JP2013051475A - 半導体装置、それを用いた無線通信端末、及び制御方法 - Google Patents

半導体装置、それを用いた無線通信端末、及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の通信端末は、ボードを流用できないという問題がある。
【解決手段】本発明の一態様に係る通信端末は、通信のためのベースバンド処理を行うベースバンドLSI602と、ボコーダ機能を有し、アプリケーションに応じた処理を行うアプリケーションLSI601と、音声データに対して、D/A変換又はA/D変換を行うオーディオLSI610と、アプリケーションプLSI601に内蔵され、オーディオプロセッサLSI610とベースバンドLSI602との間のデータパスを接続させるスイッチ回路725と、を備えるものである。
【選択図】図7

Description

本発明は半導体装置、それを用いた無線通信端末、及び制御方法に関に関する。
近年、ボコーダ(Vocoder)を用いた通信端末が用いられている。例えば、特許文献1では、回線の状況に基づいて異なるレートのボコーダを切り替えて使用している。
特開2000−148582号公報
本願の発明者等は、通信端末等に用いられる半導体装置の開発に際し、様々な課題を見出した。本願で開示される各実施の形態は、例えば通信端末等に好適な半導体装置を提供する。さらに詳細な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにされる。
本明細書に開示される一つの態様は半導体装置を含み、当該半導体装置は通信端末においてアプリケーションプロセッサユニットとして用いられる。
本発明により、良質な半導体装置、通信端末、及びその制御方法を提供することができる。
無線通信端末500の構成例を示す外観図である。 無線通信端末500の構成例を示す外観図である。 実施の形態1にかかる電子装置600の構成例を示すブロック図である。 方式1の電子装置の構成を示すブロック図である。 方式2の電子装置の構成を示すブロック図である。 方式1の電子装置のデータフローを示す図である。 方式2の電子装置のデータフローを示す図である。 電子装置に搭載されたアプリケーションLSIの構成例を示すブロック図である。 ベースバンドLSIとアプリケーションLSIとオーディオLSIとの間のデータパスを示す図である。 ベースバンドLSIとアプリケーションLSIとオーディオLSIとの間のデータパスを示す図である。 ベースバンドLSIとアプリケーションLSIとオーディオLSIとの間のデータパスを示す図である。 アプリケーションLSI601におけるデータフローと電源供給を模式的に示す図である。 アプリケーションLSI601におけるデータフローと電源供給を模式的に示す図である。 アプリケーションLSI601におけるデータフローと電源供給を模式的に示す図である。 ミュート回路の構成例を模式的に示す図である。
実施の形態1
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
まず、図1A、及び図1Bを参照して、本実施の形態にかかる半導体装置が適用される電子機器として好適な無線通信端末の概要について説明する。図1A及び1Bは、無線通信端末500の構成例を示す外観図である。なお、図1A、1B及び2の構成例では、無線通信端末500が折り畳み式の携帯電話端末である場合について示している。しかしながら、無線通信端末500は、スマートフォン、携帯ゲーム端末、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC等のその他の無線通信端末であってもよい。また、当然のことながら、本実施の形態にかかる半導体装置は、無線通信端末以外に適用することも可能である。
図1Aは、折り畳み式携帯電話端末としての無線通信端末500の閉状態(折り畳み状態)を示している。図1Bは、無線通信端末500の開状態を示している。無線通信端末500は、第1の筐体501と第2の筐体502がヒンジ503を介して連結された構造を有する。図1A及び1Bの例では、第1の筐体501には複数の操作ボタンが配置されている。一方、第2の筐体502は、2つのディスプレイデバイス20A及び30Aと、2つのカメラデバイス20B及び30Bを有する。ディスプレイデバイス20A及び30Aは、LCD(Liquid Crystal Display)、又はOLED(Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイ等である。
ディスプレイデバイス20Aは、その表示面が第2の筐体502の内側の主面(前面)に位置するように配置されている。つまり、ディスプレイデバイス20Aは、開状態とされた無線通信端末500をユーザーが操作する際に当該ユーザーによって視認されるメインディスプレイである。一方、ディスプレイデバイス30Aは、その表示面が第2の筐体502の外側の主面(背面)に位置するように配置されたサブディスプレイである。
カメラデバイス20Bは、そのレンズユニットが第2の筐体502の外側の主面(背面)に位置するように配置されたメインカメラである。一方、カメラデバイス30Bは、そのレンズユニットが第2の筐体502の内側の主面(前面)に位置するように配置されたサブカメラである。
