JP2013040264A - タイヤ用ゴム組成物及びその製造方法、並びに空気入りタイヤ - Google Patents

タイヤ用ゴム組成物及びその製造方法、並びに空気入りタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】低燃費性及びゴム強度を両立できるタイヤ用ゴム組成物及びその製造方法、並びに該ゴム組成物を用いた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】リン含有量が200ppm以下の改質天然ゴム及びイソプレンゴムを含むゴム成分とカーボンブラック及び/又は白色充填剤とを含み、前記ゴム成分100質量%中の前記改質天然ゴムの含有量が5質量%以上であり、前記イソプレンゴムの含有量が5質量%以上であるタイヤ用ゴム組成物に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、タイヤ用ゴム組成物及びその製造方法、並びに該ゴム組成物を用いた空気入りタイヤに関する。
従来から、タイヤの転がり抵抗を低減して発熱を抑えることにより、車両を低燃費化することが行われているが、近年、低燃費化に対する要請はますます強くなっている。
タイヤに用いられているゴム組成物の低発熱化を図る方法として、低補強性の充填剤を用いる方法、充填剤量を低減する方法などが知られているが、これらの方法では、ゴム組成物の補強性が低下し、破壊性能(ゴム強度)が低下してしまう。このように、低燃費性及びゴム強度を両立することは困難であった。
一方、タイヤには、天然ゴムが広く使用されているが、天然ゴムは他の合成ゴムに比べてムーニー粘度が高く加工性が悪いため、通常しゃっ解剤を添加して素練りを行い、ムーニー粘度を低下させてから使用される。そのため、天然ゴムを使用する場合、生産性が低下する。また素練りにより天然ゴムの分子鎖が切断されるため、本来有する高分子量ポリマーの特性(低燃費性、ゴム強度など)が失われるという問題もある。
天然ゴムの加工性を改善する方法として、特許文献1、2には天然ゴムラテックスにタンパク分解酵素と界面活性剤を加えて熟成する方法が、特許文献3では溶剤で膨潤した固形天然ゴムを水酸化アルカリに浸漬する方法が、特許文献4では天然ゴムラテックスにリン酸塩を添加してリン酸マグネシウムを除去する方法が、特許文献5には天然ゴムラテックスに界面活性剤を加えて洗浄処理する方法がそれぞれ開示されている。しかしながら、低燃費性及びゴム強度を両立するという点について未だ改善の余地がある。
特開平08−12814号公報 特開2005−82622号公報 特開平11−12306号公報 特開2004−250546号公報 特許第3294901号公報
本発明は、前記課題を解決し、低燃費性及びゴム強度を両立できるタイヤ用ゴム組成物及びその製造方法、並びに該ゴム組成物を用いた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、リン含有量が200ppm以下の改質天然ゴム及びイソプレンゴムを含むゴム成分とカーボンブラック及び/又は白色充填剤とを含み、前記ゴム成分100質量%中の前記改質天然ゴムの含有量が5質量%以上であり、前記イソプレンゴムの含有量が5質量%以上であるタイヤ用ゴム組成物に関する。
前記改質天然ゴムの窒素含有量が0.3質量%以下、トルエン不溶分として測定されるゲル含有率が20質量%以下であることが好ましい。前記改質天然ゴムは、天然ゴムラテックスをケン化処理して得られたものであることが好ましい。
前記改質天然ゴムは、天然ゴムラテックスをケン化処理し、ケン化天然ゴムラテックスを調製する工程(A)、前記ケン化天然ゴムラテックスを凝集させて得られた凝集ゴムをアルカリ処理する工程(B)、及びゴム中に含まれるリン含有量が200ppm以下になるまで洗浄する工程(C)を行って得られるものであることが好ましい。
前記白色充填剤がシリカであることが好ましい。
本発明はまた、前記改質天然ゴムを素練りする工程を含まない前記ゴム組成物の製造方法に関する。
本発明はまた、前記ゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤに関する。
本発明は、リン含有量が200ppm以下の改質天然ゴム及びイソプレンゴムを含むゴム成分とカーボンブラック及び/又は白色充填剤とを含み、改質天然ゴムの含有量及びイソプレンゴムの含有量がそれぞれ所定量であるタイヤ用ゴム組成物、及びその製造方法であるので、低燃費性及びゴム強度に優れた空気入りタイヤを提供できる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、リン含有量が200ppm以下の改質天然ゴム及びイソプレンゴムを含むゴム成分とカーボンブラック及び/又は白色充填剤とを含む。
