JP2021049273A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】装着感を良好にするとともに、逆戻りを防止し、吸収性能の低下を抑制する。【解決手段】吸収体4と、前記吸収体4の肌当接面側を覆う透液性の表面シート3と、前記吸収体4と表面シート3との間に配設された透液性のセカンドシート6とを備える。前記表面シート3に、肌側に膨出する多数の凸部10を形成する。前記凸部10以外の領域に、前記表面シート3及びセカンドシート6を厚み方向に貫通する開孔部11を形成するとともに、前記開孔部11に連通して、前記吸収体4を厚み方向に貫通する吸収体貫通部12又は前記吸収体4の肌側面を非肌側に窪ませた吸収体凹部13を形成する。前記開孔部11から所定の距離をあけた前記凸部10以外の領域に、前記表面シート3、セカンドシート6及び吸収体4を一体的に圧搾した圧搾部14を設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に係り、詳細には表面シートに肌側に膨出する多数の凸部が形成された吸収性物品に関する。
従来より、吸収性物品の表面材として、肌への接触面積を低減させることにより湿り感を抑える、或いは質感を出すとともに感触性を高めるなど種々の目的に応じて適宜のエンボスパターンを付与することにより凹凸状に形成されたものが市場に提供されている。また、前記表面材として、体液の吸収速度を高める、表面の液残りをなくしてべた付き感を解消するなど種々の目的に応じて適宜の開孔部を形成したものも開発されている。この種のものとしては、例えば下記特許文献1、2などを挙げることができる。
下記特許文献1には、表面シートが、コットン及び熱可塑性樹脂繊維から構成される第1繊維層と、疎水性の熱可塑性樹脂繊維から構成される第2繊維層とを含む、少なくとも2層の繊維層からなる不織布であり、前記不織布は、肌対向面側の面であって前記第2繊維層により形成される第1面と、非肌対向面側の面であって吸収体と対向する第2面とを有し、前記不織布は、前記第1面(肌対向面)の方向に向けて突出する複数の凸部と、隣り合う前記凸部の間に設けられ、前記第2面(非肌対向面)に向けて窪む複数の凹部とを備えている吸収性物品が開示されている。
また、下記特許文献2には、吸収体よりも肌対向面側に凹凸不織布が配されており、前記凹凸不織布は、熱可塑性樹脂を含む合成繊維またはパルプを含み、少なくとも肌対向面側が凹凸形状を有しており、前記吸収体は、パルプを含む吸収性シートが複数積層されてなる積層構造を有しており、前記凹凸不織布及び前記吸収体に、吸収性物品の厚み方向に向けて切り込まれたスリットが、吸収性物品の平面方向に離間させて複数形成されており、前記スリットは、前記凹凸不織布においては2つ以上の凸部に跨がっており、前記吸収体においては、前記積層構造を形成する複数層の吸収性シートに亘っている吸収性物品が開示されている。
特許第6001207号公報 特許第6518062号公報
しかしながら、表面シートに開孔部が形成された吸収性物品では、開孔加工時のピンの突き刺しや抜き取りなどにより、開孔部の周縁に、繊維端が肌側に突出したバリが形成されることがあり、このバリの先端が着用者の肌に当たって痛みや痒みなどを引き起こし、装着感が低下する問題があった。
また、上記特許文献1では、段落[0071]などに、凹部の周壁面に孔部を形成する形態が記載され、この孔部を通って凹部に流れ込んだ体液が吸収体側に移行しやすくなると考えられるが、凹部の周壁面に孔部が形成されているため、凹部の底面に体液が残りやすく、肌側面に残った体液がべた付きの原因となるおそれがあった。
また、上記特許文献2記載の吸収性物品では、スリットが、肌面に直接接触する凸部に形成されているため、スリット加工時にスリットの周縁に肌側に繊維端などが突出することがあり、この肌側に突出した繊維端が肌面に接触して装着感が低下するおそれがあった。
更に、開孔部やスリットを通って吸収体に吸収された体液は、この開孔部やスリットの近傍部分に滞留しやすいため、体液の逆戻りが発生しやすいとともに、溜まった体液によってその後の体液の吸収が阻害され、吸収能力が低下する問題があった。
そこで本発明の主たる課題は、装着感を良好にするとともに、逆戻りを防止し、吸収性能の低下を抑制した吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために第1の態様として、吸収体と、前記吸収体の肌当接面側を覆う透液性の表面シートと、前記吸収体と表面シートとの間に配設された透液性のセカンドシートとを備え、
