JP2013078375A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の吸収性物品は、肌側の面と着衣側の面との間を貫通する貫通穴10を有する吸収体4を含み、トップシート2は、吸収体4の貫通穴10の穴内を被覆し、貫通穴10の穴内を被覆しているトップシート2には、血液改質剤8が塗布されており、血液改質剤8は、0〜0.60のIOBと、45℃以下の融点と、25℃の水100gに対する、0.05g以下の水溶解度とを有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、肌側に設けられた液透過性のトップシート、着衣側に設けられた液不透過性のバックシート、ならびに該トップシートと該バックシートとの間に介在し、肌側の面と着衣側の面との間を貫通する貫通穴を有する液保持性の吸収体を含む吸収性物品であって、トップシートは、吸収体の貫通穴の穴内を被覆し、貫通穴の穴内を被覆しているトップシートには、血液改質剤が塗布されており、血液改質剤は、0〜0.60のIOBと、45℃以下の融点と、25℃の水100gに対する、0.05g以下の水溶解度とを有する。
[血液改質剤]
本開示に係る血液改質剤は、約0〜約0.60のIOBと、約45℃以下の融点と、25℃における、約0.05g以下の水溶解度を有する。
IOB=無機性値/有機性値
により算出される値を意味する。
藤田氏による、主要な基の有機性値および無機性値を、以下の表1にまとめる。
また、吸収性物品が長時間にわたって使用される場合には、血液改質剤の融点は、45℃以下の範囲で高い方が好ましい。汗、着用時の摩擦等の影響を受けにくく、長時間着用した場合であっても、血液改質剤が移動しにくいからである。
なお、本明細書では、水溶解度に関して、「溶解」には、試料が脱イオン水に完全に溶解し、均一混合物を形成した場合と、試料が完全にエマルション化した場合とが含まれる。なお、「完全」とは、脱イオン水に、試料の塊が存在しないことを意味する。
上記血液改質剤は、約0gの水溶解度を有することができる。したがって、上記血液改質剤において、上記水溶解度の下限は、約0gである。
(i)炭化水素、
(ii)炭化水素のC−C単結合間に、少なくとも1つのカルボニル結合(−CO−)および/もしくは少なくとも1つのエーテル結合(−O−)が挿入された化合物、または
(iii)炭化水素のC−C単結合間に、少なくとも1つのカルボニル結合(−CO−)および/もしくは少なくとも1つのエーテル結合(−O−)が挿入され、かつ炭化水素上の少なくとも1つの水素原子が、カルボキシル基(−COOH)もしくはヒドロキシル基(−OH)で置換された化合物。
上記鎖状炭化水素には、直鎖状炭化水素および分岐鎖状炭化水素が含まれる。
(i’)炭化水素、
(ii’)炭化水素のC−C単結合間に、少なくとも1つのカルボニル結合(−CO−)、少なくとも1つのエステル結合(−COO−)、少なくとも1つのカーボネート結合(−OCOO−)および/もしくは少なくとも1つのエーテル結合(−O−)が挿入された化合物、または
(iii’)炭化水素のC−C単結合間に、少なくとも1つのカルボニル結合(−CO−)、少なくとも1つのエステル結合(−COO−)、少なくとも1つのカーボネート結合(−OCOO−)および/もしくは少なくとも1つのエーテル結合(−O−)が挿入され、かつ炭化水素上の少なくとも1つの水素原子が、カルボキシル基(−COOH)もしくはヒドロキシル基(−OH)で置換された化合物。
(A)2〜4個のヒドロキシル基を有する化合物と、1個のカルボキシル基を有する化合物とのエステル、
(B)2〜4個のヒドロキシル基を有する化合物と、1個のヒドロキシル基を有する化合物とのエーテル、
(C)2〜4個のカルボキシル基を有する化合物と、1個のヒドロキシル基を有する化合物とのエステル、
(D)炭化水素に、カルボニル結合(−CO−)、エステル結合(−COO−)、カーボネート結合(−OCOO−)およびエーテル結合(−O−)から成る群から選択されるいずれか1つが挿入された化合物、
(E)ポリC3~6アルキレングリコール、またはそのアルキルエステルもしくはアルキルエーテル、あるいは
(F)鎖状炭化水素、
であることができる。
以下、(A)〜(F)について詳細に説明する。
(A)2〜4個のヒドロキシル基を有する化合物と、1個のカルボキシル基を有する化合物とのエステル(以下、「化合物(A)」と称する場合がある)には、4個、3個、または2個のヒドロキシル基を有する化合物と、1個のカルボキシル基を有する化合物とのエステルが含まれ、上述のIOB、融点および水溶解度を有する範囲にある限り、全てのヒドロキシル基がエステル化されていなくともよい。
化合物(A)としては、たとえば、(A1)鎖状炭化水素テトラオールと脂肪酸とのエステル、(A2)鎖状炭化水素トリオールと脂肪酸とのエステル、および(A3)鎖状炭化水素ジオールと脂肪酸とのエステルが挙げられる。
上記鎖状炭化水素テトラオールと脂肪酸とのエステルとしては、たとえば、次の式(1):
(式中、R1〜R4は、それぞれ、鎖状炭化水素である)
また、上記ペンタエリトリトールと脂肪酸とのエステルとしては、IOBを小さくし、より疎水性とするために、ジエステル、トリエステルまたはテトラエステルであることが好ましく、トリエステルまたはテトラエステルであることがより好ましく、そしてテトラエステルであることが最も好ましい。
上記ペンタエリトリトールと脂肪酸とのテトラエステルでは、たとえば、ペンタエリトリトールと、ヘキサン酸(C6)、ヘプタン酸(C7)、オクタン酸(C8)、たとえば、2−エチルヘキサン酸(C8)、ノナン酸(C9)、デカン酸(C10)および/またはドデカン酸(C12)とのテトラエステルが挙げられる。
なお、上記計算に当たっては、二重結合、三重結合、iso分岐、およびtert分岐の影響は、考慮していない。
上記鎖状炭化水素トリオールと脂肪酸とのエステルとしては、たとえば、次の式(5):
のグリセリンと脂肪酸とのモノエステルが挙げられる。
また、上記グリセリンと脂肪酸とのエステルとしては、IOBを小さくし、より疎水性とするために、ジエステルまたはトリエステルであることが好ましく、そしてトリエステルであることがより好ましい。
上記グリセリンと脂肪酸とのトリエステルは、いわゆる、脂肪であり、人体を構成しうる成分であるため、安全性の観点から好ましい。
上記グリセリンと脂肪酸とのジエステルでは、グリセリンと脂肪酸とのジエステルを構成する脂肪酸の炭素数の合計、すなわち、式(6)において、R5CおよびR6C部分の炭素数の合計が16の場合にIOBが0.58となる。したがって、上記グリセリンと脂肪酸とのジエステルでは、脂肪酸の炭素数の合計が約16以上である場合に、IOBが約0〜約0.6の要件を満たす。
上記グリセリンと脂肪酸とのモノエステルでは、グリセリンと脂肪酸とのモノエステルを構成する脂肪酸の炭素数、すなわち、式(7)において、R5C部分の炭素数が19の場合にIOBが0.59となる。したがって、上記グリセリンと脂肪酸とのモノエステルでは、脂肪酸の炭素数が約19以上である場合に、IOBが約0〜約0.6の要件を満たす。
上記鎖状炭化水素ジオールと脂肪酸とのエステルとしては、たとえば、C2〜C6の鎖状炭化水素ジオール、たとえば、C2〜C6のグリコール、たとえば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコールまたはヘキシレングリコールと、脂肪酸とのモノエステルまたはジエステルが挙げられる。
R8COOCkH2kOCOR9 (8)
(式中、kは、2〜6の整数であり、そしてR8およびR9は、それぞれ、鎖状炭化水素である)
のC2〜C6グリコールと脂肪酸とのジエステル、および次の式(9):
R8COOCkH2kOH (9)
(式中、kは、2〜6の整数であり、そしてR8は、鎖状炭化水素である)
のC2〜C6グリコールと脂肪酸とのモノエステルが挙げられる。
さらに、上記C2〜C6グリコールと脂肪酸とのエステルとしては、IOBを小さくし、より疎水性とするために、ジエステルであることが好ましい。
上記C2〜C6グリコールと脂肪酸とのエステルの市販品としては、たとえば、コムポールBL、コムポールBS(以上、日油株式会社製)等が挙げられる。
(B)2〜4個のヒドロキシル基を有する化合物と、1個のヒドロキシル基を有する化合物とのエーテル(以下、「化合物(B)」と称する場合がある)には、4個、3個、または2個のヒドロキシル基を有する化合物と、1個のヒドロキシル基を有する化合物とのエーテルが含まれ、上述のIOB、融点および水溶解度を有する範囲にある限り、全てのヒドロキシル基がエーテル化されていなくともよい。
上記1個のヒドロキシル基を有する化合物としては、たとえば、炭化水素の1個の水素原子が、1個のヒドロキシル基(−OH)で置換された化合物、たとえば、脂肪族1価アルコール、たとえば、飽和脂肪族1価アルコールおよび不飽和脂肪族1価アルコールが挙げられる。
上記不飽和脂肪族1価アルコールとしては、上記飽和脂肪族1価アルコールのC−C単結合の1つを、C=C二重結合で置換したもの、たとえば、オレイルアルコールが挙げられ、たとえば、新日本理化株式会社から、リカコールシリーズおよびアンジェコオールシリーズの名称で市販されている。
の、ペンタエリトリトールと脂肪族1価アルコールとのテトラエーテル、トリエーテル、ジエーテルおよびモノエーテルが挙げられる。
の、グリセリンと脂肪族1価アルコールとのトリエーテル、ジエーテルおよびモノエーテルが挙げられる。
R17OCnH2nOR18 (17)
(式中、nは、2〜6の整数であり、そしてR17およびR18は、それぞれ、鎖状炭化水素である)
のC2〜C6グリコールと脂肪族1価アルコールとのジエーテル、および次の式(18):
R17OCnH2nOH (18)
(式中、nは、2〜6の整数であり、そしてR17は、鎖状炭化水素である)
のC2〜C6グリコールと脂肪族1価アルコールとのモノエーテルが挙げられる。
