JP2013072917A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源の出射タイミングを決定するタイミング信号を正確に生成すること。
【解決手段】受光部271の出力端子はオープンコレクタ又はオープンドレインの出力バッファBFに接続されている。ワンショット回路25はBDセンサー27の信号線Lと並列に接続される。そして、ワンショット回路25の出力はオープンコレクタのトランジスタTr1を介して信号線L1に接続されている。BDセンサー27とワンショット回路25の出力はワイヤードOR接続となっている。信号生成部29の入力端子には信号線Lが接続され、信号線Lの信号に基づいてタイミング信号BDを生成して露光制御部303に出力する。
【選択図】図4

Description

本発明は、光源から出射された光を像担持体の主走査方向に走査することによって静電潜像を形成する光走査装置及び画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置に用いられている光走査装置は、光源とポリゴンミラーを有し、光源を出射したレーザー光が、回転駆動しているポリゴンミラーに反射して感光体ドラムの主走査方向に走査することによって感光体ドラム上に静電潜像を形成する。
このような光走査装置において、レーザー光が走査する光路上であって主走査方向始端側又は終端側にBD(Beam Detect)センサーを配置し、BDセンサーの受光面にレーザー光が入射したときに出力される受光信号を用いて、光源がレーザー光を出射するタイミング、即ち感光体ドラムへの書き出しタイミングが決定される。
レーザー光の出射タイミングを決定するためのタイミング信号は、受光信号に基づいて信号生成回路が生成する。そして、受光信号のパルス幅(BDセンサーがレーザー光を受光していることを示す論理状態の期間)は、BDセンサーの受光部の主走査方向の幅で決定する。この受光部の幅はコストに関わるため、コストダウンや装置の小型化等の要因で受光部の小さいBDセンサーを用いる場合が多い。
しかし、受光部が小さいと、その分受光信号のパルス幅が短くなるため、信号生成回路に内蔵されたフィルター回路によって受光信号がノイズとして排除され、受光信号が認識されない可能性があった。
そこで、受光信号のパルス幅を延長するために、BDセンサーと信号生成回路の間にワンショット回路を直列に接続して、信号生成回路がワンショット信号に基づいてタイミング信号を生成する方法がある。また、特許文献1〜4には、ワンショット回路を用いて信号の出力時間を可変する方法が記載されている。
特開平5−316794号公報 特開平8−23305号公報 特開2006−159560号公報 特開平10−177144号公報
しかし、BDセンサーと信号生成回路の間にワンショット回路を直列に接続した場合、受信信号のダウンエッジに対してワンショット信号のダウンエッジが遅延する。そのため、光源の出射タイミングを決定するタイミング信号も遅延することになり、レーザー光による感光体ドラムへの書き出しタイミングにズレが生じて画質悪化を招いてしまう。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、受光信号におけるBDセンサーの受光を示す論理状態への変化タイミングを遅延させず、且つ受光を示す論理状態を延長可能な光走査装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明の光走査装置は、レーザー光を出射する光源と、前記光源が出射したレーザー光を反射して、当該レーザー光を像担持体の周面上において主走査方向に走査させる偏向手段と、前記偏向手段が反射したレーザー光の走査路上における前記主走査方向始端側又は終端側に配置され、当該レーザー光を受光して受光信号を出力する受光手段と、前記受光信号を入力して、当該受光信号における前記受光手段が前記レーザー光を受光している状態を示す論理状態の期間よりも長い予め定められたパルス幅のワンショット信号を生成するワンショット信号生成手段と、前記受光信号と前記ワンショット信号の論理和の信号を入力して、当該信号に基づいて前記光源によるレーザー光の出射タイミングの基準となるタイミング信号を生成するタイミング信号生成手段と、を備える。
この構成によれば、タイミング信号生成手段は受光信号とワンショット信号の論理和の信号を入力するため、受光信号の論理状態の変化(ダウンエッジ又はアップエッジ)を直接取り込むことができる。つまり、タイミング信号生成手段は受光信号の論理状態の変化に対して遅延することなくタイミング信号を生成することができる。従って、タイミング信号の遅延を考慮してレーザー光の出射タイミングを補正する必要がなく、このための補正回路を設置する必要がない。また、受光信号に遅延することなくタイミング信号が生成されることによって、光源の出射タイミングのズレを防ぐことができ、つまりは、像担持体の周面上に形成される画像のズレを防ぐことができる。
