JP2013053079A - IgM型抗体吸着用吸着材及びIgM型抗体除去システム - Google Patents

IgM型抗体吸着用吸着材及びIgM型抗体除去システム Download PDF

Info

Publication number
JP2013053079A
JP2013053079A JP2011190730A JP2011190730A JP2013053079A JP 2013053079 A JP2013053079 A JP 2013053079A JP 2011190730 A JP2011190730 A JP 2011190730A JP 2011190730 A JP2011190730 A JP 2011190730A JP 2013053079 A JP2013053079 A JP 2013053079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
igm
adsorbent
adsorption
type antibody
ligand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011190730A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6126327B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Hatanaka
美博 畑中
Misuzu Tsukiji
美鈴 築地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Medical Co Ltd
Original Assignee
Asahi Kasei Medical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Medical Co Ltd filed Critical Asahi Kasei Medical Co Ltd
Priority to JP2011190730A priority Critical patent/JP6126327B2/ja
Publication of JP2013053079A publication Critical patent/JP2013053079A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6126327B2 publication Critical patent/JP6126327B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

【課題】血漿などの血液成分から、フィブリノーゲンの吸着を抑制しつつ、IgM型抗体を選択的かつ高率で吸着する、安全性、安定性に優れたIgM型抗体吸着用吸着材及びIgM型抗体除去システムを提供すること。
【解決手段】水不溶性担体と、水不溶性担体に固定されたリガンドと、を含み、リガンドが、チオフェン又はその誘導体から複素環を構成する炭素原子に結合した水素原子1個を除いた残りの原子団からなる1価の基、及びカルボキシル基を有する、IgM型抗体吸着用吸着材、並びに、血液又は血漿を流入させる入口ポート、及び血液又は血漿を流出させる出口ポートを有する容器と、該容器に充填されたIgM型抗体吸着用吸着材と、を備える体外循環モジュールからなる、血液又は血漿中IgM型抗体除去システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、IgM型抗体吸着用吸着材及びIgM型抗体除去システムに関する。
近年、ドナーの適応を拡大するひとつの方法として、ABO血液型不適合生体腎移植が数多く実施されている。血液型不適合腎移植においては、移植腎血管内皮細胞に発現されている血液型抗原に対してレシピエント体内に存在する自然抗体であるIgM型抗体(抗A抗体や抗B抗体等)が反応することによって、いわゆる抗体関連型拒絶反応(antibody−mediated rejection,AMR)により引き起こされ得る、移植後早期の移植腎機能廃絶をいかにして回避するかが最大の問題であった。
これに対して、術前に血漿交換を行うことで、IgM型抗体である抗A抗体や抗B抗体を除去し、さらに脾臓摘出を加えることにより、ABO血液型不適合生体腎移植を計画的に安全に施行できることを報告されている(非特許文献1)。また、わが国において、1989年に二重濾過血漿分離交換法(double filtration plasmapheresis,DFPP)を行うことでIgM型抗体である抗A抗体や抗B抗体を除去することと脾臓摘出により血液型不適合腎移植を実施し、安定した成績が得られることが報告されている(非特許文献2)。さらに、血液型のA抗原やB抗原を固定化した樹脂を詰めたカラムに血漿を通過させ、IgM型抗体である抗A抗体や抗B抗体を除去することと脾臓摘出により血液型不適合腎移植を実施することで良好な成績が得られることが報告されている(非特許文献3)。
一方、免疫複合体やIgG抗体を除去する製品としては、トリプトファンやフェニルアラニンをリガンドとする旭化成クラレメディカル製のイムソーバ−TRTMやイムソーバ−PHTMが知られている(非特許文献4)。また、特許文献1には、チエニル基を有するリガンドが、天疱瘡の病因物質である抗デスモグレイン抗体(IgG型抗体)を除去できることが記載されている。
特開2008−194304号公報
Alexandre GPJ,De Bruyere M et al.:Splenectomy as a prerequisite for successful human ABO−incompatible renal transplantation.Transplant Proc 17:138−143,1985. Takahashi K,Tanabe K, Ooda S et al.:Prophylactic use of a new immunosuppressive agent, deoxyspergualin, in oatients with kidney transplantation from ABO−incompatible or preformed antibodey positive donores. Transplant Proc 26:1078−1082,1991. Ota K,Takahashi K,Agishi T,Sonda T,Oka T,Ueda S,Amemiya H, Shiramizu T,Okazaki H,Akiyama N,Hasegawa A,Kawamura T,Takagi H,Ueno A.:Multicentre trial of ABO−incompatible kidney transplantation. Japanese Byosymsorb ABO−incompatible kidney transplant study group. Transpl Int. 1992;5 Suppl 1:S40−3. Yoshida M,Tamura Y,Yamada Y,Yamawaki N,Yamashita Y.:Immusorba TR and Immusorba PH:Basics of Design and Features of Functions. Therapeutic apheresis, vol2,page185−192(1998).