(C)2〜4個のカルボキシル基を有する化合物と、1個のヒドロキシル基を有する化合物とのエステル(以下、「化合物(C)」と称する場合がある)には、4個、3個または2個のカルボキシル基を有する化合物と、1個のヒドロキシル基を有する化合物とのエステルが含まれ、上述のIOB、融点および水溶解度を有する範囲にある限り、全てのカルボキシル基がエステル化されていなくともよい。
上記1個のヒドロキシル基を有する化合物としては、「化合物(B)」の項で列挙されるもの、たとえば、脂肪族1価アルコールが挙げられる。
化合物(C)の例としては、アジピン酸ジオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸トリブチル、O−アセチルクエン酸トリブチル等が挙げられ、そして市販されている。
(D)炭化水素に、エーテル結合(−O−)、カルボニル結合(−CO−)、エステル結合(−COO−)、およびカーボネート結合(−OCOO−)から成る群から選択されるいずれか1つが挿入された化合物(以下、「化合物(D)」と称する場合がある)としては、(D1)脂肪族1価アルコールと脂肪族1価アルコールとのエーテル、(D2)ジアルキルケトン、(D3)脂肪酸と脂肪族1価アルコールとのエステル、および(D4)ジアルキルカーボネートが挙げられる。
上記脂肪族1価アルコールと脂肪族1価アルコールとのエーテルとしては、次の式(19):
R19OR20 (19)
(式中、R19およびR20は、それぞれ、鎖状炭化水素である)
を有する化合物が挙げられる。
上記ジアルキルケトンとしては、次の式(20):
R21COR22 (20)
(式中、R21およびR22は、それぞれ、アルキル基である)
を有する化合物が挙げられる。
なお、上記炭素数の合計が約8の場合、たとえば、5−ノナノンでは、融点は約−50℃であり、蒸気圧は20℃で約230Paである。
上記ジアルキルケトンは、市販されている他、公知の方法、たとえば、第二級アルコールを、クロム酸等で酸化することにより得ることができる。
上記脂肪酸と脂肪族1価アルコールとのエステルとしては、たとえば、次の式(21):
R23COOR24 (21)
(式中、R23およびR24は、それぞれ、鎖状炭化水素である)
を有する化合物が挙げられる。
上記ジアルキルカーボネートとしては、次の式(22):
R25OC(=O)OR26 (22)
(式中、R25およびR26は、それぞれ、アルキル基である)
を有する化合物が挙げられる。
水溶解度を考慮すると、R25およびR26の炭素数の合計が約7以上であることが好ましく、そして約9以上であることがより好ましい。
上記ジアルキルカーボネートは、市販されている他、ホスゲンとアルコールとの反応、塩化ギ酸エステルとアルコールまたはアルコラートとの反応、および炭酸銀とヨウ化アルキルとの反応により合成することができる。
上記ポリC2~6アルキレングリコール、またはそのエステルもしくはエーテル(以下、化合物(E)と称する場合がある)としては、(E1)ポリC2~6アルキレングリコール、(E2)ポリC2~6アルキレングリコールと脂肪酸とのエステル、(E3)ポリC2~6アルキレングリコールと脂肪族1価アルコールとのエーテル、(E4)ポリC2~6アルキレングリコールと、鎖状炭化水素テトラカルボン酸、鎖状炭化水素トリカルボン酸、または鎖状炭化水素ジカルボン酸とのエステル、および(E5)ポリC2~6アルキレングリコールと、鎖状炭化水素テトラオール、鎖状炭化水素トリオール、または鎖状炭化水素ジオールとのエーテルが挙げられる。以下、説明する。
(E1)ポリC2~6アルキレングリコールには、単一のグリコールのホモポリマーだけでなく、2種以上のグリコールのコポリマーおよびランダムポリマーも含まれる。グリコール種としては、C2~6アルキレングリコール、すなわち、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、またはヘキシレングリコールが挙げられる。上記グリコール種としては、ポリC2~6アルキレングリコールのIOBを低くする観点から、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコールまたはヘキシレングリコールであることが好ましく、ブチレングリコール、ペンチレングリコールまたはヘキシレングリコールであることがより好ましい。
HO−(CmH2mO)n−H (23)
により表わされる。
以上より、式(23)において、mは、約3〜約6であり、そして約4〜約6であることがより好ましく、そしてnは1以上である。
たとえば、式(23)がポリプロピレングリコール(m=3)である場合には、n=12の場合に、IOBが0.58となる。したがって、式(23)がポリプロピレングリコール(m=3)である場合には、m≧約12の場合に、上記IOBの要件を満たす。
また、式(21)がポリブチレングリコール(m=4)である場合には、n=7の場合に、IOBが0.57となる。したがって、式(23)がポリブチレングリコール(m=4)である場合には、n≧約7の場合に、上記IOBの要件を満たす。
