JP2013059194A - インバータ制御装置と電動圧縮機および電気機器 - Google Patents

インバータ制御装置と電動圧縮機および電気機器 Download PDF

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Abstract

【課題】PWM信号のデューティ値が小さくPWM信号がオンとなる時間が短い場合、強制的に転流を継続する強制同期転流によってモータの運転状態を維持し、インバータ出力電圧に対する誘起電圧位相の状態に応じてインバータ出力電圧を変化させることで、強制同期転流時の安定したモータ動作を実現すること。
【解決手段】出力電圧に対するロータ誘起電圧位相を所定の位相に保つ位相差判定手段210と、ブラシレスDCモータの目標回転数に応じて所定の周波数で予め設定した転流波形を出力する強制同期転流制御手段211を備え、PWM制御デューティ値が所定の値より小さくなった場合、強制同期転流により動作するとともにロータ位相の変化状態に応じて出力電圧を変化させるので安定したモータ動作を実現することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブラシレスDCモータのインバータ制御装置における通電制御方式に関するものであり、またインバータ制御装置を用いた電動圧縮機および該インバータ制御装置によって駆動されるブラシレスDCモータを具備した家庭用冷蔵庫等の電気機器における制御方式に関するものである。
従来、この種のインバータ制御装置は、ブラシレスDCモータのロータ磁極位置に応じて、ステータの三相巻線の通電相の切り換え、すなわち転流動作を行なうことで回転磁界を発生させ、ロータが出力トルクを得るように制御される。したがって、ブラシレスDCモータの運転においては、ステータ巻線電流により発生する磁束に対してロータ磁束の相対関係を得ることが必要である。
ホール素子等のセンサを用いたモータでは、センサによりロータ磁極位置を正確に認識することができるため、間接的な誘起電圧によるロータ磁極位置を検知などの必要がなく、センサから直接ロータ磁極位置が判断できるので、容易にモータ制御を行なうことができる。
しかしながら、密閉型圧縮機においては、ホール素子等のセンサを埋め込むこと自体が、使用環境によるセンサ故障、冷媒漏れなどの信頼性、センサ一体型による故障時のモータのメンテナンスの観点から採用が容易ではなく、一般的にはホール素子等のセンサを用いずにステータ巻線に生じる誘起電圧により、ロータ磁極位置を検知するセンサレス方式のインバータ制御装置が用いられている。
一般に、センサレス方式のインバータ制御装置の波形制御としては、120度通電波形が採用されているものが多く、ブラシレスDCモータを駆動するシステムにおいては、電気角120度の期間インバータの各相スイッチを導通させ、残りの電気角60度の区間を無制御としている。この場合、無制御期間中の電気角60度を用い、上下アームのスイッチのオフ期間中にモータ端子に現れる誘起電圧を観測することにより、ロータ磁極位置を得ている(例えば、特許文献1参照)。
また、誘起電圧によって観測されるロータの回転速度に応じてモータ端子電圧を変化させ、ロータ磁極位置と回転磁界との相対位置を一定に維持するようにモータの回転数を制御しており、モータ端子電圧はPWM制御により変化させることが一般的に行なわれている。
さらに、PWM制御による出力デューティが最大の100%の状態となった場合、ブラシレスDCモータは負荷が増加すると回転数が低下してくるため、高負荷状態となった場合に同期駆動に切り替えることにより、高負荷時の回転数低下を抑えることが行なわれている(例えば、特許文献2参照)。
以下、図面を参照しながら、上記従来のインバータ制御装置について説明する。
図4は、特許文献1に記載された従来のインバータ制御装置の構成を示す図である。
図5は、特許文献1に記載された従来のインバータ制御装置の各部の信号波形および処理内容を示すタイムチャートである。
図4において、直流電源001の端子間に3対のスイッチングトランジスタTru、Trx、Trv、Try、Trw、Trzをそれぞれ直列接続してインバータ回路部140を構成している。ブラシレスDCモータ105は、4極の分布巻き構造のステータ105bと、ロータ105aで構成されている。ロータ105aは、内部に永久磁石105α、105βを埋め込んだ磁石埋込型構造である。
各対のスイッチングトランジスタ同士の接続点は、ブラシレスDCモータ105のY接続された各相のステータ巻線105u、105v、105wの端子にそれぞれ接続されている。
尚、スイッチングトランジスタTru、Trx、Trv、Try、Trw、Trzのコレクタ−エミッタ端子間には、それぞれ保護用の還流ダイオードDu、Dx、Dv、Dy、Dw、Dzが接続されている。
