JP2013078726A - 洗米機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 米を洗浄する洗米タンク2と、この洗米タンクに米を計量して供給する計量器3と、米を保留していて計量器に米を供給する上部ホッパ4と、上部ホッパの内部を負圧にする負圧手段Eと、洗米タンクの下方に位置して米を貯蔵する貯米庫5と、上部ホッパ内部の負圧によって貯米庫内の米を上部ホッパに吸引搬送する米搬送手段Fとを備える。上部ホッパは下部供給口6aが計量器に接続されたホッパ本体6と、ホッパ本体に密閉嵌合する蓋体7とを有する。上部ホッパ4内の空間をホッパ本体の底部から蓋体に至るフイルタ10で仕切って貯米空間Sと空気排出空間Kとを形成し、ホッパ本体に空気吸出口6cを形成し、蓋体7に米挿入口7aを形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした洗米機の米搬送機構を提供することを目的とする。
第1に、米を洗浄する洗米タンク2と、この洗米タンク2に米を計量して供給する計量器3と、米を保留していて計量器3に米を供給する上部ホッパ4と、この上部ホッパ4の内部を負圧にする負圧手段Eと、洗米タンク2の下方に位置して米を貯蔵する貯米庫5と、上部ホッパ4内部の負圧によって貯米庫5内の米を上部ホッパ4に吸引搬送する米搬送手段Fとを備えた洗米機であって、
前記上部ホッパ4は下部供給口6aが計量器3に接続されたホッパ本体6と、このホッパ本体6に密閉嵌合する蓋体7とを有し、
前記上部ホッパ4内の空間をホッパ本体6の底部から蓋体7に至るフイルタ10で仕切って貯米空間Sと空気排出空間Kとを形成し、ホッパ本体6に空気排出空間Kを負圧手段Eと連通させる空気吸出口6cを形成し、蓋体7に貯米空間Sを米搬送手段Fと連通する米挿入口7aを形成していることを特徴とする。
第3に、前記ホッパ本体6と蓋体7とはともに合成樹脂で形成され、蓋体7はホッパ本体6に留め具13で着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
即ち、請求項1に係る発明は、上部ホッパ4をホッパ本体6と蓋体7とで形成して、ホッパ本体6の底部から蓋体7に至るフイルタ10で仕切って貯米空間Sと空気排出空間Kとを形成しているので、フイルタを上部ホッパの内部空間を縦断する大面積にでき、蓋体7はホッパ本体6に対して着脱自在であるので、上部ホッパ4内部だけでなくフイルタ10の清掃もできる。
請求項3に係る発明は、留め具13で蓋体7の着脱を容易にすることができ、上部ホッパ4内のメンテナンスが容易になる。
請求項4に係る発明は、蝶番14で蓋体7の開閉を容易にすることができ、上部ホッパ4内のメンテナンスが容易になる。
図1、2、13、14において、1は業務用洗米機の全体を示しており、洗米機1は洗米タンク2の上方に計量器3を有する上部ホッパ4を配置し、洗米タンク2の下方に貯米庫5を配置し、前記上部ホッパ4に内部を負圧にする負圧手段Eを接続し、前記貯米庫5と上部ホッパ4との間に貯米庫5内の米(麦等の穀物を含む)を上部ホッパ4に吸引搬送する米搬送手段Fを設け、これら洗米タンク2、上部ホッパ4及び貯米庫5を機枠8で支持しており、貯米庫5の上側に載置台9を有し、この載置台9上に炊飯器、内釜又はその他の容器等の米を収納可能なの米容器Yを載置可能になっている。
前記上部ホッパ4、貯米庫5、負圧手段E、米搬送手段F及び機枠8等により、洗米、計量のための米を吸引搬送する米搬送機構が構成されている。
機枠8には、図6、13、14に示すように、洗米タンク2と貯米庫5との間に、位置設定手段36と容器検出手段37とを有する。位置設定手段36は載置台9に載置される米容器Yを洗米タンク2の直下に配置させるものであり、米容器Yの大きさに応じてその前後位置を適正に設定する。容器検出手段37は載置台9に米容器Yが載置されているか否かを検出する。
洗米タンク2の中心には縦筒軸形状の回転軸31が配置され、その上部が上部タンク2Bの天井部に軸受を介して支持されており、モータ及び巻掛伝動体等を有する回動手段によって回転駆動される。前記回転軸31には放射状に複数本の撹拌棒32が設けられ、洗米タンク2内の米を満遍なく攪拌し、効果的に洗米(研米)する。
図1〜5、13、14において、貯米庫5の上側の載置台9は、水平な平坦面を有する板材料で形成され、その両側には取っ手9Aが設けられている。この載置台9は貯米庫5の上部開口を閉鎖する蓋を兼ねており、解放することにより、上部開口から貯米庫5内に米を補給することができる。
前記貯米庫5の側壁5B(背壁)の最下部に底部5Aに達する米取り出し用の吸引口5aが形成され、この吸引口5aより上側に空気取り入れ用の空気口5bが形成され、背壁の内面に吸引口5aの上半分から空気口5bまでには断面コ字形状の縦長の導通路部材19が取り付けられている。
貯米庫5の背壁の背面(外側面)下部には吸引口5aと連通する米吸引部材17が設けられており、この米吸引部材17は吸引口5aの下半分を介して貯米庫5内と連通し、吸引口5aの上半分を介して空気導通路19aと連通している。
前記米吸引部材17の分離壁18は、下部の開口端からコーナ部付近の内部中途まで水平状に形成されており、分離壁18の終端のコーナ部で米路17aは空気路17bと合流しかつ米搬送手段Fに接続されている。
上部ホッパ4を負圧にして、米搬送手段Fを介して米吸引部材17の空気路17b及び空気導通路19aを負圧にし、貯米庫5外の空気を吸引すると、その空気流は空気路17bを通って米搬送手段F側に流れることになり、エジェクタ効果によって米路17a及び吸引口5a内の空気も流動し、貯米庫5内の米を吸引する。
前述の如く、貯米庫5の背壁内面に縦長の導通路部材19を設けて空気導通路19aを形成すると、導通路部材19の下端の壁は分離壁18の延長上に位置し、貯米庫5内部及び米路17aと空気導通路19a及び空気路17bとを長い範囲で明確に分離して、空気及び米の流動を円滑にできる。
米吸引部材17は分離壁18が上下中途に形成されているが、これを左右中途に形成して、内部を米路17aと空気路17bとに左右分離形成し、空気導通路19aの下端開口を吸引口5aの左右側方に隣接させておいてもよい。
図1〜3、6〜13において、前記米搬送手段Fは合成樹脂製のパイプ又はホースで形成され、下端が米吸引部材17の上端に着脱自在に連結され、上端が上部ホッパ4の蓋体7に着脱自在に連結されている。
ホッパ本体6と蓋体7とはともに合わせ面にフランジ部6C、7Cを有し、この両フランジ部6C、7Cを複数個の留め具13で締結することにより、蓋体7はホッパ本体6に着脱自在に取り付けられている。ホッパ本体6は下部が計量器3の上部に固定され、計量器3の下部は上部タンク2Bの天井部の上面に取り付けられている。
ネジ留め具13Bはホッパ本体6に雌ネジ部13cを設け、蓋体7に突起13dを設け、この突起13dに挿入したネジ13eを雌ネジ部13cに螺合することにより、ホッパ本体6に蓋体7を締結するように構成されている。
底壁6Aの供給口6aは、計量器3のドラム15のドラム軸心Pと直交する幅方向(左右方向)の中心がドラム軸心Pの略真上で平行に配置され、周壁6Bの上部開口6bはドラム軸心Pと直交する幅方向の中心Mが、ドラム軸心Pの真上からドラム15の開口15a先行側に寸法T(図7に示す)だけ偏位されている。
前記計量器3は、モータ及び伝動手段を有する駆動手段でドラム15が一方向に回転する中空ドラム式である。このドラム15は米収納量が一定(例えば5合)であり、開口15aはラセン状の切出し口になっており、開口15aが供給口6aに対向して米が入り、略半回転して開口15aが下向きになっていくときに米を落下して、洗米タンク2へ供給する。
上部開口6bがドラム軸心Pの真上からドラム15の開口15a先行側に寸法Tだけ偏位されていることにより、上部ホッパ4の内部空間は、ドラム軸心Pの真上からドラム15の開口15a先行側の容量W1が反対側の容量W2より大に設定されることになり、米が先行して落下する側の米量が多いので、上部ホッパ4内に保留(堆積貯溜)されている米の減少はドラム軸心Pの真上近くが最大になり、左右で減少のし方が偏よらず、可及的に左右が略均一となって米の流れが良好になる。
周壁6Bの幅方向の中心Mはドラム軸心Pと開口15a先行側の側縁との略中央にあって、寸法Tは供給口6aの左右幅の略10〜30%であり、15〜20%が好ましい。
なお、図1には、上部ホッパ4及び計量器3の側面視を実線で示し、正面視を2点鎖線で示しており、貯米空間Sはドラム軸心Pに対して前後が略同幅であり、左側が右側より広幅になっている。
即ち、上部ホッパ4の内部空間は、縦断する大面積のフイルタ10によって下から上まで前後に仕切られ、米を保留する中央の貯米空間Sと、空気を排出する水平方向外側の空気排出空間Kとが形成されている。
前記装着部11はホッパ本体6の底壁6Aから周壁6B内面に形成されており、フイルタ10はホッパ本体6の底壁6Aから周壁6Bの上部開口6bを越えて上方に突出配置されている。
図1、2、6〜12において、蓋体7は全体的に天井部7Aが上方に膨出したドーム形状であり、米搬送手段Fが配置される天井部7Aの部位に上面の凹み7Bが形成され、周囲縁にフランジ部7Cが形成され、その天井部7Aの内面に多数本の縦横のリブ7Dを形成している。
米搬送手段Fは米挿入口7aに装着された前記米供給口具20と、この米供給口具20に一端が接続されたパイプ又はホース等の直線部材F1と、この直線部材F1の他端に接続されたエルボF2と、このエルボF2と米吸引部材17とを接続するホースF3等を有している。前記直線部材F1も略下半分が凹み7B内に埋め込み状に配置されている。
満量センサ27は投光器及び受光器を有する光電管等で形成され、蓋体7の天井内面から貯米空間S内へ突出して貯米空間Sの最上部に配置され、米が蓋体7の天井内面近くまで溜まりかつ米供給口具20の口を塞ぐようになったときに、その米によって光が遮られて検知する。投光器と受光器の間は円筒壁のない溝28となっていて、投光器及び受光器が米に埋まってもその溝28が埋まるまで米及び空気を貯米空間Sへ投入可能になっている。
図1〜4、11において、負圧手段Eはブロア22と排気案内部材23と負圧用パイプ又はホース24とを有する。ブロア22は機枠8の下部に設けた庫ケース21内に配置されていて、中空の機枠8内に挿通された負圧用パイプ又はホース24を介して上部ホッパ4の空気吸出口6cに接続されており、排気案内部材23はこのブロア22からの排気を庫ケース21の外方へ排気案内する。
前記上部ホッパ4の空気吸出口6cは上下方向に貫通された孔であるので、上部ホッパ4は上下型で簡単かつ安価に形成でき、負圧用パイプ又はホース24の接続も容易にできる。
米搬送手段Fで搬送される米及び空気は、蓋体7の米供給口具20から上部ホッパ4内の貯米空間Sへ投入され、米は計量器3のドラム軸心Pの略真上から堆積されていき、蓋体7の天井内面近くまで溜まる。保留米が米供給口具20を塞ぐようになると、満量センサ27がそれを感知して、ブロア22の作動を停止する。
上部ホッパ4から洗米タンク2への米の供給動作において、計量器3のドラム15を1回転又は複数回転させて上部ホッパ4内の米を計量しながら洗米タンク2へ供給する。ドラム15の開口15aはホッパ本体6の供給口6aの一端から先行して連通し、保留していた米を落下していくが、貯米空間Sは開口15a先行側の容量W1が反対側の容量W2より大であるので、保留米の減少がドラム軸心Pの真上を境にして左右同様に発生し、左右一方に多く残留米が生じることがなくなり、貯米空間Sの底まで米供給が円滑になされる。
図15は上部ホッパ4の変形例を示しており、上部ホッパ4は、合成樹脂製のホッパ本体6と蓋体7とを有し、蓋体7の左右一側を1つ又は複数の蝶番14でホッパ本体6に枢支連結し、左右他側に図12に示したものと同様の1つ又は複数の留め具13で締結しており、蓋体7はホッパ本体6に対して蝶番14を介して開閉自在となっている。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜15に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
蓋体7は、上面の凹み7B及び直線部材F1を設ける代わりに、天井部7Aに米挿入口7aと連通する空気路を形成し、その空気路に米搬送手段FのエルボF2を接続するようにしてもよい。
2 洗米タンク
3 計量器
4 上部ホッパ
5 貯米庫
5B 側壁
5a 吸引口
5b 空気口
6 ホッパ本体
6A 底壁
6B 周壁
6a 供給口
6b 上部開口
6c 空気吸出口
7 蓋体
7A 天井部
7B 凹み
7a 米挿入口
8 機枠
10 フイルタ
11 装着部
12 遮蔽部
13 留め具
14 蝶番
15 ドラム
15a 開口
17 米吸引部材
17a 米路
17b 空気路
18 分離壁
19 導通路部材
19a 空気導通路
20 米供給口具
27 満量センサ
28 溝
E 負圧手段
F 米搬送手段
K 空気排出空間
M 周壁幅方向の中心
P ドラム軸心
S 貯米空間
T 寸法
W1 開口先行側容量
W2 反対側容量
Y 米容器
Claims (4)
- 米を洗浄する洗米タンク(2)と、この洗米タンク(2)に米を計量して供給する計量器(3)と、米を保留していて計量器(3)に米を供給する上部ホッパ(4)と、この上部ホッパ(4)の内部を負圧にする負圧手段(E)と、洗米タンク(2)の下方に位置して米を貯蔵する貯米庫(5)と、上部ホッパ(4)内部の負圧によって貯米庫(5)内の米を上部ホッパ(4)に吸引搬送する米搬送手段(F)とを備えた洗米機であって、
前記上部ホッパ(4)は下部供給口(6a)が計量器(3)に接続されたホッパ本体(6)と、このホッパ本体(6)に密閉嵌合する蓋体(7)とを有し、
前記上部ホッパ(4)内の空間をホッパ本体(6)の底部から蓋体(7)に至るフイルタ(10)で仕切って貯米空間(S)と空気排出空間(K)とを形成し、ホッパ本体(6)に空気排出空間(K)を負圧手段(E)と連通させる空気吸出口(6c)を形成し、蓋体(7)に貯米空間(S)を米搬送手段(F)と連通する米挿入口(7a)を形成していることを特徴とする洗米機。 - 前記フイルタ(10)は直線状側縁を有する板形状であり、前記ホッパ本体(6)はフイルタ(10)を上方から挿脱可能に装着する装着部(11)を有し、蓋体(7)は装着部(11)に装着されたフイルタ(10)の上部との間を塞ぐ遮蔽部(12)を有していることを特徴とする請求項1に記載の洗米機。
- 前記ホッパ本体(6)と蓋体(7)とはともに合成樹脂で形成され、蓋体(7)はホッパ本体(6)に留め具(13)で着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗米機。
- 前記ホッパ本体(6)と蓋体(7)とはともに合成樹脂で形成され、蓋体(7)はホッパ本体(6)に蝶番(14)を介して開閉自在に枢支連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗米機。
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