また、OB、融点および水溶解度の観点から、ポリC3アルキレングリコール、すなわち、ポリプロピレングリコールの重量平均分子量は、好ましくは約1,000〜約10,000、より好ましくは約3,000〜約8,000、そしてさらに好ましくは、約4,000〜約5,000の範囲にある。上記重量平均分子量が約1,000未満では、水溶解度が要件を満たさず、そして重量平均分子量が大きいほど、特に、吸収体移行速度およびトップシートの白さが向上する傾向があるからである。
上記ポリC2~6アルキレングリコールと脂肪酸とのエステルとしては、「(E1)ポリC2~6アルキレングリコール」の項で説明したポリC2~6アルキレングリコールのOH末端の一方または両方が、脂肪酸によりエステル化されているもの、すなわち、モノエステルおよびジエステルが挙げられる。
上記ポリC3~6アルキレングリコールと脂肪酸とのエステルの市販品としては、たとえば、ウィルブライトcp9(日油株式会社製)が挙げられる。
上記ポリC2~6アルキレングリコールと脂肪族1価アルコールとのエーテルとしては、「(E1)ポリC2~6アルキレングリコール」の項で説明したポリC2~6アルキレングリコールのOH末端の一方または両方が、脂肪族1価アルコールによりエーテル化されているもの、すなわち、モノエーテルおよびジエーテルが挙げられる。
ポリC2~6アルキレングリコールと脂肪族1価アルコールとのエーテルにおいて、エーテル化すべき脂肪族1価アルコールとしては、たとえば、「化合物(B)」の項で列挙されている脂肪族1価アルコールが挙げられる。
上記ポリC2~6アルキレングリコールと、鎖状炭化水素テトラカルボン酸、鎖状炭化水素トリカルボン酸、または鎖状炭化水素ジカルボン酸とのエステルにおいて、エステル化すべきポリC2~6アルキレングリコールとしては、「(E1)ポリC2~6アルキレングリコール」の項で説明したポリC2~6アルキレングリコールが挙げられる。また、エステル化すべき鎖状炭化水素テトラカルボン酸、鎖状炭化水素トリカルボン酸、および鎖状炭化水素ジカルボン酸としては、「化合物(C)」の項で説明されるものが挙げられる。
上記ポリC2~6アルキレングリコールと、鎖状炭化水素テトラオール、鎖状炭化水素トリオール、または鎖状炭化水素ジオールとのエーテルにおいて、エーテル化すべきポリC2~6アルキレングリコールとしては、「(E1)ポリC2~6アルキレングリコール」の項で説明したポリC2~6アルキレングリコールが挙げられる。また、エーテル化すべき鎖状炭化水素テトラオール、鎖状炭化水素トリオール、および鎖状炭化水素ジオールとしては、「化合物(A)」の項で説明されるもの、たとえば、ペンタエリトリトール、グリセリン、およびグリコールが挙げられる。
ユニルーブ(商標)5TP−300KBは、ペンタエリトリトール1モルに、プロピレングリコール65モルと、エチレングリコール5モルとを重縮合させた化合物であり、そのIOBは0.39であり、融点は45℃未満であり、そして水溶解度は0.05g未満であった。
ユニオール(商標)TG−4000は、グリセリン1モルに、プロピレングリコール70モルを重縮合させた化合物であり、そのIOBは0.40であり、融点は45℃未満であり、水溶解度は0.05g未満であり、そして重量平均分子量は約4,000であった。
上記鎖状炭化水素は、上記無機性値が0であることから、IOBが0であり、そして水溶解度がほぼ0gであるので、融点が約45℃以下のものであれば、上記血液改質剤に含まれうる。上記鎖状炭化水素としては、たとえば、(F1)鎖状アルカン、たとえば、直鎖アルカンおよび分岐鎖アルカンが挙げられ、たとえば、直鎖アルカンの場合には、融点が約45℃以下であることを考慮すると、おおむね、炭素数が22以下のものが含まれる。また、蒸気圧を考慮すると、おおむね、炭素数が13以上のものが含まれる。分岐鎖アルカンの場合には、直鎖アルカンよりも、同一炭素数において、融点が低くなる場合があるため、炭素数が22以上のものも含まれうる。上記炭化水素の市販品としては、たとえば、パールリーム6(日油株式会社)が挙げられる。
また、本開示の吸収性物品では、血液改質剤の融点が約45℃以下であることにより、常温(25℃)で液体であるか、または固体であるかを問わず、約30〜約40℃の体液と接触した際に液化し(または液体であり)、体液に溶解しやすくなると考えられる。
上記改質剤が、血球を安定化させ、血球に連銭構造を形成しにくくすることにより、吸収体が経血を吸収しやすくなると考えられる。たとえば、アクリル系高吸収ポリマー、いわゆる、SAPを含む吸収性物品では、経血を吸収すると、連銭した血球がSAP表面を覆い、SAPが吸収性能を発揮しにくくなることが知られているが、血球を安定化することにより、SAPが吸収性能を発揮しやすくなると考えられる。また、赤血球と親和性の高い血液改質剤が、赤血球膜を保護するため、赤血球が破壊されにくくなると考えられる。
