JP2013072874A - 統合された3チャネルの気体の検出及び測定の分光計 - Google Patents

統合された3チャネルの気体の検出及び測定の分光計 Download PDF

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Abstract

【課題】サイズと、重量と、コストとに関して、大幅に簡素化された、気体の検出用の3チャネルの分光計を提供する。
【解決手段】3チャネル分光計100は、入射放射線101を受け取って、入射放射線の第1の部分と、第2の部分と、第3の部分とを透過するビームスプリッタ要素105と、第1の部分を受け取って、第1の波長の範囲の第1のスリット出力放射線を透過する第1のスリットと、第2の部分を受け取って、第2の波長の範囲の第2のスリット出力放射線を透過する第2のスリットと、入射放射線の第3の部分を受け取って、第3の波長の範囲の第3のスリット出力放射線を透過する第3のスリットと、第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を受け取って、平行にする共通の光学フォーム111と、共通の光学フォームから、平行にされた第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を受け取って、反射する分散要素113とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、分光計、より具体的には、統合された3チャネルの気体の検出及び測定の分光計に関する。
ある特定の分光計は、広いスペクトル帯域を対象として含み、適度のスペクトル分解能を有する。しかしながら、気体の検出及び測定の場合は、ある特定の狭いスペクトル線のみを検出する必要があるが、非常に高いスペクトル分解能で、そのスペクトル線を感知しなければならない。20,000λ/Δλのスペクトル分解能は、珍しい条件ではない。
3本のスペクトル線を対象として含む従来の試みでは、共通の前部の光学素子(foreoptic)の後ろに、3つの別々の分光計と、3つのスリットと、3つのコリメータ(collimator)と、3つの格子(grating)と、3つの投影システム(imaging system)と、3つの焦点面アレイ(「focal plane array, FPA」)とが必要であった。従来の分光計では、共通のコリメータの光学素子は、放射線を第1のダイクロイックビームスプリッタ(dichroic beamsplitter)上に投影し、第1のダイクロイックビームスプリッタは、放射線の第1の部分を反射し、放射線の一部分を透過する。透過部分は、第2のダイクロイックビームスプリッタに入射し、第2のダイクロイックビームスプリッタは、放射線の第2の部分を反射し、第3の部分を透過する。第1と、第2と、第3の部分は、第1のコリメータと、第2のコリメータと、第3のコリメータとにそれぞれ入射する。第1のコリメータと、第2のコリメータと、第3のコリメータは、第1の格子と、第2の格子と、第3の格子上に、第1と、第2と、第3の部分をそれぞれ投影する。次に、第1の投影システムと、第2の投影システムと、第3の投影システムは、第1と、第2と、第3の格子とから反射した第1と、第2と、第3の部分を、第1のFPAと、第2のFPAと、第3のFPA上にそれぞれ投影する。ここで、第1のFPAはシリコンであってもよく、第2と第3のFPAは水銀カドミウムテルル(mercury cadmium telluride)であってもよい。
この分光計では、3つの異なる一次格子が必要である。例えば、格子は、約1ミクロンのピッチを有し、リトロー条件(Littrow condition)から約18度外れて配置される。これは、陰影を増やし、スループットを下げる。このほぼ3倍のハードウェアは、サイズと、重量と、コストとに影響を及ぼす。例えば、300万個の検出器を購入して、60万個の検出器のみが実際に使用され得る。
本発明は、高スペクトル分解能で、且つ1つの光学システムと、1つの回折格子(diffraction grating)と、1つのFPAとを含む1つの機器内で、全て、即ち、3つの狭帯域(例えば、0.76ミクロンの1本の酸素のラインと、1.61ミクロンと2.06ミクロンとの2本の二酸化炭素のライン)の感知を行う。本発明は、3つのスリットと、1つの平行化及び投影システムと、1つの格子と、1つのFPAとを備える1つの分光計の中に、目的の3本の帯域を全て統合する。従って、本発明の実施形態は、従来の分光計と比較して、サイズと、重量と、コストとに関して、大幅に簡素化されており、要素数がより少ないので、位置の調整と較正とに長所を有する。これに対応して、100万個のみの検出器を購入して、60万個の検出器が使用される。更に、リトロー条件からほんの数度外れる回折格子を使用する際に、スループット(又は、透過)の効果が得られる。
本発明の実施形態は、3チャネル分光計を提供する。3チャネル分光計は、入射放射線を受け取って、入射放射線の第1の部分と、第2の部分と、第3の部分とを透過するビームスプリッタ要素を含む。3チャネル分光計は、第1の部分を受け取って、第1の波長の第1のスリット出力放射線を透過する第1のスリットと、第2の部分を受け取って、第2の波長の第2のスリット出力放射線を透過する第2のスリットと、入射放射線の第3の部分を受け取って、第3の波長の第3のスリット出力放射線を透過する第3のスリットと、を更に含む。3チャネル分光計は、第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を受け取って、平行にする共通の光学フォーム(optical form)と、光学フォームから、平行にされた第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を受け取って、反射する分散要素と、を更に含む。
3チャネル分光計は、焦点面アレイを更に含み得る。焦点面アレイは、分散要素から、反射された第1と、第2と、第3のスリット出力を受け取って、検出する。光学フォームは、分散要素から、反射された第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を受け取って、反射された第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を、焦点面アレイ上に投影する。焦点面アレイと、第1のスリットと、第2のスリットと、第3のスリットが、共通の投影面を有するように、焦点面アレイは、第1のスリットと、第2のスリットと、第3のスリットとに隣接し得る。焦点面アレイは、水銀カドミウムテルル検出器を含み得る。
分散要素は、反射格子であり得る。反射格子は、8ミクロンのピッチを有し得る。
ビームスプリッタ要素は、入射放射線を受け取り、入射放射線の第1の部分を反射し、入射放射線の透過部分を透過する第1のダイクロイックビームスプリッタと、透過部分を受け取り、入射放射線の第3の部分を反射し、入射放射線の第2の部分を透過する第2のダイクロイックビームスプリッタと、を含み得る。
3チャネル分光計は、入射放射線をビームスプリッタ要素上に投影する前部の光学素子を更に含み得る。前部の光学素子は、反射トリプレットを含み得る。
光学フォームは、複光路の全反射光学フォームであってもよい。光学フォームは、反射トリプレットを含み得る。反射トリプレットは、正の倍率(positive power)を有する第1のミラーと、負の倍率(negative power)を有する第2のミラーと、正の倍率を有する第3のミラーと、を含み得る。
第1のスリットは、約3.6mm乃至約4.0mmの幅を有し得る。第2のスリットは、約3.6mm乃至約4.0mmの幅を有し得る。第3のスリットは、約3.6mm乃至約4.0mmの幅を有し得る。第1のスリットと、第2のスリットと、第3のスリットは、共通の投影面に配置され得る。
第1の波長は、約0.758ミクロン乃至約0.772ミクロンであり得る。第2の波長は、約1.591ミクロン乃至約1.621ミクロンであり得る。第3の波長は、約2.042ミクロン乃至約2.081ミクロンであり得る。
本発明の実施形態に従って、分光計のブロック図を示している。 図1の実施形態の概略的な光学経路の上面図を示している。 図1の実施形態の概略的な光学経路の側面図を示している。 図3及び4のエリアIの拡大側面図を示している。 図1に示されている分光計のスリットと焦点面アレイとの拡大背面図を示している。
本発明の実施形態に従う分光計は、放射線を受け取り、分析のために放射線を色に分ける。例えば、軌道上炭素観測衛星(Orbiting Carbon Observatory)において分光計を利用し、地球からの放射線を分析し、大気の二酸化炭素レベルを決定してもよい。二酸化炭素検出のこの例では、目的の3つの狭帯域は、波長が、0.765ミクロン(例えば、約0.758ミクロン乃至約0.772ミクロン)と、1.606ミクロン(例えば、約1.591ミクロン乃至約1.621ミクロン)と、2.062ミクロン(例えば、約2.042ミクロン乃至約2.081ミクロン)であり、帯域の範囲が、約0.014乃至約0.039ミクロンの幅である。ここで使用されているように、「波長」又は「チャネル」は、1つの個別の波長又は波長範囲の何れかを意味する。しかしながら、本発明は、高スペクトル分解能のデータを集めることができるので、本発明は、この用途に制限されず、他の科学的な観測と、資源の感知と、戦略上の監視(strategic surveillance)との用途に利用され得る。
図1−4に記載されている本発明の実施形態によると、3つの帯域に対して1つの格子を使用する複光路分光計(double pass spectrometer)100において、目的の3つの帯域が分析され得る。ここで、入射放射線101は、ビームスプリッタ要素105によって受け取られる。ビームスプリッタ要素105は、放射線101を3つの部分に分割する。3つの部分は、スリットシステム(slit system)109を通り抜け、次に、共通の光学フォーム111に入射し、共通の光学フォーム111は、3つの部分を全て平行にする。平行にされた3つの部分は、格子113に入射する。格子113は、3つの部分を分散させて反射する。次に、3つの部分は、同じ光学フォーム111によって、FPA115上へ投影され得る。FPA115では、更なる分析のために、3つの部分を検出する。
