JP2013064939A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】精度の高い温度制御が可能な加熱装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】制御手段が、ゼロクロス検出手段から入力されるパルス信号に応じて、所定のタイミングで電力供給手段に電力供給の指令を出すことにより、加熱手段の温度を制御する加熱装置において、制御手段は、異なるタイミングで指令を複数回出し、算出手段から入力される加熱手段の温度上昇値の変化に基づいて電力供給のタイミングがゼロクロスポイントと略一致するタイミングを推定し、指令を出すタイミングの基準を補正することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】制御手段が、ゼロクロス検出手段から入力されるパルス信号に応じて、所定のタイミングで電力供給手段に電力供給の指令を出すことにより、加熱手段の温度を制御する加熱装置において、制御手段は、異なるタイミングで指令を複数回出し、算出手段から入力される加熱手段の温度上昇値の変化に基づいて電力供給のタイミングがゼロクロスポイントと略一致するタイミングを推定し、指令を出すタイミングの基準を補正することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、加熱装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機、レーザービームプリンタ等の画像形成装置は、紙等の記録材上に形成されたトナー像を定着させる定着装置(加熱装置)を備える。定着装置としては、ハロゲンヒータを熱源とする熱ローラ式の熱定着装置やセラミック面発ヒータを熱源とするフィルム加熱式の熱定着装置が用いられる。
一般に、ヒータはトライアック等のスイッチング制御素子を介して交流電源に接続されており、この交流電源により電力が供給される。定着器(定着装置)には温度検出素子、例えばサーミスタ感温素子が設けられている。この温度検出素子により定着器の温度が検出され、その検出温度情報をもとに、エンジンコトンローラがスイッチング素子をオン/オフ制御することにより、ヒータへの電力供給をオン/オフし、定着器の温度が目標の一定温度に温度制御される。セラミックヒータへの電力供給は、一般に、エンジンコントローラが出力するオン信号を受けて、フォトトライアックカプラを介してスイッチング素子であるトライアックを導通させることでなされる。また、セラミックヒータへのオン/オフ制御は、一般に、位相制御又は波数制御により行われる。位相制御は、ヒータへ供給したい電力に応じて交流電源の1半波ごとにスイッチング素子がオンする位相角を制御してヒータへの電力の供給を行う。波数制御は、ヒータへ供給したい電力に応じて交流電源の1半波単位でヒータへの電力の供給および遮断を行う。
位相制御について説明する。入力交流電源電圧の大きさがある閾値以下になったことを報知する信号(以下「ゼロクロス信号」という)は、その立下りと立上りとの期間において入力交流電源の正から負又は負から正に切り替わるタイミングを含む。このゼロクロス信号を基に、タイミングを計り、位相角に応じた所定の時間でスイッチング素子がオンされる。一般に、ゼロクロス信号はパルス信号であり、ゼロクロス信号がオフからオンに変化する立ち上がりのエッジを基に、スイッチング素子をオンするタイミングを決定し、ヒータを制御していた。具体的には、図11に示すように、電力供給が開始されるタイミングが電源電圧のゼロクロスに一致するようなオン信号を出すタイミング(以下、ゼロクロスポイントという)をパルス幅から算定し、そのタイミングを基準として制御を行っていた。すなわち、ゼロクロス信号のパルス幅twを検知して、パルス幅の中央部(tw/2)となる時間を算出する。そして、ゼロクロス信号がオフからオンとなる立ち上がりエッジの時間から(tw/2)の時間を遅延させた時間のタイミングをゼロクロスポイントと算定する。このように算定されたゼロクロスポイントを基に、スイッチング素子がオンされるタイミングをα、βとずらして位相制御を行う。そのような制御を行うことで入力交流電源電圧が変化してゼロクロス信号のパルス幅が変化した場合でも、精度よくヒータ加熱体を温度制御することができる。
一般に、ヒータはトライアック等のスイッチング制御素子を介して交流電源に接続されており、この交流電源により電力が供給される。定着器(定着装置)には温度検出素子、例えばサーミスタ感温素子が設けられている。この温度検出素子により定着器の温度が検出され、その検出温度情報をもとに、エンジンコトンローラがスイッチング素子をオン/オフ制御することにより、ヒータへの電力供給をオン/オフし、定着器の温度が目標の一定温度に温度制御される。セラミックヒータへの電力供給は、一般に、エンジンコントローラが出力するオン信号を受けて、フォトトライアックカプラを介してスイッチング素子であるトライアックを導通させることでなされる。また、セラミックヒータへのオン/オフ制御は、一般に、位相制御又は波数制御により行われる。位相制御は、ヒータへ供給したい電力に応じて交流電源の1半波ごとにスイッチング素子がオンする位相角を制御してヒータへの電力の供給を行う。波数制御は、ヒータへ供給したい電力に応じて交流電源の1半波単位でヒータへの電力の供給および遮断を行う。
