JP2001215579A - 撮像装置及びそのストロボ制御方法 - Google Patents

撮像装置及びそのストロボ制御方法

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JP2001215579A
JP2001215579A JP2000022789A JP2000022789A JP2001215579A JP 2001215579 A JP2001215579 A JP 2001215579A JP 2000022789 A JP2000022789 A JP 2000022789A JP 2000022789 A JP2000022789 A JP 2000022789A JP 2001215579 A JP2001215579 A JP 2001215579A
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leds
image pickup
signal
light
light emission
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JP2000022789A
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Akio Hashimoto
晃男 橋本
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ストロボの光源として複数のLEDを用いなが
ら、それを構成する個々のLEDに負担をかけず、且つ
高い自由度で発光状態を制御する。 【解決手段】撮像タイミングに同期して、撮像対象に向
けて設けられた複数個のLEDを露光時間に対応した発
光強度、点灯間隔及び点灯回数で循環的に点灯駆動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボ撮影の発
光素子としてLEDを用いた撮像装置及びこの装置で適
用されるストロボ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、広く一般に普及しているデジタル
カメラのストロボ装置としては、大容量のコンデンサに
蓄積した電荷をキセノン管等の放電管で瞬間的に放電さ
せることにより閃光を得るようにしているものが多く、
またごく一部のモノクロ撮影専用の機種にあっては、複
数の赤色LEDを同時に発光させる構造を有しているも
のもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大容量
のコンデンサと放電管を用いたストロボ装置は、該コン
デンサが大型となるためにその配置位置が制限される、
電力の消費が大きく電源となる電池の消耗が激しい、製
造コストが高くなってしまう、等々の多くの不具合を有
している。
【0004】一方、上記赤色LEDを用いたものは、1
つのLEDで得られる光量が限られているため、所定の
光量を得るために多数個を配置する必要が生じるが、そ
のためにやはり製造コストの上昇を招くと共に、携帯使
用が前提で小型化が要求されるデジタルカメラでは、大
きなサイズとなるストロボ装置を配置すべき位置を見出
だすのが困難であった。
【0005】また、少ない数のLEDで所定の光量を得
るためにLEDの駆動電流を高くすることも考えられる
が、LEDに大電流を長時間に渡って流すと寿命が極端
に短くなってしまい、好ましくない。
【0006】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、ストロボの光源と
して複数のLEDを用いながら、それを構成する個々の
LEDに負担をかけず、且つ高い自由度で発光状態を制
御することが可能な撮像装置及びこの装置で適用される
ストロボ制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
撮像対象に向けて設けられた複数個のLEDと、撮像タ
イミングに同期して上記複数個のLEDを露光時間内に
順次点灯駆動する駆動制御手段とを具備したことを特徴
とする。
【0008】上記のような構成とすれば、ストロボの光
源を構成する個々のLEDでの1回の点灯時間をごく短
いものとしながら、発光強度、点灯間隔及び点灯回数を
可変して露光時間中に複数のLEDで循環的に点灯させ
るようにしたため、LEDに負担をかけずに所望の点灯
状態を得ることができる。
【0009】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記複数個のLEDは所定の点灯間隔
