JP2013046707A - 封止キャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】文字、記号、図形若しくは模様等からなるとともに、同一機種における別のスロットマシン1に備えられている主基板ケース50とは異なる態様となる関連付マーキング群55C を採用し、笠状蓋部72の境界面75A と、本体部51の表面56とにまたがって関連付マーキング群55C をマーキングし、当該本体部51からオリジナルの封止キャップ70を破壊して取り外し、別の主基板ケース50から取り外された非オリジナルの封止キャップ70を当該主基板ケース50に嵌合すると、非オリジナルの関連付マーキング群55C が当該本体部51側の関連付マーキング群55C と整合しないようにしたので、不正行為の判別が簡単且つ明瞭に行え、これにより、不正行為を有効に防止することができる。
【選択図】 図20
Description
このうち、制御基板は、遊技動作を制御するプログラムを記憶したROM、及び、高速演算機能を有するLSI等からなるCPUを備え、ROMに記憶されたプログラムをCPUで実行するものとなっている。
このような制御基板は、真正のROMを入賞しやすい不正なプログラムを記憶した不正ROMに交換する等の不正行為を防止するために、箱状に形成された透明な合成樹脂製の基板ケースの内部に収納されている。
そして、これらのベース部及び蓋部は、内部に設置された制御基板を不正行為から保護するために、閉じた状態で互いに結合されるようになっている。
また、ネジ挿通孔には、当該挿通孔を封止する封止キャップが嵌め込まれるようになっている。この封止キャップは、一旦、ネジ挿通孔に嵌め込まれると、蓋部又は封止キャップを破壊しなければ、蓋部から取り外せないようになっている。
換言すると、ネジで蓋部をベース部に接合するとともに、ネジ挿通孔に挿通したネジを封止キャップで封止することで基板ケースを閉鎖した後、この基板ケースを開けると、蓋部及び封止キャップの少なくとも一方が破壊され、その痕跡が蓋部又は封止キャップに残るので、制御基板のROMを不正に交換するために、基板ケースを開けると、蓋部又は封止キャップに基板ケースを開けた痕跡が残り、この痕跡によって、不正行為が行われたことが明確に判別できるようになり、これにより、ROMの不正交換等、制御基板に対する不正行為の防止を図ることができる(例えば、特許文献1参照)。
このため、別の遊技機から取り外した封止キャップが使用されていることを簡単且つ明瞭に判別できるようにしたい、という要望がある。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技機(1)に設けられているとともに互いに接合される部材(52, 53)のうち、少なくとも一の部材(53)に挿通孔(53C) が形成され、この挿通孔(53C) の内部に挿通された接合具(60)で接合対象の部材(52, 53)同士が相互に接合された後に、前記接合具(60)が内部に挿入された状態の前記挿通孔(53C) の内部に嵌め込まれて当該挿通孔(53C) を封止する封止キャップ(70)であって、透明な合成樹脂から成形されるとともに、前記挿通孔(53C) の内部に挿入される筒状の筒部(71)と、前記挿通孔(53C) を塞ぐ蓋として前記筒部(71)に一体的に形成された笠状蓋部(72)とを有するものであり、前記笠状蓋部(72)には、照射された所定波長のレーザー光を吸収して周囲の合成樹脂を不透明に変化させる添加剤が添加され、所定波長のレーザー光の照射でマーキングが可能となった添加剤添加層(72A) と、この添加剤添加層(72A) と重なり合う層として形成され、且つ、前記添加剤が添加されておらず、所定波長のレーザー光の照射でマーキングされることのない添加剤非添加層(72B) とが設けられ、前記笠状蓋部(72)における前記添加剤非添加層(72B) に接している前記添加剤添加層(72A) の境界面(75A) には、前記添加剤非添加層(72B) を通り抜けてきた所定波長のレーザー光の照射でマーキングすることが可能となっており、前記挿通孔(53C) が形成された前記部材(53)には、前記添加剤が添加され、前記所定波長のレーザー光の照射でマーキングが可能とされ、前記挿通孔(53C) を封止した前記封止キャップ(70)の前記笠状蓋部(72)の前記境界面(75A) 、及び、前記挿通孔(53C) の周囲を囲む前記部材(53)の表面(56)には、所定波長のレーザー光の照射によって、前記封止キャップ(70)及び前記部材(53)を互いに関連付ける関連付マーキング群(55B) が形成されていることを特徴とするものである。
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、接合具が内部に挿通される挿通孔を封止する封止キャップの笠状蓋部に、照射された所定波長のレーザー光を吸収して周囲の合成樹脂を不透明に変化させる添加剤が添加され、所定波長のレーザー光の照射でマーキングが可能となった添加剤添加層と、この添加剤添加層と重なり合う層として形成され、且つ、添加剤が添加されておらず、所定波長のレーザー光の照射でマーキングされることのない添加剤非添加層とを設け、添加剤非添加層に接している添加剤添加層の境界面に、添加剤非添加層を通り抜けてきた所定波長のレーザー光の照射で、遊技機の機種毎に異なる識別マークを封止キャップにマーキングしておけば、異なる機種の遊技機から取り外した封止キャップを利用しようとしても、識別マークの相違から、別の機種から取り外した封止キャップを利用したことが簡単且つ明瞭に判別できる。