抵抗101、102は、母線103、104間に直列に接続されており、その共通接続点である検出端子ONは、ブラシレスDCモータ105のステータ巻線105u、105v、105wの中性点の電圧に相当する直流電源001の電圧の1/2である仮想中性点の電圧VNを出力するようになっている。
コンパレータ106a、106b、106cは、これらの各非反転入力端子(+)が、抵抗107、108、109を介して出力端子OU、OV、OWにそれぞれ接続され、各反転入力端子(−)が、検出端子ONに接続されている。
そして、これらのコンパレータ106a、106b、106cの出力端子は、論理手段であるマイクロプロセッサ110の入力端子I1、I2、I3にそれぞれ接続されている。またその出力端子O1からO6は、ドライブ回路120を介してスイッチングトランジスタTru、Trx、Trv、Try、Trw、Trzを駆動する。
ブラシレスDCモータ105は、4極分布巻き構造で、ロータ105aがロータ表面に永久磁石105α、105βを配置した表面磁石構造となっている。
次に図5を用いて制御動作について説明する。
(A)、(B)、(C)は定常動作時におけるステータ巻線105u、105v、105wの端子電圧Vu、Vv、Vwを示すものである。
これらの端子電圧は、インバータ回路部140による供給電圧Vua、Vva、Vwaと、ステータ巻線105u、105v、105wに発生する誘起電圧Vub、Vvb、Vwbと、転流切り換え時にインバータ回路部140の還流ダイオードDu、Dx、Dv、Dy、Dw、Dzの内のいずれかが導通することにより生じるパルス状のスパイク電圧Vuc、Vvc、Vwcとの合成波形となる。これらの端子電圧Vu、Vv、Vwと直流電源001の1/2の電圧である仮想中性点電圧VNとコンパレータ106a、106b、106cにより比較した出力信号PSu、PSv、PSwを(D)、(E)、(F)に示す。
この場合、コンパレータの出力信号PSu、PSv、PSwは、前述の誘起電圧Vub、Vvb、Vwbの正および負ならびに位相を表わす信号PSua、PSva、PSwaと、前述のパルス状電圧のVuc、Vvc、Vwcに対応する信号PSub、PSvb、PSwbとからなる。
また、パルス状電圧のVuc、Vvc、Vwcは、ウェイトタイマにより無視しているので、コンパレータの出力信号PSu、PSv、PSwは、結果として誘起電圧Vub、Vvb、Vwbの正および負ならびに位相を示すものとなる。
マイクロプロセッサ110は、各コンパレータの出力信号PSu、PSv、PSwの状態に基づいて(G)に示す6つのモードA〜Fを認識し、出力信号PSu、PSv、PSwのレベルが変化した時点から電気角で30度だけ遅らせて、ドライブ信号DSu(J)からDSz(O)を出力する。
モードA〜Fの各時間T(H)は、電気角60度を示すものであり、A〜Fの1/2の時間(I)すなわちT/2は、電気角で30度に相当する遅延時間を示すものである。
このように、ブラシレスDCモータ105のロータ105aの回転に応じて、ステータ巻線105u、105v、105wに生ずる誘起電圧からロータ105aの位置状態を検出するとともに、その誘起電圧の変化時間(T)を検出してステータ巻線105u、105v、105wへの通電モードおよびタイミングにより各相ステータ巻線105u、105v、105wの通電のための駆動信号を決定して実行させるようにしている。
図6は、特許文献2に記載された従来のインバータ制御装置のブロック図である。
図6において、商用電源151は、日本の場合周波数50Hzまたは60Hz、電圧100Vの交流電源である。
整流回路152は商用電源151の交流電圧を直流電圧に変換するものである。整流回路152はブリッジ接続された整流用ダイオード152a〜152dと平滑用の電解コンデンサ152e、152fとからなり、図6に示す回路では倍電圧整流回路であり、商用電源151のAC100V入力から直流電圧280Vを得ることができる。
インバータ回路153は、6個のスイッチ素子153a、153b、153c、153d、153e、153fを3相ブリッジ構成としている。なお、各々のスイッチ素子には各スイッチ素子の逆方向に還流電流用のダイオードが入っているが、本図では省略している。
ブラシレスDCモータ154は、永久磁石を有する回転子154aと3相巻線を有した固定子154bとからなる。インバータ153により作られた3相交流電流が固定子154bの3相巻線に流れることにより、回転子154aを回転させることができる。
逆起電圧検出回路155は、ブラシレスDCモータ154の永久磁石を有する回転子154aが回転することにより発生する逆起電圧から、回転子154aの回転相対位置を検出する。
転流回路156は、逆起電圧検出回路155の出力信号によりロジカルな信号変換を行い、インバータ153のスイッチ素子153a、153b、153c、153d、153e、153fを順次切り換えて駆動する信号を作り出す。
同期駆動回路157は、インバータ153から強制的に所定周波数を出力し、ブラシレスDCモータ154を駆動するものであり、転流回路156で生成されるロジカルな信号と同等形状の信号を強制的に所定周波数で発生させるものである。
負荷状態判定回路158は、ブラシレスDCモータ154が運転されている負荷状態を判定するものである。
切替回路159は、負荷状態判定回路158の出力により、ブラシレスDCモータ154を転流回路156で駆動するか、同期駆動回路157で駆動するかを切り替える。
ドライブ回路160は、切替回路159からの出力信号により、インバータ153のスイッチ素子153a、153b、153c、153d、153e、153fを駆動する。
以上の構成において、次に動作の説明を行う。
負荷状態判定回路158で検出された負荷が、通常負荷の場合、転流回路156による駆動を行う。
逆起電圧検出回路155でブラシレスDCモータ154の回転子154aの相対位置を検出する。次に転流回路156で回転子154aの相対位置に応じてインバータ153を駆動する転流パターンを作り出す。
この転流パターンは切替回路159を通して、ドライブ回路160に供給され、インバータ153のスイッチ素子153a、153b、153c、153d、153e、153fを駆動する。
この動作により、ブラシレスDCモータ154はその回転位置に合致した駆動を行うこととなる。
次に、負荷が増加してきたときの動作について説明する。
ブラシレスDCモータ154の負荷が増加すると、ブラシレスDCモータ154の特性により回転数が低下してくる。この状態を負荷状態判定回路158で高負荷状態であると判定し、切替回路159の出力を同期駆動回路157からの信号に切り替える。このように駆動することにより高負荷時の回転数低下を抑えることが可能となる。
特開平1−8890号公報 特開平9−88837号公報
しかしながら、上記従来の構成では、ブラシレスDCモータ105の回転数を可変するためにPWM制御を行なった場合、出力端子OU、OV、OWに接続されているコンパレータ106a、106b、106cの各入力端子はPWM信号が重畳した電圧を検出するため、ロータ105aの誘起電圧Vub、Vvb、Vwbの検出電圧波形に対してもPWM信号が重畳することとなり、マイクロプロセッサ110はPWM信号がオン中の各コンパレータ出力を位置検知信号として判定する必要が生じる。
したがって、PWM信号のデューティ値が小さく、PWM信号がオンとなる時間が短い場合は、誘起電圧Vub、Vvb、Vwbと仮想中性点の電圧VNの比較結果が一致する時点がPWM信号のオフ期間中に発生する可能性が高くなり、その後PWM信号がオンとなることで発生する位置検知信号出力の判定結果が得られるまでの遅れ時間が大きくなる
このためロータ105aの位置に対して転流が遅れることとなり、負荷トルクが増加した時にブラシレスDCモータ105が脱調停止するという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、PWM信号のオン時間が所定の時間以下の場合、目標回転数およびその時点の運転回転数に基づいて、所定の周波数の駆動波形によって強制的に転流を継続する強制同期転流によってモータの運転状態を維持するとともに、インバータ出力電圧に対する誘起電圧位相の状態に応じてインバータ出力電圧を変化させることで、強制同期転流時の安定したモータ動作を実現する信頼性の高いインバータ制御装置を提供するものである。
上記従来の課題を解決するために本発明のインバータ制御装置は、永久磁石を設けたロータと三相巻線を設けたステータからなるブラシレスDCモータと、前記ブラシレスDCモータを駆動するインバータ回路部と、前記ブラシレスDCモータの運転回転数を可変するため前記インバータ回路部の三相出力電圧をPWM制御によって変化させる出力電圧制御手段と、前記ブラシレスDCモータの誘起電圧と前記インバータ回路部の出力電圧により生成した基準電圧を比較検出する位置検出回路部と、前記位置検出回路部の信号に基づき誘起電圧ゼロクロス点からロータ位置検出信号を出力する位置検出判定手段と、前記位置検出判定手段からの出力信号に基づき前記インバータ回路部の転流波形を出力する位置検出転流制御手段と、前記位置検出回路部の信号に基づいて前記インバータ回路部の出力電圧位相に対する誘起電圧位相の位相差を検出するとともに、位相状態に応じて前記出力電圧制御手段による三相出力電圧を変化させインバータ回路部の出力電圧に対するロータ誘起電圧位相を所定の位相に保つ位相差判定手段と、前記ブラシレスDCモータの目標回転数に応じて所定の周波数で予め設定した転流波形を出力する強制同期転流制御手段を備え、前記ブラシレスDCモータの位置検知転流において、位置検知信号の検出が出力電圧制御手段のPWM制御のオフ期間中に一定以上発生していると推定される場合、強制同期転流により動作するとともに、ロータ位相の変化状態に応じて出力電圧を変化させモータの運転状態を追従させるようにしたものである。
これによって、ブラシレスDCモータのロータ位置検知信号が不安定となっている場合、目標回転数およびその時点の運転回転数に基づいて所定の周波数の駆動波形によって強制的に転流を継続する強制同期転流によってモータの運転状態を維持するとともに、インバータ出力電圧に対する誘起電圧位相の状態に応じて、インバータ出力電圧を変化させることで強制同期転流運転時の安定したモータ動作を実現し、目標回転数の変化等の原因によってブラシレスDCモータの運転状態が変化した場合においても、インバータ出力電圧に対する誘起電圧位相の状態に応じてインバータ出力電圧を変化させて、モータ出力トルクが過剰トルクまたは不足トルクとなることから脱調停止することを防止して安定したモータ動作を実現することができる。
本発明のインバータ制御装置は、ブラシレスDCモータのセンサレス駆動において、低速運転時にデューティ値が小さくロータの磁極位置検知が困難な運転状態となった場合においても、強制的に同期駆動によって運転状態を継続することで運転範囲を拡大し、また同期駆動による運転中に負荷トルクが増加した時にブラシレスDCモータが脱調停止することを防止して安定した運転動作の継続を可能とすることができる。
本発明の実施の形態1におけるインバータ制御装置のブロック図 同実施の形態1におけるインバータ制御装置の各部の信号波形と処理内容を示すタイムチャート 同実施の形態1におけるインバータ制御装置の制御動作を示すフローチャート 従来のインバータ制御装置の構成を示す図 従来のインバータ制御装置の各部の信号波形および処理内容を示す図 従来のインバータ制御装置のブロック図
請求項1に記載の発明は、永久磁石を設けたロータと三相巻線を設けたステータからなるブラシレスDCモータと、前記ブラシレスDCモータを駆動するインバータ回路部と、前記ブラシレスDCモータの運転回転数を可変するために前記インバータ回路部の三相出力電圧をPWM制御によって変化させる出力電圧制御手段と、前記ブラシレスDCモータの誘起電圧と前記インバータ回路部の出力電圧により生成した基準電圧を比較検出する位置検出回路部と、前記位置検出回路部の信号に基づき誘起電圧ゼロクロス点からロータ位置検出信号を出力する位置検出判定手段と、前記位置検出判定手段からの出力信号に基づき前記インバータ回路部の転流波形を出力する位置検出転流制御手段と、前記位置検出回路部の信号に基づき前記インバータ回路部の出力電圧位相に対する誘起電圧位相の位相差を検出するとともに、位相状態に応じて前記出力電圧制御手段による三相出力電圧を変化させ、インバータ回路部の出力電圧に対するロータ誘起電圧位相を所定の位相に保つ位相差判定手段と、前記ブラシレスDCモータの目標回転数に応じて所定の周波数で予め設定した転流波形を出力する強制同期転流制御手段を備え、前記ブラシレスDCモータの位置検知転流において、位置検知信号の検出が出力電圧制御手段のPWM制御のオフ期間中に一定以上発生していると推定される場合、強制同期転流により動作するとともに、ロータ位相の変化状態に応じて出力電圧を変化させモータの運転状態を追従させるようにしたものである。
これによって、ブラシレスDCモータのロータ位置検知信号が不安定となっている場合、インバータ回路部出力電圧の周波数を強制的に同期周波数で出力することとなり、転流動作を安定させるとともに、インバータ出力電圧に対する誘起電圧位相の状態に応じて、インバータ出力電圧を変化させることで強制転流による同期運転時の安定したモータ動作を実現することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記出力電圧制御手段のPWM制御の設定値が所定の値より小さくなった場合、強制同期転流により動作するようにしたものである。
これによって、ブラシレスDCモータの低速運転時にインバータ回路部出力電圧の周波数を強制的に同期周波数で出力することとなり、誘起電圧の検出が困難である出力電圧のPWM制御によるオン時間が短い状態、すなわちロータ位置検出信号が不安定な状態となった場合においても、転流動作を安定させるとともに、インバータ出力電圧に対する誘起電圧位相の状態に応じて、インバータ出力電圧を変化させることで強制転流による同期運転時の安定したモータ動作を実現することができる。
請求項3に記載の発明は、前記ブラシレスDCモータを具備し、請求項1または請求項2に記載のインバータ制御装置によって駆動される電動圧縮機である。
これによって、ブラシレスDCモータの低回転数領域は高効率、高回転数領域は高トルクでの運転が可能となり、また冷凍サイクルの負荷変動に追従する信頼性の高い電動圧縮機を提供することができる。
請求項4に記載の発明は、前記電動圧縮機を具備し、請求項1または請求項2に記載のインバータ制御装置によって駆動される電気機器である。
これによって、高効率で運転範囲が広く、信頼性の高い駆動制御を行なう家庭用冷蔵庫等の電気機器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるインバータ制御装置のブロック図である。図2は、同実施の形態1におけるインバータ制御装置の各部の信号波形と処理内容を示すタイムチャートである。図3は、同実施の形態1における制御動作を示すフローチャートである。
