JP2013061600A - 3dメガネ用光学シート及び3dメガネ - Google Patents

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Abstract

【課題】曲面形状等に形成しても、所望の複屈折性が得られるとともに、高い耐久性を有する3Dメガネ用光学シート及びこれを用いた3Dメガネの提供を目的とする。
【解決手段】本発明の3Dメガネ用光学シートは、基材フィルムと、この基材フィルムの裏面側に積層され、平面方向に複屈折性を有する位相差フィルムと、この位相差フィルムの裏面側に積層される偏光板とを備え、上記位相差フィルムが主成分としてシクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーを含み、上記基材フィルムの厚みが300μm以上2000μm以下とされている。上記基材フィルムの主成分の光弾性係数の絶対値が、10×10−12Pa−1以下であるとよい。上記基材フィルムの主成分がアクリル樹脂であるとよい。上記基材フィルムの鉛筆硬度がH以上であるとよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、3Dメガネ用光学シート及びこれを用いた3Dメガネに関する。
3Dメガネは、3D(3次元)立体画像表示装置から出射された映像光を視認する際に視認者が装着して用いられている。この3D立体画像表示装置は、視差を有する右眼用映像光線と左眼用映像光線とを出射し、右眼用レンズと左眼用レンズとで光学性能の異なる3Dメガネを通して視認者が視認することにより、この視認者が3D立体画像を認識できるよう構成されている(例えば特開2011−48236号公報参照)。
具体的には、3D立体画像表示装置から出射される右眼用映像光線と左眼用映像光線とは、回転方向の異なる円偏光として出射されている。そして、3Dメガネは、3D立体画像表示装置側に1/4波長板を有している。この1/4波長板によって円偏光である右眼用映像光線と左眼用映像光線とが直線偏光に変換されて透過する。ここで、右眼用映像光線と左眼用映像光線とは回転方向の異なる円偏光であるため、1/4波長板の進相軸に対して、右回転の映像光線が右回転側に45°、左回転の映像光線が左回転側に45°傾斜した方向の直線偏光に変換される。
また、3Dメガネは、視認者側に偏光板を有している。この偏光板は、各レンズにおいて、1/4波長板の進相軸方向に対して透過軸方向が、一方のレンズでは一方向(例えば右回転方向)に傾斜し、他方のレンズでは他方向(左回転方向)に傾斜して配設されている。このため、上記のように1/4波長板で直線偏光に変換された直線偏光のうち、一方のレンズでは、左回転の映像光線が変換された直線偏光は通過せずに右回転の映像光線が変換された直線偏光のみが通過する。一方、他方のレンズでは、右回転の映像光線が変換された直線偏光は通過せずに左回転の映像光線が変換された直線偏光のみが通過することになる。これにより、視認者は、右眼で右眼用映像光線に基づく映像を視認し、左眼で左眼用映像光線に基づく映像を視認することができ、その結果3D立体画像を認識することができる。
このような3Dメガネのレンズに用いられる1/4波長板としては、ポリカーボネートを主成分としてシート体を形成し、このシート体を延伸させた光学シートを用いることが知られている。
しかしながら、ポリカーボネートからなるシート体にあっては、熱成形等すると、複屈折率が変わってしまうため、この光学シートを用いた3Dメガネのレンズは、平面的な形状とならざるを得ない。つまり、デザイン性等を考慮して3Dメガネのレンズに例えば3次元的な曲面を持たせると、この曲面形状の形成に際してレンズの位相差フィルムの複屈折率が変化してしまい、その結果、所望の映像光線がレンズを透過することができず、3D立体画像を視認者が認識できなくなるという不都合が生ずる。
特開2011−48236号公報
このような事情に鑑みて、本発明者らは、曲面形状等の形状に形成しても、所望の複屈折性が得られるべく、シクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーを主成分とするメガネ用位相差フィルムを用いた3Dメガネ用光学シートを発案した(特願2011−88695号)。
この特願2011−88695号に係る3Dメガネ用光学シートは、位相差フィルムの主成分がシクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーであるため、熱や応力を付加しても複屈折性の変化が生じ難い。それゆえ、かかる3Dメガネ用光学シートは、曲面形状に形成しても、所望の複屈折性を有したものとすることができ、レンズに所望の光線を透過させることができるものである。しかるに、この特願2011−88695号に係る3Dメガネ用光学シートにあっては、シート厚が薄いと耐久性に劣ってしまい、またシート厚を厚くすべく位相差フィルムを厚くするとリタデーションの調整が困難となる。
