JP2013060161A - 電動駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの回転電機を備える電動駆動装置において、入力部材、出力部材、動力分配装置、及びこれらを支持する軸受を効率的に配置し、装置の軸方向長さを短く抑えることが求められる。
【解決手段】入力部材と、第一回転電機と、第二回転電機と、出力部材と、動力分配装置と、ケースと、を備えた電動駆動装置であって、ケースは径方向延在部を備え、入力部材を径方向外側から回転可能に支持する第一軸受と、出力部材を径方向内側から回転可能に支持する第二軸受との双方が、径方向延在部に支持されている電動駆動装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関に駆動連結される入力部材と、第一回転電機と、当該第一回転電機とは異なる軸上に配置された第二回転電機と、車輪及び前記第二回転電機に駆動連結される出力部材と、前記入力部材から伝達されるトルクを前記出力部材と前記第一回転電機とに分配して伝達する動力分配装置と、ケースと、を備えた電動駆動装置に関する。
上記のような電動駆動装置として、例えば下記の特許文献1及び特許文献2に記載された装置が既に知られている。特許文献1に記載の装置では、軸方向における内燃機関と動力分配装置との間に、出力部材に連結された出力ギヤ(カウンタドライブギヤ)が配置されている。そして、特許文献1の装置では、出力ギヤは、その軸方向両側の外周面に配置された2つの支持軸受を介してケースに支持されている。出力ギヤの径方向内側には、内燃機関と動力分配装置とを駆動連結する入力部材が配置され、当該入力部材は、出力ギヤの内周面に支持されている。
特許文献2に記載の装置では、軸方向における内燃機関と動力分配装置との間に、第二回転電機が配置されている。そして、特許文献2の装置では、第二回転電機の回転軸は、その軸方向両側の外周面に配置された2つの支持軸受を介してケースに支持されている。回転軸の径方向内側には、内燃機関と動力分配装置とを駆動連結する入力部材が配置され、当該入力部材は、回転軸の内周面に支持されている。
しかしながら、特許文献1、2の技術では、軸方向における内燃機関と動力分配装置との間に、出力ギヤ又は第二回転電機と、それを支持するための2つの支持軸受が配置されているため、内燃機関と動力分配装置との軸方向の間隔が広くなっている。このため、内燃機関と動力分配装置とを駆動連結する入力部材の軸方向長さが長くなり強度を維持するため入力部材を太くする必要が生じるという課題や、電動駆動装置が軸方向に長くなり易いという課題があった。また、内燃機関の変更によって、内燃機関から入力部材に伝達されるトルクが大きくなった場合、入力部材の径を太くするなどして強度を増加させる必要がある。この場合に、入力部材の径方向外側に配置される、出力ギヤ又は第二回転電機、並びに2つの支持軸受も合わせて変更する必要があった。
特開2003−191760号公報 特開2009−257518号公報
そこで、2つの回転電機を備える電動駆動装置において、入力部材、出力部材、動力分配装置、及びこれらを支持する軸受を効率的に配置し、装置の軸方向長さを短く抑えることが求められる。
(請求項1)
本発明に係る、内燃機関に駆動連結される入力部材と、第一回転電機と、当該第一回転電機とは異なる軸上に配置された第二回転電機と、車輪及び前記第二回転電機に駆動連結される出力部材と、前記入力部材から伝達されるトルクを前記出力部材と前記第一回転電機とに分配して伝達する動力分配装置と、ケースと、を備えた電動駆動装置の特徴構成は、前記入力部材、前記出力部材、前記動力分配装置、及び前記第一回転電機が同軸上に配置されていると共に、前記出力部材の軸方向における前記第一回転電機よりも前記内燃機関側に前記出力部材及び前記動力分配装置が配置され、前記出力部材は、前記軸方向における少なくとも一部に筒状部を備え、前記ケースは、前記軸方向における前記動力分配装置及び前記出力部材と前記内燃機関との間で、前記出力部材の径方向に延びると共に少なくとも径方向内側端部が前記筒状部に対して径方向内側に位置するように形成された径方向延在部を備え、前記入力部材を径方向外側から回転可能に支持する第一軸受と、前記出力部材の前記筒状部を径方向内側から回転可能に支持する第二軸受との双方が、前記径方向延在部に支持されている点にある。
なお、本願において「回転電機」は、モータ(電動機)、ジェネレータ(発電機)、及び必要に応じてモータ及びジェネレータの双方の機能を果たすモータ・ジェネレータのいずれをも含む概念として用いている。
また、本願において、「駆動連結」とは、2つの回転要素が駆動力を伝達可能に連結された状態を指し、当該2つの回転要素が一体的に回転するように連結された状態、或いは当該2つの回転要素が一又は二以上の伝動部材を介して駆動力を伝達可能に連結された状態を含む概念として用いている。このような伝動部材としては、回転を同速で又は変速して伝達する各種の部材が含まれ、例えば、軸、歯車機構、ベルト、チェーン等が含まれる。また、このような伝動部材として、回転及び駆動力を選択的に伝達する係合装置、例えば摩擦係合装置や噛み合い式係合装置等が含まれていてもよい。
また、本願において、2つの部材の配置に関して、「ある方向視で重複する」とは、当該方向を視線方向として当該視線方向に直交する各方向に視点を移動させた場合に、2つの部材が重なって見える視点が少なくとも一部の領域に存在することを指す。
上記の特徴構成によれば、径方向延在部に支持された第一軸受により入力部材を径方向外側から支持し、径方向延在部に支持された第二軸受により出力部材を径方向内側から支持しているので、共通の径方向延在部により、入力部材及び出力部材の双方を支持することができる。よって、動力分配装置及び出力部材と内燃機関との軸方向の間隔を狭くすることが容易となる。
また、第一回転電機は、動力分配装置及び出力部材と同軸上であって、これらに対して内燃機関側とは反対側に配置されている。また、第二回転電機は、動力分配装置、入力部材、出力部材、及び第一回転電機とは異なる軸上に配置されている。よって、第一回転電機及び第二回転電機の配置のために、動力分配装置と内燃機関との軸方向の間隔が広くなることを抑制できる。
また、出力部材は第二軸受により支持され、入力部材は第一軸受により支持されており、出力部材と入力部材とで支持する軸受が異なっている。よって、内燃機関の変更などにより入力部材の径を太くする場合においても、第一軸受を変更すればよく、第二軸受及び第二軸受に支持されている出力部材を変更する必要性を低減できる。
以上により、入力部材、出力部材、動力分配装置、及びこれらを支持する軸受を効率的に配置しつつ、内燃機関と動力分配装置とを駆動連結する入力部材の軸方向長さを短く抑えることができる。従って、必要な強度を確保しつつ入力部材を細くしたり、電動駆動装置の軸方向長さを短く抑えることが容易となり、電動駆動装置の小型化、軽量化を行うことが容易となる。
ここで、前記第一軸受と前記第二軸受とが、径方向視で重複するように配置されていると好適である。
この構成によれば、第一軸受及び第二軸受を配置するための空間を軸方向に短く抑えることが容易となる。この際、上記のように、出力部材は、第二軸受により径方向内側から支持され、入力部材は、第一軸受により径方向外側から支持されているので、第一軸受及び第二軸受を異なる径方向位置に配置して、これらが径方向視で重複するように配置することが容易な構成となっている。
ここで、前記動力分配装置は、遊星歯車装置により構成されていると共に、前記出力部材に対して径方向内側であって当該出力部材と径方向視で重複する位置に配置され、
前記出力部材の外周面に前記出力部材と前記車輪とを駆動連結するための出力ギヤが設けられ、前記出力部材の内周面に前記遊星歯車装置のリングギヤが設けられ、
前記出力ギヤの歯底円径は、前記リングギヤの歯底円径及び前記第二軸受の外径の双方より大きいと好適である。
出力部材の内周面に、第二軸受及び遊星歯車装置のリングギヤが配置されるので、出力部材の外周面に設けられる出力ギヤを、径方向視で第二軸受や遊星歯車装置と重複する位置に配置することが可能となり、当該出力ギヤの配置自由度を高く確保することができる。更に、この構成によれば、出力ギヤの歯底円径がリングギヤの歯底円径及び第二軸受の外径の双方より大きいので、出力ギヤの配置自由度を更に高く確保することができる。
ここで、前記入力部材は、前記内燃機関に連結される内燃機関連結部と、前記動力分配装置に連結される分配連結部と、当該分配連結部から前記軸方向に沿って前記第一回転電機側へ延在する延在部と、を備え、前記延在部は、前記入力部材における前記分配連結部と前記内燃機関連結部との間の領域に比べて小径とされ、前記第一回転電機の回転軸は、前記動力分配装置側の端部に開口する軸円筒状部を備え、前記延在部の少なくとも一部が、前記第一回転電機の回転軸の前記軸円筒状部の内部に挿入されていると共に、軸受を介して前記軸円筒状部の内周面に対して回転可能に径方向に支持されていると好適である。
この構成によれば、入力部材は、分配連結部より第一回転電機側の延在部おいても、第一回転電機の回転軸の内周面により径方向に支持される。よって、入力部材を、動力分配装置に対して軸方向両側において支持することができ、入力部材を安定的に支持することが容易となる。また、入力部材が第一回転電機側においても支持されることにより、入力部材の内燃機関側の支持機構を単純化することができ、動力分配装置と内燃機関との軸方向の間隔を狭くすることが容易となる。一方、入力部材の延在部は、第一回転電機の回転軸の内周面を利用して支持されるので、当該延在部の支持のためだけに軸受等の支持構造を設ける必要がない。よって、電動駆動装置の軸方向長さを短く抑えつつ、入力部材の支持精度を確保することが容易となる。
また、入力部材の延在部を小径としているので、入力部材の軽量化が容易であると共に、第一回転電機の回転軸の内部への挿入も容易となっている。この際、入力部材の延在部は、分配連結部と前記内燃機関連結部との間の領域とは異なり、内燃機関と動力分配装置との間のトルク伝達が必要なく、強度を低く設定できるため、小径をしても必要な強度を確保することは容易である。
本発明の実施形態に係るハイブリッド駆動装置のスケルトン図である。 本発明の実施形態に係るハイブリッド駆動装置の軸方向に直交する面における断面図である。 本発明の実施形態に係るハイブリッド駆動装置の軸方向展開断面図である。 本発明の実施形態に係るハイブリッド駆動装置の要部断面図である。 本発明の実施形態に係るハイブリッド駆動装置の説明図である。
本発明に係る電動駆動装置11の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1、図3、図4に示すように、電動駆動装置11は、エンジンEに駆動連結される入力軸Iと、第一回転電機MG1と、当該第一回転電機MG1とは異なる軸上に配置された第二回転電機MG2と、車輪W及び第二回転電機MG2に駆動連結される分配出力部材21と、入力軸Iから伝達されるトルクを分配出力部材21と第一回転電機MG1とに分配して伝達する動力分配装置PTと、ケース2と、を備えている。本実施形態では、動力分配装置PTは、遊星歯車装置により構成されている。なお、入力軸Iが、本発明における「入力部材」に相当し、分配出力部材21が、本発明における「出力部材」に相当する。
入力軸I、分配出力部材21、動力分配装置PT、及び第一回転電機MG1は、第一軸A1の同軸上に配置され、第一軸A1周りに回転可能に支持されている。分配出力部材21の軸方向における第一回転電機MG1よりもエンジンE側に分配出力部材21及び動力分配装置PTが配置されている。
以下の説明では、特に断らない限り、軸方向、径方向、周方向は、第一軸A1についての軸方向、径方向、周方向を指す。なお、本実施形態では、第二軸A2、第三軸A3、第四軸A4は、第一軸A1と平行に配置されているため、軸方向は、これらの軸で共通した軸方向となる。また、軸方向において動力分配装置PTからエンジンEに向かう方向(図1、図3、図4における右側)を軸第一方向と規定し、その反対方向である動力分配装置PTから第一回転電機MG1に向かう方向(図1、図3、図4における左側)を、軸第二方向と規定している。
図4に示すように、分配出力部材21は、軸方向における少なくとも一部に筒状部を備えている。
ケース2は、軸方向における動力分配装置PT及び分配出力部材21とエンジンEとの間で、分配出力部材21の径方向に延びると共に少なくとも径方向内側端部が筒状部に対して径方向内側に位置するように形成された第一径方向延在部4を備えている。
入力軸Iを径方向外側から回転可能に支持する第一入力支持軸受69と、分配出力部材21の筒状部を径方向内側から回転可能に支持する第一出力支持軸受61との双方が、前記径方向延在部に支持されている。
なお、第一入力支持軸受69が、本発明における「第一軸受」に相当し、第一出力支持軸受61が、本発明における「第二軸受」に相当する。
本実施形態では、電動駆動装置11は、ハイブリッド駆動装置1の一部を構成している。ハイブリッド駆動装置1は、エンジンE及び回転電機MG1、MG2の双方を駆動力源として利用して走行可能なハイブリッド車両用の駆動装置である。本実施形態に係るハイブリッド駆動装置1は、車両に横置きされるエンジンEに対して車両の幅方向に隣接して配置されると共にエンジンEの出力軸Eoの軸方向に連結された構成、例えば、FF(Front Engine Front Drive)車両用に適した構成のハイブリッド駆動装置とされている。
このハイブリッド駆動装置1は、いわゆる2モータスプリットタイプのハイブリッド駆動装置として構成されている。ハイブリッド駆動装置1では、動力分配装置PTは、入力軸Iを介して伝達されるエンジンEのトルクを第一回転電機MG1と分配出力部材21とに分配して伝達するように構成されている。分配出力部材21に設けられた出力ギヤ22には、カウンタギヤ機構Cを介して第二回転電機MG2も駆動連結されている。
1.ハイブリッド駆動装置の全体構成
まず、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置1の全体構成について説明する。図1及び図3に示すように、入力軸IはエンジンEに駆動連結されている。ここで、エンジンEは燃料の燃焼により駆動される内燃機関であり、例えば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの公知の各種エンジンを用いることができる。本例では、入力軸Iは、ダンパDを介して、エンジンEのクランクシャフト等のエンジン出力軸Eoに駆動連結されている。なお、入力軸IがダンパDに加えてクラッチ等を介して、或いは、ダンパDやクラッチ等を介さずに直接エンジン出力軸Eoに駆動連結された構成としても好適である。
第一回転電機MG1は、ケース2に固定された第一ステータSt1と、当該第一ステータSt1の径方向内側に回転自在に支持された第一ロータRo1と、を有している。第一ロータRo1は、動力分配装置PTのサンギヤSと一体回転するように駆動連結されている。第一回転電機MG1は、電力の供給を受けて動力を発生するモータ(電動機)としての機能と、動力の供給を受けて電力を発生するジェネレータ(発電機)としての機能とを果たすことが可能とされている。そのため、第一回転電機MG1は、不図示の蓄電装置と電気的に接続されている。本例では、蓄電装置としてバッテリが用いられている。なお、蓄電装置としてキャパシタ等を用いても好適である。本例では、第一回転電機MG1は、主に動力分配装置PTを介して入力される入力軸I(エンジンE)のトルクにより発電を行い、バッテリを充電し、或いは第二回転電機MG2を駆動するための電力を供給するジェネレータとして機能する。但し、車両の高速走行時やエンジンEの始動時等には第一回転電機MG1は力行して駆動力を出力するモータとして機能する場合もある。
第二回転電機MG2は、ケース2に固定された第二ステータSt2と、当該第二ステータSt2の径方向内側に回転自在に支持された第二ロータRo2と、を有している。第二ロータRo2は、第二回転電機出力ギヤ37と一体回転するように駆動連結されている。第二回転電機MG2は、電力の供給を受けて動力を発生するモータ(電動機)としての機能と、動力の供給を受けて電力を発生するジェネレータ(発電機)としての機能とを果たすことが可能とされている。そのため、第二回転電機MG2も、蓄電装置としてのバッテリと電気的に接続されている。本例では、第二回転電機MG2は、主に車両を走行させるための駆動力を補助するモータとして機能する。ただし、車両の減速時等には、第二回転電機MG2は車両の慣性力を電気エネルギとして回生するジェネレータとして機能する場合もある。
本実施形態においては、動力分配装置PTは、入力軸Iと同軸上に配置されたシングルピニオン型の遊星歯車機構とされている。すなわち、動力分配装置PTは、複数のピニオンギヤPを支持するキャリヤCAと、前記ピニオンギヤPにそれぞれ噛み合うサンギヤS及びリングギヤRと、の3つの回転要素を有している。サンギヤSは、第一回転電機MG1の第一ロータRo1の第一ロータ軸31と一体回転するように駆動連結されている。キャリヤCAは、入力軸Iと一体回転するように駆動連結されている。リングギヤRは、分配出力部材21に一体的に形成されている。動力分配装置PTが有するこれら3つの回転要素は、回転速度の順にサンギヤS(第一回転要素)、キャリヤCA(第二回転要素)、及びリングギヤR(第三回転要素)となっている。なお、「回転速度の順」は、高速側から低速側に向かう順、又は、低速側から高速側に向かう順のいずれかであり、動力分配装置PTを構成する遊星歯車機構の回転状態によりいずれともなり得るが、いずれの場合にも回転要素の順は変わらない。
動力分配装置PTは、入力軸Iに伝達されるエンジンEのトルクを第一回転電機MG1と分配出力部材21とに分配して伝達する。動力分配装置PTにおいては、回転速度の順で中間となるキャリヤCAに入力軸Iが駆動連結される。また、回転速度の順で一方側となるサンギヤSに第一回転電機MG1の第一ロータRo1が駆動連結され、回転速度の順で他方側となるリングギヤRが分配出力部材21に一体的に形成されている。本実施形態に係るハイブリッド駆動装置1では、回転速度の順で中間となるキャリヤCAに入力軸Iを介してエンジンEの正方向のトルクが伝達され、回転速度の順で一方側となるサンギヤSに第一ロータ軸31を介して第一回転電機MG1が出力する負方向のトルクが伝達される。第一回転電機MG1の負方向のトルクはエンジンEのトルクの反力受けとして機能し、これにより、動力分配装置PTは、入力軸Iを介してキャリヤCAに伝達されるエンジンEのトルクの一部を第一回転電機MG1に分配し、エンジンEのトルクに対して減衰されたトルクを、リングギヤRを介して分配出力部材21に伝達する。
ここで、本実施形態においては、分配出力部材21は、動力分配装置PTの径方向外側を包囲するように設けられた略円筒状の部材である。分配出力部材21の内周面21bには、動力分配装置PTのリングギヤRが当該分配出力部材21と一体的に形成されている。また、分配出力部材21の外周面21aには、出力ギヤ22が当該分配出力部材21と一体的に形成されている。すなわち、本実施形態においては、動力分配装置PTのリングギヤRと出力ギヤ22とが分配出力部材21の内外周面に一体的に形成されている。これにより、動力分配装置PTのリングギヤRを介して分配出力部材21に伝達されたトルクは、出力ギヤ22を介して車輪W側へ出力可能となっている。
本実施形態に係るハイブリッド駆動装置1は、更にカウンタギヤ機構Cを備えている。カウンタギヤ機構Cは、出力ギヤ22の回転方向を逆転させると共に当該出力ギヤ22から出力されるトルクを更に車輪W側へ伝達する。このカウンタギヤ機構Cは、カウンタ軸41と第一ギヤ42と第二ギヤ43とを有して構成されている。第一ギヤ42は出力ギヤ22に噛み合っている。また、第一ギヤ42は、出力ギヤ22とは周方向の異なる位置で第二回転電機出力ギヤ37にも噛み合っている。第二ギヤ43は、後述する出力用差動歯車装置DFが有する差動入力ギヤ46に噛み合っている。従って、カウンタギヤ機構Cは、出力ギヤ22及び第二回転電機出力ギヤ37の回転方向を逆転させると共に、出力ギヤ22に伝達されるトルク及び第二回転電機MG2のトルクを出力用差動歯車装置DFへ伝達させる。
また、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置1は、更に出力用差動歯車装置DFを備えている。出力用差動歯車装置DFは、差動入力ギヤ46を有し、当該差動入力ギヤ46に伝達されるトルクを複数の車輪Wに分配して伝達する。本例では、出力用差動歯車装置DFは、互いに噛み合う複数の傘歯車を用いた差動歯車機構とされており、カウンタギヤ機構Cの第二ギヤ43を介して差動入力ギヤ46に伝達されるトルクを分配して、それぞれ車軸Oを介して左右2つの車輪Wに伝達する。なお、この際、出力用差動歯車装置DFは第二ギヤ43の回転方向を逆転させて車輪Wに伝達する。これにより、ハイブリッド駆動装置1は、前進走行時には、入力軸I(エンジンE)の回転方向と同方向に車輪Wを回転させると共に、入力軸I(エンジンE)及び第二回転電機MG2と同方向のトルクを車輪Wに伝達させて車両を走行させる。
なお、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置1は、図2に示すように、入力軸I、動力分配装置PT、及び第一回転電機MG1が配置される第一軸A1、第二回転電機MG2が配置される第二軸A2、出力用差動歯車装置DFが配置される第三軸A3、並びにカウンタギヤ機構Cが配置される第四軸A4をそれぞれ別に備えた、四軸構成とされている。これら第一軸A1、第二軸A2、第三軸A3、及び第四軸A4は、互いに平行に配置されている。また、図示の例では、第一軸A1、第二軸A2、及び第三軸A3が軸方向から見てこれらの軸を結ぶ線が三角形を形成するように配置され、第四軸A4は軸方向から見てその三角形の内部に配置されている。
2.ハイブリッド駆動装置の各部の機械的構成
次に、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置1の各部の機械的構成について説明する。ここでは、特に、電動駆動装置11の各構成部品の機械的構成について詳細に説明する。上述した入力軸I、第一回転電機MG1、第二回転電機MG2、動力分配装置PT、分配出力部材21、出力ギヤ22、カウンタギヤ機構C、及び出力用差動歯車装置DFは、ケース2内に収容されている。図3に示すように、本実施形態においては、ケース2は、ケース本体2aと、当該ケース本体2aの軸第一方向側に取り付けられるフロントカバー2bと、ケース本体2aの軸第二方向側に取り付けられるリヤカバー2cと、に分割可能に構成されている。これらは、ボルト等の締結部材を用いて互いに締結固定される。
ケース本体2aには、主に第一回転電機MG1と第二回転電機MG2とが収容される。また、ケース本体2aとフロントカバー2bとの間に形成される収容空間SPには、主に入力軸I、動力分配装置PT、分配出力部材21、出力ギヤ22、カウンタギヤ機構C、及び出力用差動歯車装置DFが収容される。ケース本体2aは、少なくとも第一回転電機MG1及び第二回転電機MG2の外周を覆うように異形筒状に形成されたケース周壁3と、当該ケース周壁3の軸第一方向側の端部開口を塞ぐ第二径方向延在壁7と、を備えている。ケース周壁3と第二径方向延在壁7とは一体的に形成されている。また、フロントカバー2bは、少なくとも動力分配装置PT、分配出力部材21、出力ギヤ22、カウンタギヤ機構C、及び出力用差動歯車装置DFの外周を覆うように異形筒状に形成された仕切壁10と、当該仕切壁10の軸第一方向側の端部開口を塞ぐ第一径方向延在壁4と、を備えている。仕切壁10と第一径方向延在壁4とは一体的に形成されている。リヤカバー2cは、ケース本体2aのケース周壁3の軸第二方向側の端部開口を塞ぐように、ケース周壁3の外形に対応した形状を有する略平板状部材として形成されている。
第一径方向延在壁4は、軸方向における動力分配装置PT及び分配出力部材21とエンジンEとの間で、少なくとも径方向に延びるように形成されている。第一径方向延在壁4は、分配出力部材21に対して軸第一方向側において径方向に延びると共に少なくとも径方向内側端部が分配出力部材21に対して径方向内側に位置するように形成される。本実施形態では、第一径方向延在壁4は、分配出力部材21に対して軸第一方向側において、分配出力部材21に対して径方向外側から径方向内側まで径方向に延在している。また、第一径方向延在壁4は、径方向及び周方向に延在している。第一径方向延在壁4は、入力軸Iを径方向外側から回転可能に支持する第一入力支持軸受69と、分配出力部材21を径方向内側から回転可能に支持する第一出力支持軸受61との双方を支持している。
第一径方向延在壁4は、分配出力部材21に対して径方向内側において第一径方向延在壁4から分配出力部材21側に向かって軸方向(軸第二方向)に突出する第一出力突出部6を備えている。第一出力突出部6の外周面6aに、第一出力支持軸受61が備えられている。本実施形態では、第一出力突出部6及び第一出力支持軸受61は、円筒状に形成されている。
第一径方向延在壁4の径方向内側(中心部)には、軸方向の貫通孔が形成されており、この貫通孔に挿通される入力軸Iが第一径方向延在壁4を貫通してケース2内に挿入されている。第一径方向延在壁4は、径方向内側端部から軸方向に突出する第一入力突出部5を備えている。第一入力突出部5の内周面に、第一入力支持軸受69が備えられている。本実施形態では、第一入力突出部5は、第一径方向延在壁4から分配出力部材21側に向かう軸方向(軸第二方向)に突出するように形成されている。そして、第一入力突出部5は、第一出力突出部6に対して径方向内側に配置され、径方向視で重複している。また、第一入力突出部5及び第一入力支持軸受69は、円筒状に形成されている。第一入力突出部5及び第一出力突出部6は、分配出力部材21と径方向視で重複する位置まで、第一径方向延在壁4から軸第二方向に突出するように形成されている。
第二径方向延在壁7は、軸方向における動力分配装置PT及び分配出力部材21と第一回転電機MG1との間で、少なくとも径方向に延びるように形成されている。第二径方向延在壁7は、分配出力部材21に対して軸第二方向側において径方向に延びると共に少なくとも径方向内側端部が分配出力部材21に対して径方向内側に位置するように形成される。本実施形態では、第二径方向延在壁7は、分配出力部材21に対して軸第二方向側において、分配出力部材21に対して径方向外側から径方向内側まで径方向に延在している。また、第二径方向延在壁7は、径方向及び周方向に延在している。第二径方向延在壁7は、第一回転電機MG1の第一ロータ軸31を径方向外側から回転可能に支持する第一回転電機軸受63と、分配出力部材21を径方向内側から回転可能に支持する第二出力支持軸受62との双方を支持している。
第二径方向延在壁7は、分配出力部材21に対して径方向内側において第二径方向延在壁7から分配出力部材21側に向かって軸方向(軸第一方向)に突出する第二出力突出部8を備えている。第二出力突出部8の外周面8aに、第二出力支持軸受62が備えられている。本実施形態では、第二出力突出部8及び第二出力支持軸受62は、円筒状に形成されている。
第二径方向延在壁7の径方向内側(中心部)には、軸方向の貫通孔が形成されており、この貫通孔に挿通される第一回転電機MG1の第一ロータ軸31が、第二径方向延在壁7を貫通して収容空間SPにおいて動力分配装置PTの回転要素としてのサンギヤSに連結されている。第二径方向延在壁7は、更に径方向内側端部から軸方向に突出する第二入力突出部12を備えている。第二入力突出部12の内周面に、第一回転電機軸受63が備えられている。本実施形態では、第二入力突出部12は、第二径方向延在壁7から第一回転電機MG1側に向かう軸方向(軸第二方向)に突出するように形成されている。また、第二入力突出部12及び第一回転電機軸受63は、円筒状に形成されている。第二出力突出部8は、分配出力部材21と径方向視で重複する位置まで、第二径方向延在壁7から軸第一方向に突出するように形成されている。
図3に示すように、リヤカバー2cの、ケース2の内部側となる軸第一方向側の端面には、ポンプカバー2dが取り付けられている。ポンプカバー2dは、リヤカバー2cに対して軸第一方向側から当接した状態で、ボルト等の締結部材によりリヤカバー2cに締結固定されている。リヤカバー2cとポンプカバー2dとの間にはポンプ室が形成され、当該ポンプ室内にオイルポンプ55が配置されている。このようなオイルポンプ55として、本実施形態においては、インナロータとアウタロータとを有する内接型のギヤポンプが用いられている。本実施形態では、入力軸Iと一体回転するように連結された管状のポンプ駆動軸54によりオイルポンプ55のインナロータが駆動される。そして、オイルポンプ55により吐出される油は、ポンプ駆動軸54及び入力軸Iの内径部に形成される軸内油路52を通って動力分配装置PT、複数のギヤ、及び複数の軸受等に供給され、これらの潤滑及び冷却を行う。ポンプカバー2dは、軸第一方向側(ケース2の内部側となる第一回転電機MG1側)に突出する円筒状(ボス状)の軸方向突出部9を備えている。軸方向突出部9は、ポンプカバー2dと一体的に形成されている。
入力軸Iは、エンジンEのトルクをハイブリッド駆動装置1内に入力するための軸であり、図3及び図4に示すように、軸第一方向側の端部付近に設けられたエンジン連結部13においてエンジンEに連結されている。ここで、入力軸Iは、ケース2を貫通する状態で配設されており、第一径方向延在壁4の軸第一方向側でダンパDを介してエンジンEのエンジン出力軸Eoと一体回転するように連結されている。エンジン連結部13の外周面にはスプライン溝が設けられ、ダンパDとスプライン連結されている。ダンパDは、エンジン出力軸Eoの捩れ振動を減衰させつつ、当該エンジン出力軸Eoの回転を入力軸Iに伝達する装置であり、各種公知のものを用いることができる。本実施形態では、ダンパDは、軸方向に対称であってかつ入力軸Iから径方向外側に向かうほど軸方向の幅が狭くなる形状を有して構成されている。入力軸Iは、第一入力支持軸受69を介して回転可能な状態で、第一径方向延在壁4の第一入力突出部5に支持されている。また、第一径方向延在壁4と入力軸Iとの間には、軸第一方向側(ダンパD及びエンジンE側)への油の漏出を抑制するためのオイルシール59が配置されている。
入力軸Iは、動力分配装置PTと連結される分配連結部51を備えている。分配連結部51は、動力分配装置PTの軸第一方向側において、入力軸Iの軸体部から径方向外側に延出するフランジ状に形成されている。そして、本例では、分配連結部51が、動力分配装置PTのキャリアCAを構成している。分配連結部51は、入力軸Iと一体的に形成されている。分配連結部51は、サンギヤSと第一径方向延在壁4の第一入力突出部5との間を通って、動力分配装置PTの回転要素としてのキャリヤCAに連結されている。分配連結部51の軸方向両側には、第一径方向延在壁4の第一入力突出部5及びサンギヤSが、それぞれ第一スラスト軸受67及び第二スラスト軸受68を介して当接している。すなわち、分配連結部51の軸第一方向側の端面と第一入力突出部5の軸第二方向側の端面との間に、これらに接するように第一スラスト軸受67が配設されている。また、分配連結部51の軸第二方向側の端面とサンギヤSの軸第一方向側の端面との間に、これらに接するように第二スラスト軸受68が配設されている。
入力軸Iは、分配連結部51から軸方向に沿って第一回転電機MG1側(軸第二方向側)へ延在する延在部15を備えている。延在部15は、入力軸Iにおける分配連結部51とエンジン連結部13との間の領域に比べて小径とされている。第一回転電機MG1の第一ロータ軸31は、軸第一方向側(動力分配装置PT側)の端部に開口する軸円筒状部14を備えており、当該軸円筒状部14の内部に入力軸Iの延在部15が挿入されている。延在部15は、第二入力支持軸受70を介して軸円筒状部14の内周面に対して回転可能に径方向に支持されている。
第一ロータ軸31は、第一回転電機MG1のトルクを動力分配装置PTの回転要素としてのサンギヤSに入力する(或いは、サンギヤSに伝達されるトルクを第一回転電機MG1に入力する)ための軸であり、図3及び図4に示すように、軸第一方向側の端部においてサンギヤSにスプライン連結されている。第一ロータ軸31は、第一回転電機軸受63を介して回転可能な状態で第二径方向延在壁7の径方向内側端部を形成する第二入力突出部12に支持されている。言い換えると、第一回転電機軸受63は、第二径方向延在壁7の径方向内側端部に支持され、第一ロータ軸31を径方向外側から第二径方向延在壁7に対して回転可能に支持している。また、第一ロータ軸31は、第一回転電機軸受63とは軸方向の異なる位置(本例では、軸第二方向側の端部)で、第二回転電機軸受64を介して回転可能な状態でポンプカバー2dの軸方向突出部9に支持されている。本実施形態では、第一ロータ軸31の周囲を取り囲むように、第一回転電機MG1の第一ロータRo1の回転位相を検出するための回転センサ57が配設されている。回転センサ57は、軸方向ではポンプカバー2d及び第二回転電機軸受64の軸第一方向側に、これらに隣接して配置されている。このような回転センサ57としては、レゾルバ等を用いることができる。
分配出力部材21は、軸方向における少なくとも一部に筒状部を備えている。分配出力部材21の外周面21aに、当該分配出力部材21と前記車輪Wとを駆動連結するための出力ギヤ22が設けられ、分配出力部材21の内周面21bに、動力分配装置PTのリングギヤRが設けられている。本実施形態では、分配出力部材21は、軸方向全域に亘って円筒状に形成されている。本例の分配出力部材21では、軸第一方向側の端部から軸第二方向側の端部までの全ての軸方向位置に亘って、径方向厚さの少なくとも一部が同じ径となるように形成されている。分配出力部材21は、動力分配装置PTを取り囲むように、その径方向外側に配置されている。リングギヤR及び出力ギヤ22は、分配出力部材21と一体的に形成されている。出力ギヤ22及びリングギヤRの少なくとも一方がはすば歯車とされている。本実施形態では、出力ギヤ22及びリングギヤRの双方がはすば歯車とされている。
リングギヤRは、軸方向では分配出力部材21の中央部付近に形成されている。リングギヤRの径方向内側にピニオンギヤP、キャリヤCA、及びサンギヤSなどの動力分配装置PTの構成要素が配置されている。すなわち、動力分配装置PTは、その全体が分配出力部材21の径方向内側であって、その全体が当該分配出力部材21と径方向視で重複する位置に配置されている。分配出力部材21は、その内周面21bの軸方向両端部付近に2つの軸方向の段差部23、24を有する。ここで、内周面における「軸方向の段差」とは、分配出力部材21の軸方向の所定位置に形成される、当該位置において分配出力部材21の内径が変化する部分である。軸方向でこれら2つの段差部23、24の間の部分の内径は、これら2つの段差部23、24に対してそれぞれ軸方向外側となる部分の内径よりも小径となるように形成されている。そして、分配出力部材21の内周面21bにおける当該小径部分にリングギヤRが形成されている。一方、軸方向でこれら2つの段差部23、24のそれぞれ軸方向外側(軸第一方向側、軸第二方向側)となる部分の内径は、これら2つの段差部23、24の間の部分の内径よりも大径となるように形成されている。そして、分配出力部材21の内周面21bにおける2つの大径部分のそれぞれに出力支持軸受61、62が配置されている。2つの出力支持軸受61、62は、それぞれ段差部23、24に軸方向外側(軸第一方向側、軸第二方向側)から当接するように配置されている。
分配出力部材21は、ケース2に対して2つの出力支持軸受61、62を介して回転可能に支持されている。2つの出力支持軸受61、62は、リングギヤR及び動力分配装置PTに対して軸方向両側に分かれて配置されている。2つの出力支持軸受61、62のそれぞれは、分配出力部材21の内周面21bと出力突出部6、8の外周面6a、8aとの間に配置され、分配出力部材21を径方向内側から出力突出部6、8に対して回転可能に支持している。すなわち、第一出力支持軸受61は、動力分配装置PTに対して軸第一方向側の分配出力部材21の内周面21bと、その径方向内側に配置された第一出力突出部6との間に配置されている。第二出力支持軸受62は、動力分配装置PTに対して軸第二方向側の分配出力部材21の内周面21bと、その径方向内側に配置された第二出力突出部8との間に配置されている。本実施形態では、第一出力支持軸受61の軸第一方向側端面は、内周面21bの軸第一方向側の端面と同じ軸方向位置に配置され、第二出力支持軸受62の軸第二方向側端面は、内周面21bの軸第二方向側の端面と同じ軸方向位置に配置されている。このようにして、分配出力部材21は、収容空間SPにおいて互いに向かい合うように配置された第一径方向延在壁4の第一出力突出部6と第二径方向延在壁7の第二出力突出部8とに対して、2つの出力支持軸受61、62により径方向内側から回転可能に支持されている。このように、分配出力部材21を径方向内側から支持する構成を採用することで、分配出力部材21を径方向外側から支持する構成と比較して2つの出力支持軸受61、62を小径化することが可能となっている。
2つの出力支持軸受61、62には、ラジアル荷重及びスラスト荷重を受けることができる種類の軸受が用いられている。ここで、ラジアル荷重とは径方向の荷重であり、スラスト荷重は軸方向の荷重である。本実施形態では、2つの出力支持軸受61、62には、アンギュラ・コンタクト・ボールベアリングが用いられている。第一出力支持軸受61は、その軸第二方向側の端面の径方向外側部が、分配出力部材21の内周面21bの段差部23に軸第一方向側から当接するように配置され、その軸第一方向側の端面の径方向内側部が、第一径方向延在壁4に軸第二方向側から当接するように配置されている。このため、第一出力支持軸受61は、分配出力部材21から軸第一方向のスラスト荷重を受けることができるように配置されている。
一方、第二出力支持軸受62は、その軸第一方向側の端面の径方向外側部が、分配出力部材21の内周面21bの段差部24に軸第二方向側から当接するように配置され、その軸第二方向側の端面の径方向内側部が、第二径方向延在壁7に軸第一方向側から当接するように配置されている。このため、第二出力支持軸受62は、分配出力部材21から軸第二方向のスラスト荷重を受けることができるように配置されている。分配出力部材21に作用するスラスト荷重は、少なくとも一方がはすば歯車とされる出力ギヤ22及びリングギヤRに起因して生じる。分配出力部材21に全体として軸第一方向のスラスト荷重が作用する場合は、第一出力支持軸受61が当該スラスト荷重を受け、逆に軸第二方向のスラスト荷重が作用する場合は、第二出力支持軸受62が当該スラスト荷重を受ける。すなわち、スラスト荷重の軸方向の向きに応じて、スラスト荷重を受ける出力支持軸受が異なる。
分配出力部材21の軸方向中央位置に対して出力ギヤ22が配置されている側とは反対側に向くスラスト荷重が分配出力部材21に全体として作用するように、出力ギヤ22及びリングギヤRの一方又は双方の歯の傾きが設定されている。本実施形態では、出力ギヤ22は、分配出力部材21の軸方向中央位置に対して軸第一方向側に配置されているので、分配出力部材21に全体として軸第二方向のスラスト荷重が作用するように、出力ギヤ22及びリングギヤRの歯の傾きが設定されている。
出力ギヤ22は、2つの出力支持軸受61、62及び動力分配装置PTの少なくとも一つと径方向視で重複するように配置される。本実施形態では、出力ギヤ22は、第一出力支持軸受61と径方向視で重複するように配置されている。また、出力ギヤ22は、軸方向における、第一出力支持軸受61の軸第一方向側の端面と、第二出力支持軸受62の軸第二方向側の端面と、の間に配置されている。本実施形態では、出力ギヤ22の軸第一方向側端面は、第一出力支持軸受61並びに分配出力部材21の軸第一方向側の端面に寄せて配置されている。
出力ギヤ22の歯底円径は、2つの出力支持軸受61、62の外径及び動力分配装置PTのリングギヤRの歯底円径の双方より大きい。すなわち、出力ギヤ22は、2つの出力支持軸受61、62及び動力分配装置PTに対して径方向外側に配置されている。
固定ギヤ82が、分配出力部材21の外周面21aにおける出力ギヤ22とは異なる位置に設けられている。固定ギヤ82は、分配出力部材21をケース2に固定するための固定部材83が係合されるギヤである。本実施形態では、固定ギヤ82及び固定部材83から構成される固定機構81は、車両のパーキングロック機構とされている。
本実施形態では、固定ギヤ82は、第二出力支持軸受62と径方向視で重複するように配置され、分配出力部材21並びに第二出力支持軸受62の軸第二方向側の端面に寄せて配置されている。
固定ギヤ82の歯底円径は、出力ギヤ22と同様に、2つの出力支持軸受61、62の外径及び動力分配装置PTのリングギヤRの歯底円径の双方より大きい。すなわち、固定ギヤ82は、2つの出力支持軸受61、62及び動力分配装置PTに対して径方向外側に配置されている。
本実施形態では、図2に示すように、固定機構81は所定の揺動支点84を中心に揺動可能に構成された固定部材83を有し、当該固定部材83には爪部85が一体的に形成されている。不図示のカム機構等により固定部材83及び爪部85は所定の可動範囲内で揺動し、固定ギヤ82に爪部85が噛み合ってこれらが係合した状態で、固定機構81は分配出力部材21の回転を強制停止させる。一方、固定ギヤ82に爪部85が噛み合わずにこれらが係合解除された状態で、固定機構81は分配出力部材21の回転を許容する。
第二ロータ軸36は、第二回転電機MG2の駆動力を軸部材38に一体的に形成された第二回転電機出力ギヤ37に入力するための軸であり、図3に示すように、軸第一方向側の端部においてその内周面が軸部材38の軸第二方向側の端部の外周面にスプライン連結されている。一体回転する第二ロータ軸36及び軸部材38は、軸方向の複数位置で複数の軸受を介して回転可能な状態で、ケース2に支持されている。また、図示はしていないが、第二ロータ軸36を取り囲むように、第二回転電機MG2の第二ロータRo2の回転位相を検出するためのレゾルバ等の回転センサが設けられている。
カウンタギヤ機構Cを構成する第一ギヤ42及び第二ギヤ43は、それぞれカウンタ軸41と一体的に形成されている。これにより、カウンタ軸41、第一ギヤ42、及び第二ギヤ43は一体回転する。本実施形態では、第二ギヤ43は第一ギヤ42に対して軸第二方向側に配置されている。また、カウンタ軸41は、軸方向の複数箇所(ここでは、2箇所)でケース2に対して回転可能な状態で支持されている。本例では、カウンタ軸41は、軸第一方向側の端部で第一カウンタ軸受65を介してケース2に対して回転可能な状態で支持され、軸第二方向側の端部で第二カウンタ軸受66を介してケース2に対して回転可能な状態で支持されている。第一ギヤ42を支持する第一ギヤ支持部材44は第一カウンタ軸受65に対して軸第二方向側に隣接して配置され、第二ギヤ43を支持する第二ギヤ支持部材45は第二カウンタ軸受66に対して軸第一方向側に隣接して配置されている。なお、第二ギヤ43の歯数は第一ギヤ42の歯数よりも少なく設定されている。これらのギヤ比(歯数比)に関しては、車両特性等に応じて適宜設定変更が可能である。
図2及び図3に示すように、第一ギヤ42は、出力ギヤ22及び第二回転電機出力ギヤ37の双方に噛み合っている。本実施形態では、第二回転電機MG2は基本的には車両を駆動させるための比較的大きなアシストトルクを出力するので、出力ギヤ22から第一ギヤ42に伝達され得るトルクの最大値と第二回転電機出力ギヤ37から第一ギヤ42に伝達され得るトルクの最大値とを比較すると、後者の方が大きくなる。そのため、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置1では、より大きなトルク伝達を可能とするべく、第二回転電機出力ギヤ37の軸方向長さは出力ギヤ22の軸方向長さよりも長く設定されている。そして、本実施形態では、ハイブリッド駆動装置1全体の軸方向寸法を抑えつつ第二回転電機MG2が出力するトルクを無駄なく有効に第一ギヤ42に伝達可能とするべく、第一ギヤ42の軸方向長さは第二回転電機出力ギヤ37の軸方向長さに等しく設定されている。これにより、第一ギヤ42の軸方向長さは出力ギヤ22の軸方向長さよりも長くなっている。そのため、第一ギヤ42は、出力ギヤ22に対して噛み合っていない部分(ここでは、「非噛合部N」とする(図4を参照)。)を有することになる。
第一ギヤ42と出力ギヤ22とは、軸第二方向側の端部を揃えた状態で噛み合うように、これらの噛み合い位置が設定されている。言い換えれば、第一ギヤ42と出力ギヤ22とは、第一ギヤ42における非噛合部Nの全てが出力ギヤ22に対して軸第一方向側(エンジン側)となるように、これらの噛み合い位置が設定されている。そして、本実施形態では、第一ギヤ42に対して軸第一方向側(エンジンE)に隣接して配置される第一カウンタ軸受65と軸方向に重複する位置に、非噛合部Nが配置されている。なお、出力ギヤ22と第一ギヤ42とが噛み合う部分(或いは、非噛合部N)に対応する径方向位置における第一径方向延在壁4は、図4に示すように、軸方向に肉薄に形成されている。そして、第一径方向延在壁4の第一出力突出部6のカウンタギヤ機構C側の径方向外側に形成される空いたスペースに、第一ギヤ42の非噛合部Nが配置されている。これにより、第一出力突出部6の径方向外側に形成される空いたスペースを有効に利用して、カウンタギヤ機構Cを極力軸第一方向側(エンジンE側)に寄せて配置することが可能となっている。また、それに伴い、カウンタギヤ機構Cに直接的に駆動連結される第二回転電機MG2及び出力用差動歯車装置DFをも、極力軸第一方向側(エンジンE側)に寄せて配置することが可能となっている。
3.ハイブリッド駆動装置の各部の配置構成
次に、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置1の各部の配置構成について説明する。ここでは、特に、電動駆動装置11の各構成部品を中心とした配置構成について説明する。
<分配出力部材21の軸方向長さの短縮>
上記のように、分配出力部材21の内周面21bに2つの出力支持軸受61、62及びリングギヤRが設けられている。このため、分配出力部材21の外周面21aに設けられる出力ギヤ22を、径方向視で2つの出力支持軸受61、62や動力分配装置PTと重複する位置に配置することが容易となっている。本実施形態では、出力ギヤ22は、第一出力支持軸受61と径方向視で重複する位置に配置されており、出力ギヤ22が2つの出力支持軸受61、62及び動力分配装置PTと径方向視で重複しない場合に比べて、これら4つの軸方向の配置スペースを小さくすることができている。
また、2つの出力支持軸受61、62は、リングギヤR及び動力分配装置PTの軸方向両側に分かれて配置されており、分配出力部材21の軸方向両側端面は、第一出力支持軸受61の軸第一方向側の端面と第二出力支持軸受62の軸第二方向側の端面と一致するように形成されている。また、出力ギヤ22は、軸方向における、第一出力支持軸受61の軸第一方向側の端面と第二出力支持軸受62の軸第二方向側の端面との間に配置されている。よって、分配出力部材21の軸方向長さを、内周面21bに配置される2つの出力支持軸受61、62及び動力分配装置PTの軸方向長さに合わせた最小限の長さにすることができている。
2つの出力支持軸受61、62を、分配出力部材21の内周面21bの軸方向両側に配置するために、ケース2に2つの径方向延在壁4、7及び2つの出力突出部6、8が形成されている。すなわち、ケース2は、分配出力部材21に対して軸方向両側において径方向に延びると共に少なくとも径方向内側端部が分配出力部材21に対して径方向内側に位置するように形成された2つの径方向延在壁4、7と、分配出力部材21に対して径方向内側において2つの径方向延在壁4、7のそれぞれから分配出力部材21に向かって軸方向に突出する2つの出力突出部6、8と、を有している。
2つの出力支持軸受61、62のそれぞれは、分配出力部材21の内周面21bと出力突出部6、8の外周面6a、8aとの間に配置され、分配出力部材21を径方向内側から出力突出部6、8に対して回転可能に支持している。
出力ギヤ22の歯底円径は、2つの出力支持軸受61、62の外径及び動力分配装置PTのリングギヤRの歯底円径の双方より大きく、出力ギヤ22は、2つの出力支持軸受61、62及び動力分配装置PTに対して径方向外側に配置されている。よって、出力ギヤ22の軸方向における配置自由度を高く確保することができている。また、分配出力部材21を、円筒状に形成することができ、その強度を向上させ易くなっている。
固定ギヤ82は、出力ギヤ22が設けられている軸第一方向側とは反対側の軸第二方向側の分配出力部材21の外周面21aに設けられている。よって、出力ギヤ22が配置されない軸第二方向側の外周面21aを有効利用して固定ギヤ82を設けることができている。よって、固定ギヤ82を備える構成においても、分配出力部材21の軸方向長さが長くなることを抑制することができている。
<分配出力部材21の径方向内側の空間の有効利用>
分配出力部材21に対して径方向内側であって径方向視で重複する空間(以下、径方向内側空間と称す)における各部材の配置について説明する。
第一回転電機MG1の第一ロータ軸31及び入力軸Iが、径方向内側空間の径方向中心付近を占めている。動力分配装置PTは、分配出力部材21の内周面21bの軸方向中央付近に設けられたリングギヤRの径方向内側に配置されており、径方向内側空間の軸方向中央付近を占めている。2つの出力支持軸受61、62のそれぞれは、動力分配装置PTの軸方向両側に隣接して分配出力部材21の内周面21bに配置されており、動力分配装置PTの軸方向両側であって径方向外側寄りの径方向内側空間を占めている。第一出力突出部6、第一入力突出部5は、第一出力支持軸受61に対して径方向内側であって径方向視で重複する位置に配置されており、動力分配装置PTの軸第一方向側であって径方向内側寄りの径方向内側空間を占めている。第二出力突出部8は、第二出力支持軸受62に対して径方向内側であって径方向視で重複する位置に配置されており、動力分配装置PTの軸第二方向側であって径方向内側寄りの径方向内側空間を占めている。よって、径方向内側空間には、大きな空きスペースが生じておらず、有効利用されている。言い換えると、電動駆動装置11の各構成部品は、径方向内側空間に集められて配置されており、電動駆動装置11の軸方向長さを短縮できると共に、全体を小型化できている。
<エンジンE側の空間>
次に、動力分配装置PTに対してエンジンE側の空間における各部材の配置について説明する。
第一径方向延在壁4に支持された第一入力支持軸受69により入力軸Iを支持し、第一径方向延在壁4に支持された第一出力支持軸受61により分配出力部材21を支持しているので、共通の第一径方向延在壁4により、入力軸I及び分配出力部材21の双方を支持することができている。また、分配出力部材21は、第一出力支持軸受61により径方向内側から支持され、入力軸Iは、第一入力支持軸受69により径方向外側から支持されているので、第一出力支持軸受61及び第一入力支持軸受69を異なる径方向位置に配置して、径方向視で重複するように配置することができている。よって、第一出力支持軸受61と第一入力支持軸受69とを配置するための空間を軸方向に短縮することができている。また、第一出力支持軸受61と第一入力支持軸受69は、上記のように、分配出力部材21の径方向内側の空間を有効利用して配置されている。よって、動力分配装置PTとエンジンEとの軸方向の間隔を、1つの支持軸受の配置に必要な間隔に近づけることができている。これにより、エンジンEと動力分配装置PTとを駆動連結する入力軸Iの軸方向長さを短く抑えることができる。従って、必要な強度を確保しつつ入力軸Iを細くしたり、電動駆動装置11の軸方向長さを短く抑えることが容易となり、電動駆動装置11の小型化、軽量化を行うことが容易となる。
また、入力軸I及び分配出力部材21が、動力分配装置PTに対して第一回転電機MG1側でも支持されることにより、エンジンE側の入力軸Iの支持軸受及び分配出力部材21の支持軸受をそれぞれ1つにすることができ、動力分配装置PTとエンジンEとの軸方向の間隔を狭くすることができている。
<第一回転電機MG1側の空間>
次に、動力分配装置PTに対して第一回転電機MG1側の空間における各部材の配置について説明する。
第二径方向延在壁7に支持された第一回転電機軸受63により第一回転電機MG1の第一ロータ軸31を支持し、第二径方向延在壁7に支持された第二出力支持軸受62により分配出力部材21を支持しているので、共通の第二径方向延在壁7により、第一ロータ軸31及び分配出力部材21の双方を支持することができている。また、分配出力部材21は、第二出力支持軸受62により径方向内側から支持され、第一ロータ軸31は、第一回転電機軸受63により径方向外側から支持されているので、第二出力支持軸受62及び第一回転電機軸受63を異なる径方向位置に配置することができている。また、第二出力支持軸受62は、上記のように、分配出力部材21の径方向内側の空間を有効利用して配置されている。よって、動力分配装置PTと第一回転電機MG1との軸方向の間隔に、支持軸受を効率的に配置しつつ、当該軸方向の間隔を短く抑えることができている。
また、第二出力支持軸受62は、第二径方向延在壁7に対して軸第一方向側に配置され、第一回転電機軸受63は、第二径方向延在壁7に対して軸第二方向側に配置されている。すなわち、第二出力支持軸受62及び第一回転電機軸受63は、第二径方向延在壁7に対して軸方向両側に分かれて配置されている。これにより、第二径方向延在壁7の軸方向両側にバランスよく支持のための荷重をかけることができ、第二径方向延在壁7が軸方向片側にたわむことを抑制できている。また、第一回転電機MG1の軸第一方向側に突出するコイルエンドに対して径方向内側の空間を有効利用して、第一回転電機軸受63及び第二入力突出部12を配置することができている。
また、第一回転電機MG1側の入力軸Iの支持は、第一回転電機MG1の第一ロータ軸31の内周面を利用して行われるので、入力軸Iの支持のためだけに、支持壁等の支持構造を設ける必要がない。よって、電動駆動装置11の軸方向長さを短く抑えつつ、入力軸Iを支持することができる。
<支持の安定化>
2つの出力支持軸受61、62は、リングギヤR及び動力分配装置PTに対して軸方向両側に分かれて配置されているので、2つの出力支持軸受61、62間の軸方向の距離を確保することができている。よって、分配出力部材21の回転軸心のブレを抑制できるなど、分配出力部材21を安定的に支持することが容易となっている。
入力軸Iも、リングギヤR及び動力分配装置PTに対して軸方向両側に分かれて配置された2つの入力支持軸受69、70により支持されているので、2つの入力支持軸受69、70間の軸方向の距離を確保することができている。よって、入力軸Iを安定的に支持することが容易となっている。
入力軸Iにおいて分配連結部51から軸第二方向へ延在する延在部15は、エンジンEと動力分配装置PTとの間のトルク伝達が必要なく、強度を低く設定できるため、分配連結部51とエンジン連結部13との間の領域に比べて小径とされている。よって、入力軸Iの軽量化が容易であると共に、第一回転電機MG1の第一ロータ軸31の内部への挿入も容易となっている。
<荷重の分配>
出力ギヤ22は、軸方向における、第一出力支持軸受61の軸第一方向側の端面と、第二出力支持軸受62の軸第二方向側の端面と、の間に配置されている。よって、出力ギヤ22に作用する荷重を、第一出力支持軸受61と第二出力支持軸受62とに適切に分散させて支持させることができる。
本実施形態では、出力ギヤ22及びリングギヤRの双方がはすば歯車である。図5に示すように、出力ギヤ22には、当該出力ギヤ22とカウンタギヤ機構Cの第一ギヤ42との間のトルク伝達により、出力ギヤ22には軸第二方向のスラスト荷重F2が作用し、径方向内側に向かうラジアル荷重F1が作用する。また、リングギヤRには、当該リングギヤRと複数のピニオンギヤP(本実施形態では4つ)との間のトルク伝達により、リングギヤRには軸第一方向のスラスト荷重F5が作用し、径方向外側に向かうラジアル荷重F3が作用する。ここで、ラジアル荷重F3は、周方向に沿って均等に配置された複数のピニオンギヤPのそれぞれにおいて径方向外側に向うため、互いに打ち消し合って、2つの出力支持軸受61、62には大きく作用しない。図5には、このようにラジアル荷重F3と打ち消されるラジアル荷重F4を破線の矢印で示している。スラスト荷重F5は、複数のピニオンギヤPのそれぞれにおいて作用する軸第一方向のスラスト荷重の合計となる。図5には、このようなスラスト荷重の合計を、スラスト荷重F5として示している。
軸第二方向に向くスラスト荷重F2及び軸第一方向に向くスラスト荷重F5の合計のスラスト荷重が、はすば歯車に起因して分配出力部材21に作用するスラスト荷重F6となる。なお、出力ギヤ22によるスラスト荷重F2の向きと、リングギヤRによるスラスト荷重F5の向きとが互いに反対方向になるように、各はすば歯車の傾きが設定されている。このため、分配出力部材21に作用するスラスト荷重の大きさが小さくなる。
本実施形態では、出力ギヤ22は、分配出力部材21の軸方向中央位置に対して軸第一方向に配置されているので、分配出力部材21に作用するスラスト荷重が、その反対方向である軸第二方向に向くように、出力ギヤ22及びリングギヤRの歯の傾きが設定されている。言い換えると、出力ギヤ22は、分配出力部材21の軸方向中央位置に対して、はすば歯車に起因して分配出力部材21に作用するスラスト荷重の向きとは反対側に配置されている。本実施形態では、リングギヤRによるスラスト荷重F5の大きさが、出力ギヤ22によるスラスト荷重F2の大きさより小さくされており、分配出力部材21に作用するスラスト荷重の方向が、軸第二方向となるようにされている。そして、分配出力部材21に作用するスラスト荷重F6が向く軸第二方向側にある第二出力支持軸受62に当該スラスト荷重F6が作用する。
一方、出力ギヤ22によるラジアル荷重F1は、出力ギヤ22と各出力支持軸受61、62との間の距離に応じて分配されて、各出力支持軸受61、62に作用する。本実施形態では、出力ギヤ22は、軸第一方向側に寄って配置されているため、第一出力支持軸受61に分配されるラジアル荷重F8が、第二出力支持軸受62に分配されるラジアル荷重F7より大きくなっている。
第一出力支持軸受61には、第二出力支持軸受62より大きいラジアル荷重F8が作用し、第二出力支持軸受62には、第一出力支持軸受61より大きいスラスト荷重F6が作用する。よって、2つの出力支持軸受61、62の間で、スラスト荷重とラジアル荷重との双方の支持を適切に分担させることができる。従って、各出力支持軸受61、62を、支持する荷重種類及びその大きさに応じて適切なものとすることができ、強度を向上させたり、小型化させたりすることが可能になる。また、2つの出力支持軸受61、62の間で、作用する荷重の大きさを均等化させることができ、2つ出力支持軸受61、62をバランスよく小型化できている。
〔その他の実施形態〕
最後に、本発明のその他の実施形態について説明する。なお、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用されるものに限られず、矛盾が生じない限り、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の実施形態において、動力分配装置PTが、シングルピニオン式の遊星歯車装置により構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、動力分配装置PTは、ダブルピニオン式、ラビニヨ式などの各種の遊星歯車装置により構成されてもよく、或いは、かさ歯車を用いた差動歯車装置など遊星歯車装置以外の差動歯車装置により構成されてもよい。
(2)上記の実施形態において、分配出力部材21が、カウンタギヤ機構C及び出力用差動歯車装置DFを介して、車輪Wに駆動連結されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、分配出力部材21は、カウンタギヤ機構C及び出力用差動歯車装置DFの一方又は双方を介さずに、或いは変速機構など他の装置を介して、車輪Wに駆動連結されるように構成されてもよい。
(3)上記の実施形態において、出力ギヤ22、リングギヤR、及び固定ギヤ82が、分配出力部材21と一体的に形成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、出力ギヤ22、リングギヤR、及び固定ギヤ82のいずれか1つ以上が、それぞれ分配出力部材21と別体で形成され、分配出力部材21に連結されるように構成されてもよい。或いは、分配出力部材21が複数の部材から構成されていてもよい。
(4)上記の実施形態において、出力ギヤ22が、第一出力支持軸受61と径方向視で重複するように配置されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、出力ギヤ22は、2つの出力支持軸受61、62及び動力分配装置PTの少なくとも一つと径方向視で重複するように配置されればよく、例えば、軸第二方向側に寄って配置され、第二出力支持軸受62と径方向視で重複されるように配置されてもよい。この場合は、固定ギヤ82は、出力ギヤ22とは反対側の軸第一方向側に寄って配置されてもよい。
(5)上記の実施形態において、出力ギヤ22の歯底円径が、2つの出力支持軸受61、62の外径及び動力分配装置PTのリングギヤRの歯底円径の双方より大きい場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、出力ギヤ22の歯底円径は、出力ギヤ2が径方向視で重複していない、2つの出力支持軸受61、62及び動力分配装置PTのいずれかの外径又は歯底円径より小さくなっていてもよい。
(6)上記の実施形態において、出力ギヤ22が、軸方向における、第一出力支持軸受61の軸第一方向側の端面と、第二出力支持軸受62の軸第二方向側の端面と、の間に配置されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、出力ギヤ22の一部が、第一出力支持軸受61の軸第一方向側の端面より軸第一方向側に配置されてもよく、又は第二出力支持軸受62の軸第二方向側の端面より軸第二方向側に配置されていてもよい。
(7)上記の実施形態において、出力ギヤ22が、分配出力部材21の軸方向中央位置に対して、はすば歯車に起因して分配出力部材21に作用するスラスト荷重の向きとは反対側に配置されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、出力ギヤ22は、分配出力部材21の軸方向中央位置に対して、はすば歯車に起因して分配出力部材21に作用するスラスト荷重の向きと同じ側に配置されていてもよく、或いは、分配出力部材21の軸方向中央位置に配置されていてもよい。
また、出力ギヤ22及びリングギヤRの一方又は双方が、平歯車、やまば歯車などのはすば歯車以外の歯車とされていてもよい。また、出力ギヤ22に作用するスラスト荷重の方向と、リングギヤRに作用するスラスト荷重の方向とが同じでもよい。
(8)上記の実施形態において、入力軸Iが、分配連結部51から軸第二方向へ延在する延在部15を備えており、延在部15が、第一回転電機MG1の第一ロータ軸31の内周面で支持されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、入力軸Iが、延在部15を備えておらず、或いは、延在部15を備えているが、第一回転電機MG1の第一ロータ軸31の内周面に挿入されず、又は挿入されているが支持されないように構成されてもよい。
(9)上記の実施形態において、第一回転電機MG1の第一ロータ軸31が、回転要素としてのサンギヤSに連結され、入力軸Iが、回転要素としてのキャリヤCAに連結されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、第一回転電機MG1の第一ロータ軸31及び入力軸Iは、遊星歯車装置のいずれかの回転要素に連結されればよく、例えば、第一回転電機MG1の第一ロータ軸31は、回転要素としてのキャリヤCAに連結され、入力軸Iが、回転要素としてのサンギヤSに連結されていてもよい。
(10)上記の実施形態において、第一回転電機軸受63が、第二出力支持軸受62に対して軸第二方向側に配置されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、第一回転電機軸受63が、第二出力支持軸受62と径方向視で重複するように、動力分配装置PTの軸第二方向側に隣接して配置されてもよい。
(11)上記の実施形態において、第一出力突出部6と第一入力突出部5とが、径方向に離間した別の突出部として形成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、第一出力突出部6と第一入力突出部5とが1つの突出部として一体的に形成されていてよい。
(12)上記の実施形態において、分配出力部材21が円筒状に形成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、分配出力部材21は、軸方向における少なくとも一部に筒状部を備えていればよく、例えば、円筒状部から2つの出力支持軸受61、62と動力分配装置PTとの間を径方向内側に向かって延在する壁部などを備えていてもよい。
(13)上記の実施形態において、第一出力支持軸受61と第一入力支持軸受69とが径方向視で重複するように配置されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、第一入力支持軸受69と第一出力支持軸受61とが径方向視で重複しないように配置されていてもよく、例えば、第一入力支持軸受69が第一出力支持軸受61に対して軸第一方向側に配置されていてもよい。この場合は、第一入力突出部5が、第一径方向延在壁4から軸第一方向側に突出されていてもよい。
本発明は、内燃機関に駆動連結される入力部材と、第一回転電機と、当該第一回転電機とは異なる軸上に配置された第二回転電機と、車輪及び前記第二回転電機に駆動連結される出力部材と、前記入力部材から伝達されるトルクを前記出力部材と前記第一回転電機とに分配して伝達する動力分配装置と、ケースと、を備えた電動駆動装置に好適に利用することができる。
1 :ハイブリッド駆動装置
2 :ケース
4 :第一径方向延在壁(径方向延在部)
5 :第一入力突出部
6 :第一出力突出部(出力突出部)
6a :第一出力突出部の外周面
7 :第二径方向延在壁(径方向延在部)
8 :第二出力突出部(出力突出部)
8a :第二出力突出部の外周面
11 :電動駆動装置
12 :第二入力突出部
13 :エンジン連結部(内燃機関連結部)
14 :軸円筒状部
15 :延在部
21 :分配出力部材(出力部材)
21a :分配出力部材の外周面
21b :分配出力部材の内周面
22 :出力ギヤ
31 :第一ロータ軸(回転軸)
51 :分配連結部
61 :第一出力支持軸受(第二軸受)
62 :第二出力支持軸受
63 :第一回転電機軸受
64 :第二回転電機軸受
69 :第一入力支持軸受(第一軸受)
70 :第二入力支持軸受
82 :固定ギヤ
A1 :第一軸
CA :キャリヤ
D :ダンパ
DF :出力用差動歯車装置
E :エンジン(内燃機関)
I :入力軸(入力部材)
MG1 :第一回転電機
MG2 :第二回転電機
PT :動力分配装置(遊星歯車装置)
R :リングギヤ(回転要素)
S :サンギヤ(回転要素)
W :車輪

Claims (4)

  1. 内燃機関に駆動連結される入力部材と、第一回転電機と、当該第一回転電機とは異なる軸上に配置された第二回転電機と、車輪及び前記第二回転電機に駆動連結される出力部材と、前記入力部材から伝達されるトルクを前記出力部材と前記第一回転電機とに分配して伝達する動力分配装置と、ケースと、を備えた電動駆動装置であって、
    前記入力部材、前記出力部材、前記動力分配装置、及び前記第一回転電機が同軸上に配置されていると共に、前記出力部材の軸方向における前記第一回転電機よりも前記内燃機関側に前記出力部材及び前記動力分配装置が配置され、
    前記出力部材は、前記軸方向における少なくとも一部に筒状部を備え、
    前記ケースは、前記軸方向における前記動力分配装置及び前記出力部材と前記内燃機関との間で、前記出力部材の径方向に延びると共に少なくとも径方向内側端部が前記筒状部に対して径方向内側に位置するように形成された径方向延在部を備え、
    前記入力部材を径方向外側から回転可能に支持する第一軸受と、前記出力部材の前記筒状部を径方向内側から回転可能に支持する第二軸受との双方が、前記径方向延在部に支持されている電動駆動装置。
  2. 前記第一軸受と前記第二軸受とが、径方向視で重複するように配置されている請求項1に記載の電動駆動装置。
  3. 前記動力分配装置は、遊星歯車装置により構成されていると共に、前記出力部材に対して径方向内側であって当該出力部材と径方向視で重複する位置に配置され、
    前記出力部材の外周面に前記出力部材と前記車輪とを駆動連結するための出力ギヤが設けられ、前記出力部材の内周面に前記遊星歯車装置のリングギヤが設けられ、
    前記出力ギヤの歯底円径は、前記リングギヤの歯底円径及び前記第二軸受の外径の双方より大きい請求項1又は2に記載の電動駆動装置。
  4. 前記入力部材は、前記内燃機関に連結される内燃機関連結部と、前記動力分配装置に連結される分配連結部と、当該分配連結部から前記軸方向に沿って前記第一回転電機側へ延在する延在部と、を備え、
    前記延在部は、前記入力部材における前記分配連結部と前記内燃機関連結部との間の領域に比べて小径とされ、
    前記第一回転電機の回転軸は、前記動力分配装置側の端部に開口する軸円筒状部を備え、
    前記延在部の少なくとも一部が、前記第一回転電機の回転軸の前記軸円筒状部の内部に挿入されていると共に、軸受を介して前記軸円筒状部の内周面に対して回転可能に径方向に支持されている請求項1から3のいずれか一項に記載の電動駆動装置。
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