非特許文献1では、血漿交換をすることでIgM型抗体である抗A抗体や抗B抗体を除去する方法が記載されているが、この方法では、患者以外の血漿を補充する必要がある。すなわち、血漿の補充には健康な方から献血された血漿(あるいはアルブミン)を使用するため、輸血と同様の副作用があり、特にウイルス感染に関しては、B型肝炎、C型肝炎、エイズ(後天性免疫不全症候群)、成人T型細胞性白血病などの検査を行い陰性であることを確認しているものの、これらのウイルスが感染する可能性はゼロではなく感染のリスクがあり、さらに医療費コストが高額になるという欠点があった。
非特許文献2には、二重濾過血漿分離交換法(double filtration plasmapheresis, DFPP)を行うことでIgM型抗体である抗A抗体や抗B抗体を除去する方法が記載されているが、この方法は、1次膜によって血球と血漿成分を分離した後、分離された血漿成分を2次膜によって、さらに抗体成分を除去する方法である。しかしながら、この方法では、抗体成分を除去する際に、血液凝固因子の重要な成分であるフィブリノーゲンも除去されてしまうために、血液凝固能が低下し、出血のリスクがあった。また、出血のリスクを回避するために、場合によっては、施行後にフィブリノーゲン製剤を補充する必要が出てくるため、この場合もフィブリノーゲン製剤中に存在する未知のウイルスによる感染のリスクもあった。
非特許文献3は、血液型のA抗原やB抗原を固定化した樹脂を詰めたカラムに血漿を通過させ、IgM型抗体である抗A抗体や抗B抗体を除去する方法が記載されている。この方法によると、フィブリノーゲンなどの他の血漿成分の吸着を抑制し、特異的にIgM型抗体を除去することが可能になると推定されるが、樹脂に固定化されたA抗原やB抗原は、主に糖鎖でできており、安全性や安定性が悪く、また、この抗原を製造するためには非常にコストがかかるという欠点があった。
非特許文献4は、リガンドとして、トリプトファンやフェニルアラニンが固定化されたポリビニルアルコール樹脂を詰めたカラムを用いることで、IgG型抗体やIgM型抗体が吸着されることが記載されている。しかしながら、これらのカラムでは、IgM型抗体を十分には吸着することができず、また、フィブリノーゲンを吸着するという欠点があった。
特許文献1には、IgG型抗体の抗デスモグレイン抗体を吸着することが記載されているが、IgM型抗体の吸着については、一切、述べられておらず、さらには、フィブリノーゲン吸着の抑制についても、一切述べられておらず、その示唆もない。
上記のような現状に鑑み、本発明は、血漿などの血液成分から、フィブリノーゲンの吸着を抑制しつつ、IgM型抗体を選択的かつ高率で吸着する、安全性、安定性に優れたIgM型抗体吸着用吸着材及びIgM型抗体除去システムを提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、チエニル基及びカルボキシル基を有する化合物からなるリガンドが水不溶性担体に固定化されている吸着材が、フィブリノーゲンの吸着を抑制し、かつ、IgM型抗体を選択的に、かつ高率に吸着し、安全性、安定性に優れていることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下に関する。
[1]
水不溶性担体と、
前記水不溶性担体に固定されたリガンドと、を含み、
前記リガンドが、チオフェン又はその誘導体から複素環を構成する炭素原子に結合した水素原子1個を除いた残りの原子団からなる1価の基、及びカルボキシル基を有する、
IgM型抗体吸着用吸着材。
[2]
前記1価の基と前記カルボキシル基とが、5個以下の原子を介して結合している、[1]に記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
[3]
前記1価の基が、チエニル基である、[1]又は[2]に記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
[4]
前記リガンドが、チエニル基及びカルボキシル基を有する化合物からなる、[1]〜[3]のいずれかに記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
[5]
前記リガンドの炭素原子数が5個〜13個である、[1]〜[4]のいずれかに記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
[6]
前記リガンドが、チエニルグリシン、チエニルアラニン及びチエニルセリンからなる群より選択される少なくとも1種である、[1]〜[5]のいずれかに記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
[7]
血液型の抗A抗体及び抗B抗体から選ばれるIgM型抗体の吸着用である、[1]〜[6]のいずれかに記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
[8]
固定化された前記リガンドの量が、前記水不溶性担体1mLゲルあたり10μmol〜200μmolである、[1]〜[7]のいずれかに記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
