JP2013060001A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】装置本体1の下部に配置され、ロール紙4から用紙10を繰り出し可能に支持するロール紙支持部61と、ロール紙支持部61から繰り出された用紙10に画像を形成する画像形成部3と、画像形成部3よりもシート搬送方向の下流側に位置し、画像形成後の用紙10をシート排出方向Xaに排出する排紙部20と、排紙部20から排出される用紙10を装置本体1の前方へと案内する排紙ガイド板28と、排紙ガイド板28を通過した用紙10を積載する排紙バケット50とを有し、紙ガイド板28と排紙バケット50とにより、ロール紙4の上方から前方にかけてシート幅方向Yに渡り覆われている画像形成装置である。
【選択図】図2
Description
特許文献2の図1、図11等には、装置前面からアクセス可能な給紙部が引出し式トレイ構成となっており、給紙部のロール紙を完全に覆っている構成が開示されている。また、給紙トレイ前面に、着脱可能な排紙スタック部材(排紙受け箱)が配置されている構成が開示されている。
特許文献2記載の技術では、ロール紙の保護は万全だが、給紙部の構成が複雑であり、そのためコスト高となる問題点がある。また、給紙部に配置されたロール紙の一部が印字後の用紙排出部より装置前面側に位置する構成において、ロール紙全体を覆うようなカバーを配置すると、装置奥行き方向が大きくなり、装置が大型化してしまう。
本発明は、装置本体の下部に配置され、長尺状のシートが巻き付けられて形成されたシートロールからシートを繰り出し可能に支持するシートロール支持部と、前記シートロール支持部から繰り出されたシートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部よりもシート搬送方向の下流側に位置し、画像形成後のシートをシート排出方向に排出する排出部と、前記排出部から排出されるシートを装置本体前方へと案内するガイド部と、前記ガイド部を通過したシートを積載するスタック部と、を有し、前記ガイド部と前記スタック部とにより、前記シートロールの上方から前方にかけて前記シート排出方向と直交するシート幅方向に渡り覆われていることを特徴とする画像形成装置である。
図1、図2および図3を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態を示す画像形成装置の簡略的な斜視図、図2は、同画像形成装置の模式的な側面図、図3は、ロール給紙部へのロール紙および排紙バケットの組み付け方を示す分解斜視図である。なお、図1では、図2に示す画像読取部2、排紙バケット50、サイドロッドブラケット65およびスタンド1000等の図示を省略している。また、図1においてロール給紙部60を分かりやすく示すため、排紙ガイド板28の下方側も省略して記載しているが、排紙ガイド板は図2に示すようにロール給紙部60の前方まで延びている。
ロール給紙部60は、装置本体1の前面1F側の主走査方向Yの両側に配置され、長尺状の用紙を巻き付けて形成されたシートロールとしてのロール紙4から用紙10を繰り出し可能に支持するシートロール支持部としてのロール紙支持部61を備えロール紙4を、着脱可能に支持する支持部としての機能・構成を有している。
ここで、画像読取部2は、装置本体1と別に構成されたスタンド1000に載置されている。なお、画像読取部2と装置本体1とは一体で構成してもよい。
密着イメージセンサ14は、全体として主走査方向Yに長い形状をしており、原稿を照明する光源およびイメージセンサを有している。密着イメージセンサ14の上記光源で原稿搬送路13において原稿を照明し、該原稿からの反射光をレンズアレイなどを通して上記イメージセンサ上に結像させて、光電変換を行うことにより画像信号を出力する。また、密着イメージセンサ14の上方近傍に設けられたコンタクトガラスに対向して、原稿を押圧する白色基準板を兼ねる圧板17が設けられている。
画像形成部3に対応した装置本体1の内部には、ガイドロッド18およびガイドレール19が図示しない側板に掛け渡され、これらのガイドロッド18およびガイドレール19にキャリッジ20が主走査方向Yに摺動可能に保持されている。キャリッジ20には、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインク滴を吐出する液体吐出ヘッドである液体記録ヘッド(図示せず、以下、「記録ヘッド」ともいう)が搭載されている。各記録ヘッドには、図示しないが、各記録ヘッドにインクを供給するサブタンクが一体的に備えられている。
ベルト部材24は、キャリッジ20背面側に設けられたベルト固定部にその一部分が固定保持されていることで、キャリッジ20を主走査方向Yに牽引するようになっている。
また、主走査領域のうちの一方の端部側領域(図において右斜め下方側)には、キャリッジ20内の各記録ヘッドの維持回復を行う維持回復機構25が配置され、さらに、各記録ヘッドのサブタンクに供給する各色のインクを収容したメインカートリッジ26が装置本体1に対して着脱自在に装着される。
図2において、符号29は、画像を記録された用紙を排出するための排出部としての排紙部を示す。排紙部29は、カッタ27よりも下流側に配設されている排紙口31、排紙ガイド板28および排紙バケット50等を備えている。図1に示すように、排紙部29におけるシート排出方向Xaの前面1Fには、画像を記録された用紙(以下、画像を記録された用紙であることが明らかであるときには単に「用紙」ともいう)を装置本体1の外側へ排出するためのシート排出口としての排紙口31が形成されている。
排紙ガイド板28は、下方に行くにつれて前面1Fから突出する突出量が漸次大きくなる曲面状のガイド面を備えていて、図2に示すように、装置本体1内に形成されたロール紙4の収容部である開口部7の上部の一部を覆うように配置されている。
また、排紙ガイド板28は、基端部28aが前面1Fと連結される部分に設けられた支軸としてのヒンジを介して、下端28bが基端部28aを中心に上下方向Zに揺動・開閉可能となるように構成されている。これにより、操作者やユーザ(以下、「ユーザ」という)は排紙ガイド板28を開放しながらロール給紙部60のロール紙支持部61へのロール紙4の着脱操作を支障なく容易に行うことができる。
上述のとおり、排紙ガイド板28と排紙バケット50とは、ロール給紙部60の上方から前方にかけてシート幅方向Yに渡り覆うように配置されているとともに、排紙バケット50の上端部に設けられた排紙ロッド52の位置が、排紙ガイド板28の下端部28bの位置と水平方向から見たときに一部が重なるように支持されている。これにより、排紙ガイド板28と排紙バケット50により、装置内にセットされたロール紙4の上方から前方にかけてシート排出方向Xaと直交するシート幅方向に渡り覆われた構成となる。このような構成とすることで、簡単かつ安価な構成で、排出されたシートがロール給紙部60に侵入してロール紙4に接触し汚すことなく確実に排紙バケット50内に排出でき、かつ、ロール紙4に対する塵埃等が上方から付着することも未然に防止できる。
排紙バケット50は、排紙ロッド52がロール給紙部60のロッド支持部62に、フロントロッド53がロッド支持部62よりも低い位置のサイドロッド66のロッド支持部66aに装着支持されることにより、排紙ロッド52とフロントロッド53との間に形成される本体51が、正面視上向きの開口でほぼU字形状をなす状態で保持される。
給紙ローラ6の作動により、ロール紙4から繰り出された用紙10は、カール癖を印字・画像形成面の下向きに有した状態で搬送され、用紙10の先端がレジストローラ対9のニップ部に突き当たることで一旦停止され、斜行などが修正された後、所定のタイミングで画像形成部3に搬送される。画像形成部3では上記構成によって画像の記録・形成が行われ、画像を記録された用紙(排紙)は、装置本体1の前面1Fの排紙口31から装置本体1の外側に排出され、排紙ガイド板28の上記ガイド面を案内されながら、排紙ガイド板28の下方に連続的に配置される排紙バケット50内に排出されスタック・積載される。
このような画像形成装置の場合、画像形成部3の下部に排紙を収納・積載する排紙スタック部材などを配置することが困難であり、図2に示すように装置本体1の前面1Fにスタック部としての排紙バケット50を配置することになる。また、装置本体1の前面1Fに排紙を収容・積載する排紙バケット50を配置することで、排出された用紙へのアクセスがよく、大判用紙のハンドリングもよいという利点がある。
図5(d)は、ロール給紙部に排紙ロッド支持部が無い場合の比較例2の排紙挙動を説明する図、図5(e)、図5(f)は、本発明の別形態を示す図であり、図5(e)は第1の実施形態の排紙部29の構成と比較して排紙ガイド板28が大きい場合の排紙挙動を説明する図、図5(f)は、第1の実施形態の排紙部29の構成と比較して排紙バケット50の排紙ロッド52の取り付け位置がロール紙支持部より上方の場合であって、排紙ガイド板28Bが短いときの排紙挙動を説明する図である。なお、図4(a)〜図4(c)、図5(d)〜図5(f)においては、図の簡明化のため、図2および図3に示したロール給紙部60の図示を省略して図示している。
図2、図4(a)および図4(b)に示すように、排紙ガイド板28の下端28bと排紙バケット50の上部にある排紙ロッド52とが連続的に繋がっていることにより、図4(a)〜図4(b)に示すように、排出された用紙(排紙)10の先端部が排紙ガイド板28から排紙バケット50内へスムーズに移動していくことで、排紙バケット50内にスタック・保持される。
以上説明した理由から、排紙ガイド板28と排紙バケット50とは、ロール紙4を塵埃から保護するだけでなく、印字後の排紙と印字前の用紙の接触を防ぐために連続的に配置されている必要がある。
このように、排紙ガイド板28と排紙バケット50との関係を考えると、排紙バケット
50の排紙ロッド52は、図5(a)、(b)に示すようにロール紙支持部と同じ高さに配置することがより好ましく、さらに部品点数を削減することを考慮すると、排紙バケット50の排紙ロッド52はロール紙4が配置されるロール給紙部60に配置することが好ましい。
図6を参照して、第1の実施形態の変形例1を説明する。図6は、変形例1の排紙バケット50Aの配置位置および形状を説明する図である。
変形例1は、第1の実施形態と比較して、図1および図2に示した排紙ガイド板28と排紙バケット50とを一体的に構成した排紙バケット50Aを用いる点のみ相違する。この相違点以外の変形例1の構成は、第1の実施形態と同様である。
すなわち、変形例1の排紙バケット50Aは、図6に示すように、排紙ロッド52を排紙口31の前面1Fに設けた凹溝状をなすロッド支持部(図示せず)に装着して配置し、ロール紙支持部の上方と前面を本体上下方向Zに配設された複数のガイド部材54に沿って覆うように配置することで、排紙ガイド板がなくともロール紙支持部に装着されたロール紙4を保護できるとともに、排紙経路が確保できる。
ガイド部材54は、図1および図2に示した排紙ガイド板28と同様の姿勢を形成して同様の機能を発揮するために設けており、排紙バケット50Aの本体51の布部材に一体的に設けてもよいし、装置本体1側に着脱可能に設けてもよい。排紙バケット50Aの本体51の布部材に一体的に設けた場合には、各ガイド部材54の両端部を支持する支持部や支持部材を装置本体1側に設けることが必要である。このように、ガイド部材54とガイド部材54により支持される排紙バケット50Aの本体51とによって、ロール紙4の上方から前方にかけて連続して覆われる構成としてもよい。
図7を参照して、変形例1の別の変形例2を説明する。図7は、変形例2の別体化した排紙バケットを説明する図である。
変形例2は、図6に示した変形例1と比較して、排紙バケット50Aに代えて、装置本体1とは別体で構成され、装置本体1に対して着脱可能に構成されたユニット化された排紙バケット50Bを用いる点が主に相違する。この相違点以外の変形例2の構成は、変形例1と同様である。
なお、ユーザの操作性をそれ程望まなくてもよいのであれば、ロッド支持部材67は必須の構成ではなく、ロッド支持部材67を除去して、上述したように移動スタンド200ごと排紙バケット50Bを図の右側に移動させた後、第1の実施形態と同様のロール給紙部60を装置本体1の前面1F側に配置しておくことで、ユーザが排紙ロッド52Bをロール給紙部60のロッド支持部に装着・セットするようにしてもよい。
図8を参照して、第1の実施形態の変形例3を説明する。図8は、変形例3の排紙バケット50Cを説明する図である。
第1の実施形態や変形例1および2のように、ロール紙支持部の前面1Fを覆ってしまうような構成ではロール紙4の残量を把握することが困難である。そこで、ロール紙4の残量を目視で把握可能とする変形例3を創作した。
排紙バケット50Cは、第1の実施形態の排紙バケット50と比較して、図8に示すように、画像形成装置で使用可能な最小サイズの用紙10が通過する、シート幅方向Yの本体51の範囲(最小通紙幅58)内であって、かつ、ロール紙支持部の前面1F側の範囲内に透視部の一例としての開口したスリット57を備えている点のみ相違する。変形例3は、上記の他に、変形例1、2にも適用することができる。
透視部は、スリット57に限らず、例えば透明材料(透明な塩化ビニール等)を視認すべき部位に貼り付け・接着したものでもよい。もちろん、視認すべき部位以外の領域にも透明材料を用いても構わない。
図9および図10を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。図9は、本発明の第2の実施形態を示す画像形成装置の簡略的な斜視図、図10は、同画像形成装置の模式的な側面図である。なお、図10では、図9に示す画像読取部およびスタンドを省略している。また、構成が分かりやすいように排紙スタック部材150は透過図で図示している。
排紙ガイド板28の下端部には、後述する排紙スタック部材150の上部一端部の被係止部151aを係止するための、断面正方形状をなす四角棒状の係止部28c(図11に2点鎖線で拡大して示す)が一体的に形成されている。被係止部151aは、下向きに開口を備え、ほぼU字形状に曲げられた形状をなす。
なお、排紙スタック部材150は、排紙ガイド板28と別体でなく、一体的に形成してもよい。
図11に示すように、排紙スタック部材150は、図9および図10に示した装置本体1の前面1Fの排紙口31から排出される用紙(排紙)におけるシート排出方向Xaの先端位置を規制する先端規制部152が下端部に形成され、用紙の先端を先端規制部152に案内する案内部としての排紙案内部151と、先端規制部152に連結され、先端規制部152から上方に向けて排紙案内部151とのシート排出方向Xaの間隔が広がるように傾斜して形成されるとともに、用紙の先端部の表面を載置する第1の傾斜部153と、第1の傾斜部153の上端に連結され、第1の傾斜部153の傾斜角度θ1よりも緩い傾斜角度θ2の傾斜面を形成するとともに、シート排出方向Xaの下流端としての他端部154aを支点として用紙の後端部を垂れ下げるように載置する第2の傾斜部154とを有する。
排紙案内部151は、鉛直・上下方向Zに沿って延びて形成されている。傾斜角度θ1は、鉛直方向Zと直交する図11に破線で示す水平線に対して第1の傾斜部153がなす角度であり、傾斜角度θ2は、水平線に対して第2の傾斜部154がなす角度である。
図9および図11に示すように、本実施形態の排紙スタック部材150は、上述したとおりの断面形状をもって主走査方向Yに延び、樹脂板で一体的に形成されている。図9に示すように、排紙スタック部材150には、用紙の先端を案内するリブ156が複数形成されている。これらのリブ156は、排紙スタック部材150の補強・形状保持も兼ねている。
なお、ここで排紙スタック部材150は樹脂材料を用いて一体的に形成したもの、あるいは樹脂板を用いて図示形状に形成したものに限られるものではなく、例えば布やフィルム等のシート状の部材を複数の支軸で支えることにより図11のような形態としてもよい。
図12(a)に示すように、排紙部29の排紙口31から排出された用紙10の先端は排紙ガイド板28のガイド面に沿って案内されながら、さらに排紙スタック部材150の排紙案内部151に案内されつつ先端規制部152に到達する。次いで、用紙10の先端10aは先端規制部152に突き当たり、用紙10は排出される勢いで第1の傾斜部153側に広がり、用紙10の先端部表面(印字面)が接触する。さらに用紙10が排出されていくことで、用紙10が第1の傾斜部153と第2の傾斜部154の連結部(折れ曲がり部)155からシート排出方向Xaの下流側に図中矢印方向に膨らみ(図12(b)参照)を形成し、図12(c)に示すように、その状態で用紙10の後端10bが切断・排出されることで、用紙10の後端部が用紙のコシの強さでシート排出方向Xaの下流側で折り返り、他端部154aを支点として図中矢印方向に垂れ下げるように第2の傾斜部154に載置されることによって、排紙スタック部材150にスタック・保持される。
本実施形態の排紙スタック部材150は、装置本体1のロール紙収納部(図9および図10の開口部7、スプール軸受け台30の総称)に搭載可能な最大幅のロール紙4の幅方向を長辺とする切断後における用紙サイズのシート排出方向Xaの短辺の長さをLx(以下、「切断後の長さLx」ともいう)とし、このロール紙4と同一幅の幅方向を短辺とする切断後における用紙サイズのシート排出方向Xaの長さを2Lx(以下、「切断後の長さ2Lx」ともいう)とした2種類の用紙サイズの用紙が混載可能に構成されている。以下、切断後の長さLxの用紙10を小サイズの用紙10(Lx)ともいい、切断後の長さ2Lxの用紙10を大サイズの用紙10(2Lx)ともいう。
排紙スタック部材150が上述した構成を備えているのは、消費者・ユーザからの次のような要望に基づいている。すなわち、大判ロール紙を被記録媒体として利用する画像形成装置の場合、その利用特性として装置に搭載可能な最大幅の大判ロール紙より出力可能な用紙サイズ(例えば、A1機の場合、594mm幅のロール紙からA1縦(長辺:841mm)とA2横(短辺:420mm)が出力可能)のみを利用することがほとんどであり、シート排出方向Xaの長さが2倍異なる2サイズの用紙のみ順序性を保って混載スタックできれば装置利用上不便しないことによる。
なお、図13において、第2の傾斜部154のシート排出方向Xaに沿う長さB(以下、単に「第2の傾斜部154の長さB」ともいう)は、換言すれば、連結部155から他端部154aまでの第2の傾斜部154に沿うシート排出方向Xaの寸法でもある。
この理由は、図14(a)に示すように、小サイズの用紙10(Lx)を排紙スタック部材150にスタックするためには、ロール紙4の巻き癖であるカール癖をキャンセルする必要があり、第1の傾斜部153と第2の傾斜部154との連結部155で用紙10をカール方向と逆向きに曲げる必要があるからである。第1の傾斜部153の長さAが小サイズの用紙10(Lx)よりも長いと、小サイズの用紙10(Lx)の後端部を曲げることができない。
以下、図15の評価試験に用いた条件を列挙する。
(a)使用したロール紙の用紙の物性:70g/m2(メートル坪量)
(b)本実施形態の画像形成装置に搭載可能な最大幅のロール紙の幅寸法:A0サイズ、
841mm
(c)A0サイズロール紙の幅方向を長辺とする切断後の長さLx=594mm
(d)A0サイズロール紙の幅方向を短辺とする切断後の長さ2Lx=1188mm
(e)排紙スタック部材150の傾斜角度θ1=65°±3°、傾斜角度θ2=35°±3°
上述したことから、傾斜角度θ1=45°以上90°未満、傾斜角度θ2=0°以上4
5°未満の範囲内に設定することが望ましい。
しかしながら、図16(b)に示す本実施形態の排紙スタック部材150のように、排紙案内部151と第1の傾斜部153とのシート排出方向Xaの間隔が、画像形成装置に搭載可能なロール紙の最小ロール径より小さい場合、上記間隔がカール癖のカール径より狭いので、用紙10の先端部が排紙案内部151と第1の傾斜部153とにガイドされ先端規制部152で位置規制されるとともに、用紙10のコシの強さによって丸々ことなく連結部155で折り返ることができる。なお、最小ロール径とは、巻かれている用紙が消費されて芯材に直接巻かれるほど小さくなったロール紙の外周径をいう。
ここで、排紙案内部151と第1の傾斜部153とのシート排出方向Xaの間隔が、画像形成装置に搭載可能なロール紙の最小ロール径より小さい範囲が、必ずしも第1の傾斜部153の全範囲に渡って確保されている必要はない。
第2に、小サイズの用紙10(Lx)および大サイズの用紙10(2Lx)の2種類の用紙サイズの用紙を順序性を保って混載スタックすることができる。
第3に、第1の傾斜部153の長さAと第2の傾斜部154の長さBとの合計長さ(A+B)が、切断後の長さ4Lx/5より長く設定・形成されているとき、排紙スタック部材150にスタック可能となる。
第4に、排紙案内部151と第1の傾斜部153とのシート排出方向Xaの間隔が、画像形成装置に搭載可能なロール紙の最小ロール径より小さい場合、上記間隔がカール癖のカール径より狭いので、用紙10の先端部が排紙案内部151と第1の傾斜部153とにガイドされ先端規制部152で位置規制されるとともに、用紙10のコシの強さによって丸々ことなく連結部155で折り返ることができ、排紙スタック部材150にスタックすることができる。
図17を参照して、第2の実施形態の変形例1を説明する。図17(a)は、変形例1の排紙部29と排紙案内部151との位置関係を示す模式的な側面図、図17(b)は、変形例1の排紙スタック部材150に排出される小サイズの用紙10(Lx)の挙動を示す模式的な側面図、図17(c)は、第2の実施形態の排紙スタック部材150に排出される小サイズの用紙10(Lx)の挙動を示す模式的な側面図である。なお、排紙ガイド板28の下端部は、排紙スタック部材150との位置関係を明確にするため省略している。
変形例1は、第2の実施形態と比較して、図9、図10および図17(c)に示す排紙スタック部材150の配置位置を、図17(a)および図17(b)に示すように変更した点のみ相違する。この相違点以外の変形例1の構成は、第2の実施形態と同様である。
すなわち、変形例1の排紙スタック部材150は、図17(a)および図17(b)に示すように、排紙案内部151が、排紙部29の排紙ガイド板28よりもシート排出方向Xaの上流側であって、図示の例では排紙ガイド板28よりも装置本体の内側に距離cだけ偏倚した位置に配置されている。
図18を参照して、変形例1の別の変形例2を説明する。
変形例2は、図17(a)および図17(b)に示した排紙スタック部材150に代えて、スタック部としての排紙スタック部材100を用いる点が主に相違する。排紙スタック部材100は、排紙スタック部材150と比較して、ガイド部としての排紙案内部151に代えて、ロール紙4と対向する対向部101と、対向部101の下方に形成され、ロール紙4の下方で屈曲形成された屈曲部102とを備えている点が主に相違する。この相違点以外の変形例2の構成は、変形例1と同様である。対向部101および屈曲部102以外の排紙スタック部材100の各部は、変形例1の排紙スタック部材150を構成する各部の符号に数値「100」を加えたもので示されている。
例えば、画像形成部3は、シリアル型インクジェット記録装置に限定されず、ライン型インクジェット記録装置や電子写真方式による画像形成装置等またはそれら複数の機能を組み合わせた装置でもよい。
図1および図9に示した画像形成装置に限らず、画像読取部2に加えて、装置本体の上部の正面側に操作部としての操作パネルを設けたものであってもよい。また、画像読取部2が配設されていない、例えば専らコンピュータ等の外部入力データやコンパクトディスク等の各種記憶媒体に記録されているデータに基づいて画像形成を行う画像形成装置であってもよい。
また、ロール紙およびこれから用紙を繰り出し可能に支持する方式は、スプール軸を用いたスプール方式に限らず、フランジを用いたフランジ方式でもよい。
1F 装置本体の前面
2 画像読取部
3 画像形成部
4 ロール紙(シートロール)
7 開口部
8 開口部
9 レジストローラ対
10 用紙(シート)
11 原稿台(原稿載置台)
20 キャリッジ
27 カッタ(シート切断手段)
28 排紙ガイド板(ガイド部)
29 排紙部(排出部)
31 排紙口(シート排出口)
34 ユーザ
36 床面
50、50A、50B、50C 排紙バケット(スタック部)
51 排紙バケットの本体
52 排紙ロッド(第1の被支持部)
53 フロントロッド(第2の被支持部)
54 ガイド部材
57 スリット(透視部)
58 最小通紙幅
60 ロール給紙部(支持部)
61 ロール紙支持部(シートロール支持部)
62 ロッド支持部
100、150 排紙スタック部材(スタック部)
101 対向部(案内部)
102 屈曲部(案内部)
151 排紙案内部(案内部)
151a 被係止部
152、252 先端規制部
153、253 第1の傾斜部
154、254 第2の傾斜部
154a 他端部
X 前後方向
Xa シート排出方向
Y 主走査方向、シート幅方向
Z 鉛直・上下方向
Claims (13)
- 装置本体の下部に配置され、長尺状のシートが巻き付けられて形成されたシートロールからシートを繰り出し可能に支持するシートロール支持部と、
前記シートロール支持部から繰り出されたシートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部よりもシート搬送方向の下流側に位置し、画像形成後のシートをシート排出方向に排出する排出部と、
前記排出部から排出されるシートを装置本体前方へと案内するガイド部と、
前記ガイド部を通過したシートを積載するスタック部と、
を有し、
前記ガイド部と前記スタック部とにより、前記シートロールの上方から前方にかけて前記シート排出方向と直交するシート幅方向に渡り覆われていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記スタック部の前記排出部側の一端に第1の被支持部を有し、該第1の被支持部が前記シートロール支持部の位置とほぼ同じ高さに配置された支持部に支持されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2記載の画像形成装置において、
前記支持部は、前記シートロール支持部と同一の部材に形成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2または3記載の画像形成装置において、
第1の被支持部は、前記支持部に着脱可能に支持されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし4の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記ガイド部は、前記排出部側に支軸を有し、前記ガイド部の装置前方側が、前記支軸を中心として上方へと揺動することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし5の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記スタック部は、前記装置本体とは別体で構成され、該装置本体に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし6の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記スタック部の本体は、可撓性材料で形成されており、
前記スタック部は、前記本体の一端部が第1の被支持部に固定されて前記ガイド部の下端と重なる位置から自重で垂れ下がっていることにより、前記シートロール支持部の上方から前方に至るまで前記シート幅方向に渡り覆うように配置されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし7の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記スタック部の本体は、可撓性材料で形成されており、
前記画像形成装置で使用可能な最小サイズのシートが通過する、前記シート排出方向と直交するシート幅方向の前記本体の範囲内であって、かつ、前記シートロール支持部の前面側の範囲内に透視部を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし6の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記スタック部は、排出されたシートの先端位置を規制する、下端に設けられた先端規制部と、
前記先端規制部にシートの先端を案内する案内部と、
前記先端規制部に連結され、該先端規制部から上方に向けて前記案内部との前記シート排出方向の間隔が広がるように傾斜して形成されるとともに、シートの先端側の画像形成面を載置される第1の傾斜部と、
第1の傾斜部の上端に連結され、第1の傾斜部の傾斜角度よりも緩い角度の傾斜面を形成するとともに、排出された前記シートの後端側の画像形成面が載置される第2の傾斜部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項9記載の画像形成装置において、
前記先端規制部における前記案内部と前記第1の傾斜部との間隔は、前記画像形成装置に搭載可能な前記シートロールの最小外周径よりも小さいことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10記載の画像形成装置において、
前記案内部は、前記シートロール支持部と対向する対向部と、該対向部の下方に形成され、前記先端規制部が前記シートロール支持部の下方側に屈曲形成された屈曲部とを備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項9または10記載の画像形成装置において、
前記シートロールから繰り出されたシートを所定の長さに切断するシート切断手段を有し、
前記スタック部は、前記シート切断手段で切断された複数のサイズのシートを積載し、前記複数のサイズのうち、前記シート排出方向の長さが最小となるサイズにおける前記シート排出方向の長さをLxとしたとき、
第1の傾斜部の長さが、前記Lxより短く形成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項9または10記載の画像形成装置において、
前記シートロールから繰り出されたシートを所定の長さに切断するシート切断手段を有し、
前記スタック部は、前記シート切断手段で切断された複数のサイズのシートを積載し、前記複数のサイズのうち、前記シート排出方向の長さが最大となるサイズにおける前記シート排出方向の長さを2Lxとしたとき、
第1の傾斜部の長さと、第2の傾斜部の長さとの総和が、4Lx/5より長く形成されていることを特徴とする画像形成装置。
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