図1において、インバータ制御装置200は、商用交流電源201と、周知の構成からなる圧縮機構(図示せず)とブラシレスDCモータ203を具備した電動圧縮機220に接続されており、商用交流電源201を直流電源に変換する整流部202と、電動圧縮機220のブラシレスDCモータ203を駆動するインバータ回路部204とを備えている。
さらに、インバータ回路部204を駆動するドライブ回路205と、ブラシレスDCモータ203の端子電圧を検出する位置検出回路部206と、インバータ回路部204を制御するマイクロプロセッサ207を備えている。
マイクロプロセッサ207は、位置検出回路部206からの出力信号に対してブラシレスDCモータ203の磁極位置を検出する位置検出判定手段208と、位置検出信号に基づいて転流信号を生成する位置検出転流制御手段209とを備えている。
また、マイクロプロセッサ207は、位置検出回路部206からの出力信号により、インバータ回路部204の出力電圧位相に対するブラシレスDCモータ203の誘起電圧位相の位相差を検出する位相差判定手段210と、位相差検出信号に基づいて転流信号を生成する強制同期転流制御手段211とを備えている。
さらに、位置検出判定手段208からの出力に基づいて回転速度を算出する回転速度検出手段212と、回転速度と回転速度指令、または位相差に応じて出力電圧にPWM変調を行なうための出力電圧制御手段213と、位置検出転流制御手段209または強制同期転流制御手段211の出力により、ドライブ回路205を駆動するためのドライブ制御手段216を備えている。
ブラシレスDCモータ203は、3相巻線のステータ203aとロータ203bとで構成されている。
ステータ203aは、ステータ巻線203u、203v、203wにより構成され、ロータ203bは、内部に永久磁石203α、203β、203γ、203δ、203ε、203ζを配置し、リラクタンストルクを発生する磁石埋込型構造である。
インバータ回路部204は、6つの三相ブリッジ接続されたスイッチングトランジスタTru、Trx、Trv、Try、Trw、Trzと、それぞれに並列に接続された還流
ダイオードDu、Dx、Dv、Dy、Dw、Dzより構成されている。
位置検出回路部206は、コンパレータ(図示せず)等から構成されており、ブラシレスDCモータ203の誘起電圧に基づく端子電圧信号と基準電圧とをコンパレータにより比較して位置検出信号を得ている。
位置検出判定手段208は、位置検出回路部206の出力信号から、ロータ203bの位置信号を得て位置検出信号を生成し、位置検出転流制御手段209は、位置検出判定手段208の位置検出信号によって転流のタイミングを計算し、スイッチングトランジスタTru、Trx、Trv、Try、Trw、Trzの転流信号を生成する。
位相差判定手段210は、位置検出回路部206の出力信号から、インバータ回路部204の出力電圧位相とステータ巻線203u、203v、203wに発生する誘起電圧位相の位相差信号を生成し、強制同期転流制御手段211は、回転速度指令によって転流のタイミングを計算し、スイッチングトランジスタTru、Trx、Trv、Try、Trw、Trzの転流信号を生成する。
回転速度検出手段212は、位置検出判定手段208からの位置信号によってブラシレスDCモータ203の回転速度を算出し、回転速度検出手段212から得られた回転速度と指令回転速度との偏差を出力する。
出力電圧制御手段213は、回転速度検出手段212の偏差信号、または位相差判定手段210の位相差信号の状態に応じて、インバータ出力電圧を変化するためのPWM変調信号を出力する。
ところで、従来のインバータ制御装置(図4)において、出力端子OU、OV、OWに接続されているコンパレータ106a、106b、106cの各入力端子は、PWM信号が重畳したインバータ出力電圧を検出するため、ロータ105aの誘起電圧Vub、Vvb、Vwb(図2)の検出電圧波形に対してもPWM信号が重畳することとなる。したがって、本実施の形態の位置検出判定手段208は、PWM信号がオン中の各コンパレータ出力を位置検知信号として判定する必要が生じる。
この時、出力電圧制御手段213からのPWM制御による出力電圧のデューティ値が小さく、PWM信号がオンとなる時間が短い場合は、位置検出判定手段208に入力される位置検出回路部206の出力信号は、後述する誘起電圧Vub、Vvb、Vwb(図2)と仮想中性点の電圧VNの比較結果が一致する時点がPWM信号のオフ期間中に発生すると、その後PWM信号がオンとなることで発生する位置検知信号出力の判定結果が得られるまでの遅れ時間が大きくなるため、ロータ105aの位置に対して転流が遅れることとなる。
また、PWM信号のオン時間が短い場合は、誘起電圧の検出レベルの判定時間が限定されるため、誘起電圧波形から位置検出信号を検出することが難しくなる。
一例として、PWM周期が100μsで電圧制御を行なっている場合について、オン時間デューティ値が50%以下、すなわちPWMオン時間が50μs以下となった場合、位置検出が可能な時間は半分以下に減少し、誘起電圧の変動、検出回路による波形歪みなど位置検出の障害となる要因に対してマージンの確保が不足するため、位置検出信号の発生タイミングが不安定となる。
このため、出力電圧制御手段213のPWM変調によるオン時間が所定の値以下の状態
で継続した場合、位置検知転流から強制同期転流へ切り換える。
すなわち、ドライブ制御手段216は、出力電圧制御手段213のPWM変調デューティ値、回転速度検出手段212の回転数偏差信号に応じて、位置検出転流制御手段209と強制同期転流制御手段211のいずれかの転流信号によってドライブ回路205を駆動する。
そして、ドライブ制御手段216は、位置検出転流制御手段209、または強制同期転流制御手段211の転流信号と出力電圧制御手段213のPWM変調信号を合成し、スイッチングトランジスタTru、Trx、Trv、Try、Trw、TrzをON/OFFするドライブ信号を生成し、ドライブ回路205へ出力する。
ドライブ回路205では、ドライブ信号に基づき、スイッチングトランジスタTru、Trx、Trv、Try、Trw、TrzのON/OFFスイッチングを行ない、ブラシレスDCモータ203を駆動する。
次に、図2に示すインバータ制御装置の各種波形について説明する。
(A)、(B)、(C)は、ブラシレスDCモータ203のU相、V相、W相の端子電圧Vu、Vv、Vwであり、それぞれの位相が120度ずつずれた状態で変化する。
これらの端子電圧は、インバータ回路部204による供給電圧Vua、Vva、Vwaと、ステータ巻線203u、203v、203wに発生する誘起電圧Vub、Vvb、Vwbと、転流切り換え時にインバータ回路部204の還流ダイオードDu、Dx、Dv、Dy、Dw、Dzの内のいずれかが導通することにより生じるパルス状のスパイク電圧Vuc、Vvc、Vwcとの合成波形となる。
また、各相端子電圧(値)Vu、Vv、Vwと、整流部202によって直流電源に変換された直流電源電圧の1/2の電圧である仮想中性点電圧(値)VNを比較し、各コンパレータ(図示せず)より出力する出力信号がPSu、PSv、PSwである。
この出力信号PSu、PSv、PSwは、供給電圧Vua、Vva、Vwaに対応する出力信号PSua、PSva、PSwaと、スパイク電圧Vuc、Vvc、Vwcに対応する出力信号PSuc、PSvc、PSwcと、誘起電圧Vub、Vvb、Vwbと仮想中性点電圧VNの比較中の期間に相当する出力信号PSub、PSvb、PSwbとの合成信号となる。
ここで、誘起電圧位相が中間位相の場合のPSu、PSv、PSwは、(D)、(E)、(F)であり、その時の位相差判定手段の出力信号の状態が(G)となる。
また、誘起電圧位相が遅れ位相の場合のPSu、PSv、PSwは、(H)、(I)、(J)であり、その時の位相差判定手段の出力信号の状態が(K)となる。
同様に、誘起電圧位相が進み位相の場合のPSu、PSv、PSwは(L)、(M)、(N)であり、その時の位相差判定手段の出力信号の状態は(O)である。
マイクロプロセッサ207は、目標回転数に応じて基準タイマカウント値(P)のカウント動作を行ない、強制同期基準信号(Q)を発生する。
さらに、強制同期基準信号を基準として、一定間隔で転流信号(R)、およびサンプリ
ング開始信号(S)を発生し、転流信号の状態に応じて、ドライブ信号DSu(T)からDSz(Y)を出力する。
続いて、図3のフローチャートにより、インバータ制御装置200によるブラシレスDCモータ203の同期運転時の誘起電圧位相の判定についての詳細な動作について説明する。
図3において、各ステップは位相差判定手段210、強制同期転流制御手段211、出力電圧制御手段213の動作を示す。
まず、ステップ101において、基準タイマによって目標周波数に対する電気角120度に相当する基準時間のタイマカウントを開始する。
ここで、ステップ101は強制同期基準信号(Q)の発生時点であり、後述する位相進み判定期間に相当する。
その後、ステップ102において、位置検出回路部206からの出力信号PSu、PSv、PSwの状態の検出を行ない、スイッチングトランジスタTru、Trx、Trv、Try、Trw、Trzの出力状態、すなわち図2における動作モードの状態に応じた出力信号PSu、PSv、PSwの状態によって位相検出判定を行なう。
ここで、U相、V相、またはW相のいずれかの誘起電圧の立上り期間においては、該当通電相は電気角60度に相当する期間、無通電状態となり、それぞれの無通電期間の開始前後において、それぞれ下側ドライブ信号DSx、DSy、DSzに対して、上側ドライブ信号DSu、DSv、DSwへと切り換えが行なわれる。
