JP2013060161A - 電動駆動装置 - Google Patents
電動駆動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013060161A JP2013060161A JP2011201228A JP2011201228A JP2013060161A JP 2013060161 A JP2013060161 A JP 2013060161A JP 2011201228 A JP2011201228 A JP 2011201228A JP 2011201228 A JP2011201228 A JP 2011201228A JP 2013060161 A JP2013060161 A JP 2013060161A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output
- gear
- electrical machine
- rotating electrical
- output member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/62—Hybrid vehicles
Abstract
【解決手段】入力部材と、第一回転電機と、第二回転電機と、出力部材と、動力分配装置と、ケースと、を備えた電動駆動装置であって、ケースは径方向延在部を備え、入力部材を径方向外側から回転可能に支持する第一軸受と、出力部材を径方向内側から回転可能に支持する第二軸受との双方が、径方向延在部に支持されている電動駆動装置。
【選択図】図4
Description
本発明に係る、内燃機関に駆動連結される入力部材と、第一回転電機と、当該第一回転電機とは異なる軸上に配置された第二回転電機と、車輪及び前記第二回転電機に駆動連結される出力部材と、前記入力部材から伝達されるトルクを前記出力部材と前記第一回転電機とに分配して伝達する動力分配装置と、ケースと、を備えた電動駆動装置の特徴構成は、前記入力部材、前記出力部材、前記動力分配装置、及び前記第一回転電機が同軸上に配置されていると共に、前記出力部材の軸方向における前記第一回転電機よりも前記内燃機関側に前記出力部材及び前記動力分配装置が配置され、前記出力部材は、前記軸方向における少なくとも一部に筒状部を備え、前記ケースは、前記軸方向における前記動力分配装置及び前記出力部材と前記内燃機関との間で、前記出力部材の径方向に延びると共に少なくとも径方向内側端部が前記筒状部に対して径方向内側に位置するように形成された径方向延在部を備え、前記入力部材を径方向外側から回転可能に支持する第一軸受と、前記出力部材の前記筒状部を径方向内側から回転可能に支持する第二軸受との双方が、前記径方向延在部に支持されている点にある。
また、本願において、「駆動連結」とは、2つの回転要素が駆動力を伝達可能に連結された状態を指し、当該2つの回転要素が一体的に回転するように連結された状態、或いは当該2つの回転要素が一又は二以上の伝動部材を介して駆動力を伝達可能に連結された状態を含む概念として用いている。このような伝動部材としては、回転を同速で又は変速して伝達する各種の部材が含まれ、例えば、軸、歯車機構、ベルト、チェーン等が含まれる。また、このような伝動部材として、回転及び駆動力を選択的に伝達する係合装置、例えば摩擦係合装置や噛み合い式係合装置等が含まれていてもよい。
また、本願において、2つの部材の配置に関して、「ある方向視で重複する」とは、当該方向を視線方向として当該視線方向に直交する各方向に視点を移動させた場合に、2つの部材が重なって見える視点が少なくとも一部の領域に存在することを指す。
また、第一回転電機は、動力分配装置及び出力部材と同軸上であって、これらに対して内燃機関側とは反対側に配置されている。また、第二回転電機は、動力分配装置、入力部材、出力部材、及び第一回転電機とは異なる軸上に配置されている。よって、第一回転電機及び第二回転電機の配置のために、動力分配装置と内燃機関との軸方向の間隔が広くなることを抑制できる。
また、出力部材は第二軸受により支持され、入力部材は第一軸受により支持されており、出力部材と入力部材とで支持する軸受が異なっている。よって、内燃機関の変更などにより入力部材の径を太くする場合においても、第一軸受を変更すればよく、第二軸受及び第二軸受に支持されている出力部材を変更する必要性を低減できる。
以上により、入力部材、出力部材、動力分配装置、及びこれらを支持する軸受を効率的に配置しつつ、内燃機関と動力分配装置とを駆動連結する入力部材の軸方向長さを短く抑えることができる。従って、必要な強度を確保しつつ入力部材を細くしたり、電動駆動装置の軸方向長さを短く抑えることが容易となり、電動駆動装置の小型化、軽量化を行うことが容易となる。
前記出力部材の外周面に前記出力部材と前記車輪とを駆動連結するための出力ギヤが設けられ、前記出力部材の内周面に前記遊星歯車装置のリングギヤが設けられ、
