JP2013052839A - 車両用シートスライド装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロアレール3及びアッパレール4間に形成される空間S内に配置された係止部材30の一側方向への回動に伴い第2連結壁部15から離れつつロック孔と係合してロアレール3及びアッパレール4の相対移動を係止し、係止部材30の他側方向への回動に伴い第2連結壁部15に近付きつつロック孔との係合を解除して前記相対移動の係止を解除する平板状なすとともに、先端部における係止部材30の回動軌跡上で第2連結壁部15に対向する側の面に切り欠き35が設けられた係止部34を有する。
【選択図】図4
Description
まず、解除ハンドル6の操作力が解放されているものとする。このとき、支持溝62においてトーションスプリング41に付勢・保持される各先端部61は、その上面を支持壁部22の対向面に当接させる態様で位置決めされている。そして、押圧部63は、係止部材30の入力部33の上側に間隔を保って配置されている。従って、先端部61(解除ハンドル6)から解放された係止部材30は、トーションスプリング41により、係止部34が下降する側、即ち各係止爪34b〜34dが対応するロック孔13a及び嵌入溝16aに嵌入する側に付勢されている。これにより、各係止爪34b〜34dが対応するロック孔13a及び嵌入溝16aに嵌入することで、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動が堅固に係止される。そして、アッパレール4に支持されるシート5の前後方向の位置が保持される。
(1)本実施形態では、トーションスプリング41の付勢力により、係止部34が第2連結壁部15から離れつつロック孔13aに係合する方向に係止部材30を回動させることで、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動が係止される。一方、解除ハンドル6の操作力により、トーションスプリング41の付勢力に抗して係止部34が第2連結壁部15に近付きつつロック孔13aとの係合を解除する方向に係止部材30を回動させることで、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動の係止が解除される。このとき、係止部34は、第2連結壁部15に近付いていくことから、ロック解除ストロークは、係止部34が第2連結壁部15に当接するまでの範囲に制限される。しかしながら、係止部34には、係止部材30の回動軌跡上で第2連結壁部15に対向する後端部に切り欠き35が形成されていることで、その分、ロック解除ストロークを増大することができる。これにより、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動の係止の解除精度を高めることができ、操作性を向上させることができる。また、アッパレール4等の形状変更等が不要であるため、レール断面を大型化する必要性もない。
(7)本実施形態では、周囲の閉じた穴状のロック孔13aを採用したことで、例えば周囲の一部の開いた溝状(又は切り欠き)の被係止部に比べて係止爪34b〜34dから過大な荷重が加わった際の変形を抑制することができ、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動の係止強度を増加することができる。
・前記実施形態において、切り欠き35は、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動の係止強度に影響を及ぼさないのであれば、その形成範囲や傾斜角度の設定は任意である。また、係止部34の後端上部の角部をステップ状に切り欠いた切り欠きであってもよい。
・前記実施形態において、トーションスプリング41に代えて板ばねからなる付勢部材を採用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
前記被係止部は、周囲の閉じた穴状であることを特徴とする車両用シートスライド装置。同構成によれば、前記被係止部は、周囲の閉じた穴状であることで、例えば周囲の一部の開いた溝状の場合に比べてその変形を抑制することができ、前記第1レール及び前記第2レールの相対移動の係止強度を増加することができる。
Claims (4)
- 車両フロア及びシートのいずれか一方に固定され、被係止部を有する第1レールと、
前記車両フロア及び前記シートのいずれか他方に固定され、前記第1レールに対し相対移動可能に連結され、幅方向に並設された一対の側壁部、及び前記第1レールに車両高さ方向で対向配置され該第1レールから離隔する前記両側壁部の基端間を連結する連結壁部を有する第2レールと、
前記第1レール及び前記第2レール間に形成される空間内に配置され、幅方向に延びる軸線周りに前記第2レールに回動自在に連結された係止部材と、
前記係止部材の先端部に形成され、該係止部材の一側方向への回動に伴い前記連結壁部から離れつつ前記被係止部と係合して前記第1レール及び前記第2レールの相対移動を係止し、前記係止部材の他側方向への回動に伴い前記連結壁部に近付きつつ前記被係止部との係合を解除して前記第1レール及び前記第2レールの相対移動の係止を解除する平板状をなすとともに、先端部における前記係止部材の回動軌跡上で前記連結壁部に対向する側の面に切り欠きが設けられた係止部と、
前記係止部が前記被係止部に係合する方向に前記係止部材を付勢する付勢部材とを備えたことを特徴とする車両用シートスライド装置。 - 請求項1に記載の車両用シートスライド装置において、
前記第2レールは、前記側壁部の前記第1レールに近付く先端から幅方向外側に張り出して前記側壁部の基端側に折り返す一対の折返し壁部を有し、
前記第1レールは、
幅方向に並設された一対の第1側壁部と、
前記第2レールに車両高さ方向で対向配置され、該第2レールから離隔する前記両第1側壁部の基端間を連結する第1連結壁部と、
前記第1側壁部の前記第2レールに近付く先端から幅方向内側に張り出して前記第1側壁部の基端側に折り返し、前記第2レールの前記側壁部及び前記折返し壁部に包囲される一対の第1折返し壁部とを有し、
前記被係止部は、前記第1折返し壁部の基端に配置されており、
前記第2レールの前記側壁部に形成された透孔と、
前記第2レールの前記折返し壁部の先端に形成された嵌入溝とを備え、
前記係止部は、
前記第2レールの前記両側壁部間に配置される本体部と、
前記本体部の幅方向外側に突出して前記透孔に挿通され、前記被係止部及び前記嵌入溝に嵌入可能な係止爪とを有し、
前記切り欠きは、前記本体部に形成されていることを特徴とする車両用シートスライド装置。 - 請求項1又は2に記載の車両用シートスライド装置において、
前記切り欠きは、前記係止部材の他側方向への回動に伴い前記連結壁部に前記係止部が当接した際、前記連結壁部と面接触するように成形されていることを特徴とする車両用シートスライド装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用シートスライド装置において、
前記係止部は、前記係止部材の一側方向への回動に伴い下降することで、前記被係止部と係合して前記第1レール及び前記第2レールの相対移動を係止することを特徴とする車両用シートスライド装置。
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JP2017094955A (ja) * | 2015-11-25 | 2017-06-01 | 株式会社タチエス | シートスライド装置及び車両用シート |
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JP2017094955A (ja) * | 2015-11-25 | 2017-06-01 | 株式会社タチエス | シートスライド装置及び車両用シート |
US11458866B2 (en) | 2018-08-27 | 2022-10-04 | Toyota Body Seiko Co., Ltd. | Seat slider device |
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