より詳細には、入射放射線101は、前部の光学素子103によって受け取られる。本発明の実施形態において、前部の光学素子103は、第1のミラー103aと、第2のミラー103bと、第3のミラー103cとを含む。入射放射線101は、最初に、第1のミラー103aに入射し、第1のミラー103aによって反射される。第1のミラー103aは、正の倍率のミラーであり得る。次に、第2のミラー103bは、第1のミラー103aによって反射された入射放射線101を受け取って反射する。第2のミラー103bは、負の倍率のミラーであり得る。次に、第3のミラー103cは、第2のミラー103bによって反射された入射放射線101を受け取って反射する。第3のミラー103cは、正の倍率のミラーであり得る。その結果、入射放射線101は、ビームスプリッタ要素105上に投影される。
本発明の実施形態では、前部の光学素子は、米国特許出願第20100110539号において開示されているような、後部で止められる反射トリプレット(rear-stopped reflective triplet)であり得る。米国特許出願第20100110539号の全内容は、参照によってここに組込まれる。
ビームスプリッタ要素105は、入射放射線101を、第1の部分106aと、第2の部分106bと、第3の部分106cとに分割する。図4により詳しく示されているように、入射放射線101は、第1のダイクロイックビームスプリッタ105a上に投影され得る。第1のダイクロイックビームスプリッタ105aは、第1の部分106aを反射する。次に、第1の部分106aは、第1の折り曲げミラー(fold mirror)107aによって受け取られて反射され、透過部分108を透過する。第2のダイクロイックビームスプリッタ105bは、透過部分を受け取って、第2の部分106bを透過し、第3の部分106cを反射する。次に、第3の部分106cは、第2の折り曲げミラー107bによって受け取られて反射される。
スリットシステム109は、第1の部分106aと、第2の部分106bと、第3の部分を106cとを受け取り、その結果、第1のスリット109aは第1の部分106aを受け取り、第2のスリット109bは第2の部分106bを受け取り、第3のスリット109cは第3の部分106cを受け取る。図4により詳しく示されているように、第1の折り曲げミラー107aは、第1の部分106aを第1のスリット109a上に反射し、第2のダイクロイックビームスプリッタ105bは、第2の部分106bを第2のスリット109bへ透過し、第2の折り曲げミラー107bは、第3の部分106cを第3のスリット109c上に反射する。第1のスリット109aは、第1のスリット出力放射線を通すことができる。第2のスリット109bは、第2のスリット出力放射線を通すことができる。第3のスリット109cは、第3のスリット出力放射線を通すことができる。
スリットの幅は、目的の帯域の各々の分光測定に対して最適化される。スリットの幅は、通常は、FPAにおける画素のサイズによって決定される。これは、一般に、約20乃至約40ミクロンである。第1のスリットは、約3.6mm乃至約4.0mmの幅を有し得る。第2のスリットは、約3.6mm乃至約4.0mmの幅を有し得る。第3のスリットは、約3.6mm乃至約4.0mmの幅を有し得る。
図2に示されているように、第1と、第2と、第3のスリット出力放射線は、光学フォーム111によって格子113へ向かって平行にされる。本発明の実施形態では、光学フォーム111は、一次ミラー111aと、二次ミラー111bと、三次ミラー111cとを含む。第1と、第2と、第3のスリット出力放射線は、最初に、一次ミラー111aに入射し、一次ミラー111aによって反射される。一次ミラー111aは、正の倍率のミラーであり得る。次に、二次ミラー111bは、一次ミラー111aによって反射された第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を受け取って反射する。二次ミラー111bは、負の倍率のミラーであり得る。次に、三次ミラー111cは、二次ミラー111bによって反射された第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を受け取って反射する。三次ミラー111cは、正の倍率のミラーであり得る。その結果、第1と、第2と、第3のスリット出力放射線は、格子113へ向かって平行にされ得る。
本発明の実施形態では、光学フォーム111は、クック(Cook)に対する米国特許5,260,767号において開示されている反射トリプレットの複光路の光学フォームであり得る。米国特許5,260,767号の全内容は、参照によってここに組込まれる。
本発明の実施形態では、格子113の回折次数(diffraction order)が目的の3つ帯域を分散させるように、格子113が構成されている。言い換えると、格子113は、波長に従って放射線を角度を付けて分散させ、FPA115による検出のために、放射線を反射し、色に従って分けられた第1と、第2と、第3のスリット109a、109b、109cの投影を本質的に形成する。例えば、格子は、8ミクロンのピッチを有し得る。ここで、目的の帯域の波長と回折次数との積は、ほぼ同じであり、例えば、以下の通りである。
0.765ミクロン×19=14.535
1.606ミクロン× 9=14.454
2.062ミクロン× 7=14.434
3つの全チャネルについて、目的の帯域の波長と回折次数との積を、ほぼ一定(又は、ほぼ同じ値)にすることによって、統一された幾何学的形状(unified geometry)がもたらされ、これが、1つの複光路の光学素子と、1つの格子と、1つのFPAとを可能にする。