前記出力ギヤの歯底円径は、前記リングギヤの歯底円径及び前記第二軸受の外径の双方より大きいと好適である。
また、入力部材の延在部を小径としているので、入力部材の軽量化が容易であると共に、第一回転電機の回転軸の内部への挿入も容易となっている。この際、入力部材の延在部は、分配連結部と前記内燃機関連結部との間の領域とは異なり、内燃機関と動力分配装置との間のトルク伝達が必要なく、強度を低く設定できるため、小径をしても必要な強度を確保することは容易である。
図1、図3、図4に示すように、電動駆動装置11は、エンジンEに駆動連結される入力軸Iと、第一回転電機MG1と、当該第一回転電機MG1とは異なる軸上に配置された第二回転電機MG2と、車輪W及び第二回転電機MG2に駆動連結される分配出力部材21と、入力軸Iから伝達されるトルクを分配出力部材21と第一回転電機MG1とに分配して伝達する動力分配装置PTと、ケース2と、を備えている。本実施形態では、動力分配装置PTは、遊星歯車装置により構成されている。なお、入力軸Iが、本発明における「入力部材」に相当し、分配出力部材21が、本発明における「出力部材」に相当する。
以下の説明では、特に断らない限り、軸方向、径方向、周方向は、第一軸A1についての軸方向、径方向、周方向を指す。なお、本実施形態では、第二軸A2、第三軸A3、第四軸A4は、第一軸A1と平行に配置されているため、軸方向は、これらの軸で共通した軸方向となる。また、軸方向において動力分配装置PTからエンジンEに向かう方向(図1、図3、図4における右側)を軸第一方向と規定し、その反対方向である動力分配装置PTから第一回転電機MG1に向かう方向(図1、図3、図4における左側)を、軸第二方向と規定している。
ケース2は、軸方向における動力分配装置PT及び分配出力部材21とエンジンEとの間で、分配出力部材21の径方向に延びると共に少なくとも径方向内側端部が筒状部に対して径方向内側に位置するように形成された第一径方向延在部4を備えている。
入力軸Iを径方向外側から回転可能に支持する第一入力支持軸受69と、分配出力部材21の筒状部を径方向内側から回転可能に支持する第一出力支持軸受61との双方が、前記径方向延在部に支持されている。
なお、第一入力支持軸受69が、本発明における「第一軸受」に相当し、第一出力支持軸受61が、本発明における「第二軸受」に相当する。
まず、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置1の全体構成について説明する。図1及び図3に示すように、入力軸IはエンジンEに駆動連結されている。ここで、エンジンEは燃料の燃焼により駆動される内燃機関であり、例えば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの公知の各種エンジンを用いることができる。本例では、入力軸Iは、ダンパDを介して、エンジンEのクランクシャフト等のエンジン出力軸Eoに駆動連結されている。なお、入力軸IがダンパDに加えてクラッチ等を介して、或いは、ダンパDやクラッチ等を介さずに直接エンジン出力軸Eoに駆動連結された構成としても好適である。
次に、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置1の各部の機械的構成について説明する。ここでは、特に、電動駆動装置11の各構成部品の機械的構成について詳細に説明する。上述した入力軸I、第一回転電機MG1、第二回転電機MG2、動力分配装置PT、分配出力部材21、出力ギヤ22、カウンタギヤ機構C、及び出力用差動歯車装置DFは、ケース2内に収容されている。図3に示すように、本実施形態においては、ケース2は、ケース本体2aと、当該ケース本体2aの軸第一方向側に取り付けられるフロントカバー2bと、ケース本体2aの軸第二方向側に取り付けられるリヤカバー2cと、に分割可能に構成されている。これらは、ボルト等の締結部材を用いて互いに締結固定される。
第一径方向延在壁4は、分配出力部材21に対して径方向内側において第一径方向延在壁4から分配出力部材21側に向かって軸方向(軸第二方向)に突出する第一出力突出部6を備えている。第一出力突出部6の外周面6aに、第一出力支持軸受61が備えられている。本実施形態では、第一出力突出部6及び第一出力支持軸受61は、円筒状に形成されている。
第二径方向延在壁7の径方向内側(中心部)には、軸方向の貫通孔が形成されており、この貫通孔に挿通される第一回転電機MG1の第一ロータ軸31が、第二径方向延在壁7を貫通して収容空間SPにおいて動力分配装置PTの回転要素としてのサンギヤSに連結されている。第二径方向延在壁7は、更に径方向内側端部から軸方向に突出する第二入力突出部12を備えている。第二入力突出部12の内周面に、第一回転電機軸受63が備えられている。本実施形態では、第二入力突出部12は、第二径方向延在壁7から第一回転電機MG1側に向かう軸方向(軸第二方向)に突出するように形成されている。また、第二入力突出部12及び第一回転電機軸受63は、円筒状に形成されている。第二出力突出部8は、分配出力部材21と径方向視で重複する位置まで、第二径方向延在壁7から軸第一方向に突出するように形成されている。
出力ギヤ22の歯底円径は、2つの出力支持軸受61、62の外径及び動力分配装置PTのリングギヤRの歯底円径の双方より大きい。すなわち、出力ギヤ22は、2つの出力支持軸受61、62及び動力分配装置PTに対して径方向外側に配置されている。
本実施形態では、固定ギヤ82は、第二出力支持軸受62と径方向視で重複するように配置され、分配出力部材21並びに第二出力支持軸受62の軸第二方向側の端面に寄せて配置されている。
固定ギヤ82の歯底円径は、出力ギヤ22と同様に、2つの出力支持軸受61、62の外径及び動力分配装置PTのリングギヤRの歯底円径の双方より大きい。すなわち、固定ギヤ82は、2つの出力支持軸受61、62及び動力分配装置PTに対して径方向外側に配置されている。
次に、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置1の各部の配置構成について説明する。ここでは、特に、電動駆動装置11の各構成部品を中心とした配置構成について説明する。
<分配出力部材21の軸方向長さの短縮>
上記のように、分配出力部材21の内周面21bに2つの出力支持軸受61、62及びリングギヤRが設けられている。このため、分配出力部材21の外周面21aに設けられる出力ギヤ22を、径方向視で2つの出力支持軸受61、62や動力分配装置PTと重複する位置に配置することが容易となっている。本実施形態では、出力ギヤ22は、第一出力支持軸受61と径方向視で重複する位置に配置されており、出力ギヤ22が2つの出力支持軸受61、62及び動力分配装置PTと径方向視で重複しない場合に比べて、これら4つの軸方向の配置スペースを小さくすることができている。
また、2つの出力支持軸受61、62は、リングギヤR及び動力分配装置PTの軸方向両側に分かれて配置されており、分配出力部材21の軸方向両側端面は、第一出力支持軸受61の軸第一方向側の端面と第二出力支持軸受62の軸第二方向側の端面と一致するように形成されている。また、出力ギヤ22は、軸方向における、第一出力支持軸受61の軸第一方向側の端面と第二出力支持軸受62の軸第二方向側の端面との間に配置されている。よって、分配出力部材21の軸方向長さを、内周面21bに配置される2つの出力支持軸受61、62及び動力分配装置PTの軸方向長さに合わせた最小限の長さにすることができている。
2つの出力支持軸受61、62のそれぞれは、分配出力部材21の内周面21bと出力突出部6、8の外周面6a、8aとの間に配置され、分配出力部材21を径方向内側から出力突出部6、8に対して回転可能に支持している。
固定ギヤ82は、出力ギヤ22が設けられている軸第一方向側とは反対側の軸第二方向側の分配出力部材21の外周面21aに設けられている。よって、出力ギヤ22が配置されない軸第二方向側の外周面21aを有効利用して固定ギヤ82を設けることができている。よって、固定ギヤ82を備える構成においても、分配出力部材21の軸方向長さが長くなることを抑制することができている。
分配出力部材21に対して径方向内側であって径方向視で重複する空間(以下、径方向内側空間と称す)における各部材の配置について説明する。
第一回転電機MG1の第一ロータ軸31及び入力軸Iが、径方向内側空間の径方向中心付近を占めている。動力分配装置PTは、分配出力部材21の内周面21bの軸方向中央付近に設けられたリングギヤRの径方向内側に配置されており、径方向内側空間の軸方向中央付近を占めている。2つの出力支持軸受61、62のそれぞれは、動力分配装置PTの軸方向両側に隣接して分配出力部材21の内周面21bに配置されており、動力分配装置PTの軸方向両側であって径方向外側寄りの径方向内側空間を占めている。第一出力突出部6、第一入力突出部5は、第一出力支持軸受61に対して径方向内側であって径方向視で重複する位置に配置されており、動力分配装置PTの軸第一方向側であって径方向内側寄りの径方向内側空間を占めている。第二出力突出部8は、第二出力支持軸受62に対して径方向内側であって径方向視で重複する位置に配置されており、動力分配装置PTの軸第二方向側であって径方向内側寄りの径方向内側空間を占めている。よって、径方向内側空間には、大きな空きスペースが生じておらず、有効利用されている。言い換えると、電動駆動装置11の各構成部品は、径方向内側空間に集められて配置されており、電動駆動装置11の軸方向長さを短縮できると共に、全体を小型化できている。
次に、動力分配装置PTに対してエンジンE側の空間における各部材の配置について説明する。