前記表面シートに、肌側に膨出する多数の凸部が形成され、
前記凸部以外の領域に、前記表面シート及びセカンドシートを厚み方向に貫通する開孔部が形成されるとともに、前記開孔部に連通して、前記吸収体を厚み方向に貫通する吸収体貫通部又は前記吸収体の肌側面を非肌側に窪ませた吸収体凹部が形成され、
前記開孔部から所定の距離をあけた前記凸部以外の領域に、前記表面シート、セカンドシート及び吸収体を一体的に圧搾した圧搾部が設けられている吸収性物品が提供される。
上記第1の態様では、前記表面シートに、肌側に膨出する多数の凸部が形成され、この凸部以外の領域に、前記表面シート及びセカンドシートを厚み方向に貫通する開孔部が形成されている。すなわち、前記開孔部は、前記凸部以外の相対的に凹んだ凹部に形成されている。このため、開孔加工時に開孔部の周縁に肌側に突出する繊維端(バリ)が形成された場合でも、前記凸部によって開孔部が直接肌面に接触しないため、装着感が低下することなく、良好な装着感が維持できるようになる。
また、前記開孔部に連通して、吸収体を厚み方向に貫通する吸収体貫通部又は前記吸収体の肌側面を非肌側に窪ませた吸収体凹部が形成されているため、開孔部を通って表面シート及びセカンドシートを通過し、吸収体に移行した体液が、吸収体の内部に吸収されやすくなる。
更に、前記開孔部から所定の距離をあけた前記凸部以外の領域に、前記表面シート、セカンドシート及び吸収体を一体的に圧搾した圧搾部が設けられているため、前記開孔部を通って吸収体に移行した体液が、繊維の密度差に伴う毛管作用によって前記圧搾部に引き込まれるようにして周囲に拡散するため、開孔部及びその近傍に体液が滞留せず、開孔部を通じた体液の逆戻りが防止できるとともに、開孔部を通って体液が吸収体に継続的に吸収されやすくなり、吸収性能の低下が抑制できるようになる。
第2の態様として、前記圧搾部は、前記表面シートの肌側面及び前記吸収体の非肌側面の両方を窪ませた形状で形成されている吸収性物品が提供される。
上記第2の態様では、前記圧搾部が、前記表面シートの肌側面及び前記吸収体の非肌側面の両方を窪ませた形状で形成されているため、前記圧搾部によって吸収体が確実に圧縮され、繊維の密度差が確実に形成されるようになる。
第3の態様として、前記圧搾部の底部が前記吸収体の厚みの範囲内に位置している吸収性物品が提供される。
上記第3の態様では、前記圧搾部の底部が吸収体の厚みの範囲内に位置しているため、前記圧搾部によって吸収体が確実に圧縮され、繊維の密度差が確実に形成されるようになる。
第4の態様として、前記開孔部と圧搾部との離隔距離は、1〜5mmである吸収性物品が提供される。
上記第4の態様では、開孔部を通って吸収体に吸収された体液が、繊維の密度差によって前記圧搾部に確実に引き込まれるようにするため、前記開孔部と圧搾部との離隔距離を1〜5mmとしている。
第5の態様として、平面視で、前記凸部が正格子状又は菱格子状に配置され、隣り合う4つの前記凸部で囲まれた中央部に前記開孔部が配置されるとともに、前記開孔部の周囲であって隣り合う前記凸部の間にそれぞれ前記圧搾部が配置されている吸収性物品が提供される。
上記第5の態様では、平面視で、前記凸部が正格子状又は菱格子状に配置され、隣り合う4つの前記凸部で囲まれた中央部に前記開孔部が配置されるとともに、前記開孔部の周囲であって隣り合う前記凸部の間にそれぞれ前記圧搾部が配置されているため、前記開孔部の周囲に凸部が配置され、開孔部が確実に直接肌面に接触しなくなるとともに、開孔部に入り込んだ体液が周囲の圧搾部に素早く拡散して、逆戻りや吸収性能の低下が抑制できる。
以上詳説のとおり本発明によれば、装着感が良好に維持でき、逆戻りが防止できるとともに、吸収性能の低下を抑えることができるようになる。
本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。 生理用ナプキン1表面の拡大平面図である。 図2のIII−III線矢視図である。 図2のIV−IV線矢視図である。 変形例に係る断面図(図2のIII−III線矢視図に対応する図)である。 変形例に係る生理用ナプキン1表面の拡大平面図である。 その要部拡大斜視図である。 変形例に係る生理用ナプキン1表面の拡大平面図である。 加工装置30を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔生理用ナプキン1の基本構造〕