(1)図5(a)に示すように、吸収性物品1Aは、トップシート2と吸収体4との間にセカンドシート9を含んでもよい。セカンドシート9は、トップシート2に排出された着用者の経血を平面方向に拡散させることによって吸収体4の肌側の面からの経血の吸収を速めたり、吸収性物品1Aのクッション性を上げたりするために使用される。セカンドシート9には、親水性で液透過性の材料、たとえば、織布、不織布、多孔性プラスチック、フラッフパルプなどを使用することができる。
[リウェット率および吸収体移行速度の評価]
市販の生理用ナプキンを準備した。当該生理用ナプキンは、親水剤で処理されたエアスルー不織布(ポリエステルおよびポリエチレンテレフタレートから成る複合繊維、坪量:35g/m2)から形成されたトップシートと、エアスルー不織布(ポリエステルおよびポリエチレンテレフタレートから成る複合繊維、坪量:30g/m2)から形成されたセカンドシートと、パルプ(坪量:150〜450g/m2、中央部ほど多い)、アクリル系高吸収ポリマー(坪量:15g/m2)およびコアラップとしてのティッシュを含む吸収体と、撥水剤処理されたサイドシートと、ポリエチレンフィルムから成るバックシートとから形成されていた。
[(A1)鎖状炭化水素テトラオールと脂肪酸とのエステル]
・ユニスター H−408BRS,日油株式会社製
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリトール
・ユニスター H−2408BRS−22,日油株式会社製
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリトールと、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコールとの混合物(58:42、重量比)
・Cetiol SB45DEO,コグニスジャパン株式会社製
脂肪酸が、オレイン酸またはステアリル酸である、グリセリンと脂肪酸とのトリエステル
・トリC2L油脂肪酸グリセリド,日油株式会社製
C8の脂肪酸:C10の脂肪酸:C12の脂肪酸がおおよそ37:7:56の重量比で含まれている、グリセリンと脂肪酸とのトリエステル
・トリCL油脂肪酸グリセリド,日油株式会社製
C8の脂肪酸およびC12の脂肪酸がおおよそ44:56の重量比で含まれている、グリセリンと脂肪酸とのトリエステル
C8の脂肪酸:C10の脂肪酸がおおよそ85:15の重量比で含まれている、グリセリンと脂肪酸とのトリエステル
・パナセート800,日油株式会社製
脂肪酸が全てオクタン酸(C8)である、グリセリンと脂肪酸とのトリエステル
脂肪酸が全て2−エチルヘキサン酸(C8)である、グリセリンと脂肪酸とのトリエステル
・NA36,日油株式会社製
C16の脂肪酸:C18の脂肪酸:C20の脂肪酸(飽和脂肪酸および不飽和脂肪酸の両方を含む)がおおよそ5:92:3の重量比で含まれている、グリセリンと脂肪酸とのトリエステル
C8の脂肪酸:C10の脂肪酸:C12の脂肪酸:C14の脂肪酸:C16の脂肪酸(飽和脂肪酸および不飽和脂肪酸の両方を含む)がおおよそ4:8:60:25:3の重量比で含まれている、グリセリンと脂肪酸とのトリエステル
・SOY42,日油株式会社製
C14の脂肪酸:C16の脂肪酸:C18の脂肪酸:C20の脂肪酸(飽和脂肪酸および不飽和脂肪酸の両方を含む)がおおよそ0.2:11:88:0.8の重量比で含まれている、グリセリンと脂肪酸とのトリエステル
脂肪酸がオクタン酸である、グリセリンと脂肪酸とのジエステル
[(A3)鎖状炭化水素ジオールと脂肪酸とのエステル]
・コムポールBL,日油株式会社製
ブチレングリコールのドデカン酸(C12)モノエステル
・コムポールBS,日油株式会社製
ブチレングリコールのオクタデカン酸(C18)モノエステル
・ユニスター H−208BRS,日油株式会社製
ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール
・アジピン酸ジオクチル,和光純薬工業製
[(D3)脂肪酸と脂肪族1価アルコールとのエステル]
・エレクトールWE20,日油株式会社製
ドデカン酸(C12)と、ドデシルアルコール(C12)とのエステル
・エレクトールWE40,日油株式会社製
テトラデカン酸(C14)と、ドデシルアルコール(C12)とのエステル
・ユニオールD−1000(ユニオールは、全て日油株式会社製)
重量平均分子量約1,000のポリプロピレングリコール
・ユニオールD−1200
重量平均分子量約1,200のポリプロピレングリコール
・ユニオールD−3000
・ユニオールD−4000
重量平均分子量約4000のポリプロピレングリコール
・ユニオールPB500
重量平均分子量約500のポリブチレングリコール
・ユニオールPB700
重量平均分子量約700のポリオキシブチレンポリオキシプロピレングリコール
・ユニオールPB1000R
重量平均分子量約1000のポリブチレングリコール
・ウィルブライトcp9,日油株式会社製
両末端のOH基がヘキサデカン酸(C16)によりエステル化されている、重量平均分子量約1,100のポリブチレングリコール