続いて、図2を参照して、本発明にかかる半導体装置が搭載される電子装置600の構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態1にかかる電子装置600の構成例を示すブロック図である。電子装置600は、例えば、図1A、1Bに示した無線通信端末500の内部に搭載される。図2に示すように、電子装置600は、アプリケーションLSI(Large Scale Integration)601、ベースバンドLSI602、RF(Radio Frequency)サブシステム603、バッテリ605、パワーIC(Integrated Circuit)606、LCD607、操作入力部609、オーディオLSI610、マイク611、スピーカ612、カードIF(Interface)を含む。これらは、ボード630上に実装されている。
アプリケーションLSI601は、メモリ(図2では不図示)に格納されたプログラムを読み出して、電子装置600の各種機能を実現するための処理を行うプロセッサユニットを有している。例えば、アプリケーションLSI601は、メモリからOS(Operating System)プログラムを実行すると共に、このOSプログラムを動作基盤とするアプリケーションプログラムを実行する。なお、メモリは、アプリケーションLSI601により利用されるプログラム及びデータを格納する。また、メモリは、電源が遮断されても記憶したデータを保持する不揮発性メモリと、電源が遮断された場合に記憶したデータがクリアされる揮発性メモリを含む。
ベースバンドLSI602は、ベースバンド処理を行うプロセッサユニットを有している。例えば、ベースバンドLSI602は、電子装置600が送受信するデータに対して符号化(例えば、畳み込み符号やターボ符号等の誤り訂正符号化)処理又は復号化処理等を実行する。より具体的には、ベースバンドLSI602は、送信データをアプリケーションLSI601から受け取り、受け取った送信データに対して符号化処理を施して、RFサブシステム603に送信する。また、ベースバンドLSI602は、RFサブシステム603から受信データを受け取り、受け取った受信データに対して復号化処理を施してアプリケーションLSI601に送信する。
RFサブシステム603は、電子装置600が送受信するデータに対する変調処理又は復調処理を行う。より具体的には、RFサブシステム603は、ベースバンドLSI602から受け取った送信データを搬送波により変調処理して送信信号を生成し、アンテナを介して送信信号を出力する。また、RFサブシステム603は、アンテナを介して受信信号を受信し、受信信号を搬送波により復調処理して受信データを生成し、当該受信データをベースバンドLSI602に送信する。
バッテリ605は、電池であり、電子装置600が外部電源によらずに動作する場合に利用される。なお、電子装置600は、外部電源が接続されている場合においてもバッテリ605の電源を利用してもよい。また、バッテリ605としては、二次電池を利用することが好ましい。
パワーIC606は、バッテリ605又は外部電源から内部電源を生成するパワーマネジメントICである。この内部電源は、電子装置600の各ブロックに与えられる。このとき、パワーIC606は、内部電源の供給を受けるブロック毎に内部電源の電圧を制御する。パワーIC606は、アプリケーションLSI601からの指示に基づき内部電源の電圧制御を行う。さらに、パワーIC606は、ブロック毎に内部電源の供給と遮断とを制御することもできる。また、パワーIC606は、外部電源の供給がある場合、バッテリ605への充電制御も行う。
LCD607は、例えば、表示装置であって、アプリケーションLSI601における処理に従い様々な画像を表示する。LCD607において表示される画像には、ユーザーが電子装置600に動作指示を与えるユーザーインタフェース画像、カメラ画像、動画等が表される。もちろん、LCD607以外の表示装置を用いても良い。
操作入力部609は、ユーザーが操作して電子装置600に操作指示を与えるユーザーインタフェースである。操作入力部609としては、キーボタンが例示されるが、タッチパネルであってもよい。オーディオLSI610は、アプリケーションLSI601から送信される音声データをデコードしてスピーカ612を駆動すると共に、マイク611から得た音声情報をエンコードして音声データを生成し、当該音声データをアプリケーションLSI601に出力するオーディオ処理ユニットである。そのため、オーディオLSI610はD/Aコンバータ、及びA/Dコンバータを内蔵するプロセッサユニットである。ボード630には、上記の構成を接続するための配線が形成されている。
次に、本件出願の発明者の検討により発見されたボコーダシステムにおける問題点について説明する。なお、ボコーダとは通信端末における通話用デコーダー/エンコーダを含む処理の総称にあたる。すなわち、ボコーダとは、音声処理の技術であり、AMR等の圧縮データのエンコード処理、PCMデータのデコード処理を実施するものである。ボコーダは、音声通話、音声ガイダンスの再生、録音に必要となる。ボコーダシステムでは、ボコーダに必要な要素をベースバンドLSI602が実施するC−ボコーダシステムが用いられている。さらに、C−ボコーダシステムには、図3に示すようにボコーダに必要な要素(通話、録音、ガイダンス再生等)をベースバンドLSI602のみで実施する方式(以下、方式1とする)と、図4に示すようにボコーダに必要な要素のうち、一部をベースバンドLSI602で実施する方式(以下、方式2とする)の2つがある。
図3に示す方式1では、ベースバンドLSI602で音声データ処理を全て実施している。具体的には、RFサブシステム603が復調した受信データに対して、ベースバンドLSI602は、音声通話に必要なデータ(例えば、AMRデータ)を抽出して、PCMデータにデコードする。ベースバンドLSI602は、PCMデータをオーディオLSI610に出力する。オーディオLSI610は、PCMデータをアナログ信号に変換することで、スピーカ612から音声が再生される(Down Link)。なお、AMRデータは圧縮データであり、PCMデータは非圧縮データである。
