JP2013053102A - 複合踵用粘着テープおよび複合踵用粘着テープを用いた踵保護方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ウレタン基材と、シリコーン系粘着剤層と、を含んで構成された踵用粘着テープを、複数組み合わせてなる複合踵用粘着テープおよびそれを用いた踵保護方法であって、単品の踵用粘着テープにおけるウレタン基材の厚さを10〜200μmの範囲内の値とするとともに、伸率を150%以上の値とし、かつ、単品の踵用粘着テープの透湿度(JISZ−0208準拠測定)を300〜750g/(m2・24Hrs)の範囲内の値とする。
【選択図】 図1
Description
より具体的に、図8に示すように、複数の頂点106aおよび切れ込み106を有する所定形状の支持体102の片面に、含水粘着剤層(図示せず)が形成され、当該含水粘着剤層の表面がフェイシング(図示せず)で覆われた皮膚貼付剤100であって、含水粘着剤層のゲル強度が5mm-1以上であり、かつ、フェイシングの剛軟度が20〜150mmである皮膚貼付剤100である(例えば、特許文献1参照)。
より具体的には、図11(a)〜(b)に示すように、透湿フィルム(透湿度:2000〜4000g/(m2・24Hrs))404と、不織布405を積層した支持体402に、剥離シート418で覆われた粘着剤層406が設けてなる基布403と、を含んでなる踵用貼付材401である。
そして、基布403の全体を平面視した場合に、概楕円形状とし、かつ、外縁側方から内方に向かって延びる切り欠け部409を形成し、さらには、縦方向の基布の10%引張応力を1〜3N/25mmとし、横方向の基布の10%引張応力を、35〜55N/25mmとした踵用貼付材401である。
すなわち、切り欠け部409を境として、所定の底面被覆部413と、背面被覆部414と、が形成され、図11(c)に示すように、踵415に対して、包み込むように貼付する構成である。
そればかりか、いずれも厚手であって、踵等に貼付した後、ストッキングや靴下等を介して視覚した場合に、外部から目立ちやすいという問題が見られた。
さらに、特許文献4に開示された踵用貼付材は、所定の切り欠け部を形成して、踵の形状にフィットさせる構成であるものの、大人と子供、あるいは男性と女性の間で、踵の大きさが異なることまで考慮しておらず、未だ、フィット感が不十分であるという問題が見られた。
その上、特許文献4に開示された踵用貼付材は、所定の切り欠け部を形成しつつ、さらには、縦方向よりも、横方向の基布の10%引張応力の値を相当大きく設定しなければならず、剥離シートから剥がす際に、変形して剥がしずらかったり、製造工程が複雑化したり、さらには、製造コストが高くなって、経済的に不利になったりする場合が見られた。
すなわち、本発明は、薄手のウレタン基材を含む簡易構造であっても、踵に対して適度な保湿性とともに、良好な密着性をバランス良く発揮することができ、しかも、使用する際に目立たない複合踵用粘着テープ、およびそのような複合踵用粘着テープを用いた踵保護方法を提供することを目的とする。
すなわち、単品の踵用粘着テープにおけるウレタン基材の厚さ、伸率、および単品の踵用粘着テープの透湿度を所定範囲内の値とし、かつ、単品の踵用粘着テープを複数組み合わることによって、薄手のウレタン基材を含む簡易構造であっても、踵の大きさによらず容易にフィットして、適度な保湿性を発揮しつつ、良好な密着性が得られ、しかも、使用する際に、外部から目立たない複合踵用粘着テープとすることができる。
なお、踵における発汗量によって、単品の踵用粘着テープの透湿度の最適範囲が若干変化することが判明している。それにもかかわらず、本発明によれば、踵における発汗量に差異が生じる場合であっても、適度な保湿性と、良好な密着性とのバランスに優れた複合踵用粘着テープとすることができる。
このように構成することによって、大人と子供、あるいは男性と女性における踵の大きさによらず、さらにフィットして包囲することができ、適度な保湿性等を発揮することができる。
このように構成することによって、剥離シートからさらに容易に剥がすことができるとともに、切断工程を含む製造工程を簡略化、短時間化することができる。
このように構成することによって、使用する際に、ストッキングや靴下等を介して、さらに外部から目立たない複合踵用粘着テープとすることができる。
このように構成することによって、歩行等の動作によって、さらに剥離するおそれを少なくすることができる。
このように構成することによって、薄手のウレタン基材を含む簡易構造であっても、取り扱いをさらに容易とすることができる。
(1)基材の厚さを10〜200μmの範囲内の値とするとともに、伸率を150%以上の値とし、かつ、透湿度を300〜750g/(m2・24Hrs)の範囲内の値とした単品の踵用粘着テープを複数準備する工程
(2)単品の踵用粘着テープのいずれかを踵の所定場所に貼付した後、貼付した踵用粘着テープの端部と部分的に重ね合わさるように、別の単品の踵用粘着テープを貼付する工程