更に、ワンショット信号生成手段が受光信号におけるレーザー光を受光している状態を示す論理状態の期間、即ち受光信号のパルス幅を予め定められた時間延長した信号をワンショット信号として生成して出力し、タイミング信号生成手段は受光信号とワンショット信号の論理和の信号を入力する。このため、タイミング信号生成手段が有するフィルター回路が入力信号(受光信号とワンショット信号の論理和の信号)をノイズとして除去することがなく、受光手段の受光タイミングを確実にタイミング信号生成手段に伝達することができる。従って、タイミング信号生成手段は、受光信号が出力されると確実にタイミング信号を出力することができる。
請求項2に記載の発明の光走査装置は、請求項1に記載の光走査装置であって、前記ワンショット信号生成手段の出力端子と前記受光手段の出力端子とはワイヤードOR接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、余分なトランジスタを用いずに論理和を簡単に構成することができ、回路を小型化することができる。
請求項3に記載の発明の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体に画像データに基づいたレーザー光を照射する光走査装置と、を備え、前記光走査装置は請求項1又は2に記載のものである。
この構成によれば、請求項1及び2と同様の効果を得ることができる。
この発明によれば、タイミング信号生成手段は受光手段の受光タイミングに遅延することなくタイミング信号を出力することができる。従って、光源の出射タイミングのズレを防ぎ、像担持体の周面に形成される画像のジッターを最小限に抑えることができる。
更に、タイミング信号生成手段が有するフィルター回路が入力信号(受光信号とワンショット信号の論理和の信号)をノイズとして除去することがないため、タイミング信号生成手段は受光手段の受光タイミングに応じてタイミング信号を確実に出力する。つまり、光走査装置としての品質、信頼性を向上させることができる。
画像形成装置の内部構造の概略図。 ポリゴンミラーの反射面にレーザー光を照射した状態を示す模式図。 レーザー光の照射制御系を示すブロック図。 タイミング信号出力部の回路図。 タイミング信号出力部のタイミングチャート。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る光走査装置を備えた画像形成装置の内部構成を概略的に示す図である。尚、本実施の形態では、画像形成装置としてプリンターを例に説明するが、この他にコピー機、ファクシミリ機、これら複数の機能を備えた複合機等、電子写真方式を採用した画像形成装置であればよい。また、本実施の形態で説明する画像形成装置はカラープリンターであるが、モノクロプリンターであっても構わない。
画像形成装置1は、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色別の画像形成部2(2M、2C、2Y及び2K)を含むタンデム式のカラープリンターである。各画像形成部2M、2C、2Y及び2Kは、現像装置3、帯電器5、光走査装置6、トナー供給部7、クリーナー21及び1次転写ローラー9を含む。
トナー供給部7は、マゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの各色のトナーを貯蔵する。現像装置3は、トナー供給部7から供給されるトナーを感光体ドラム(像担持体)4に供給する。
感光体ドラム4は、後述する転写ベルト8の下方に位置し、転写ベルト8の外表面に接触した状態で配設されている。転写ベルト8の回転方向Bの上流側から、マゼンタ用感光体ドラム4、シアン用感光体ドラム4、イエロー用感光体ドラム4、及びブラック用感光体ドラム4が並設されている。また、感光体ドラム4は、a−Si(アモルファスシリコン)等から構成され、図1における時計回りの方向(図示のA方向)に回転する。
感光体ドラム4の対向する位置には、1次転写ローラー9が転写ベルト8の内表面に接触した状態で転写ベルト8を介して配置されている。1次転写ローラー9は、転写ベルト8の回転により従動回転するローラーであり、感光体ドラム4とで転写ベルト8をニップして、感光体ドラム4に形成された各色のトナー像を転写ベルト8に1次転写させる1次転写部Tを構成する。1次転写部Tにおいて、転写ベルト8に各色のトナー像が多重転写される。これにより、転写ベルト8にはカラーのトナー像が形成される。
帯電器5は、感光体ドラム4の周面を一様に帯電する。光走査装置6は、外部装置から送信された画像データに基づくレーザー光を感光体ドラム4の周面に導くポリゴンミラー(偏向手段)28を有している。ポリゴンミラー28は、後述するモーターによって回転しつつ、各感光体ドラム4の周面上にレーザー光を主走査方向に走査して、各周面に静電潜像を形成する。尚、主走査方向とは、レーザー光が感光体ドラム4の長手方向に走査される方向である。ポリゴンミラー28は複数の感光体ドラム4間で共用されている。
現像装置3は感光体ドラム4にトナーを供給する。これにより、静電潜像にトナーが付着され、感光体ドラム4にトナー像が形成される。クリーナー21は、各感光体ドラム4の周面上に配置され、周面上の残留トナー等を除去する。
転写ベルト8は、感光体ドラム4の列の上方に配置されると共に、外表面が感光体ドラム4の周面に接触した状態となるように、従動ローラー10と駆動ローラー11との間に張設されている。また、転写ベルト8は、テンションローラー19によって上方に付勢されている。駆動ローラー11は、図略の駆動源による駆動力を受けて回転して、転写ベルト8を回転駆動させる。従動ローラー10は、転写ベルト8の回転によって従動回転する。これにより、転写ベルト8はB方向(反時計回りの方向)に回転する。
また、転写ベルト8は、駆動ローラー11に巻回されている部位が屈曲した状態となっており、この屈曲部位は、転写ベルト8に1次転写されたトナー像が用紙Pに2次転写される2次転写位置P1として設定されている。この2次転写位置P1には、転写ベルト8を介して駆動ローラー11に対向する2次転写ローラー18が設けられている。2次転写ローラー18は、駆動ローラー11との間でニップを形成して、該ニップを通過する用紙Pに、転写ベルト8の外表面上のトナー像を2次転写する。
2次転写位置P1の下方には、一対のレジストローラー17が配設されている。レジストローラー17は、用紙Pを2次転写位置P1に向けて適切なタイミングで搬送すると共に、用紙Pの斜め送りを修正する。
2次転写位置P1の上方には、2次転写位置P1でトナー像の2次転写が施された用紙Pに対して定着処理を施す定着装置14が設けられている。定着装置14は、加熱ローラー14aと加圧ローラー14bを有しており、この1対のローラーが定着ニップ部NPを形成している。用紙Pが定着ニップ部NPを通過することによって、加熱ローラー14aが用紙Pを加熱しつつ、加圧ローラー14bが用紙Pを押圧することによって、2次転写されたトナー像が用紙P上に定着する。
光走査装置6の下方位置には、用紙束を収納する給紙カセット12が配置されている。給紙カセット12と2次転写位置P1との間には、用紙Pを給紙カセット12から2次転写位置P1まで用紙Pを案内する用紙搬送路13が設けられている。用紙搬送路13には、上述のレジストローラー17が配設されている。また、用紙搬送路13には、レジストローラー17の他に、用紙Pを案内するための複数のローラー対が適所に配設されている。
加熱ローラー14a及び加圧ローラー14bは、用紙Pが定着ニップ部NPを通過した後、排出ローラー対151に向けて搬送する。画像形成装置1の上面には、定着装置14によって定着処理が施された用紙Pが排出される排出部16が形成されており、この排出部16と定着装置14との間には、用紙Pを案内するための用紙排出路15が設けられている。用紙Pは排出ローラー対151の駆動によって用紙排出路15に搬送され、排出部16に排出される。
図2は、ポリゴンミラー28の反射面282にレーザー光LBを照射した状態を示す模式図である。図3は、レーザー光の照射制御系を示すブロック図である。尚、図3ではコリメータレンズ及びfθレンズ等の光学部品については図示を省略している。
レーザー光生成部30は、レーザー光LBを発光する光源31及び光源31を駆動する駆動回路等から構成される。光源31は、例えば半導体レーザーが用いられる。
ポリゴンミラー28は、モーター32の駆動によって回転軸281を中心に矢印R1の方向に回転し、レーザー光生成部30で生成されたレーザー光LBを反射する。ポリゴンミラー28は、例えば正六角形の側面を有しており、6個の側面が反射面282に相当する。
露光制御部303は、レーザー光生成部30にレーザー光LBを照射させて感光体ドラム4に静電潜像を描画させる制御をする。即ち、露光制御部303は、モーター32によりポリゴンミラー28を回転させながら、記憶部301に記憶されている画像データをレーザー光生成部30に送り、レーザー光生成部30にレーザー光LBを出射させる。光源31が出射したレーザー光LBは、回転するポリゴンミラー28を照射し、反射面282で偏向されて、感光体ドラム4上に走査ラインSLを主走査方向Dに描画する。1つの反射面282で1本の走査ラインSLが描画される。こうして回転する感光体ドラム4に1本の走査ラインSLの描画を繰り返すことにより、副走査方向に沿って静電潜像が描画される。副走査方向は感光体ドラム4の回転方向R2に対応している。
図4は、タイミング信号出力部305の回路図である。タイミング信号出力部305は、BDセンサー(受光手段)27、ワンショット回路25及び信号出力部(タイミング信号生成手段)29を備える。BDセンサー27は、図2に示すように、レーザー光の走査範囲内のうちレーザー光LBが感光体ドラム4の走査を開始する前(主走査方向始端側)であってレーザー光LBを受光可能な光路上に設置される。尚、BDセンサー27の配置位置は、主走査方向終端側であってもよい。
BDセンサー27はフォトセンサーであり、受光部271がレーザー光を受光すると光電変換により受光信号を出力する。受光部271の出力端子はオープンコレクタ又はオープンドレインの出力バッファBFの出力端子に接続されている。出力バッファBFの出力端子、即ちBDセンサー27の出力端子には信号線Lが接続され、信号線Lは抵抗Rを介して電源電圧VDDにプルアップされている。受光部271がレーザー光を受光している間(受光信号S1がローレベル)、出力バッファBFはローレベルの信号を信号線Lに伝達する。逆に、受光部271がレーザー光LBを受光していない間(受光信号S1がハイレベル)、出力バッファBFはハイレベルの信号を信号線Lに伝達する。
ワンショット回路25は信号線Lに対して並列に接続される。そして、ワンショット回路25の出力はオープンコレクタ又はオープンドレインのトランジスタTr1を介して信号線L1に接続されている。BDセンサー27とワンショット回路25の出力はワイヤードOR接続となっている。
ワンショット回路25は、受光信号S1を入力して、受光信号S1のパルス幅(受光信号S1において受光部271がレーザー光LBを受光していることを示す論理状態の期間)を予め定められた時間延長させた信号をワンショット信号S2として出力する。尚、ワンショット回路25としては、例えば東芝社製TC74HC123AP/AF等のもの巣テーブルマルチバイブレーター回路を用いることができる。
信号生成部29の入力端子には信号線Lが接続され、信号線Lの信号に基づいてタイミング信号BDを生成する。タイミング信号BDは、光源31によるレーザー光の出射タイミングを決定するための信号である。露光制御部303は、タイミング信号BDを基準として、レーザー光生成部30に対するレーザー光LBを出射させる指示を行う。
一般的には、信号生成部29は受光信号S1に基づいてタイミング信号BDを生成する。しかし、コストダウンや装置の小型化等の理由で受光部271の面積が小さいBDセンサー27が用いられると、受光部271の受光時間が短くなり、受光信号S1のパルス幅短くなる。すると、信号生成部29が有するフィルター回路291によって受光信号S1がノイズとして排除されてしまい、受光信号S1が認識されない可能性があった。
図5は、タイミング信号出力部305のタイミングチャートである。例えば、フィルター回路291が静電気ノイズによるパルス幅として最大100nsecを想定して設計されている場合、パルス幅が100nsecより短い信号はノイズとして認識される。仮に受光部271の主走査方向の幅が0.2mmであるとし、レーザー光LBが2km/secでこの受光部271を走査すると、受光信号S1のパルス幅T1は100nsecより短くなり、受光信号S1はフィルター回路291によって除去されてしまう。
受光信号S1がノイズとして除去されないためには、パルス幅T1が予め定められた時間以上(例えば、100nsec以上)であればよい。そこで、パルス幅T1を延長するためにBDセンサー27と信号生成部29の間にワンショット回路を直列に挿入すると、受光信号S1に対してワンショット信号S2のダウンエッジが遅延するため、更にはタイミング信号の出力が遅延する。露光制御部303は、このタイミング信号を基準としてレーザー光生成部30に対するレーザー光LBを出射させる指示を行っているため、タイミング信号のズレはレーザー光LBの出射タイミングのズレとなり、つまりは、感光体ドラム4への書き出しタイミングのズレへと繋がる。
例えば、遅延時間T2を10nsecとし、光源31が1ドット分のレーザー光を30MHzの周波数で出射しているとすると、感光体ドラム4の周面における主走査方向の書き出し位置が1/3ドット分ずれることになる。この書き出し位置のズレは、画質悪化の原因となる。そこで、書き出し位置のズレを補正するためにタイミング信号の遅延を補正する補正回路等を用いると、余分な回路を設計・配置することとなり、手間がかかっていた。
以上より、信号生成部29が受光信号S1のダウンエッジをそのまま取り込むことができ、且つ受光信号S1がノイズ除去されないようにする必要がある。そこで、ワンショット回路25をBDセンサー27の出力、即ち信号線Lに対して並列に接続する。そして、信号生成部29は、受光信号S1とワンショット信号S2の論理和の信号を取り込む。こうすることで、信号生成部29は受光信号S1のダウンエッジを直接取り込むことができ、且つ受光信号S1のパルス幅が延長されたワンショット信号S2を取り込むことができる。
図5を用いて説明する。まず、レーザー光LBの照射による光電変換によって受光部271がローレベルの受光信号S1を出力する(時間t1)。これにより、信号線Lの電位がローレベルとなる。
ワンショット回路25は、受光信号S1の入力を受けて、受光信号S1のダウンエッジのタイミングより時間T2遅延してワンショット信号S2を出力する(時間t2)。BDセンサー27とワンショット回路25の出力はワイヤードOR接続となっているため、信号生成部29には受光信号S1とワンショット信号S2の論理和の信号が入力信号として入力される。
この入力信号がフィルター回路291によって除去されないために、入力信号のパルス幅(つまり信号線Lの電位がローレベルである期間)を十分長く(例えば100nsec以上)する必要がある。入力信号がノイズとして除去されない最低限のパルス幅をT4とすると、ワンショット信号S2のパルス幅は、少なくともT4−T2=T3となるようにワンショット回路25が設計される。こうすることで、信号線Lのパルス信号はフィルター回路291に除去されず、信号生成部29はBDセンサー27の受光タイミングを確実に取り込むことができ、受光信号S1に遅延することなくタイミング信号BDを出力することができる。
以上、説明したように、BDセンサー27の出力である信号線Lとワンショット回路25を並列に接続し、信号生成部29が受光信号S1とワンショット信号S2の論理和の信号を取り込むことにより、信号生成部29は受光信号S1のダウンエッジを直接取り込むことができる。即ち、信号生成部29は受光信号S1に遅延することなくタイミング信号BDを出力することができるため、レーザー光LBの出射タイミングのズレを防ぐことができる。
更に、受光信号S1のパルス幅を予め定められた時間延長した信号をワンショット回路25が生成してワンショット信号S2として出力し、信号生成部29が受光信号S1とワンショット信号S2の論理和の信号を入力するため、フィルター回路291が信号生成部29に入力した信号をノイズとして除去することがなく、BDセンサー27の受光タイミングが確実に信号生成部29に伝達される。
1 画像形成装置
2 画像形成部
4 感光体ドラム
6 光走査装置
25 ワンショット回路
28 ポリゴンミラー
27 BDセンサー
271 受光部
29 信号生成部
291 フィルター回路
30 レーザー光生成部
31 光源
32 モーター
303 露光制御部
305 タイミング信号出力部
Tr1 トランジスタ
BF 出力バッファ
R 抵抗

Claims (3)

  1. レーザー光を出射する光源と、
    前記光源が出射したレーザー光を反射して、当該レーザー光を像担持体の周面上において主走査方向に走査させる偏向手段と、
    前記偏向手段が反射したレーザー光の走査路上における前記主走査方向始端側又は終端側に配置され、当該レーザー光を受光して受光信号を出力する受光手段と、
    前記受光信号を入力して、当該受光信号における前記受光手段が前記レーザー光を受光している状態を示す論理状態の期間よりも長い予め定められたパルス幅のワンショット信号を生成するワンショット信号生成手段と、
    前記受光信号と前記ワンショット信号の論理和の信号を入力して、当該信号に基づいて前記光源によるレーザー光の出射タイミングの基準となるタイミング信号を生成するタイミング信号生成手段と、
    を備えた光走査装置。
  2. 前記ワンショット信号生成手段の出力端子と前記受光手段の出力端子とはワイヤードOR接続されている請求項1に記載の光走査装置。
  3. 像担持体と、
    前記像担持体に画像データに基づいたレーザー光を照射する光走査装置と、
    を備え、前記光走査装置は請求項1又は2に記載のものである画像形成装置。
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