反対に、マイク611で検出した音声のアナログ信号をオーディオLSI610がA/D変換して、PCMデータを生成する。オーディオLSI610はPCMデータをベースバンドLSI602に出力する。ベースバンドLSI602は、PCMデータをAMR等の形式にエンコードして、RFサブシステム603が受信できる形式に変換する。例えば、ベースバンドLSI602は、無線通信に必要な情報を付加して、RFサブシステム603に出力する。そして、RFサブシステム603が、信号を変調して、アンテナからAirに送出する(Up Link)。このようにして、音声通話のための送信処理が行われる。このほか、ベースバンドLSI602は、PCMデータに対するエフェクト処理の実施と、通信を伴わない、ガイダンスの再生やメモ録音等を行う。
方式1では、図5に示すように、ベースバンドLSI602とオーディオLSI610の間で、音声処理に関するデータ(図5では、DLDATA、ULDATA,SYNC、CLKであり、以下、音声処理データと称する)が伝送される。なお、図5は、音声処理データのデータフローを模式的に示す図である。従って、ベースバンドLSI602の端子と、オーディオLSI610の端子がボード630上の配線を介して直接接続されている。
ところで、アプリケーションLSI601において、ボコーダの要素を実施したいという要求がある。特に、LTE(Long Term Evolution)においては、アプリケーションLSI601においてボコーダの要素を実施することで、音声向上が見込まれる。この場合、図4に示す方式2のように、ボード630上にアプリケーションLSI601が実装された構成となる。方式2のC−ボコーダでは、ボコーダの要素の一部(例えば、ガイダンス再生、録音)をアプリケーションLSI601で行い、残り(例えば、音声通話)をベースバンドLSI602で行うような構成とすることができる。なお、LTEは、標準化団体である3GPPで規定された通信規格である。
方式2では、図2とは異なり、ボード630上にベースバンドLSI602とオーディオLSI610に接続するための配線が形成されている。すなわち、図2では、アプリケーションLSI601からベースバンドLSI602への配線とアプリケーションLSI601からオーディオLSI610への配線が形成されているものの、ベースバンドLSI602とオーディオLSI610とを直接接続する配線が形成されていない構成となっている。これに対し、図4ではベースバンドLSI602とオーディオLSI610を直接接続する配線がボード630上に形成されている。
図4に示す方式2における、音声処理データのデータフローを図6に示す。図6は、例えば、ガイダンス再生の場合のデータフローを模式的に示す図である。方式2では、オーディオLSI610が、アプリケーションLSI601、又はベースバンドLSI602に音声処理データを送信する必要が生じる。ガイダンス再生、録音の場合、アプリケーションLSI601がボコードを実施するため、オーディオLSI610からの音声処理データがアプリケーションLSI601に伝送される。一方、音声通話の場合、ベースバンドLSI602がボコードを実施するため、オーディオLSI610からの音声処理データがベースバンドLSI602に直接伝送される。この場合は、図5と同様のデータフローとなる。1つの電子装置600において、音声処理データがベースバンドLSI602とオーディオLSI610の間で直接伝送されるデータフローと、アプリケーションLSI601での処理を経て伝送されるデータフローとが混在する。
本件出願の発明者は、アプリケーションLSI601がボコーダの要素の一部を実施する場合、ベースバンドLSI602からのデータフローをアプリケーションLSI601からオーディオLSI610に切り替える必要があると考える。すなわち、ベースバンドLSI602からの配線をオーディオLSI610とアプリケーションLSI601に接続し、ボード630上にパスの切り替えを行うための実装が必要になる。換言すると、パスの切り替えのため、ベースバンドLSI602とアプリケーションLSI601間のデータフローと、ベースバンドLSI602とオーディオLSI610間のデータフローとを切り替えるスイッチ回路を、ボード上に実装することが考えられる。そして、アプリケーションLSI601のPortからの制御信号によって、データフローを切り替えることができるようになる。アプリケーションLSI601の設計をやり直す必要がなく、容易に生産することができるからである。
さらなる高機能化、高品質化のために、アプリケーションLSI601側で通話における処理の内、RFサブシステム603からのパケット分離を除く全てのデジタル処理(PCMデータへのデコード、AMRデータへのエンコード処理、ノイズキャンセラ、エコーキャンセラ、SRC処理、音質改善等)を実施して、オーディオLSI610に対して、最終音声データの出力を行うA−ボコーダが望まれている。特に、LTE世代は、音声通話もアプリケーションの一つとして見なされ、ボコーダもアプリケーションの一部として扱われる比重が増すと考えられる。音声通話の品質向上のため、徐々にC−ボコーダシステムからA−ボコーダシステムへの移行が進むと考えられる。現在はC−ボコーダシステムからA−ボコーダシステムに移行する過渡期には、C−ボコーダシステムとA−ボコーダシステムの両方が利用されることになると考えられる。すなわち、通信端末メーカや通信端末の機種に応じて、いずれのシステムが採用されるかを決めることになる。