位相制御について説明する。入力交流電源電圧の大きさがある閾値以下になったことを報知する信号(以下「ゼロクロス信号」という)は、その立下りと立上りとの期間において入力交流電源の正から負又は負から正に切り替わるタイミングを含む。このゼロクロス信号を基に、タイミングを計り、位相角に応じた所定の時間でスイッチング素子がオンされる。一般に、ゼロクロス信号はパルス信号であり、ゼロクロス信号がオフからオンに変化する立ち上がりのエッジを基に、スイッチング素子をオンするタイミングを決定し、ヒータを制御していた。具体的には、図11に示すように、電力供給が開始されるタイミングが電源電圧のゼロクロスに一致するようなオン信号を出すタイミング(以下、ゼロクロスポイントという)をパルス幅から算定し、そのタイミングを基準として制御を行っていた。すなわち、ゼロクロス信号のパルス幅twを検知して、パルス幅の中央部(tw/2)となる時間を算出する。そして、ゼロクロス信号がオフからオンとなる立ち上がりエッジの時間から(tw/2)の時間を遅延させた時間のタイミングをゼロクロスポイントと算定する。このように算定されたゼロクロスポイントを基に、スイッチング素子がオンされるタイミングをα、βとずらして位相制御を行う。そのような制御を行うことで入力交流電源電圧が変化してゼロクロス信号のパルス幅が変化した場合でも、精度よくヒータ加熱体を温度制御することができる。
従来の定着器のヒータの温度制御は、ゼロクロスポイントをゼロクロス信号のパルス幅から上述のように算定し、そのゼロクロスポイントから所望のタイミングでスイッチング素子をオンさせて行われていた。ところが、上述のように算定したゼロクロスポイントに基づいてヒータへの電力供給を制御する場合、エンジンコントローラからオン信号が出力
されてから、実際にヒータに電力が供給されるまでに遅れ時間が発生してしまうことがあった。この遅れ時間は、ヒータの駆動回路の動作遅れに起因している。例えば、ヒータの駆動に使用されるフォトトライアックカプラ内にある発光ダイオードがオン信号を受けてから発光するまでの動作遅れや、トライアックがフォトトライアックカプラからの出力信号を受けて導通するまでの動作遅れ等である。そのため、ヒータ駆動回路の動作遅れ時間によって、エンジンコントローラがヒータをオンさせようとするタイミングと実際にヒータがオンするタイミングに誤差が生じてしまう。
されてから、実際にヒータに電力が供給されるまでに遅れ時間が発生してしまうことがあった。この遅れ時間は、ヒータの駆動回路の動作遅れに起因している。例えば、ヒータの駆動に使用されるフォトトライアックカプラ内にある発光ダイオードがオン信号を受けてから発光するまでの動作遅れや、トライアックがフォトトライアックカプラからの出力信号を受けて導通するまでの動作遅れ等である。そのため、ヒータ駆動回路の動作遅れ時間によって、エンジンコントローラがヒータをオンさせようとするタイミングと実際にヒータがオンするタイミングに誤差が生じてしまう。
本発明の目的は、精度の高い温度制御が可能な加熱装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために本発明に係る加熱装置は、
交流電源から電力を供給されて発熱する加熱手段と、
交流電源から前記加熱手段へ電力の供給及び遮断を行う電力供給手段と、
交流電源の電圧の大きさが閾値以下になったことを検出し、該電圧が正負の切替わるゼロクロスにあることを知らせるパルス信号を出力するゼロクロス検出手段と、
前記ゼロクロス検出手段から入力される前記パルス信号に応じて、所定の基準に基づいた所定のタイミングで前記電力供給手段に指令を出して電力供給を制御する制御手段と、
前記加熱手段の温度を検出する温度検出手段と、
電力供給後の所定時間における前記加熱手段の温度上昇値を算出する算出手段と、
を備え、
前記制御手段は、異なるタイミングで前記指令を複数回出し、前記算出手段から入力される前記温度上昇値の変化に基づいて電力供給のタイミングがゼロクロスと略一致する前記指令を出すタイミングを推定し、該タイミングを前記指令を出すタイミングの基準とすることを特徴とする。
交流電源から電力を供給されて発熱する加熱手段と、
交流電源から前記加熱手段へ電力の供給及び遮断を行う電力供給手段と、
交流電源の電圧の大きさが閾値以下になったことを検出し、該電圧が正負の切替わるゼロクロスにあることを知らせるパルス信号を出力するゼロクロス検出手段と、
前記ゼロクロス検出手段から入力される前記パルス信号に応じて、所定の基準に基づいた所定のタイミングで前記電力供給手段に指令を出して電力供給を制御する制御手段と、
前記加熱手段の温度を検出する温度検出手段と、
電力供給後の所定時間における前記加熱手段の温度上昇値を算出する算出手段と、
を備え、
前記制御手段は、異なるタイミングで前記指令を複数回出し、前記算出手段から入力される前記温度上昇値の変化に基づいて電力供給のタイミングがゼロクロスと略一致する前記指令を出すタイミングを推定し、該タイミングを前記指令を出すタイミングの基準とすることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明に係る加熱装置は、
交流電源から電力を供給されて発熱する加熱手段と、
交流電源から前記加熱手段へ電力の供給及び遮断を行う電力供給手段と、
交流電源の電圧の大きさが閾値以下になったことを検出し、該電圧が正負の切替わるゼロクロスにあることを知らせるパルス信号を出力するゼロクロス検出手段と、
前記ゼロクロス検出手段から入力される前記パルス信号に応じて、所定の基準に基づいた所定のタイミングで前記電力供給手段に指令を出して電力供給を制御する制御手段と、
前記加熱手段に流れる電流値を検出する電流検出手段と、
を備え、
前記制御手段は、異なるタイミングで前記指令を複数回出し、前記電流検出手段から入力される前記電流値の変化に基づいて電力供給のタイミングがゼロクロスと略一致する前記指令を出すタイミングを推定し、該タイミングを前記指令を出すタイミングの基準とすることを特徴とする。
交流電源から電力を供給されて発熱する加熱手段と、