本発明に係る生理用ナプキン1は、図1〜図3に示されるように、非肌側に配置されたポリエチレンシートなどからなる不透液性の裏面シート2と、肌側に配置されるとともに、経血やおりものなど(以下、まとめて体液ともいう。)を速やかに透過させる透液性の表面シート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、前記表面シート3と吸収体4との間であって前記表面シート3の非肌側に隣接し、前記表面シート3とほぼ同形状の親水性の不織布などからなるセカンドシート6と、肌当接面側の両側部に長手方向のほぼ全長に亘って設けられたサイドシート7、7とを備え、かつ前記吸収体4の周囲においては、その上下端縁部では前記裏面シート2と表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール、超音波シール等の接合手段によって接合されるとともに、その両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記裏面シート2と前記サイドシート7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール、超音波シール等の接合手段によって接合された前記吸収体4が介在しないフラップ部が形成されたものである。なお、前記吸収体4の形状保持および拡散性向上のために、前記吸収体4をクレープ紙又は不織布などからなる被包シートで囲繞してもよい。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記裏面シート2は、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、蒸れ防止の観点から透湿性を有するものを用いるのが望ましい。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。前記裏面シート2の非肌側面(外面)にはナプキン長手方向に沿って1または複数条の粘着剤層(図示せず)が形成され、身体への装着時に生理用ナプキン1を下着に固定するようになっている。前記裏面シート2としては、プラスチックフィルムと不織布とを積層させたポリラミ不織布を用いてもよい。
次いで、前記表面シート3は、有孔または無孔の不織布が好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高で圧縮復元性が高い点で優れている。前記表面シート3に多数の透孔を形成した場合には、体液が速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。不織布の繊維は、長繊維または短繊維のいずれでもよいが、好ましくはタオル地の風合いを出すため短繊維を使用するのがよい。また、エンボス処理を容易とするために、比較的低融点のポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系繊維のものを用いるのがよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド型繊維、分割型繊維の複合繊維を好適に用いることもできる。
前記裏面シート2と表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえば綿状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。吸収体4の製造方法は、柔軟性に富むように積繊パルプとするのが望ましいが、嵩を小さくできるエアレイド吸収体としてもよい。前記吸収体4は、形状保持および拡散性向上のため、クレープ紙や不織布などからなる被包シート(図示せず)で囲繞してもよい。
また、前記吸収体4には熱可塑性樹脂からなる繊維が含まれているのが好ましい。前記熱可塑性樹脂は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。特に、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂が好適である。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記熱可塑性樹脂繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