格子の振る舞い(behavior)について記述した方程式によると、以下の通りである。
m×λ/d=sin(θin)−sin(θout
ここで、dは格子のピッチであり、mは格子の次数であり、θinは入射放射線の角度であり、θoutは反射放射線の角度である。m×λ/dがほぼ一定である場合は、右側の幾何学的形状に関する項(sin(θin)−sin(θout))もほぼ一定である。従って、様々なスペクトル帯域(及び、それぞれの格子の次数m)は、同じ光学素子を、(この場合は、両者の平行化及び投影方向において)同じやり方で通ることができる。
本発明の実施形態では、格子の詳細なシミュレーションは、目的の3つの帯域に対して、63−68%の回折効率を示している。
更に、本発明の実施形態では、複光路の光学フォームのアプローチは、図5に示されているように、FPA上の分散スペクトルとスリットとを互いに隣接させることができ、使用される格子は、リトロー条件から約3乃至約4度だけ外れる。リトロー条件では、入射放射線と回折放射線との両者は、格子113の溝に対する垂線と一致する。これはより高い回折効率をもたらす。その理由は、従来の分光計よりも切子面の陰(facet shading)がより少ないからである。従来の分光計は、別々の、屈折平行化及び投影光学素子間の間隔によって制約されるので、リトロー条件から約20乃至約22度外れ得る。
本発明の実施形態では、FPA115は、格子113から分散放射線を受け取って検出する。更に、光学フォーム111は、分散放射線を、図5に示されているようなFPA115上に投影し得る。ここで、格子113からの分散放射線は、三次ミラー111cによって受け取られて反射され、次に、二次ミラー111bによって受け取られて反射され、次に、一次ミラー111aによって受け取られて反射され、次に、FPA115によってエリア115aと、115bと、115cとにおいて受け取られる。FPAは、分散放射線を検出する。次に、更なる分析のために、分散放射線は電気信号に変換され得る。このために、光学フォーム111は、「複光路」と称される。その理由は、放射線は、スリットシステム109の投影面から、光学フォーム111を通って進み、格子113に向かいながら平行にされ、次に、放射線は、格子113から戻りながら、光学フォーム111を再び通って、FPA115の投影面上に投影されるからである。ここで、図5に示されているように、FPA115とスリットシステム109は、共通の投影面を有する。115aと115bとの間のエリアと、115bと115cとの間のエリアは、保護帯域(guard band)である。保護帯域は、目的の波長を分ける。このエリアは、検出に利用されない。
本発明の実施形態では、FPAは、水銀カドミウムテルル検出器である。別の実施形態では、保護帯域に位置する画素は利用されないので、実際には、FPAの1.0Mの画素のうちの0.6Mが使用される。しかしながら、FPAは、用途に応じて様々な波長に対して最適化され得る。本発明の別の実施形態では、FPAは、3つの別々のアレイを含み得る。3つの別々のアレイは、同じ面に配置され、分散放射線を検出するために適切に間隔を置かれている。
本発明の実施形態では、スペクトル分解能は非常に高く、例えば、λ/Δλは約17,000乃至約20,000である。
本発明の実施形態では、統合されたアプローチは、従来の分光計よりも、より単純で、より低コストで、より容易に較正されるという点で著しい長所を提供する。更に、このアプローチは、従来の分光計と比較して、より高い光学的スループット(optical throughput)を提供する。
例示的な実施形態に関連して、本発明を記載して説明したが、本発明はそのように制限されないと解されるべきであり、請求項に記載されているように、本発明の意図される全範囲の中で変更及び加減され得る。
本発明は、分光計、より具体的には、統合された3チャネルの気体の検出及び測定の分光計に関する。
ある特定の分光計は、広いスペクトル帯域を対象として含み、適度のスペクトル分解能を有する。しかしながら、気体の検出及び測定の場合は、ある特定の狭いスペクトル線のみを検出する必要があるが、非常に高いスペクトル分解能で、そのスペクトル線を感知しなければならない。20,000λ/Δλのスペクトル分解能は、珍しい条件ではない。
3本のスペクトル線を対象として含む従来の試みでは、共通の前部の光学素子(foreoptic)の後ろに、3つの別々の分光計と、3つのスリットと、3つのコリメータ(collimator)と、3つの格子(grating)と、3つの投影システム(imaging system)と、3つの焦点面アレイ(「focal plane array, FPA」)とが必要であった。従来の分光計では、共通のコリメータの光学素子は、放射線を第1のダイクロイックビームスプリッタ(dichroic beamsplitter)上に投影し、第1のダイクロイックビームスプリッタは、放射線の第1の部分を反射し、放射線の一部分を透過する。透過部分は、第2のダイクロイックビームスプリッタに入射し、第2のダイクロイックビームスプリッタは、放射線の第2の部分を反射し、第3の部分を透過する。第1と、第2と、第3の部分は、第1のコリメータと、第2のコリメータと、第3のコリメータとにそれぞれ入射する。第1のコリメータと、第2のコリメータと、第3のコリメータは、第1の格子と、第2の格子と、第3の格子上に、第1と、第2と、第3の部分をそれぞれ投影する。次に、第1の投影システムと、第2の投影システムと、第3の投影システムは、第1と、第2と、第3の格子とから反射した第1と、第2と、第3の部分を、第1のFPAと、第2のFPAと、第3のFPA上にそれぞれ投影する。ここで、第1のFPAはシリコンであってもよく、第2と第3のFPAは水銀カドミウムテルル(mercury cadmium telluride)であってもよい。
この分光計では、3つの異なる一次格子が必要である。例えば、格子は、約1ミクロンのピッチを有し、リトロー条件(Littrow condition)から約18度外れて配置される。これは、陰影を増やし、スループットを下げる。このほぼ3倍のハードウェアは、サイズと、重量と、コストとに影響を及ぼす。例えば、300万個の検出器を購入して、60万個の検出器のみが実際に使用され得る。
米国特許出願第13/245,199号明細書 米国特許第5,260,767号明細書 米国特許第7,382,498号明細書 米国特許出願第2010/0110539号明細書
本発明は、高スペクトル分解能で、且つ1つの光学システムと、1つの回折格子(diffraction grating)と、1つのFPAとを含む1つの機器内で、全て、即ち、3つの狭帯域(例えば、0.76ミクロンの1本の酸素のラインと、1.61ミクロンと2.06ミクロンとの2本の二酸化炭素のライン)の感知を行う。本発明は、3つのスリットと、1つの平行化及び投影システムと、1つの格子と、1つのFPAとを備える1つの分光計の中に、目的の3本の帯域を全て統合する。従って、本発明の実施形態は、従来の分光計と比較して、サイズと、重量と、コストとに関して、大幅に簡素化されており、要素数がより少ないので、位置の調整と較正とに長所を有する。これに対応して、100万個のみの検出器を購入して、60万個の検出器が使用される。更に、リトロー条件からほんの数度外れる回折格子を使用する際に、スループット(又は、透過)の効果が得られる。
本発明の実施形態は、3チャネル分光計を提供する。3チャネル分光計は、入射放射線を受け取って、入射放射線の第1の部分と、第2の部分と、第3の部分とを透過するビームスプリッタ要素を含む。3チャネル分光計は、第1の部分を受け取って、第1の波長の第1のスリット出力放射線を透過する第1のスリットと、第2の部分を受け取って、第2の波長の第2のスリット出力放射線を透過する第2のスリットと、入射放射線の第3の部分を受け取って、第3の波長の第3のスリット出力放射線を透過する第3のスリットと、を更に含む。3チャネル分光計は、第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を受け取って、平行にする共通の光学フォーム(optical form)と、光学フォームから、平行にされた第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を受け取って、反射する分散要素と、を更に含む。
3チャネル分光計は、焦点面アレイを更に含み得る。焦点面アレイは、分散要素から、反射された第1と、第2と、第3のスリット出力を受け取って、検出する。光学フォームは、分散要素から、反射された第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を受け取って、反射された第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を、焦点面アレイ上に投影する。焦点面アレイと、第1のスリットと、第2のスリットと、第3のスリットが、共通の投影面を有するように、焦点面アレイは、第1のスリットと、第2のスリットと、第3のスリットとに隣接し得る。焦点面アレイは、水銀カドミウムテルル検出器を含み得る。
分散要素は、反射格子であり得る。反射格子は、8ミクロンのピッチを有し得る。
ビームスプリッタ要素は、入射放射線を受け取り、入射放射線の第1の部分を反射し、入射放射線の透過部分を透過する第1のダイクロイックビームスプリッタと、透過部分を受け取り、入射放射線の第3の部分を反射し、入射放射線の第2の部分を透過する第2のダイクロイックビームスプリッタと、を含み得る。
3チャネル分光計は、入射放射線をビームスプリッタ要素上に投影する前部の光学素子を更に含み得る。前部の光学素子は、反射トリプレットを含み得る。
光学フォームは、複光路の全反射光学フォームであってもよい。光学フォームは、反射トリプレットを含み得る。反射トリプレットは、正の倍率(positive power)を有する第1のミラーと、負の倍率(negative power)を有する第2のミラーと、正の倍率を有する第3のミラーと、を含み得る。
第1のスリットは、約3.6mm乃至約4.0mmの幅を有し得る。第2のスリットは、約3.6mm乃至約4.0mmの幅を有し得る。第3のスリットは、約3.6mm乃至約4.0mmの幅を有し得る。第1のスリットと、第2のスリットと、第3のスリットは、共通の投影面に配置され得る。
第1の波長は、約0.758ミクロン乃至約0.772ミクロンであり得る。第2の波長は、約1.591ミクロン乃至約1.621ミクロンであり得る。第3の波長は、約2.042ミクロン乃至約2.081ミクロンであり得る。
本発明の実施形態に従って、分光計のブロック図を示している。 図1の実施形態の概略的な光学経路の上面図を示している。 図1の実施形態の概略的な光学経路の側面図を示している。 図3及び4のエリアIの拡大側面図を示している。 図1に示されている分光計のスリットと焦点面アレイとの拡大背面図を示している。
本発明の実施形態に従う分光計は、放射線を受け取り、分析のために放射線を色に分ける。例えば、軌道上炭素観測衛星(Orbiting Carbon Observatory)において分光計を利用し、地球からの放射線を分析し、大気の二酸化炭素レベルを決定してもよい。二酸化炭素検出のこの例では、目的の3つの狭帯域は、波長が、0.765ミクロン(例えば、約0.758ミクロン乃至約0.772ミクロン)と、1.606ミクロン(例えば、約1.591ミクロン乃至約1.621ミクロン)と、2.062ミクロン(例えば、約2.042ミクロン乃至約2.081ミクロン)であり、帯域の範囲が、約0.014乃至約0.039ミクロンの幅である。ここで使用されているように、「波長」又は「チャネル」は、1つの個別の波長又は波長範囲の何れかを意味する。しかしながら、本発明は、高スペクトル分解能のデータを集めることができるので、本発明は、この用途に制限されず、他の科学的な観測と、資源の感知と、戦略上の監視(strategic surveillance)との用途に利用され得る。
図1−4に記載されている本発明の実施形態によると、3つの帯域に対して1つの格子を使用する複光路分光計(double pass spectrometer)100において、目的の3つの帯域が分析され得る。ここで、入射放射線101は、ビームスプリッタ要素105によって受け取られる。ビームスプリッタ要素105は、放射線101を3つの部分に分割する。3つの部分は、スリットシステム(slit system)109を通り抜け、次に、共通の光学フォーム111に入射し、共通の光学フォーム111は、3つの部分を全て平行にする。平行にされた3つの部分は、格子113に入射する。格子113は、3つの部分を分散させて反射する。次に、3つの部分は、同じ光学フォーム111によって、FPA115上へ投影され得る。FPA115では、更なる分析のために、3つの部分を検出する。
より詳細には、入射放射線101は、前部の光学素子103によって受け取られる。本発明の実施形態において、前部の光学素子103は、第1のミラー103aと、第2のミラー103bと、第3のミラー103cとを含む。入射放射線101は、最初に、第1のミラー103aに入射し、第1のミラー103aによって反射される。第1のミラー103aは、正の倍率のミラーであり得る。次に、第2のミラー103bは、第1のミラー103aによって反射された入射放射線101を受け取って反射する。第2のミラー103bは、負の倍率のミラーであり得る。次に、第3のミラー103cは、第2のミラー103bによって反射された入射放射線101を受け取って反射する。第3のミラー103cは、正の倍率のミラーであり得る。その結果、入射放射線101は、ビームスプリッタ要素105上に投影される。
本発明の実施形態では、前部の光学素子は、米国特許出願第20100110539号において開示されているような、後部で止められる反射トリプレット(rear-stopped reflective triplet)であり得る。米国特許出願第20100110539号の全内容は、参照によってここに組込まれる。
ビームスプリッタ要素105は、入射放射線101を、第1の部分106aと、第2の部分106bと、第3の部分106cとに分割する。図4により詳しく示されているように、入射放射線101は、第1のダイクロイックビームスプリッタ105a上に投影され得る。第1のダイクロイックビームスプリッタ105aは、第1の部分106aを反射する。次に、第1の部分106aは、第1の折り曲げミラー(fold mirror)107aによって受け取られて反射され、透過部分108を透過する。第2のダイクロイックビームスプリッタ105bは、透過部分を受け取って、第2の部分106bを透過し、第3の部分106cを反射する。次に、第3の部分106cは、第2の折り曲げミラー107bによって受け取られて反射される。
スリットシステム109は、第1の部分106aと、第2の部分106bと、第3の部分を106cとを受け取り、その結果、第1のスリット109aは第1の部分106aを受け取り、第2のスリット109bは第2の部分106bを受け取り、第3のスリット109cは第3の部分106cを受け取る。図4により詳しく示されているように、第1の折り曲げミラー107aは、第1の部分106aを第1のスリット109a上に反射し、第2のダイクロイックビームスプリッタ105bは、第2の部分106bを第2のスリット109bへ透過し、第2の折り曲げミラー107bは、第3の部分106cを第3のスリット109c上に反射する。第1のスリット109aは、第1のスリット出力放射線を通すことができる。第2のスリット109bは、第2のスリット出力放射線を通すことができる。第3のスリット109cは、第3のスリット出力放射線を通すことができる。