交流電源から前記加熱手段へ電力の供給及び遮断を行う電力供給手段と、
交流電源の電圧の大きさが閾値以下になったことを検出し、該電圧が正負の切替わるゼロクロスにあることを知らせるパルス信号を出力するゼロクロス検出手段と、
前記ゼロクロス検出手段から入力される前記パルス信号に応じて、所定の基準に基づいた所定のタイミングで前記電力供給手段に指令を出して電力供給を制御する制御手段と、
前記加熱手段に流れる電流値を検出する電流検出手段と、
を備え、
前記制御手段は、異なるタイミングで前記指令を複数回出し、前記電流検出手段から入力される前記電流値の変化に基づいて電力供給のタイミングがゼロクロスと略一致する前記指令を出すタイミングを推定し、該タイミングを前記指令を出すタイミングの基準とすることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明に係る画像形成装置は、
記録材上のトナー画像を圧力と熱によって記録材上に定着させる定着装置を備える画像形成装置であって、
前記定着装置が、
上記加熱装置と、
前記加熱装置の加熱手段が内面に接触するエンドレスベルトと、
前記エンドレスベルトを介して前記加熱手段と共に記録材を挟持搬送するニップ部を形成する加圧ローラと、
を備えることを特徴とする。
記録材上のトナー画像を圧力と熱によって記録材上に定着させる定着装置を備える画像形成装置であって、
前記定着装置が、
上記加熱装置と、
前記加熱装置の加熱手段が内面に接触するエンドレスベルトと、
前記エンドレスベルトを介して前記加熱手段と共に記録材を挟持搬送するニップ部を形成する加圧ローラと、
を備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、精度の高い温度制御が可能となる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図2は、本発明の実施例1に係る画像形成装置の概略構成図である。
本実施例では、電子写真プロセスを用いた4ドラム方式のカラーレーザプリンタの例をあげる。本カラーレーザプリンタは、4色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK))の画像を重ねあわせたカラー画像を形成するために4色の画像形成部を備えている。
レーザプリンタ本体330(以下、本体330)は、記録材としての記録シートを収納するカセット328から供給される記録シートに画像を形成する。326は、カセット328から記録シートをピックアップして搬送する給紙ローラである。給紙ローラ326は給紙モータ337によって駆動される。給紙タイミングで不図示のクラッチが動作することにより、給紙モータ337の駆動力が給紙ローラ326に伝達されて記録シートが給紙される。この給紙ローラ326の下流には記録シートを同期搬送するレジストローラ対331が設けられている。
図2は、本発明の実施例1に係る画像形成装置の概略構成図である。
本実施例では、電子写真プロセスを用いた4ドラム方式のカラーレーザプリンタの例をあげる。本カラーレーザプリンタは、4色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK))の画像を重ねあわせたカラー画像を形成するために4色の画像形成部を備えている。
レーザプリンタ本体330(以下、本体330)は、記録材としての記録シートを収納するカセット328から供給される記録シートに画像を形成する。326は、カセット328から記録シートをピックアップして搬送する給紙ローラである。給紙ローラ326は給紙モータ337によって駆動される。給紙タイミングで不図示のクラッチが動作することにより、給紙モータ337の駆動力が給紙ローラ326に伝達されて記録シートが給紙される。この給紙ローラ326の下流には記録シートを同期搬送するレジストローラ対331が設けられている。
画像形成部は、像担持体としての感光ドラムを有するトナーカートリッジ307〜310と、画像露光用光源としてのレーザビームを発生させるレーザダイオードを有するスキャナユニット305、306とからなる。このうち、トナーカートリッジは4色それぞれ1つずつ有する。スキャナユニットに関しては、イエロー、マゼンタで共通の1つ、シアン、ブラックで共通の1つの計2つである。
ホストコンピュータ300からの画像データを受け取ると、本体330内のビデオコントローラ302で画像データをビットマップデータに展開し、画像形成用のビデオ信号を生成する。ビデオ信号はエンジンコントローラ304に送信され、エンジンコントローラ304はビデオ信号に応じてスキャナユニット305、306内のレーザダイオード(不図示)を駆動し、レーザをポリゴンミラー(不図示)で走査させる。これにより、エンジンコントローラ304はトナーカートリッジ307〜310内の感光ドラム上にそれぞれ
画像を形成する。感光ドラムは、中間転写ベルト(ITB)325に接しており、各色の感光ドラム上に形成された画像がITB325上に転写され順次重ね合わされていくことにより、カラー画像が形成される。ITB325はベルトモータ338で駆動される。なお、301は画像データの流れを、303はビデオ信号の流れを示す。
画像を形成する。感光ドラムは、中間転写ベルト(ITB)325に接しており、各色の感光ドラム上に形成された画像がITB325上に転写され順次重ね合わされていくことにより、カラー画像が形成される。ITB325はベルトモータ338で駆動される。なお、301は画像データの流れを、303はビデオ信号の流れを示す。
319〜322は感光ドラムであり、メインモータ333〜336によりそれぞれ駆動される。ここで319はブラック、320はシアン、321はマゼンタ、322はイエローの画像の形成に利用される。
感光ドラム320は帯電ローラ316によって表面を一様に帯電されており、この表面をビデオコントローラ302で作成されたビデオ信号で変調されたレーザビームが走査することで、目には見えない静電潜像が形成される。静電潜像は現像器312によってトナー像として可視化される。なお、315〜318は帯電ローラ、311〜314は現像器である。
このようにして、第1のレーザダイオード(不図示)によるシアン(C)の色画像が感光ドラム320上に、また、第2のレーザダイオード(不図示)によるブラック(Bk)の色画像が感光ドラム319上に形成される。スキャナユニット306についてもスキャナユニット305と全く同様である。すなわち、感光ドラム321上にマゼンタ(M)、感光ドラム322上にイエロー(Y)の色画像がそれぞれ形成される。
各色画像は、一定速度で搬送される中間転写ベルト325上に順次、重ね合うように転写(一次転写)される。つまり、最初にイエロー(Y)の画像が中間転写ベルト325に転写され、その上に、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の順に転写され、カラー画像が形成される。
ITB325上に形成されたカラー画像は、ITB325によって搬送されていく。一方、カセット328内の記録シートは給紙ローラ326によって、転写ローラ323の位置でちょうどITB325上の画像とタイミングが合うように給紙される。そしてカラー画像は転写ローラ323に加圧されITB325から記録シートの方に転写される(2次転写)。転写ローラ323の下流には熱定着器327が設けられる。未定着の画像が転写された記録シートは熱定着器327で、熱と圧力によって、記録シート上(記録材上)の画像を定着させられた後、プリンタの上部、排紙トレイ329に排出される。332は、熱定着器327を駆動する定着モータである。
図3は、熱定着器(定着装置)327の構成を説明する概略図である。
定着フィルム(エンドレスベルト)401は、円筒状の耐熱材製のフィルムであり、セラミックヒータ103を下面側に支持させたフィルムガイド402に外嵌させてある。そして、このフィルムガイド402の下面のセラミックヒータ103と、加圧部材としての弾性加圧ローラ403とを、定着フィルム401を挟ませて弾性加圧ローラ403の弾性に抗して所定の加圧力をもって圧接させている。こうして、記録材を挟持搬送してトナー画像を記録材上に加熱定着する加熱部としての所定幅の定着ニップ部を形成している。また、温度検出素子121がセラミックヒータ103上に当接されている。弾性加圧ローラ403は、定着モータ332によって回転駆動される。そして、弾性加圧ローラ403の回転に伴って、定着フィルム401が、その内面がセラミックヒータ103と摺動しながら回転する。
定着フィルム(エンドレスベルト)401は、円筒状の耐熱材製のフィルムであり、セラミックヒータ103を下面側に支持させたフィルムガイド402に外嵌させてある。そして、このフィルムガイド402の下面のセラミックヒータ103と、加圧部材としての弾性加圧ローラ403とを、定着フィルム401を挟ませて弾性加圧ローラ403の弾性に抗して所定の加圧力をもって圧接させている。こうして、記録材を挟持搬送してトナー画像を記録材上に加熱定着する加熱部としての所定幅の定着ニップ部を形成している。また、温度検出素子121がセラミックヒータ103上に当接されている。弾性加圧ローラ403は、定着モータ332によって回転駆動される。そして、弾性加圧ローラ403の回転に伴って、定着フィルム401が、その内面がセラミックヒータ103と摺動しながら回転する。
図4は、実施例1におけるヒータへの通電駆動を制御するヒータ制御回路の構成を示すブロック図である。
101は、本画像形成装置を接続する交流電源(商用電源ともいう)である。本画像形
成装置は、電力供給手段としての交流電源101からACフィルタ102を介してセラミックヒータ103へ電力を供給することにより加熱手段としてのセラミックヒータ103を発熱させる。このセラミックヒータ103への電力の供給は、トライアック104の通電、遮断により制御される。なお、図示は省略するが、交流電源101は、メインモータ333〜336や給紙モータ337、ベルトモータ338等を駆動する一次側の駆動回路にも非接触で電力を供給している。抵抗105、106は、トライアック104のためのバイアス抵抗で、フォトトライアックカプラ107は、一次、二次間の沿面距離を確保するためのデバイスである。フォトトライアックカプラ107の発光ダイオードに通電することにより、トライアック104がオンされる。抵抗108は、フォトトライアックカプラ107に流れる電流を制限するための抵抗であり、トランジスタ109によりフォトトライアックカプラ107への通電がオン/オフされる。トランジスタ109は、抵抗110を介してエンジンコントローラ304から供給されるON信号に従って動作する。
101は、本画像形成装置を接続する交流電源(商用電源ともいう)である。本画像形
成装置は、電力供給手段としての交流電源101からACフィルタ102を介してセラミックヒータ103へ電力を供給することにより加熱手段としてのセラミックヒータ103を発熱させる。このセラミックヒータ103への電力の供給は、トライアック104の通電、遮断により制御される。なお、図示は省略するが、交流電源101は、メインモータ333〜336や給紙モータ337、ベルトモータ338等を駆動する一次側の駆動回路にも非接触で電力を供給している。抵抗105、106は、トライアック104のためのバイアス抵抗で、フォトトライアックカプラ107は、一次、二次間の沿面距離を確保するためのデバイスである。フォトトライアックカプラ107の発光ダイオードに通電することにより、トライアック104がオンされる。抵抗108は、フォトトライアックカプラ107に流れる電流を制限するための抵抗であり、トランジスタ109によりフォトトライアックカプラ107への通電がオン/オフされる。トランジスタ109は、抵抗110を介してエンジンコントローラ304から供給されるON信号に従って動作する。
また、ACフィルタ102を介して交流電源101は、整流器112によって整流され、その整流された電圧は、抵抗113、ツェナーダイオード114、コンデンサ115、抵抗116を介して、トランジスタ117に入力される。交流電源101の電圧が、抵抗113、ツェナーダイオード114、コンデンサ115、抵抗116、トランジスタ117によって決定されるスライス電圧Vz以下であれば、トランジスタ117はオフとなり、スライス電圧Vz以上であればオンとなる。フォトカプラ119は一次、二次間の沿面距離を確保するためのデバイスであり、抵抗118、120はフォトカプラ119に流れる電流を制限するための抵抗である。ゼロクロス検出手段としての上記回路構成(ゼロクロス検出回路)において、交流電源101がスライス電圧Vz以下(閾値以下)であるとき、トランジスタ117がオフされ、抵抗120の電圧がLowとなる。これにより、エンジンコントローラ304に、「交流電源101がスライス電圧Vz以下であり、正負が切替わる電圧(ゼロクロス)又はゼロクロス付近の電圧値である」ことが報知される。以下、エンジンコントローラ304に送出されるこの信号をゼロクロス(ZEROX)信号と呼ぶ。ZEROX信号は図1に示すようなパルス信号である。制御手段としてのエンジンコントローラ304は、ZEROX信号のパルス幅を検知し、このパルス幅を基に位相制御又は波数制御によりトライアック104のオン/オフを制御する。
また、図4中の121はセラミックヒータ103の温度を検知するための温度検出素子、例えば、サーミスタ感温素子である。この温度検出素子121によって検出される温度は、抵抗122と、温度検出素子121との分圧として検出され、エンジンコントローラ304にTH信号としてA/D入力される。セラミックヒータ103の温度は、TH信号としてエンジンコントローラ304において監視される。そして、エンジンコントローラ304の内部で設定されているセラミックヒータ103の設定温度と比較することによって、セラミックヒータ103に供給すべき電力を算出する。そして、その供給する電力に対応した位相角(位相制御)又は波数(波数制御)に換算し、その制御条件によりエンジンコントローラ304がトランジスタ109にON信号を送出する。
図1は、実施例1において、ヒータの駆動に用いる基準タイミングを決定する方法を説明する図である。また、図5は、実施例1においてヒータの駆動に用いる基準タイミングを決定する制御フローを説明するフローチャートである。
まず、画像形成装置に交流電源電圧が入力されると、ゼロクロス信号がエンジンコントローラ304に入力される(S401)。エンジンコントローラ304は、入力されたゼロクロス信号の立下り(立上りでもよい)の間隔Tから交流電源の周波数f(f=1/T)を算出する(S402)。次にエンジンコントローラ304は、電源周波数fが40Hzより大きく、かつ70Hzより小さいかを判断する(S403)。S403で電源周波数fが40Hzより小さい、もしくは70Hzより大きいと判断された場合は、ゼロクロ
ス回路の故障もしくは交流電源の異常が想定されるため、ユーザに対してパネルなどにエラー表示をして画像形成装置の動作を停止する(S412)。
ス回路の故障もしくは交流電源の異常が想定されるため、ユーザに対してパネルなどにエラー表示をして画像形成装置の動作を停止する(S412)。
S403で電源周波数fが40Hzより大きく、かつ70Hzより小さいと判断された場合は、エンジンコントローラ304は、その内部のメモリに格納された変数nに0を代入する(S404)。次に、エンジンコントローラ304は、変数nに応じたタイミングでONn信号を出力する(S405)。ONn信号の出力タイミングは、図1に示すようにZEROX信号の立下りからtnだけ遅延した時間である。tnは式(1)で表される。
tn=n×tz … 式(1)
tn=n×tz … 式(1)
nは上述の変数、tzはヒータの駆動回路の動作遅れ時間tdよりも小さい時間とする。そうすることで、tdに対して正確な補正が可能となる。すなわち、最初に定めるONn信号の出力タイミングの基準(第1の基準)は、tn=0、つまり、ZEROX信号の立下りが検出されたタイミングとなる。エンジンコントローラ304は、ONn信号が出力されてから(電力供給後)、次にZEROX信号の立下りを検出するまでの時間Tnにおけるセラミックヒータ103の温度上昇値ΔTnを算出する(S406)。すなわち、本実施例では、エンジンコントローラ304が本発明における算出手段を兼ねている。次に、エンジンコントローラ304は、ΔTnが所定の温度上昇値よりも大きいかを判断する(S407)。ΔTnが所定の温度上昇値よりも小さい場合は、変数nにn+1を代入して(S408)、S405に戻り、S405〜S408のフローを繰り返す。S405〜S408のフローを繰り返すうちに、やがて、ZEROX信号の立下りを基準として、式(2)の条件が満たされるようになる。そうすると、セラミックヒータ103には交流電源の1半波とほぼ同じ時間だけ電力が供給される。
tn+td>tw/2 … 式(2)
tn+td>tw/2 … 式(2)
ここで(tw/2)は、ZEROX信号の立下りを基準として、ZEROX信号のオフ期間の中央部である。セラミックヒータ103に交流電源の1半波とほぼ同じ時間だけ電力が供給されると、セラミックヒータ103の温度は、式(2)を満たしていない場合と比較して大きく上昇する。そして、S407でエンジンコントローラ304はΔTnが所定の温度上昇値より大きいと判断する。ここで、所定の温度上昇値とは、交流電源の1半波分とほぼ同じ時間だけセラミックヒータ103に通電されるときの温度上昇値と、セラミックヒータ103への電力供給が交流電源の1半波の1/2よりも短いときの温度上昇値とを区別できるような値とする。つまり、図1において、ONn信号の出力後からZEROX信号の立下りを検出するまでの時間Tn+1における温度上昇値ΔTn+1と、ONn信号の出力後からZEROX信号の立下りを検出するまでの時間Tnにおける温度上昇値ΔTnとを区別できる値である。
S407にてエンジンコントローラ304が、ΔTnが所定の温度上昇値よりも大きいと判断すると、エンジンコントローラ304は変数nが0かどうかを判断する(S409)。S409でn=0である場合は、ZEROX信号の立下りをセラミックヒータ103のオン/オフ制御の基準タイミングであるゼロクロスポイント(電力供給のタイミングがゼロクロスと略一致するオン信号の出力タイミング)と判断(推定)する(S410)。S409でn=0でない場合は、交流電源のZEROX信号の立下りから(tn+tn+1)/2だけ遅れたタイミングをセラミックヒータ103のオン/オフ制御の基準タイミングであるゼロクロスポイントと判断する(S411)。そして、以降のセラミックヒータ103の温調制御は、エンジンコントローラ304によって判断されたゼロクロスポイントを基準に行われる。
上述したように、パルス幅から算定されるゼロクロスポイントに基づいてヒータを制御
する従来手法では、ヒータ駆動回路の動作遅れ時間によって、ヒータを駆動するスイッチング素子をオン/オフするタイミングに誤差が生じてしまう。本実施例では、電力供給の指令を異なるタイミングで複数回出し、温度上昇値の変化からゼロクロスポイントを推定する。具体的には、異なるタイミングのうち温度上昇値が所定値を超える第1のタイミングと、温度上昇値が所定値を超えない第2のタイミングと、を求める。そして、第1のタイミングのうち最も早い第3のタイミングと、第2のタイミングのうち最も遅い第4のタイミングと、の間のタイミングをオン/オフ制御の基準タイミングとする。本実施例による上記制御によれば、ヒータ駆動回路の動作遅れ時間を補正することが可能となり、ばらつきの少ないヒータの温調制御を行うことが可能となる。
する従来手法では、ヒータ駆動回路の動作遅れ時間によって、ヒータを駆動するスイッチング素子をオン/オフするタイミングに誤差が生じてしまう。本実施例では、電力供給の指令を異なるタイミングで複数回出し、温度上昇値の変化からゼロクロスポイントを推定する。具体的には、異なるタイミングのうち温度上昇値が所定値を超える第1のタイミングと、温度上昇値が所定値を超えない第2のタイミングと、を求める。そして、第1のタイミングのうち最も早い第3のタイミングと、第2のタイミングのうち最も遅い第4のタイミングと、の間のタイミングをオン/オフ制御の基準タイミングとする。本実施例による上記制御によれば、ヒータ駆動回路の動作遅れ時間を補正することが可能となり、ばらつきの少ないヒータの温調制御を行うことが可能となる。
(実施例2)
上述の実施例1と重複する点については省略する。実施例1と共通の構成や制御についての説明は省略し、同じ符号を用いて説明する。
上述の実施例1と重複する点については省略する。実施例1と共通の構成や制御についての説明は省略し、同じ符号を用いて説明する。
図6は、実施例2におけるヒータへの通電駆動を制御するヒータ制御回路の構成を示すブロック図、図7は、電流検出回路124の構成を説明するブロック図、図8は、この電流検出回路124の動作を説明するための波形図である。
エンジンコントローラ304からON信号が出力され、セラミックヒータ103に電流が流れると、カレントトランス123によって、その電流波形が二次側で電圧変換される。このカレントトランス123の電圧出力がダイオード51、53によって整流される。また、ダイオード51、53には負荷抵抗として抵抗52、54を接続される。図8に、このダイオード53によって半波整流された半波整流後電圧波形を示す。この電圧波形は、抵抗55を介して乗算器56に入力される。この乗算器56は、図8に示すように、半波整流後2乗電圧波形を出力する。この2乗された波形は、抵抗57を介してオペアンプ59の−端子に入力される。このオペアンプ59の+端子には、抵抗58を介してリファレンス電圧84が入力されており、帰還抵抗60により反転増幅される。尚、このオペアンプ59は片電源から電源が供給されているものとする。また、カレントトランス123の基準電位は、リファレンス電圧84からバッファ83を介して決定されている。
エンジンコントローラ304からON信号が出力され、セラミックヒータ103に電流が流れると、カレントトランス123によって、その電流波形が二次側で電圧変換される。このカレントトランス123の電圧出力がダイオード51、53によって整流される。また、ダイオード51、53には負荷抵抗として抵抗52、54を接続される。図8に、このダイオード53によって半波整流された半波整流後電圧波形を示す。この電圧波形は、抵抗55を介して乗算器56に入力される。この乗算器56は、図8に示すように、半波整流後2乗電圧波形を出力する。この2乗された波形は、抵抗57を介してオペアンプ59の−端子に入力される。このオペアンプ59の+端子には、抵抗58を介してリファレンス電圧84が入力されており、帰還抵抗60により反転増幅される。尚、このオペアンプ59は片電源から電源が供給されているものとする。また、カレントトランス123の基準電位は、リファレンス電圧84からバッファ83を介して決定されている。
図7に、半波整流後2乗電圧がリファレンス電圧84を基準に反転増幅された反転増幅出力波形を示す。このオペアンプ59の出力は、オペアンプ72の+端子に入力される。オペアンプ72は、リファレンス電圧84と、その+端子に入力された電圧波形の電圧差とにより、抵抗71で決定される電流がコンデンサ74に流入されるようにトランジスタ73を制御している。こうしてコンデンサ74は、リファレンス電圧84と、オペアンプ72の+端子に入力された電圧波形の電圧差とにより、抵抗71で決定される電流で充電される。
ダイオード53による半波整流区間が終わると、コンデンサ74への充電電流がなくなるため、その電圧値がピークホールドされる。そして図8に示すように、ダイオード51の半波整流期間にreset信号によりトランジスタ75をオンする。これにより、コンデンサ74の充電電圧が放電される。図7で示すように、トランジスタ75は、エンジンコントローラ304からのreset信号によりオン/オフされており、図8で示すZEROX信号を基に、トランジスタ75のオン/オフ制御を行っている。このreset信号は、ZEROX信号の立上がりエッジから所定時間Tdly後にオンし、ZEROX信号の立下がりエッジからtw/2だけ遅延したタイミングでCURRENT信号をリセットする。
つまり、コンデンサ74のピークホールド電圧Vmは、カレントトランス123によって電流波形が二次側に電圧変換された波形の2乗値の半周期分の積分値となる。こうしてコンデンサ74にピークホールドされた電圧値が、電流検出回路124からCURREN
T信号としてエンジンコントローラ304に送出される。
T信号としてエンジンコントローラ304に送出される。
図9は、実施例2において、ヒータの駆動に用いる基準タイミングを決定する方法を説明する図である。また、図10は、実施例2においてヒータの駆動に用いる基準タイミングを決定する制御フローを説明するフローチャートである。
まず、画像形成装置に交流電源電圧が入力されると、ゼロクロス信号がエンジンコントローラ304に入力される(S701)。エンジンコントローラ304は、入力されたゼロクロス信号の立下り(立上りでもよい)の間隔Tから交流電源の周波数f(f=1/T)を算出する(S702)。次にエンジンコントローラ304は、電源周波数fが40Hzより大きく、かつ70Hzより小さいかを判断する(S703)。S703で電源周波数fが40Hzより小さい、もしくは70Hzより大きいと判断された場合は、ゼロクロス回路の故障もしくは交流電源の異常が想定されるため、ユーザに対してパネルなどにエラー表示をして画像形成装置の動作を停止する(S716)。
S703で電源周波数fが40Hzより大きく、かつ70Hzより小さいと判断された場合は、エンジンコントローラ304は、その内部のメモリに格納された変数mに0を代入する(S704)。次に、エンジンコントローラ304は、変数mに応じたタイミングで(ONm)−1信号を出力する(S705)。(ONm)−1信号の出力タイミングは、図7に示すようにZEROX信号の立下りからtmだけ遅延した時間である。tmは式(3)で表される。
tm=m×tz … 式(3)
tm=m×tz … 式(3)
mは上述の変数、tzはヒータの駆動回路の動作遅れ時間tdよりも小さい時間とする。
エンジンコントローラ304は、ZEROX信号の立下りでCURRENT信号の電圧値(Vm)−1を検出し(S706)、その後、reset信号を出力してCURRENT信号のリセットを行う(S707)。次に、エンジンコントローラ304は、変数mに応じたタイミングで(ONm)−2信号を出力する(S708)。そうすることで図7に示すヒータ電流のように交流電源の連続する2半波、すなわち、正の1半波と負の1半波でヒータに供給される電流波形が等しくなり、対称制御を満足することが出来る。
次にエンジンコントローラ304は(Vm)−1、もしくは(Vm)−2が所定の電圧値よりも大きいかを判断する(S711)。(Vm)−1、もしくは(Vm)−2が所定の電圧値よりも小さい場合は、変数mにm+1を代入して(S712)、S705に戻り、S705〜S711のフローを繰り返す。S705〜S712のフローを繰り返すうちに、やがて、ZEROX信号の立下りを基準として、式(4)の条件が満たされるようになる。そうすると、セラミックヒータ103には交流電源の1半波とほぼ同じ時間だけ通電される。
tm+td>tw/2 … 式(4)
tm+td>tw/2 … 式(4)
セラミックヒータ103に交流電源の1半波とほぼ同じ時間だけ通電されると、図7に示すようにCURRENT信号の電圧値が大きくなる。そして、S711でエンジンコントローラ304は、(Vm)−1、もしくは(Vm)−2が所定の電圧値より大きいと判断する。ここで、所定の電圧値とは、次の2つの電圧値を区別できるような電圧値とする。すなわち、交流電源の1半波分とほぼ同じ時間だけセラミックヒータ103に通電されてCURRENT信号が出力される時の電圧値と、セラミックヒータ103への電力供給が交流電源の1半波の1/2よりも短いときのCURRENT信号の電圧値である。
S711にてエンジンコントローラ304が、CURRENT信号の電圧値が所定の電圧値よりも大きいと判断すると、エンジンコントローラ304は変数mが0かどうかを判断する(S713)。m=0であると判断した場合は、ZEROX信号の立下りをセラミックヒータ103のオン/オフ制御の基準タイミングであるゼロクロスポイントと判断する(S714)。m=0でないと判断した場合は、交流電源のZEROX信号の立下りから(tm+tm+1)/2だけ遅れたタイミングをゼロクロスポイントと判断する(S715)。そして、以降のセラミックヒータ103の温調制御は、エンジンコントローラ304によって判断されたゼロクロスポイントを基準に行われる。
本実施例では、電力供給の指令を異なるタイミングで複数回出し、電流値の変化からゼロクロスポイントを推定する。上述のような制御を行うことにより、実施例1と同様、ヒータ駆動回路の動作遅れ時間を補正することが可能となり、ばらつきの少ないヒータの温調制御を行うことが可能となる。
101…交流電源、103…セラミックヒータ、121…サーミスタ、304…エンジンコントローラ
Claims (8)
- 交流電源から電力を供給されて発熱する加熱手段と、
交流電源から前記加熱手段へ電力の供給及び遮断を行う電力供給手段と、
交流電源の電圧の大きさが閾値以下になったことを検出し、該電圧が正負の切替わるゼロクロスにあることを知らせるパルス信号を出力するゼロクロス検出手段と、
前記ゼロクロス検出手段から入力される前記パルス信号に応じて、所定の基準に基づいた所定のタイミングで前記電力供給手段に指令を出して電力供給を制御する制御手段と、
前記加熱手段の温度を検出する温度検出手段と、
電力供給後の所定時間における前記加熱手段の温度上昇値を算出する算出手段と、
を備え、
前記制御手段は、異なるタイミングで前記指令を複数回出し、前記算出手段から入力される前記温度上昇値の変化に基づいて電力供給のタイミングがゼロクロスと略一致する前記指令を出すタイミングを推定し、該タイミングを前記指令を出すタイミングの基準とすることを特徴とする加熱装置。 - 前記制御手段は、前記指令を出すタイミングの基準を、前記異なるタイミングのうち前記温度上昇値が所定値を超える第1のタイミングと、前記異なるタイミングのうち前記温度上昇値が所定値を超えない第2のタイミングと、の間のタイミングとすることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
- 前記制御手段は、前記指令を出すタイミングの基準を、前記第1のタイミングのうち最も早い第3のタイミングと、前記第2のタイミングのうち最も遅い第4のタイミングと、の間のタイミングとすることを特徴とする請求項2に記載の加熱装置。
- 交流電源から電力を供給されて発熱する加熱手段と、
交流電源から前記加熱手段へ電力の供給及び遮断を行う電力供給手段と、
交流電源の電圧の大きさが閾値以下になったことを検出し、該電圧が正負の切替わるゼロクロスにあることを知らせるパルス信号を出力するゼロクロス検出手段と、
前記ゼロクロス検出手段から入力される前記パルス信号に応じて、所定の基準に基づいた所定のタイミングで前記電力供給手段に指令を出して電力供給を制御する制御手段と、
前記加熱手段に流れる電流値を検出する電流検出手段と、
を備え、
前記制御手段は、異なるタイミングで前記指令を複数回出し、前記電流検出手段から入力される前記電流値の変化に基づいて電力供給のタイミングがゼロクロスと略一致する前記指令を出すタイミングを推定し、該タイミングを前記指令を出すタイミングの基準とすることを特徴とする加熱装置。 - 前記制御手段は、前記指令を出すタイミングの基準を、前記異なるタイミングのうち前記電流値が所定値を超える第1のタイミングと、前記異なるタイミングのうち前記電流値が所定値を超えない第2のタイミングと、の間のタイミングとすることを特徴とする請求項4に記載の加熱装置。
- 前記制御手段は、前記指令を出すタイミングの基準を、前記第1のタイミングのうち最も早い第3のタイミングと、前記第2のタイミングのうち最も遅い第4のタイミングと、の間のタイミングとすることを特徴とする請求項5に記載の加熱装置。
- 前記制御手段は、交流電源の電圧における連続する2半波に対し、前記基準に基づき所定のタイミングで前記指令を出して電力供給を制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の加熱装置。
- 記録材上のトナー画像を圧力と熱によって記録材上に定着させる定着装置を備える画像形成装置であって、
前記定着装置が、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の加熱装置と、
前記加熱装置の加熱手段が内面に接触するエンドレスベルトと、
前記エンドレスベルトを介して前記加熱手段と共に記録材を挟持搬送するニップ部を形成する加圧ローラと、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011204558A JP2013064939A (ja) | 2011-09-20 | 2011-09-20 | 加熱装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011204558A JP2013064939A (ja) | 2011-09-20 | 2011-09-20 | 加熱装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013064939A true JP2013064939A (ja) | 2013-04-11 |
Family
ID=48188484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011204558A Withdrawn JP2013064939A (ja) | 2011-09-20 | 2011-09-20 | 加熱装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013064939A (ja) |
-
2011
- 2011-09-20 JP JP2011204558A patent/JP2013064939A/ja not_active Withdrawn
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