第一径方向延在壁4に支持された第一入力支持軸受69により入力軸Iを支持し、第一径方向延在壁4に支持された第一出力支持軸受61により分配出力部材21を支持しているので、共通の第一径方向延在壁4により、入力軸I及び分配出力部材21の双方を支持することができている。また、分配出力部材21は、第一出力支持軸受61により径方向内側から支持され、入力軸Iは、第一入力支持軸受69により径方向外側から支持されているので、第一出力支持軸受61及び第一入力支持軸受69を異なる径方向位置に配置して、径方向視で重複するように配置することができている。よって、第一出力支持軸受61と第一入力支持軸受69とを配置するための空間を軸方向に短縮することができている。また、第一出力支持軸受61と第一入力支持軸受69は、上記のように、分配出力部材21の径方向内側の空間を有効利用して配置されている。よって、動力分配装置PTとエンジンEとの軸方向の間隔を、1つの支持軸受の配置に必要な間隔に近づけることができている。これにより、エンジンEと動力分配装置PTとを駆動連結する入力軸Iの軸方向長さを短く抑えることができる。従って、必要な強度を確保しつつ入力軸Iを細くしたり、電動駆動装置11の軸方向長さを短く抑えることが容易となり、電動駆動装置11の小型化、軽量化を行うことが容易となる。
また、入力軸I及び分配出力部材21が、動力分配装置PTに対して第一回転電機MG1側でも支持されることにより、エンジンE側の入力軸Iの支持軸受及び分配出力部材21の支持軸受をそれぞれ1つにすることができ、動力分配装置PTとエンジンEとの軸方向の間隔を狭くすることができている。
次に、動力分配装置PTに対して第一回転電機MG1側の空間における各部材の配置について説明する。
第二径方向延在壁7に支持された第一回転電機軸受63により第一回転電機MG1の第一ロータ軸31を支持し、第二径方向延在壁7に支持された第二出力支持軸受62により分配出力部材21を支持しているので、共通の第二径方向延在壁7により、第一ロータ軸31及び分配出力部材21の双方を支持することができている。また、分配出力部材21は、第二出力支持軸受62により径方向内側から支持され、第一ロータ軸31は、第一回転電機軸受63により径方向外側から支持されているので、第二出力支持軸受62及び第一回転電機軸受63を異なる径方向位置に配置することができている。また、第二出力支持軸受62は、上記のように、分配出力部材21の径方向内側の空間を有効利用して配置されている。よって、動力分配装置PTと第一回転電機MG1との軸方向の間隔に、支持軸受を効率的に配置しつつ、当該軸方向の間隔を短く抑えることができている。
また、第二出力支持軸受62は、第二径方向延在壁7に対して軸第一方向側に配置され、第一回転電機軸受63は、第二径方向延在壁7に対して軸第二方向側に配置されている。すなわち、第二出力支持軸受62及び第一回転電機軸受63は、第二径方向延在壁7に対して軸方向両側に分かれて配置されている。これにより、第二径方向延在壁7の軸方向両側にバランスよく支持のための荷重をかけることができ、第二径方向延在壁7が軸方向片側にたわむことを抑制できている。また、第一回転電機MG1の軸第一方向側に突出するコイルエンドに対して径方向内側の空間を有効利用して、第一回転電機軸受63及び第二入力突出部12を配置することができている。
また、第一回転電機MG1側の入力軸Iの支持は、第一回転電機MG1の第一ロータ軸31の内周面を利用して行われるので、入力軸Iの支持のためだけに、支持壁等の支持構造を設ける必要がない。よって、電動駆動装置11の軸方向長さを短く抑えつつ、入力軸Iを支持することができる。
2つの出力支持軸受61、62は、リングギヤR及び動力分配装置PTに対して軸方向両側に分かれて配置されているので、2つの出力支持軸受61、62間の軸方向の距離を確保することができている。よって、分配出力部材21の回転軸心のブレを抑制できるなど、分配出力部材21を安定的に支持することが容易となっている。
入力軸Iも、リングギヤR及び動力分配装置PTに対して軸方向両側に分かれて配置された2つの入力支持軸受69、70により支持されているので、2つの入力支持軸受69、70間の軸方向の距離を確保することができている。よって、入力軸Iを安定的に支持することが容易となっている。
入力軸Iにおいて分配連結部51から軸第二方向へ延在する延在部15は、エンジンEと動力分配装置PTとの間のトルク伝達が必要なく、強度を低く設定できるため、分配連結部51とエンジン連結部13との間の領域に比べて小径とされている。よって、入力軸Iの軽量化が容易であると共に、第一回転電機MG1の第一ロータ軸31の内部への挿入も容易となっている。
出力ギヤ22は、軸方向における、第一出力支持軸受61の軸第一方向側の端面と、第二出力支持軸受62の軸第二方向側の端面と、の間に配置されている。よって、出力ギヤ22に作用する荷重を、第一出力支持軸受61と第二出力支持軸受62とに適切に分散させて支持させることができる。
