JP2013040461A - 鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタ及びカッタヘッド - Google Patents

鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタ及びカッタヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP2013040461A
JP2013040461A JP2011176661A JP2011176661A JP2013040461A JP 2013040461 A JP2013040461 A JP 2013040461A JP 2011176661 A JP2011176661 A JP 2011176661A JP 2011176661 A JP2011176661 A JP 2011176661A JP 2013040461 A JP2013040461 A JP 2013040461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller cutter
crushing
cutter
reinforced concrete
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011176661A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5396443B2 (ja
Inventor
Keiichiro Katsu
圭一郎 勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HANNAN TEX KK
Original Assignee
HANNAN TEX KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HANNAN TEX KK filed Critical HANNAN TEX KK
Priority to JP2011176661A priority Critical patent/JP5396443B2/ja
Publication of JP2013040461A publication Critical patent/JP2013040461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5396443B2 publication Critical patent/JP5396443B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

【課題】円筒状のコンクリート部内に鉄筋が埋め込まれている鉄筋コンクリート管の端面を破砕し、鉄筋を確実に切断することができるようにした鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタ及びカッタヘッドを提供する。
【解決手段】鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッドは、既設管の端面に押し付けながら自転及び公転させるローラカッタ10をブラケット30によって基盤50に固定したもので、このローラカッタ10は、自転の回転軸を中心軸10cとする截頭円錐状又は円柱状の本体部12の外周面に、中心軸に沿う方向の刃部13を多数突設し、この刃部13が周方向に逸れて弓状にカーブし又は波状に蛇行している。刃部13は、側面形状がΛ字状に頂部13bから傾斜した一対の斜面13cを有し、各斜面13cと本体部11の外周面との各境界線の各端点を直線状に結ぶ2本の平行な仮想線Lの間で頂部13bがカーブないし蛇行するように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば地中に埋設されたヒューム管のような鉄筋コンクリート管を更新するに際して、鉄筋コンクリート管の端面を破砕するための鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタ及びこのローラカッタを備えた鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッドに関し、詳しくは、截頭円錐状又は円柱状に形成され、周方向に回転する本体部の外周面に多数の刃部を設けた鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタ及びこのローラカッタを鉄筋コンクリート管の端面に押し付けて自転させながら公転させる鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッドに関する。
地中に埋設される下水道管や灌漑用水などとして、ヒューム管が使用されている。ヒューム管は、円筒状のコンクリート部内に、環状の横鉄筋と直線状の縦鉄筋とを編成し、あるいは螺旋筋をも編成して埋め込んだ円筒形の鉄筋コンクリート管である。環状の横鉄筋は、コンクリート部内の長さ方向に等間隔に多数配置される。また、直線状の縦鉄筋は、コンクリート部内の周方向に等間隔に多数配置される。