ところで、多種多様な通信端末、特には携帯電話において、ボード630を共通化したいという要求がある。すなわち、A−ボコーダとC−ボコーダの両方を1ボード上にて、満足する構成が望まれる。しかしながら、A−ボコーダシステムと方式2のC−ボコーダシステムでは、ボードを流用して、共通化することが困難となる。例えば、機器の小型化の観点から、ボードの実装率は極限まで高められている。このため、システムに応じては、スイッチ回路を追加実装するスペースを取ることが困難となり、別ボードを用意する必要が生じてしまう。換言すると、A−ボコーダシステムとC−ボコーダシステムにおいて、ボードを共通化する場合、C−ボコーダシステムに必要なスイッチ回路が、A−ボコーダシステムでは不要となり、設計上の制約が厳しくなってしまう。
そこで、本件出願の発明者は、容易にボードを共通化する構成を見出した。以下、この構成について説明する。まず、本実施の形態にかかるアプリケーションLSI601の構成例を図7に示す。
アプリケーションLSI601には、システムCPU(Central Processing Unit)701と、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)インターフェース702と、マルチメディアブロック703と、DMAC(Direct Memory Access Controller)704と、メモリ705と、カードインターフェース711と、タイマー712と、シリアルインターフェース713と、その他機能ブロック714、DSP(Digital Signal Processor)721と、ベースバンドLSI通信用のシリアルインターフェース722と、音声データ処理ブロック723と、パラレルシリアル変換回路724と、スイッチ回路725と、を備えている。これらの各構成要素はそれぞれバスを介して接続されている。このアプリケーションLSI601は、A−ボコーダシステム及びCボコーダシステムのいずれにも利用可能である。
システムCPU701は、アプリケーションLSI601に設けられている各ブロック並びに、図2で示したバッテリ605、パワーIC606、カメラ部608、操作入力部609、表示部607、オーディオLSI610、マイク611、スピーカ612等を制御する。すなわち、アプリケーションLSI601は、システム全体の制御を行う。さらに、アプリケーションLSI601は、例えば、動画再生、音楽再生、2D/3Dのグラフィック処理、カメラ、SDカード制御、電源制御、メモリ、入出力、表示等の各種アプリケーションの制御を実行する。これにより、アプリケーションに応じた処理が実行される。
SDRAMインターフェース702は、電子装置600に搭載されるSDRAMとのインターフェースとなる。マルチメディアブロック703は、マルチメディア機能、例えば、映像再生や音楽再生などを行う。DMAC704は、ダイレクトメモリアクセスを制御する。メモリ705は、アプリケーションLSI601の動作に必要な制御プログラムや各種設定等を記憶している。
カードインターフェース711は、カードとのインターフェースとなる。シリアルインターフェース713はシリアル通信におけるインターフェースとなる。DSP721は、デジタルの音声データに対して所定のデータ処理(ボコード)を行う。例えば、DSP721は、用途に応じて、AMRデータをPCMデータに変換する。DSP721は、変換したPCMデータに対して、サンプリングレート変換、ノイズキャンセル、エコーキャンセル等のエフェクト処理を行う。
ベースバンドLSI通信用のシリアルインターフェース722は、ベースバンドLSI602とのシリアル通信を行うためのインターフェースである。すなわち、シリアルインターフェース722は、ベースバンドLSI602へのデータを送信するとともに、ベースバンドLSI602からのデータを受信する。音声データ処理ブロック723は、音声データに対して、ミキサー処理、フィルタ処理、ボリューム調整処理等を行う。DSP721と音声データ処理ブロック723がボコーダを行うブロックとなる。パラレルシリアル変換回路724はパラレルデータと、シリアルデータの変換処理を行う。
TDBG725は、本実施の形態にかかるアプリケーションLSI601の特徴部分の一つであり、スイッチング処理を行うスイッチ回路である。アプリケーションLSI601とベースバンドLSI602との間のデータ伝送は、TDBG725を介して行われる。同様に、アプリケーションLSI601とオーディオLSI610との間のデータ伝送は、スイッチ回路725を介して行われる。そして、スイッチ回路725が、ベースバンドLSI602とオーディオLSI610とに対する接続を切り替える。すなわち、アプリケーションLSIに内蔵されたスイッチ回路725が、オーディオLSI610とベースバンドLSI602との間のデータパスを接続させる。
ここで、ベースバンドLSI602とアプリケーションLSI601とオーディオLSI610との間のデータフローについて図8〜図10を用いて説明する。図8は、全ボコーダ処理をアプリケーションLSI601で行う時のデータフローを示す図である。図9は通話、又は録音を行う時のデータフローを示す図である。図10は通話を伴わないガイダンス再生時のデータフローを示す図である。また、図8〜図10は全てC−ボコーダシステムを示している。
なお、図8〜図10において、BBIF2_TXDはアップリンク用データ端子を示し、BBIF2_RXDはダウンリンク用データ端子を示し、BBIF2_SYNCはPCM通信用シンク端子を示し、BBIF2_SCKはPCM通信用ビットクロック端子を示し、FSIBOSLDはダウンリンク用データ端子を示し、FSIBISLDはアップリンク用データ端子を示し、FSIBOLRはPCM通信用シンク端子を示し、FSIBOBTはPCM通信用ビットクロック端子を示している。
図8〜図10に示すように、アプリケーションLSI601には、スイッチ回路725が内蔵されている。スイッチ回路725はシステムCPU701から出力されるGPIOによって制御される。すなわち、システムCPU701から出力されるGPIOが、スイッチ回路725のスイッチ動作を切り替える制御信号となる。
全てのボコーダ処理をアプリケーションLSI601が行う場合、図8に示すように、ベースバンドLSI602からの音声データ(例えば、AMRデータ)がスイッチ回路725を介して、シリアルインターフェース722に伝送される。そして、シリアルインターフェース722に入力された音声データを、アプリケーションLSI601のDSP721がデコードする。そして、デコードされた音声データ(例えば、PCMデータ)が、オーディオLSI610に出力される。オーディオLSI610は、入力された音声データをD/A変換して、スピーカ612に出力する。
また、マイク611で検出された音声は、オーディオLSI610によってデジタル信号(例えば、PCMデータ)に変換される。そして、オーディオLSI610からの音声データは、アプリケーションLSI601に入力される。アプリケーションLSI601のDSP721等は、入力された音声データに対してデコード及びエフェクト処理等を行う。そして、デコードされた音声データは、スイッチ回路725を介してベースバンドLSI602に出力される。このように、ベースバンドLSI602でボコーダが実施されない場合、ベースバンドLSI602とオーディオLSI610との間でデータの送受信が行われないように、スイッチ回路725が動作する。これにより、ベースバンドLSI602とオーディオLSI610の間のデータパスが遮断される。従って、アプリケーションLSI601の処理を経由して、ベースバンドLSI602とオーディオLSI610の間のデータが送受信される。
通話、又は録音を行う場合、図9に示すように、オーディオLSI610からのデジタルデータは、ベースバンドLSI602及びアプリケーションLSI601に送出される。アプリケーションLSI601では録音に必要なボコーダ処理がなされる。具体的には、オーディオLSI610から入力された音声データをDSP721がデコードする。アプリケーションLSI601は、デコードした音声データをSDRAMやNORフラッシュのメモリ705に記憶する。一方、通話を行う場合、オーディオLSI610からの音声データは、ベースバンドLSI602でエンコードされる。すなわち、ベースバンドLSI602では通話に必要なボコーダ処理がなされる。ベースバンドLSI602からの音声データがRFサブシステム603に送出されて、通話が行われる。また、RFサブシステム603で受信された音声データが、ベースバンドLSI602でデコードされる。ベースバンドLSI602でデコードされた音声データが、オーディオLSI610に送出される。オーディオLSI610は、音声データをD/A変換して、スピーカ612に出力する。スピーカ612が音声を再生する。
また、留守番電話メッセージ等のガイダンスを再生する場合、図10に示すように、アプリケーションLSI601から出力される音声データがベースバンドLSI602とオーディオLSI610に入力される。そして、ベースバンドLSI602がボコーダを実施して、音声データをエンコードする。ベースバンドLSI602から出力される音声データは、アプリケーションLSI601に入力される。オーディオLSI610から出力されるデータは、アプリケーションLSI601に入力される。このように、C−ボコーダ実施時には、使用する機能に応じて、ベースバンドLSI602とオーディオLSI610との間でデータが送受信されるように、スイッチ回路725が動作する。
このように、ボコーダ処理をベースバンドLSI602で実施する場合、図9、図10に示したように、スイッチ回路725は、ベースバンドLSI602とオーディオLSI610の間でデータの送受信が行われるように、スイッチ回路725がデータパスを切り替える。この状態では、ベースバンドLSI602から出力されたデータは、スイッチ回路725を介して、そのままオーディオLSI610に送出され、オーディオLSI610から出力されたデータは、スイッチ回路725を介して、そのままベースバンドLSI602に送出される。
一方、アプリケーションLSI601で全てのボコーダ処理を行う場合、図8に示したように、ベースバンドLSI602とオーディオLSI610との間でデータの送受信が行われないよう、スイッチ回路725がデータパスを切り替える。この場合、ベースバンドLSI602からアプリケーションLSI601に出力されたデータは、DSP721や音声データ処理ブロック723によりボコーダ処理された後、オーディオLSI610に出力される。また、オーディオLSI610からアプリケーションLSI601に出力されたデータは、DSP721や音声データ処理ブロック723によりボコーダ処理された後、ベースバンドLSI602に出力される。
このように、データパスを切り替えるスイッチ回路725をアプリケーションLSI601内に設けている。このようにすることで、A−ボコーダシステムとC−ボコーダシステムの間でボード630の流用が可能になる。すなわち、いずれのシステムにおいても、同じボード630上にアプリケーションLSI601を実装すればよい。例えば、データパスの切り替えが必要な方式2のC−ボコーダシステムにアプリケーションLSI601を実装する場合、図8〜図10に示したように、シーンに応じてスイッチングを行う。
アプリケーションLSI601のみがボコードを実行する場合、スイッチ回路725が、オーディオLSI610とベースバンドLSI602との間のデータパスを遮断し、ベースバンドLSI602がボコードを実行する場合、スイッチ回路725が、オーディオLSI610とベースバンドLSI602との間のデータパスを接続させる。実行するボコードの要素に応じて、データパスを切り替えるようスイッチ回路725が動作する。スイッチ回路725の動作は、システムCPU701から出力されるGPIOによって制御される。
一方、A−ボコーダシステムにアプリケーションLSI601を実装する場合、ベースバンドLSI602がボコーダを実行することがないため、常時、ベースバンドLSI602とオーディオLSI610を切り離した状態とすればよい。すなわち、アプリケーションLSI601をA−ボコーダシステムに搭載する場合、スイッチ回路725は、オーディオLSI610とベースバンドLSI602との間のデータパスを常時切断した状態とする。この場合、図8に示されたデータパスと同様になる。
このようにすれば、ボード630にデータパスを切り替える論理回路を実装する必要がなくなる。このため、ボード630を共通化して、流用することが可能になる。すなわち、A−ボコーダとC−ボコーダとで異なるボード630を新規に設計するよう必要がなくなる。さらに、ボード630の実装部品点数を低減することができ、製造コストの低減、及び小型化を実現することができる。
さらに、携帯電話の機種によって、異なるベースバンドLSI602が用いられ、ベースバンドLSI602で実施するボコーダの要素が異なっている可能性もある。使用されるベースバンドLSI602に応じて異なる制御が必要となるため、スイッチ回路の流用も困難となる。しかしながら、本実施の形態のように、アプリケーションLSI601内にスイッチ回路725を内蔵することで、ボード630を共通化することができる。
特に、C−ボコーダからAボコーダの過渡期において望まれるボード603の共通化を満足することができる。また、携帯電話の機種によっては、アプリケーションLSI601とベースバンドLSI602を別の半導体装置製造メーカで製造することがある。この場合、オーディオLSI610の製造メーカとしては、どのようなベースバンドLSI602を用いた機種に対しても利用できるアプリケーションLSI601を製造することが望まれる。ベースバンドLSI602においてボコーダを実施する場合、ノイズキャンセルやエコーキャンセル等のパラメータについては、ノウハウとなっており、ベースバンドLSI602の製造メーカや携帯電話の製造メーカは、開示したくないという要求がある。このような場合でも、本実施の形態にかかるアプリケーションLSI601を用いることで、ベースバンドLSI602を設計変更することなく用いることができる。すなわち、様々なベースバンドLSI602の機種によらず、ボード630とアプリケーションLSI601を流用することができるため、より利便性を向上することができる。
さらに、アプリケーションLSI601がボコードを実行するため、音声品質を向上することができる。すなわち、ベースバンドLSI602よりも処理能力が高いアプリケーションLSI601がボコードを行うため、高負荷な処理が可能となり、ノイズやエコーをより効果的に除去することができる。よって、音声品質を向上することができる。例えば、ハイエンド向けの携帯電話の場合、より高負荷な処理を行う必要がある。この場合、処理能力の高いアプリケーションLSI601に処理を実行させることができる。また、ローエンド向けの携帯電話の場合、負荷が高くないため、一部のボコーダをベースバンドLSI602で行うようにしても良い。
さらに、処理に応じて、一部のブロックの電源供給を停止することで、消費電力を低減することができる。この点について、以下に図11〜図13を用いて説明する。図11〜図13は、アプリケーションLSI601内でのデータフローを模式的に示す図であり、電源供給されるブロックが点線で囲まれている。換言すると、点線の枠の外側の各ブロックに対しては、電源供給を停止している。
C−ボコーダシステムにおいて、ベースバンドLSI602のみがボコードを行う場合、図11に示すようにスイッチ回路725のみに電源供給を行うようにすればよい。すなわち、アプリケーションLSI601で処理が行われないため、アプリケーションLSI601のほとんどのブロックに対する電源供給を停止することができる。よって、消費電力を低減することができる。この場合、ベースバンドLSI602でPCMデータが生成される。そして、PCMデータがアプリケーションLSI601に内蔵されたスイッチ回路725を経由して、ベースバンドLSI602とオーディオLSI610との間で送受信される。もちろん、ベースバンドLSI602でPCMデータの加工(ノイズキャンセル等)を行っても良い。
一方、アプリケーションLSI601がボコードを行う時は、処理に必要なブロックにのみ電源を供給すればよい。例えば、図12に示すように、点線で囲まれる領域のみ電源供給を行うようにする。図12では、C−ボコーダシステムに搭載されたアプリケーションLSI601がエフェクト処理を行っている例を示している。こうすることで、アプリケーションLSI601内の一部のブロックの電源供給を停止することができるため、消費電力を低減することができる。具体的には、DSP721、シリアルインターフェース722、音声データ処理ブロック723、パラレルシリアル変換回路724、スイッチ回路725に電源を供給し、システムCPU701等のその他のブロックには電源供給を停止している。こうすることで、消費電力を低減することができる。
なお、図12では、ベースバンドLSI602が音声データをデコードして、PCMデータに変換する。このときスイッチ回路725は、ベースバンドLSI602とオーディオLSI610のデータパスを遮断している。アプリケーションLSI601は、ベースバンドLSI602に対してデータを送受信している。シリアルインターフェース722は、ベースバンドLSI602へのデータ送信、及びベースバンドLSI602からのデータ受信のインターフェースとなっている。ベースバンドLSI602が、AMRデータをPCMデータに変換する。そして、アプリケーションLSI601のDSP721がPCMデータを加工する。DSP721は、例えば、サンプリングレート変換、ノイズキャンセル、エコーキャンセル等を行う。エフェクト処理が行われた音声データは、スイッチ回路725を介してオーディオLSI610に出力される。
反対に、オーディオLSI610からのPCMデータは、アプリケーションLSI601に出力される。アプリケーションLSI601のDSP721は、PCMデータを加工する。加工されたPCMデータは、シリアルインターフェース722をインターフェースとして、ベースバンドLSI602に出力される。そして、ベースバンドLSI602がPCMデータをエンコードする。
図13は、A−ボコーダシステムに搭載されたアプリケーションLSI601のデータフローを示す図である。A−ボコーダシステムでは、アプリケーションLSI601でボコードの全要素が実施されるため、ベースバンドLSI602でボコードが実施されない。従って、ベースバンドLSI602はエンコードされたままの音声データ(以下、AMRデータ)をアプリケーションLSI601に出力する。このときスイッチ回路725は、ベースバンドLSI602とオーディオLSI610のデータパスを遮断している。シリアルインターフェース722は、ベースバンドLSI602へのデータ送信、及びベースバンドLSI602からのデータ受信のインターフェースとなっている。
そして、アプリケーションLSI601のDSP721がAMRデータをPCMデータにデコードする。さらに、DSP721がPCMデータの加工、例えばサンプリングレート変換、ノイズキャンセル等のボコードを実施する。そして、アプリケーションLSI601は、スイッチ回路725を介して、音声データをオーディオLSI610に出力する。
図12、図13では、点線で囲まれたブロックのみに電源供給している。すなわち、ボコードに無関係のブロックについては電源供給を停止する。このように、実施するボコードに応じて、一部の電源供給を停止している。すなわち、データパスの接続状況に応じて、アプリケーションLSI601の一部に対する電源供給を停止する。こうすることで、処理に必要なブロックのみ動作させることができるため、消費電力を低減することができる。例えば、ボコーダを実行する場合、ボコーダに不要なブロックに対する電源供給を停止することで、消費電力を低減することができる。
スイッチ回路725の切り替え時には、システムCPU701をオンの状態として、システムCPU701がスイッチ回路725の切り替え処理を実施する。切り替え処理が終わった後に、システムCPU701に対する電源供給が停止される。再度、切り替えが必要な場合は、システムCPUへの電源供給が再開した後、システムCPU701がスイッチの切り替え処理を実施する。
さらに、アプリケーションLSI601に制御を集約させているため。簡易にパスを切り替えることができる。また、パス切り替えに伴うノイズが乗らないようにするため、アプリケーションLSI601にミュート機能を持たせることも可能である。図14に、アプリケーションLSI601に搭載されるミュート回路の構成例を示す。ミュート回路は、分周回路801、シフトレジスタ802、シフトレジスタ803、及びセレクタ804を備えており、アプリケーションLSI601内部に搭載される。
例えば、分周回路801は、所定の周波数(8KHz)のSYNC信号を生成する。このSYNC信号に同期して、シフトレジスタ802、803が音声データを下位ビットにシフトとさせる。例えば、16ビットの音声データの場合、上位ビットのみ人の耳に聞こえ、下位ビットは聞こえない。よって、音声データを下位ビットにシフトすることで、ミュート機能を実現することができる。
音声通話中に図12にあるように、出力Aのデータを出力Bのデータに切り替えたとすると、ノイズが発生する。本ノイズを軽減するために、データ切り替え前後において、出力A、及び出力Bのデータを一旦ミュートし、セレクタ804が無音の状態にてデータの切り替えを実施する。データの切り替え後、元の音声レベルまで音量を引き上げる処理を、シフトレジスタ802、803を用い、実装している。
ミュート回路は、スイッチ回路725におけるスイッチ切り替えの際に動作する。システムCPU701が、スイッチ回路725の切り替えタイミングに応じて、スピーカ612から再生される音声をミュートする。例えば、アプリケーションLSI601においてスイッチ切り替えが行われている期間に、音声が再生されないようにして、スイッチ切り替えが完了したらミュートを解除するように制御する。ミュート機能の制御は、スイッチ回路725を切り替えるGPIOと同様に、システムCPU701から出力される制御信号によって行われる。
このようにすることで、簡易的な構成で、効果的のノイズを除去することができる。さらに、スイッチングを行うスイッチ回路725をアプリケーションLSI601に内蔵させるとともに、ミュート回路をアプリケーションLSI601に搭載することで、簡便に制御することができるようになる。すなわち、アプリケーションLSI601からベースバンドLSI602へミュートを制御する信号を出力させることが不要となるため、アプリケーションLSI601内部で簡便に制御することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
500 無線通信端末
501 筺体
502 筐体
503 ヒンジ
600 電子装置
601 アプリケーションLSI
602 ベースバンドLSI
603 RFサブシステム
605 バッテリ
606 パワーIC
607 表示部
608 カメラ部
609 操作入力部
610 オーディオLSI
611 マイク
612 スピーカ
630 ボード
701 システムCPU
702 SDRAMインターフェース、
703 マルチメディアブロック
704 DMAC
705 メモリ705
711 カードインターフェース、
712 タイマー
713 シリアルインターフェース
714 その他機能ブロック
721 DSP
722 シリアルインターフェース
723 音声データ処理ブロック
724 パラレルシリアル変換回路
725 スイッチ回路
801 分周回路
802 シフトレジスタ
803 シフトレジスタ
804 セレクタ


Claims (12)

  1. 通信のためのベースバンド処理を行うベースバンドプロセッサユニットと、
    ボコーダ機能を有し、アプリケーションに応じた処理を行うアプリケーションプロセッサユニットと、
    音声データに対して、D/A変換又はA/D変換を行うオーディオ処理ユニットと、
    前記アプリケーションプロセッサユニットに内蔵され、前記オーディオプロセッサユニットと前記ベースバンドプロセッサユニットとの間のデータパスを接続させるスイッチ回路と、を備える通信端末。
  2. 前記アプリケーションプロセッサユニットのみがボコードを実行する場合、前記スイッチ回路が、前記オーディオプロセッサユニットと前記ベースバンドプロセッサユニットとの間のデータパスを遮断し、
    前記ベースバンドプロセッサユニットがボコードを実行する場合、前記スイッチ回路が、前記オーディオプロセッサユニットと前記ベースバンドプロセッサユニットとの間のデータパスを接続させる請求項1に記載の通信端末。
  3. 前記データパスの接続状況に応じて、前記アプリケーションプロセッサ内の一部に対する電源供給が停止されることを特徴とする請求項1、又は2に記載の通信端末。
  4. 前記オーディオ処理ユニットでD/A変換された音声データを再生するスピーカをさらに備え、
    前記アプリケーションプロセッサユニットが、前記スイッチ回路の切り替えタイミングに応じて、前記スピーカから再生される音声をミュートすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信端末。
  5. 通信のためのベースバンド処理を行うベースバンドプロセッサユニットと、音声データに対するD/A変換又はA/D変換を行うオーディオ処理ユニットと、が実装された通信端末に搭載される半導体装置であって、
    前記オーディオ処理ユニットからの音声データに対してボコーダを実施するプロセッサと、
    前記オーディオプロセッサユニットと前記ベースバンドプロセッサユニットとの間のデータパスを接続させるスイッチ回路と、を備える半導体装置。
  6. 前記半導体装置のみがボコードを実行する場合、前記オーディオプロセッサユニットと前記ベースバンドプロセッサユニットとの間のデータパスを遮断し、前記ベースバンドプロセッサユニットがボコードを実行する場合、前記オーディオプロセッサユニットと前記ベースバンドプロセッサユニットとの間のデータパスを接続するように、前記スイッチ回路が制御される請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記データパスの接続状況に応じて、一部のブロックに対する電源供給が停止されることを特徴とする請求項5、又は6に記載の半導体装置。
  8. 前記スイッチ回路の切り替えタイミングに応じて、再生される音声をミュートするように制御することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 通信のためのベースバンド処理を行うベースバンドプロセッサユニットと、
    ボコーダ機能を有し、アプリケーションに応じた処理を行うアプリケーションプロセッサユニットと、
    音声データに対して、D/A変換又はA/D変換を行うオーディオ処理ユニットと、を有する通信端末の制御方法であって、
    前記ベースバンドプロセッサユニットでボコードを実施する場合、前記オーディオプロセッサユニットと前記ベースバンドプロセッサユニットとの間のデータパスを接続させ、
    前記ベースバンドプロセッサユニットでボコードを実施する通信端末の制御方法。
  10. 前記アプリケーションプロセッサユニットのみがボコードを実行する場合、前記スイッチ回路が、前記オーディオプロセッサユニットと前記ベースバンドプロセッサユニットとの間のデータパスを遮断し、
    前記ベースバンドプロセッサユニットがボコードを実行する場合、前記スイッチ回路が、前記オーディオプロセッサユニットと前記ベースバンドプロセッサユニットとの間のデータパスを接続させる請求項9に記載の通信端末の制御方法。
  11. 前記データパスの接続状況に応じて、一部のブロックに対する電源供給が停止されることを特徴とする請求項9、又は10に記載の通信端末の制御方法。
  12. 前記アプリケーションプロセッサユニットが、前記スイッチ回路の切り替えタイミングに応じて、再生される音声をミュートするように制御することを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の通信端末の制御方法。
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