1aに連結した回転軸1b(図1参照)を回転自在に保持する軸受部材に固定されている。封鎖板8bは、その基端部がクランク架21の背面側とヒンジ8hで開閉可能に連結している。封鎖板8bの先端部は、包囲板8aの一部に当接できる。
図6を参照すると、包囲板8aは、係合ピン8cを背面側に突出している。封鎖板8bを閉じると、封鎖板8bの先端部側に開口された穴8k(図6(D)参照)に係合ピン8cを嵌合でき、クランク架21、包囲板8a、及び封鎖板8bで電線Wを囲い込むことができる(図6(D)参照)。これにより、電線Wからの脱輪を防止できる。なお、ここでいう「脱輪防止」とは、電線Wから宙乗機10が脱落しないことを意味している。
図6を参照すると、封鎖板8bは、係合ピン8cと離隔した位置に保持ピン8dを突出している。そして、ロックピン8pが保持ピン8dに保持されている。図6(C)に示されるように、ロックピン8pは、W字状に窪んだ二つの凹部81p・82pを有するクリップ部を基端部に備えている。
図6(A)又は図6(B)に示されるように、ロックピン8pの凹部81pを保持ピン8dに係合させると共に、係合ピン8cの先端部に開口された穴にロックピン8pの先端部を挿入することにより、封鎖板8bが容易に開かないように、封鎖板8bを包囲板8aにロックできる。
一方、図6(C)に示されるように、ロックピン8pを引いて、ロックピン8pの凹部82pを保持ピン8dに係合させると、ロックピン8pの先端部が係合ピン8cから離反し、封鎖板8bを開くことができる(図6(D)参照)。そして、電線Wを駆動滑車1aに係合できる。
図1又は図2及び図6を参照すると、一対の包囲板8a・8aには、補強バー8eの両端部が溶接で接合されており、一対の包囲板8a・8aが容易に変形しないように補強している。又、包囲板8aの上部には、リング状のアイボルト8fを接合しており、アイボルト8fにロープを繋留して、宙乗機10を鉄塔に吊り上げることができる。アイボルト8fにロープを繋留して、このロープを電線Wに併置する電線に繋留して、宙乗機10の不用意な脱落を防止できる。
[宙乗機の作用]
次に、実施形態による宙乗機10の作用及び効果を説明する。図1から図3を参照すると、実施形態による宙乗機10は、電線Wに作業員の胸部が対面するように、作業員が着座可能な座席台3を備え、作業員が一組のペダル4p・4pを有するクランクシャフト4を足漕ぎ操作すると、一対の駆動滑車1a・1aが回転して、電線Wに沿って作業員が横向きの状態で移動できるので、作業員の負担と疲労を軽減できると共に、電線Wを保守又は点検することが容易である。
又、図1から図3を参照すると、実施形態による宙乗機10は、エンジンなどを搭載していないので軽量であり、山間部での搬送又は鉄塔への吊り上げに適している。
図1から図5を参照すると、実施形態による宙乗機10は、ウォーム6aからウォーム歯車6bに回転力は伝動されるが、ウォーム歯車6bからウォーム6aに回転力が伝動されない不可逆な機構で構成された一対の歯車装置6・6を備えている。したがって、クランクシャフト4の足漕ぎ操作を停止すれば、一対の歯車装置6・6がブレーキとして機能し、別途、ブレーキ装置を設けることなく、宙乗機10を簡易な構成にできる。
図1から図5を参照すると、実施形態による宙乗機10は、ウォーム6aとウォーム歯車6bの噛み合いを解除するために、ウォーム歯車6bに対してウォーム6aを離間させる解除装置7を備えているので、解除レバー7aを操作して、ウォーム6aとウォーム歯車6bの連結を解除すれば、一対の駆動滑車1a・1aに案内されて、例えば、下り傾斜した電線Wに沿って宙乗機10を自然滑走できる。
図1から図3を参照すると、実施形態による宙乗機10は、クランクシャフト4の端部に連結されたタイミングプーリ5aの回転をタイミングベルト5cでタイミングプーリ5a・5bに伝動する一対の巻掛伝動装置5・5を備えているので、スリップすることなく回転を伝えることができる。タイミングベルト5cは、その材質として合成ゴムやポリウレタンが用いられ、騒音を抑制できるというメリットがある。
本発明による宙乗機は、鉄塔の間に架設された架空電線に懸架される実施形態を開示したが、本発明による宙乗機の適用は、架空電線に限定されない。本発明による宙乗機は、例えば、鉄塔の間に架設された光ファイバケーブルに適用でき、線路の上方に配置された架線に適用できる。
1a 駆動滑車
2 フレーム
3 座席台
4 クランクシャフト
4p ペダル
5 巻掛伝動装置
5a タイミングプーリ(原動車)
5b タイミングプーリ(従動車)
5c タイミングベルト(無端体ベルト)
6 歯車装置
6a ウォーム(一方の歯車)
6b ウォーム歯車(他方の歯車)
10 宙乗機
W 電線(架空線)

Claims (4)

  1. 架空線の上側に配置される一対の離隔した駆動滑車と、
    これらの駆動滑車を上部に回転自在に支持する枠組みされたフレームと、
    このフレームの中間部に配置され、架空線に作業員の胸部が対面するように、作業員が着座可能な座席台と、
    この座席台から離隔するように前記フレームの下部に配置され、作業員が足漕ぎ可能な一組のペダルを有するクランクシャフトと、
    このクランクシャフトの端部に連結された原動車の回転を無端体ベルトで従動車に伝動する一対の巻掛伝動装置と、
    一方の歯車が前記従動車の回転軸に連結し、他方の歯車が前記駆動滑車の回転軸に連結し、一方の歯車から他方の歯車に回転力を伝動する、二つの回転軸が交差して配置された一対の歯車装置と、を備える宙乗機。
  2. 前記歯車装置は、前記一方の歯車が雄ねじ状のウォームからなり、前記他方の歯車が前記ウォームに噛み合うウォーム歯車からなる請求項1記載の宙乗機。
  3. 前記ウォームと前記ウォーム歯車の噛み合いを解除するために、前記ウォーム歯車に対して前記ウォームを離間させる解除装置を更に備える請求項2記載の宙乗機。
  4. 前記無端体ベルトは、複数の内歯を内周に連設するタイミングベルトからなり、
    前記原動車及び前記従動車は、前記タイミングベルトの内歯に噛み合う外歯を外周に有するタイミングプーリからなる請求項1から3のいずれかに記載の宙乗機。
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