すなわち、単品の踵用粘着テープにおけるウレタン基材の厚さ、伸率、および単品の踵用粘着テープの透湿度をそれぞれ所定範囲内の値とし、かつ、そのような踵用粘着テープを、複数組み合わせて踵に用いることにより、薄手のウレタン基材を含む簡易構造であっても、踵の大きさによらず容易にフィットして、適度な保湿性等を発揮することができる。
しかも、このような単品の踵用粘着テープを組み合わせて踵に貼付することにより、ストッキング等を介して使用する際に、外部から目立たない複合踵用粘着テープとすることができる。
このように実施することによって、踵用粘着テープが薄手のウレタン基材を含む簡易構造であっても、その取り扱いをさらに容易とすることができる。
第1の実施形態は、ウレタン基材と、シリコーン系粘着剤層と、を含んで構成された単品の踵用粘着テープを、複数組み合わせてなる複合踵用粘着テープであって、単品の踵用粘着テープにおけるウレタン基材の厚さを10〜200μmの範囲内の値とするとともに、伸率を150%以上の値とし、かつ、単品の踵用粘着テープの透湿度を300〜750g/(m2・24Hrs)の範囲内の値とすることを特徴とする複合踵用粘着テープである。
すなわち、図1(a)〜(c)に示す単品の踵用粘着テープ10を複数用意して、図2(a)〜(b)に示すように、それらを組み合わせた状態として、最終的に、図3に示すように、踵30に貼付してなる複合踵用粘着テープ11である。
以下、適宜図面を参照して、図1(a)〜(c)等に示す単品踵用粘着テープ10およびそれを組み合わせてなる複合踵用粘着テープ11の実施形態を、それぞれ具体的に説明する。
(1)種類
図1(a)等に示すウレタン基材12を構成するウレタン樹脂の種類としては、基本的に、ポリイソシアネート化合物と、アルコール化合物との縮合反応物であれば特に制限されるものでなく、例えば、ポリエステルウレタン樹脂、ポリエーテルウレタン樹脂、ポリカーボネートウレタン樹脂、エポキシウレタン樹脂等が挙げられる。
このようなポリアミン系鎖伸長剤としては、エチレンジアミン、1,2ープロパンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、ピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、イソホロンジアミン、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジアミン、3,3’−ジメチルー4,4’−ジシクロヘキシルメタンジアミン、1,4−シクロヘキサンジアミン、ジエチレントリアミン、ジプロピレントリアミン、トリエチレンテトラミン等の一種単独又は二種以上の組み合わせが挙げられる。
また、ウレタン基材の伸率(JIS−L−1096準拠測定)を150%以上の値とすることが好ましい。
この理由は、かかるウレタン基材の伸率が150%以上の値になると、踵において、優れたフィット感が得られ、発汗量によらず、所定の保湿性が得られやすいためである。
但し、ウレタン基材の伸率が過度に大きくなると、機械的強度が著しく低下したり、使用可能なウレタン樹脂の種類が過度に制限されたりする場合がある。
したがって、ウレタン基材の伸率を200〜800%の範囲内の値とすることがより好ましく、300〜600%の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
但し、通常、伸率が300%以上であって、かつ、厚さが20μm以下の薄手のウレタン基材を使用する場合には、所定箇所に対して容易に貼付できるとともに、ウレタン基材を用いて踵用粘着テープを容易に製造できることから、ウレタン基材の表面に、補強用剥離部材を積層するが好ましい。
また、ウレタン基材の厚さを10〜200μmの範囲内の値とすることを特徴とする。
この理由は、かかるウレタン基材の厚さが10μm未満の値になると、機械的強度が低下したり、踵用粘着テープの透湿度の値の調整が困難となったりするためである。
一方、かかるウレタン基材の厚さが200μmを超えると、過度に厚くなって、取り扱いが困難となるばかりか、外部から目立つためであり、さらには、複合踵用粘着テープを構成した場合に、皮膚等から容易に剥離する場合があるためである。
したがって、ウレタン基材の厚さを20〜100μmの範囲内の値とすることがより好ましく、30〜50μmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
また、ウレタン基材12の平面形状については特に制限されるものではないが、例えば、図1(a)等に示すように、ウレタン基材12の平面形状を楕円形、円形、あるいは、楕円形の変形例として、変形8角形とすることが好ましい。
この理由は、このような平面形状とすることによって、踵に対して、フィットさせて貼付することができるとともに、剥離シートから、踵用粘着テープを剥がす際に、容易に剥がすことができるためである。