本実施形態では、出力ギヤ22及びリングギヤRの双方がはすば歯車である。図5に示すように、出力ギヤ22には、当該出力ギヤ22とカウンタギヤ機構Cの第一ギヤ42との間のトルク伝達により、出力ギヤ22には軸第二方向のスラスト荷重F2が作用し、径方向内側に向かうラジアル荷重F1が作用する。また、リングギヤRには、当該リングギヤRと複数のピニオンギヤP(本実施形態では4つ)との間のトルク伝達により、リングギヤRには軸第一方向のスラスト荷重F5が作用し、径方向外側に向かうラジアル荷重F3が作用する。ここで、ラジアル荷重F3は、周方向に沿って均等に配置された複数のピニオンギヤPのそれぞれにおいて径方向外側に向うため、互いに打ち消し合って、2つの出力支持軸受61、62には大きく作用しない。図5には、このようにラジアル荷重F3と打ち消されるラジアル荷重F4を破線の矢印で示している。スラスト荷重F5は、複数のピニオンギヤPのそれぞれにおいて作用する軸第一方向のスラスト荷重の合計となる。図5には、このようなスラスト荷重の合計を、スラスト荷重F5として示している。
本実施形態では、出力ギヤ22は、分配出力部材21の軸方向中央位置に対して軸第一方向に配置されているので、分配出力部材21に作用するスラスト荷重が、その反対方向である軸第二方向に向くように、出力ギヤ22及びリングギヤRの歯の傾きが設定されている。言い換えると、出力ギヤ22は、分配出力部材21の軸方向中央位置に対して、はすば歯車に起因して分配出力部材21に作用するスラスト荷重の向きとは反対側に配置されている。本実施形態では、リングギヤRによるスラスト荷重F5の大きさが、出力ギヤ22によるスラスト荷重F2の大きさより小さくされており、分配出力部材21に作用するスラスト荷重の方向が、軸第二方向となるようにされている。そして、分配出力部材21に作用するスラスト荷重F6が向く軸第二方向側にある第二出力支持軸受62に当該スラスト荷重F6が作用する。
最後に、本発明のその他の実施形態について説明する。なお、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用されるものに限られず、矛盾が生じない限り、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
また、出力ギヤ22及びリングギヤRの一方又は双方が、平歯車、やまば歯車などのはすば歯車以外の歯車とされていてもよい。また、出力ギヤ22に作用するスラスト荷重の方向と、リングギヤRに作用するスラスト荷重の方向とが同じでもよい。
2 :ケース
4 :第一径方向延在壁(径方向延在部)
5 :第一入力突出部
6 :第一出力突出部(出力突出部)
6a :第一出力突出部の外周面
7 :第二径方向延在壁(径方向延在部)
8 :第二出力突出部(出力突出部)
8a :第二出力突出部の外周面
11 :電動駆動装置
12 :第二入力突出部
13 :エンジン連結部(内燃機関連結部)
14 :軸円筒状部
15 :延在部
21 :分配出力部材(出力部材)
21a :分配出力部材の外周面
21b :分配出力部材の内周面
22 :出力ギヤ
31 :第一ロータ軸(回転軸)
51 :分配連結部
61 :第一出力支持軸受(第二軸受)
62 :第二出力支持軸受
63 :第一回転電機軸受
64 :第二回転電機軸受
69 :第一入力支持軸受(第一軸受)
70 :第二入力支持軸受
82 :固定ギヤ
A1 :第一軸
CA :キャリヤ
D :ダンパ
DF :出力用差動歯車装置
E :エンジン(内燃機関)
I :入力軸(入力部材)
MG1 :第一回転電機
MG2 :第二回転電機
PT :動力分配装置(遊星歯車装置)
R :リングギヤ(回転要素)
S :サンギヤ(回転要素)
W :車輪
Claims (4)
- 内燃機関に駆動連結される入力部材と、第一回転電機と、当該第一回転電機とは異なる軸上に配置された第二回転電機と、車輪及び前記第二回転電機に駆動連結される出力部材と、前記入力部材から伝達されるトルクを前記出力部材と前記第一回転電機とに分配して伝達する動力分配装置と、ケースと、を備えた電動駆動装置であって、
前記入力部材、前記出力部材、前記動力分配装置、及び前記第一回転電機が同軸上に配置されていると共に、前記出力部材の軸方向における前記第一回転電機よりも前記内燃機関側に前記出力部材及び前記動力分配装置が配置され、
前記出力部材は、前記軸方向における少なくとも一部に筒状部を備え、
前記ケースは、前記軸方向における前記動力分配装置及び前記出力部材と前記内燃機関との間で、前記出力部材の径方向に延びると共に少なくとも径方向内側端部が前記筒状部に対して径方向内側に位置するように形成された径方向延在部を備え、
前記入力部材を径方向外側から回転可能に支持する第一軸受と、前記出力部材の前記筒状部を径方向内側から回転可能に支持する第二軸受との双方が、前記径方向延在部に支持されている電動駆動装置。 - 前記第一軸受と前記第二軸受とが、径方向視で重複するように配置されている請求項1に記載の電動駆動装置。
- 前記動力分配装置は、遊星歯車装置により構成されていると共に、前記出力部材に対して径方向内側であって当該出力部材と径方向視で重複する位置に配置され、
前記出力部材の外周面に前記出力部材と前記車輪とを駆動連結するための出力ギヤが設けられ、前記出力部材の内周面に前記遊星歯車装置のリングギヤが設けられ、
前記出力ギヤの歯底円径は、前記リングギヤの歯底円径及び前記第二軸受の外径の双方より大きい請求項1又は2に記載の電動駆動装置。 - 前記入力部材は、前記内燃機関に連結される内燃機関連結部と、前記動力分配装置に連結される分配連結部と、当該分配連結部から前記軸方向に沿って前記第一回転電機側へ延在する延在部と、を備え、
前記延在部は、前記入力部材における前記分配連結部と前記内燃機関連結部との間の領域に比べて小径とされ、
前記第一回転電機の回転軸は、前記動力分配装置側の端部に開口する軸円筒状部を備え、
前記延在部の少なくとも一部が、前記第一回転電機の回転軸の前記軸円筒状部の内部に挿入されていると共に、軸受を介して前記軸円筒状部の内周面に対して回転可能に径方向に支持されている請求項1から3のいずれか一項に記載の電動駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011201228A JP5699409B2 (ja) | 2011-09-14 | 2011-09-14 | 電動駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011201228A JP5699409B2 (ja) | 2011-09-14 | 2011-09-14 | 電動駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013060161A true JP2013060161A (ja) | 2013-04-04 |
JP5699409B2 JP5699409B2 (ja) | 2015-04-08 |
Family
ID=48185233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011201228A Active JP5699409B2 (ja) | 2011-09-14 | 2011-09-14 | 電動駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5699409B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015123843A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | トヨタ自動車株式会社 | ハイブリッド車両の駆動装置 |
JP2020142644A (ja) * | 2019-03-06 | 2020-09-10 | 本田技研工業株式会社 | 車両 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000094973A (ja) * | 1998-09-28 | 2000-04-04 | Hitachi Ltd | 変速装置およびそれを用いたハイブリッド車 |
JP2005170227A (ja) * | 2003-12-10 | 2005-06-30 | Aisin Aw Co Ltd | ハイブリッド駆動装置 |
JP2005344917A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Toyota Motor Corp | 車両用パワートレーンの制御装置 |
US20070135255A1 (en) * | 2005-12-09 | 2007-06-14 | Kyung Ha Kim | Power transmitting apparatus for hybrid vehicle |
JP2009262858A (ja) * | 2008-04-28 | 2009-11-12 | Aisin Aw Co Ltd | 駆動装置 |
JP2010036820A (ja) * | 2008-08-07 | 2010-02-18 | Toyota Motor Corp | 動力伝達装置 |
JP2011168166A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Aisin Aw Co Ltd | ハイブリッド車両用駆動装置 |
-
2011
- 2011-09-14 JP JP2011201228A patent/JP5699409B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000094973A (ja) * | 1998-09-28 | 2000-04-04 | Hitachi Ltd | 変速装置およびそれを用いたハイブリッド車 |
JP2005170227A (ja) * | 2003-12-10 | 2005-06-30 | Aisin Aw Co Ltd | ハイブリッド駆動装置 |