このような既設のヒューム管(以下、「既設管」ともいう。)が劣化すると、新しいヒューム管に更新される。この更新に際して、既設管の端面を破砕する鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッドが使用される。
例えば、特許文献1には、円筒状のコンクリート部に埋設された縦鉄筋を効率よく、かつ、確実に切断することができるようにしたカッタヘッド及びこのカッタヘッドを螺旋形ローラカッタについての発明が記載されている。図10(a)に示すように、カッタヘッド100には、回転(自転)自在の円板形ローラカッタ110と螺旋形ローラカッタ120と二つの通常のディスクカッタ130とが備えられている。
円板形ローラカッタ110は、カッタヘッド100の直径方向に回転軸線110aを有し、円盤状刃部の刃先111が螺旋形ローラカッタ120の刃先121よりもわずかに前方(図10(a)において紙面の表面側)になるように配置されている。そして、図10(b)に示すように、カッタヘッド100が既設管200の端面201に押し付けられながら回転することで、円板形ローラカッタ110の刃部が既設管200の端面201のコンクリート部210を同心円状に(軌跡Xで示す。)破砕し、縦鉄筋220を露出させる。露出した縦鉄筋220は、回転しているカッタヘッド100によって回転方向に折り曲げられる。
また、螺旋形ローラカッタ120は、カッタヘッド100の直径方向に回転軸線120aを有し、複数の螺旋形刃部122が20度〜80度のピッチ角をもって形成されている。図10(b)に示すように、カッタヘッド100が既設管200の端面201に押し付けられながら回転すると、螺旋形刃部122は、既設管200の端面201上を円弧状に外周から内周方向に向かって(軌跡Yで示す。)回転しながら移動する。
したがって、螺旋形ローラカッタ120の螺旋形刃部122は、折り曲げられた縦鉄筋220をΔLの長さに切断する。また、円板形ローラカッタ110の破砕面が螺旋形ローラカッタ120の切削面よりも前方に配置されることで、螺旋形ローラカッタ120がコンクリート部210を破砕する負担が低減されている。
なお、特許文献1には、円板形ローラカッタ110を装着せずに、二つの螺旋形ローラカッタ120を装着したカッタヘッド100も記載されている。
特開平10−37680号公報
特許文献1に記載されたカッタヘッド100は、円板形ローラカッタ110が自転しながら公転することで、コンクリート部210を破砕し、また、露出した縦鉄筋220を折り曲げ、そして、螺旋形ローラカッタ120が自転しながら公転することで、縦鉄筋220を切断する。
したがって、螺旋形ローラカッタ120は、縦鉄筋220と交差する方向に自転しながら公転することで、縦鉄筋220を切断することができる。しかし、縦鉄筋220は、コンクリート部210の粉砕状態や縦鉄筋220の露出状態によって、軌跡Yの方向に折り曲げられることもあり、そうすると、螺旋形ローラカッタ120によって切断されないことがある。
そこで、本発明は、例えば、既設管を更新するに際して、既設管のコンクリート部の端面を効率的に破砕するだけでなく、鉄筋を確実に切断することができるようにしたローラカッタ及びこのローラカッタを備えた鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッドを提供することを課題とする。
本発明に係る鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタは、円筒状のコンクリート部内に環状の横鉄筋と直線状の縦鉄筋とが埋め込まれている鉄筋コンクリート管の端面に押し付けられながら自転しつつ公転するローラカッタであって、自転軸を中心軸とする截頭円錐状又は円柱状の本体部の外周面に、中心軸に沿う方向の刃部が径方向に多数突設され、該刃部が周方向に湾曲する弓状にカーブし又は波状に蛇行していることを特徴としている。
この鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタによれば、刃部が弓状にカーブし又は波状に蛇行することにより、刃部は、湾曲部を境にして正面視で「\」と「/」との二方向に形成される。したがって、このローラカッタは、円筒状のコンクリート部の端面に押し付けられて自転しつつ公転したときに、コンクリート部の端面の径方向に対して二方向の力が作用してコンクリート部を破砕し、いずれの向きにも折れ曲がった鉄筋をも押し切るようにして切断することができる。
なお、本発明において、刃部のカーブないし蛇行は、本体部の長さ方向の中心を対称軸にした対称に形成してもよいし、非対称に形成してもよく、さらに、湾曲部は、円弧状だけでなく、く字状に折れ曲がった状態も含まれる。
また、前記本発明に係る鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタにおいて、前記刃部は、側面形状がΛ字状に頂部から傾斜した一対の斜面を有し、各斜面と本体部の外周面との各境界線の各端点を直線状に結ぶ2本の平行な仮想線の間で頂部がカーブないし蛇行するように形成されていることが好ましい。
この鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタによれば、刃部が頂部からΛ字状に傾斜した一対の斜面を有することにより、先細りに形成される。各斜面は、カーブないし蛇行して本体部の外周面に連続する。そして、各斜面と本体部の外周面との各境界線の各端点を直線状に結ぶ2本の平行な仮想線を想定したときに、刃部の頂部がこの2本の仮想線の間でカーブないし蛇行するように形成されることにより、刃部は、大きな振幅でなく小さな振幅でカーブないし蛇行する。
したがって、このローラカッタは、刃部を加工するためにコストアップとならないようにすることができる。そして、大きな振幅の刃部の頂部は、湾曲部の幅が広くなって、コンクリート部を粉砕しにくくなったり、鉄筋を切断しにくくなったりするところ、小さな振幅の刃部は、頂部の幅を全長に亘ってほぼ一定に狭くすることで、的確にコンクリート部を粉砕し、鉄筋を切断することができる。
また、前記本発明に係る鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタにおいて、前記刃部は、振幅1に対して、波長38ないし40の割合で形成されていることが好ましい。
この鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタによれば、刃部は、非常に大きな曲率半径でカーブし又は蛇行する。
そして、本発明に係る鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッドは、前記本発明に係るいずれかのローラカッタと、周方向に回転する基盤と、自転軸を径方向に向けて前記ローラカッタを前記基盤に自転自在に固定するブラケットとを備えていることを特徴としている。
この鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッドによれば、ローラカッタが自転軸を径方向に向けてブラケットによって基盤に固定され、基盤がローラカッタをコンクリート部の端面に押し付けるようにして回転することで、ローラカッタがコンクリート部を破砕し、鉄筋を切断する。すなわち、ローラカッタは、コンクリート部の端面に押し付けられて基盤が回転することにより、コンクリート部の端面から反力を受け、この反力によって自転しつつ公転する。そして、ローラカッタは、前記のように、コンクリート部を破砕し、他方の力が隣り合っている一対の刃部によって押し切るようにして切断する。
また、前記本発明に係る鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッドにおいて、刃部の形状の異なるローラカッタが前記基盤に固定されていることが好ましい。
この鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッドによれば、複数のローラカッタが基盤に固定され、その刃部の形状を異ならせたことにより、コンクリート部を特定の部位に偏ることなく破砕し、異なる向きに折り曲げられた鉄筋を切断することができる。
また、前記本発明に係る鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッドにおいて、前記基盤の中央部分にも前記本発明にかかるいずれかのローラカッタが備えられていることが好ましい。
この鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッドによれば、コンクリート部内にコンクリートを充填して鉄筋コンクリート管を破砕する場合において、充填されたコンクリートを本発明に係るローラカッタによって破砕することができる。なお、コンクリート部内にコンクリートを充填することにより、破砕されたコンクリート部や切断された鉄筋がコンクリート部内の奥側(鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッドの進行方向)に押し込まれることなく、カッタヘッドの後方へ排出することができる。
本発明によれば、弓状にカーブし又は波状に蛇行した刃部を有するローラカッタが提供されることにより、また、このローラカッタを備えた鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッドが提供されることにより、鉄筋コンクリート管のコンクリート部を破砕するだけでなく、鉄筋も確実に切断して、既設管を更新することができる。
本発明に係る鉄筋コンクリート破砕用のカッタヘッドの一実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B線断面図、(c)は(a)のC−C線断面図である。 本発明に係る(第1)ローラカッタの一実施形態を示す概略斜視図である。 本発明に係る(第1)ローラカッタの一実施形態を示し、(a)は右側面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。 本発明に係る(第2)ローラカッタの一実施形態を示す概略斜視図である。 本発明に係る(第2)ローラカッタの一実施形態を示し、(a)は右側面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。 (a)(b)は本発明に係るローラカッタの異なる実施形態の刃部を示す正面図、(c)は不適切な刃部の形状を示す正面図である。 本発明に係る鉄筋コンクリート破砕用のカッタヘッドに備えられた基盤の一実施形態を示す背面図である。 本発明に係る鉄筋コンクリート破砕用のカッタヘッドに備えられた(第1)ローラカッタ固定用のブラケットを示す正面図である。 本発明に係る鉄筋コンクリート破砕用のカッタヘッドに備えられた(第2)ローラカッタ固定用のブラケットを示す正面図である。 (a)は従来のカッタヘッドを示す正面図、(b)はこのカッタヘッドによってコンクリート管を粉砕する状態を示す概略図である。
本発明に係る鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタ(以下、「ローラカッタ」という。)及び鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッド(以下、「カッタヘッド」という。)の一実施形態について図1ないし図9を参照しながら説明する。このローラカッタ及びカッタヘッドは、背景技術で説明したように、例えば、ヒューム管のような鉄筋コンクリート管200(図10参照。以下、符号を付さず。)を更新する際に、鉄筋コンクリート管の端面を破砕するために使用する。
この実施形態におけるカッタヘッドは、図1に示すように、2種類合計4個のローラカッタ10,20をブラケット30,40によって基盤50に自転自在に固定した構成とされている。基盤50は、図示しないシールド推進機の先頭部に取り付けられる。
シールド推進機は、円筒状のシールド本体の中心軸に円筒状ケーシングを配置し、この円筒状ケーシングの先端に前記基盤50を固定し、円筒状ケーシング内にオーガスクリューと給水ホースを配置し、そして、円筒状ケーシングとオーガスクリューとが駆動原によって逆向きに回転するように構成されている。
そして、2個のローラカッタ(以下、「第1ローラカッタ」という。)10が、180°の間隔でブラケット30によって基盤50の周縁部付近に固定されている。ただし、各第1ローラカッタ10の端部が基盤50の外周縁からわずかに食み出している。
この第1ローラカッタ10は、図2及び図3に示すように、軸穴11(図8参照)を形成した截頭円錐状の本体部12の外周面に、中心軸10cに沿う刃部13が径方向に多数突設され、この刃部13が周方向(図3(a)において上下方向)に湾曲する波状に蛇行していることを特徴としている。また、刃部13は、拡径部側の端部で面取りされ、図1(b)に示すように、この端部が突出しないようにされている。
また、2個の第1ローラカッタ10を結ぶ直径と交差する方向に2個のローラカッタ(以下、「第2ローラカッタ」という。)20がブラケット40によって固定されている。一方の第2ローラカッタ20は、基盤50のほぼ中心に固定され、他方の第2ローラカッタ20は、基盤50の中心と外周縁との中間に固定されている。
そして、第2ローラカッタ20は、図4及び図5に示すように、軸穴21(図9参照)を形成した円柱状の本体部22の外周面に、中心軸20cと平行に沿う刃部23が径方向に多数突設され、この刃部23が周方向(図3(a)において上下方向)に波状に蛇行していることを特徴としている。
また、第1,第2いずれのローラカッタ10,20の刃部13,23も、下向きに凸の湾曲部13a,23aと上向きに凸の湾曲部13a,23aを境にして正面視で「\」と「/」との二方向に形成されている。湾曲部13a,23aは、円弧状に形成されていることが好ましいが、破砕しやすいようにく字状に折れ曲がっていてもよい。
そして、刃部13,23は、側面形状がほぼΛ字状に形成され、細い幅の頂部13b,23bから傾斜した一対の斜面13c,23cを有している。また、刃部13,23は、図6(a)(b)に示すように、各斜面13c,23cと本体部12,22の外周面との各境界線の各端点を直線状に結ぶ2本の平行な仮想線L,Lの間で頂部13b,23bが蛇行するように、中心軸10c,20cに対して緩い角度で設けられる。
図6(a)(b)の刃部13,23は、振幅1に対して、波長38ないし40の割合で形成されている。比較のために示した図6(c)の刃部3は、頂部3bが平行な仮想線L,Lから出るほどに大きく蛇行、換言すれば、非常に小さな曲率半径で蛇行している。この刃部3は、湾曲部3aの部分の頂部3bが厚くなってコンクリート部や鉄筋を破砕しにくくなるだけでなく、製造しにくいことからコストアップの一因となるため、不適格な形態といえる。
一方、図6(a)(b)に示した刃部13,23は、頂部13b,23bが全長に亘って狭く形成され、コンクリート部や鉄筋を破砕しやすくなっている。なお、図6(a)の刃部13,23は、両端部が刃部の中心線Cからずれているタイプであり、図6(b)の刃部13,23は、両端部が刃部の中心線Cと一致しているタイプである。
そして、第1ローラカッタ10の軸穴11には、図8に示すようなシャフト14が貫通し、このシャフト14の両端部がブラケット30に保持される。シャフト14は、第1ローラカッタ10の軸穴11内に嵌め込まれる中間部14aと、この中間部14aの一端(基盤50の中心側)面中心から突出した角軸部14bと、中間部14aの他端(基盤50の周縁側)面であって基盤50側に偏心した位置から突出した角軸部14cとを一体に成形した構成とされている。
そして、第1ローラカッタ10は、本体部12が截頭円錐状であるから、基盤50に対して傾斜した姿勢とされ、刃部13が鉄筋コンクリート管の端面に全長に亘って接触するように、ブラケット30がシャフト14の各角軸部14b,14cを保持する。そのため、ブラケット30は、2本の軸受部31から構成され、各軸受部31の先端側が第1ローラカッタ10の中心線を傾斜させるように傾斜している。このブラケット30の先端側部分は、シャフト14の各角軸部14b,14cを押さえる固定具32によって固定される。なお、固定具32は、ボルト33によって軸受部31に固定される。
また、第2ローラカッタ20の軸穴21には、図9に示すようなシャフト24が貫通し、このシャフト24の両端部がブラケット40に保持される。シャフト24は、第2ローラカッタ20の軸穴21内に嵌め込まれる中間部24aと、この中間部24aの各端面中心から突出した角軸部24b,24cとを一体に形成した構成とされている。
そして、第2ローラカッタ20は、本体部22が円柱状であるから、基盤50に対して平行な姿勢とされ、刃部13が鉄筋コンクリート管の端面に全長に亘って接触するように、ブラケット40がシャフト24の各角軸部24b,24cを保持する。すなわち、ブラケット40は、2本の軸受部41から構成され、各角軸部24b,24cが基盤50に対して垂直に突設され、先端側部分がシャフト24の各端部を押さえる固定具42によって固定される。なお、固定具42は、ボルト43によって軸受部41に固定される。
そして、いずれのシャフト14,24の中間部14a,24aと第1,第2ローラカッタ10,20の軸穴11,21との間には、ローラベアリング15,25が並列され、このローラベアリング15,25の間にボールベアリング16,26が介在し、ローラベアリング15,25の外側にはOリング17,27が嵌められている。また、シャフト14,24の中間部14a,24aには、ボールベアリング16,26のボールを入れる小孔14d,24dが形成され、この小孔14d,24dは、ボールピン18,28によって塞がれている。
そして、基盤50には、図7に示すように、第1,第2ローラカッタ10,20の位置に対応して窓穴部50aが設けられ、鉄筋コンクリート管の破砕されたコンクリート部、充填コンクリートや切断された鉄筋(以下、これらを総称して「ズリ」という。)をこの窓穴部50aから後方へ排出するようにされている。また、基盤50には、図示しないが、第1,第2ローラカッタ10,20に付着したズリを落とすための配管が取り付けられている。
そして、基盤50の外周は、図1に示すように、筒状の外周カバー51によって囲まれ、外周カバー51の先端側がヘッドカバー52によって塞がれる。ヘッドカバー52には、当然、第1,第2ローラカッタ10,20を突出させる窓穴部52aが設けられている。
ここで、ローラカッタ及びカッタヘッドを使用して既設の円筒状の鉄筋コンクリート管(既設管)を端面から破砕する方法について説明する。
既設管の破砕に先立って、既設管の中空部内にコンクリートが充填される。この充填されたコンクリート(以下、「充填コンクリート」という。)によって、ズリが既設管の奥側(カッタヘッドが進行する先側)に押し込まれないようにすることができる。
このような既設管のコンクリート部の円環状の端面に、第1ローラカッタ10を押し付け、中心側の第2ローラカッタ20を充填コンクリートに押し付け、偏心した位置の第2ローラカッタ20を既設管の円環状の端面の内側と充填したコンクリートに跨って押し付ける。そして、基盤50が一方向に回転すると、第1,第2ローラカッタ10,20は、自転しながら公転する。
すると、主として第1ローラカッタ10の刃部13が既設管の端面を破砕し、第2ローラカッタ20の刃部23が充填コンクリートを破砕する。また、偏心した第2ローラカッタ20の刃部23が既設管の端面の内側と充填コンクリートの外周部とを破砕する。
第1ローラカッタ10の刃部13の頂部13bが既設管の端面に食い込みながら自転及び公転することで、コンクリートを粉砕し、そして、横鉄筋を切断する。すなわち、隣り合っている刃部13がコンクリート部の端面を破砕することで露出した横鉄筋、周方向や径方向に折り曲げられた縦鉄筋を次々と押さえ付けることで、横鉄筋及び縦鉄筋が切断される。すなわち、刃部13は波状に蛇行し、正面視で「\」と「/」との二方向に向けられているため、径方向に折れ曲がった縦鉄筋も押さえつけることで切断することができ。
また、第2ローラカッタ20が充填コンクリート及び既設管の内側の部分を破砕する。このようにして、破砕されたズリは、基盤50に設けられた窓穴部50aから後方へ排出される。そして、第1,第2ローラカッタ10,20の刃部13,23と刃部13,23との間にズリが付着しても、このズリは、配管から噴出される水によって流し落とされる。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定することなく、種々変更することができる。例えば、第1ローラカッタ10は、異なる形状の刃部13を有するものを組み合わせることで、コンクリート部を斑なく粉砕し、鉄筋をより的確に切断するようにすることができる。例えば、刃部13は、図6(a)(b)に示したようなことなる形態のタイプを組み合わせてもよいし、一方のみに凸の湾曲部13a,23aを有する弓状にカーブした形状のタイプと組み合わせてもよい。
また、第2ローラカッタ20は、鉄筋を切断しないため、カーブしたり蛇行したりしていない直線状の刃部23を設けたものとしてもよいし、充填コンクリートを粉砕しない場合など使用状況に合わせて備えなくてもよい。
また、第2ローラカッタ20は、第1ローラカッタ10と同軸に配置してもよいし、特にこの場合は、ブラケット30,40を共用してもよい。さらに、第1のローラカッタ10を45°の間隔で4個配置したり、120°の間隔で3個配置したりするなど、角度と個数は、前記実施の形態に限定しない。また、第2ローラカッタ20も前記実施の形態の配置に加え、隣り合っている第1ローラカッタ20(2個だけでなく、3個以上の場合を含む。)の間にも配置してよい。
10,20………ローラカッタ
10c,20c…中心軸
12,22………本体部
13,23………刃部
13a,23a…湾曲部
13b,23b…頂部
13c,23c…斜面
30,40………ブラケット
50………………基盤
L…………………仮想線

Claims (6)

  1. 円筒状のコンクリート部内に環状の横鉄筋と直線状の縦鉄筋とが埋め込まれている鉄筋コンクリート管の端面に押し付けられながら自転しつつ公転するローラカッタであって、
    自転軸を中心軸とする截頭円錐状又は円柱状の本体部の外周面に、中心軸に沿う方向の刃部が径方向に多数突設され、該刃部が周方向に湾曲する弓状にカーブし又は波状に蛇行していることを特徴とする鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタ。
  2. 前記刃部は、側面形状がΛ字状に頂部から傾斜した一対の斜面を有し、各斜面と本体部の外周面との各境界線の各端点を直線状に結ぶ2本の平行な仮想線の間で頂部がカーブないし蛇行するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタ。
  3. 前記刃部は、振幅1に対して、波長38ないし40の割合で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載のローラカッタと、周方向に回転する基盤と、自転軸を径方向に向けて前記ローラカッタを前記基盤に自転自在に固定するブラケットとを備えていることを特徴とする鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッド。
  5. 刃部の形状の異なるローラカッタが前記基盤に固定されていることを特徴とする請求項4に記載の鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッド。
  6. 前記基盤の中央部分にも請求項1ないし3のいずれか一項に記載のローラカッタが備えられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の鉄筋コンクリート管破砕用のカッタヘッド。
JP2011176661A 2011-08-12 2011-08-12 鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタ及びカッタヘッド Expired - Fee Related JP5396443B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011176661A JP5396443B2 (ja) 2011-08-12 2011-08-12 鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタ及びカッタヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011176661A JP5396443B2 (ja) 2011-08-12 2011-08-12 鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタ及びカッタヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013040461A true JP2013040461A (ja) 2013-02-28
JP5396443B2 JP5396443B2 (ja) 2014-01-22

Family

ID=47889082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011176661A Expired - Fee Related JP5396443B2 (ja) 2011-08-12 2011-08-12 鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタ及びカッタヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5396443B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113605909A (zh) * 2021-07-30 2021-11-05 西南交通大学 一种新型tbm滚刀刀圈
KR102349163B1 (ko) * 2021-05-28 2022-01-11 주식회사 송현이엔씨 기설관의 리빌드 시스템 및 이를 이용한 신설관 리빌드공법

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1037676A (ja) * 1996-07-22 1998-02-10 Komatsu Ltd トンネル掘進機のカッタヘッドおよび既設構造物の破砕方法
JPH11229744A (ja) * 1998-02-16 1999-08-24 Toshiba Tungaloy Co Ltd 掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタ
JP2006028870A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Komatsu Ltd カッタヘッドおよびローラカッタおよび改築推進工法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1037676A (ja) * 1996-07-22 1998-02-10 Komatsu Ltd トンネル掘進機のカッタヘッドおよび既設構造物の破砕方法
JPH11229744A (ja) * 1998-02-16 1999-08-24 Toshiba Tungaloy Co Ltd 掘削用のカッタリング及び掘削用のディスクカッタ
JP2006028870A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Komatsu Ltd カッタヘッドおよびローラカッタおよび改築推進工法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102349163B1 (ko) * 2021-05-28 2022-01-11 주식회사 송현이엔씨 기설관의 리빌드 시스템 및 이를 이용한 신설관 리빌드공법
CN113605909A (zh) * 2021-07-30 2021-11-05 西南交通大学 一种新型tbm滚刀刀圈

Also Published As

Publication number Publication date
JP5396443B2 (ja) 2014-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5396443B2 (ja) 鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタ及びカッタヘッド
JPH02144412A (ja) 溝壁カッター
CN102883816A (zh) 碎纸机用滚刀及碎纸机
KR101618968B1 (ko) 커터를 이용한 굴착기
JP2013047444A (ja) シールド掘進機とこれを用いた管路構築工法
US20190022715A1 (en) Cleaning device for cleaning of pipes
JP2006028870A (ja) カッタヘッドおよびローラカッタおよび改築推進工法
CA2588927A1 (en) Rotary cutting machine with replaceable cutting teeth
JP2004044244A (ja) 地中掘削機のローラカッタ、螺旋形ローラカッタおよびそれを装着したカッタヘッド
JP2584994Y2 (ja) 鉄筋コンクリート製埋設管の掘削破砕用カッターヘッド
JPH1037680A (ja) 螺旋形刃部を有する螺旋形ローラカッタおよびトンネル掘進機のカッタヘッド
JP5518694B2 (ja) 既設埋設管破砕用カッターヘッド
JP4181571B2 (ja) カッタヘッド
JP2007075755A (ja) 粉砕機
JP2005188263A (ja) 掘削土搬送用スクリュウコンベア
JP4397120B2 (ja) 破砕装置
GB2029872A (en) Winning machine for mining
JPH1037676A (ja) トンネル掘進機のカッタヘッドおよび既設構造物の破砕方法
US3008698A (en) Rotary boring head having disk breaker means
JP6970710B2 (ja) エンドミル
JP2007255048A (ja) カッタヘッド
JP4162445B2 (ja) シールド掘進機
JP5795886B2 (ja) ローラカッタ及びシールド型地山掘削機
JPS6259796A (ja) 螺旋掘進形シ−ルド工法
JP5582851B2 (ja) 地盤掘削混合装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130523

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20130801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5396443

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees