JP2013044417A - すべり軸受構造体及びその製造方法 - Google Patents
すべり軸受構造体及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013044417A JP2013044417A JP2011184120A JP2011184120A JP2013044417A JP 2013044417 A JP2013044417 A JP 2013044417A JP 2011184120 A JP2011184120 A JP 2011184120A JP 2011184120 A JP2011184120 A JP 2011184120A JP 2013044417 A JP2013044417 A JP 2013044417A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- back metal
- bearing structure
- sliding
- peripheral surface
- sliding member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
【解決手段】本構造体は、リング状のバックメタル2の内周面側にRBセラミックス製の複数の摺動部材3を設けてなるすべり軸受構造体1であって、バックメタルの内周面側には、軸方向に延びる複数の溝部4が円周方向に所定間隔で形成され、複数の溝部のそれぞれには1又は2以上の摺動部材がバックメタルの軸方向から嵌挿されており、複数の摺動部材のそれぞれは、表面研磨により形成され且つバックメタルの球心方向を向き且つ所定の曲率半径を有する内周側表面3aと、バックメタルの遠心方向を向き且つ所定の曲率半径を有する外周側表面3bと、を備える湾曲板状に形成されており、内周側表面の円周方向の両側縁には内周側円弧部6が形成され、外周側表面の円周方向の両側縁には外周側円弧部7が形成されている。
【選択図】図3
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記外周側円弧部は、前記バックメタルの前記溝部の底隅側部に対して隙間を介して対向していることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記溝部を構成する底面と前記摺動部材の前記外周側表面との間には、樹脂系接着剤からなる接着層が形成されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか記載のすべり軸受構造体の製造方法であって、支持する軸に応じた内径を有する前記バックメタルを用意する工程と、前記バックメタルの前記複数の溝部のそれぞれに1又は2以上の前記摺動部材を該バックメタルの軸方向から嵌挿する工程と、嵌挿された前記摺動部材の内周面側に予め設けられた削り代を表面研磨して前記内周側表面を形成する工程と、を備えることを要旨とする。
また、複数の摺動部材のそれぞれは、内周側表面と、外周側表面と、を備える湾曲板状に形成されているので、曲面である内周側表面及び外周側表面により応力集中及び衝撃集中を拡散して逃がすことができ、摺動部材の破損が更に効果的に抑制される。さらに、表面研磨でフェノール樹脂被膜層が除去された内周側表面により低摩擦化を図ることができる。
また、内周側表面の円周方向の両側縁には内周側円弧部が形成され、外周側表面の円周方向の両側縁には外周側円弧部が形成されているので、内周側円弧部及び外周側円弧部により応力集中及び衝撃集中を拡散して逃がすことができ、摺動部材の破損が更に効果的に抑制される。
さらに、前記外周側円弧部が、前記バックメタルの前記溝部の底隅側部に対して隙間を介して対向している場合は、圧縮荷重による応力集中及び衝撃集中が抑制され、摺動部材の破損が更に効果的に抑制される。
さらに、前記溝部を構成する底面と前記摺動部材の前記外周側表面との間に、樹脂系接着剤からなる接着層が形成されている場合は、可撓性を有する接着層により、冷やしバメ等における大きな温度変化時に各材料の線膨張を吸収できる。
本実施形態1.に係るすべり軸受構造体は、リング状のバックメタル(2)の内周面側にRBセラミックス製の複数の摺動部材(3)を設けてなるすべり軸受構造体(1)であって、バックメタルの内周面側には、軸方向に延びる複数の溝部(4)が円周方向に所定間隔で形成され、複数の溝部のそれぞれには1又は2以上の摺動部材がバックメタルの軸方向から嵌挿されており、複数の摺動部材のそれぞれは、表面研磨により形成され且つバックメタルの球心方向を向き且つ所定の曲率半径(R1)を有する内周側表面(3a)と、バックメタルの遠心方向を向き且つ所定の曲率半径(R2)を有する外周側表面(3b)と、を備える湾曲板状に形成されており、内周側表面の円周方向の両側縁には内周側円弧部(6)が形成され、外周側表面の円周方向の両側縁には外周側円弧部(7)が形成されていることを特徴とする(例えば、図1〜図3等参照)。
本実施形態2.に係るすべり軸受構造体の製造方法は、上記実施形態1.のすべり軸受構造体の製造方法であって、支持する軸に応じた内径を有するバックメタル(2)を用意する工程〔A〕と、バックメタルの複数の溝部(4)のそれぞれに1又は2以上の摺動部材(3)をバックメタルの軸方向から嵌挿する工程〔B〕と、嵌挿された摺動部材の内周面側に予め設けられた削り代を表面研磨して内周側表面(3a)を形成する工程〔C〕と、を備えることを特徴とする(例えば、図5等参照)。
本実施例に係るすべり軸受構造体1は、図1及び図2に示すように、金属製(例えば、銅合金製)でリング状のバックメタル2の内周面側にRBセラミックス製の複数の摺動部材3を設けてなる構造体である。このバックメタル2の内周面側には、軸方向に延びる複数(図1中で10個)の溝部4が円周方向に所定間隔で形成されている。これら各溝部4には、複数(図2中で4個)の摺動部材3がバックメタルの軸方向から嵌挿されている。また、各溝4は、図3に示すように、底面4aと、底面4aのバックメタル2の円周方向の両側方に連なる側面4bと、を有している。この側面4bとバックメタル2の内周面とのなす角度Aは90度未満の値とされている。よって、各溝4はあり溝を構成している。
次に、上記構成のすべり軸受構造体1の製造方法について説明する。先ず、支持する軸5の外径(例えば、100〜300mm)に応じた内径を有する複数のバックメタル2a、2b(図6参照)を用意する。次に、これら各バックメタル2a、2bの各溝部4に複数の摺動部材3をバックメタル2a、2bの軸方向から嵌挿する。このとき、溝部4の底面4aと摺動部材3の外周側表面3bとを樹脂系接着剤で接着するとともに、溝部4の両側面4bと摺動部材3とを接着しない。次いで、嵌挿された摺動部材3の内周面側に予め設けられた削り代を研磨機(図示せず)で表面研磨して内周側表面3aを形成すると、上記すべり軸受構造体1が得られる。
以上より、本実施例のすべり軸受構造体1及びその製造方法によると、バックメタル2の内周面側には、軸方向に延びる複数の溝部4が円周方向に所定間隔で形成され、複数の溝部4のそれぞれには複数の摺動部材3がバックメタル2の軸方向から嵌挿されているので、摺動部材3はバックメタル2の円周方向及び軸方向に分割された分割体となり、支持する軸5の外径に拘わらず共通の摺動部材3を使用することができる。その結果、従来のように支持する軸の外径に応じて射出成形金型を作製する必要がない。また、比較的小型の射出成形金型を採用でき、従来のように比較的大型の射出成形金型を用いる必要がなく、大容量成形物における歩留まり低下が生じない。また、すべり軸受構造体1の使用中において、軸5の芯ぶれや偏荷重発生時にその偏荷重近傍の摺動部材3のみが破損するだけで軸受全体にわたって多数の摺動部材3が破損してしまうことを防止できる。
Claims (4)
- リング状のバックメタルの内周面側にRBセラミックス製の複数の摺動部材を設けてなるすべり軸受構造体であって、
前記バックメタルの内周面側には、軸方向に延びる複数の溝部が円周方向に所定間隔で形成され、該複数の溝部のそれぞれには1又は2以上の前記摺動部材が該バックメタルの軸方向から嵌挿されており、
前記複数の摺動部材のそれぞれは、表面研磨により形成され且つ前記バックメタルの球心方向を向き且つ所定の曲率半径を有する内周側表面と、前記バックメタルの遠心方向を向き且つ所定の曲率半径を有する外周側表面と、を備える湾曲板状に形成されており、
前記内周側表面の円周方向の両側縁には内周側円弧部が形成され、前記外周側表面の円周方向の両側縁には外周側円弧部が形成されていることを特徴とするすべり軸受構造体。 - 前記外周側円弧部は、前記バックメタルの前記溝部の底隅側部に対して隙間を介して対向している請求項1記載のすべり軸受構造体。
- 前記溝部を構成する底面と前記摺動部材の前記外周側表面との間には、樹脂系接着剤からなる接着層が形成されている請求項1又は2に記載のすべり軸受構造体。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のすべり軸受構造体の製造方法であって、
支持する軸に応じた内径を有する前記バックメタルを用意する工程と、
前記バックメタルの前記複数の溝部のそれぞれに1又は2以上の前記摺動部材を該バックメタルの軸方向から嵌挿する工程と、
嵌挿された前記摺動部材の内周面側に予め設けられた削り代を表面研磨して前記内周側表面を形成する工程と、を備えることを特徴とするすべり軸受構造体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011184120A JP5597894B2 (ja) | 2011-08-25 | 2011-08-25 | すべり軸受構造体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011184120A JP5597894B2 (ja) | 2011-08-25 | 2011-08-25 | すべり軸受構造体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013044417A true JP2013044417A (ja) | 2013-03-04 |
JP5597894B2 JP5597894B2 (ja) | 2014-10-01 |
Family
ID=48008478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011184120A Expired - Fee Related JP5597894B2 (ja) | 2011-08-25 | 2011-08-25 | すべり軸受構造体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5597894B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102252923B1 (ko) * | 2020-09-16 | 2021-05-17 | 이일희 | 에어포일 레이디얼 베어링 및 그 제조방법 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6280019U (ja) * | 1985-11-08 | 1987-05-22 | ||
JPH05202939A (ja) * | 1992-01-30 | 1993-08-10 | Hitachi Ltd | セラミックス軸受 |
JPH0610620U (ja) * | 1992-07-17 | 1994-02-10 | 三菱重工業株式会社 | 片当り防止型ジヤーナル軸受 |
JPH0783231A (ja) * | 1993-09-17 | 1995-03-28 | Nippon Tungsten Co Ltd | すべり軸受 |
JPH09317752A (ja) * | 1996-05-31 | 1997-12-09 | Kubota Corp | すべり軸受 |
JPH11218126A (ja) * | 1998-02-02 | 1999-08-10 | Kantou Regional Constr Bureau Ministry Of Constr | カートリッジ軸受機構 |
JP2001208047A (ja) * | 2000-01-24 | 2001-08-03 | Eagle Ind Co Ltd | すべり軸受 |
JP2007211973A (ja) * | 2006-01-10 | 2007-08-23 | Ntn Corp | 流体軸受装置及びその製造方法 |
JP2008163955A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-17 | Toribotex Co Ltd | すべり軸受構造体の製造方法 |
-
2011
- 2011-08-25 JP JP2011184120A patent/JP5597894B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6280019U (ja) * | 1985-11-08 | 1987-05-22 | ||
JPH05202939A (ja) * | 1992-01-30 | 1993-08-10 | Hitachi Ltd | セラミックス軸受 |
JPH0610620U (ja) * | 1992-07-17 | 1994-02-10 | 三菱重工業株式会社 | 片当り防止型ジヤーナル軸受 |
JPH0783231A (ja) * | 1993-09-17 | 1995-03-28 | Nippon Tungsten Co Ltd | すべり軸受 |
JPH09317752A (ja) * | 1996-05-31 | 1997-12-09 | Kubota Corp | すべり軸受 |
JPH11218126A (ja) * | 1998-02-02 | 1999-08-10 | Kantou Regional Constr Bureau Ministry Of Constr | カートリッジ軸受機構 |
JP2001208047A (ja) * | 2000-01-24 | 2001-08-03 | Eagle Ind Co Ltd | すべり軸受 |
JP2007211973A (ja) * | 2006-01-10 | 2007-08-23 | Ntn Corp | 流体軸受装置及びその製造方法 |
JP2008163955A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-17 | Toribotex Co Ltd | すべり軸受構造体の製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102252923B1 (ko) * | 2020-09-16 | 2021-05-17 | 이일희 | 에어포일 레이디얼 베어링 및 그 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5597894B2 (ja) | 2014-10-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2014092178A (ja) | すべり軸受構造体 | |
EP3299644B1 (en) | Mixed-type dynamic pressure gas thrust bearing | |
US8970077B2 (en) | Rotary electric machine | |
US10113554B2 (en) | Manufacturing method of compressor impeller and compressor impeller | |
US9234592B2 (en) | Brush seal device | |
JP2016504541A5 (ja) | ||
JP2016080090A (ja) | メカニカルシール | |
JP2016535840A5 (ja) | ||
JP6444511B2 (ja) | フォイル軸受、フォイル軸受のギャップジオメトリを調節する方法、ならびにフォイル軸受の対応する製造方法 | |
JP5606358B2 (ja) | インペラ及びこれを備えたロータ並びにインペラの製造方法 | |
EP2873884B1 (en) | Rolling bearing with a cage formed of unconnected members | |
US10243437B2 (en) | Permanent magnet rotor and permanent magnet rotary assembly | |
JP2016518561A (ja) | アキシャル−ラジアル滑り軸受と、これに使用する摺動面材 | |
JP6748306B2 (ja) | インデキサブル式切削工具 | |
JP5597894B2 (ja) | すべり軸受構造体及びその製造方法 | |
JP5928241B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JP2005155802A (ja) | スラスト動圧軸受 | |
RU2015108288A (ru) | Магнитный упорный подшипник, турбомашина и способ | |
JP5472170B2 (ja) | 動圧気体軸受 | |
JP6180358B2 (ja) | 円柱構造体及びモータ | |
WO2020012420A3 (de) | Spritzgegossener magnethalter für einen bürstenlosen elektromotor | |
KR101105554B1 (ko) | 밀링 커터 | |
JP5818949B2 (ja) | 回転電機 | |
CN203140524U (zh) | 一种微结构表面塑性成形组合辊 | |
JP2017180592A (ja) | ワッシャ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130618 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130625 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130826 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140204 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140430 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20140512 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140715 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140725 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5597894 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |