JP2013068535A - 移動案内システム、移動案内装置、移動案内方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両の進行方向前方に案内分岐点が有る場合に、『信号機案内』による案内が、規定された発話区間内で適切に発話可能か否かを判定し、発話区間内で適切に発話できないと判定された場合であって、発話できないと判定された案内の直前の案内の発話が終了してから所定時間以内に車両が案内分岐点から所定距離以内に到達する場合には、車両の進行方向前方にある案内分岐点の案内として『信号機案内』を設定するとともに、発話区間内で発話できないと判定された案内については発話を行わないように設定するように構成する。
【選択図】図15
Description
尚、「移動体」としては、車両以外に、歩行者や二輪車も含む。
また、「案内分岐点」とは、案内経路に従って移動体の移動の案内を行う際に、右左折指示等の案内を行う対象となる分岐点が該当する。
また、「フレーズ」は、句に相当する。
また、「移動体から案内分岐点までの間に位置する信号機の数」は、分岐点単位での信号機の数であっても良い。即ち、大型の道路等において同一分岐点に複数の信号機が設けられている場合には、該複数の信号機は1の信号機としてカウントするようにしても良い。その場合には、本願発明に係る「第1案内」は、移動体から案内分岐点までの間に位置する信号機の設置された分岐点(即ち、信号交差点)の数を用いて案内分岐点を特定させる案内を行う構成にも相当する。但し、分岐点単位でカウントする場合であっても、分岐点以外に設置された信号機(例えば押しボタン式信号機等)も信号機の数としてカウントすることが望ましい。以下の請求項でも同様である。
現在位置検出部11は、GPS21、車速センサ22、ステアリングセンサ23、ジャイロセンサ24等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ22は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU13に出力する。そして、ナビゲーションECU13は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記5種類のセンサをナビゲーション装置1が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置1が備える構成としても良い。
(1)車両の現在位置から案内分岐点までの間に位置する信号機の数を用いた案内(以下『信号機案内』という)。
(2)車両の現在位置から案内分岐点までの距離を用いた案内(以下、『距離案内』という)。
ここで、「車両の現在位置から案内分岐点までの間に位置する信号機の数」は、分岐点単位での信号機の数とすることが望ましい。即ち、大型の道路等において同一分岐点に複数の信号機が設けられている場合には、該複数の信号機は1の信号機としてカウントすることが望ましい。その場合には、『信号機案内』は、車両から案内分岐点までの間に位置する信号機の設置された分岐点(即ち、信号機交差点)の数を用いて案内分岐点を特定させる案内に相当する。但し、分岐点単位でカウントする場合であっても、分岐点以外に設置された信号機(例えば押しボタン式信号機等)も信号機の数としてカウントすることが望ましい。以下の説明でも同様である。
以下に、案内フレーズ条件テーブル32について、具体例を挙げてより詳細に説明する。図3は案内フレーズ条件テーブル32の一例を示した図である。
その結果、案内分岐点及び該案内分岐点から車両が退出する道路をユーザに正確に特定させることが可能となる。
同じく「2つ目の信号を左(右)方向です」との案内の発話区間は、案内分岐点71に対して2つ手前側の第2手前分岐点74の信号機75の5m手前の地点Cから、案内分岐点71に対して1つ手前側の第1手前分岐点76の信号機77から更に50m手前の地点Dまでの区間となる。その結果、案内を受けたユーザは、案内分岐点71に進入するまでに第1手前分岐点76と案内分岐点71の2箇所の信号機をカウントすることが可能となり、案内文中の『2つ目の信号』が案内分岐点71に設置された信号機78であることを明確に特定することが可能となる。
同じく「次の信号を左(右)方向です」との案内の発話区間は、案内分岐点71に対して1つ手前側の第1手前分岐点76の信号機77の5m手前の地点Eから、案内分岐点71の信号機78から更に50m手前の地点Fまでの区間となる。その結果、案内を受けたユーザは、案内分岐点71に進入するまでに案内分岐点71の信号機のみをカウントすることが可能となり、案内文中の『次の信号』が案内分岐点71に設置された信号機78であることを明確に特定することが可能となる。
また、前記S12では『信号機案内』において発話される案内フレーズ毎に発話区間での発話の開始及び終了が可能か否か判定される。
(A)分岐点に1灯式又は2灯式の信号機が設置されていること。
(B)分岐点に設置された進入側信号機と退出側信号機の設置間隔が所定間隔以上(例えば50m以上)であること。
(C)分岐点内に高架、歩道橋、分離帯等の分岐点が分割されていると誤認を与える可能性のある地物が設置されていること。
(D)隣接する他の分岐点との間隔が所定間隔未満(例えば30m未満)であること。
(E)分岐点に設置された信号機を該分岐点の所定距離手前(例えば100m手前)に位置する車両から視認できないこと。
(F)分岐点に対して同一方向に複数のリンクが接続されていること。
例えば、図8に示すように1灯式の信号機81が設置されている分岐点82は、上記(A)の条件に該当する分岐点となる。このような1灯式の信号機81は『信号機案内』による案内が行われた場合に、設置された信号機をカウント対象に含めるべきか否かのユーザによる判断が難しいので、信号機のカウントを誤り易い分岐点となる。
図15に示す例では、先ずCPU41は、「次の信号を左方向です」の直前に行われる「2つ目の信号を左方向です」の案内の発話が終了してから所定時間(例えば15秒)経過後の車両80の位置Aを、車両の車速や発話時間等から予測する。その後、位置Aから案内分岐点71までの距離Nを算出し、距離Nが所定距離(例えば30m)以下であるか否か判定する。そして、距離Nが所定距離以下である場合には、前記S12において発話区間内で発話できないと判定された案内の直前の案内の発話が終了してから所定時間以内に車両が案内分岐点から所定距離以内に到達すると判定する。一方、距離Nが所定距離より大きい場合には、前記S12において発話区間内で発話できないと判定された案内の直前の案内の発話が終了してから所定時間以内に車両が案内分岐点から所定距離以内に到達しないと判定する。
尚、位置Aを推定する際には、自車両の車速以外に、道路種別、前方車両の有無、前方車両までの距離、前方車両の挙動、信号機の点灯状態、信号機の点灯状態の今後の変化、自車両のアクセル状態及びブレーキ状態等を考慮して推定することが望ましい。
また、『信号機案内』では、車両から案内分岐点までの間に位置する信号機の数を用いて案内分岐点を特定するフレーズにより案内分岐点の案内を行うので、案内分岐点をユーザにより正確に特定させることが可能となる。
また、案内分岐点又は手前分岐点が信号機のカウントを誤り易い誤認分岐点でない場合に、案内の発話を行わないように設定するので、案内を行わないことでユーザによる信号機のカウントにズレが生じるのを防止し、案内分岐点を誤認させることを防止することが可能となる。
また、誤認分岐点を、分岐点に設置された信号機の種類、分岐点の形状又は分岐点に接続されたリンクの形状が所定の条件を満たす分岐点とするので、信号機のカウントを誤り易い分岐点を誤認分岐点として正確に特定することが可能となる。
例えば、1灯式又は2灯式の信号機が設置されている分岐点を誤認分岐点として特定するので、設置された信号機をカウント対象に含めるべきか否かのユーザによる判断が難しい分岐点を誤認分岐点として適切に特定することが可能となる。
また、設置された進入側信号機と退出側信号機の設置間隔が所定間隔以上の分岐点を誤認分岐点として特定するので、進入側信号機と退出側信号機の両方の信号機をカウント対象に含める虞がある分岐点を誤認分岐点として適切に特定することが可能となる。
また、分岐点内に所定の地物が設置されている分岐点を誤認分岐点として特定するので、一の分岐点を通過するにもかかわらず、2つの分岐点を通過するとユーザが誤認し、信号機を2箇所分カウントする虞がある分岐点を誤認分岐点として適切に特定することが可能となる。
また、隣接する他の分岐点との間隔が所定間隔未満である分岐点を誤認分岐点として特定するので、2つの分岐点を通過するにもかかわらず、一の分岐点のみを通過するとユーザが誤認し、信号機を1箇所しかカウントしない虞がある分岐点を誤認分岐点として適切に特定することが可能となる。
また、設置された信号機を分岐点の所定距離手前に位置する車両から視認できない分岐点を誤認分岐点として特定するので、ユーザから信号機が見え難く、信号機をカウントすることが難しい分岐点を誤認分岐点として適切に特定することが可能となる。
また、同一方向に複数のリンクが接続されている分岐点を誤認分岐点として特定するので、一の分岐点を通過するにもかかわらず、2つの分岐点を通過するとユーザが誤認し、信号機を2箇所分カウントする虞がある分岐点を誤認分岐点として適切に特定することが可能となる。
例えば、本実施形態ではナビゲーション装置1による案内分岐点の案内をスピーカ16から音声案内により出力することにより行う構成としているが、液晶ディスプレイ15に文章を表示することにより案内を行う構成としても良い。
13 ナビゲーションECU
31 地図情報DB
32 案内フレーズ条件テーブル
36 信号機情報
41 CPU
42 RAM
43 ROM
80 車両
71 案内分岐点
72、74、76 手前分岐点
Claims (13)
- 移動体の移動を案内する案内経路と該案内経路上の案内分岐点を設定する案内経路設定手段と、
前記案内分岐点の案内を開始する案内開始地点を、前記案内分岐点よりも前記案内経路の出発地側に存在する第1案内開始地点と該第1案内開始地点よりも前記案内経路の前記案内分岐点側に存在する第2案内開始地点とを少なくとも含む複数箇所に設定する案内開始地点設定手段と、
前記複数の案内開始地点に対して前記案内分岐点の案内をそれぞれ設定する案内設定手段と、
前記移動体が前記案内開始地点に到達した場合に、該到達した前記案内開始地点に対して設定された前記案内を用いて、前記案内分岐点の案内の発話を行う分岐点案内手段と、を有し、
前記案内設定手段は、
前記第1案内開始地点に対して、前記案内分岐点を特定する第1フレーズと、前記案内分岐点における前記移動体の移動方向を特定する第2フレーズとをそれぞれ含む分岐点案内を設定し、
前記第1案内開始地点で開始された前記分岐点案内の発話が終了してから所定時間以内に前記移動体が前記案内分岐点から所定距離以内に到達すると判断した場合に、前記第2案内開始地点に対して案内の発話を行わないように設定することを特徴とする移動案内システム。 - 前記第1フレーズは、前記移動体から前記案内分岐点までの間に位置する信号機の数を用いて該案内分岐点を特定するフレーズであることを特徴とする請求項1に記載の移動案内システム。
- 前記案内分岐点や前記案内分岐点に対して前記案内経路の出発地側にある分岐点である手前分岐点が、信号機のカウントを誤り易い条件を満たす分岐点である誤認分岐点か否か判定する分岐点判定手段を有し、
前記案内設定手段は、前記分岐点判定手段により前記案内分岐点及び前記手前分岐点が前記誤認分岐点でないと判定された場合であって、前記第1案内開始地点で開始された前記分岐点案内の発話が終了してから所定時間以内に前記移動体が前記案内分岐点から所定距離以内に到達すると判断した場合に、前記第2案内開始地点に対して案内の発話を行わないように設定することを特徴とする請求項2に記載の移動案内システム。 - 前記誤認分岐点は、分岐点に設置された信号機の種類、分岐点の形状又は分岐点に接続されたリンクの形状が所定の条件を満たす分岐点であることを特徴とする請求項3に記載の移動案内システム。
- 前記所定の条件は、前記分岐点に1灯式又は2灯式の信号機が設置されていることを条件とすることを特徴とする請求項4に記載の移動案内システム。
- 前記所定の条件は、前記分岐点に設置された進入側信号機と退出側信号機の設置間隔が所定間隔以上であることを条件とすることを特徴とする請求項4に記載の移動案内システム。
- 前記所定の条件は、前記分岐点内に所定の地物が設置されていることを条件とすることを特徴とする請求項4に記載の移動案内システム。
- 前記所定の条件は、前記分岐点と該分岐点に隣接する他の分岐点との間隔が所定間隔未満であることを条件とすることを特徴とする請求項4に記載の移動案内システム。
- 前記所定の条件は、前記分岐点に設置された信号機を該分岐点の所定距離手前に位置する前記移動体から視認できないことを条件とすることを特徴とする請求項4に記載の移動案内システム。
- 前記所定の条件は、前記分岐点に対して同一方向に複数のリンクが接続されていることを条件とすることを特徴とする請求項4に記載の移動案内システム。
- 移動体の移動を案内する案内経路と該案内経路上の案内分岐点を設定する案内経路設定手段と、
前記案内分岐点の案内を開始する案内開始地点を、前記案内分岐点よりも前記案内経路の出発地側に存在する第1案内開始地点と該第1案内開始地点よりも前記案内経路の前記案内分岐点側に存在する第2案内開始地点とを少なくとも含む複数箇所に設定する案内開始地点設定手段と、
前記複数の案内開始地点に対して前記案内分岐点の案内をそれぞれ設定する案内設定手段と、
前記移動体が前記案内開始地点に到達した場合に、該到達した前記案内開始地点に対して設定された前記案内を用いて、前記案内分岐点の案内の発話を行う分岐点案内手段と、を有し、
前記案内設定手段は、
前記第1案内開始地点に対して、前記案内分岐点を特定する第1フレーズと、前記案内分岐点における前記移動体の移動方向を特定する第2フレーズとをそれぞれ含む分岐点案内を設定し、
前記第1案内開始地点で開始された前記分岐点案内の発話が終了してから所定時間以内に前記移動体が前記案内分岐点から所定距離以内に到達すると判断した場合に、前記第2案内開始地点に対して案内の発話を行わないように設定することを特徴とする移動案内装置。 - 移動体の移動を案内する案内経路と該案内経路上の案内分岐点を設定する案内経路設定ステップと、
前記案内分岐点の案内を開始する案内開始地点を、前記案内分岐点よりも前記案内経路の出発地側に存在する第1案内開始地点と該第1案内開始地点よりも前記案内経路の前記案内分岐点側に存在する第2案内開始地点とを少なくとも含む複数箇所に設定する案内開始地点設定ステップと、
前記複数の案内開始地点に対して前記案内分岐点の案内をそれぞれ設定する案内設定ステップと、
前記移動体が前記案内開始地点に到達した場合に、該到達した前記案内開始地点に対して設定された前記案内を用いて、前記案内分岐点の案内の発話を行う分岐点案内ステップと、を有し、
前記案内設定ステップは、
前記第1案内開始地点に対して、前記案内分岐点を特定する第1フレーズと、前記案内分岐点における前記移動体の移動方向を特定する第2フレーズとをそれぞれ含む分岐点案内を設定し、
前記第1案内開始地点で開始された前記分岐点案内の発話が終了してから所定時間以内に前記移動体が前記案内分岐点から所定距離以内に到達すると判断した場合に、前記第2案内開始地点に対して案内の発話を行わないように設定することを特徴とする移動案内方法。 - コンピュータに、
移動体の移動を案内する案内経路と該案内経路上の案内分岐点を設定する案内経路設定機能と、
前記案内分岐点の案内を開始する案内開始地点を、前記案内分岐点よりも前記案内経路の出発地側に存在する第1案内開始地点と該第1案内開始地点よりも前記案内経路の前記案内分岐点側に存在する第2案内開始地点とを少なくとも含む複数箇所に設定する案内開始地点設定機能と、
前記複数の案内開始地点に対して前記案内分岐点の案内をそれぞれ設定する案内設定機能と、
前記移動体が前記案内開始地点に到達した場合に、該到達した前記案内開始地点に対して設定された前記案内を用いて、前記案内分岐点の案内の発話を行う分岐点案内機能と、を実行させるコンピュータプログラムであって、
前記案内設定機能は、
前記第1案内開始地点に対して、前記案内分岐点を特定する第1フレーズと、前記案内分岐点における前記移動体の移動方向を特定する第2フレーズとをそれぞれ含む分岐点案内を設定し、
前記第1案内開始地点で開始された前記分岐点案内の発話が終了してから所定時間以内に前記移動体が前記案内分岐点から所定距離以内に到達すると判断した場合に、前記第2案内開始地点に対して案内の発話を行わないように設定することを特徴とするコンピュータプログラム。
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