JP2013070208A - 画像処理装置 - Google Patents

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JP2013070208A
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Abstract

【課題】紙厚が薄い原稿を読み取る場合、画素の再現性が悪くなってしまう。
【解決手段】画像処理装置は、光源21の光量を第1光量とこれよりも小さな第2光量とに変更する光量変更部23と、前記第1光量により照射された原稿5上の画像の反射光を読み取って第1画像データへ変換し、且つ、前記第2光量により照射された原稿5上の画像の反射光を読み取って第2画像データへ変換する読み取り部22と、前記第1画像データと前記第2画像データとの各画素の輝度値を算出する輝度値算出部25と、前記第1画像データの画素の輝度値から比較画素位置を決定する比較画素位置決定部27と、前記比較画素位置における前記第1画像データの画素の輝度値と前記第2画像データの画素の輝度値とを比較して第1輝度差を求める画素比較部28と、前記第1輝度差に基づき、第3画像データを作成するデータ作成部29と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、スキャナや複合機(Multifunction Peripheral、以下「MFP」という。)等の画像処理装置に関するものである。
従来、例えば、特許文献1に記載されているように、自動原稿給紙部又は原稿台読み取り部にセットされた原稿の画像を、画像読み取り部の読み取りセンサにより読み取って処理する画像処理装置が知られている。
特開平10−229477号公報
しかしながら、従来の画像処理装置では、以下の(a)、(b)のような課題があった。
(a) 従来の画像処理装置においては、紙厚が薄い原稿を読み取る場合、細線や文字の画素の再現性が悪くなってしまうという課題があった。
即ち、通常、原稿を読み取るときは、スキャナ光源からの光が原稿に反射し、その反射光を読み取りセンサが受光して画像データを生成する。この時、スキャナ光源からの光は原稿から反射せず、原稿を通過してバックアップシートから反射する光も発生するが、通常の紙厚の原稿においては、スキャナ光源からの光のほとんどは原稿で反射するため、バックアップシートからの反射光は微々たるものである。しかしながら、紙厚が薄い原稿を読み取った場合は、スキャナ光源からの光が原稿から反射せず、原稿を通過してバックアップシートから反射する光が、通常の紙厚の原稿を読み取る場合と比べて著しく増加してしまう。そのため、紙厚の薄い原稿に記載されている細線や文字からの反射光が、バックアップシートからの反射光と重なって読み取りセンサで受光されてしまい、生成される画像データの細線や文字の画素が極端に薄くなり、再現性が悪くなる。
(b) 紙厚が薄い原稿を読み取った場合は、バックアップシートからの反射光が原稿裏面側から入射するため、原稿裏面の文字の画素が透けて裏写りとして再現されてしまう場合がある。
本発明の画像処理装置は、光を出射して原稿5を照射する光源と、光量切り替え信号に基づき、前記光源の出射光の光量を通常の第1光量と前記第1光量よりも少ない第2光量とに変更する光量変更部と、前記第1光量により照射された前記原稿上の画像の反射光を読み取って第1画像データへ変換し、且つ、前記第2光量により照射された前記原稿上の画像の反射光を読み取って第2画像データへ変換する読み取り部と、前記読み取り部で変換された前記第1画像データと前記第2画像データとの各画素の輝度値を算出する輝度値算出部と、前記輝度値算出部で算出された前記第1画像データの画素の前記輝度値から比較画素位置を決定する比較画素位置決定部と、前記比較画素位置決定部で決定された前記比較画素位置における前記第1画像データの画素の前記輝度値と前記第2画像データの画素の前記輝度値とを比較して第1輝度差を求める画素比較部と、前記画素比較部で求められた前記第1輝度差に基づき、第3画像データを作成するデータ作成部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の画像処理装置によれば、通常の第1光量で原稿を読み取った第1画像データと、第1光量よりも少ない第2光量で原稿を読み取った第2画像データと、を比較し、この比較結果に基づき、読み取った画像を再現するようにしているので、通常の第1光量で再現されなかった画素を再現させることができる。