インバータ回路部204の出力電圧が立上り波形の場合において、誘起電圧が進み位相の場合、位相進み検出期間の期間中、端子電圧が仮想中性点電圧値VNを下回ることがなく位置検出回路部出力が‘L’信号となることはない。すなわち位置検出回路部出力の‘L’信号を検出した場合、ステップ103で誘起電圧位相が進み位相状態ではないと判断し進み位相状態をセットする。
そして、ステップ104において基準タイマカウント値(P)が転流時間、例えば電気角30度に相当する時間を経過するまでステップ102に戻り、進み位相検知判定を継続する。転流時間を経過した場合、ステップ105に進む。
ステップ105は、転流信号(R)を発生させて、U相、V相、またはW相の状態に応じて、それぞれ上側ドライブ信号DSu、DSv、またはDSwをONとして転流動作を行なう。
その後、ステップ106において、基準タイマカウント値(P)が遅れ位相検知開始時間が経過するまで待機する。
ステップ106は、基準タイマカウント値(P)が遅れ位相検知開始時間、例えば電気角90度に相当する時間の直前100μs手前の時間を経過した場合、位置検出回路部206からの出力信号PSu、PSv、PSwの状態の検出を行ない、スイッチングトランジスタTru、Trx、Trv、Try、Trw、Trzの出力状態、すなわち図2における動作モードの状態に応じた出力信号PSu、PSv、PSwの状態によって位相検出判定を行なう。
インバータ回路部204の出力電圧が立下り波形の場合において、誘起電圧が遅れ位相の場合、位相遅れ検出期間の期間中、端子電圧が仮想中性点電圧値VNを上回るため、位置検出回路部出力が‘H’信号となる。すなわち位置検出回路部出力の‘H’信号を検出した場合、ステップ108で誘起電圧位相が遅れ位相状態であると判断し遅れ位相状態をセットする。
そして、ステップ109において基準タイマカウント値(P)が転流時間を経過するまでステップ107に戻り、遅れ位相検知を継続し、転流時間を経過した場合、ステップ110に進む。
ステップ110は、転流信号(R)を発生させて、U相、V相、またはW相の状態に応じて、それぞれ下側ドライブ信号DSx、DSy、またはDSzをONとして転流動作を行なう。
その後、ステップ111において、基準タイマカウント値(P)が進み位相検知開始時間が経過するまで待機する。
続いて、ステップ112は、基準タイマカウント値(P)が進み位相検知開始時間、例えば電気角90度に相当する時間の直後100μsの時間を経過した場合、位置検出回路部206からの出力信号PSu、PSv、PSwの状態の検出を行ない、スイッチングトランジスタTru、Trx、Trv、Try、Trw、Trzの出力状態、すなわち図2における動作モードの状態に応じた出力信号PSu、PSv、PSwの状態によって位相検出判定を行なう。
以後、ステップ112およびステップ113は、進み位相判定期間であり前述のステップ102およびステップ103と同様に誘起電圧の進み位相検知を行なう。
そして、ステップ114において、基準タイマカウント値(P)が基準時間、例えば電気角120度に相当する時間を経過するまで、ステップ112に戻り進み位相検知を継続する。
ステップ114で基準タイマカウント値(P)が基準時間を経過した場合は、ステップ115に進む。
ステップ115は、遅れ位相状態の判定を行ない、下側ドライブ信号出力直前まで該当相のコンパレータ出力が‘H’状態を継続した状態となり、誘起電圧の位相が極端な遅れ位相状態となっていた場合、ステップ116で、出力電圧制御手段213は電圧PWM制御信号の出力デューティを一定値だけ増加させる。ステップ116の後は、ステップ101に戻り、以下同様の動作を繰り返す。
一方、ステップ115で誘起電圧の状態が遅れ位相状態でない場合、ステップ117に進む。
ステップ117は、進み位相状態の判定を行ない、上側ドライブ信号出力直前まで該当相のコンパレータ出力が‘L’状態を検出することがない状態となり、誘起電圧の位相が極端な進み位相状態となっていた場合、ステップ118で、出力電圧制御手段213は電圧PWM制御信号の出力デューティを一定値だけ減少させる。ステップ118の後は、ステップ101に戻り、以下同様の動作を繰り返す。
また、ステップ117で誘起電圧の状態が進み位相状態でない場合、ステップ101に
戻り、以下同様の動作を繰り返す。
このように、ブラシレスDCモータの各相端子電圧(値)Vu、Vv、Vwと、整流部202によって直流電源に変換された直流電源電圧の1/2の電圧である仮想中性点電圧(値)VNとの比較によって、インバータ回路部の転流動作による各相出力電圧位相と、ロータ磁束変化によりステータ巻線に発生する誘起電圧の位相差を判定し、インバータ出力電圧位相に対して誘起電圧位相が遅れている場合に、インバータ回路出力電圧を増加し、逆にインバータ出力電圧位相に対して誘起電圧位相が進んでいる場合に、インバータ回路出力電圧を減少する。
したがって、ブラシレスDCモータの低速運転時に、インバータ回路部出力電圧の周波数を強制的に同期周波数で出力することによって、誘起電圧波形によるロータ位置検出が困難である出力電圧のPWM制御によるオン時間が短い状態(例えば、50μs以下)、すなわち、ロータ位置検出信号が不安定な状態となった場合においても、目標回転数およびその時点の運転回転数に基づいて所定の周波数の駆動波形によって強制的に転流を継続する同期運転によってブラシレスDCモータの運転状態を安定に維持することができる。
さらに、誘起電圧波形によるロータ位置検出が不可能な状態における強制転流による同期運転時において、負荷トルク変動、または目標回転数の変化等の原因によってブラシレスDCモータの運転状態が変化した場合においても、インバータ出力電圧に対する誘起電圧位相の状態に応じてインバータ出力電圧が変化することで、モータ出力トルクが過剰トルクまたは不足トルクとなることで脱調停止することを防止し、強制転流による同期運転時の安定したモータ動作を実現することができる。
このように、ブラシレスDCモータ203の回転制御に信頼性が得られるため、ブラシレスDCモータ203を具備した電動圧縮機220に、本実施の形態1におけるインバータ制御装置200を用いても、良好な運転が可能となる。
また、電動圧縮機220、凝縮器、減圧装置、蒸発器を配管によって環状に連結した冷凍サイクル(いずれも図示せず)を具備した電気機器である冷蔵庫等の物品貯蔵装置において、電動圧縮機220を、本実施の形態1のインバータ制御装置200を用いて駆動制御することにより、良好なシステム運転を得ることができ、物品貯蔵装置の物品保存温度を安定させ、物品貯蔵の信頼性を高めることができる。
以上のように、本発明にかかるインバータ制御装置は、ブラシレスDCモータのセンサレス駆動において、低速運転時にデューティ値が小さくロータの磁極位置検知が困難な運転状態となった場合においても、強制的に同期駆動によって運転状態を継続することで運転範囲を拡大し、また同期駆動による運転中に負荷トルクが増加した時にブラシレスDCモータが脱調停止することを防止して安定した運転動作の継続を可能とすることができるので、ブラシレスDCモータの運転回転数を変化させ、負荷変動、電圧変動の生じるエアコン、冷蔵庫、洗濯機等の家庭用電気機器や、電気自動車等に有用である。
200 インバータ制御装置
203 ブラシレスDCモータ
203a ステータ
203b ロータ
203α 永久磁石
203β 永久磁石
203γ 永久磁石
203δ 永久磁石
203ε 永久磁石
203ζ 永久磁石
203u ステータ巻線
203v ステータ巻線
203w ステータ巻線
204 インバータ回路部
206 位置検出回路部
208 位置検出判定手段
209 位置検出転流制御手段
210 位相差判定手段
211 強制同期転流制御手段
213 出力電圧制御手段
220 電動圧縮機

Claims (4)

  1. 永久磁石を設けたロータと三相巻線を設けたステータからなるブラシレスDCモータと、前記ブラシレスDCモータを駆動するインバータ回路部と、前記ブラシレスDCモータの運転回転数を可変するために前記インバータ回路部の三相出力電圧をPWM制御によって変化させる出力電圧制御手段と、前記ブラシレスDCモータの誘起電圧と前記インバータ回路部の出力電圧により生成した基準電圧を比較検出する位置検出回路部と、前記位置検出回路部の信号に基づき誘起電圧ゼロクロス点からロータ位置検出信号を出力する位置検出判定手段と、前記位置検出判定手段からの出力信号に基づき前記インバータ回路部の転流波形を出力する位置検出転流制御手段と、前記位置検出回路部の信号に基づき前記インバータ回路部の出力電圧位相に対する誘起電圧位相の位相差を検出するとともに、位相状態に応じて前記出力電圧制御手段による三相出力電圧を変化させ、インバータ回路部の出力電圧に対するロータ誘起電圧位相を所定の位相に保つ位相差判定手段と、前記ブラシレスDCモータの目標回転数に応じて所定の周波数で予め設定した転流波形を出力する強制同期転流制御手段を備え、前記ブラシレスDCモータの位置検知転流において、位置検知信号の検出が出力電圧制御手段のPWM制御のオフ期間中に一定以上発生していると推定される場合、強制同期転流により動作するとともに、ロータ位相の変化状態に応じて出力電圧を変化させモータの運転状態を追従させるようにしたインバータ制御装置。
  2. 前記出力電圧制御手段のPWM制御の設定値が所定の値より小さくなった場合、強制同期転流により動作するようにした請求項1に記載のインバータ制御装置。
  3. 前記ブラシレスDCモータを具備し、請求項1または2に記載のインバータ制御装置によって駆動される電動圧縮機。
  4. 前記電動圧縮機を具備し、請求項1または2に記載のインバータ制御装置によって駆動される電気機器。
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