ここで、別の機種から取り外した封止キャップにマーキングされた識別マークを、不正行為の対象となる遊技機に整合させるために、当該識別マークを改竄することが考えられるが、添加剤添加層の添加剤非添加層との境界面に識別マークがマーキングされているので、封止キャップの表面を削っても、識別マークを改竄することができず、別の機種からから取り外した封止キャップの識別マークを、不正行為の対象となる遊技機に整合させることはできない。
また、封止キャップに識別マークをマーキングする際に、例えば、挿通孔を封止した封止キャップの笠状蓋部の境界面、及び、接合対象となる部材における挿通孔を囲む周囲の部位の表面の両方にまたがって識別マークをマーキングし、且つ、この識別マークを関連付マーキング群として利用するとともに、笠状蓋部側に形成される関連付マーキング群(識別マーク)の部位が、他の遊技機の笠状蓋部に形成される関連付マーキング群(識別マーク)の部位と相違するように、関連付マーキング群(識別マーク)の位置をずらしながらマーキングをすれば、別の遊技機から取り外した封止キャップを利用しようとしても、別の遊技機から取り外した封止キャップの笠状蓋部になされている関連付マーキング群の部位と、接合対象となる部材になされている関連付マーキング群の部位とは整合しないので、これにより、同じ機種であっても、別の遊技機から取り外した封止キャップの使用すれば、別の遊技機からの封止キャップを使用したことが、簡単且つ明瞭に判別することができ、従って、別の遊技機からの封止キャップを盗用する不正行為を防止でき、以上により、前記目的が達成される。
しかも、挿通孔を封止した封止キャップの笠状蓋部の境界面へのマーキング、及び、接合対象となる部材における挿通孔を囲む周囲の部位の表面へのマーキングが同時に行えるので、挿通孔を封止した封止キャップへのマーキングと、接合対象となる部材における挿通孔を囲む周囲の部位の表面へのマーキングとを別々の作業工程で行う場合よりも、作業工程が一つ減る、換言すると、封止キャップへの単独マーキング作業が省略されるようになり、従って、部材同士の接合作業の効率を向上でき、ひいては、遊技機の生産効率を向上することができる。
[第1実施形態]
(スロットマシン1の概要)
図1には、本発明の第1実施形態に係る遊技機としてのスロットマシン1が示されている。図1において、スロットマシン1は、三個の回転リール11の各々に記された複数種類の図柄が所定の組み合わせとなるように、回転している回転リール11を停止させる遊技を行うものである。このスロットマシン1には、図1に示すように、当該スロットマシン1の各種装置を収納するとともに、正面形状が長方形となった筐体2が備えられている。
筐体2は、前面全体が開口された箱状の部材である。そして、筐体2の前面開口は、当該筐体2に回動可能に取り付けられた前扉3で塞がれるようになっている。なお、前扉3は、閉じられると、自動的に施錠されるようになっている。
ここで、上部パネル部4及び下部パネル部5は、意匠的に優れた外観を確保するために、合成樹脂製の化粧板が表面に張り付けられたものとなっている。
上部パネル部4には、図1中、操作卓7の上方且つ幅方向の中央部分において長方形状に形成された表示窓4Aが設けられている。
ここで、筐体2内部に設けられた三個の回転リール11の各々は、その外周面に複数種類の図柄に記されている。そして、各回転リール11の図柄は、筐体2の外部から表示窓4Aを通して目視可能となっている。
また、上部パネル部4の上側における両角近傍には、正面形状が湾曲した帯状に形成されるとともに、漢数字の「八」を描く一対の演出用照明装置4Cが設けられている。これらの演出用照明装置4Cの各々は、その上端部が演出用照明装置4Bの端部近傍に配置されるとともに、その下端側の部分が上部パネル部4の側縁へ向かって斜め下方に延びたものとなっている。
さらに、上部パネル部4の両方の側縁には、演出用照明装置4Cの下端に接続された別の演出用照明装置4Dがそれぞれ設けられている。これらの演出用照明装置4Dの各々は、演出用照明装置4Cと同様に、上下方向に細長い帯状に形成されたものであり、演出用照明装置4Cの下端から、上部パネル部4の側縁に沿って延び、操作卓7の直近まで達するものとなっている。
これらの演出用照明装置4B〜4Dの各々は、赤色のレンズの内部に配置された高輝度発光ダイオード等の光源を備え、遊技の進行に応じて、その光源の点灯又は点滅により、遊技における視覚的な演出効果を高めるものである。
液晶表示装置4Eの両側には、遊技に係る効果音を発生するスピーカを備えた音声出力部4Fがそれぞれ設けられている。
操作卓7は、遊技における操作に必要な各種のスイッチ類が配置されたものである。
すなわち、操作卓7における図1中右端の部分には、前扉3の施錠を解除するための鍵が挿入される鍵穴7Aが設けられている。この鍵穴7Aの左斜め上方には、メダルを投入するためのメダル投入口7Bが開口されたメダル投入部7Cが設けられている。
メダル投入口7Bの左斜め下方には、三個の回転リール11のそれぞれを停止させる際に操作される三個のストップボタン7Dが設けられている。これら三個のストップボタン7Dのうち、左端に配置されているストップボタン7Dの左斜め上方には、一度の操作で最大枚数のメダルを賭けることができるマックスベットボタン7Eが設けられている。