で循環的に点灯することを特徴とする。
【0010】このような構成とすれば、上記請求項1記
載の発明の作用に加えて、LEDの構成個数に応じた、
より明るいストロボとすることができる。
【0011】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記複数個のLEDは少なくとも赤色
で点灯するもの、緑色で点灯するもの、及び青色で点灯
するものの3個を含むことを特徴とする。
【0012】このような構成とすれば、上記請求項1記
載の発明の作用に加えて、LEDによる白色ストロボ光
源を実現することができる。
【0013】請求項4記載の発明は、上記請求項3記載
の発明において、上記駆動制御手段は、上記複数個のL
EDの個々の点灯時間を加減して色温度調整を行なうこ
とを特徴とする。
【0014】このような構成とすれば、上記請求項3記
載の発明の作用に加えて、ストロボの点灯状態によって
も色温度調整を行なうことができるため、撮像の段階で
ホワイトバランス調整を行ない、撮像後の画像信号処理
を簡略化することができる。
【0015】請求項5記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、撮像エリアをライン単位で順次走査し
ながら露光を行なう撮像素子を用いた撮像装置であっ
て、上記駆動制御手段は、撮像素子の第1ラインの露光
時間と最終ラインの露光時間との重複期間中に上記複数
個のLEDを点灯駆動することを特徴とする。
【0016】このような構成とすれば、上記請求項1記
載の発明の作用に加えて、撮像素子の全画素に対して均
一の光量を与えることができ、得られる画像の画質の低
下を防ぐことができる。
【0017】請求項6記載の発明は、撮像タイミングに
同期して複数個のLEDを露光時間内に順次点灯駆動す
ることを特徴とする。
【0018】このような方法とすれば、ストロボの光源
を構成する個々のLEDでの1回の点灯時間をごく短い
ものとしながら、発光強度、点灯間隔及び点灯回数を可
変して露光時間中に複数のLEDで循環的に点灯させる
ようにしたため、LEDに負担をかけずに所望の点灯状
態を得させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明をモノクロのデジタル
カメラに適応した場合の実施の一形態について図面を参
照して説明する。
【0020】図1はその回路構成を示すもので、10が
デジタルカメラである。このデジタルカメラ10は、記
録モードと再生モードとを設定可能であり、記録モード
の状態においては、被写体像がレンズ11の後方に配置
された撮像素子としてのCMOSエリアセンサ12上に
結像される。
【0021】このCMOSエリアセンサ12は、光電変
換により得たアナログ値の画像信号を一定周期毎に1画
面単位で出力するもので、その画像信号はA/D変換器
(A/D)13でデジタルデータに変換され、画像処理
回路14で規定の画像処理が施されて輝度信号よりなる
画像信号がDMA(Direct Memory Ac
cess)コントローラ15に出力される。
【0022】DMAコントローラ15は、画像処理回路
14の出力する画像信号を、同じく画像処理回路14で
得られる同期信号、メモリ書込みイネーブル、クロック
出力を用いて一度DMAコントローラ15内部のバッフ
ァに書込み、DRAMインタフェース(I/F)16を
介してDRAM17にDMA転送を行なう。
【0023】制御部18は、CPUとその各種動作プロ
グラム等を固定記憶したROM、制御データ等を一時記
憶するRAMなどから構成されるもので、上記画像信号
のDRAM17へのDMA転送終了後に、この画像信号
をDRAMインタフェース16を介してDRAM17よ
り読出し、VRAMコントローラ19を介してVRAM
20に書込む。
【0024】デジタルビデオエンコーダ(以下「ビデオ
エンコーダ」と略称する)21は、上記画像信号をVR
AMコントローラ19を介してVRAM20より定期的
に読出し、これらのデータを元にビデオ信号を発生して
表示部22に出力する。
【0025】この表示部22は、例えばバックライト付
の液晶表示パネルとその駆動回路とで構成され、カメラ
の背面側に配設されて、記録モード時にはEVF(El
ectronic View Finder:電子ビュ
ーファインダ)として機能するもので、ビデオエンコー
ダ21からのビデオ信号に基づいた表示を行なうこと
で、その時点でVRAMコントローラ19から取込んで
いる画像信号に基づく画像を表示することとなる。
【0026】そして、このように表示部22にその時点
での画像がリアルタイムに表示されている状態で、記録
保存を行ないたいタイミングでキー入力部23を構成す
るシャッタキーを操作すると、トリガ信号を発生する。
【0027】制御部18は、このトリガ信号に応じてそ
の時点でCMOSエリアセンサ12から取込んでいる1
画面分の画像信号のDRAM17へのDMA転送の終了
後、もう1画面分の画像信号を同様にDRAM17へD
MA転送させ、それからCMOSエリアセンサ12から
のDRAM17への経路を停止し、記録保存の状態に遷
移する。
【0028】この記録保存の状態では、制御部18がD
RAM21に書込まれている最後の1フレーム分の画像
信号をDRAMインタフェース16を介して縦8画素×
横8画素の基本ブロックと呼称される単位で読出してJ
PEG回路24に書込み、このJPEG回路24でAD
CT(Adaptive Discrete Cosi
ne Transform:適応離散コサイン変換)、
エントロピ符号化方式であるハフマン符号化等の処理を
施して圧縮し、圧縮した符号データを該JPEG回路2
4から読出して、このデジタルカメラ10の記録媒体と
なる、不揮発性メモリであるフラッシュメモリ25に書
込む。
【0029】そして、1フレーム分の画像信号の圧縮処
理及びフラッシュメモリ25への全圧縮データの書込み
終了に伴なって、制御部18は再度CMOSエリアセン
サ12からDRAM17への経路を起動する。
【0030】なお、制御部18は、上記トリガ信号に対
し、最後の1画面分の画像信号をCMOSエリアセンサ
12より得るのに同期してLED駆動制御回路26に垂
直同期信号VD及び基準クロックを含む各種制御信号を
出力し、LED駆動制御回路26に接続されている複
数、例えば3個の赤色LED27a〜27cをその時点
のCMOSエリアセンサ12での露光時間に対応した発
光強度、点灯間隔及び点灯回数で循環的に点灯駆動させ
る。
【0031】また、上記キー入力部23は、上述したシ
ャッタキーの他に、記録(REC)モードと再生(PL
AY)モードとを切換える録/再モード切換えキー、再
生モード時の画像選択等を行なうためのカーソルキーや
エンターキー等から構成され、キー操作に伴なう信号は
直接制御部18へ送出される。
【0032】シャッタキーは、2段階の押圧操作を行な
うものとし、一般の撮影においては1段階目の半押し状
態で、AF(オートフォーカス)及びAE(自動露光)
の各実行値をロックして撮影に備え、2段階目の全押し
状態で、上述したトリガ信号を出力しての撮影動作に随
時移行するものである。
【0033】また、再生モードでは、制御部18はCM
OSエリアセンサ12からDRAM17への経路を停止
し、キー入力部23でのキー操作に応じて制御部18が
フラッシュメモリ25から特定の1フレーム分の符号デ
ータを読出してJPEG回路24に書込み、JPEG回
路24で伸長処理を行なって得られた縦8画素×横8画
素の基本ブロック単位に、VRAMコントローラ19を
介してVRAM20へ1フレーム分のYUVデータを展
開記憶させる。
【0034】すると、ビデオエンコーダ21は、VRA
M20に展開記憶されている1フレーム分の画像データ
を元にビデオ信号を発生し、表示部22で表示させる。
【0035】次に図2及び図3を用いて上記LED駆動
制御回路26内の詳細な回路構成について説明する。
【0036】図2は、上記制御部18から与えられる各
種制御信号に基づいて各種タイミング信号を生成する回
路の構成を示す。同図で、上記垂直同期信号VD及び基
準クロックはカウンタ31に入力される。
【0037】このカウンタ31は、垂直同期信号VDに
基づいて基準クロックをカウントすることで、垂直同期
信号VDから何H(1H:CMOSエリアセンサ12の
スキャン駆動で1水平ラインに要する時間)が経過した
かを表わす20ビットのカウンタ出力をコンパレータ3
2,33、セレクタ34〜36に送出する。
【0038】コンパレータ32は、カウンタ31の出力
を制御部18に与えられる設定比較値と一致比較し、一
致したと判断した時点でストロボ発光開始トリガ信号L
EDSTRを出力する。
【0039】コンパレータ33は、カウンタ31の出力
を制御部18に与えられる設定比較値と一致比較し、一
致したと判断した時点でストロボ発光終了トリガ信号L
EDSTOPを出力する。
【0040】セレクタ34〜36は、それぞれカウンタ
31の出力に基づいて上記赤色LED27a〜27cを
順次選択的に駆動するための選択クロックSELCLK
1〜3を生成するもので、その生成タイミングはSEL
CLK1、SELCLK2、SELCLK3の順とな
る。
【0041】図3は、同じくLED駆動制御回路26に
設けられる、上記ストロボ発光開始トリガ信号LEDS
TR、ストロボ発光終了トリガ信号LEDSTOP、及
び選択クロックSELCLK1〜3と、制御部18によ
り与えられるリセット信号RESETとにより上記赤色
LED27a〜27cの駆動制御信号を生成する回路
と、その駆動制御信号に基づいて実際に赤色LED27
a〜27cを駆動する回路との構成を示すものである。
【0042】同図に示すように、上記ストロボ発光開始
トリガ信号LEDSTRとストロボ発光終了トリガ信号
LEDSTOPとがオア回路41を介してフリップフロ
ップ(以下「F/F」と略称する)42のクロック端子
CKに与えられ、またリセット信号RESETがこのF
/F42のリセット端子Rに与えられる。そして、この
F/F42の正転出力端子Qからの信号がF/F43,
44,46,47それぞれのリセット端子Rに与えられ
る。
【0043】F/F43では、選択クロックSELCL
K1が遅延入力端子Dに、選択クロックSELCLK2
がクロック端子CKに与えられるもので、その正転出力
端子Qからの信号はF/F44の遅延入力端子DとEX
−オア回路45とに出力される。
【0044】また、F/F44の正転出力端子Qからの
信号もEX−オア回路45に出力される。そして、EX
−オア回路45の出力が赤色LED27aを駆動制御す
るための信号LED1として駆動回路51のNPNタイ
プのトランジスタTr1のベースに与えられると共に、
F/F46の遅延入力端子Dにも与えられる。
【0045】F/F46は、上記選択クロックSELC
LK3がクロック端子CKに与えられ、その正転出力端
子Qからの信号が赤色LED27bを駆動制御するため
の信号LED2として駆動回路51のNPNタイプのト
ランジスタTr2のベースに与えられると共に、F/F
47の遅延入力端子Dにも与えられる。
【0046】F/F47も同様に、上記選択クロックS
ELCLK3がクロック端子CKに与えられ、その正転
出力端子Qからの信号が赤色LED27cを駆動制御す
るための信号LED3として駆動回路51のNPNタイ
プのトランジスタTr3のベースに与えられる。
【0047】赤色LED27a〜27cはそれぞれ、そ
のアノードに抵抗R1〜R3を介して電源電圧+9
[V]が印加され、カソードが上記トランジスタTr1
〜Tr3のコレクタに接続されるもので、各トランジス
タTr1〜Tr3のエミッタは接地される。
【0048】次に上記実施の形態の動作について説明す
る。
【0049】図4は上記赤色LED27a〜27cの点
灯駆動タイミングを説明するためのもので、図中のVR
RはCMOSエリアセンサ12の各画素分の信号が出力
される区間、ESRは同各画素の露光開始タイミングを
示す。
【0050】CMOSエリアセンサ12の全画素を用い
た露光を開始する時点で図3の各F/F43,44,4
6,47のリセットを解除し、発光を開始するべくスト
ロボ発光開始トリガ信号LEDSTRが出力されるよう
に、図2のコンパレータ32には予め制御部18により
設定比較値が供給されている。
【0051】同様に、上記ストロボ発光開始トリガ信号
LEDSTRから所定の時間幅が経過し、最初の1ライ
ン分のデータが電圧値に変換されて出力される前に赤色
LED27a〜27cによる一連の点灯を終了させるべ
くストロボ発光終了トリガ信号LEDSTOPが出力さ
れるように、図2のコンパレータ33にも予め制御部1
8により設定比較値が供給されている。
【0052】上記選択クロックSELCLK1,2は、
1番目の赤色LED27aが点灯(オン)する場合の時
間幅とデューティ比、すなわち点灯オン/オフの周波数
特性とを決定するもので、選択クロックSELCLK1
を選択クロックSELCLK2に同期してF/F43,
44で順次遅延出力させ、これらF/F43,44の各
出力をEX−オア回路45でゲート制御することで、ト
ランジスタTr1をオンさせて赤色LED27aを点灯
させるための信号LED1を得ている。
【0053】この信号LED1をF/F46,47で選
択クロックSELCLK3に同期させてタイミングをず
らして出力させることにより同様の信号LED2,3を
得ることができるもので、結果として赤色LED27
a,27b,27cの順序で連続して点灯することとな
る。
【0054】こうして図4(3)〜(5)に示すよう
に、3個の赤色LED27a〜27cを順次時間的に重
複することなく、且つ間隔を空けずに連続して点灯駆動
させることにより、見かけ上は1つのLEDが図4
(2)に「擬似LED」として示す如く時間幅αだけ点
灯発光することとなる。
【0055】これにより、赤色LED27a〜27cの
それぞれにおいては、短く点灯時間幅を充分短いものと
しながらも、全体として充分な光量を得ることができ、
各赤色LED27a〜27cに対して連続して大電流を
流さずにすむ。
【0056】一般にLEDでは、流れる電流が大きくな
るほど発光時の光量も多くなるが、オン/オフの周波数
特性を可変した場合の、発光オンのパルス幅と許容パル
ス電流との関係から、大電流を流すためには発光オンの
パルス幅を短くする必要があり、且つ上記オン/オフの
周波数特性の制約によって1つのLEDに大電流を流し
て点灯駆動した場合には、消灯してから再び接ぎに点灯
駆動するまでの時間をとらなければならない。
【0057】そのため、上述した如く複数のLEDを連
続的に点灯駆動することで、各LEDの連続点灯時間を
抑え、且つ全体で充分な光量を得られるようにするもの
である。
【0058】なお、上記したLEDのオン/オフの周波
数特性を可変した場合の、発光オンのパルス幅と許容パ
ルス電流との関係に基づいた上で、選択クロックSEL
CLK1〜3の出力タイミングを図2のセレクタ34〜
36での選択値により随時可変設定し、併せてストロボ
発光開始トリガ信号LEDSTR及びストロボ発光終了
トリガ信号LEDSTOPの出力タイミングを図2のコ
ンパレータ32,33により随時可変設定することで、
図4に示す各赤色LED27a〜27cが1回の点灯を
維持する時間幅βと、これに伴うオン/オフのデューテ
ィ比γ1:γ2、及び1画面分の露光時間内における発
光回数を調整して、適正な光量でストロボ発光させるこ
とができるようになる。
【0059】次に、特にストロボの点灯開始タイミング
を制御する動作について詳述する。
【0060】図5はCMOSエリアセンサ12による画
像信号の出力と各画素での露光のタイミングとを示すも
のである。
【0061】CMOSエリアセンサ12では、横方向1
ライン毎に画像信号を電圧値に変換してシリアル出力を
行なうようになるため、図5(1)に示す画像信号の第
1ライン分と図5(2)に示す最終ライン分では同時性
がなくなっている。そのため、各画素の露光開始タイミ
ングもライン後とに異なるものとなる。
【0062】上記図5(1),(2)において、露光時
間は各画素の露光開始タイミングESRからCMOSエ
リアセンサ12のデータ出力がなされるVRRまでの期
間であり、各画素の露光開始タイミングESRはその時
のシャッタ速度に対応して前後に変化するものであるか
ら、図5(3)に示す垂直同期信号VDにおいて、上記
第1ラインの露光時間と最終ラインの露光時間とで重複
している期間中をストロボ発光を行なう期間とすれば、
ラインの位置によらず全画素に対して均一の光量で発光
した画像信号が得られることとなる。
【0063】したがって、制御部18は上記図2のコン
パレータ32,33に対してその時点でのシャッタ速度
に対応した設定比較値を送信することで、上記ストロボ
発光を行なう期間を制御するようにすれば、CMOSエ
リアセンサ12の全画素に対して均一の光量を与えるこ
とができ、得られる画像の画質の低下を防ぐことができ
る。
【0064】このように、上記図2で示したようなハー
ドウェア回路として全画素の露光開始タイミングを観測
することで全画素に対して均一な発光量による画像信号
を与えることができると共に、制御部18が実行する動
作プログラムの設定によってソフトウェア的な手法で全
シャッタ速度に対応した制御も可能となるため、ストロ
ボの発光量に関する調整をより広い範囲で行なうことが
できるようになる。
【0065】なお、上記実施の形態では、モノクロのデ
ジタルカメラであるものとして例えば3個の赤色LED
27a〜27cを点灯駆動するものとして説明したが、
本発明はこれに限るものではなく、例えばLEDをRG
B、すなわち赤色で点灯するもの、緑色で点灯するも
の、及び青色で点灯するものの3個を少なくとも含む白
色光源として構成し、カラー画像を得ることができるも
のとしても良い。
【0066】この場合、さらに上記図2及び図3で示し
たように個々のLEDを均一の時間で順次点灯駆動する
のではなく、個々のLEDの発光色に対応してその点灯
時間の幅を制御部18が加減設定できるものとして構成
すれば、ストロボ光源の点灯状態によっても色温度を任
意に調整することができるため、撮像の段階でホワイト
バランス調整を行ない、撮像後の画像信号処理を簡略化
することができる。
【0067】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲内で種々変形して実施することが可能であるものとす
る。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ストロボ
の光源を構成する個々のLEDでの1回の点灯時間をご
く短いものとしながら、発光強度、点灯間隔及び点灯回
数を可変して露光時間中に複数のLEDで循環的に点灯
させるようにしたため、LEDに負担をかけずに所望の
点灯状態を得ることができる。
【0069】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加えて、LEDの構成個数に応じ
た、より明るいストロボとすることができる。
【0070】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加えて、LEDによる白色ストロ
ボ光源を実現することができる。
【0071】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
3記載の発明の効果に加えて、ストロボの点灯状態によ
っても色温度調整を行なうことができるため、撮像の段
階でホワイトバランス調整を行ない、撮像後の画像信号
処理を簡略化することができる。
【0072】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加えて、撮像素子の全画素に対し
て均一の光量を与えることができ、得られる画像の画質
の低下を防ぐことができる。
【0073】請求項6記載の発明によれば、ストロボの
光源を構成する個々のLEDでの1回の点灯時間をごく
短いものとしながら、発光強度、点灯間隔及び点灯回数
を可変して露光時間中に複数のLEDで循環的に点灯さ
せるようにしたため、LEDに負担をかけずに所望の点
灯状態を得させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る回路構成を示すブ
ロック図。
【図2】図1のLED駆動制御回路の部分構成を示すブ
ロック図。
【図3】図1のLED駆動制御回路の部分構成を示すブ
ロック図。
【図4】同実施の形態に係るLEDの駆動信号波形を示
すタイミングチャート。
【図5】同実施の形態に係るLEDの駆動信号波形を示
すタイミングチャート。
【符号の説明】
10…デジタルカメラ 11…レンズ 12…CMOSエリアセンサ 13…A/D変換器 14…画像処理回路 15…DMAコントローラ 16…DRAMインタフェース(DRAM I/F) 17…DRAM 18…制御部 19…VRAMコントローラ 20…VRAM 21…(デジタル)ビデオエンコーダ 22…表示部 23…キー入力部 24…JPEG回路 25…フラッシュメモリ 26…LED駆動制御回路 27a〜27c…赤色LED 31…カウンタ 32…コンパレータ 33,34…セレクタ 41…オア回路 42〜44…フリップフロップ 45…EX−オア回路 46,47…フリップフロップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像対象に向けて設けられた複数個のLE
    Dと、 撮像タイミングに同期して上記複数個のLEDを露光時
    間内に順次点灯駆動する駆動制御手段とを具備したこと
    を特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】上記複数個のLEDは所定の点灯間隔で循
    環的に点灯することを特徴とする請求項1記載の撮像装
    置。
  3. 【請求項3】上記複数個のLEDは少なくとも赤色で点
    灯するもの、緑色で点灯するもの、及び青色で点灯する
    ものの3個を含むことを特徴とする請求項1記載の撮像
    装置。
  4. 【請求項4】上記駆動制御手段は、上記複数個のLED
    の個々の点灯時間を加減して色温度調整を行なうことを
    特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】撮像エリアをライン単位で順次走査しなが
    ら露光を行なう撮像素子を用いた撮像装置であって、 上記駆動制御手段は、撮像素子の第1ラインの露光時間
    と最終ラインの露光時間との重複期間中に上記複数個の
    LEDを点灯駆動することを特徴とする請求項1記載の
    撮像装置。
  6. 【請求項6】撮像タイミングに同期して複数個のLED
    を露光時間内に順次点灯駆動することを特徴とする撮像
    装置のストロボ制御方法。
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