図1は本発明の実施例1における図2の画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 図2は本発明の実施例1における画像処理装置を示す概略の外観図である。 図3は図2中のスキャナ部2を示す概略の拡大縦断面図である。 図4は図1の情報処理装置で用いる原稿5の読み取り面5aの例を示す図である。 図5は図1の情報処理装置における第1画像データD22aの例を示す図である。 図6は図1の情報処理装置における第2画像データD22bの例を示す図である。 図7は図1〜図3の画像処理装置における動作を示す概略のフローチャートである。 図8は本発明の実施例2における図2の画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 図9は実施例2における第1画像データD22dの例を示す図である。 図10は実施例2における第2画像データD22eの例を示す図である。 図11は実施例2の画像処理装置における動作を示す概略のフローチャートである。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図2は、本発明の実施例1における画像処理装置を示す概略の外観図である。
この画像処理装置は、例えば、複写(コピー)機能を有するMFPであり、原稿上の画像を記録媒体(例えば、用紙)にコピーする印刷部1を備えている。この印刷部1の上部には、原稿上の画像を読み取るスキャナ部2が取り付けられている。スキャナ部2は、原稿を載置するための載置台2aを有している。スキャナ部2の前面等には、スイッチ機能及び表示機能を有する操作パネル部3が設けられている。スキャナ部2の上部には、載置台2aに載置された原稿を押さえるためのフラットベット型の白色のバックアップシート4が、開閉自在に取り付けられている。
図3は、図2中のスキャナ部2を示す概略の拡大縦断面図である。
載置台2aは、原稿5の読み取り面5aを載置するための透光性の平板である。載置台2aの下側には、水平方向に移動可能な光源21及び読み取り部22が設けられている。光源21は、光を出射し、載置台2aを通して原稿5の読み取り面5aを照射するものであり、発光ダイオード(LED)アレイ等により構成されている。読み取り部22は、光源21に対向して配置され、光源21の出射光が原稿5及びバックアップシート4で反射すると、その反射光を載置台2aを通して読み取るものである。光源21には、この出射光の光量を変更するための光量変更部23が接続されている。
なお、フラットベット型のバックアップシート4上には、自動原稿供給装置6が装着されることもある。自動原稿供給装置6は、白色のバックアップシート6aを有し、シート状の原稿5を図3中の矢印方向に、図示しない搬送機構によってそのバックアップシート6a下の読み取り位置まで搬送する。読み取り位置に搬送されたシート状の原稿5は、読み取り部22により読み取られた後、図示しない搬送機構により、図3中の矢印方向に排出される。
図1は、本発明の実施例1における図2の画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。
スキャナ部2は、光量変更部23により光量が変更される光源21を有し、この光源21に対向して読み取り部22が配置されている。光量変更部23は、光量切り替え信号CSにより、光源21の出射光の光量を通常の第1光量とこれよりも少ない第2光量とに変更する機能を有している。光量切り替え信号CSは、例えば、ユーザが、原稿5の紙厚が薄いと判断したときに操作パネル部3のスイッチを押すことにより、その操作パネル部3等から出力されて光量変更部23に与えられる。なお、前記紙厚の判断をユーザが行う代わりに、スキャナ部2内に図示しない厚み検出センサを取り付けておき、その厚み検出センサにより、原稿5の紙厚が薄いことが検出されると、その厚み検出センサから光量切り替え信号CSが出力されて光量変更部23に与えられるようにしても良い。
読み取り部22は、第1光量により照射された原稿5上の画像の反射光を読み取って第1画像データD22aへ変換し、且つ、第2光量により照射された原稿5上の画像の反射光を読み取って第2画像データD22bへ変換するものであり、光電変換素子等により構成されている。読み取り部22には、画像データ保存部24が接続されている。
画像データ保存部24は、読み取り部22により読み取られた原稿5の第1、第2画像データD22a,d22bを保存するものであり、メモリ等により構成されている。画像データ保存部24には、操作パネル3及び輝度値算出部25が接続されている。輝度値算出部25は、通常の第1光量で読み取り部22により読み取られた原稿5の第1画像データD22aと、第2光量で読み取り部22により読み取られた原稿5の第2画像データD22bと、の各画素の輝度値を算出するものであり、この出力側に、輝度補正部26が接続されている。
輝度補正部26は、輝度値算出部25で算出された第1画像データD22aと第2画像データD22bとの輝度最大値から、第2画像データD22bの各画素の輝度値を補正するものであり、この出力側に、比較画素位置決定部27が接続されている。比較画素位置決定部27は、第1画像データD22aと第2画像データD22bとの各画素の輝度値を比較する対象となる画素位置を決定するものであり、この出力側に、画素比較部28が接続されている。画素比較部28は、第1画像データD22aと第2画像データD22bとの比較画素位置決定部27で決定された画素位置の輝度値を比較して第1輝度差D28を求めるものである。
画像比較部28の出力側には、画像比較部28で求められた画素の第1輝度差D28に基づいて第3画像データD22cを作成するデータ作成部(例えば、第3画像データ作成部)29が接続されている。第3画像データ作成部29は、前記画素の第1輝度差D28が予め定められた閾値T1よりも大きいときに、第2画像データD22bの画素を再現画素であると判断し、第1画像データD22aの画素の輝度値を再現画素の輝度値に修正した第3画像データD22cを作成するものである。作成された第3画像データD22cは、画像データ保存部24に保存される。画像データ保存部24の出力側には、印刷部1が接続されている。
なお、スキャナ部2中の輝度値算出部25、輝度補正部26、比較画素位置決定部27、画素比較部28、及び第3画像データ作成部29は、中央処理装置(以下「CPU」という。)を用いたプログラム制御により実行されるか、あるいは、個別回路を用いて構成されている。
(実施例1の動作)
図4は、図1の情報処理装置で用いる原稿5の読み取り面5aの例を示す図である。
この原稿5は、レシート等の紙厚が薄い原稿であるとする。読み取り面5aにおいて、左上部には模様部分31、右上部には文字部分32、及び、下部には文字・模様部分33がそれぞれ記載されている。
図5は、図1の情報処理装置における第1画像データD22aの例を示す図である。
この第1画像データD22aでは、図4の読み取り面5aに対応して、左上部に模様部分31の画素、及び下部に文字・模様部分33の画素が配置されている。後の説明のために、図5には、原点(0,0)を第1画像データD22aの左上とし、横方向をX軸、及び縦方向をY軸とするXY座標が設けられている。
図6は、図1の情報処理装置における第2画像データD22bの例を示す図である。
この第2画像データD22bでは、図4の読み取り面5aに対応して、左上部に模様部分31の画素、右上部に文字部分32の画素、及び下部に文字・模様部分33の画素が配置されている。背景部分34には、あるパターンが表示されている。図5と同様に、後の説明のために、図6には、原点(0,0)を第2画像データD22bの左上とし、横方向をX軸、及び縦方向をY軸とするXY座標が設けられている。
図7は、図1〜図3の画像処理装置における動作を示す概略のフローチャートである。
この図7のフローチャートを参照しつつ、本実施例1における画像処理装置の動作を説明する。
図7のフローチャートにおいて、ユーザにより、例えば、図4の原稿5の読み取り面5aが載置台2aに載置され、操作パネル部3が操作されて画像処理装置の動作が開始されると、ステップS1へ進む。ステップS1において、光源21から通常の第1光量の光が出射され、載置台2aを通して原稿5の読み取り面5aが照射される。すると、読み取り面5aからの反射光が、載置台2aを通して読み取り部22へ入射される。読み取り部22では、入射光を電気信号に変換し、更に、その電気信号を図5の第1画像データD22aへ変換して出力し、ステップS2へ進む。図5の第1画像データD22aでは、図4の紙厚が薄い原稿5を通常の第1光量で読み取ったため、光源21の出射光が載置台2a及び原稿5を通過してバックアップシート4から反射する光が多くなり、図4の読み取り面5aに記載されている右上部の文字部分32からの反射光が、バックアップシート4からの反射光と重なる。そのため、図4の右上部の文字部分32の画素が極端に薄くなってしまい、図5の第1画像データD22aでは再現されなくなってしまう。
ステップS2において、光量変更部23は、光量切換信号CSが入力されると、光源21の出射光を第2光量(例えば、通常の第1光量の70%程度の光量)に変更し、ステップS3へ進む。ステップS3において、読み取り部22は、光量変更部23で変更された光源21の第2光量にて照射された原稿5の読み取り面5aからの反射光を受光し、図6の第2画像データD22bへ変換して出力し、ステップS4へ進む。図6の第2画像データD22bは、読み取り部22にて通常の第1光量よりも少ない第2光量で読み取られるので、バックアップシート4からの反射光が少なくなる。そのため、図6の第2画像データD22bでは、図4の右上部の文字部分32の画素が再現される。
ステップS4において、画像データ保存部24は、第1画像データD22aと第2画像データD22bとを保存し、ステップS5へ進む。輝度値算出部25は、画像データ保存部24に保存された第1画像データD22aと第2画像データD22bとの各画素の輝度値Yを、NTSC(National Television System Committee)方式の赤緑青(RGB)値から輝度値Yへの変換式である次式(1)を用いて算出し、ステップS6へ進む。
Y=0.29891×R+0.58661×G+0.11448×B・・・(1)
ステップS6において、輝度補正部26は、輝度値算出部25で算出された第1画像データD22aの輝度最大値MaxBr1と、輝度値算出部25で算出された第2画像データD22bの輝度最大値MaxBr2とから、次式(2)を用いて算出した値を第2画像データD22bの各画素に乗算することによって、第2画像データD22bの輝度値Yを補正し、ステップS7へ進む。
MaxBr1÷MaxBr2・・・(2)
補正内容は、例えば、輝度最大値MaxBr1が255、輝度最大値MaxBr2が200だった場合、式(2)で計算された値は1.275となる。この値1.275を、第2画像データD22bの各画素に乗算する。例えば、第2画像データD22bのある画素の輝度値Yが40だった場合、40×1.27=51となり、その画素の輝度値Yは51となる。
ステップS7において、比較画素位置決定部27は、式(1)で算出された第1画像データD22aの輝度値の高い画素の座標(x,y)を比較画素位置として決定し、ステップS8へ進む。比較画素位置決定部27では、例えば、輝度値が240以上の画素を輝度値の高い画素とすると、その画素位置を比較画素位置とする。
ステップS8において、画素比較部28は、比較画素位置決定部27で決定された比較画素位置の座標(x,y)の第1画像データD22aの輝度値Y1と第2画像データD22bの輝度値Y2との差を算出して第1輝度差D28を求め、この第1輝度差D28が閾値T1よりも大きい場合、第2画像データD22bの座標(x,y)の画素を第2画像データD22bで再現された画素とする。このときの計算式を次式(3)に示す。
Y1−Y2>T1・・・(3)
式(3)が真の場合、その座標の画素は第2画像データD22bで再現された画素とする。例えば、第1画像データD22aの輝度値Y1が240、第2画像データD22bの輝度値Y2が150、閾値T1が50であった場合、第1輝度差D28(=Y1−Y2)は90となって閾値T1よりも大きくなるため、その座標の第2画像データD22bの画素は再現画素となる。なお、閾値T1は、ユーザの好みによって変更できるようにしても良い。
ステップS8の後、結合子Aを介してステップS9へ進む。ステップS9において、第3画像データ作成部29は、画素比較部28で再現画素となった座標(x,y)の第2画像データD22bの画素の輝度値で、第1画像データD22aの画素の輝度値を修正した第3画像データD22cを作成し、ステップS10へ進む。ステップS10において、画像データ保存部24は、第3画像データD22cを保存し、ステップS12へ進む。
ステップS12において、操作パネル部3は、画像データ保存部24に保存されている第1、第2、第3画像データD22a,D22b,D22cをプレビュー画像として表示し、ステップS12へ進む。ステップS12において、印刷部1は、ユーザが操作パネル部3で選択した第1、第2、第3画像データD22a,D22b,D22cを用紙に印刷し、動作を終了する。