JP2005344917A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Toyota Motor Corp | 車両用パワートレーンの制御装置 |
US20070135255A1 (en) * | 2005-12-09 | 2007-06-14 | Kyung Ha Kim | Power transmitting apparatus for hybrid vehicle |
JP2009262858A (ja) * | 2008-04-28 | 2009-11-12 | Aisin Aw Co Ltd | 駆動装置 |
JP2010036820A (ja) * | 2008-08-07 | 2010-02-18 | Toyota Motor Corp | 動力伝達装置 |
JP2011168166A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Aisin Aw Co Ltd | ハイブリッド車両用駆動装置 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015123843A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | トヨタ自動車株式会社 | ハイブリッド車両の駆動装置 |
CN105873783A (zh) * | 2013-12-26 | 2016-08-17 | 丰田自动车株式会社 | 用于混合动力车辆的驱动装置 |
US10112472B2 (en) | 2013-12-26 | 2018-10-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Drive device for hybrid vehicle |
JP2020142644A (ja) * | 2019-03-06 | 2020-09-10 | 本田技研工業株式会社 | 車両 |
CN111660782A (zh) * | 2019-03-06 | 2020-09-15 | 本田技研工业株式会社 | 车辆 |
US11374460B2 (en) | 2019-03-06 | 2022-06-28 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicle |
CN111660782B (zh) * | 2019-03-06 | 2023-06-23 | 本田技研工业株式会社 | 车辆 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5699409B2 (ja) | 2015-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8882622B2 (en) | Hybrid drive system | |
JP5216796B2 (ja) | ハイブリッド駆動装置 | |
WO2013008625A1 (ja) | 車両用駆動装置 | |
JP5544670B2 (ja) | ハイブリッド駆動装置 | |
JP6070522B2 (ja) | 車両用駆動装置 | |
JP6083475B2 (ja) | 車両用駆動装置 | |
WO2015163183A1 (ja) | 車両用駆動装置 | |
JP2009286367A (ja) | ハイブリッド駆動装置 | |
JP5699409B2 (ja) | 電動駆動装置 | |
JP2016222118A (ja) | 車両用駆動装置 | |
JP5093601B2 (ja) | ハイブリッド駆動装置 | |
JP5747383B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
JP6176082B2 (ja) | 車両用駆動装置 | |
JP2014065426A (ja) | 車両用駆動装置 | |
JP2014024412A (ja) | 車両用駆動装置 | |
JP2012076576A (ja) | ハイブリッド駆動装置 | |
JP2018065409A (ja) | 車両用駆動装置 | |
WO2021085611A1 (ja) | 車両用駆動装置 | |
JP2019189052A (ja) | 動力伝達装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140911 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140911 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150129 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5699409 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |