JP2013072178A - 浚渫船 - Google Patents

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Abstract

【課題】回生電力を有効利用できる浚渫船を提供する。
【解決手段】浚渫船10は、グラブバケット14を有する。浚渫船10は、グラブバケット14を駆動するモータと、電力を発生させるエンジン発電機44と、モータ54とエンジン発電機44との間に設けられ、エンジン発電機44で発生した電力を調整する第1コンバータ46と、モータ54と第1コンバータ46との間に設けられ、モータ54の動作を制御するインバータ52と、エンジン発電機44と並列に設けられ、モータ54からの回生電力を蓄電する蓄電器48と、インバータ52と蓄電器48との間に設けられ、蓄電器48から送り出される電力を調整する第2コンバータ50と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、浚渫船に関する。
港湾・河川・運河などの底面を浚(さら)って土砂などを取り去る機械として、浚渫機(浚渫船)が知られている。特許文献1には、浚渫船1が記載されている。該文献では、土砂を掴むグラブバケット9が主索10によって吊り下げられており、主索10は主索巻取ウインチ16に連結している。この浚渫機1では、主索巻取ウインチを回転・逆回転させることで、主索10に連結されたグラブバケット9を巻き上げ・巻き下げしている。湾岸の底面の土砂等を浚う際には、グラブバケット9を巻き下げた上で、グラブバケット9で土砂等を掴み、その後、グラブバケット9を巻き上げている。
上述のような浚渫船では、巻取ウインチはエンジン及び電動機(発電機)に接続され、エンジン及び電動機によって巻取ウインチは回転される。グラブバケットを巻き上げる際には、エンジン及び電動機により巻取ウインチに回転トルクを与えることでグラブバケットが巻き上げられる。逆に、グラブバケットを巻き下げる際には、エンジン及び電動機からは巻取ウインチにはトルクを与えず、グラブバケットの自重により巻取ウインチに巻き取られていた索が巻き出されてグラブバケットが巻き下げられる。この際、巻取ウインチに接続された電動機には回生電力が生じる。グラブバケットはひじょうに高重量であるため、この回生電力はとても大きな値となる。電動機の回生電力が許容値を超えると電動機が破損するおそれがあるため、従来では抵抗器によって回生電力を熱に変換して放出している。
実開昭63−100554号公報
しかしながら、上述の通り浚渫船での回生電力は大きな値となるため、この回生電力を熱に変換して捨ててしまうことはエネルギーの有効利用の観点から、改善の余地がある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は回生電力を有効利用できる浚渫船の提供にある。
本発明のある態様は浚渫船に関する。この浚渫船は、浚渫対象を掘削する掘削手段を有する浚渫船であって、掘削手段を駆動するモータと、電力を発生させるエンジン発電機と、モータとエンジン発電機との間に設けられ、エンジン発電機で発生した電力を調整する第1のコンバータと、モータと第1のコンバータとの間に設けられ、モータの動作を制御するインバータと、エンジン発電機と並列に設けられ、モータからの回生電力を蓄電する蓄電器と、インバータと蓄電器との間に設けられ、蓄電器から送り出される電力を調整する第2のコンバータと、を備える。
この態様によると、モータからの回生電力を蓄電器に蓄電して利用することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を装置、方法、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、回生電力を有効利用できる浚渫船を提供できる。
図1(a)、(b)は、実施の形態に係る浚渫船およびその駆動源の構成を示す模式図である。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
図1(a)、(b)は、実施の形態に係る浚渫船10およびその駆動源18の構成を示す模式図である。図1(a)は浚渫船10の側面図である。水面12に浮かぶ船体16の上には、旋回フレーム22が旋回可能に設けられている。旋回フレーム22には、ジブ34と、ジブ34を起伏ワイヤ38を介して起伏させる起伏ドラム24と、グラブバケット14を開閉ワイヤ42を介して開閉する開閉ドラム28と、グラブバケット14を支持ワイヤ40を介して支持する支持ドラム26と、が設けられている。起伏ワイヤ38、支持ワイヤ40、開閉ワイヤ42はいずれも中継フレーム32によって中継される。ジブ34の一端は旋回フレーム22に起伏可能に取り付けられる。ジブ34の他端部にはジブ先シーブ36が回転可能に設けられている。
浚渫船10の各ドラムには、そのドラムにトルクを与えるためのモータが接続されている。船体16内の駆動源18から各モータに電力が供給される。
図1(b)は、駆動源18およびその周辺の構成を示すブロック図である。駆動源18は、インバータ52に直流電力を供給する。インバータ52は供給された直流電力を交流電力に変換してモータ54に供給することで、モータ54の動作を制御する。駆動源18は、エンジン発電機44と、第1コンバータ46と、蓄電器48と、第2コンバータ50と、を含む。
エンジン発電機44は電力を発生させる。第1コンバータ46は、モータ54とエンジン発電機44との間に設けられ、エンジン発電機44で発生した電力を調整する。蓄電器48は、エンジン発電機44と並列に設けられ、モータ54からの回生電力を蓄電する。第2コンバータ50は、インバータ52と蓄電器48との間に設けられ、蓄電器48から送り出される電力を調整する。
エンジン発電機44は、交流電力を発生させるエンジン発電機であって、自動電圧調整器(AVR)を有しており、出力電圧の変動が少ないものである。第1コンバータ46はダイオードコンバータ(不図示)と昇圧コンバータ(不図示)とを有する。ダイオードコンバータは、エンジン発電機44からの交流電力を直流電力に変換して昇圧コンバータに供給する。
なお、エンジン発電機44は、ターボチャージャー等の過給機構を備えたディーゼル発電機等を採用することができるが、交流電力を発生させるエンジン発電機であれば、とくに限定はない。また、エンジン発電機44によって発生した交流電力を直流電力に変換して出力する機器はダイオードコンバータに限られない。
昇圧コンバータは、ダイオードコンバータによって変換された直流電力の電圧を昇圧して出力する。昇圧コンバータの出力電流は、電流フィードバック制御により調節される。
蓄電器48は、充放電が可能なバッテリやキャパシタ等である。
第2コンバータ50は昇降圧コンバータであり、蓄電器48から供給される直流電力の電圧を昇圧して出力したり降圧して低くしたりする。昇圧制御時の第2コンバータ50の出力電流は、電流フィードバック制御により調節される。降圧制御時は第2コンバータ50は、インバータ52側から蓄電器48に直流電流を供給する。
実施の形態に係る浚渫船は蓄電器を有する。この浚渫船では、回生電力を蓄電器に蓄え、必要に応じて蓄電器に蓄えた回生電力を利用するようにした。これにより、従来は熱に変換して捨てていた回生電力を有効に利用でき、エネルギー利用効率を向上させることができる。すなわち、エンジンの燃費を向上させることができる。また消費電力の一部を蓄電器側に負担させるため、その分エンジン発電機の負担電力を減少させることができ、エンジンを小型化することができる。エンジンを小型化することで、浚渫船の本体の大型化を防ぐこともできる。
以上、実施の形態に係る浚渫船10について説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
10 浚渫船、 44 エンジン発電機、 48 蓄電器、 52 インバータ、 54 モータ。

Claims (1)

  1. 浚渫対象を掘削する掘削手段を有する浚渫船であって、
    前記掘削手段を駆動するモータと、
    電力を発生させるエンジン発電機と、
    前記モータと前記エンジン発電機との間に設けられ、前記エンジン発電機で発生した電力を調整する第1のコンバータと、
    前記モータと前記第1のコンバータとの間に設けられ、前記モータの動作を制御するインバータと、
    前記エンジン発電機と並列に設けられ、前記モータからの回生電力を蓄電する蓄電器と、
    前記インバータと前記蓄電器との間に設けられ、前記蓄電器から送り出される電力を調整する第2のコンバータと、を備えることを特徴とする浚渫船。
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JP2013071810A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Sumitomo Heavy Industries Engineering-Service Co Ltd クレーンおよび浚渫船

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