そこで、本発明は、曲面形状に形成しても、所望の複屈折性が得られるとともに、高い耐久性を有する3Dメガネ用光学シート及びこれを用いた3Dメガネの提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた発明は、
基材フィルムと、
この基材フィルムの裏面側に積層され、平面方向に複屈折性を有する位相差フィルムと、
この位相差フィルムの裏面側に積層される偏光板と
を備え、
上記位相差フィルムが主成分としてシクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーを含み、
上記基材フィルムの厚みが300μm以上2000μm以下である3Dメガネ用光学シートである。
当該3Dメガネ用光学シートは、位相差フィルムの主成分としてシクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーが用いられている。それゆえ、この位相差フィルムは、曲面形状等を形成するために熱成形を行う等、熱や応力を付加しても複屈折性の変化が生じ難い。つまり、シクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーは、熱や応力による位相差の変化が小さいので、熱成形などに際しても複屈折性が維持されやすい。このため、当該3Dメガネ用光学シートは、所望の複屈折性及び所望の曲面形状を有する3Dメガネ用レンズとして好適に使用することができる。また、当該3Dメガネ用光学シートは、所望の曲面形状等を形成することにより、メガネの意匠性を向上させることができる。さらに、当該3Dメガネ用光学シートは、位相差フィルムの表面側に基材フィルムが積層され、この基材フィルムの厚みが上記範囲とされているので、この基材フィルムによって位相差フィルムへの傷付きを防止することができるとともに、当該3Dメガネ用光学シートの耐久性を向上させることができる。
当該3Dメガネ用光学シートは、上記基材フィルムの主成分の光弾性係数の絶対値が、10×10−12Pa−1以下であるとよい。これにより、基材フィルムの熱や応力による位相差の変化を低減することができ、曲面形状に形成しても所望の複屈折性を得ることができる。
当該3Dメガネ用光学シートは、上記基材フィルムの主成分がアクリル樹脂であるとよい。これにより、基材フィルムの熱や応力による位相差の変化を殆どなくすことができ、曲面形状に形成しても所望の複屈折性を得ることができる。また、当該3Dメガネ用光学シートは、上記構成によれば、基材フィルムの傷付防止性、耐久性等をさらに向上させることができる。
当該3Dメガネ用光学シートは、上記基材フィルムの主成分がシクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーであってもよい。これにより、基材フィルムの熱や応力による位相差の変化を低減することができ、曲面形状に形成しても所望の複屈折性を得ることができる。
当該3Dメガネ用光学シートは、上記基材フィルムの鉛筆硬度がH以上であるとよい。これにより、基材フィルムの傷付防止性を向上させ、ひいては当該3Dメガネ用光学シートの取扱い容易性を向上させることができる。また、当該3Dメガネ用光学シートは、基材フィルムがこのような硬度を有することによって、耐久性を向上させ、好適に繰返し使用することができる。
当該3Dメガネ用光学シートは、上記基材フィルムの面方向リタデーション値(Ro値)が100nm以下であるとよい。これにより、位相差フィルムの光学的機能を阻害するおそれを防止し、所望の複屈折作用を得ることができる。
当該3Dメガネ用光学シートは、厚みが350μm以上2100μm以下であるとよい。これにより、耐久性、取扱い容易性等を好適に向上させることができる。
当該3Dメガネ用光学シートは、上記偏光板の裏面側に保護フィルムを備えるとよい。これにより、耐久性、取扱い容易性等をさらに向上させることができる。
当該3Dメガネ用光学シートは、上記位相差フィルムの進相軸方向と偏光板の透過軸方向とが約45°の角度で配設されているとよい。これにより、上記位相差フィルムに円偏光が入射されると、円偏光が直線偏光に変換されて位相差フィルムを透過する。この透過した直線偏光の偏光方向(振動方向)は円偏光の回転方向及び位相差フィルムの進相軸方向によって決定される。具体的には、円偏光が光の進行方向から見て右回転である場合には、透過した直線偏光の偏光方向は、位相差フィルムの進相軸方向に対して光の進行方向から見て右回転側に45°傾斜した方向となる。一方、円偏光が光の進行方向から見て左回転である場合には、透過した直線偏光の偏光方向は、位相差フィルムの進相軸方向に対して光の進行方向から見て左回転側に45°傾斜した方向となる。このため、上記のように進相軸方向と透過軸方向とが約45°の角度で配設することにより、偏光板は、一方向の回転方向の円偏光が変換された直線偏光(透過軸方向と偏光方向が一致した直線偏光)のみを透過し、他方向の回転方向の円偏光が変換された直線偏光(透過軸方向に対して垂直な偏光方向となる直線偏光)を透過しないことになる。これにより、上記構成からなる3Dメガネ用光学シートは、3Dメガネのレンズとして好適に用いることができる。
上記課題を解決するためになされた3Dメガネは、
当該3Dメガネ用光学シートをそれぞれ含む右眼用レンズ及び左眼用レンズを備え、
上記右眼用レンズの位相差フィルムの進相軸方向が、右眼用レンズの偏光板の透過軸方向に対して一方向側で約45°の角度に配設されており、
上記左眼用レンズの位相差フィルムの進相軸方向が、左眼用レンズの偏光板の透過軸方向に対して他方向側で約45°の角度に配設されている3Dメガネである。
当該3Dメガネは、位相差フィルムの主成分としてシクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーが用いられている。それゆえ、当該3Dメガネは、右眼用レンズ及び左眼用レンズを曲面形状等に形成するために熱成形を行う等、熱や応力を付加しても、位相差フィルムの複屈折性の変化が生じ難い。このため、当該3Dメガネは、右眼用レンズ及び左眼用レンズを曲面形状に形成した場合であっても容易に所望の複屈折作用を得ることができる。また、当該3Dメガネは、右眼用レンズ及び左眼用レンズを所望の曲面形状に形成することにより、意匠性を向上させることができる。さらに、当該3Dメガネは、位相差フィルムの表面側に基材フィルムが積層され、この基材フィルムの厚みが上記範囲とされているので、この基材フィルムによって位相差フィルムへの傷付きを防止することができるとともに、当該3Dメガネの耐久性を向上させることができる。
また、当該3Dメガネは、右眼用レンズの進相軸方向が右眼用レンズの偏光板の透過軸方向に対して一方向側で約45°の角度に配設され、左眼用レンズの進相軸方向が左眼用レンズの偏光板の透過軸方向に対して他方向側で約45°の角度に配設されているので、右眼用レンズには一方向の回転方向の円偏光のみが透過し、左眼用レンズには他方向の回転方向の円偏光のみが透過することになる。このため、当該3Dメガネによると、視認者は、立体画像表示装置から出射される右眼用映像光線を右眼で視認し、左眼用映像光線を左眼で視認することができ、3D立体画像を好適に認識することができる。
当該3Dメガネは、上記右眼用レンズ及び左眼用レンズのレンズカーブが3以上6以下であるとよい。これにより、視認者の視線方向に対する右眼用レンズ及び左眼用レンズの曲面形状を好適に保ち、視認者の眼の疲れを低減し、使用の長時間化を促進することができる。
なお、本発明において、「表面側」とは、視認者が3Dメガネを装着した状態における3D立体画像表示装置側を意味する。また、「裏面側」とは、視認者が3Dメガネを装着した状態における視認者側を意味する。「光弾性係数」は、外力による屈折率の変化の生じやすさを表す係数で、C[Pa−1]=Δn/σで求められる値である。ここで、σは伸張応力[Pa]、Δnは応力付加時の屈折率差であり、Δnは次式により定義される。
Δn=n−n
(式中、nは伸張応力と平行な方向の屈折率であり、nは伸張方向と垂直な方向の屈折率である。)
また、「鉛筆硬度」は、JIS K5400に規定する試験方法の8.4に記載の鉛筆引っかき値に基づく値をいう。「面内リタデーション値(Ro)」は、Ro=(Ny−Nx)×dで求められる値である。ここで、Nxは、フィルムの進相軸(面方向と平行な軸)の屈折率であり、Nyはフィルムの遅相軸(面方向と平行でかつ進相軸と垂直な軸)の屈折率であり、dはフィルムの厚みである。「レンズカーブ」は、レンズカーブ(D)=(N−1)×1000/SRで求められる値である。ここで、Nは、レンズの屈折率であり、SRは、レンズ全面の曲率半径である。
以上説明したように、本発明の3Dメガネ用光学シート及びこれを用いた3Dメガネは、レンズを曲面形状等に形成しても所望の複屈折性が得られるとともに耐久性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る3Dメガネ用光学シートを示す模式的断面図である。 図1の3Dメガネ用光学シートを用いた3Dメガネを示す模式的斜視図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
図1の3Dメガネ用光学シート1は、基材フィルム2と、基材フィルム2の裏面側に積層され、平面方向に複屈折性を有する位相差フィルム3と、位相差フィルム3の裏面側に積層される偏光板4とを有している。
(基材フィルム2)
基材フィルム2の主成分の光弾性係数の絶対値としては、10×10−12Pa−1以下のものが好適に用いられ、8×10−12Pa−1以下のものがさらに好ましく、6×10−12Pa−1以下のものが特に好ましい。
基材フィルム2は、アクリル樹脂、シクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーを主成分として形成されている。
上記アクリル系樹脂としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリブチルメタクリレート、ポリシクロヘキシルメタクリレート等が挙げられる。上記シクロオレフィンコポリマーとしては、エチレンとノルボルネンとの共重合体や、エチレンとテトラシクロドデセンとの共重合体等が挙げられる。上記シクロオレフィンポリマーとしては、ノルボルネン系重合体、単環の環状オレフィン系重合体、環状共役ジエン系重合体、ビニル脂環式炭化水素系重合体樹脂等が挙げられる。
なお、基材フィルム2の形成材料中には、加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性等を改良、改質する目的で、種々の添加剤等を混合することができる。このような添加剤としては、熱安定剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、離型剤、帯電防止剤、充填剤等が挙げられる。
基材フィルム2の厚み(平均厚み)は、300μm以上2000μm以下とされており、好ましくは500μm以上1500μm以下とされている。当該3Dメガネ用光学シート1は、基材フィルム2の厚みが上記範囲より小さいと、耐久性が低下するおそれがある。逆に、基材フィルム2の厚みが上記範囲を超えると、基材フィルム2の重さが増し、長時間使用すると疲れるおそれがある。
基材フィルム2の鉛筆硬度としては、特に限定されないが、H以上が好ましく、2H以上がさらに好ましい。当該3Dメガネ用光学シート1は、基材フィルム2の鉛筆硬度が上記範囲未満であると、基材フィルム2の傷付防止性が低減し、当該3Dメガネ用光学シート1の取扱い容易性が低下するおそれがある。これに対し、当該3Dメガネ用光学シート1は、基材フィルム2の鉛筆硬度が上記範囲内であることによって、好適に繰返し使用をすることができる。
基材フィルム2の面方向リタデーション値(Ro値)としては、100nm以下が好ましく、60nm以下がさらに好ましい。当該3Dメガネ用光学シート1は、基材フィルム2の面方向リタデーション値(Ro値)が上記範囲を超えると、位相差フィルム3の光学的機能を阻害するおそれがあり、所望の複屈折作用を得られないおそれがある。
基材フィルム2の厚さ方向リタデーション値(Rth)としては、200nm以下が好ましく、100nm以下がさらに好ましい。当該3Dメガネ用光学シート1は、基材フィルム2の厚さ方向リタデーション値(Rth)が上記範囲を超えると、位相差フィルム3の光学的機能を阻害するおそれがあり、所望の複屈折作用を得られないおそれがある。なお、「厚さ方向リタデーション値(Rth)」は、Rth=((Nx+Ny)/2−Nz)×dで求められる値である。ここで、Nzは厚み方向(面方向と垂直な方向)でのフィルムの屈折率である。
基材フィルム2のヘイズ値としては、特に限定されないが、0.6%以下が好ましく、0.3%以下がさらに好ましい。基材フィルム2のヘイズ値が上記範囲を超えると、画像の視認性が低下するおそれがある。
基材フィルム2の全光線透過率としては、特に限定されないが、88%以上が好ましく、90%以上がさらに好ましい。基材フィルム2の全光線透過率が上記範囲未満であると、光線を十分に透過させることができず、視認性を低下させるおそれがある。
基材フィルム2の素材の屈折率としては、特に限定されないが、1.44以上1.54以下が好ましく、1.46以上1.52以下がさらに好ましく、1.49が特に好ましい。基材フィルム2の屈折率をこのような範囲とすることで、基材フィルム2の素材の屈折率を位相差フィルム3の素材の屈折率以下に抑え、かつ基材フィルム2の素材と位相差フィルム3の素材との屈折率の差を一定程度に抑えることができる。その結果、当該3Dメガネ用光学シート1は、3D立体画像表示装置から出射される映像光を好適に透過させることができる。
基材フィルム2は、Tダイ法又はインフレーション法等の押出し法、キャスト成形法、切削法等の公知の方法により製造することができる。
(位相差フィルム3)
本実施形態では、位相差フィルム3として1/4波長板が用いられている。位相差フィルム3は、主成分としてシクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーを含んでいる。位相差フィルム3が主成分として含有するシクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーとしては、基材フィルム2の主成分と同様のものが挙げられる。位相差フィルム3の添加剤としては、基材フィルム2と同様である。
位相差フィルム3のガラス転移温度としては、特に限定されないが、100℃以上170℃以下が好ましく、105℃以上160℃以下がさらに好ましく、110℃以上150℃以下が特に好ましい。当該3Dメガネ用光学シート1は、位相差フィルム3のガラス転移温度が上記範囲を超えると、フィルムに延伸するときに延伸むらが起きやすくなり熱成形が困難になるおそれがある。一方、当該3Dメガネ用光学シート1は、位相差フィルム3のガラス転移温度が上記範囲未満であると、耐熱性が劣るおそれがある。これに対し、当該3Dメガネ用光学シート1は、位相差フィルム3のガラス転移温度が上記範囲内であると、熱成形を容易かつ確実に行うことができるとともに、複屈折性を好適に維持することができる。
位相差フィルム3の製造方法としては、特に限定されないが、シクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーを主成分とする組成物を製膜、延伸することにより製造することができる。
位相差フィルム3の製膜方法としては、特に限定されず、公知の方法によって行うことができる。位相差フィルム3の製膜方法としては、溶液キャスト法(溶液流延法)、溶融押出法、カレンダー法、圧縮成形法等の公知の製膜方法が挙げられる。なかでも、溶液キャスト法又は溶融押出法が好ましい。
溶液キャスト法に用いられる溶媒としては、例えば、クロロホルム、ジクロロメタンなどの塩素系溶媒;トルエン、キシレン、ベンゼン、およびこれらの混合溶媒などの芳香族系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、2−ブタノールなどのアルコール系溶媒;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルフォキシド、ジオキサン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、アセトン、酢酸エチル、ジエチルエーテル;などが挙げられる。これら溶媒は1種のみ用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
溶液キャスト法を行うための装置としては、ドラム式キャスティングマシン、バンド式キャスティングマシン、スピンコーター等が挙げられる。
溶融押出法としては、Tダイ法、インフレーション法等が挙げられる。溶融押出時の樹脂温度は、組成物のガラス転移温度をTgとするとき、Tg以上が好ましく、Tg+50℃〜Tg+250℃がより好ましく、Tg+80℃〜Tg+200℃がさらに好ましい。
位相差フィルム3はこれらの成膜と同時に、もしくは連続して延伸を行い、所望の1/4波長板とすることができる。また、これらの成膜方法で得られたフィルムを別途延伸して1/4波長板としてもよい。
位相差フィルム3の延伸方法としては、特に限定されず、公知の方法によって行うことができる。位相差フィルム3は、組成物を製膜した後、一軸延伸又は二軸延伸することによって得ることができる。かかる一軸延伸方法としてはテンター法による横一軸延伸、ロール間による縦一軸延伸、ロール間圧延法等の任意の方法を用いることができる。延伸倍率は通常、1.01〜5倍の範囲でフィルムの延伸性や光学特性(例えば、屈折率分布、面内リタデーション値、厚み方向リタデーション値、Nz係数)等に応じて実施することができる。この延伸は一段で行っても良く、多段で行っても良い。また、延伸時の温度は、Tg−30℃〜Tg+50℃、より好ましくはTg−10℃〜Tg+30℃である。この温度範囲であれば、ポリマーの分子運動が適度であり、延伸による配向の緩和が起こり難く、配向抑制が容易になり所望する光学特性が得られやすいため好ましい。
(偏光板4)
偏光板4は、一定方向の振動方向の光線のみを透過するよう設けられたシート状部材である。偏光板4としては、公知のものを用いることができるが、例えば、ポリビニルアルコールを主体にヨウ素化合分子を吸着配向させたものを用いることができる。
なお、基材フィルム2、位相差フィルム3及び偏光板4は、種々の方法により固着され、例えば接着剤等を介して積層固着されている。なお、接着剤を用いる場合には、透明な接着剤を用いることが好ましい。また、位相差フィルム3の進相軸方向と偏光板4の透過軸方向とは約45°の角度で配設されるように固着されている。
〈3Dメガネ用光学シート1〉
3Dメガネ用光学シート1の厚み(平均厚み)としては、特に限定されないが、350μm以上2100μm以下が好ましく、550μm以上1600μm以下がさらに好ましい。3Dメガネ用光学シート1の厚みが上記範囲より小さいと、耐久性が低下し、繰返し使用が困難になるおそれがある。逆に、3Dメガネ用光学シート1の厚みが上記範囲を超えると、重さが増し、長時間使用すると疲れるおそれがある。これに対し、3Dメガネ用光学シート1の厚みが上記範囲内であると、耐久性、取扱い容易性等を好適に向上させることができる。
3Dメガネ用光学シート1のヘイズ値としては、特に限定されないが、1%以下が好ましく、0.5%以下がさらに好ましい。当該3Dメガネ用光学シート1は、ヘイズ値が上記範囲を超えると、画像の視認性が低下するおそれがある。
3Dメガネ用光学シート1の全光線透過率としては、特に限定されないが、87%以上が好ましく、90%以上がさらに好ましい。当該3Dメガネ用光学シート1は、全光線透過率が上記範囲未満であると、光線を十分に透過させることができず、視認性を低下させるおそれがある。
〈3Dメガネ11〉
次に、図2を参照して、3Dメガネ用光学シート1を用いた3Dメガネ11について説明する。
3Dメガネ11は、フレーム12と、フレーム12に取り付けられた右眼用レンズ13及び左眼用レンズ14を有している。右眼用レンズ13及び左眼用レンズ14としては、3Dメガネ用光学シート1を熱成形して三次元で湾曲させたものが用いられている。具体的には、右眼用レンズ13及び左眼用レンズ14は、中央側が表面側に湾出した形状となるように熱成形されている。
右眼用レンズ13及び左眼用レンズ14のレンズカーブとしては、特に限定されないが、3以上6以下が好ましく、4以上5以下がさらに好ましい。右眼用レンズ13及び左眼用レンズ14のレンズカーブが上記範囲未満であると、視認者の視線方向に対してレンズ面が垂直に形成されず、視認者の眼が疲れやすくなるおそれがある。逆に、レンズカーブが上記範囲を超えると、視認者の視線方向に対してレンズ面が垂直に形成されないばかりか、熱成形時に所望の複屈折性が得られにくくなるおそれがある。これに対し、右眼用レンズ13及び左眼用レンズ14のレンズカーブが上記範囲内であると、右眼用レンズ13及び左眼用レンズ14のレンズ面を視認者の視線方向に対して略垂直に保つことができ、視認者の違和感を低減することができ、視認者の眼の疲れを低減し、使用の長時間化を促進することができる。
右眼用レンズ13の位相差フィルム3の進相軸方向は、右眼用レンズ13の偏光板4の透過軸方向に対して右回転側で約45°の角度に配設されている。また、左眼用レンズ14の位相差フィルム3の進相軸方向は、左眼用レンズ14の偏光板4の透過軸方向に対して左回転方向で約45°の角度に配設されている。
より具体的に説明するために一具体例を挙げて説明すると、右眼用レンズ13及び左眼用レンズ14は、偏光板4の透過軸方向が水平方向(右眼用レンズ13と左眼用レンズ14とが並べて配置される方向)に配設されている。そして、右眼用レンズ13の位相差フィルム3の進相軸方向は、水平方向に対して左回転側に約45°傾斜して配設され、左眼用レンズ14の位相差フィルム3の進相軸方向は、水平方向に対して右回転側に約45°傾斜して配設されている。
上記構成からなる3Dメガネ11にあっては、装着者に3D立体画像表示装置からの映像光線に基づいて3D立体画像を認識させることができる。つまり、右眼用映像光線は、右眼用レンズ13を透過するが左眼用レンズ14は透過せず、左眼用映像光線は、左眼用レンズ14を透過するが右眼用レンズ13を透過しない。
より具体的に説明すると、例えば、右眼用映像光線が右回転の円偏光である場合、この円偏光は、右眼用レンズ13の位相差フィルム3を透過すると、位相差フィルム3は、水平方向に対して左回転側に約45°傾斜した進相軸を有するので、偏光方向が水平方向の直線偏光に変換される。この場合には、左眼用映像光線は左回転であるので、この円偏光は、右眼用レンズ13の位相差フィルム3を透過すると、偏光方向が上下方向(水平方向に対して垂直方向)の直線偏光に変更される。偏光板4の透過軸方向は水平方向であるため、右眼用映像光線の円偏光を変換した直線偏光(偏光方向が水平方向)のみが偏光板4を透過し、左眼用映像光線の円偏光を変換した直線偏光(偏光方向が上下方向)は偏光板4を透過しない。
また、左眼用レンズ14については、左眼用映像光線が左回転の円偏光である場合、この円偏光は、左眼用レンズ14の位相差フィルム3を透過すると、位相差フィルム3は、水平方向に対して右回転側に約45°傾斜した進相軸を有するので、偏光方向が水平方向の直線偏光に変換される。この場合には、右眼用映像光線は右回転であるので、この円偏光は、左眼用レンズ14の位相差フィルム3を透過すると、偏光方向が上下方向(水平方向に対して垂直方向)の直線偏光に変更される。偏光板4の透過軸方向は水平方向であるため、左眼用映像光線の円偏光を変換した直線偏光(偏光方向が水平方向)のみが偏光板4を透過し、右眼用映像光線の円偏光を変換した直線偏光(偏光方向が上下方向)は偏光板4を透過しない。
このように、右眼用映像光線の円偏光を変換した直線偏光のみが右眼用レンズ13を透過し、左眼用映像光線の円偏光を変換した直線偏光のみが左眼用レンズ14を透過するので、上記構成からなる3Dメガネ11を装着することにより、装着者は3D画像表示装置からの映像光線に基づいて3D立体画像を認識することができる。
また、当該3Dメガネ11は、右眼用レンズ13及び左眼用レンズ14が三次元で湾曲しているので、デザイン性に優れた製品とすることができる。このため、当該3Dメガネ11は、画像表示装置を見るためにのみ用いることなく、例えば屋外などの偏光サングラスの用途にも用いることが可能となる。
当該3Dメガネ用光学シート1は、位相差フィルム3の主成分としてシクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーが用いられている。それゆえ、この位相差フィルム3は、曲面形状等を形成するために熱成形を行う等、熱や応力を付加しても複屈折性の変化が生じ難い。つまり、シクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーは、光弾性係数が低く、熱や応力による位相差の変化が小さいので、熱成形などに際しても複屈折性が維持されやすい。このため、当該3Dメガネ用光学シート1は、所望の複屈折性及び所望の曲面形状を有する3Dメガネ用レンズとして好適に使用することができる。当該3Dメガネ用光学シート1は、視認者の視線方向と略垂直なレンズ面となるように曲面形状を形成することによって、視認者の眼の疲れを低減し、使用の長時間化を促進することができる。また、当該3Dメガネ用光学シート1は、所望の曲面形状等を形成することにより、メガネの意匠性を向上させることができる。さらに、当該3Dメガネ用光学シート1は、位相差フィルム3の表面側に基材フィルム2が積層され、基材フィルム2の厚みが上記範囲とされているので、基材フィルム2によって位相差フィルム3への傷付きを防止することができるとともに、当該3Dメガネ用光学シート1の耐久性を向上させることができる。その結果、当該3Dメガネ用光学シート1は、好適に繰返し使用することができる。
当該3Dメガネ用光学シート1は、基材フィルム2の主成分の光弾性係数の絶対値が上記範囲とされているので、基材フィルム2の熱や応力による位相差の変化を低減することができ、曲面形状に形成しても所望の複屈折性を得ることができる。
当該3Dメガネ用光学シート1は、基材フィルム2の主成分がアクリル樹脂であることにより、基材フィルム2の熱や応力による位相差の変化を殆どなくすことができ、曲面形状に形成しても所望の複屈折性を得ることができる。また、当該3Dメガネ用光学シート1は、このような構成によれば、基材フィルム2の傷付防止性、耐久性等を向上させることができる。また、当該3Dメガネ用光学シート1は、基材フィルム2の主成分がシクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーであることにより、基材フィルム2の熱や応力による位相差の変化を低減することができ、曲面形状に形成しても所望の複屈折性を得ることができる。
当該3Dメガネ11は、位相差フィルム3の主成分としてシクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーが用いられている。それゆえ、当該3Dメガネ11は、右眼用レンズ13及び左眼用レンズ14を曲面形状等に形成するために熱成形を行う等、熱や応力を付加しても、位相差フィルム3の複屈折性の変化が生じ難い。このため、当該3Dメガネ11は、右眼用レンズ13及び左眼用レンズ14を曲面形状に形成した場合であっても容易に所望の複屈折作用を得ることができる。当該3Dメガネ11は、右眼用レンズ13及び左眼用レンズ14を視認者の視線方向と略垂直なレンズ形状に形成することによって、視認者の眼の疲れを低減し、使用の長時間化を促進することができる。また、当該3Dメガネ11は、右眼用レンズ13及び左眼用レンズ14を所望の曲面形状に形成することにより、意匠性を向上させることができる。さらに、当該3Dメガネ11は、位相差フィルム3の表面側に基材フィルム2が積層され、基材フィルム2の厚みが上記範囲とされているので、基材フィルム2によって位相差フィルム3への傷付きを防止することができるとともに、当該3Dメガネ11の耐久性を向上させることができる。その結果、当該3Dメガネ11は、好適に繰返し使用することができる。
また、当該3Dメガネ11は、右眼用レンズ13の進相軸方向が右眼用レンズ13の偏光板4の透過軸方向に対して一方向側で約45°の角度に配設され、左眼用レンズ14の進相軸方向が左眼用レンズ14の偏光板4の透過軸方向に対して他方向側で約45°の角度に配設されているので、右眼用レンズ13には一方向の回転方向の円偏光のみが透過し、左眼用レンズ14には他方向の回転方向の円偏光のみが透過することになる。このため、当該3Dメガネ11によると、視認者は、立体画像表示装置から出射される右眼用映像光線を右眼で視認し、左眼用映像光線を左眼で視認することができ、3D立体画像を好適に認識することができる。
[その他の実施形態]
なお、本発明の3Dメガネ用光学シート及びこれを用いた3Dメガネは、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば、3Dメガネ用光学シートは、偏光板の裏面側に保護フィルムを備えていてもよい。このような保護フィルムの主成分としては、基材フィルムと同様のものを使用することができる。また、かかる保護フィルムの添加剤、光弾性係数、鉛筆硬度、リタデーション値については基材フィルムと同様である。保護フィルムの厚み(平均厚み)としては、基材フィルム以下であることが好ましい。当該3Dメガネ用光学シートは、かかる保護フィルムを有することにより、耐久性、取扱い容易性等をさらに向上させることができる。
また、上記実施形態の3Dメガネにおいては、右眼用レンズの偏光板の透過軸方向と左眼用レンズの偏光板の透過軸方向とを一致させたものについて説明したが、本発明はこれに限定されない。つまり、例えば、右眼用レンズの偏光板の透過軸方向と左眼用レンズの偏光板の透過軸方向とを互いに直交するよう配設して(例えば、水平方向に対して、一方を左回転方向45°傾斜させ、他方を右回転方向に45°傾斜させて配設して)、右眼用レンズの位相差フィルムの進相軸方向と左眼用レンズの位相差フィルムの進相軸方向とを一致させ、上記各進相軸方向を上記透過軸方向に対して約45°の角度に配設する(進相軸方向を水平方向に配設する)ことも可能である。
また、当該3Dメガネ用光学シートは、偏光板と位相差フィルムとの間に中間層を設けることも適宜設計変更可能である。具体的には、基材層の一面に偏光板を積層接着し、他方の面に位相差フィルムを積層接着することも可能である。
さらに、当該3Dメガネ用光学シートは、位相差フィルムが必ずしも1/4波長板である必要はなく、3D立体画像表示装置に応じて適宜変更してもよい。
以上のように、本発明の3Dメガネ用光学シートは、曲面形状等に形成しても、所望の複屈折性が得られるとともに、優れた耐久性を有している。従って、本発明の3Dメガネ用光学シート及びこれを用いた3Dメガネは、3D立体画像表示装置を視認する際に好適に用いることができる。
1 3Dメガネ用光学シート
2 基材フィルム
3 位相差フィルム
4 偏光板
11 3Dメガネ
12 フレーム
13 右眼用レンズ
14 左眼用レンズ

Claims (11)

  1. 基材フィルムと、
    この基材フィルムの裏面側に積層され、平面方向に複屈折性を有する位相差フィルムと、
    この位相差フィルムの裏面側に積層される偏光板と
    を備え、
    上記位相差フィルムが主成分としてシクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーを含み、
    上記基材フィルムの厚みが300μm以上2000μm以下である3Dメガネ用光学シート。
  2. 上記基材フィルムの主成分の光弾性係数の絶対値が、10×10−12Pa−1以下である請求項1に記載の3Dメガネ用光学シート。
  3. 上記基材フィルムの主成分がアクリル樹脂である請求項2に記載の3Dメガネ用光学シート。
  4. 上記基材フィルムの主成分がシクロオレフィンコポリマー又はシクロオレフィンポリマーである請求項2に記載の3Dメガネ用光学シート。
  5. 上記基材フィルムの鉛筆硬度がH以上である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の3Dメガネ用光学シート。
  6. 上記基材フィルムの面方向リタデーション値(Ro値)が100nm以下である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の3Dメガネ用光学シート。
  7. 厚みが350μm以上2100μm以下である請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の3Dメガネ用光学シート。
  8. 上記偏光板の裏面側に保護フィルムを備える請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の3Dメガネ用光学シート。
  9. 上記位相差フィルムの進相軸方向と偏光板の透過軸方向とが約45°の角度で配設されている請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の3Dメガネ用光学シート。
  10. 請求項9に記載の3Dメガネ用光学シートをそれぞれ含む右眼用レンズ及び左眼用レンズを備え、
    上記右眼用レンズの位相差フィルムの進相軸方向が、右眼用レンズの偏光板の透過軸方向に対して一方向側で約45°の角度に配設されており、
    上記左眼用レンズの位相差フィルムの進相軸方向が、左眼用レンズの偏光板の透過軸方向に対して他方向側で約45°の角度に配設されている3Dメガネ。
  11. 上記右眼用レンズ及び左眼用レンズのレンズカーブが3以上6以下である請求項10に記載の3Dメガネ。
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