前記表面シート3と吸収体4との間に配置される親水性のセカンドシート6は、体液に対して親水性を有するものであればよい。具体的には、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることにより素材自体に親水性を有するものを用いるか、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維を親水化剤によって表面処理し親水性を付与した繊維を用いることができる。このセカンドシート6は、後述するように、前記表面シート3の裏面側(非肌側)に積層するとともに、該セカンドシート6の裏面側に吸収体4を積層した状態で、前記表面シート3及び吸収体4に熱融着(エンボス)により接合される。
前記セカンドシート6と吸収体4とは、後述の圧搾部14による熱融着の他に、全体にホットメルト接着剤を間欠塗布することにより接合するのが望ましい。前記セカンドシート6を吸収体4に接着して密着させることにより、セカンドシート6に吸収された体液が、吸収体4に速やかに移行しやすくなる。
前記表面シート3の幅寸法は、図示例では、吸収体4の幅と略同等とされ、吸収体4を覆うだけに止まり、それより外方側は前記表面シート3とは別のサイドシート7、具体的には経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの目的に応じて、適宜の撥水処理または親水処理を施した不織布素材を用いて構成されたサイドシート7が配設されている。
かかるサイドシート7としては、天然繊維、合成繊維または再生繊維などを素材として、適宜の加工法によって形成されたものを使用することができるが、好ましくは体液の隠蔽性を高めるため、坪量を高めた不織布を用いるのがよい。具体的には、坪量を13〜23g/mとして作製された不織布を用いるのが望ましく、かつ体液の透過を確実に防止するためにシリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布が好適に使用される。
前記サイドシート7は、幅方向中間部より外側部分を所定の内側位置から裏面シート2の外縁までの範囲に亘ってホットメルトなどの接着剤によって接着され、これら前記サイドシート7と裏面シート2との積層シート部分により吸収体4の両側部に吸収体4が介在しないサイドフラップ部が形成されている。一方、前記サイドシート7の内方側部分は、図示例では、表面シート3の肌側に積層された状態で吸収体4側(表面シート3の肌側面)に接着されているが、幅方向に折り畳んで、この折り畳み部に長手方向に沿って弾性伸縮部材を配設することにより、肌側に起立する立体ギャザーが形成されるようにしてもよい。また、図示例の生理用ナプキン1は、両側部に側方に突出するウイング状フラップが設けられないものであるが、ショーツに対する装着時に、ショーツのクロッチ部分の外側を巻き込むようにして折り返されるウイング状フラップを前記サイドフラップ部の側方に突出して設けてもよい。
〔凸部、開孔部、圧搾部〕
本生理用ナプキン1では、図2〜図4に示されるように、前記表面シート3に、肌側に膨出する多数の凸部10、10…が形成されている。前記凸部10は内部が空洞であり、前記凸部10において表面シート3とセカンドシート6との間に空間部が形成されるようになっている。前記凸部10…以外の領域は、ほぼ平坦に形成され、前記凸部10と比較して相対的に窪んだ領域となっており、この領域の非肌側面が下層側に隣接するセカンドシート6に接している。
前記凸部10は、底面の平面形状が、図示例のように円形としてもよいし、この他に楕円形や矩形、多角形などとしてもよい。また、断面形状は、図示例では略半円形のドーム状であるが、台形や矩形などとしてもよい。
前記凸部10の平面形状の大きさとしては、クッション性を高める観点及び肌への接触面積を低減する観点などから適宜定めることができ、具体的には、生理用ナプキン1の長手方向の長さAが2.0〜10.0mm、生理用ナプキン1の幅方向の長さBが2.0〜10.0mmとするのが好ましい。また、前記凸部10の高さCは、0.5〜5.0mmとするのがよい。
表面シート3に多数の凸部10…を形成することにより、クッション感が増して肌当たりが柔らかくなるとともに、肌面との接触面積が低減して、肌面との擦れが軽減できるようになる。