[9]
前記水不溶性担体が粒子状の多孔質体であり、前記多孔質体の排除限界分子量が15万〜1000万である、[1]〜[8]のいずれかに記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
[10]
フィブリノーゲンの吸着率をPf、IgM型抗体の吸着率をPmとしたときに、Pm/Pf≧3である、[1]〜[9]のいずれかに記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
[11]
血液又は血漿を流入させる入口ポート、及び血液又は血漿を流出させる出口ポートを有する容器と、
該容器に充填された請求項1〜7のいずれか一項に記載のIgM型抗体吸着用吸着材と、を備える体外循環モジュールからなる、血液又は血漿中IgM型抗体除去システム。
[12]
血液又は血漿中IgM型抗体除去システムの製造における、
水不溶性担体と、前記水不溶性担体に固定化された、チエニル基及びカルボキシル基を有する化合物からなるリガンドとを含む吸着材の使用。
本発明に係るIgM型抗体吸着用吸着材は、血漿中のフィブリノーゲンの吸着を抑制し、かつ、IgM型抗体を選択的に、かつ高率に吸着し、該吸着材は、安全性、保存安定性に優れている。また該吸着材を封入した体外循環モジュールを用いることにより、ABO不適合の腎移植、肝移植、骨髄移植の際のIgM型自己抗体の除去やIgM型自己抗体を病因物質とするマクログロブリン血症、及び高IgM症候群の患者からIgM型自己抗体を安全に除去できる。
IgM型抗体吸着用吸着材を使用した体外循環モジュールの一実施形態を示す模式断面図である。
以下、本発明について詳細に述べる。
本発明のIgM型抗体吸着用吸着材は、IgM型抗体を選択的かつ高率で吸着することができ、同時にフィブリノーゲン等の吸着を抑制できるため、IgM型抗体の吸着材として極めて有効である。IgM型抗体は、5個のサブユニットから構成された分子量約90万、沈降定数19Sの免疫グロブリンの中でも最も巨大なタンパクで、マクログロブリンとも呼ばれる。各サブユニットは、ヒンジ領域を欠いたH鎖(2本のμ鎖)とL鎖(χ、λ鎖)から構成され、CH3、CH4ドメイン間に形成されるS−S結合で互いに結びつき、さらに1本のJ鎖によって5量体構造が構成されている。μ鎖にはμ1、μ2の2つのサブクラスがある。IgM型抗体は、B細胞の分化に伴って細胞表面に発現し、B細胞の分化や抗体産生、アポトーシスなどの免疫系に関与する多様な機能をつかさどることが明らかになってきている。また、IgM型抗体は、赤血球のABO式血液型の由来となるA抗原、B抗原に対する主な抗体である。
免疫グロブリンには5つのクラスが存在する。IgG及びIgMは、これらのクラスの一つである。異なるクラスの免疫グロブリンは、それぞれが異なる構造を持ち、異なる物理的/化学的性質を有している。例えば、IgG型抗体は単量体で存在し、IgMは5量体で存在するため、分子量が大きく異なっている。また、IgG型抗体は、プロテインA、プロテインGとのアフィニティーが高い一方で、IgM型抗体は、極めて低いアフィニティーしか示さない。このように異なる構造、異なる物理的/化学的性質を有しているため、IgG型抗体の吸着・除去が可能なリガンドであっても、IgM型抗体の吸着・除去に適用可能であるとは通常考えられない。特許文献1には、チエニル基を有するリガンドがIgG型抗体を吸着除去できることが記載されているものの、IgM型抗体の吸着除去については記載も示唆もない。すなわち、チエニル基及びカルボキシル基を有するリガンドが有するIgM型抗体の吸着除去能(更に、同時にフィブリノーゲンの吸着を抑制できる)という性質は、引用文献1の記載からは全く予測できない未知の属性である。本発明のIgM型抗体吸着用吸着材は、この未知の属性を利用して新たな用途を提供するものである。
本発明のIgM型抗体吸着用吸着材は、水不溶性担体と、水不溶性担体に固定化されたリガンドと、を含む。
本発明に係るリガンドは、チオフェン又はその誘導体から複素環を構成する炭素原子に結合した水素原子1個を除いた残りの原子団からなる1価の基、及びカルボキシル基を有する。
本明細書において、「チオフェンの誘導体」とは、置換基を有するチオフェン、又は複素環を構成する硫黄原子が、硫黄原子の有する非共有電子対と電子受容性の官能基との間で配位結合を形成しているチオフェンを意味する。
置換基としては、例えば、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アミノ基、ハロゲン原子、アシル基、アミド基、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基が挙げられる。置換基が複数個存在する場合、それぞれ同一であってもよく、又は異なっていてもよい。中でも、置換基としては、アルキル基が望ましく、メチル基、エチル基、及びプロピル基が好ましい。
電子受容性の官能基としては、例えば、水素原子、アンモニウムイオン、1価の金属イオンが挙げられる。
リガンドは、1価の基とカルボキシル基とが5個以下の原子を介して結合している化合物であることが好ましい。また、1価の基とカルボキシル基とが、1個又は2個の炭素原子を介して結合している化合物であることがより好ましい。
1価の基としては、チエニル基が好ましい。また、リガンドとしては、チエニル基及びカルボキシル基を有する化合物が好ましい。リガンドに含まれるチエニル基の数には、特に限定はないが、リガンドの化学的安定性や血液適合性を考慮すると1個〜5個が好ましい。また、リガンドがカルボキシル基を有することにより、フィブリノーゲンの吸着を抑制することができる。なお、本明細書において、「チエニル基」とは、チオフェン(化学式:CS)から水素原子を1個除いた残基をいう。
リガンドの炭素原子数は、5個以上13個以下であることが好ましく、5個以上8個以下であることがより好ましい。炭素原子数が5個以上であると、IgM型抗体に対する吸着性が十分に発揮される。また、リガンドの炭素原子数が13個以下であると、リガンドの疎水性が適度なものとなり、血漿中の他のタンパクが吸着してしまう非特異的吸着を十分に抑制することができ、血液適合性がよいものとなる。また、リガンド固定時の溶解性や保存安定性も良好であるため好ましい。さらに、リガンドの炭素原子数が8個以下であると、上述の効果がより一層顕著なものとなるため、より好ましい。
リガンドは、担体への固定化やIgM型抗体の吸着に有効なアンモニアから水素原子を1個除いた1価の基を一つ以上有していることが好ましい。
具体的には、チエニル基を含むアミノ酸であるチエニルグリシン、チエニルアラニン、チエニルセリンなどが挙げられる。カルボキシル基を有さないと、フィブリノーゲンの吸着が増大し、体外循環中に重要な血液凝固因子が失われるので、出血のリスクなどが生じてしまう。カルボキシル基を有することによるフィブリノーゲン吸着の抑制のメカニズムは、これに限定されるものではないが、本発明者らは、フィブリノーゲンの等電点が比較的、負側にあることに起因していると考えている。
なお、本明細書において記載されるアミノ酸及びアミノ酸誘導体は、特に断りのない限りL体である。
本発明でいう水不溶性担体とは、水に溶けない担体を意味する。例えば、血液に接触した場合、血液中に溶け出さないものである。
低分子リガンドを固定化する際に使用する担体としては、親水性の表面を有し、かつ低分子リガンドとの間で共有結合を形成させるために利用し得るアミノ基、カルボキシル基、水酸基などの反応性の官能基を有するものが好ましい。また、上記の水不溶性担体は吸着させ得る有効表面積が広い多孔性であるもの(多孔質体)が望ましい。
担体は粒子状、繊維状、シート状、中空糸状などの任意の形状を用いることができるが、リガンドの保持量や吸着材としての取扱い性を考慮すると、粒子状のものが好ましい。
粒子状担体の平均粒径は、25μm〜2500μmのものを利用できるが、その比表面積(吸着材としての吸着能力)と体液の流通性を考慮すると、50μm〜1500μmのものが好ましい。
担体としては、セルロース系ゲル、デキストラン系ゲル、アガロース系ゲル、ポリアクリルアミド系ゲル、多孔質ガラス、ビニルポリマーゲル等の有機又は無機の多孔体が使用でき、通常のアフィニティクロマトグラフィーに用いられる担体用の材料は全て用いることができる。
これらの担体を例示すると、旭化成マイクロキャリア(旭化成(株)社製)、CM−セルロファイン(登録商標)CH(排除限界タンパク質分子量:約3×10、生化学工業(株)販売)などのセルロース系担体、特公平1−44725号公報記載の全多孔質活性化ゲルや、CM−トヨパール(登録商標)650C(排除限界タンパク質分子量:5×10、東ソー(株)製)などのポリビニルアルコール系担体、CM−トリスアクリルM(CM−Trisacryl M)〔排除限界タンパク質分子量:1×10、スウェーデン国ファルマシア−LKB(Pharmacia−LKB)社製〕などのポリアクリルアミド系担体、セファロースCL−4B(SepharoseCL−4B)〔排除限界タンパク質分子量:2×10、スウェーデン国ファルマシア−LKB(Pharmacia−LKB)社製〕などのアガロース系担体などの有機質担体、及びCPG−10−1000〔排除限界タンパク質分子量:1×10、平均細孔径:100nm、米国エレクトロ−ニュークレオニクス(Electro−nucleonics)社製〕などの多孔性ガラスなどの無機質担体が挙げられる。
水不溶性担体としては、粒子状の多孔質体が好ましく、例えば、多孔性重合体粒子を用いることができる。粒子状の多孔質体は、リガンドを固定化できるものであり、排除限界分子量(タンパク質)としては、15万〜1000万が好ましい。本発明の目的に最も好ましい排除限界分子量は100〜500万である。
重合体組成は、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ビニル化合物の重合体等、多孔性構造をとりうる公知の重合体を用いることができるが、特に親水性モノマーにより親水化したビニル化合物系多孔性重合体が好ましい結果を与える。
リガンドの水不溶性担体への固定化方法としては、その様式を問わないが、共有結合が好ましい。例えば、担体がカルボキシル基を有する場合には、N−ヒドロキシコハク酸イミドと反応させることによって、スクシンイミドオキシカルボニル基に変換し、これにリガンドをアミノ基の部分で反応させる方法(活性エステル法)が挙げられる。担体がアミノ基又はカルボキシル基を有する場合には、ジシクロヘキシルカルボジイミドなどの縮合試薬の存在下で、リガンドのカルボキシル基又はアミノ基を縮合反応させる方法(縮合法)、担体とリガンドとをグルタルアルデヒドなどの2個以上の官能基を有する化合物を用いて結合する方法などが挙げられる。また、担体が、水酸基を有する場合には、臭化シアンなどのハロゲン化シアンを担体に作用させ、リガンドのアミノ基の部分で反応させる方法やエピクロロヒドリンなどのエポキシドを担体に作用させ、リガンドのアミノ基の部分や水酸基の部分で反応させる方法等が挙げられる。
さらに、必要に応じて水不溶性担体とリガンドとの間に任意の長さの分子(スペーサー)を導入して使用することもできる。スペーサー分子としては、ポリメチレン鎖、ポリエチレングリコール鎖等が挙げられる。例えば、アガロースの水酸基とヘキサメチレンジイソシアナートの片側のイソシアナート基を反応、結合させ、残ったイソシアナート基とリガンドのアミノ基、水酸基、カルボキシル基等を反応、結合させることができる。
本発明で担体に結合させるリガンドの量、すなわち、リガンドの保持量(固定化されたリガンドの量)は、担体1mLゲルあたり10μmol〜200μmolの範囲であり、より好ましくは10μmol〜100μmolの範囲である。保持量が10μmol未満の場合は、IgM型抗体の吸着能の低下が起こり易い傾向があり、200μmolを超える場合は、血漿有用成分の非特異吸着が起こり易い傾向があり好ましくない。
IgM型抗体吸着用吸着材に対するIgM型抗体の吸着量を測定する方法としては、IgM型抗体吸着用吸着材に血漿成分を加え、IgM型抗体を吸着させ、血漿中のIgM型抗体の減少量率を測定する方法挙げられる。例えば、リガンドが固定化された担体を、一定時間、血漿に浸漬させ、その後、IgM型抗体の減少量率を免疫学的手法によって定量して求めることができる。あるいは、リガンドが固定化された担体が詰められたカラムに対して、一定時間、血漿を流し、その後、カラム通過前とカラム通過後の血漿中のIgM型抗体の減少量率を免疫学的手法によって定量して求めることもできる。
上記IgM型抗体吸着用吸着材は、フィブリノーゲンの吸着を抑制し、同時にIgM型抗体を選択的かつ高率で吸着することができる。ここで、上記IgM型抗体吸着用吸着材における、フィブリノーゲンの吸着率をPf、IgM型抗体の吸着率をPmとしたときに、Pm/Pfの値は、通常3以上である。Pm/Pfの値の上限は、特に制限されるものではないが、通常100以下である。
本発明のIgM型抗体吸着用吸着材は、血液又は血漿を流入させる入口ポート、及び血液又は血漿を流出させる出口ポートを有する容器内に充填保持して使用することができる。
図1は、IgM型抗体吸着用吸着材を使用した体外循環モジュールの一実施形態を示す模式断面図である。図1に示す体外循環モジュール1は、円筒2の一端開口部に、内側にフィルター3を張ったパッキン4を介して血液又は血漿を流入させる入口ポート5を有するキャップ6をネジ嵌合し、円筒2の他端開口部に内側にフィルター3’を張ったパッキン4’を介して血液又は血漿を流出させる出口ポート7を有するキャップ8をネジ嵌合して容器を形成し、フィルター3及び3’の間隙に本発明のIgM型抗体吸着用吸着材を充填保持させて吸着材層9を形成してなるものである。体外循環モジュール1は、例えば、ABO血液型不適合生体腎移植の際に増加してくるIgM型抗体(抗A抗体、抗B抗体)の除去用として使用することができる。
吸着材層9には、本発明のIgM型抗体吸着用吸着材を単独で充填してもよく、他の吸着材と混合して充填してもよい。また、本発明のIgM型抗体吸着用吸着材と他の吸着材とが積層するように充填してもよい。他の吸着材としては、例えばDNA等の他の悪性物質(抗原)の吸着材や、幅広い吸着能を有する活性炭等を用いることができる。これにより吸着材の相乗効果による広範な臨床効果が期待できる。吸着材層9の容積は、体外循環に用いる場合、50mL〜400mL程度が適当である。
上記体外循環モジュール1は、血液又は血漿中のIgM型抗体を除去するためのIgM型抗体除去システムとして使用することができる。
本発明の血液又は血漿中IgM型抗体除去システムを体外循環で用いる場合には、大きく次の二通りの方法がある。一つには、体内から取り出した血液を遠心分離機又は膜型血漿分離器を使用して、血漿成分と血球成分とに分離した後、血漿成分を上記IgM型抗体除去システムに通過させ、浄化した後、血球成分と合わせて体内にもどす方法であり、他の一つは、体内から取り出した血液を直接上記IgM型抗体除去システムに通過させ、浄化する方法である。
また、血液又は血漿の通過速度については、IgM型抗体吸着用吸着材の吸着率が非常に高いため、該吸着材の粒度を粗くすることができ、また充填度を低くできるので、吸着材層の形状の如何にかかわりなく、高い通過速度を与えることができる、そのため多量の血液又は血漿を処理することができる。血液又は血漿の通液方法としては、臨床上の必要に応じ、あるいは設備の装置状況に応じて、連続的に通液してもよいし、また断続的に通液使用してもよい。
上記IgM型抗体除去システムは、血液又は血漿を流入させる入口ポート、及び血液又は血漿を流出させる出口ポートを有する容器に、吸着材を充填することにより製造することができる。上記吸着材は、水不溶性担体と、該水不溶性担体に固定化された、チエニル基及びカルボキシル基を有する化合物からなるリガンドとを含む吸着材である。また、吸着材として、本発明のIgM型抗体吸着用吸着材を用いることが好ましい。
なお、本発明のIgM型抗体吸着用吸着材及びIgM型抗体除去システムは、IgM型自己抗体吸着用吸着材及びIgM型自己抗体除去システムとして用いてもよい。本明細書において、「自己抗体」とは、自己の細胞又は組織(移植されたものも含む)に対して産生される抗体を意味する。すなわち、例えば、血液型のABO不適合移植の際に、増加してくるIgM型抗体は、IgM型自己抗体である。本発明のIgM型抗体吸着用吸着材及びIgM型抗体除去システムは、このようなIgM型自己抗体の吸着、除去にも適している。したがって、本発明のIgM型(自己)抗体吸着用吸着材及びIgM型(自己)抗体除去システムを用いて、血液型のABO不適合移植の際に、増加してくるIgM型自己抗体(抗A抗体、抗B抗体)を吸着除去することは、効果的な治療法となる。
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1〜4]
1.吸着材の作製方法
ポリ酢酸ビニル製の球状の多孔質体(旭硝子(株)、平均粒径100μm、排除限界分子量約100万以上、樹脂1mLに充填できる分子量4万のプルランの量が0.20mL/mL以上)100gを、ジメチルスルフォキシド(和光純薬株式会社製)1Lに投入し、水酸化ナトリウム(和光純薬株式会社製)120g、エピクロルヒドリン(和光純薬株式会社製)780mL、水素化ホウ素ナトリウム(和光純薬株式会社製)750mgを用いて30℃で5時間反応させてエポキシ基を導入した。反応後、メタノール(和光純薬株式会社製)で洗浄し、その後、純水で洗浄して活性化多孔質体(以下「活性化担体」ともいう。)を得た。得られた活性化多孔質体に導入されたエポキシ基の量を滴定法により確認した。具体的には、1.3mmol/Lチオ硫酸ナトリウム水溶液(和光純薬株式会社製)4mLと活性化担体2mLに1%フェノールフタレインエタノール溶液(和光純薬株式会社製)2滴を滴下した後、70℃で、赤色の呈色が確認されなくなるまで0.1N塩酸を加え、「活性化量(エポキシ基の量)=塩酸滴定量/樹脂量×100」の式により、エポキシ基の量を求めた。その結果、導入されたエポキシ基の量は、110μeq/mLゲル以上であった。
2.リガンドの固定化反応
次にpH9.3の炭酸緩衝液(和光純薬株式会社、炭酸ナトリウム/炭酸水素ナトリウム)を溶媒とし、実施例1〜3については、50μeq/mLゲルの固定化量が得られるようにリガンドを溶解した。このリガンド溶液と上述の活性化担体とを、50℃で16時間反応させて、アミノ基と活性化担体のエポキシ基とを共有結合させて吸着材を得た。リガンドとして、実施例1では、チエニルグリシン(L−α−(3−THIENYL)GLYCINE)を、実施例2では、チエニルセリン(β−(2−THIENYL−DL−SERINE))を、実施例3では、チエニルアラニン(β−(2−THIENYL)−D−ALANINE))を用いた(実施例1〜3のリガンドはいずれもSIGMA社製)。リガンドの固定量は、リガンド溶液の波長200nm〜280nmの吸光度スペクトルを測定し、最も高い吸光度を示す波長を用いて、固定化反応前後の差から1mLゲルあたりの固定化量(eq/mLゲル)として算出した。
3.カラム法による吸着実験
2.5mLのLaboratory Column(MOLECULAR BIOTECHONOLOGY社製)に1.0mLの吸着材を充填した。そこに、CPDを血液に1:8(容積比)で添加した健常人血液から遠心分離して得られた血漿3.0mLをシリンジポンプにてカラムの入り口部から流速0.3mL/分で10分流通させ、カラム出口より流出した全ての血漿を回収した。
4.分析
カラムに流す前の健常人血漿(元血漿)とカラムより流出させ回収した血漿について、それぞれ、IgM濃度及びフィブリノーゲン濃度を測定した。IgMの濃度は免疫比濁法によって測定し、フィブリノーゲン濃度は、トロンビン凝固時間法によって測定した。吸着量は、元血漿中のIgM及びフィブリノーゲンの濃度(元血漿中濃度)と、カラムより流出させ回収した血漿中のIgM及びフィブリノーゲンの濃度(吸着反応後血漿中濃度)との差として算出した。吸着性能は、吸着率(%)=(1−吸着反応後血漿中濃度/元血漿中濃度)×100で算出した。
[比較例1〜6及び参考例]
比較例1〜6は、チエニル基とカルボキシル基を同時に含まない化合物をリガンドとして用いたこと以外は、実施例1〜3と同様の方法で行った。また、参考例は、リガンドを固定しない活性化担体を用いたこと以外は、実施例1〜3と同様の方法で行った。リガンドとして、比較例1では、グリシン(SIGMA社製)を、比較例2では、アラニン(SIGMA社製)を、比較例3では、セリン(SIGMA社製)を、比較例4では、2−チオフェンエチルアミン(2−THIOPHENEETHYLAMINE)(和光純薬株式会社製)を、比較例5では、フェニルアラニン(SIGMA社製)を、比較例6では、トリプトファン(SIGMA社製)を用いた。
[結果]
実施例1〜4、比較例1〜6及び参考例(リガンドなし)の結果を合わせて表1に示した。実施例1〜3のチエニル基及びカルボキシル基の双方を有するリガンドを含む吸着材はいずれも比較例1〜6と比較して、フィブリノーゲンの吸着率が低く、かつ、IgM抗体の吸着率が高かった。すなわち、血漿の中から選択的にIgM抗体を吸着していることが判る。
Figure 2013053079
本発明のIgM型抗体吸着用吸着材は、フィブリノーゲン吸着を抑え、IgM型抗体を選択的かつ高率に吸着できるため、体外循環吸着療法用の治療器具用として有用である。
1…体外循環モジュール、2…円筒、3,3’…フィルター、4,4’…パッキン、5…入口ポート、6…キャップ、7…出口ポート、8…キャップ、9…IgM型抗体吸着用吸着材。

Claims (12)

  1. 水不溶性担体と、
    前記水不溶性担体に固定されたリガンドと、を含み、
    前記リガンドが、チオフェン又はその誘導体から複素環を構成する炭素原子に結合した水素原子1個を除いた残りの原子団からなる1価の基、及びカルボキシル基を有する、
    IgM型抗体吸着用吸着材。
  2. 前記1価の基と前記カルボキシル基とが、5個以下の原子を介して結合している、請求項1に記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
  3. 前記1価の基が、チエニル基である、請求項1又は2に記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
  4. 前記リガンドが、チエニル基及びカルボキシル基を有する化合物からなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
  5. 前記リガンドの炭素原子数が5個〜13個である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
  6. 前記リガンドが、チエニルグリシン、チエニルアラニン及びチエニルセリンからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
  7. 血液型の抗A抗体及び抗B抗体から選ばれるIgM型抗体の吸着用である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
  8. 固定化された前記リガンドの量が、前記水不溶性担体1mLゲルあたり10μmol〜200μmolである、請求項1〜7のいずれか一項に記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
  9. 前記水不溶性担体が粒子状の多孔質体であり、前記多孔質体の排除限界分子量が15万〜1000万である、請求項1〜8のいずれか一項に記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
  10. フィブリノーゲンの吸着率をPf、IgM型抗体の吸着率をPmとしたときに、Pm/Pf≧3である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のIgM型抗体吸着用吸着材。
  11. 血液又は血漿を流入させる入口ポート、及び血液又は血漿を流出させる出口ポートを有する容器と、
    該容器に充填された請求項1〜7のいずれか一項に記載のIgM型抗体吸着用吸着材と、を備える体外循環モジュールからなる、血液又は血漿中IgM型抗体除去システム。
  12. 血液又は血漿中IgM型抗体除去システムの製造における、
    水不溶性担体と、前記水不溶性担体に固定化された、チエニル基及びカルボキシル基を有する化合物からなるリガンドとを含む吸着材の使用。
JP2011190730A 2011-09-01 2011-09-01 IgM型抗体吸着用吸着材及びIgM型抗体除去システム Active JP6126327B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011190730A JP6126327B2 (ja) 2011-09-01 2011-09-01 IgM型抗体吸着用吸着材及びIgM型抗体除去システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011190730A JP6126327B2 (ja) 2011-09-01 2011-09-01 IgM型抗体吸着用吸着材及びIgM型抗体除去システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013053079A true JP2013053079A (ja) 2013-03-21
JP6126327B2 JP6126327B2 (ja) 2017-05-10

Family

ID=48130411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011190730A Active JP6126327B2 (ja) 2011-09-01 2011-09-01 IgM型抗体吸着用吸着材及びIgM型抗体除去システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6126327B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0977790A (ja) * 1995-09-11 1997-03-25 Asahi Medical Co Ltd 糖脂質抗体吸着材
JP2001299904A (ja) * 2000-03-09 2001-10-30 Fresenius Hemocare Gmbh フィブリノーゲンおよび/またはフィブリンの濃度を減少させるための吸着剤、吸着装置の製造のための吸着剤の使用、および吸着剤を有する吸着装置
JP2008194304A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Asahi Kasei Kuraray Medical Co Ltd 自己抗体吸着材及び体外循環モジュール

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0977790A (ja) * 1995-09-11 1997-03-25 Asahi Medical Co Ltd 糖脂質抗体吸着材
JP2001299904A (ja) * 2000-03-09 2001-10-30 Fresenius Hemocare Gmbh フィブリノーゲンおよび/またはフィブリンの濃度を減少させるための吸着剤、吸着装置の製造のための吸着剤の使用、および吸着剤を有する吸着装置
JP2008194304A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Asahi Kasei Kuraray Medical Co Ltd 自己抗体吸着材及び体外循環モジュール

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6015024835; Ther. Apher. Dial., 2010, Vol.14, No.3, pp.292-297 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP6126327B2 (ja) 2017-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2690970T3 (es) Sorbente polimérico para eliminación de impurezas de sangre total y productos de sangre
JP4587213B2 (ja) 生体適合性ポリマーおよびそれを用いた白血球選択除去フィルター材
JP4271265B2 (ja) 白血球除去フィルター材
ES2806075T3 (es) Sorbente polimérico para la eliminación de impurezas de sangre completa y productos sanguíneos
US20140255409A1 (en) Method for extracorporeal elimination of one or more components from blood
JP5916712B2 (ja) 免疫抑制性細胞捕集材及び免疫抑制性細胞捕集用カラム
KR101420036B1 (ko) 리간드 고정화용 기재 및 그 제조 방법
US20180093032A1 (en) Targeted apheresis using binding agents or ligands immobilized on membranes
JP2928589B2 (ja) 変性ldlの吸着体およびそれを用いる変性ldlの除去装置
JP6126327B2 (ja) IgM型抗体吸着用吸着材及びIgM型抗体除去システム
JPH0622633B2 (ja) 吸着体およびそれを用いた除去装置
JPS62192172A (ja) 吸着体
JPH0114791B2 (ja)
JPH0611333B2 (ja) 免疫複合体の吸着体およびそれを用いた免疫複合体の除去装置
JP4942034B2 (ja) 自己抗体吸着材及び体外循環モジュール
JP5250288B2 (ja) 体液浄化システムの作動方法
JPS59186559A (ja) 自己抗体および/または免疫複合体吸着材
JP2649224B2 (ja) 体液処理装置の滅菌方法および滅菌された体液処理装置
JP6236278B2 (ja) 体液浄化デバイス用IgG型抗体吸着材
JP2016077466A (ja) ヒストンを除去する吸着材及び生体由来液浄化デバイス
JPS5810055A (ja) 免疫吸着器の製造方法
JP3084437B2 (ja) 抗脂質抗体の除去装置
JPH01158970A (ja) 直接血液潅流用免疫グロブリン吸着材および吸着装置
JPS6253669A (ja) 免疫グロブリン物質の吸着材および吸着装置
JPH10313855A (ja) 細胞分離方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150820

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6126327

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350