[(E3)ポリC2~6アルキレングリコールと脂肪酸とのエーテル]
・ユニルーブMS−70K,日油株式会社製
ポリプロピレングリコールのステアリルエーテル,約15の繰返し単位
・パールリーム6,日油株式会社製
流動イソパラフィン、イソブテンおよびn-ブテンを共重合し、次いで水素を付加することにより生成された分岐鎖炭化水素、重合度:約5〜約10
・NA50,日油株式会社製
NA36に水素を付加し、原料である不飽和脂肪酸に由来する二重結合の比率を下げたグリセリンと脂肪酸とのトリエステル
・(カプリル酸/カプリン酸)モノグリセリド,日油株式会社製
オクタン酸(C8)およびデカン酸(C10)がおおよそ85:15の重量比で含まれている、グリセリンと脂肪酸とのモノエステル
・Monomuls 90−L2ラウリン酸モノグリセリド,コグニスジャパン株式会社製
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオキシブチレングリセリン
・クエン酸イソプロピル,東京化成工業製
・ユニオールD−400
重量平均分子量約400のポリプロピレングリコール
・ユニオール TG−330,日油株式会社製
ポリプロピレングリコールのグリセリルエーテル,約6の繰返し単位,重量平均分子量:約330
ポリプロピレングリコールのグリセリルエーテル,約16の繰返し単位,重量平均分子量:約1000
・ユニルーブ DGP−700,日油株式会社製
ポリプロピレングリコールのジグリセリルエーテル,約9の繰返し単位,重量平均分子量:約700
・PEG1500,日油株式会社製
重量平均分子量約1,500〜約1,600のポリエチレングリコール
ポリオキシエチレンモノステアレート、約7の繰返し単位、重量平均分子量:約600
・ワセリン,コグニスジャパン株式会社製
石油に由来する炭化水素、半固形
なお、水溶解度は、上述の方法にしたがって測定したが、100gの脱塩水に、20.0gを添加し、24時間後に溶解した試料は、「20g<」と評価し、そして100gの脱塩水に、0.05gは溶解したが、1.00gは溶解しなかった試料は、0.05〜1.00gと評価した。
また、融点に関し、「<45」は、融点が45℃未満であることを意味する。
図7は、トップシートがトリC2L油脂肪酸グリセリドを含む生理用ナプキン(No.5)における、トップシートの肌当接面の電子顕微鏡写真である。図7から明らかなように、トリC2L油脂肪酸グリセリドは、微粒子状で、繊維の表面に存在している。
各血液改質剤を含むトップシートの上に、穴の開いたアクリル板(200mm×100mm,125g,中央に、40mm×10mmの穴が開いている)を置き、上記穴から、37±1℃のウマEDTA血(ウマの血液に、凝結防止のため、エチレンジアミン四酢酸(以下、「EDTA」と称する)が添加されたもの)3gを、ピペットを用いて滴下(1回目)し、1分後、37±1℃のウマEDTA血3gを、アクリル板の穴から、ピペットで再度滴下した(2回目)。
リウェット率(%)=100×(試験後のろ紙質量−当初のろ紙質量)/6
リウェット率と、吸収体移行速度の結果を、以下の表2に示す。
◎:血液の赤さがほとんど残っておらず、血液が存在した場所と、存在していない場所の区別がつかない
○:血液の赤さが若干残っているが、血液の存在した場所と、存在していない場所の区別がつきいにくい
△:血液の赤さが若干残っており、血液が存在した場所が分かる
×:血液の赤さがそのまま残っている
結果を、併せて以下の表2に示す。
また、No.1〜28の生理用ナプキンでは、そして、とくにNo.1〜11,15〜18および28の血液改質剤を含む生理用ナプキンでは、経血を吸収後のトップシートの肌当接面が、血液で赤く染まっておらず、不快感が少ないとの回答を得た。
動物の各種血液に関して、上述のリウェット率を評価した。実験に用いられた血液は、以下の通りである。
[動物種]
(1)ヒト
(2)ウマ
(3)ヒツジ
・脱繊維血:血液を採取後、ガラスビーズと共に、三角フラスコ内で約5分間撹拌したもの
・EDTA血:静脈血65mLに、12%EDTA・2K生理食塩液0.5mLを添加したもの
血清または血漿:それぞれ、脱繊維血またはEDTA血を、室温下で、約1900Gで10分間遠心分離した後の上清
血球:血液から血清を除去し、残差をリン酸緩衝生理食塩液(PBS)で2回洗浄し、次いで除去した血清分のリン酸緩衝生理食塩液を加えたもの
結果を、以下の表3に示す。
[血液保持性の評価]
血液改質剤を含むトップシートと、血液改質剤を含まないトップシートとにおける血液保持性を評価した。
(1)エアスルー不織布(ポリエステルおよびポリエチレンテレフタレートから成る複合繊維、坪量:35g/m2)から形成されたトップシートの肌当接面に、トリC2L油脂肪酸グリセリドを、コントロールシームHMAガンを用いて微粒化し、坪量がおおよそ5g/m2となるように塗布する。また、比較のため、トリC2L油脂肪酸グリセリドを塗布していないものも準備する。次いで、トリC2L油脂肪酸グリセリドが塗布されているトップシートと、塗布されていないトップシートとの両方を、0.2gの大きさにカットし、セルストレイナー+トップシートの質量(a)を正確に測定する。
(3)セルストレイナーを、遠心管にセットし、スピンダウンして、余剰のウマEDTA血を取り除く。
(4)セルストレイナー+ウマEDTA血を含むトップシートの重量(b)を測定する。
(5)下式にしたがって、トップシート1g当たりの当初吸収量(g)を算出する。
当初吸収量=[重量(b)−重量(a)]/0.2
(6)セルストレイナーを、遠心管に再セットし、室温下、約1200Gで1分間遠心分離する。
(8)下式にしたがって、トップシート1g当たりの試験後吸収量(g)を算出する。
試験後吸収量=[重量(c)−重量(a)]/0.2
(9)下式にしたがって血液保持率(%)を算出した。
血液保持率(%)=100×試験後吸収量/当初吸収量
なお、測定は3回行い、その平均値を採用した。
結果を、以下の表4に示す。
[血液改質剤を含む血液の粘性]
血液改質剤を含む血液の粘性を、Rheometric Expansion System ARES(Rheometric Scientific,Inc)を用いて測定した。ウマ脱繊維血に、パナセート810sを2質量%添加し、軽く撹拌して試料を形成し、直径50mmのパラレルプレートに試料を載せ、ギャップを100μmとし、37±0.5℃で粘度を測定した。パラレルプレートゆえ、試料に均一なせん断速度はかかっていないが、機器に表示された平均せん断速度は、10s-1であった。
血液は、血球等の成分を含み、チキソトロピーの性質を有することが知られているが、本開示の血液改質剤は、低粘度域で、血液の粘度を下げることができると考えられる。血液の粘度を下げることにより、吸収した経血を、トップシートから吸収体に速やかに移行させることができると考えられる。
[血液改質剤を含む血液の顕微鏡写真]
健常ボランティアの経血をサランラップ上に採取し、その一部に、10倍の質量のリン酸緩衝生理食塩水中に分散されたパナセート810sを、パナセート810sの濃度が1質量%となるように添加した。経血を、スライドグラスに適下し、カバーグラスをかけ、光学顕微鏡にて、赤血球の状態を観察した。血液改質剤を含まない経血の顕微鏡写真を図8(a)に、そしてパナセート810sを含む経血の顕微鏡写真を図8(b)に示す。
[血液改質剤を含む血液の表面張力]
血液改質剤を含む血液の表面張力を、協和界面科学社製接触角計 Drop Master500を用い、ペンダントドロップ法にて測定した。表面張力は、ヒツジ脱繊維血に、所定の量の血液改質剤を添加し、十分振とうした後に測定した。
測定は、機器が自動で行うが、密度γは、以下の式により求められる(図9を参照)。
g:重力定数
1/H:ds/deから求められる補正項
ρ:密度
de:最大直径
ds:滴下端よりdeだけ上がった位置での径
測定には、京都電子工業株式会社のDA−505を用いた。
結果を、下記表5に示す。
血液の表面張力を下げることにより、吸収した血液をトップシートの繊維間に保持せず、速やかに吸収体に移行させることができると考えられる。
2 トップシート
3 バックシート
4 吸収体
5 サイドシート
6 本体部
7 ウイング部
8 血液改質剤塗布領域
9 セカンドシート
10 貫通穴
11,12 シール部
13,14 粘着部
120 パターンドラム
130 トップシートロール
140 貫通穴形成装置
200 生理用ナプキン
Claims (10)
- 肌側に設けられた液透過性のトップシート、着衣側に設けられた液不透過性のバックシート、ならびに該トップシートと該バックシートとの間に介在し、肌側の面と着衣側の面との間を貫通する貫通穴を有する液保持性の吸収体を含む吸収性物品であって、
前記トップシートは、前記吸収体の前記貫通穴の穴内を被覆し、
前記貫通穴の穴内を被覆しているトップシートには、血液改質剤が塗布されており、
前記血液改質剤は、0〜0.60のIOBと、45℃以下の融点と、25℃の水100gに対する、0.05g以下の水溶解度とを有する吸収性物品。 - 前記吸収体の前記貫通穴の穴内において、前記トップシートと前記吸収体との間にセカンドシートがさらに設けられ、
前記血液改質剤が前記セカンドシートに塗布されている請求項1に記載の吸収性物品。 - 前記吸収体の肌側の面の1cm2当たりの前記貫通穴の数は、1〜10個である請求項1または2に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体の前記貫通穴の開口面積は、0.01〜10mm2である請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記血液改質剤が、
(i)炭化水素、
(ii)炭化水素のC−C単結合間に、少なくとも1つのカルボニル結合(−CO−)および/もしくは少なくとも1つのエーテル結合(−O−)が挿入された化合物、または
