JP2013064580A - 空気調和機 - Google Patents

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雅人 平木
Tomo Okamura
朋 岡村
Toshizumi Nakada
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Abstract

【課題】本発明に係る空気調和機は、室内機から見て近距離にいる人と遠距離にいる人とを互いに区別して検知することができる。
【解決手段】空気調和機1は、第1センサ43aと、第2センサ43bと、制御部4とを備える。第1センサ43aおよび第2センサ43bは、壁掛け型の室内機2の前面に取り付けられる。第1センサ43aは、第1検知領域R1にいる人の存否を検知する。第2センサ43bは、第2検知領域R2にいる人の存否を検知する。第2検知領域R2は、室内機2に対して第1検知領域R1よりも離れた領域である。制御部4は、第1センサ43aおよび第2センサ43bによって検知された人の存否に応じて運転を制御する。第1センサ43aは、第2センサ43bよりも検知感度が低い。
【選択図】図12

Description

本発明は、空気調和機に関する。
従来、室内にいる人の所在位置に応じて、送風方向および温度などを制御して、より効率的で快適な空調環境を提供する空気調和機が用いられている。例えば、特許文献1(特開2009−85527号公報)に開示されている空気調和機は、人の存否を検知する複数のセンサが、互いに異なる方向を向くように室内機の前面に取り付けられている。このような空気調和機では、複数のセンサの検知領域の一部を重複させることによって、他の検知領域と重複していない検知領域にいる人と、他の検知領域と重複している検知領域にいる人とを互いに区別して検知することができる。
しかし、この空気調和機では、室内機の前面から見た場合における、各センサの検知領域の前後方向の長さが互いに等しい。そのため、この空気調和機は、室内機から見て近距離にいる人と、室内機から見て遠距離にいる人とを互いに区別して検知することができない。
本発明の目的は、室内機から見て近距離にいる人と遠距離にいる人とを互いに区別して検知することができる空気調和機を提供することである。
本発明の第1観点に係る空気調和機は、第1センサと、第2センサと、制御部とを備える。第1センサおよび第2センサは、壁掛け型の室内機の前面に取り付けられる。第1センサは、第1検知領域にいる人の存否を検知する。第2センサは、第2検知領域にいる人の存否を検知する。第2検知領域は、室内機に対して第1検知領域よりも離れた領域である。制御部は、第1センサおよび第2センサによって検知された人の存否に応じて運転を制御する。第1センサは、第2センサよりも検知感度が低い。
第1観点に係る空気調和機は、第1センサおよび第2センサの2つの人検知センサを有する。第1センサは、第2センサよりも検知感度が低いセンサである。そのため、第1センサは、第2センサと比べて、室内機からより遠距離にいる人を検知することができない。そのため、第1センサは、室内機から見て近距離の領域である第1検知領域にいる人の存否を検知するセンサとして用いられ、第2センサは、室内機から見て遠距離の領域である第2検知領域にいる人の存否を検知するセンサとして用いられる。従って、第1観点に係る空気調和機は、室内機から見て近距離にいる人と遠距離にいる人とを互いに区別して検知することができる。
本発明の第2観点に係る空気調和機は、第1観点に係る空気調和機において、第1センサの検知感度を低下させる感度低下手段をさらに備える。
第2観点に係る空気調和機では、第1センサの検知感度は、感度低下手段によって低減させられる。これにより、第1センサが、第2センサと同じ性能を有するセンサであっても、第1センサの検知感度を第2センサの検知感度よりも低くすることができる。
本発明の第3観点に係る空気調和機は、第2観点に係る空気調和機において、感度低下手段は、第1センサが受光する光の光量を減少させる光量減少部材である。
第3観点に係る空気調和機では、光量減少部材は、例えば、第1センサのカバーレンズに貼り付ける遮光フィルムなどである。遮光フィルムによって、第1センサの受光素子が受ける光量が減少するので、第1センサの検知感度を低下させることができる。
本発明の第4観点に係る空気調和機は、第2観点に係る空気調和機において、感度低下手段は、第1センサが受光した光から、第1センサによって変換された電気エネルギーを減少させる電気エネルギー減少部材である。
第4観点に係る空気調和機では、電気エネルギー減少部材は、第1センサの受光素子によって光から変換された電気信号のエネルギー値を変化させる電気回路などである。この電気回路は、例えば、第1センサが受光した光から変換された電気信号のエネルギー値を低減させることで、第1センサの検知感度を低下させることができる。
本発明の第5観点に係る空気調和機は、第2観点に係る空気調和機において、感度低下手段は、第1センサが受光した光から、第1センサによって変換された電気エネルギーを処理する電気エネルギー処理部材である。
第5観点に係る空気調和機では、電気エネルギー処理部材は、第1センサの受光素子によって光から変換された電気信号を処理するマイコンなどである。このマイコンは、例えば、第1センサが受光した光から変換された電気信号のエネルギー値を実際よりも低い値として処理することで、第1センサの検知感度を低下させることができる。
本発明の第6観点に係る空気調和機は、第2観点乃至第5観点のいずれか1つに係る空気調和機において、第1センサおよび第2センサは、同一の仕様を有する。
第6観点に係る空気調和機では、例えば、第1センサの受光素子は、第2センサの受光素子と同じ性能を有している。
本発明の第7観点に係る空気調和機は、第1観点乃至第6観点のいずれか1つに係る空気調和機において、第3センサをさらに備える。第3センサは、第2センサと同一の仕様を有し、かつ、第3検知領域にいる人の存否を検知する。第3検知領域は、室内機に対して第1検知領域よりも離れた領域である。第2センサは、室内機から見て左方向にいる人の存否を検知する。第3センサは、室内機から見て右方向にいる人の存否を検知する。
第7観点に係る空気調和機は、第1センサ、第2センサおよび第3センサの3つの人検知センサを有する。第1センサは、室内機から見て近距離にいる人の存否を検知するセンサであり、第2センサおよび第3センサは、室内機から見て遠距離にいる人の存否を検知するセンサである。また、第2センサは、室内機から見て左方向にいる人の存否を検知するセンサであり、第3センサは、室内機から見て右方向にいる人の存否を検知するセンサである。
本発明に係る空気調和機は、室内機から見て近距離にいる人と遠距離にいる人とを互いに区別して検知することができる。
本発明の実施形態における、空気調和機の外観図である。 本発明の実施形態における、空気調和機の冷媒回路の概略図である。 本発明の実施形態における、室内機の内部構造を示す外観図である。 本発明の実施形態における、人検知センサユニットの外観図である。 本発明の実施形態における、人検知センサユニットの正面図である。 本発明の実施形態における、人検知センサユニットの下面図である。 本発明の実施形態における、人検知センサユニットの側面図である。 本発明の実施形態における、制御部のブロック図である。 本発明の実施形態における、赤外線センサ近傍のブロック図である。 本発明の実施形態における、室内機が設置された空間の上面図、および、赤外線センサの検知領域を示す図である。 本発明の実施形態における、室内機が設置された空間の上面図、および、赤外線センサの検知領域を示す図である。 本発明の実施形態における、室内機が設置された空間の側面図、および、赤外線センサの検知領域を示す図である。 本発明の変形例Cにおける、室内機の断面図、および、赤外線センサの検知領域を示す図である。
本発明に係る空気調和機の第1実施形態乃至第3実施形態について説明する。なお、これらの実施形態は、本発明の具体例の一つであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る空気調和機について、図面を参照しながら説明する。
(1)空気調和機の構成
図1は、本発明の実施形態に係る空気調和機1の外観図である。空気調和機1は、室内に設置される室内機2と、室外に設置される室外機3とを備える。空気調和機1は、室内の冷房、暖房および除湿などを行うことができる。
図2は、空気調和機1が有する冷媒回路10の概略図である。空気調和機1の冷媒回路10は、主に、室内熱交換器12、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、室外熱交換器34および膨張弁35から構成される。
室内機2は、室内熱交換器12、室内ファン13および室内ファンモータ14を収納する。室内ファンモータ14は、室内ファン13を回転させて、室内熱交換器12と熱交換を行う空気流を発生させる。
室外機3は、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、室外熱交換器34、膨張弁35、室外ファン38および室外ファンモータ39を収納する。室外ファンモータ39は、室外ファン38を回転させて、室外熱交換器34と熱交換を行う空気流を発生させる。
(2)室内機の構成
図3は、室内機2の内部構造を示す外観図である。室内機2の本体20には、制御部4、室内熱交換器12、室内ファン13、水平フラップ17およびフィルタ21が収納されている。室内機2の本体20の前面パネル20aには、人検知センサユニット41が取り付けられている。室内機2の本体20の底面には、吹出口15が設けられている。
(2−1)フィルタ
フィルタ21は、本体20の前面パネル20aと室内熱交換器12との間に配置されている。フィルタ21は、室内熱交換器12に向って流入してくる空気に含まれる塵埃を除去する。室内機2は、塵埃が付着したフィルタ21を自動清掃する機構を有する。
(2−2)水平フラップ