また、このような平面形状とすることによって、切断工程を含む製造工程を、簡略化、短時間化、歩留まり向上させることができるためである。
さらに、このような平面形状であれば、後述する端部をわざわざ設けることなく、図2(a)〜(b)に示すように、単品の踵用粘着テープ10a〜10bを複数重ねて、所定の重なり部16、16a、16bを、それぞれ形成することができるためである。
なお、図2(a)〜(b)の重なり部16、16a、16bの長さを、それぞれL1、L2、L3で表わしてあるが、例えば、当該長さを5〜40mmの範囲内の値とすることが好ましい。
例えば、図4(a)は、楕円形のウレタン基材の縁に沿って、長尺状の端部16cが設けてある例であって、さらに、重ね合わせた場合の踵用粘着テープの透湿度を調整すべく、かかる端部16cに、例えば、3〜20個/cm2の存在割合で、直径0.01〜1mmの空気透過孔16c´が設けてある例である。
また、図4(b)は、概円形のウレタン基材12の二か所の縁(上方および下方)に沿って、長尺状の端部16dが設けてある例であって、さらに、長尺状の端部16dの間に、切り込み16d´が設けてある例である。
また、図4(c)は、概変形8角形のウレタン基材12の8か所の縁に沿って、長尺状の端部16eが設けてある例であって、さらに、長尺状の端部16eの間に、切り込み16fが設けてある例である。
すなわち、このように側方に突出した端部16c、16d、16eを設けることにより、かかる端部16c、16d、16eを利用して、単品の踵用粘着テープ同士の組み合わせが容易となるためである。
また、かかる端部16c、16d、16eを設けることにより、踵に対する粘着力を補強したり、取り扱いの容易性を向上させたりすることができるためである。
なお、かかる端部16c、16d、16eの形状は特に制限されるものではないが、基本的に長尺状であれば良く、それがウレタン基材の縁に沿って、半円形状、楕円形、長方形、正方形、三角形、波型形状等の各種形状の一部となるように形成してあることが好ましい。
また、ウレタン基材は無色透明であっても良いが、着色してあることがより好ましい。より具体的には、ストッキングや靴下等に色味を考慮して、肌色、黒色、緑色、赤色、茶色、青色、紫色、黄色、朱色等の少なくとも一つに着色してあることが好ましい。
この理由は、このように着色することによって、使用する際に、ストッキングや靴下等を介して、さらに外部から目立たない複合踵用粘着テープとすることができるためである。
そして、ウレタン基材を着色するに際して、ウレタン基材を構成するウレタン樹脂100重量部に対して、染料や顔料等の着色剤の配合量を0.01〜10重量部の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、このように構成することによって、ウレタン基材の伸率を含む機械的特性を損なうことなく、良好な着色性が得られるためである。
また、図示しないものの、ウレタン基材の表面に、撥水処理層(サイジング層を含む)を設けることが好ましい。
この理由は、このように構成することにより、ストッキングや靴下等を履いた場合であっても、ウレタン基材の表面と、これらとの干渉(摩擦)が少なくなって、複合踵用粘着テープの位置ずれ防止や、ストッキングや靴下等の破損防止を有効に図ることができるためである。
また、かかる撥水処理層を設けることによって、踵表面と、複合踵用粘着テープとの間の水蒸気量を調節し、複合踵用粘着テープの剥がれを有効に防止することができるためである。
さらには、かかる撥水処理層を設けることによって、外部からの液体物の進入を容易に防止して、衛生環境上好ましいためである。
なお、このような撥水処理層としては、例えば、フッ素樹脂やシリコーン樹脂等から構成することが好ましい。
また、ウレタン基材の厚さ(10〜200μm)にもよるが、JISZ0208に準拠して測定されるウレタン基材の透湿度を、300〜900g/(m2・24Hrs)の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、このようにウレタン基材の透湿度を制御することにより、踵用粘着テープ自体の透湿度を所定範囲内の値に調整し、保湿性を制御したり、踵用粘着テープの剥がれを有効に防止することができるためである。
また、このようにウレタン基材の透湿度を制御することにより、外部からの液体物の浸透を容易に防止して、衛生環境上も好ましいためである。
したがって、ウレタン基材の透湿度を、350〜800g/(m2・24Hrs)の範囲内の値とすることがより好ましく、400〜700g/(m2・24Hrs)の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
また、図示しないものの、ウレタン基材の表面あるいは背面に、識別マークや装飾層が設けてあることが好ましい。
この理由は、数字マーク、漢字マーク、絵文字マーク、あるいは点字マーク等を設けることにより、サイズや形態等が異なる複数の踵用粘着テープの中から、所望の踵用粘着テープを容易に選別することができ、踵用粘着テープの使い勝手性を著しく向上させることができるためである。
また、このような装飾層として、数字柄、漢字柄、絵文字柄、あるいは写真絵柄等を表す装飾層を設けることにより、踵用粘着テープの使い勝手性が向上するばかりか、ファッション性についての価値も向上させることができるためである。例えば、蛍光剤を含む装飾層とすることにより、夜間における認識性を高めることも可能である。
(1)種類
図1(c)等に示す粘着剤層13を構成するシリコーン系粘着剤の種類については特に制限されるものではないが、以下に説明するオルガノポリシロキサン系感圧粘着剤を使用することが好ましい。
すなわち、本発明におけるシリコーン粘着層には、主成分として、オルガノポリシロキサン系感圧粘着剤を用いることが好ましい。
この理由は、オルガノポリシロキサン系感圧粘着剤を用いることにより、皮膚に対して、適度な粘着性を示すことができる一方、耐クリープ性、耐水性、さらには耐薬品性についても向上させることができるためである。
このようなオルガノポリシロキサン系感圧接着剤の代表例としては、たとえば、一般式(1)や一般式(2)で表される構造を有するシリコーン樹脂を配合して、脱水縮合することにより得られるオルガノポリシロキサンなどが好ましい。
さらに、また、一般式(1)および一般式(2)において、nおよびmは、通常、不織布上に粘着層を形成する作業性を考慮すれば、感圧粘着剤の粘度が2000〜200000cP(25℃)となるように数値を調整することが好ましい。
また、オルガノポリシロキサン系粘着剤に熱硬化性を付与し、高温下における粘着性を向上せしめるために、たとえば過酸化ベンゾイルや過酸化ジクミルなどの有機過酸化物や白金触媒を、オルガノポリシロキサン系粘着剤の固形分に対して、1.5〜3重量%の範囲で添加することが好ましい。
なお、添加効果を有効に発揮させるために、有機過酸化物や白金触媒を添加した後に、120℃以上の温度で加熱することが好ましい。
また、粘着剤組成物中に、所定の薬効を発揮できるように、添加剤の一種として、製剤(薬物)を添加することが出来る。
このような製剤の種類は特に制限されるものではないが、例えば、抗炎症薬剤、消炎鎮痛剤、冠血管拡張剤、喘息薬、抗高血圧剤、抗ヒスタミン剤、精神安定剤、抗生物質、麻酔剤、ビタミン剤等の一種単独または二種以上の組合せが挙げられる。
また、製剤の添加量は、製剤の種類や粘着剤組成物の用途によって異なるが、例えば、粘着剤組成物の全体量に対して、0.1〜30質量%の範囲内の値とすることが好ましい。
また、単品の踵用粘着テープにおけるシリコーン系粘着剤層を構成するシリコーン系粘着剤の粘着力(JIS Z0237に準拠して測定されるTモード剥離力、被着体:ステンレス板、剥離速度:300mm/min)を300〜2000gf/25mmの範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる粘着力が300gf/25mm未満の値になると、皮膚等から容易に剥離してしまい、複合踵用粘着テープとしての機能に劣る場合があるためである。
一方、かかる粘着力が2000gf/25mmを超えると、粘着剤を皮膚から除去することが困難になったり、あるいは、皮膚刺激性が過度に高くなって、使用時に不快感が生じたりする場合があるためである。
したがって、かかる単品の踵用粘着テープにおけるシリコーン系粘着剤層を構成するシリコーン系粘着剤(単に、複合踵用粘着テープの粘着力と称する場合がある。)を500〜1500gf/25mmの範囲内の値とすることがより好ましく、900〜1200gf/25mmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
また、図1(b)〜(c)に示すように、踵用粘着テープにおけるシリコーン系粘着剤層の表面に剥離シートがラミネートされていることが好ましい。
このような剥離シートをラミネートすることによって、粘着剤層の保護が図られるとともに、薄手のウレタン基材を含む踵用粘着テープであっても、取扱性が向上するためである。
ここで、剥離シートの態様については特に制限されるものではないが、より具体的に、図1(b)〜(c)に示すように、当該剥離シート14が、3分割されていて、左端部剥離シート14b、中央部剥離シート14a、および右端部剥離シート14cとして構成されているとともに、左端部剥離シート14bおよび右端部剥離シート14cの一部が、それぞれ折り畳んであって、それにより取手が設けてあることが好ましい。
この理由は、このように剥離シートを含んでなる構成することによって、薄手のウレタン基材を含む簡易構造であっても、取り扱いをさらに容易とすることができるためである。
また、JISZ0208に準拠して測定される踵用粘着テープの透湿度を、300〜750g/(m2・24Hrs)の範囲内の値とする。
この理由は、このように踵用粘着テープの透湿度を制御することにより、踵における発汗量の多少にかかわらず、適度な保湿性が得られるばかりか、良好な密着性が得られて、踵用粘着テープの剥がれを有効に防止することができるためである。
より具体的には、踵用粘着テープの透湿度が300g/(m2・24Hrs)未満の値になると、踵表面と、踵用粘着テープとの間に、踵表面からの発汗等に起因した水蒸気が過度にたまって、それが原因となって、踵用粘着テープが容易に剥離しやすくなるためである。
一方、踵用粘着テープの透湿度が750g/(m2・24Hrs)超の値になると、踵表面の保湿性が不十分となって、角質化を有効に防止できない場合があるためである。
したがって、踵用粘着テープの透湿度を、350〜700g/(m2・24Hrs)の範囲内の値とすることがより好ましく、400〜600g/(m2・24Hrs)の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
なお、図中の特性曲線A1は、発汗量が比較的少ない場合(冬場等)の保湿性のデータに対応しており、特性曲線A2は、発汗量が比較的多い場合(夏場等)の保湿性のデータに対応している。
すなわち、図5の横軸には、踵用粘着テープの透湿度の値が採って示してあり、左縦軸には、踵における保湿性の評価点(相対値)が採って示してある。そして、保湿性の評価点は、実施例1の評価基準に示すように、◎を5点、○を3点、△を1点、×を0点として、算出したものである。
したがって、図5中の特性曲線A1およびA2が示すように、踵用粘着テープの透湿度の値が、400g/(m2・24Hrs)以下の場合には、評価点5という良好な保湿性がそれぞれ得られることが理解される。
また、発汗量が比較的多い場合(夏場等)において、踵用粘着テープの透湿度の値が上昇し、800g/(m2・24Hrs)程度になると、特性曲線A2が示すように、保湿性の評価点が3と低下し、さらに、踵用粘着テープの透湿度の値が1000g/(m2・24Hrs)程度になると、保湿性の評価点が0と著しく低下することが理解される。
よって、発汗量の如何にかかわらず、踵用粘着テープの透湿度を600g/(m2・24Hrs)以下とすることによって、評価点3以上という良好な保湿性を得ることができ、同様に、透湿度を所定値500g/(m2・24Hrs)以下とすることによって、評価点5以上という良好な保湿性を得ることができる。
なお、図中の特性曲線B1は、発汗量が比較的少ない場合(冬場等)の密着性のデータに対応しており、特性曲線B2は、発汗量が比較的多い場合(夏場等)の密着性のデータに対応している。
したがって、図5中の特性曲線B1およびB2が示すように、踵用粘着テープの透湿度の値が、400g/(m2・24Hrs)以下の場合には、評価点5という良好な密着性がそれぞれ得られることが理解される。
すなわち、図5中の特性曲線B1が示すように、発汗量が比較的少ない場合(冬場等)においても、踵用粘着テープの透湿度の値が、50g/(m2・24Hrs)未満の場合には、0という密着性の評価点である。
そして、踵用粘着テープの透湿度の値が上昇し、200g/(m2・24Hrs)程度になると、密着性の評価点が3と上がり、さらに、踵用粘着テープの透湿度の値が400g/(m2・24Hrs)程度になると、密着性の評価点が5と著しく上がることが理解される。
よって、発汗量の如何にかかわらず、踵用粘着テープの透湿度を300g/(m2・24Hrs以上とすることによって、密着性に関して、それぞれ1以上という評価点を得ることができ、同様に、かかる透湿度を所定値400g/(m2・24Hrs)以上とすることによって、評価点3以上という良好な密着性を得ることができる。
しかしながら、本願発明において、踵からの発汗量の差異によって、透湿度を変更した踵用粘着テープを準備して、それぞれ適用させることも好適である。
より具体的には、夏場や個人的に発汗量が比較的多い場合には、高発汗用踵用粘着テープとして、踵用粘着テープの透湿度の値を400〜800g/(m2・24Hrs)の範囲内の値とすることが好ましく、450〜750g/(m2・24Hrs)の範囲内の値とすることがさらに好ましいと言える。
一方、冬場や個人的に発汗量が比較的少ない場合には、低発汗用踵用粘着テープとして、踵用粘着テープの透湿度の値を250〜900g/(m2・24Hrs)の範囲内の値とすることが好ましく、300〜800g/(m2・24Hrs)の範囲内の値とすることがさらに好ましいと言える。
その上、踵の底部ではより発汗しやすいという事実があるため、踵の底部に、高発汗用踵用粘着テープを貼付し、その上に、低発汗用踵用粘着テープを貼付することも好ましい態様である。
また、踵用粘着テープの製造方法については特に制限されるものではないが、例えば、図6に示す製造装置50によって、シリコーン系粘着剤の塗布工程(A)、ウレタン基材のラミネート工程(B)、剥離シートのラミネート工程(C)、および切断工程(D)を経て、踵用粘着テープ10を製造することが好ましい。
すなわち、このように、シリコーン系粘着剤を直接的にウレタン基材に塗布することなく、ウレタン基材に転写することによって、均一な厚さの粘着剤層を安定的に形成することができる。
粘着剤層の形成工程は、図6に示すように、剥離工程紙の巻き出しロール53から供給された剥離工程紙52の上に、シリコーン系粘着剤層13を形成する工程である。
その場合、シリコーン系粘着剤層13の形成方法は特に制限されるものではないが、塗布装置54として、例えば、ロールコーター、コンマコーター、ナイフコーター等を用いて、粘着剤組成物を基材上に均一に塗布することにより、容易に製造することができる。
また、シリコーン系粘着剤組成物の種類によるが、溶剤を飛散させたり、架橋処理を施したりするために、一定条件下で、加熱処理することも好ましい。
次いで、ウレタン基材のラミネート工程(B)は、図6に示すように、剥離工程紙52の上に形成された粘着剤層13の上に、ウレタン基材12をさらに積層するとともに、剥離工程紙52を粘着剤層13の上から除去する工程である。
その場合、ウレタン基材12を積層する方法は特に制限されるものではないが、積層装置58として、例えば、ラミネート装置や押圧ロールを用いることができる。
また、剥離工程紙52については、回転支持ロール55を利用して、反転剥離し、剥離工程紙のロール60として回収し、再利用することが好ましい。
次いで、剥離シートのラミネート工程(C)は、図6に示すように、粘着剤層13の上に、剥離シート14をさらに積層する工程である。
この場合においても、剥離シート14を積層する方法は特に制限されるものではないが、積層装置64として、例えば、ラミネート装置や押圧ロールを用いることができる。
なお、図1(b)〜(c)に示すような3分割された剥離シート14を積層する場合には、図6に示す積層装置64とは異なり、別の積層装置を用いることとなる。
次いで、切断工程(D)は、図6に示すように、切断治具68およびその受け台66を用いて、ウレタン基材12を積層した状態の積層物を、所定形状に切断して、単品の踵用粘着テープ10とする工程である。
その場合、切断治具68として、カッター、ナイフ、レーザー、切断わく等を用いることができる。
第2の実施形態は、ウレタン基材と、シリコーン系粘着剤層と、を含んで構成された踵用粘着テープを、複数組み合わせてなる複合踵用粘着テープを用いた踵保護方法であって、下記工程(1)および(2)を含むことを特徴とする複合踵用粘着テープを用いた踵保護方法である。
(1)基材の厚さを10〜200μmの範囲内の値とするとともに、伸率(JIS−L−1096準拠測定)を150%以上の値とし、かつ、透湿度(JISZ0208準拠測定)を300〜750g/(m2・24Hrs)の範囲内の値とした単品の踵用粘着テープを複数準備する工程
(2)単品の踵用粘着テープを踵の所定場所に貼付した後、貼付した踵用粘着テープの端部と部分的に重ね合わさるように、別の単品の踵用粘着テープを貼付する工程
以下、第1の実施形態で説明した内容は適宜省略し、図7(a)〜(d)に示すように、第2の実施形態である踵用粘着テープ10(3分割されていて、左端部剥離シート14b、中央部剥離シート14a、および右端部剥離シート14cからなる剥離シート14付き)を用いた踵保護方法に特有の内容を説明する。
(1)中央部剥離シートの剥離工程
中央部剥離シートの剥離工程は、まず、図7(a)に示すような単品の踵用粘着テープ10を準備した後、図7(b)に示すように、中央部剥離シート14aを剥離して、中央部に位置するシリコーン粘着剤層13を露出させた後、踵の所定場所に位置合わせして、貼付する工程である。
したがって、ウレタン基材12が薄手であっても、この状態では、左端部剥離シート14bおよび右端部剥離シート14cが付いていることから、それを取手として把持して、踵の所定場所に容易に位置合わせすることができるとともに、踵用粘着テープ10の中央部分を正確かつ迅速に貼付することができる。
次いで、左端部剥離シートの剥離工程は、踵の所定場所に対して位置合わせされ、踵に一部貼付された状態の踵用粘着テープ10から、左端部剥離シート14bを剥離する工程である。
この場合、ウレタン基材12が薄手であっても、中央部に位置するシリコーン粘着剤層13が踵の一部に粘着している一方、右端部剥離シート14cが付いていることから、踵用粘着テープ10の左側部分のシリコーン粘着剤層13を用いて、踵用粘着テープ10の左側部分を正確かつ迅速に貼付することができる。
次いで、右端部剥離シートの剥離工程は、踵の所定場所に対して位置合わせされ、踵に対して一部貼付された踵用粘着テープ10から、右端部剥離シート14cを剥離する工程である。
この場合も、ウレタン基材12が薄手であっても、中央部および右側部分のシリコーン粘着剤層13が踵に対して粘着していることから、右側部分のシリコーン粘着剤層13を用いて、踵用粘着テープ10の右側部分、ひいては全体を、正確かつ迅速に貼付することができる。
上述したように、単品の踵用粘着テープの貼付工程と同様に、別の単品の踵用粘着テープ10についても、中央部剥離シート14a、左端部剥離シート14b、および右端部剥離シート14cを順次剥離して、単品の踵用粘着テープの縁と一部重なり合うようにして、踵の所定場所に対して貼付することができる。
すなわち、単品の踵用粘着テープ10と、別の単品の踵用粘着テープ10とを組み合わせて複合踵用粘着テープ11として、踵の所定場所に対して貼付することができる。
1.踵用粘着テープの製造
剥離部材の上に、ロールコーターを用いて、シリコーン系粘着剤を均一塗布することにより、厚さ15μmのシリコーン系粘着剤層を形成した。
次いで、形成したシリコーン系粘着剤層の上に、厚さが30μm、JIS−L−1096に準拠して測定された伸率が200%、JISZ0208に準拠して測定される透湿度が400g/(m2・24Hrs)のウレタン基材をさらにラミネートした。
次いで、切断治具を用いて、ウレタン基材を積層した状態の積層物を、所定形状に切断して、単品の踵用粘着テープとした。
(1)透湿度(評価1)
得られた単品の踵用粘着テープの透湿度を、JISZ0208に準拠して測定し、以下の基準で評価した。
◎:透湿度が400〜600g/(m2・24Hrs)の範囲内の値である。
○:透湿度が300〜400g/(m2・24Hrs)未満の範囲内の値、あるいは、600g/(m2・24Hrs)超〜750g/(m2・24Hrs)の範囲内の値である。
△:透湿度が100〜300g/(m2・24Hrs)未満の範囲内の値、あるいは、750g/(m2・24Hrs)超〜1000g/(m2・24Hrs)の値である。
×:透湿度が100g/(m2・24Hrs)未満の値、あるいは、1000g/(m2・24Hrs)超の値である。
得られた単品の踵用粘着テープを複数組み合わせて(重ね合わせ長さ:10mm)、複合踵用粘着テープとしてモニターの踵に貼付し、以下の基準で、踵用粘着テープの保湿性を評価した。
◎:24時間後に、踵表面において角質化した箇所が治癒される。
○:24時間後に、踵表面において角質化した箇所がほぼ治癒される。
△:24時間後に、踵表面において角質化した箇所が少々治癒される。
×:24時間後に、踵表面において角質化した箇所がほとんど治癒されない。
得られた単品の踵用粘着テープを複数組み合わせて(重ね合わせ長さ:10mm)、複合踵用粘着テープとしてモニターの踵に貼付し、以下の基準で、踵用粘着テープの密着性を評価した。
◎:24時間後に、剥離現象が全く見られない。
○:12時間後に、剥離現象が全く見られない。
△:2時間後に、剥離現象が全く見られない。
×:2時間後に、剥離現象が見られる。
得られた単品の踵用粘着テープを複数組み合わせて(重ね合わせ長さ:10mm)、複合踵用粘着テープとしてモニターの踵に貼付した後、さらに肌色のストッキングをはき、以下の基準で、踵用粘着テープの視認性を評価した。
◎:複合踵用粘着テープを全く認識することができない。
○:複合踵用粘着テープをほとんど認識することができない。
△:複合踵用粘着テープを少々認識することができる。
×:複合踵用粘着テープを顕著に認識することができる。
実施例2〜6においては、表1に示すように、ウレタン基材の厚さ、伸率、および複合踵用粘着テープの透湿度を変更したほかは、実施例1と同様に、複合踵用粘着テープを製造し、評価した。
すなわち、実施例2においては、ウレタン基材の厚さを30μmから、50μmに変更した以外は、実施例1と同様に、複合踵用粘着テープを製造し、評価した。
また、実施例3においては、ウレタン基材の厚さを30μmから、20μmとした以外は、実施例1と同様に、複合踵用粘着テープを製造し、評価した。
また、実施例5においては、ウレタン基材を構成するウレタン材料を変更し、複合踵用粘着テープの透湿度を400g/(m2・24Hrs)から、200g/(m2・24Hrs)に低下させた以外は、実施例1と同様に、複合踵用粘着テープを製造し、評価した。
また、実施例6においては、ウレタン基材に通過孔を設けて、複合踵用粘着テープの透湿度を400g/(m2・24Hrs)から、500g/(m2・24Hrs)に増加した以外は、実施例1と同様に、複合踵用粘着テープを製造し、評価した。
比較例1〜5においては、表1に示すように、ウレタン基材の厚さ、伸率、および複合踵用粘着テープの透湿度を、本願発明の範囲外の値としたほかは、実施例1と同様に、複合踵用粘着テープを製造し、評価した。
すなわち、比較例1においては、ウレタン基材の厚さを30μmから200μmに変更した以外は、実施例1と同様に、複合踵用粘着テープを製造し、評価した。
また、比較例2においては、ウレタン基材の厚さを30μmから7μmとした以外は、実施例1と同様に、複合踵用粘着テープを製造し、評価した。
また、比較例4においては、ウレタン基材を構成するウレタン材料を変更し、踵用粘着テープの透湿度を400g/(m2・24Hrs)から、50g/(m2・24Hrs)に低下させた以外は、実施例1と同様に、複合踵用粘着テープを製造し、評価した。
また、比較例5においては、ウレタン基材に空孔を設けて、踵用粘着テープの透湿度を400g/(m2・24Hrs)から、1000g/(m2・24Hrs)に増加した以外は、実施例1と同様に、複合踵用粘着テープを製造し、評価した。
また、本発明の複合踵用粘着テープによる踵保護方法によれば、使用する際に目立たない複合踵用粘着テープが提供できるようになった。
したがって、踵の角質化等を有効に防止できるばかりか、女性等がカラフルなストッキングや靴下を履いたような場合であっても、外部から目立つことなく、極めて良好な使用感を得ることができる。
11、11´:複合踵用粘着テープ
12:ウレタン基材
13:シリコーン系粘着剤層
14、14a,14b,14c:剥離シート
16、16a,16b:重ね合わせ部
16c、16d、16e:端部
16c´:通気孔
16d´、16f:切り込み
30:踵
50:踵用粘着テープの製造装置
52:剥離工程紙
53:剥離工程紙の巻き出しロール
54:塗布ロール
55:回転支持ロール
56:ウレタン基材の巻き出しロール
58:ウレタン基材のラミネートロール
62:剥離シートの巻き出しロール
64:剥離シートのラミネートロール
66:切断装置受け
68:切断装置
Claims (8)
- ウレタン基材と、シリコーン系粘着剤層と、を含んで構成された単品の踵用粘着テープを、複数組み合わせてなる複合踵用粘着テープであって、
前記単品の踵用粘着テープにおけるウレタン基材の厚さを10〜200μmの範囲内の値とするとともに、伸率を150%以上の値とし、
かつ、前記単品の踵用粘着テープの透湿度を300〜750g/(m2・24Hrs)の範囲内の値とすることを特徴とする複合踵用粘着テープ。 - 前記単品の踵用粘着テープが、部分的に重ね合わせられるための端部を有しており、当該端部の幅を2〜30mmの範囲内の値とすることを特徴とする請求項1に記載の複合踵用粘着テープ。
- 前記単品の踵用粘着テープの平面形状を円形または楕円形とすることを特徴とする請求項1または2に記載の複合踵用粘着テープ。
- 前記単品の踵用粘着テープにおけるウレタン基材が着色してあって、前記ウレタン基材を構成する樹脂100重量部に対して、着色剤の配合量を0.01〜10重量部の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の複合踵用粘着テープ。
- 前記単品の踵用粘着テープにおけるシリコーン系粘着剤層を構成するシリコーン系粘着剤の粘着力を300〜2000gf/25mmの範囲内の値とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の複合踵用粘着テープ。
- 前記単品の踵用粘着テープにおけるシリコーン系粘着剤層の表面に剥離シートが貼付されており、当該剥離シートが、3分割されて、左端部剥離シート、中央部剥離シート、およびもう右端部剥離シートとして構成されているとともに、左端部剥離シートおよび右端部剥離シートの一部が、それぞれ折り畳んであって、それにより取手が形成してあることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の複合踵用粘着テープ。
- 基材と、シリコーン系粘着剤層と、を含んで構成された単品の踵用粘着テープを複数組み合わせてなる複合踵用粘着テープを用いた踵保護方法であって、下記工程(1)および(2)を含むことを特徴とする複合踵用粘着テープを用いた踵保護方法。
(1)基材の厚さを10〜200μmの範囲内の値とするとともに、伸率を150%以上の値とし、かつ、透湿度を300〜750g/(m2・24Hrs)の範囲内の値とした単品の踵用粘着テープを複数準備する工程
(2)前記単品の踵用粘着テープを踵の所定場所に貼付した後、前記貼付した単品の踵用粘着テープの端部と部分的に重ね合わさるように、別の単品の踵用粘着テープを貼付する工程 - 前記シリコーン系粘着剤層の表面に剥離シートが貼付されており、当該剥離シートが、3分割されていて、左端部剥離シート、中央部剥離シート、および右端部剥離シートとして構成されているとともに、左端部剥離シートおよび右端部剥離シートの一部が、それぞれ折り畳んであって、それにより取手が形成してある単品の踵用粘着テープを複数準備して、単品の踵用粘着テープのいずれかにおける剥離シートを剥がした後、踵の所定場所に貼付し、次いで、別の単品の踵用粘着テープにおける剥離シートを剥がした後、前記貼付した踵用粘着テープの端部と部分的に重ね合わさるように貼付することを特徴とする請求項7に記載の複合踵用粘着テープを用いた踵保護方法。
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