なお、以上の動作では、フラットベット型のスキャナ部2で読み取った原稿5の画像データD22a,D22bを印刷する場合について説明したが、自動原稿供給装置6から供給される原稿5を読み取り部22で読み取る場合にも、上記と略同様の動作が行われる。又、光量変更部23に光量切り替え信号CSが入力されない場合には、読み取り部22により通常の第1光量で原稿5が読み取られ、その読み取られた画像データが画像データ保存部24に保存等された後、用紙に印刷される。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、読み取り部22により通常の第1光量で原稿5を読み取った第1画像データD22aと、読み取り部22により第1光量よりも少ない第2光量で原稿5を読み取った第2画像データD22bと、を比較し、この比較結果に基づき、読み取った画像を再現するようにしているので、通常の第1光量で再現されなかった画素を再現させることができる。
(実施例2の構成)
図8は、本発明の実施例2における図2の画像処理装置の構成を示す機能ブロック図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の画像処理装置では、実施例1のスキャナ部2とは構成の異なるスキャナ部2Aが設けられている。本実施例2のスキャナ部2Aでは、実施例1のスキャナ部2中のデータ作成部としての第3画像データ作成部29に代えて、データ作成部としての裏写り画素位置決定部41、裏写り画素比較部42及び第3画像データ作成部43が設けられている。
裏写り画素位置決定部41は、画素比較部28の出力側に接続され、その画素比較部28で求められた第1輝度差D28に基づき、第1画像データD22dと第2画像データD22eとの各画素の輝度値を比較する対象となる裏写り画素位置を決定するものであり、この出力側に、裏写り画素比較部42が接続されている。裏写り画素比較部42は、第1画像データD22dと第2画像データD22eとの裏写り画素位置決定部41で決定された裏写り画素位置の輝度値を比較して第2輝度差D42を求めるものであり、この出力側に、第3画像データ作成部43が接続されている。第3画像データ作成部43は、裏写り画素比較部42で求められた第2輝度差D42が、予め定められた閾値T2よりも大きいときに、第1画像データD22dの画素を裏写り画素とし、第1画像データD22dの裏写り画素の輝度値を第2画像データD22eの画素の輝度値に修正した第3画像データD22fを作成するものであり、この出力側に、画像データ保存部24が接続されている。
これらのデータ作成部としての裏写り画素位置決定部41、裏写り画素比較部42及び第3画像データ作成部43は、CPUを用いたプログラム制御により実行されるか、あるいは、個別回路を用いて構成されている。その他の構成は、実施例1のスキャナ部2と同様である。
(実施例2の動作)
図9は、実施例2における第1画像データD22dの例を示す図であり、実施例1の図5中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の第1画像データD22dでは、実施例1の第1画像データD22aと同様に、左上部に模様部分31の画素、及び下部に文字・模様部分33の画素が配置されている。しかし、実施例1とは異なり、文字・模様部分33の下に、原稿裏面の文字部分35の画素が再現されている。後の説明のために、図9には、原点(0,0)を画像データD22dの左上とし、横方向をX軸、及び縦方向をY軸とするXY座標が設けられている。
本実施例2における第1画像データD22dでは、原稿5の紙厚が薄いので、バックアップシート4からの反射光が多くなるため、図4の右上部の文字部分32の画素が、図9では再現されない。又、第1画像データD22dでは、原稿5の紙厚が薄いので、バックアップシート4からの反射光が原稿裏面側から入射するため、原稿裏面の文字部分35の画素が透けて図9の下部に再現されてしまう。
図10は、実施例2における第2画像データD22eの例を示す図であり、実施例1の図6中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の第2画像データD22eでは、実施例1の第2画像データD22bと同様に、左上部に模様部分31の画素、右上部に文字部分32の画素、及び下部に文字・模様部分33の画素が配置されている。背景部分34には、あるパターンが表示されている。図9と同様に、後の説明のために、図10には、原点(0,0)を画像データD22eの左上とし、横方向をX軸、及び縦方向をY軸とするXY座標が設けられている。
本実施例2における第2画像データD22eでは、読み取り部22により、通常の第1光量よりも少ない第2光量で読み取られるので、バックアップシート4からの反射光が少なくなるため、図4の右上部の文字部分32の画素が、図10で再現される。又、第2画像データD22eは、バックアップシート4からの反射光が少なくなり,原稿裏面側からの入射光も少なくなるため、原稿裏面の文字部分35の画素が、図10では再現されない。
図11は、実施例2の画像処理装置における動作を示す概略のフローチャートである。
本実施例2のフローチャートでは、実施例1の図7のフローチャートにおけるステップS9〜S12の処理に代えて、ステップS21〜S26の処理が行われる。
図11のフローチャートにおける結合子Aの次のステップS21において、裏写り画素位置決定部41は、式(1)で算出された図10の第2画像データD22eの輝度値の高い画素の座標(x,y)を裏写り比較画素位置として決定する。例えば、輝度値が240以上の画素を輝度値の高い画素とすると、その画素位置を裏写り比較画素位置として決定し、ステップS22へ進む。
ステップS22において、裏写り画素比較部42は、裏写り画素位置決定部41で決定された裏写り比較画素位置の座標(x,y)における第2画像データD22eの輝度値Y2と第1画像データD22dの輝度値Y1との差である第2輝度差D42(=Y2−Y1)を算出し、この第2輝度差D42(=Y2−Y1)が闘値T2よりも大きい場合、第1画像データD22dの座標(x,y)の画素を、裏写り画素とする。このときの計算式を次式(4)に示す。
Y2−Yl>T2・・・(4)
この式(4)が真の場合、その座標(x,y)の画素は、第1画像データD22dで再現された裏写り画素とする。例えば、輝度値Y2が245、輝度値Y1が160、閾値T2が60であった場合、第2輝度差D42(=Y2−Y1)は85となって閾値T2よりも大きくなるため、その座標の第1画像データD22dの画素は裏写り画素となる。なお、閾値T2は、ユーザの好みによって変更できるようにしても良い。
次に、ステップS23において、第3画像データ作成部43は、画素比較部28で再現画素となった座標(x,y)における第2画像データD22eの画素の輝度値で、第1画像データD22dの画素の輝度値を修正し、裏写り画素比較部42で裏写り画素となった座標(x,y)における第2画像データD22dの画素の輝度値で、第1画像データD22dの画素の輝度値を修正した第3画像データD22fを作成し、ステップS24へ進む。
ステップS24において、画像データ保存部24は、第3画像データD22fを保存し、ステップS25へ進む。ステップS25において、操作パネル部3は、画像データ保存部24に保存されている第1、第2、第3画像データD22d,D22e,D22fをプレビュー画像として表示し、ステップS26へ進む。ステップS26において、印刷部1は、ユーザが操作パネル部3で選択した画像データD22d,D22e,D22fを用紙に印刷し、動作を終了する。
なお、以上の動作では、フラットベット型のスキャナ部2で読み取った原稿5の画像データD22d,D22eを印刷する場合について説明したが、自動原稿供給装置6から供給される原稿5を読み取り部22で読み取る場合にも、上記と略同様の動作が行われる。又、実施例1と同様に、光量変更部23に光量切り替え信号CSが入力されない場合には、読み取り部22により通常の第1光量で原稿5が読み取られ、その読み取られた画像データが画像データ保存部24に保存等された後、用紙に印刷される。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、読み取り部22により、通常の第1光量で原稿5を読み取った第1画像データD22dと、第1光量よりも少ない第2光量で原稿5を読み取った第2画像データD22eとを比較し、その比較結果に基づき、画像データを再現しているので、通常の第1光量で再現されなかった画素を再現させることができ、第1画像データD22dに再現されてしまった裏写り画素を除去することができる。
(変形例)
本発明は、上記実施例1、2に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)、(b)のようなものがある。
(a) 図1及び図8中の輝度補正部26を省略し、輝度値算出部25の出力側に比較画素位置決定部27を接続しても良い。このような構成に変更した場合、実施例1、2よりも精度が劣るが、従来の課題を解決することができる。
(b) 実施例1、2では、画像処理装置としてコピー機能に適用した例を説明したが、スキャン機能、ファクシミリ(FAX)機能等での利用も可能である。
1 印刷部
2,2A スキャナ部
3 操作パネル
4, 6a バックアップシート
5 原稿
21 光源
22 読み取り部
23 光量変更部
24 画像データ保存部
25 輝度値算出部
26 輝度補正部
27 比較画素位置決定部
28 画素比較部
29,43 第3画像データ作成部
41 裏写り画素位置決定部
42 裏写り画素比較部

Claims (5)

  1. 光を出射して原稿を照射する光源と、
    光量切り替え信号に基づき、前記光源の出射光の光量を通常の第1光量と前記第1光量よりも少ない第2光量とに変更する光量変更部と、
    前記第1光量により照射された前記原稿上の画像の反射光を読み取って第1画像データへ変換し、且つ、前記第2光量により照射された前記原稿上の画像の反射光を読み取って第2画像データへ変換する読み取り部と、
    前記読み取り部で変換された前記第1画像データと前記第2画像データとの各画素の輝度値を算出する輝度値算出部と、
    前記輝度値算出部で算出された前記第1画像データの画素の前記輝度値から比較画素位置を決定する比較画素位置決定部と、
    前記比較画素位置決定部で決定された前記比較画素位置における前記第1画像データの画素の前記輝度値と前記第2画像データの画素の前記輝度値とを比較して第1輝度差を求める画素比較部と、
    前記画素比較部で求められた前記第1輝度差に基づき、第3画像データを作成するデータ作成部と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記データ作成部は、
    前記画素比較部で求められた前記第1輝度差が閾値よりも大きいときに、前記第2画像データの画素を再現画素であると判断し、前記再現画素の輝度値で前記第1画像データの画素の前記輝度値を修正した前記第3画像データを作成する第3画像データ作成部であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記データ作成部は、
    前記輝度値算出部で算出された前記第2画像データの画素の前記輝度値から裏写り比較画素位置を決定する裏写り画素位置決定部と、
    前記裏写り画素位置決定部で決定された前記裏写り比較画素位置における前記第1画像データの画素の前記輝度値と前記第2画像データの画素の前記輝度値とを比較して第2輝度差を求める裏写り画素比較部と、
    前記画素比較部で求められた前記第1輝度差が閾値よりも大きいときに、前記第2画像データの画素を再現画素であると判断し、前記再現画素の輝度値で前記第1画像データの画素の前記輝度値を修正し、前記裏写り画素比較部で求められた前記第2輝度差が閾値よりも大きいときに、前記第1画像データの画素を裏写り画素であると判断し、前記裏写り画素の輝度値を前記第2画像データの画素の前記輝度値に修正した前記第3画像データを作成する第3画像データ作成部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置は、更に、
    前記輝度値算出部で算出された前記第1画像データの画素の前記輝度値を補正して前記比較画素位置決定部に与える輝度補正部、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置は、更に、
    前記第1画像データ、前記第2画像データ及び前記第3画像データを保存する画像データ保存部と、
    前記画像データ保存部に保存された前記第1画像データ、前記第2画像データ及び前記第3画像データをプレビュー画像として表示する操作パネル部と、を備え、
    ユーザが前記操作パネル部で前記第1画像データ、前記第2画像データ及び前記第3画像データを選択印刷可能にしたことを特徴とする画像処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014193202A (ja) * 2013-03-28 2014-10-09 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
US9398192B2 (en) 2014-07-14 2016-07-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image-reading device that eliminates show-through from original
US11553108B2 (en) 2020-10-01 2023-01-10 Ricoh Company, Ltd. Reading device, image forming apparatus, and method

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