水平フラップ17は、吹出口15の周囲に回動可能に保持され、調和空気の吹き出し方向を上下方向に変更する。空気調和機1が停止しているとき、水平フラップ17は吹出口15を閉じている。空気調和機1が運転しているとき、水平フラップ17は、室内機2の前方に向かって迫り出して、吹出口15を開いている。
水平フラップ17は、水平フラップ迫り出し機構駆動用モータ18aおよび水平フラップ角度調整機構駆動用モータ18bによって駆動される。水平フラップ迫り出し機構駆動用モータ18aは、水平フラップ迫り出し機構(図示せず)を駆動するステッピングモータである。水平フラップ迫り出し機構は、水平フラップ17が吹出口15の近傍から室内機2の前方に向かって迫り出すように、水平フラップ17を前後方向にスライドさせる。水平フラップ角度調整機構駆動用モータ18bは、水平フラップ角度調整機構(図示せず)を駆動するステッピングモータである。水平フラップ角度調整機構は、水平フラップ17の傾斜角度を変更させる。
水平フラップ迫り出し機構駆動用モータ18aおよび水平フラップ角度調整機構駆動用モータ18bによって、水平フラップ17の前後方向の位置および傾斜角度が変更されることによって、調和空気の吹き出し方向が上下方向に変更される。なお、水平フラップ17を駆動する水平フラップ迫り出し機構駆動用モータ18aおよび水平フラップ角度調整機構駆動用モータ18bの詳細な構成および動作は、特開2011−21809号公報に開示されている。
(2−3)人検知センサユニット
人検知センサユニット41は、室内機2を正面から視たとき、前面パネル20aの中央下部に配置されている。人検知センサユニット41は、主に、ユニット基板42と、第1赤外線センサ43aと、第2赤外線センサ43bと、第3赤外線センサ43cとからなる。図4は、人検知センサユニット41の外観図である。図5は、人検知センサユニット41の正面図である。図6は、人検知センサユニット41の下面図である。図7は、人検知センサユニット41の側面図である。
ユニット基板42は、第1センサ保持部42a、第2センサ保持部42bおよび第3センサ保持部42cを有する。第1センサ保持部42aおよび第2センサ保持部42bは、ユニット基板42の下部において、水平方向に並んで配置される。第3センサ保持部42cは、ユニット基板42の上部において、第1センサ保持部42aと第2センサ保持部42bとの間のポイントの上方に配置される。
第1赤外線センサ43a、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cは、室内機2の正面にいる人の存否を検知することができるセンサである。赤外線センサ43a,43b,43cは、物体から放射される赤外線放射エネルギーの強度に応じて電気信号を出力する。赤外線放射エネルギーは、物体の温度と放射率によって定まり、温度が低い物体は赤外線放射エネルギーが小さく、温度が高い物体は赤外線放射エネルギーが大きい。赤外線センサ43a,43b,43cは、この原理を応用することによって、人の存否を検知する。
例えば、温度が一定の物体からは常に同じ赤外線放射エネルギーが出ているので、その物体表面を監視している赤外線センサ43a,43b,43cは、一定の電気信号を出力する。そして、この物体が比較的早い速度で移動したとき、赤外線センサ43a,43b,43cは、その物体表面から出ていた赤外線放射エネルギーを受けなくなり、替わりに、その物体が在った場所の表面から出ている赤外線放射エネルギーを受ける。これにより、赤外線センサ43a,43b,43cが出力する電気信号は大きく変化する。すなわち、赤外線センサ43a,43b,43cの出力する電気信号が大きく変動したときは、赤外線センサ43a,43b,43cの監視対象物が比較的早い速度で移動したと判断することができる。
本実施形態において、第1赤外線センサ43aは、第1センサ保持部42aに保持されており、第2赤外線センサ43bは、第2センサ保持部42bに保持されており、第3赤外線センサ43cは、第3センサ保持部42cに保持されている。図6および後述する図10に示されるように、第2センサ保持部42bに保持された第2赤外線センサ43bは、室内機2の正面左側の空間を向くように配置され、第3センサ保持部42cに保持された第3赤外線センサ43cは、室内機2の正面右側の空間を向くように配置されている。また、第1センサ保持部42aに保持された第1赤外線センサ43aは、室内機2の正面の空間を向くように配置されている。
本実施形態において、第1赤外線センサ43aは、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cと比べて検知感度が低いセンサである。すなわち、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cは、第1赤外線センサ43aと比べて、より遠距離にいる人の存否を検知することができる。
なお、室内機2の前面パネル20aに取り付けられた人検知センサユニット41は、赤外線センサ43a,43b,43cが露出しないように、前面がカバー(図示せず)で覆われている。
(2−4)制御部