(iii)炭化水素のC−C単結合間に、少なくとも1つのカルボニル結合(−CO−)および/もしくは少なくとも1つのエーテル結合(−O−)が挿入され、かつ炭化水素上の少なくとも1つの水素原子が、カルボキシル基(−COOH)もしくはヒドロキシル基(−OH)で置換された化合物、
であり、ここで、(ii)または(iii)の化合物において、エーテル結合が2つ以上挿入されている場合には、エーテル結合同士は隣接していない、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。 - 前記血液改質剤が、
(i’)炭化水素、
(ii’)炭化水素のC−C単結合間に、少なくとも1つのカルボニル結合(−CO−)、少なくとも1つのエステル結合(−COO−)、少なくとも1つのカーボネート結合(−OCOO−)および/もしくは少なくとも1つのエーテル結合(−O−)が挿入された化合物、または
(iii’)炭化水素のC−C単結合間に、少なくとも1つのカルボニル結合(−CO−)、少なくとも1つのエステル結合(−COO−)、少なくとも1つのカーボネート結合(−OCOO−)および/もしくは少なくとも1つのエーテル結合(−O−)が挿入され、かつ炭化水素上の少なくとも1つの水素原子が、カルボキシル基(−COOH)もしくはヒドロキシル基(−OH)で置換された化合物、
であり、ここで、(ii’)または(iii’)の化合物において、2以上の結合が挿入されている場合には、各結合は隣接していない、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。 - 前記血液改質剤が、炭化水素中に、炭素原子10個当たり、カルボニル結合(−CO−)を1.8個以下、エステル結合(−COO−)を2個以下、カーボネート結合(−OCOO−)を1.5個以下、エーテル結合(−O−)を6個以下、カルボキシル基(−COOH)を0.8個以下、そして/またはヒドロキシル基(−OH)を1.2個以下有する化合物である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記血液改質剤が、
(A)2〜4個のヒドロキシル基を有する化合物と、1個のカルボキシル基を有する化合物とのエステル、
(B)2〜4個のヒドロキシル基を有する化合物と、1個のヒドロキシル基を有する化合物とのエーテル、
(C)2〜4個のカルボキシル基を有する化合物と、1個のヒドロキシル基を有する化合物とのエステル、
(D)炭化水素に、エーテル結合(−O−)、カルボニル結合(−CO−)、エステル結合(−COO−)、およびカーボネート結合(−OCOO−)から成る群から選択されるいずれか1つが挿入された化合物、
(E)ポリC2~6アルキレングリコール、またはそのエステルもしくはエーテル、あるいは
(F)鎖状炭化水素、
である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。 - 前記血液改質剤が、(A1)鎖状炭化水素テトラオールと脂肪酸とのエステル、(A2)鎖状炭化水素トリオールと脂肪酸とのエステル、(A3)鎖状炭化水素ジオールと脂肪酸とのエステル、(B1)鎖状炭化水素テトラオールと脂肪族1価アルコールとのエーテル、(B2)鎖状炭化水素トリオールと脂肪族1価アルコールとのエーテル、(B3)鎖状炭化水素ジオールと脂肪族1価アルコールとのエーテル、(C1)4個のカルボキシル基を有する鎖状炭化水素テトラカルボン酸、ヒドロキシ酸、アルコキシ酸またはオキソ酸と、脂肪族1価アルコールとのエステル、(C2)3個のカルボキシル基を有する鎖状炭化水素トリカルボン酸、ヒドロキシ酸、アルコキシ酸またはオキソ酸と、脂肪族1価アルコールとのエステル、(C3)2個のカルボキシル基を有する鎖状炭化水素ジカルボン酸、ヒドロキシ酸、アルコキシ酸またはオキソ酸と、脂肪族1価アルコールとのエステル、(D1)脂肪族1価アルコールと脂肪族1価アルコールとのエーテル、(D2)ジアルキルケトン、(D3)脂肪酸と脂肪族1価アルコールとのエステル、(D4)ジアルキルカーボネート、(E1)ポリC2~6アルキレングリコール、(E2)ポリC2~6アルキレングリコールと脂肪酸とのエステル、(E3)ポリC2~6アルキレングリコールと脂肪族1価アルコールとのエーテル、(E4)ポリC2~6アルキレングリコールと、鎖状炭化水素テトラカルボン酸、鎖状炭化水素トリカルボン酸、または鎖状炭化水素ジカルボン酸とのエステル、(E5)ポリC2~6アルキレングリコールと、鎖状炭化水素テトラオール、鎖状炭化水素トリオール、または鎖状炭化水素ジオールとのエーテル、および(F1)鎖状アルカンから成る群から選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記血液改質剤が、2000以下の重量平均分子量を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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