また、本生理用ナプキン1では、前記凸部10以外の領域に、前記表面シート3及びセカンドシート6を厚み方向に貫通する多数の開孔部11、11…が形成されている。前記開孔部11は、表面シート3とセカンドシート6とを積層した状態で、表面シート3及びセカンドシート6を一体的に貫通させた貫通孔である。前記開孔部11は、前記凸部10が形成された領域には設けられておらず、前記表面シート3とセカンドシート6とが接する前記凸部10と比較して相対的に窪んだ領域のみに設けられている。
前記開孔部11を設けることにより、この開孔部11を通って体液が速やかに吸収体4に移行するようになる。また、前記開孔部11が凸部10以外の領域に形成されているため、肌側に膨出する凸部10…によって開孔部11が直接肌面に接触しにくくなる。このため、開孔加工時のピンの突き刺しや抜き取りによって、開孔部11の周縁に肌側に突出する繊維端(バリ)が形成された場合でも、この繊維端が直接肌面に触れなくなるため、装着感が良好になる。
図2に示されるように、前記開孔部11と凸部10(凸部10の底面の外面)との離隔距離Dは、凸部10の表面を流れ落ちる体液が開孔部11に流れ込みやすいように、1〜10mm、好ましくは1〜5mm、より好ましくは1〜3mmとするのがよい。
前記開孔部11における通液性を確保するため、表面シート3の肌側面における開孔部11の面積は、0.01〜8mm2、好ましくは1〜5mm2とするのがよい。前記開孔部11の断面形状は、表面シート3の肌側面からセカンドシート6の非肌側面に向けて徐々に開孔面積が小さくなる形状で形成するのが好ましい。
図2〜図4に示される実施形態例では、前記表面シート3及びセカンドシート6を貫通する開孔部11に連通して、前記吸収体4を厚み方向に貫通する吸収体貫通部12が形成されている。前記吸収体貫通部12の断面形状は、前記開孔11の断面形状に連続する断面形状で形成されるとともに、前記開孔11の断面形状の厚み方向の変化の割合とほぼ同じ割合で、肌側面から非肌側面に向けて徐々に開孔面積が小さくなる形状で形成されている。
前記開孔部11及び吸収体貫通部12を形成するには、公知の手段を制限なく用いることができ、例えば、吸収体4の肌側面に表面シート3及びセカンドシート6を積層した状態で、表面シート3の肌側面から吸収体4の非肌側までピンを貫通させて開孔処理を施す方法などを挙げることができる。
また、前記吸収体貫通部12に代えて、図5に示されるように、前記表面シート3及びセカンドシート6に形成された開孔部11に連通して、吸収体4の肌側面を非肌側に窪ませた吸収体凹部13を形成してもよい。前記吸収体凹部13は、吸収体4の肌側面から、吸収体4の厚み方向の中間部まで窪ませた凹部であり、その底部には吸収体4が介在している。
前記吸収体凹部13の断面形状も前記吸収体貫通部12の断面形状と同様に、前記開孔11の断面形状に連続する断面形状で形成され、前記開孔11の断面形状の厚み方向の変化の割合とほぼ同じ割合で、肌側面から非肌側面に向けて徐々に断面積が小さくなる形状で形成されている。
前記吸収体凹部13は、前記開孔部11の加工時に同時に加工するのが好ましい。具体的には、吸収体4の肌側面に表面シート3及びセカンドシート6を積層した状態で、表面シート3の肌側面から吸収体4の厚み方向の中間部までピンを突き刺すことにより加工する方法が好ましい。
前記表面シート3及びセカンドシート6を貫通する開孔部11に連通して吸収体貫通部12又は吸収体凹部13を設けることにより、開孔部11を通過した体液が吸収体貫通部12又は吸収体凹部13に流れ込み、吸収体貫通部12の壁面又は吸収体凹部13の底面及び壁面から吸収体4の内部に吸収されるため、吸収体4に素早く吸収されるようになる。特に、吸収体貫通部12を設けた場合には、吸収体4の非肌側面に流れ込んで、この吸収体4の非肌側面と裏面シート2との間を平面方向に拡散するため、体液が吸収体貫通部12に滞留せず、速やかに拡散するようになるため好ましい。
本生理用ナプキン1では、前記開孔部11から所定の距離をあけた前記凸部10以外の領域に、前記表面シート3、セカンドシート6及び吸収体4を一体的に圧搾した圧搾部14が設けられている。この圧搾部14によって表面シート3とセカンドシート6とが接合されている。前記表面シート3とセカンドシート6とは、体液の浸透を阻害しないように前記圧搾部14のみによって接合するのが好ましいが、ホットメルト接着剤等を間欠塗布することにより強固に接合するようにしてもよい。
前記圧搾部14は、前記凸部10が形成された領域には設けられておらず、前記表面シート3とセカンドシート6とが接する前記凸部10と比較して相対的に窪んだ領域のみに設けられている。
前記圧搾部14は、前記表面シート3の肌側面及び前記吸収体4の非肌側面の両方を窪ませた形状で形成するのが好ましい。すなわち、表面シート3の肌側面から圧搾するのと同時に吸収体4の非肌側面からも圧搾することにより、図4に示されるように、表面シート3の肌側面に非肌側に窪む肌側からの圧搾部14aを形成するとともに、吸収体4の非肌側面に肌側に窪む非肌側からの圧搾部14bを形成するのが好ましい。
前記開孔部11から所定の距離をあけて前記圧搾部14を設けることにより、開孔部11を通って吸収体4に吸収された体液が、繊維の密度差に伴う毛管作用によって圧搾部14に引き込まれるようにして拡散するため、体液が開孔部11及びその近傍に滞留することなく、開孔部11からの逆戻りや滞留した体液による体液吸収の阻害などが生じなくなり、吸収体4の吸収性能が向上できる。
前記圧搾部14は、前記開孔部11から所定の離隔距離だけ離隔して各開孔部11の周囲に1又は複数形成されている。前記開孔部11と圧搾部14との離隔距離Eは、1〜5mm、好ましくは1〜3mmである。この離隔距離Eが1mmより小さいと、開孔部11に入り込んで吸収体4に吸収された体液が、繊維の密度差に伴う毛管作用によって、吸収体貫通部12又は吸収体凹部13の外側に拡散しにくく、吸収体貫通部12又は吸収体凹部13内及びその近傍に滞留しやすくなる。一方、5mmより大きいと、吸収体貫通部12又は吸収体凹部13から吸収体4に吸収された体液が、繊維の密度差に伴う毛管作用によって圧搾部14側に拡散する効果が著しく低下し、体液が吸収体貫通部12又は吸収体凹部13及びその近傍に滞留しやすくなる。
前記圧搾部14は、肌側に形成される圧搾部14aと、非肌側に形成される圧搾部14bの平面形状が同じでもよいし、異なっていてもよい。同じ平面形状で形成する場合は、肌側からの圧搾部14aと非肌側からの圧搾部14bとは、生理用ナプキン1の厚み方向に重なる位置に配置されている。
前記肌側からの圧搾部14aの平面形状は、円形(ドット状)であるのが好ましい。また、前記非肌側からの圧搾部14bの平面形状は、図2に示されるように、前記肌側からの圧搾部14aと同様に円形(ドット状)としてもよいし、図6及び図7に示されるように、前記凸部10以外の領域に連続して延びる格子状の圧搾部としてもよい。肌側の圧搾部14a及び非肌側の圧搾部14bをそれぞれ円形の圧搾部で形成することによって、圧搾部14が間欠的に配置されるため、吸収体4の柔軟性が確保できるようになる。一方、肌側の圧搾部14aを円形にし、非肌側の圧搾部14bを格子状にすることにより、吸収体4に低圧搾部と高圧搾部が形成されるようになり、吸収体4内部での体液の拡散性が向上し、より多くの体液を速やかに吸収できるようになる。非肌側の圧搾部14bを格子状に形成した場合、各格子の角部に前記吸収体貫通部12又は吸収体凹部13が配置され、各格子の各辺部に肌側の圧搾部14aが1又は複数配置されるようになる。
前記圧搾部14の底部は、吸収体4の厚みの範囲内に位置するのが好ましい。すなわち、図4に示される断面視で、肌側からの圧搾部14aの底部が吸収体4の厚みの範囲内に位置するとともに、非肌側からの圧搾部14bの底部が吸収体4の厚みの範囲内に位置している。これにより、吸収体4が確実に圧縮され、繊維の密度差が確実に形成されるようになる。
吸収体4の厚みに対する各圧搾部14a、14bの深さの割合は、肌側からの圧搾部14aが吸収体4の肌側面から30〜60%、非肌側からの圧搾部14bが吸収体4の非肌側面から40〜60%とするのが好ましい。
前記吸収体4に吸収体凹部13を形成する場合、前記吸収体凹部13の底部は、前記圧搾部14の底部より非肌側に位置するのが好ましい。これにより、開孔部11を通って吸収体凹部13に流れ込んだ体液が、圧搾部14の非肌側部分に拡散するようになり、肌側への体液の逆戻りがより確実に防止できるようになる。
前記凸部10、開孔部11及び圧搾部14の平面配置は任意であるが、図2に示されるように、平面視で、前記凸部10…が菱格子状に配置され、隣り合う4つの前記凸部10、10…で囲まれた中央部に前記開孔部11が配置されるとともに、前記開孔部11の周囲であって隣り合う前記凸部10、10の間にそれぞれ前記圧搾部14が配置されるようにするのが好ましい。これにより、開孔部11が4つの凸部10…で囲まれるため、開孔部11が直接肌に接触するのが確実に防止できるとともに、開孔部11の周囲に4つの圧搾部14…が配置されるため、開孔部11を通って吸収体4に吸収された体液が開孔部11の外側に拡散しやすくなる。
図2に示される形態例では、ある1つの開孔部11の周囲に形成される圧搾部14と、これと隣り合う開孔部11の周囲に形成される圧搾部14とは、それぞれ独立した円形(ドット)の圧搾部によって形成されているが、図8に示されるように、互いに隣接する圧搾部14、14を接続した長円形の1つの圧搾部14を配置してもよい。
次に、前記凸部10、開孔部11及び圧搾部14を形成する方法について説明する。
前記凸部10、開孔部11及び圧搾部14を形成するには、図9に示される加工装置30が使用される。前記加工装置30は、表面に前記凸部10に対応する多数の凸部が備えられた第1エンボスロール31と、この第1エンボスロール31に対向配置されるとともに、表面に前記第1エンボスロール31の凸部に対応する多数の凹部が備えられるとともに、前記開孔部11に対応する多数のニードル状突起が備えられ、かつ前記圧搾部14(肌側の圧搾部14a)に対応する多数の凸部が備えられた第2エンボスロール32と、前記圧搾部14(非肌側の圧搾部14b)に対応する多数の凸部が備えられた第3エンボスロール33とを備えた装置であり、前記表面シート3を前記第1エンボスロール31と第2エンボスロール32との間を通過させることにより、前記第1エンボスロール31の凸部と第2エンボスロール32の凹部との噛み合わせによって、前記凸部10の加工処理を行い、次いで前記表面シート3が第2エンボスロール32の表面を走行し、表面シート3の凸部10の加工部分を前記第2エンボスロール32の凹部に保持した状態のまま、別途繰り出されたセカンドシート6と吸収体4との積層体と積層され、これら表面シート3、セカンドシート6及び吸収体4の積層状態で、前記第2エンボスロール32と第3エンボスロール33との間を通過させることにより、前記第2エンボスロール32のニードル状突起によって前記開孔部11の加工処理を行うとともに、前記第2エンボスロール32の凸部及び第3エンボスロールの凸部によって前記圧搾部14の加工処理を行い、表面シート3、セカンドシート6及び吸収体4を熱融着して接合するようにしたものである。
〔他の形態例〕
上記形態例では、前記凸部10が、生理用ナプキン1の斜め方向に整列した菱格子状に配置されていたが、生理用ナプキン1の長手方向及び幅方向に整列した正格子状に配置してもよい。
1…生理用ナプキン、2…裏面シート、3…表面シート、4…吸収体、6…セカンドシート、7…サイドシート、10…凸部、11…開孔部、12…吸収体貫通部、14…圧搾部

Claims (5)

  1. 吸収体と、前記吸収体の肌当接面側を覆う透液性の表面シートと、前記吸収体と表面シートとの間に配設された透液性のセカンドシートとを備え、
    前記表面シートに、肌側に膨出する多数の凸部が形成され、
    前記凸部以外の領域に、前記表面シート及びセカンドシートを厚み方向に貫通する開孔部が形成されるとともに、前記開孔部に連通して、前記吸収体を厚み方向に貫通する吸収体貫通部又は前記吸収体の肌側面を非肌側に窪ませた吸収体凹部が形成され、
    前記開孔部から所定の距離をあけた前記凸部以外の領域に、前記表面シート、セカンドシート及び吸収体を一体的に圧搾した圧搾部が設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記圧搾部は、前記表面シートの肌側面及び前記吸収体の非肌側面の両方を窪ませた形状で形成されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記圧搾部の底部が前記吸収体の厚みの範囲内に位置している請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
  4. 前記開孔部と圧搾部との離隔距離は、1〜5mmである請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
  5. 平面視で、前記凸部が正格子状又は菱格子状に配置され、隣り合う4つの前記凸部で囲まれた中央部に前記開孔部が配置されるとともに、前記開孔部の周囲であって隣り合う前記凸部の間にそれぞれ前記圧搾部が配置されている請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品。
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