スリットの幅は、目的の帯域の各々の分光測定に対して最適化される。スリットの幅は、通常は、FPAにおける画素のサイズによって決定される。これは、一般に、約20乃至約40ミクロンである。第1のスリットは、約3.6mm乃至約4.0mmの幅を有し得る。第2のスリットは、約3.6mm乃至約4.0mmの幅を有し得る。第3のスリットは、約3.6mm乃至約4.0mmの幅を有し得る。
図2に示されているように、第1と、第2と、第3のスリット出力放射線は、光学フォーム111によって格子113へ向かって平行にされる。本発明の実施形態では、光学フォーム111は、一次ミラー111aと、二次ミラー111bと、三次ミラー111cとを含む。第1と、第2と、第3のスリット出力放射線は、最初に、一次ミラー111aに入射し、一次ミラー111aによって反射される。一次ミラー111aは、正の倍率のミラーであり得る。次に、二次ミラー111bは、一次ミラー111aによって反射された第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を受け取って反射する。二次ミラー111bは、負の倍率のミラーであり得る。次に、三次ミラー111cは、二次ミラー111bによって反射された第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を受け取って反射する。三次ミラー111cは、正の倍率のミラーであり得る。その結果、第1と、第2と、第3のスリット出力放射線は、格子113へ向かって平行にされ得る。
本発明の実施形態では、光学フォーム111は、クック(Cook)に対する米国特許5,260,767号において開示されている反射トリプレットの複光路の光学フォームであり得る。米国特許5,260,767号の全内容は、参照によってここに組込まれる。
本発明の実施形態では、格子113の回折次数(diffraction order)が目的の3つ帯域を分散させるように、格子113が構成されている。言い換えると、格子113は、波長に従って放射線を角度を付けて分散させ、FPA115による検出のために、放射線を反射し、色に従って分けられた第1と、第2と、第3のスリット109a、109b、109cの投影を本質的に形成する。例えば、格子は、8ミクロンのピッチを有し得る。ここで、目的の帯域の波長と回折次数との積は、ほぼ同じであり、例えば、以下の通りである。
0.765ミクロン×19=14.535
1.606ミクロン× 9=14.454
2.062ミクロン× 7=14.434
3つの全チャネルについて、目的の帯域の波長と回折次数との積を、ほぼ一定(又は、ほぼ同じ値)にすることによって、統一された幾何学的形状(unified geometry)がもたらされ、これが、1つの複光路の光学素子と、1つの格子と、1つのFPAとを可能にする。
格子の振る舞い(behavior)について記述した方程式によると、以下の通りである。
m×λ/d=sin(θin)−sin(θout
ここで、dは格子のピッチであり、mは格子の次数であり、θinは入射放射線の角度であり、θoutは反射放射線の角度である。m×λ/dがほぼ一定である場合は、右側の幾何学的形状に関する項(sin(θin)−sin(θout))もほぼ一定である。従って、様々なスペクトル帯域(及び、それぞれの格子の次数m)は、同じ光学素子を、(この場合は、両者の平行化及び投影方向において)同じやり方で通ることができる。
本発明の実施形態では、格子の詳細なシミュレーションは、目的の3つの帯域に対して、63−68%の回折効率を示している。
更に、本発明の実施形態では、複光路の光学フォームのアプローチは、図5に示されているように、FPA上の分散スペクトルとスリットとを互いに隣接させることができ、使用される格子は、リトロー条件から約3乃至約4度だけ外れる。リトロー条件では、入射放射線と回折放射線との両者は、格子113の溝に対する垂線と一致する。これはより高い回折効率をもたらす。その理由は、従来の分光計よりも切子面の陰(facet shading)がより少ないからである。従来の分光計は、別々の、屈折平行化及び投影光学素子間の間隔によって制約されるので、リトロー条件から約20乃至約22度外れ得る。
本発明の実施形態では、FPA115は、格子113から分散放射線を受け取って検出する。更に、光学フォーム111は、分散放射線を、図5に示されているようなFPA115上に投影し得る。ここで、格子113からの分散放射線は、三次ミラー111cによって受け取られて反射され、次に、二次ミラー111bによって受け取られて反射され、次に、一次ミラー111aによって受け取られて反射され、次に、FPA115によってエリア115aと、115bと、115cとにおいて受け取られる。FPAは、分散放射線を検出する。次に、更なる分析のために、分散放射線は電気信号に変換され得る。このために、光学フォーム111は、「複光路」と称される。その理由は、放射線は、スリットシステム109の投影面から、光学フォーム111を通って進み、格子113に向かいながら平行にされ、次に、放射線は、格子113から戻りながら、光学フォーム111を再び通って、FPA115の投影面上に投影されるからである。ここで、図5に示されているように、FPA115とスリットシステム109は、共通の投影面を有する。115aと115bとの間のエリアと、115bと115cとの間のエリアは、保護帯域(guard band)である。保護帯域は、目的の波長を分ける。このエリアは、検出に利用されない。
本発明の実施形態では、FPAは、水銀カドミウムテルル検出器である。別の実施形態では、保護帯域に位置する画素は利用されないので、実際には、FPAの1.0Mの画素のうちの0.6Mが使用される。しかしながら、FPAは、用途に応じて様々な波長に対して最適化され得る。本発明の別の実施形態では、FPAは、3つの別々のアレイを含み得る。3つの別々のアレイは、同じ面に配置され、分散放射線を検出するために適切に間隔を置かれている。
本発明の実施形態では、スペクトル分解能は非常に高く、例えば、λ/Δλは約17,000乃至約20,000である。
本発明の実施形態では、統合されたアプローチは、従来の分光計よりも、より単純で、より低コストで、より容易に較正されるという点で著しい長所を提供する。更に、このアプローチは、従来の分光計と比較して、より高い光学的スループット(optical throughput)を提供する。
例示的な実施形態に関連して、本発明を記載して説明したが、本発明はそのように制限されないと解されるべきであり、請求項に記載されているように、本発明の意図される全範囲の中で変更及び加減され得る。

Claims (16)

  1. 入射放射線を受け取って、前記入射放射線の第1の部分と、第2の部分と、第3の部分とを透過するビームスプリッタ要素と、
    前記第1の部分を受け取って、第1の波長の第1のスリット出力放射線を透過する第1のスリットと、
    前記第2の部分を受け取って、第2の波長の第2のスリット出力放射線を透過する第2のスリットと、
    前記入射放射線の前記第3の部分を受け取って、第3の波長の第3のスリット出力放射線を透過する第3のスリットと、
    前記第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を受け取って、平行にする共通の光学フォームと、
    前記共通の光学フォームから、前記平行にされた第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を受け取って、反射する分散要素と、
    を含む、3チャネル分光計。
  2. 焦点面アレイを更に含む、3チャネル分光計であって、
    前記焦点面アレイは、前記分散要素から、前記反射された第1と、第2と、第3のスリット出力を受け取って、検出する、請求項1の3チャネル分光計。
  3. 前記光学フォームは、
    前記分散要素から、前記反射された第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を受け取って、
    前記反射された第1と、第2と、第3のスリット出力放射線を、前記焦点面アレイ上に投影する、請求項2の3チャネル分光計。
  4. 前記焦点面アレイと、前記第1のスリットと、前記第2のスリットと、前記第3のスリットが、共通の投影面を有するように、前記焦点面アレイは、前記第1のスリットと、前記第2のスリットと、前記第3のスリットとに隣接する、請求項2の3チャネル分光計。
  5. 前記焦点面アレイは、水銀カドミウムテルル検出器を含む、請求項2の3チャネル分光計。
  6. 前記分散要素は、反射格子を含む、請求項1の3チャネル分光計。
  7. 前記反射格子は、8ミクロンのピッチを有する、請求項6の3チャネル分光計。
  8. 前記ビームスプリッタ要素は、
    入射放射線を受け取り、前記入射放射線の第1の部分を反射し、前記入射放射線の透過部分を透過する第1のダイクロイックビームスプリッタと、
    前記入射放射線の前記透過部分を受け取り、前記入射放射線の前記第3の部分を反射し、前記入射放射線の前記第2の部分を透過する第2のダイクロイックビームスプリッタと、
    を含む、請求項1の3チャネル分光計。
  9. 前記入射放射線を前記ビームスプリッタ要素上に投影する前部の光学素子を更に含む、請求項1の3チャネル分光計。
  10. 前記前部の光学素子は、反射トリプレットを含む、請求項9の3チャネル分光計。
  11. 前記光学フォームは、複光路の全反射光学フォームである、請求項1の3チャネル分光計。
  12. 前記光学フォームは、反射トリプレットを含む、請求項1の3チャネル分光計。
  13. 前記反射トリプレットは、
    正の倍率を有する第1のミラーと、
    負の倍率を有する第2のミラーと、
    正の倍率を有する第3のミラーと、
    を含む、請求項12の3チャネル分光計。
  14. 前記第1のスリットは、約3.6mm乃至約4.0mmの幅を有し、
    前記第2のスリットは、約3.6mm乃至約4.0mmの幅を有し、
    前記第3のスリットは、約3.6mm乃至約4.0mmの幅を有する、請求項1の3チャネル分光計。
  15. 前記第1のスリットと、前記第2のスリットと、前記第3のスリットは、共通の投影面に配置される、請求項1の3チャネル分光計。
  16. 前記第1の波長は、約0.765ミクロンであり、
    前記第2の波長は、約1.606ミクロンであり、
    前記第3の波長は、約2.062ミクロンである、請求項1の3チャネル分光計。
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