JP2013062610A - 撮像システム - Google Patents
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Abstract
【課題】多様性に富んだ撮像条件のもとでストロボ光源による高速撮像に対応した撮像システムを提供すること。
【解決手段】撮像デバイスに画素周辺記録型撮像素子を用いたカメラ1にLED投光器2-1〜2-nからなるストロボ光源を組み合わせ、これらLED投光器2-1〜2-nをFrame Out Control ユニット4により、前記画素周辺記録型撮像素子のフレーム期間を周期として予め設定してあるパターンに従って個別に又は複数個ずつ発光させるようにし、被写体の照明状態が任意に変更できるようにしたもの。
【選択図】図1
【解決手段】撮像デバイスに画素周辺記録型撮像素子を用いたカメラ1にLED投光器2-1〜2-nからなるストロボ光源を組み合わせ、これらLED投光器2-1〜2-nをFrame Out Control ユニット4により、前記画素周辺記録型撮像素子のフレーム期間を周期として予め設定してあるパターンに従って個別に又は複数個ずつ発光させるようにし、被写体の照明状態が任意に変更できるようにしたもの。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮像デバイスに画素周辺記録型撮像素子を用いた撮像システムに係り、特に、ストロボ光源を用いて高速撮像に対応した撮像システムに関する。
例えば、爆発、燃焼、破壊、弾丸の発射状況や飛翔状況など、状態が短時間の間に大きく変化する現象、いわゆる高速現象を伴う被写体は、そのまま肉眼で観察しても像として捉えることは殆どできず、従って、現象の分析が極めて困難であり、このためには、例えば1フレームの撮像時間が1μ秒以下という高速度で被写体を撮像する必要がある。
しかしながら、従来から用いられている通常のCCD固体撮像デバイスによっては、このような高速度の撮像に対応するのは困難であった。
しかし、近年、ISIS(In-situStorage Image Sensor:画素周辺記録型撮像素子)と称されるCCD固体撮像デバイス、いわゆるISIS−CCDが実用化され、これによれば、高速度の撮像にも容易に対応できるようになっている(例えば特許文献1などを参照)。
また、近年は、LED(発光ダイオード)の性能向上も著しく、この結果、LEDランプによれば、高効率で、例えば1KWのキセノン放電ランプと同等の光量が半分以下の消費電力で実現でき、且つ長寿命で応答性にも優れ、極めて幅の狭いパルス状の光でも制御性よく発生させることができる光源が容易に得られる。
そこで、このLEDをストロボ光源として用い、光サンプリングより高速度撮像を可能にしたISIS−CCD撮像装置が従来から知られているが、このとき、ストロボ光源となるLEDを、撮像フレーム毎にパルス状に発光させることにより高速度撮像に対応している。
この場合、発光パルスの幅(閃光時間)が各撮像フレームにおける露光時間となり、従って、ここでパルス幅を1μ秒にすれば、各撮像フレームにおける露光時間は1μ秒になり、フレームレートが100万fps(フレーム/毎秒)の画像が、このとき用いたISIS−CCDの撮像フレーム数分、例えば144フレーム分、得られることになる。
上記従来技術は、ストロボ光源として用いたLEDの発光量制御に配慮がされておらず、撮像条件の選択に自由度が少ないという問題があった。
高速度撮像におけるフレームレートは、ユーザが撮像装置の性能範囲内で任意に決定できる。
しかしながら、高速度撮像にストロボ光源を用いた場合、被写体を含む画像の照度は、ストロボ光源の発光量(パルス発光1回当りの光量)により、フレームレートに関係なく決まる。
従って、ストロボ光源の発光量が一定で変えられない場合は、被写体の撮像条件を決めるパラメータとしてはフレームレートしかなく、このため従来技術は、撮像条件の選択に自由度が少ないという問題が生じてしまうのである。
本発明の目的は、多様な撮像条件のもとで、ストロボ光源による高速撮像に対応した撮像システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明においては、撮像デバイスに画素周辺記録型撮像素子を用いたカメラにストロボ光源を組み合わせて高速撮像に対応した撮像システムにおいて、前記ストロボ光源を少なくとも2台のLED投光器で構成し、これら少なくとも2台のLED投光器を、前記画素周辺記録型撮像素子のフレーム期間を周期として予め設定してあるパターンに従って個別に又は複数個ずつ発光させる制御手段が設けられ、前記予め設定してあるパターンの変更により前記ストロボ光源による被写体の照明状態が任意に変更できるようにする。
本発明では、ストロボ光源の発光量を各撮像フレームで同じにしたり、撮像フレーム毎に変化させたりできる。
この結果、本発明によれば、被写体の状態変化を同一の照度のもとでも、異なった照度のもとでも、任意の明るさの画像を取得することができる。
以下、本発明に係る撮像システムについて、図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明に係る撮像システムの一実施の形態で、この実施形態は、カメラ1とLED投光器2a〜2n、Rec/トリガユニット3、Frame Out Control(フレームアウトコントロール)ユニット4、それに調光ユニット5を備えている。
そこで、まず、カメラ1は、図2に示されているように、カメラヘッド10とCCU20を備え、これらをカメラケーブル30で接続したものである。ここで、CCUとはカメラ・コントロール・ユニット(カメラ制御ユニット:信号処理部)のことである。
そして、まず、カメラヘッド10は、撮像用のレンズ及びメカシャッタ(機械式シャッタ)を備えた光学部10Aと、ISIS−CCD及びその駆動部であるCCDドライバを備えた撮像部10B、CDS(Correlated Double Sampling)をN個(例えば8個)備えたCDS部10C、それにCCDドライバによるISIS−CCDの制御に必要な駆動パルスと転送パルス、それにFrame Out(フレームアウト)信号などを生成するTG部10Dの4ブロックで構成されている。
ここで光学部10Aのメカシャッタは、高速で撮像した信号電荷を外部に出力するまでの間遮光して入射光による影響を回避するためのものであり、通常開かれている。
高速撮像時、ISIS−CCDとしては、例えば撮像フレーム数が144フレームのものが用いられ、このISIS−CCDによる画像データの読み出しは、詳しくは後述するが、一般的なCCDの場合とは異なっている。
ISIS−CCDから読み出された画像データは、8並列に分割され、CDS部10Cの8個のCDSにより相関二重サンプリングが施された上でカメラケーブル30を介してCCU20に伝送される。
このときカメラヘッド10のTG部10Dは、プログラミングが可能なLSIデバイスであるFPGA(Field Programmable Gate Array)により構成されていて、Rec/トリガユニット3から入力されるR/T信号に応じて駆動パルスを生成し、これを撮像部10BのCCDドライバに供給する。これにより光学部10Aのメカシャッタが開かれた後、ISIS−CCDが動作し、画像蓄積と画像データの読み出しが可能になる。
また、この駆動パルスはカメラケーブル30を介してFrame Out Control ユニット4にFrame Out 信号として供給される。
そこで、Frame Out Control ユニット4は、このFrame Out 信号を使用し、後述するように発光制御を行う。
次に、CCU20は、A/D(アナログデジタル変換器)をn個(例えば8個)備えたADC部20Aと、2個のFPGAと複数個(例えば8個)のDPRAM(Dual Port RAM)及びSDRAM(Synchronous DRAM)とFIFOバッファを備えたソート・フォーマット変換部20B、RGB(RGB信号復調部)とガンマ補正部及び輪郭強調部を備えたプロセス部20C、それにY/Cマトリクス部からなる出力部20Dの4ブロックで構成されている。
そこで、カメラヘッド10からCCU20に供給された画像データは、ADC部20Aに入力され、ここで、A/Dによりデジタルデータに変換された上でソート・フォーマット変換部20Bに入力される。
このときカメラヘッド10から供給される画像データは、上記したように、8並列に分割され、撮像部10BからCDS部10Cの8個のCDSにより相関二重サンプリングが施されている。そこで、このADC部20Aも8個のA/Dを備え、8並列の画像データをデジタルデータに変換してソート・フォーマット変換部20Bに入力する。
このソート・フォーマット変換部20Bでは、ADC部20AのA/Dでデジタルデータに変換された映像信号をFPGAにより8個のDPRAMに書き込み、撮影イメージに合わせて読み出すことにより並び替えを行い、SDRAM上に各フレームの映像情報として格納し、所望のタイミングで所望の順序に従って読出し、プロセス部20Cに入力する。
プロセス部20Cでは、RGB処理して入力されたデータからRGB信号を復調し、ガンマ補正と輪郭強調などの処理を施し、出力部20DのY/CマトリクスによりNTSC信号に変換し、それを出力するのである。
図1に戻り、n台のLED投光器2-1、2-2、2-3〜2-nは、被写体にストロボ光を照射するための光源として設けられたもので、図3の実施形態の場合は、4個(図示したのは2個だけ)の並列接続した白色LEDを備え、図4の実施形態の場合は1個の大出力白色LEDを備え、これに所望の反射器を設けることにより投光器として構成したもので、各々が単独で、或いは同時にパルス発光動作し、被写体に所望のパルス幅で所望の光量のパルス光を所望のタイミングで照射し、これによりストロボ撮像が得られるようにする。
次に、Rec/トリガユニット3は、撮像部10BのISIS−CCDによる録画動作(画素電荷の蓄積転送動作)を開始させるためのRec 信号を発生する手段と、録画動作終了後にISIS−CCDの画素電荷を読み出して画像データとするためのトリガ信号を発生する手段とを備えたユニットである。ここで、まず、Rec 信号とは、被写体に撮像対象となる高速現象が発現する前の所望のタイミングで発生される信号のことであり、トリガ信号とは、対象となる被写体に高速現象が発現したタイミング、又は発現入力から僅かに遅れたタイミングで発生される信号のことである。
Rec/トリガユニット3は、例えば撮像対象となる高速現象が爆発の場合は、当該爆発をもたらす爆薬のフューズに点火した時点でRec 信号を発生させるスイッチ(例えば押しボタンスイッチ)や、前記爆薬による爆発が発現したことを検知するセンサ、例えば気圧センサ、音響センサ、光センサ(又はそれに所望の遅延を与える回路を接続したもの)などのトリガ信号を発生する手段である。
そして、このことの当然の結果として、トリガ信号は、Rec 信号が発生した後で発生されることになる。
次に、Frame Out Control ユニット4は、各フレーム期間において、n個設けられているLED投光器2-1、2-2、2-3〜2-nの何れを発光させるのか選択する働きをするもので、このためカメラ1からFrame Out 信号を入力し、図3の実施形態の場合は、図示のように、n個のMOSFETからなる高速スイッチング素子Q1〜Qnを用い、図4の実施形態の場合は、図示のように、n個の、例えば74AC04として知られている高速高出力論理バッファIC1〜ICnを用い、これらを複数のフレーム期間において所望の周期的なパターンに従って交互に、或いは同時にON/OFFできるように構成してある。
このため、このFrame Out Control ユニット4には、図示していない発光パターン制御手段が備えられ、これによりスイッチング素子Q1〜Qn(図3の場合)、又はIC1〜ICn(図4の場合)が所望のパターンに従ってON/OFF制御されるように構成されている。
そして、このときの所望のパターンについては、これも図示していない入力設定手段により、予め人為的に設定できるようにしてある。
なお、このときの所望のパターンについては後述するが、ここで前述の発光パターン制御手段については、例えばFPGAに所望のプログラムを搭載したものを用い、これにマンマシーンインターフェースとしてキーボードなどの入力機器を接続してやればよい。
最後に調光ユニット5は、+16Vの電源VH(図3の場合)、又は+5Vの電源Vcc (図4の場合)から給電されているn個の定電流源Icc 1〜Icc nを備えたもので、これにより、LED投光器2-1〜2-nの夫々に、各々の仕様で決められている電流値の定電流を供給する働きをする。
次に、この実施形態の動作について、図5のタイミングチャートを用いて説明する。
いま、メカシャッタを開いた後の或る時点t1 において、Rec/トリガユニット3からRec 信号がカメラ1に入力されたとする。
そうすると、この時点t1 でTG部10Dから駆動パルスが出力され、この結果、カメラの録画が開始される。
このカメラの録画においては、ISIS−CCDの各画素の電荷が、当該ISIS−CCDの各画素に直結された144段のメモリの最初のセルから駆動パルス毎に順次、バケツリレー式に次のセルに転送されてゆき、144フレーム分の全てメモリのセルに電荷が記憶された後は、最後のセルから電荷が順次押し出され、ISIS−CCD内のFDAを経由して外部に出力される。
この動作は、Rec 信号が入力されてからトリガ信号が入力されるまで繰り返えされ、これによりトリガ信号が入力されるまで常時、ISIS−CCDの144段あるメモリは、順次、記憶内容が更新されていることになる。
このときの駆動パルスは、図5に示すように、矩形波の繰り返しからなるパルスで、その周波数とパルス幅はカメラ1に設定されたフレームレートによって決まる。
例えばフレームレートが1000fpsに設定された場合は周波数が1kHzでパルス幅は1/2mSになり、100万fpsに設定したときは1MHzと1/2μSになる。
そこで、いま、一例として、カメラ1のフレームレートを100万fpsに設定したとすると、駆動パルスの周波数は1MHzになり、パルス幅は1μSになる。
そして、この駆動パルスは、上記したように、ISIS−CCDの録画に使用されるが、この実施形態においては、更にFrame Out 信号として、カメラ1からFrame Out Control ユニット4に入力され、LED投光器2−1〜2−nの発光制御に使用される。なお、この発光制御についての詳細は後述する。
次に、時点t1 の後の或る時点tN で、今度はRec/トリガユニット3からトリガ信号がカメラ1に入力されたとする。
そうすると、この時点tN でTG部10Dは駆動パルスの発生を停止し、この結果、ISIS−CCDの録画がこの時点tN で停止される。
そこで、このときISIS−CCDの144段のメモリに蓄積されていた電荷は、そのまま144フレームの画像データとして保持される。
従って、この144フレームの画像データについては、読出パルスをISIS−CCDの144段のメモリに供給してやれば、取り出すことができる。
このとき時点tN 以降の任意の時点において、図示のように、トリガ信号が入力される時点tN 以前の144フレームから時点tN 以後の144フレームまでの間で任意のフレームを選択して出力することができ、この結果、高速度撮像による被写体の画像をデータとして得ることができる。
<実施形態1>
次に、このときのFrame Out Control ユニット4によるLED投光器2-1〜2-nの発光制御について説明する。
次に、このときのFrame Out Control ユニット4によるLED投光器2-1〜2-nの発光制御について説明する。
ここで、まず、この実施形態においては、LED投光器2-nのnを4としている。つまり、4台のLED投光器2-1〜2-4を用いている。
そして、これら4台のLED投光器をFrame Out 信号の各パルスにより1個ずつ順番に、Frame Out 信号の4個のパルスを周期としてサイクリックに繰り返すパターンに従って発光させるようにしてある。
そして、このため、Frame Out Control ユニット4内の発光パターン制御手段には、上記のパターンによる4台のLED投光器2-1〜2-4の発光制御に必要なプログラムが格納してある。
図5により詳しく説明すると、まず、時点t1 でFrame Out 信号が発生され、この時点t1 でFrame Out 信号の最初のパルス、つまり1番目のパルスが現れる。
そこで、Frame Out Control ユニット4内の発光パターン制御手段は、まず、この1番目のパルスに同期して発光パルスLED1を生成する。
次に、Frame Out 信号の2番目のパルスが発生した時点t2 では発光パルスLED2を生成し、次いで、3番目のパルスが発生した時点t3 では発光パルスLED3を生成し、更に、4番目のパルスが発生した時点t4 では発光パルスLED4を生成する。
そして、この4番目のパルスが発生した時点t4 以後は、次の時点t5 で再び発光パルスLED1から発光パルスLED4までの生成に戻り、この動作をFrame Out 信号が消滅する時点tN まで順次繰り返すのである。
このときに生成された発光パルスLED1〜発光パルスLED4は、それぞれFrame Out Control ユニット4のスイッチング素子Q1〜Qn(図3の場合、但しn=4)、又はIC1〜ICn(図4の場合、同じくn=4)に供給される。この結果、4台のLED投光器2-1〜2-4が、上記した発光パターン、すなわち4台のLED投光器2-1〜2-4をFrame Out 信号の各パルス毎に1個ずつ、順番に発光するという発光パターンにより発光し、被写体にストロボ光を照射することになる。
従って、この実施形態によれば、4台のLED投光器2-1〜2-4がフレーム毎に1個ずつサイクリックに発光することになり、各フレームで均等な光量によるストロボ照明を与えらることができる。
ここで、このときのLED投光器2-1〜2-4の各々による光量は、図3の実施形態の場合、+16Vの電源VHから給電される4個の白色LEDによる光量となり、図4の実施形態の場合は、+5Vの電源VCC から給電される1個の白色LEDによる光量となるので、図3の実施形態の場合、図4の実施形態の4倍の光量になる。
従って、この実施形態によれば、この1倍と4倍の範囲で任意の光量によるストロボ照明が各フレームで均等に得られることになり、この結果、被写体の状態変化を同一の照度のもとで映像化することができる。
また、この実施形態の場合、4台のLED投光器2-1〜2-4が用いられているため、被写体に対する光の照射方向をLED投光器の設置状態に応じて変えることができ、一方向からの照明に限らず、シルエット照明や斜め方向照明などによる撮像が任意に選択できるので、高速現象の解析の自由度を高めることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の他の実施形態の動作について、図6のタイミングチャートにより説明する。
次に、本発明の他の実施形態の動作について、図6のタイミングチャートにより説明する。
ここで、まず、この実施形態2では、LED投光器2-nのnを7とし、7台のLED投光器2-1〜2-7を用いたものであり、その他の構成は上記した実施形態1の場合と同じである。
そして、これら7台のLED投光器の中で、まず、LED投光器2-1は、Frame Out 信号の第1番目のパルスと第5番目のパルスにより発光させ、次に、LED投光器2-2とLED投光器2-5は、対をなしてFrame Out 信号の第2番目のパルスにより発光させ、更に、LED投光器2-3とLED投光器2-6及びLED投光器2-7は、3個一緒になってFrame Out 信号の第3番目のパルスにより発光させ、LED投光器2-4は、Frame Out 信号の第4番目のパルスにより発光させ、これらの発光を、Frame Out 信号の4個のパルスを周期としてサイクリックに繰り返すパターンにしてある。
このため、Frame Out Control ユニット4内の発光パターン制御手段には、上記のパターンによる7台のLED投光器2-1〜2-7の発光制御に必要なプログラムが格納してある。
図6により詳しく説明すると、まず、時点t1 でFrame Out 信号が発生され、この時点t1 でFrame Out 信号の最初のパルス、つまり1番目のパルスが現れる。
そこで、Frame Out Control ユニット4内の発光パターン制御手段は、まず、この1番目のパルスに同期して発光パルスLED1を生成する。
次に、Frame Out 信号の2番目のパルスが発生した時点t2 では発光パルスLED2と発光パルスLED5を生成し、次いで、3番目のパルスが発生した時点t3 では発光パルスLED3と発光パルスLED6及び発光パルスLED7を生成し、更に、4番目のパルスが発生した時点t4 では発光パルスLED4を生成する。
そして、この4番目のパルスが発生した時点t4 以後は、次の時点t5 で再び上記した発光パルスLED1から発光パルスLED7までの生成に戻り、この動作をFrame Out 信号が消滅する時点tN まで順次繰り返す。
こうして生成された発光パルスLED1〜発光パルスLED7は、それぞれFrame Out Control ユニット4のスイッチング素子Q1〜Qn(但し図3の場合、n=7)、又はIC1〜ICn(図4の場合、同じくn=7)に供給され、この結果、7台のLED投光器2-1〜2-7が、上記した発光パターンにより発光し、被写体にストロボ光を照射することになる。
従って、この実施形態2によれば、7台のLED投光器2-1〜2-7がフレーム毎に異なった台数でサイクリックに発光することになり、この結果、各フレームで任意に設定した台数のLED投光器により、各々異なった光量によるストロボ照明が与えられるので、多様な明るさの画像を取得することができ、高速現象の解析の自由度を高めることができる。
また、このときのLED投光器2-1〜2-7の各々による光量は、図3の場合、+16Vの電源VHから給電される4個の白色LEDによる光量となり、図4の場合は、+5Vの電源VCC から給電される1個の白色LEDによる光量となるので、図3の場合、図4の4倍の光量になる。
従って、この実施形態2によれば、この1倍と4倍の範囲で任意の光量によるストロボ照明が各々のフレーム毎に異なって得られることになり、この結果、被写体の状態変化を異なった照度のもとで映像化することができる。
また、この実施形態2の場合も複数台、つまり7台のLED投光器2-1〜2-7が用いられているため、被写体に対する光の照射方向がLED投光器の設置状態に応じて変えることができ、一方向からの照明に限らず、シルエット照明や斜め方向照明などによる撮像が任意に選択できるので、高速現象の解析の自由度を高めることができる。
<実施形態3>
ここで、以上に説明した実施形態においては、Frame Out Control ユニット4から出力される発光パルスLED1〜LEDnのパルス幅は、何れの場合も一定で、Frame Out 信号と同じになるようにしてあるため、LED投光器2-1〜2-nにより発光されるストロボ光のパルス幅もFrame Out 信号と同じ幅になる筈であるが、実際には多少広くなってしまう。
ここで、以上に説明した実施形態においては、Frame Out Control ユニット4から出力される発光パルスLED1〜LEDnのパルス幅は、何れの場合も一定で、Frame Out 信号と同じになるようにしてあるため、LED投光器2-1〜2-nにより発光されるストロボ光のパルス幅もFrame Out 信号と同じ幅になる筈であるが、実際には多少広くなってしまう。
これはLEDにTurn-off(ターンオフ)遅延特性があるためである。
ところで、ストロボ光のサンプリング機能による高速変化状態の写し止め撮像(高速移動体を撮像する際に、シャッタースピードを速くして、フレのない画像を撮像する手法)においては、画像のズレがストロボ光のパルス幅に依存し、パルス幅を狭くすればズレが減少するので分解能が向上する。
そこで、以下、LED投光器2-1〜2-nによるストロボ光のパルス幅をFrame Out 信号のパルス幅よりも狭くできるようにした実施形態について説明する。
まず、図7は、図5により説明した実施形態をベースにした実施形態3のタイミングチャートであり、この場合、図示のように、図5のタイミングチャートにおけるFrame Out 信号の下に内部クロックを付加したものになっている。
この内部クロックは、Frame Out Control ユニット4に備えられているクロック源により生成されるが、このときのフレームレートについては100万fpsに設定されているものとすると、Frame Out 信号の周波数は1MHzでパルス幅は1/2μSになっている。
そこで、この実施形態では、まず、内部クロックの周波数を27MHzとする。そして、その上でFrame Out Control ユニット4は、この内部クロックを分周し、図7に示されているように、Frame Out 信号のパルスの立ち下がりに同期した立ち下がりが30nSの細いパルスを論理演算により生成し、発光パルスLED1〜LED4とする。
そうすると、この場合、発光パルスLED1〜LED4は、何れも図示の通りTurn-off遅延分進相された状態で立ち下がるようになって、LEDのTurn-off遅延特性による遅れが補償される。
従って、この実施形態3によれば、LED投光器2-1〜2-4によるストロボ光のパルス幅がFrame Out 信号のパルス幅よりも広くなる虞がなくなり、分解能の低下を抑えることができる。
次に、図8は、図6により説明した実施形態をベースにした場合の実施形態3のタイミングチャートであり、この場合も図示のように、図6のタイミングチャートにおけるFrame Out 信号の下に内部クロックを付加したものになっている。
そして、この実施形態においても、Frame Out Control ユニット4は、内部クロックを分周し、図8に示されているように、Frame Out 信号のパルスの立ち下がりに同期した立ち下がりが30nSの細いパルスを論理演算により生成され、発光パルスLED1〜LED7とすることになる。
そこで、この場合も、発光パルスLED1〜LED7は、何れも図示の通りTurn-off遅延分進相された状態で立ち下がるようになって、LEDのTurn-off 遅延特性による遅れが補償され、従って、この実施形態3によってもLED投光器2-1〜2-7によるストロボ光のパルス幅がFrame Out 信号のパルス幅よりも広くなる虞がなくなるので、分解能の低下を抑えることができる。
本発明は、超高速現象の分析に利用することができる。
1 カメラ
2a〜2n LED投光器
3 Rec/トリガユニット
4 Frame Out Control(フレームアウトコントロール)ユニット
5 調光ユニット
10 カメラヘッド
20 CCU(信号処理部)
30 カメラケーブル
2a〜2n LED投光器
3 Rec/トリガユニット
4 Frame Out Control(フレームアウトコントロール)ユニット
5 調光ユニット
10 カメラヘッド
20 CCU(信号処理部)
30 カメラケーブル
Claims (1)
- 撮像デバイスに画素周辺記録型撮像素子を用いたカメラにストロボ光源を組み合わせて高速撮像に対応した撮像システムにおいて、
前記ストロボ光源を少なくとも2台のLED投光器で構成し、
これら少なくとも2台のLED投光器を、前記画素周辺記録型撮像素子のフレーム期間を周期として予め設定してあるパターンに従って個別に又は複数個ずつ発光させる制御手段が設けられ、
前記予め設定してあるパターンの変更により前記ストロボ光源による被写体の照明状態が任意に変更できるように構成されていることを特徴とする撮像システム。
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Cited By (1)
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JP7464431B2 (ja) | 2020-04-07 | 2024-04-09 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | 撮影制御システムおよび撮影制御プログラム |
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