図8は、制御部4のブロック図である。制御部4は、マイコン4a、メモリ4bおよび駆動回路4cを有している。マイコン4aは、第1赤外線センサ43a、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cから出力される電気信号の変化から、人の存否を判定する。マイコン4aは、その判定結果に基づいて、駆動回路4cに制御信号を出力する。駆動回路4cは、マイコン4aから出力される制御信号に基づいて、水平フラップ迫り出し機構駆動用モータ18aへ駆動パルスを出力して水平フラップ17を前後方向にスライドさせ、かつ、水平フラップ角度調整機構駆動用モータ18bへ駆動パルスを出力して水平フラップ17の傾斜角度を変更させる。制御信号の出力条件および出力形態は、メモリ4bに記憶されている。なお、制御部4は、室内ファンモータ14、および、フィルタ21を自動清掃する機構を駆動するモータへ駆動パルスを出力して、これらの動作を制御する機能を有する。
本実施形態において、第1赤外線センサ43a、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cは、室内を常時監視している。例えば、温度が安定している無人の部屋に人が入ってきたときは、赤外線センサ43a,43b,43cは、人体から発せられる赤外線放射エネルギーを受けるので、出力される電気信号が大きく変化する。制御部4は、赤外線センサ43a,43b,43cからの電気信号の変化を「人がいる」と認識させるプログラムを記憶することで、室内の人の存否を検知することができる。
赤外線センサ43a,43b,43cが出力した電気信号を、制御部4が処理して人の存否を判定する過程について説明する。図9は、第1赤外線センサ43a近傍のブロック図である。なお、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cの構造は、第1赤外線センサ43aの構造と基本的に同じであるので、説明は省略する。第1赤外線センサ43aは、主に、球面レンズ51と、受光素子52とを有する。球面レンズ51は、第1赤外線センサ43aの前面に配置され、第1赤外線センサ43aの検知領域にある物体から発せられた赤外線を集めるレンズである。受光素子52は、球面レンズ51によって集められた赤外線を受けて電気信号に変換する素子である。なお、本実施形態において、すべての赤外線センサ43a,43b,43cの球面レンズ51および受光素子52は、同一の仕様および性能を有している。
第1赤外線センサ43aの受光素子52は、制御回路53に接続されている。制御回路53は、制御部4のマイコン4aに接続されている。制御回路53は、受光素子52から出力された電気信号を処理する電気回路である。制御回路53は、主に、増幅器53aと、帯域フィルタ53bとを有する。増幅器53aは、受光素子52から出力された電気信号を増幅する。帯域フィルタ53bは、増幅器53aによって増幅された電気信号から、人体から発せられる赤外線に関する周波数成分を取り出す。そして、制御部4において、マイコン4aは、帯域フィルタ53bから出力された電気信号の電流や電圧などの値と、メモリ4bにあらかじめ記憶された閾値とを比較する。マイコン4aは、この比較結果に基づいて、第1赤外線センサ43aから出力された電気信号が、第1赤外線センサ43aの検知領域における人の存在を表しているか否かを判定する。なお、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cの受光素子52も、それぞれ別の制御回路53を介して、制御部4のマイコン4aに接続されている。
本実施形態において、第1赤外線センサ43aの球面レンズ51の表面には、遮光フィルム51aが貼り付けられている。第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cの球面レンズ51の表面には、遮光フィルム51aが貼り付けられていない。遮光フィルム51aは、球面レンズ51の表面が受ける赤外線光の一部を遮蔽して、受光素子52が受ける赤外線の光量を低減させる。これにより、受光素子52から出力される電気信号の電流や電圧などの値も低下するので、制御回路53から出力される電気信号も弱まる。その結果、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cの検知感度と比べて、第1赤外線センサ43aの検知感度が、相対的に低下する。すなわち、遮光フィルム51aは、第1赤外線センサ43aの検知感度を低下させる機能を有する。
(3)空気調和機の動作
冷房運転時では、四路切換弁33は、図2において実線で示す状態に保持される。圧縮機32から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四路切換弁33を介して室外熱交換器34に流入し、室外空気と熱交換して凝縮し液化する。液化した冷媒は、膨張弁35を通過する際に減圧され、さらに室内熱交換器12で室内空気と熱交換して蒸発する。そして、冷媒の蒸発によって冷却された室内空気は、室内ファン13によって室内へと吹き出され、室内を冷房する。また、室内熱交換器12で蒸発して気化した冷媒は、冷媒配管を通って室外機3に戻り、四路切換弁33およびアキュムレータ31を経て圧縮機32に吸い込まれる。
暖房運転時では、四路切換弁33は、図2において破線で示す状態に保持される。圧縮機32から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四路切換弁33を介して室内熱交換器12に流入し、室内空気と熱交換して凝縮し液化する。冷媒の凝縮によって加熱された室内空気は、室内ファン13によって室内へと吹き出され、室内を暖房する。室内熱交換器12において液化した冷媒は、冷媒配管を通って室外機3に戻る。室外機3に戻った冷媒は、膨張弁35を通過する際に減圧され、さらに室外熱交換器34で室外空気と熱交換して蒸発する。そして、室外熱交換器34で蒸発して気化した冷媒は、四路切換弁33およびアキュムレータ31を経て圧縮機32に吸い込まれる。
(4)人検知センサユニットの動作
図10および図11は、室内機2が設置された空間の上面図である。図12は、室内機2が設置された空間の側面図である。図12において、線FLは、室内機2が設置された空間の床面を表す。図10乃至図12は、人検知センサユニット41が人の存否を検知することができる範囲を表している。図10乃至図12において、第1検知領域R1は、第1赤外線センサ43aが人の存否を検知することができる領域であり、第2検知領域R2は、第2赤外線センサ43bが人の存否を検知することができる領域であり、第3検知領域R3は、第3赤外線センサ43cが人の存否を検知することができる領域である。図10において、第1検知領域R1、第2検知領域R2および第3検知領域R3は、それぞれ異なるハッチングで描かれている。
本実施形態において、第1検知領域R1、第2検知領域R2および第3検知領域R3のそれぞれは、他の2つの検知領域と重なっている領域を一部に有している。そのため、制御部4は、第1赤外線センサ43a、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cのどのセンサから出力された電気信号が変化したかに応じて、図11に示される領域R11〜R17の各領域における人の存否を検知することができる。
図11において、領域R11〜R17は、それぞれ実線で囲まれた領域である。領域R11は、第2検知領域R2の一部であって、第1検知領域R1および第3検知領域R3と重なっていない領域である。領域R12は、第2検知領域R2と第3検知領域R3とが重なった領域の一部であって、第1検知領域R1と重なっていない領域である。領域R13は、第3検知領域R3の一部であって、第1検知領域R1および第2検知領域R2と重なっていない領域である。領域R14は、第1検知領域R1と第2検知領域R2とが重なった領域の一部であって、第3検知領域R3と重なっていない領域である。領域R15は、第1検知領域R1と第2検知領域R2と第3検知領域R3とが重なった領域である。領域R16は、第1検知領域R1と第3検知領域R3とが重なった領域の一部であって、第2検知領域R2と重なっていない領域である。領域R17は、第1検知領域R1の一部であって、第2検知領域R2および第3検知領域R3と重なっていない領域である。
制御部4は、例えば、第2赤外線センサ43bからの電気信号のみが変化した場合に、領域R11に人がいると検知し、第1赤外線センサ43aおよび第2赤外線センサ43bからの電気信号のみが変化した場合に、領域R14に人がいると検知し、第1赤外線センサ43a、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cからの電気信号が変化した場合に、領域R17に人がいると検知する。
(5)空気調和機の特徴
本実施形態では、第1赤外線センサ43aの球面レンズ51の表面には、遮光フィルム51aが貼り付けられているので、第1赤外線センサ43aの検知感度は、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cの検知感度よりも低い。すなわち、第1赤外線センサ43aは、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cと比べて、室内機2からより遠距離にいる人を検知することができない。
本実施形態の人検知センサユニット41では、第1赤外線センサ43aは、室内機2から見て近距離にいる人を検知するセンサとして用いられ、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cは、室内機2から見て遠距離にいる人を検知するセンサとして用いられる。従って、本実施形態に係る空気調和機1は、室内機2から見て近距離にいる人と遠距離にいる人とを互いに区別して検知することができるので、快適な空気環境を実現することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る空気調和機について説明する。本実施形態の基本的な構成、動作および特徴は、第1実施形態に係る空気調和機と同一であるので、第1実施形態との相違点を主に説明する。第1実施形態と同一の構造および機能を有する要素には、同一の参照符号が用いられている。
本実施形態では、第1実施形態と異なり、第1赤外線センサ43aの球面レンズ51の表面には、遮光フィルム51aが貼り付けられていない。その代わりに、本実施形態では、第1赤外線センサ43aに接続される制御回路53は、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cに接続される制御回路53と比べて、より弱い電気信号を出力するように調整されている。これにより、第1赤外線センサ43a、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cが、それぞれ同じ光量の赤外線を受光した場合でも、制御部4が受け取る第1赤外線センサ43aからの電気信号の値は、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cからの電気信号の値よりも低くなる。その結果、第1赤外線センサ43aの検知感度は、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cの検知感度よりも低くなる。
従って、本実施形態に係る空気調和機1は、室内機2から見て近距離にいる人と遠距離にいる人とを互いに区別して検知することができるので、快適な空気環境を実現することができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係る空気調和機について説明する。本実施形態の基本的な構成、動作および特徴は、第1実施形態に係る空気調和機と同一であるので、第1実施形態との相違点を主に説明する。第1実施形態と同一の構造および機能を有する要素には、同一の参照符号が用いられている。
本実施形態では、第1実施形態と異なり、第1赤外線センサ43aの球面レンズ51の表面には、遮光フィルム51aは貼り付けられていない。その代わりに、本実施形態では、制御部4のマイコン4aは、第1赤外線センサ43aから出力された電気信号の値と、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cから出力された電気信号の値とを、異なる方法で処理するように調整されている。例えば、マイコン4aは、第1赤外線センサ43aから出力された電気信号の電流値が第1閾値より大きい場合に、第1赤外線センサ43aが人体を検知したと判定し、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cから出力された電気信号の電流値が第2閾値より大きい場合に、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cが人体を検知したと判定すると仮定する。この場合、第1閾値に、第2閾値よりも大きい値を設定してメモリ4bに記憶させておくことで、第1赤外線センサ43aが検知することができる赤外線光量の最小値を、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cのものよりも高くすることができる。その結果、第1赤外線センサ43aの検知感度を、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cの検知感度よりも低くすることができる。
従って、本実施形態に係る空気調和機1は、室内機2から見て近距離にいる人と遠距離にいる人とを互いに区別して検知することができるので、快適な空気環境を実現することができる。
<変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の具体的構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更可能である。以下、本発明の実施形態に対する適用可能な変形例について説明する。
(1)変形例A
本実施形態では、人検知センサユニット41は、第1赤外線センサ43a、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cの3つの赤外線センサを有し、かつ、第1赤外線センサ43aは、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cよりも上方に配置されているが、第1赤外線センサ43a、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cは、同じ高さ位置、または、ほぼ同じ高さ位置に配置されていてもよい。
(2)変形例B
本実施形態では、人検知センサユニット41は、第1赤外線センサ43a、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cの3つの赤外線センサを有するが、2つ、あるいは、4つ以上の赤外線センサを有してもよい。この場合、人検知センサユニット41は、本実施形態の第1赤外線センサ43aに相当する、室内機2から近距離にいる人の存否を検知する近距離検知用赤外線センサ、および、本実施形態の第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cに相当する、室内機2から遠距離にいる人の存否を検知する遠距離検知用赤外線センサの2種類の赤外線センサを有していればよい。この場合、近距離検知用赤外線センサは、遠距離検知用赤外線センサと比べて、検知感度が低いセンサである。
(3)変形例C
本実施形態において、第1赤外線センサ43aは、室内機2から近距離にある第1検知領域R1にいる人の存否を検知するセンサである。そして、第1赤外線センサ43aは、室内機2の運転時において、第1検知領域R1に水平フラップ17が入らないように、設置されることが好ましい。
図13は、図5の鎖線の位置で人検知センサユニット41を切断した場合における、人検知センサユニット41を含む室内機2全体の断面図である。本変形例では、図13に示されるように、水平フラップ17が室内機2の前方に向かって最大限迫り出したときでも、水平フラップ17の先端は、第1赤外線センサ43aの第1検知領域R1の下側境界DB1よりも下方に位置している。すなわち、水平フラップ17が第1赤外線センサ43aの第1検知領域R1に入らないように、第1赤外線センサ43aの高さ位置および傾斜角度があらかじめ設定されている。本変形例では、制御部4が、水平フラップ17を誤って検知してしまうことを防ぐことができる。
(4)変形例D
本発明の第1実施形態では、第1赤外線センサ43aの感度を低下させる手段として、球面レンズ51の表面に貼り付ける遮光フィルム51aが用いられる。本発明の第2実施形態では、第1赤外線センサ43aの感度を低下させる手段として、第1赤外線センサ43a専用の制御回路53が用いられる。本発明の第3実施形態では、第1赤外線センサ43aの感度を低下させる手段として、制御部4のマイコン4aは、第1赤外線センサ43aから出力された電気信号を、第2赤外線センサ43bおよび第3赤外線センサ43cから出力された電気信号と異なる方法で処理する。しかし、第1赤外線センサ43aの感度を低下させる手段として、本発明の第1実施形態乃至第3実施形態で用いられる手段を複数組み合わせて用いてもよい。
本発明に係る空気調和機は、室内機から見て近距離にいる人と遠距離にいる人とを互いに区別して検知することができる。
1 空気調和機
2 室内機
4 制御部
4a マイコン(電気エネルギー処理部材)
41 人検知センサユニット
43a 第1赤外線センサ(第1センサ)
43b 第2赤外線センサ(第2センサ)
43c 第3赤外線センサ(第3センサ)
51a 遮光フィルム(光量減少部材)
53 制御回路(電気エネルギー減少部材)
R1 第1検知領域
R2 第2検知領域
R3 第3検知領域
特開2009−85527号公報

Claims (7)

  1. 壁掛け型の室内機(2)の前面に取り付けられ、かつ、第1検知領域(R1)にいる人の存否を検知する第1センサ(43a)と、
    前記室内機の前面に取り付けられ、かつ、前記室内機に対して前記第1検知領域よりも離れた領域である第2検知領域(R2)にいる人の存否を検知する第2センサ(43b)と、
    前記第1センサおよび前記第2センサによって検知された人の存否に応じて運転を制御する制御部(4)と、
    を備え、
    前記第1センサは、前記第2センサよりも検知感度が低い、
    空気調和機。
  2. 前記第1センサの検知感度を低下させる感度低下手段をさらに備える、
    請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記感度低下手段は、前記第1センサが受光する光の光量を減少させる光量減少部材(51a)である、
    請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記感度低下手段は、前記第1センサが受光した光から、前記第1センサによって変換された電気エネルギーを減少させる電気エネルギー減少部材(53)である、
    請求項2に記載の空気調和機。
  5. 前記感度低下手段は、前記第1センサが受光した光から、前記第1センサによって変換された電気エネルギーを処理する電気エネルギー処理部材(4a)である、
    請求項2に記載の空気調和機。
  6. 前記第1センサおよび前記第2センサは、同一の仕様を有する、
    請求項2から5のいずれか1項に記載の空気調和機。
  7. 前記第2センサと同一の仕様を有し、かつ、前記室内機に対して前記第1検知領域よりも離れた領域である第3検知領域(R3)にいる人の存否を検知する第3センサ(43c)をさらに備え、
    前記第2センサは、前記室内機から見て左方向にいる人の存否を検知し、
    前記第3センサは、前記室内機から見て右方向にいる人の存否を検知する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の空気調和機。
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