また、左端のストップボタン7Dの左方であって、マックスベットボタン7Eの左斜め下方の位置には、三個の回転リール11を一斉に回転させる際に操作されるスタートレバー7Fが設けられている。このスタートレバー7Fの左斜め上方には、1回の操作で貯留されているメダルを1枚賭けることのできる、換言すると、メダルを1枚ずつ賭ける際に操作されるベットスイッチ7Gが設けられている。
さらに、ベットスイッチ7Gの左斜め下方には、精算時に貯留されているメダルを払い出させる精算ボタン7Hが設けられている。
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを表す象徴するキャラクター等が描かれたパネル5Aが設けられている。
受皿ユニット6には、メダルを貯留する前述の受皿部6Aに加えて、入賞時に受皿部6Aへ向かって払い出されるメダルを排出させるメダル払出口6Bと、遊技に係る効果音を発生するスピーカを備えた音声出力部6Cとが設けられている。
次いで、筐体2の内部に設けられている内部装置について簡単に説明する。
筐体2の内部には、図2に示すように、スロットマシン1の遊技動作を制御するマイクロコンピュータからなるCPUを備えた後述する主制御基板15を内蔵する主基板ケース50、三個の回転リール11が回転自在に支持するとともに、これらの回転リール11のそれぞれを駆動する図示しないモータを備えたリールユニット10、内部に多数のメダルを貯留させる容器部12Aを備えるとともに受皿部6Aに向かってメダルを排出するホッパユニット12、及び、これらの装置に電力を供給する電源装置13等が設けられている。
このうち、リールユニット10は、それぞれが円筒状に形成された複数の回転リール11を有するものである。そして、これらの回転リール11の各外周面には、特に図示していないが、複数種類の図柄が記されている。
以上において、主制御基板15は、スロットマシン1の遊技動作を制御する制御回路が形成されている制御基板となっている。
また、前扉3の裏側の面には、表側の面に開口されたメダル投入口7Bに対応して、投入されたメダルの適否を判定するメダルセレクタ14が設けられている。
次に、前述の主制御基板15を内蔵する主基板ケース50について簡単に説明する。
主基板ケース50は、図3及び図4に示すように、スロットマシン1の遊技動作を制御する制御回路が形成された主制御基板15を内部に収納するために、箱状に形成された本体部51を備えている。そして、本体部51は、外部から内部の視認が可能な透明合成樹脂製の部材であり、後述するベース部52と蓋部53とに分割可能となっている。なお、図3には、蓋部53のみが示され、ベース部52の図示は省略されている。
蓋部53は、図3及び図4の如く、ベース部52の電子部品が取り付けられた面を覆うために、ベース部52側の面が開口された略箱状の部材である。
更に詳しく説明すると、蓋部53は、ベース部52の電子部品が取り付けられた面と対向する長方形状の正面部53A と、正面部53A の四つの側縁からベース部52へ向かって延びる四つの側壁部53B とを備えた箱状の部材である。
この凹部53C の底部53D には、図4の如く、接合具であるネジ60を挿通させるネジ孔53E が形成されている。
また、凹部53C の内周面には、後述する封止キャップ70に形成されている楔形状の係止爪70A を係止させる係止凹部53F が形成されている。
また、蓋部53の四つの側壁部53B のうち、図4中、下方に配置された側壁部53G は、外壁部53H 及び内壁部53J からなる二重構造の側壁となっている。このうち、内壁部53J には、図4〜図6に示すように、ベース部52に形成された後述する係止フック部52A の先端を挿通させるフック挿通孔53K が複数形成されている。
この基板取付面52B には、図4の如く、蓋部53の凹部53C に対応する位置に形成されるとともに、当該面から蓋部53に向かって円柱状に突出するボス部52C が設けられている。このボス部52C は、蓋部53側のネジ孔53E に挿通されたネジ60の先端と螺合する部位となっている。
また、基板取付面52B における図4中下方の端縁近傍には、蓋部53側のフック挿通孔53K に対応して前述の係止フック部52A が複数設けられている。これらの係止フック部52A の各々は、基端部分が基板取付面52B から蓋部53へ向かって突出し、途中部分が下方へ湾曲し、先端部分が下方へ垂れ下がった部位となっている。
この際、蓋部53の凹部53C は、図3の如く、接合具としてのネジ60が内部に挿通される挿通孔となっている。
また、ベース部52に接合された蓋部53の凹部53C には、図3及び図4の如く、封止キャップ70が嵌合されるようになっている。これにより、図4の如く、ネジ60が内部に挿通された状態のネジ孔53E 及びネジ60の頭部が封止キャップ70に封止されるようになっている。封止キャップ70については、後で詳しく説明する。
このような主基板ケース50には、図3〜図6に示すように、スロットマシン1のシリアル番号等の管理情報80A が記されるとともに、本体部51の内面に沿わせて取り付けられる平板状の管理プレート80が設けられている。
すなわち、蓋部53の正面部53A における本体部51の内側となる内側面53L には、図5に示すように、図5中上下方向に延びるとともに、断面がL字形となった一対の突条53M が所定の間隔を開けて設けられている。
これらの突条53M の各々は、基端部分が内側面53L から突出し、途中部分がほぼ直角に折れ曲がり、先端部分が互いに近づく方向に延びた部位となっている。そして、このような突条53M の各々は、蓋部53の内側面53L とともに断面「コ」字形状の溝形部54を形成している。これらの溝形部54は、互いに開口が対向するように設けられている。
また、一対の突条53M の各々は、二つの辺を有するL字の基端側の一辺の図5中上端近傍を貫通する係止孔53N を備えたものとなっている。
この管理プレート80の図5中上下方向に延びる辺は、突条53M に応じた長さに設定されている。また、管理プレート80の図5中上下方向に延びる辺は、一対の突条53M の間隔に応じた長さに設定されている。さらに、管理プレート80の厚さは、蓋部53の内側面53L と突条53M とが形成する溝形部54の幅寸法に応じて設定されている。
また、管理プレート80には、蓋部53側の複数の第1通気口53P に応じて、当該管理プレートを貫通する複数の第2通気口82が設けられている。
そして、複数の第2通気口82は、蓋部53側に形成された二列の第2通気口列53Q に対応する位置に配列されて、二列の第2換気口列82A を形成している。
すなわち、管理プレート80は、左右の端面に設けられた半球形状の係止突起81が突条53M 側の係止孔53N の位置まで到達するまで、溝形部54の内部に差し込まれると、係止突起81が係止孔53N に嵌合して係止され、これにより、蓋部53の内側面53L 、すなわち、本体部51の内面への固定がなされるようになっている。
そして、本体部51には、図6に示すように、内側面53L を凹ませるとともに、第1通気口53P と連通するように形成された第1通気凹部53R が形成されている。
一方、管理プレート80には、図6の如く、蓋部53の内側面53L に密着する密着面83を凹ませるとともに、第2通気口82と連通するように形成された第2通気凹部84が形成されている。
これにより、本体部51には、管理プレート80が本体部51の内面に固定されると、本体部51の内部と外部とを連通するとともに、クランク状に折れ曲がった通気路85が形成されている。
以上において、本体部51及び管理プレート80のそれぞれには、本体部51に取り付けられた管理プレート80の第2通気口82と本体部51側の第1通気口53P とを接続する通気凹部として第1通気凹部53R 及び第2通気凹部84が形成されている。
次に、ネジ60が内部に挿通された凹部53C を封止する封止キャップ70について詳しく説明する。
封止キャップ70は、透明な合成樹脂から形成されたものであり、図8及び図9に示すように、本体部51に形成された凹部53C の内部に挿入される筒状の筒部71と、凹部53C を塞ぐ蓋として筒部71に一体的に形成された笠状蓋部72とを備えたものとなっている。
これらのうち、三つの挟幅側面71A のそれぞれには、楔形状に形成された前述の係止爪70A が形成されている。封止キャップ70は、本体部51側の凹部53C の内部に嵌合すると、凹部53C の内周面に形成された係止凹部53F に係止爪70A が嵌合し、係止凹部53F によって係止爪70A が係止され、凹部53C から抜けないようになっている。
円柱状に形成された笠状蓋部72の周縁部分及び中央部分は、図9に示されるように、肉厚が相違し、中央部分の肉厚が周縁部分よりも著しく薄くなっている。これにより、笠状蓋部72は、中央部が孔開けの容易なパンチアウト部73とされ、周縁部、すなわち、パンチアウト部73の周囲部分が、孔開けの困難な非パンチアウト部74となっている。
このようなパンチアウト部73によって、主基板ケース50は、主制御基板15を内部に収納し、且つ、封止キャップ70で封印された後開放するにあたり、封止キャップ70の笠状蓋部72にドライバ挿通孔が容易に形成されるので、ネジ60を緩める作業が迅速に行え、当該主基板ケース50を開放する作業も迅速且つ容易に行えるようになっている。
図10〜図12には、実際には分解不可能であるが、封止キャップ70が第1樹脂部75と第2樹脂部76とに分解して示されている。
第1樹脂部75は、ABS等の靱性に優れた透明な合成樹脂に、所定波長のレーザー光が照射さると、当該レーザー光を吸収して周囲の合成樹脂を不透明に変化させる添加剤が添加されたものを射出成形することで形成された部位である。
第2樹脂部76は、アクリル等の比較的脆い透明な合成樹脂を射出成形することで形成された部位であり、前述の添加剤は添加されておらず、よって、所定波長のレーザー光の照射でマーキングされることのないように形成されている。
これにより、笠状蓋部72には、照射された所定波長のレーザー光を吸収して周囲の合成樹脂を不透明に変化させる添加剤が添加され、所定波長のレーザー光の照射でマーキングが可能となった添加剤添加層72A と、この添加剤添加層72A と重なり合う層として形成され、且つ、前述の添加剤が添加されておらず、所定波長のレーザー光の照射でマーキングされることのない添加剤非添加層72B とが設けられている。
そして、第2樹脂部76に接している第1樹脂部75の境界面75A 換言すると、添加剤非添加層72B に接している添加剤添加層72A の境界面75A には、添加剤非添加層72B を通り抜けてきた所定波長のレーザー光の照射により、予め設定された識別マークがマーキングされるようになっている。
この際、第1樹脂部75の境界面75A は、図10及び図12の如く、その中央部分に第2樹脂部76側へ膨出した膨出部75B が設けられたものとなっている。また、境界面75A の周縁部分には、波形の凹凸が形成されている波形部75C が設けられている。
この第2樹脂部76の図12中左側の面は、図12に示すように、中央部分が図中左側、すなわち、外側へ膨出したドーム状面76A となっている。
また、第2樹脂部76における第1樹脂部75側に臨んだ面には、第1樹脂部75側の添加剤添加層72A を内部に収納可能な凹部76B が形成されている。
第2樹脂部76に形成された凹部76B の底面76C は、第1樹脂部75の境界面75A に対応した形態となっている。
すなわち、第2樹脂部76の底面76C は、図11及び図12の如く、その中央部分に第1樹脂部75の膨出部75B に対応して凹んだ窪み部76D が設けられている。また、窪み部76D の周縁部分には、第1樹脂部75側の波形部75C に対応した波形の凹凸が形成されている波形部76E が設けられている。
これにより、カッター等の鋭利な刃物を巧みに操っても、第1樹脂部75及び第2樹脂部76を綺麗に分離できず、ひいては、添加剤添加層72A を添加剤非添加層72B から綺麗に剥離することも不可能となっている。
なお、図8において、識別マーク77は、作図の都合上、平面に記された形態で表現されているが、実際には、三次元曲面に記されることから、歪んだ形態でマーキングされるようになっている。
そして、主基板ケース50は、凹部53C が封止キャップ70によって封止されると、図13に示すように、封止キャップ70の笠状蓋部72の表面であるドーム状面76A と、凹部53C の周囲を囲む本体部51の正面部53A の表面56とにまたがって、封止キャップ70及び本体部51を互いに関連付ける関連付マーキング群55(図13では「AKC47」)が形成されるようになっている。
また、関連付マーキング群55は、文字、記号、図形若しくは模様又はこれらの組み合わせからなり、全体で一つの意味を持つものであり、別の主基板ケース50とは異なる態様となるように、笠状蓋部72のドーム状面76A と、本体部51の表面56とにまたがって刻印されるものである。換言すると、関連付マーキング群55は、同一の主基板ケース50に属する封止キャップ70と本体部51とを一対一で関連付けるものとなっている。
図13では、関連付マーキング群55として、スロットマシン1を特定するシリアル番号であって、アルファベットと数字とからなる「AKC47」が採用されている。
これにより、主基板ケース50は、オリジナルの封止キャップ70が取り外され、別の主基板ケース50から取り外された非オリジナルの封止キャップ70が当該凹部53C に嵌合されても、当該本体部51に刻印された関連付マーキング群55と、非オリジナルの封止キャップ70になされている関連付マーキング群55とが整合しないので、別の主基板ケース50から取り外した封止キャップ70の使用が簡単且つ明瞭に判別可能となっている。
次に、前述の副制御基板16を内蔵する副基板ケース2Dについて簡単に説明する。
副基板ケース2Dは、図14に示すように、スロットマシン1の遊技動作を制御する制御回路が形成された副制御基板16を内部に収納するために、箱状に形成された本体部91を備えている。
そして、本体部91は、外部から内部の視認が可能な透明合成樹脂製の部材である。この本体部91には、副制御基板16が取り付けられている平板状のベース部92と、ベース部92に取り付けられた副制御基板16に臨む面が開口された箱状の蓋部93とが設けられている。
このような本体部91は、ベース部92における副制御基板16が取り付けられた面のほぼ全体を覆うように、蓋部93が当該ベース部92にあてがわれ、この状態で、蓋部93とベース部92とが相互に接合されたものとなっている。
そして、凹部53C の内部には、特に図示しないが、主基板ケース50の接合に利用したものと同様のネジ60及び封止キャップ70が挿通されている。このうち、ネジ60によって、蓋部93とベース部92とが相互に接合され、封止キャップ70によって、蓋部93とベース部92とを接合するネジ60の頭部が封止されるようになっている。
ここで、関連付マーク20のうち、関連付マーク20A は、蓋部93の正面部93A における図14中、左上の角隅部97A に刻印され、関連付マーク20B は、蓋部93の正面部93A における図14中、右上の角隅部97B に刻印され、関連付マーク20C は、蓋部93の正面部93A における図14中、左下の角隅部97C に刻印され、関連付マーク20D は、蓋部93の正面部93A における図14中、右下の角隅部97C に刻印されている。
更に詳しく説明すると、関連付マーク20は、封止キャップ70に設けられている笠状蓋部72と同程度の直径を有する円形のマークである。
これらの関連付マーク20の各々には、図15(A)〜(D)に示すように、中心角が90度に設定された四つの扇形状の第1〜第4文字枠部21〜24と、中央部分に配置された円形の位置表示部25とが設けられている。そして、関連付マーク20には、第1文字枠部21から第4文字枠部24にかけて「ツイン3」という機種名が記されている。
第2文字枠部22は、関連付マーク20における図15中、右下に位置する部位であり、図15中、右上がりに延びる多数の直線からなるハッチングの地に、「イ」の文字が白抜きされたものである。
第3文字枠部23は、関連付マーク20における図15中、左下に位置する部位であり、図15中、垂直に延びる多数の直線からなるハッチングの地に、「ン」の文字が白抜きされたものである。
第4文字枠部24は、関連付マーク20における図15中、左上に位置する部位であり、図15中、右下がりに延びる多数の直線からなるハッチングの地に、「3」の文字が白抜きされたものである。
すなわち、関連付マーク20A の位置表示部25A には、蓋部93の正面部93A における角隅部97A に刻印されることを示す「1」の文字が記されている。
関連付マーク20B の位置表示部25B には、蓋部93の正面部93A における角隅部97B に刻印されることを示す「2」の文字が記されている。
関連付マーク20C の位置表示部25C には、蓋部93の正面部93A における角隅部97C に刻印されることを示す「3」の文字が記されている。
関連付マーク20D の位置表示部25D には、蓋部93の正面部93A における角隅部97D に刻印されることを示す「4」の文字が記されている。
そして、副基板ケース2Dの凹部53C を封止している封止キャップ70の笠状蓋部72には、他のスロットマシン1に設置されている副基板ケース2Dの凹部53C を封止している封止キャップ70の笠状蓋部72とは、互いに回転角度位置が相違した関連付マーク20の部位が刻印されている。
以下に、副基板ケース2Dの角隅部97A に形成された凹部53C に嵌め込まれた封止キャップ70の笠状蓋部72に刻印される関連付マーク20A を例として挙げて、関連付マーク20について具体的に説明する。
従って、笠状蓋部72に形成される関連付マーク20の部位は、同じ機種であっても、スロットマシン1毎に異なるものとなっている。
なお、副基板ケース2Dの製造数が多い場合には、次の関連付マーク20を刻印する際に、関連付マーク20の回転角度位置をより小さい角度で回転させ、関連付マーク20の種類や笠状蓋部72に形成される関連付マーク20の部位のヴァリエーションを増やすことが好ましく、さらに、関連付マーク20のそのもの種類を増やすことで、関連付マーク20の種類や笠状蓋部72に形成される関連付マーク20の部位のヴァリエーションを増やしてもよい。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、ネジ60が内部に挿通される凹部53C を封止する封止キャップ70の蓋部53に対し、照射された所定波長のレーザー光を吸収して周囲の合成樹脂を不透明に変化させる添加剤が添加され、所定波長のレーザー光の照射でマーキングが可能となった添加剤添加層72A と、この添加剤添加層72A と重なり合う層として形成され、且つ、添加剤が添加されておらず、所定波長のレーザー光の照射でマーキングされることのない添加剤非添加層72B とを設け、添加剤非添加層72B に接している添加剤添加層72A の境界面75A に、添加剤非添加層72B を通り抜けてきた所定波長のレーザー光の照射で予め設定された識別マーク77をマーキングすることができるようにし、添加剤添加層72A の添加剤非添加層72B との境界面75A に識別マーク77をマーキングしておけば、型取り用のシリコーンゴム等で封止キャップ70の型を取ることで、封止キャップ70を複製しても、添加剤添加層72A の添加剤非添加層72B との境界面75A にマーキングされた識別マーク77を複製することができず、これにより、本物と見間違える程の贋物を製作することができなくなる。
ここで、本物と同様の行程で贋物の封止キャップ70を製造することも考えられるが、添加剤添加層72A と添加剤非添加層72B とが重なり合った蓋部53を有する封止キャップ70の成形や、添加剤添加層72A の添加剤非添加層72B との境界面75A へのレーザー照射による識別マーク77のマーキングは、加工設備のコストが高価なので、容易に実現することができず、従って、本物の封止キャップ70と見間違える程の贋物の製作を困難にすることができ、不正行為を有効に防止することができる。
このため、別のスロットマシン1から取り外した封止キャップ70で凹部53C を封止すると、別のスロットマシン1から取り外した封止キャップ70の笠状蓋部72になされている関連付マーク20の部位は、当該スロットマシン1の副基板ケース2Dに刻印されている関連付マーク20の部位とは整合しないので、この点からも、同じ機種であっても、別のスロットマシン1から取り外した封止キャップ70の使用を簡単且つ明瞭に判別することができ、従って、不正行為の防止を有効にはかることができる。
ここで、パンチアウト部73への孔開けが容易に行えることから、主基板ケース50を不正に開放する際の孔開け作業も容易に行えるようになるが、孔開けが困難な非パンチアウト部73と、孔開けが容易なパンチアウト部73との両方にまたがって識別マーク77が形成されているので、パンチアウト部73と同様の材質で同じ形状の贋部材を作成し、この贋部材で形成した孔を塞いでも、孔を塞ぐ贋部材には、添加剤添加層72A 及び添加剤非添加層72B が形成されておらず、また、真正の識別マーク77は、添加剤添加層72A の添加剤非添加層72B との境界面75A にマーキングされるので、パンチアウト部73の境界面75A に形成されていた識別マーク77の一部分を、真正の識別マーク77と同様に、当該贋部材の内部にマーキングすることが不可能となる。
従って、本物の封止キャップ70のパンチアウト部73を別の部材に置き換えても、本物の封止キャップ70に見間違えることはなく、この点からも、本物の封止キャップ70に見間違える程の贋物の製作を困難にすることができる。
一方、添加剤添加層72A の添加剤非添加層72B との境界面75A が平面の場合には、カッター等の鋭利な刃物を巧みに操ることにより、添加剤添加層72A を添加剤非添加層72B から綺麗に剥離できるおそれがあり、添加剤添加層72A を添加剤非添加層72B から綺麗に剥離できれば、境界面75A に形成されていた識別マーク77を削り取って別の識別マーク77を記入する等で、識別マーク77の改竄が可能となる。
しかしながら、前述のように、境界面75A に波形の凹凸を形成したので、添加剤添加層72A を添加剤非添加層72B から綺麗に剥離することができず、識別マーク77の改竄もできないので、この点からも、本物の封止キャップ70に見間違える程の贋物の製作を困難にすることができる。
このため、管理プレート80を内部に収納した状態で主基板ケース50を閉鎖しても、主基板ケース50の外部からレーザー光で管理プレート80へのマーキングを行うことができるので、管理プレート80を覆うカバーを別途設ける必要がなく、且つ、主基板ケース50を閉鎖した後に、管理プレート80を覆うカバーを主基板ケース50に取り付ける取付作業も不要となり、管理プレート80及び主制御基板15等を内部に収納した状態で主基板ケース50を閉鎖することで、それ以上組立作業が不要な完成状態とすることができる。
しかも、この完成状態では、主基板ケース50を接合するネジ60が封止キャップ70によって封止され、その後、主基板ケース50を開放するには、封止キャップ70を破壊する必要がある。このため、閉鎖した後、主基板ケース50を開放すると、封止キャップ70が破壊され、これにより、主基板ケース50の開放が容易に判別でき、従って、防犯機能を充分確保することができる。
図17〜20には、本発明の第2実施形態が示されている。
なお、以下の説明において、前記第1実施形態と同様の装置や部位等には、同一符号を付し、その説明を省略又は簡略する。
本第2実施形態は、前記第1実施形態における封止キャップ70の表面及び主基板ケース50の表面の両方にまたがって形成された関連付マーキング群55を、封止キャップ70の境界面75A 及び主基板ケース50の表面の両方にまたがって形成された関連付マーキング群55B とし、且つ、封止キャップ70の表面及び副基板ケース2Dの表面の両方にまたがって形成された関連付マーク20を、封止キャップ70の境界面75A 及び副基板ケース2Dの表面の両方にまたがって形成された関連付マーキング群55C としたものである。
一方、主基板ケース50は、ベース部52と蓋部53のうち、少なくとも、蓋部53を形成する透明合成樹脂に、所定波長のレーザー光(例えば、YAGレーザー又はYVO4 レーザーの光)を吸収して周囲の合成樹脂を黒色(不透明)に変化させる添加剤が添加されたものとなっている。これにより、少なくとも蓋部53の表面には、所定波長のレーザー光の照射で黒色のマーキングが可能となっている。
また、関連付マーキング群55B は、文字、記号、図形若しくは模様又はこれらの組み合わせからなり、全体で一つの意味を持つものであり、同一機種における別のスロットマシン1に備えられている主基板ケース50とは異なる態様となるように、笠状蓋部72の境界面75A と、本体部51の表面56とにまたがってマーキングされるものである。換言すると、関連付マーキング群55B は、同一の主基板ケース50に属する封止キャップ70と本体部51とを一対一で関連付けるものとなっている。
更に具体的に説明すると、関連付マーキング群55B としては、図18の如く、スロットマシン1を特定するシリアル番号であって、アルファベットと数字とからなる「AKC47」が採用されている。
これにより、主基板ケース50は、オリジナルの封止キャップ70が取り外され、別の主基板ケース50から取り外された非オリジナルの封止キャップ70が当該凹部53C に嵌合されても、当該本体部51に刻印された関連付マーキング群55B と、非オリジナルの封止キャップ70になされている関連付マーキング群55B とが整合しないので、別の主基板ケース50から取り外した封止キャップ70の使用が簡単且つ明瞭に判別可能となっている。
これにより、関連付マーキング群55B をマーキングする工程と、識別マーク(キャップ側部57)をマーキングする工程とが一度のレーザーマーキング工程で行え、主基板ケース50の製造作業の効率化を図ることが可能となっている。
また、関連付マーキング群55C は、文字、記号、図形若しくは模様又はこれらの組み合わせからなり、全体で一つの意味を持つものであり、主基板ケース50や別の副基板ケース2Dとは異なる態様となるように、笠状蓋部72の境界面75A と、本体部91の表面96とにまたがってマーキングされるものである。換言すると、関連付マーキング群55C は、同一の副基板ケース2Dに属する封止キャップ70と本体部91とを一対一で関連付けるものとなっている。
更に具体的に説明すると、関連付マーキング群55C としては、図14の如く、スロットマシン1を特定するシリアル番号であって、ひらがなと数字とからなる「ついん3」が採用されている。
これにより、副基板ケース2Dは、オリジナルの封止キャップ70が取り外され、主基板ケース50又は別の副基板ケース2Dから取り外された非オリジナルの封止キャップ70が当該凹部53C に嵌合されても、当該本体部91に刻印された関連付マーキング群55C と、非オリジナルの封止キャップ70になされている関連付マーキング群55C とが整合しないので、主基板ケース50又は別の副基板ケース2Dから取り外した封止キャップ70の使用が簡単且つ明瞭に判別可能となっている。
これにより、関連付マーキング群55C をマーキングする工程と、識別マーク(キャップ側部57A )をマーキングする工程とが一度のレーザーマーキング工程で行え、副基板ケース2Dの製造作業の効率化を図ることが可能となっている。
前述のような第2実施形態によっても、前記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができるほか、次のような効果を付加できる。
すなわち、封止キャップ70の笠状蓋部72の一部である添加剤添加層72A と、本体部51, 91の少なくとも蓋部53, 93とを、所定波長のレーザー光の照射に反応する添加剤が添加された透明合成樹脂で形成したので、凹部53C を封止した封止キャップ70の笠状蓋部72の境界面75A へのマーキング、及び、接合対象となる本体部51, 91に形成された凹部53C を囲む周囲の部位の表面56, 96へのマーキングを同時に行うことができるようになり、凹部53C を封止した封止キャップ70のマーキングと、接合対象となる基板ケース50, 2Dにおける凹部53C を囲む周囲の部位の表面56, 96へのマーキングとを別々の作業工程で行う場合よりも、作業工程を一つ減らすことができ、換言すると、封止キャップ70への単独マーキング作業を省略でき、基板ケース50, 2Dの接合作業の効率を向上でき、ひいては、スロットマシン1の生産効率を向上することができる。
例えば、前記第1実施形態では、基板ケースのベース部に蓋部をネジ等の接合具で接合したが、接合具で相互に接合される部材としては、ベース部及び蓋部に限らず、例えば、基板ケースに収納された制御基板に接続されるコネクターを覆うコネクターカバーと、このコネクターカバーが取り付けられる基板ケースとを、ネジ等の接合具で接合されるものとしてもよく、遊技機に設けられているとともに互いに接合される部材であれば、具体的な形状や構造は限定されない。
この際、互いに接合される部材の少なくとも一の部材に、接合具を挿通させる挿通孔を形成し、この挿通孔の内部に挿通した接合具で接合対象の部材同士を接合した後に、接合具が内部に挿入された状態の挿通孔の内部に封止キャップを嵌め込み、当該挿通孔を封止することが望ましい。
さらに、管理情報、識別マーク、及び、関連付マーキング群としては、前記実施形態のように、複数種類の文字を組み合わせたものに限らず、記号、図形若しくは模様からなるもの、あるいは、文字、記号、図形若しくは模様又はこれらの組み合わせからなるものでもよく、さらに、バーコードやQRコードでもよい。
この際、互いに接合される部材の少なくとも一の部材に、接合具を挿通させる挿通孔を形成し、この挿通孔の内部に挿通した接合具で接合対象の部材同士を接合した後に、接合具が内部に挿入された状態の挿通孔の内部に封止キャップを嵌め込み、当該挿通孔を封止することが望ましい。
なお、本発明は、スロットマシンに限らず、パチンコ機等の弾球遊技機にも適用でき、要するに、接合具で接合される基板ケース等の部材を備えた遊技機全般に適用できる。
20 関連付マーク 50 基板ケース
51 本体部 52 ベース部
53 (本体部を形成する)蓋部 53C 挿通孔としての凹部
53L 本体部の内面 53P 第1通気口
53R,84 通気凹部 55 関連付マーキング群
55A 関連付マーキング群 55B 関連付マーキング群
55C 関連付マーキング群 56 本体部の表面
60 接合具としてのネジ 70 封止キャップ
71 筒部 72 笠状蓋部
72A 添加剤添加層 72B 添加剤非添加層
73 パンチアウト部 74 非パンチアウト部
75A 境界面
76A 封止キャップに設けられた笠状蓋部の表面としてのドーム状面
77 識別マーク 80 管理プレート
80A 管理情報 82 第2通気口
92 接合される部材であるベース部 93 接合される部材である蓋部
96 部材の表面
Claims (1)
- 遊技機に設けられているとともに互いに接合される部材のうち、少なくとも一の部材に挿通孔が形成され、この挿通孔の内部に挿通された接合具で接合対象の部材同士が相互に接合された後に、前記接合具が内部に挿入された状態の前記挿通孔の内部に嵌め込まれて当該挿通孔を封止する封止キャップであって、
透明な合成樹脂から成形されるとともに、前記挿通孔の内部に挿入される筒状の筒部と、前記挿通孔を塞ぐ蓋として前記筒部に一体的に形成された笠状蓋部とを有するものであり、
前記笠状蓋部には、照射された所定波長のレーザー光を吸収して周囲の合成樹脂を不透明に変化させる添加剤が添加され、所定波長のレーザー光の照射でマーキングが可能となった添加剤添加層と、この添加剤添加層と重なり合う層として形成され、且つ、前記添加剤が添加されておらず、所定波長のレーザー光の照射でマーキングされることのない添加剤非添加層とが設けられ、
前記笠状蓋部における前記添加剤非添加層に接している前記添加剤添加層の境界面には、前記添加剤非添加層を通り抜けてきた所定波長のレーザー光の照射でマーキングすることが可能となっており、
前記挿通孔が形成された前記部材には、前記添加剤が添加され、前記所定波長のレーザー光の照射でマーキングが可能とされ、
前記挿通孔を封止した前記封止キャップの前記笠状蓋部の前記境界面、及び、前記挿通孔の周囲を囲む前記部材の表面には、所定波長のレーザー光の照射によって、前記封止キャップ及び前記部材を互いに関連付ける関連付マーキング群が形成されていることを特徴とする封止キャップ。
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