天然ゴム(NR)中に含まれるリン脂質を低減、除去した改質天然ゴムとイソプレンゴム(IR)を併用することにより、低発熱性を相乗的に改善できるため、補強用充填剤の含有量を減じることなく、低燃費性を充分に改善できる。また、同時にゴム強度も相乗的に高められるので、両性能を顕著に改善できる。
また、改質天然ゴムは合成時にNR中の劣化防止成分も除去され、ゴムの劣化が速くなり、結果として耐摩耗性などの性能に劣ってしまう場合があるが、本発明では上記成分を使用するため、耐摩耗性、耐劣化性能も良好に得られる。
更に、改質天然ゴムを配合した未加硫ゴム組成物は加工性に優れているため、特段素練り工程を行わなくても充分な混練りが可能である。そのため、素練りに伴う天然ゴムの特性の低下も抑制でき、上記性能を効果的に高められる。
上記改質天然ゴムは、リン含有量が200ppm以下である。200ppmを超えると、tanδが上昇して低燃費性が悪化したり、ゴム強度、加工性が悪化する傾向がある。該リン含有量は、150ppm以下が好ましく、100ppm以下がより好ましく、80ppm以下が更に好ましい。ここで、リン含有量は、たとえばICP発光分析など、従来の方法で測定できる。リンは、リン脂質(リン化合物)に由来するものである。
改質天然ゴムにおいて、窒素含有量は0.3質量%以下が好ましく、0.15質量%以下がより好ましく、0.1質量%以下が更に好ましい。窒素含有量が0.3質量%を超えると、貯蔵中にムーニー粘度が上昇して加工性が悪化したり、低燃費性が悪化する傾向がある。窒素含有量は、例えばケルダール法など、従来の方法で測定できる。窒素は、蛋白質に由来するものである。
改質天然ゴム中のゲル含有率は、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下が更に好ましい。20質量%を超えると、加工性が悪化したり、低燃費性、ゴム強度が悪化する傾向がある。ゲル含有率とは、非極性溶媒であるトルエンに対する不溶分として測定した値を意味し、以下においては単に「ゲル含有率」又は「ゲル分」と称することがある。ゲル分の含有率の測定方法は次のとおりである。まず、天然ゴム試料を脱水トルエンに浸し、暗所に遮光して1週間放置後、トルエン溶液を1.3×10rpmで30分間遠心分離して、不溶のゲル分とトルエン可溶分とを分離する。不溶のゲル分にメタノールを加えて固形化した後、乾燥し、ゲル分の質量と試料の元の質量との比からゲル含有率が求められる。
改質天然ゴムは、実質的にリン脂質が存在しないことが好ましい。「実質的にリン脂質が存在しない」とは、天然ゴム試料をクロロホルムで抽出し、抽出物の31P−NMR測定において、−3ppm〜1ppmにリン脂質によるピークが存在しない状態を表す。−3ppm〜1ppmに存在するリンのピークとは、リン脂質におけるリンのリン酸エステル構造に由来するピークである。
改質天然ゴムは、例えば、特開2010−138359号公報に記載の製法などで得られるが、なかでも、天然ゴムラテックスをケン化処理し、ケン化天然ゴムラテックスを調製する工程(A)、該ケン化天然ゴムラテックスを凝集させて得られた凝集ゴムをアルカリ処理する工程(B)、及びゴム中に含まれるリン含有量が200ppm以下になるまで洗浄する工程(C)を含む製造方法で調製されるものが好ましい。該製法により、リン含有量、窒素含有量などを効果的に減量できる。また、該製法により得られる改質天然ゴムを使用することで、低燃費性、ゴム強度を顕著に改善でき、これらの性能が高い次元で得られる。また、酸で凝集させた際、残存する酸をアルカリ処理で中和できるので、酸によるゴムの劣化を抑制できる。
上記製造方法において、ケン化処理は、天然ゴムラテックスに、アルカリと、必要に応じて界面活性剤を添加して所定温度で一定時間、静置することにより行うことができる。なお、必要に応じて撹拌などを行っても良い。上記製造方法によれば、天然ゴムのリン含有量、窒素含有量を抑えることができる。
天然ゴムラテックスとしては、生ラテックス、精製ラテックス、ハイアンモニアラテックスなどの従来公知のものを使用できる。ケン化処理に用いるアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、アミン化合物などが挙げられ、特に水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。界面活性剤としては、公知の陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤が使用可能であり、なかでも、陰イオン性界面活性剤が好ましく、スルホン酸系の陰イオン性界面活性剤がより好ましい。
ケン化処理において、アルカリの添加量は適宜設定すればよいが、天然ゴムラテックスの固形分100質量部に対して、好ましくは0.1〜12質量部である。また、界面活性剤の添加量は、天然ゴムラテックスの固形分100質量部に対して、好ましくは0.01〜6.0質量部である。なお、ケン化処理の温度及び時間も適宜設定すればよく、通常は20〜70℃で1〜72時間程度である。
ケン化反応終了後、反応により得られたケン化天然ゴムラテックスを凝集させて得られた凝集ゴムを、必要に応じて破砕し、次いで、得られた凝集ゴムや破砕ゴムとアルカリを接触させてアルカリ処理を行う。アルカリ処理により、ゴム中の窒素含有量などを効率的に低減でき、本発明の効果が一層発揮される。凝集方法としては、例えば、ギ酸などの酸を添加する方法が挙げられる。アルカリ処理方法としては、ゴムとアルカリを接触させる方法であれば特に限定されず、例えば、凝集ゴムや破砕ゴムをアルカリに浸漬する方法などが挙げられる。アルカリ処理に使用できるアルカリとしては、例えば、上記ケン化処理におけるアルカリの他に、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、アンモニア水などが挙げられる。なかでも、本発明の効果に優れるという点から、炭酸ナトリウムが好ましい。
上記浸漬にてアルカリ処理する場合、好ましくは0.1〜5質量%、より好ましくは0.2〜3質量%の濃度のアルカリ水溶液にゴム(破砕ゴム)を浸漬することにより、処理できる。これにより、ゴム中の窒素含有量などを一層低減できる。
上記浸漬によりアルカリ処理する場合、アルカリ処理の温度は、適宜設定できるが、通常は20〜70℃が好ましい。また、アルカリ処理の時間は、処理温度にもよるが、十分な処理と生産性を併せ考慮すると1〜20時間が好ましく、2〜12時間がより好ましい。
アルカリ処理後、洗浄処理を行うことにより、リン含有量を低減できる。洗浄処理としては、例えば、ゴム分を水で希釈して洗浄後、遠心分離処理する方法、静置してゴムを浮かせ、水相のみを排出して、ゴム分を取り出す方法が挙げられる。遠心分離する際は、まず天然ゴムラテックスのゴム分が5〜40質量%、好ましくは10〜30質量%となるように水で希釈する。次いで、5000〜10000rpmで1〜60分間遠心分離すればよく、所望のリン含有量になるまで洗浄を繰り返せばよい。また、静置してゴムを浮かせる場合も水の添加、撹拌を繰り返して、所望のリン含有量になるまで洗浄すればよい。洗浄処理終了後、乾燥することにより、本発明における改質天然ゴムが得られる。
本発明のゴム組成物に含まれるゴム成分100質量%中の改質天然ゴムの含有量は、5質量%以上、好ましくは15質量%以上、より好ましくは25質量%以上である。5質量%未満では、低燃費性、ゴム強度を充分に改善できないおそれがある。該含有量は、好ましくは95質量%以下、より好ましくは85質量%以下、更に好ましくは75質量%以下である。95質量%を超えると、相対的にイソプレンゴム量が少なくなり、本発明の効果が充分に得られないおそれがある。
IRは特に限定されず、従来公知のものを適宜使用でき、例えば、シス−1,4−結合含量が90%以上、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が65〜82のものを使用できる。
本発明のゴム組成物において、ゴム成分100質量%中のIRの含有量は、5質量%以上、好ましくは15質量%以上、より好ましくは25質量%以上である。5質量%未満であると、低燃費性を充分に改善できないおそれがある。該含有量は、好ましくは95質量%以下、より好ましくは85質量%以下、更に好ましくは75質量%以下である。95質量%を超えると、相対的に改質天然ゴム量が少なくなり、本発明の効果が充分に得られないおそれがあるうえ、ゴム強度が低下してしまうおそれがある。
ゴム成分100質量%中の改質天然ゴム及びIRの合計含有量は、低燃費性及びゴム強度を充分に改善できる点から、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、更に好ましくは100質量%である。
改質天然ゴム及びIR以外に、本発明に使用できるゴム成分としては、例えば、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)などのジエン系ゴムが挙げられる。
カーボンブラックとしては、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAFなどが挙げられるが、特に限定されない。カーボンブラックを配合することにより、補強効果が得られ、良好なゴム強度が得られる。
カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(NSA)は10m/g以上が好ましく、30m/g以上がより好ましい。10m/g未満では、充分な補強効果が得られず、充分なゴム強度が得られないおそれがある。また、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は300m/g以下が好ましく、150m/g以下がより好ましく、60m/g以下が更に好ましい。300m/gを超えると、良好に分散させるのが難しくなり、充分な低燃費性が得られない傾向がある。
なお、カーボンブラックのNSAは、JIS K6217−2:2001によって求められる。
白色充填剤としては、ゴム工業で一般的に使用されているもの、たとえば、シリカ、炭酸カルシウム、セリサイトなどの雲母、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、クレー、タルク、アルミナ、酸化チタンなどを使用することができる。なかでも、優れた低燃費性及びゴム強度が得られるという点から、シリカが好ましい。
シリカとしては特に限定されず、例えば、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)などが挙げられるが、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。
シリカのチッ素吸着比表面積(NSA)は、50m/g以上が好ましく、160m/g以上がより好ましい。50m/g未満では、補強効果が小さく、充分なゴム強度が得られないおそれがある。また、シリカのNSAは、300m/g以下が好ましく、190m/g以下がより好ましい。300m/gを超えると、分散性が低下し、発熱性が増大する傾向がある。
なお、シリカのチッ素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
本発明では、シリカとともに、シランカップリング剤を使用することが好ましい。
シランカップリング剤としては特に限定されず、従来からタイヤ分野において汎用されているものを使用でき、例えば、スルフィド系、メルカプト系、ビニル系、アミノ系、グリシドキシ系、ニトロ系、クロロ系シランカップリング剤などが挙げられる。なかでも、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ジスルフィドなどのスルフィド系を好適に使用できる。
シランカップリング剤の含有量は、シリカ100質量部に対して2質量部以上が好ましく、4質量部以上がより好ましい。2質量部未満では、シリカ配合による低燃費性改善効果が充分に得られないおそれがある。該含有量は、16質量部以下が好ましく、12質量部以下がより好ましい。16質量部を超えると、シリカ配合による低燃費性及びゴム強度の改善効果が充分に得られない傾向がある。
カーボンブラック及び白色充填剤の合計含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは10質量部以上、より好ましくは30質量部以上、更に好ましくは40質量部以上である。10質量部未満では、充分なゴム強度が得られないおそれがある。該合計含有量は、好ましくは150質量部以下、より好ましくは100質量部以下、更に好ましくは60質量部以下である。150質量部を超えると、加工性が悪化したり、充分な低燃費性が得られないおそれがある。
カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは10質量部以上、より好ましくは30質量部以上である。10質量部未満では、充分なゴム強度が得られないおそれがある。該含有量は、好ましくは150質量部以下、より好ましくは60質量部以下である。150質量部を超えると、充分な低燃費性が得られないおそれがある。
白色充填剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは25質量部以上である。該含有量は、好ましくは100質量部以下、より好ましくは45質量部以下である。上記範囲内であると、低燃費性、ゴム強度が良好に得られる。
シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは25質量部以上である。5質量部未満では、シリカ配合による低燃費性改善効果が充分に得られないおそれがある。該含有量は、好ましくは100質量部以下、より好ましくは45質量部以下である。100質量部を超えると、加工性が低下する傾向がある。
本発明のゴム組成物をトラック・バス用タイヤに適用する場合、オイル含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは3質量部以下、より好ましくは1質量部以下であり、オイルを含まなくてもよい。これにより、充分なゴム強度が得られ、本発明の効果を良好に得られる。
本発明のゴム組成物には、前記成分以外にも、ゴム組成物の製造に一般に使用される配合剤、例えば、酸化亜鉛、ステアリン酸、各種老化防止剤、硫黄などの加硫剤、加硫促進剤などを適宜配合できる。
本発明のゴム組成物は、一般的な方法で製造できる。すなわち、バンバリーミキサーやニーダー、オープンロールなどで前記各成分を混練りし、その後加硫する方法などにより製造できる。ここで、天然ゴムを含むゴム組成物を製造する場合、ゴム成分、充填剤などの各成分の混練り工程前に、通常、天然ゴムの素練り工程が行われる。本発明では、改質天然ゴムが使用されているため、該素練り工程を行わなくても良好に混練り工程を実施でき、所望のゴム組成物を作製できる。
本発明のゴム組成物は、トレッド(キャップトレッド、ベーストレッド)、サイドウォールなどのタイヤ部材に好適に使用できる。
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法によって製造できる。すなわち、必要に応じて各種添加剤を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤの各部材の形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成した後、加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造できる。
本発明の空気入りタイヤは、乗用車、トラック・バスなどに好適に使用でき、特にトラック・バスに好適である。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下に、実施例で用いた各種薬品について説明する。
天然ゴムラテックス:Muhibbah Lateks社から入手したフィールドラテックスを使用
界面活性剤:花王(株)製のEmal−E27C(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム)
NaOH:和光純薬工業(株)製のNaOH
ケン化天然ゴムA:下記製造例1
ケン化天然ゴムB:下記製造例2
TSR:天然ゴムTSR
IR:日本ゼオン(株)製のニッポールIR2200
カーボンブラック:三菱化学(株)製のダイアブラック(NSA:50m/g)
シリカ:EVONIK−DEGUSSA社製のULTRASIL VN3(NSA:175m/g)
シランカップリング剤:EVONIK−DEGUSSA社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸「椿」
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤(NS):大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤(DPG):大内新興化学工業(株)製のノクセラーD
(ケン化天然ゴムの作製)
製造例1
天然ゴムラテックスの固形分濃度(DRC)を30%(w/v)に調整した後、天然ゴムラテックス1000g(wet状態)に対し、10%Emal−E27C水溶液25gと40%NaOH水溶液50gを加え、室温で48時間ケン化反応を行い、ケン化天然ゴムラテックスを得た。このラテックスに水を添加してDRC15%(w/v)となるまで希釈した後、ゆっくり撹拌しながらギ酸を添加しpHを4.0に調整し、凝集させた。
凝集したゴムを粉砕し、それを1%炭酸ナトリウム水溶液に室温で5時間浸漬した後に引き上げ、水1000mlで洗浄を繰り返し、その後90℃で4時間乾燥して固形ゴム(ケン化天然ゴムA)を得た。
製造例2
40%NaOH水溶液の添加量を25gに変更した以外は製造例1と同様に、固形ゴム(ケン化天然ゴムB)を得た。
製造例1〜2により得られた固形ゴム(ケン化天然ゴムA、B)及びTSRについて以下に示す方法により、窒素含有量、リン含有量、ゲル含有率を測定した。結果を表1に示す。
(窒素含有量の測定)
窒素含有量は、CHN CORDER MT−5(ヤナコ分析工業社製)を用いて測定した。測定には、まずアンチピリンを標準物質として、窒素含有量を求めるための検量線を作製した。次いで、試料約10mgを秤量し、3回の測定結果から平均値を求めて、試料の窒素含有量とした。
(リン含有量の測定)
ICP発光分析装置(ICPS−8100、(株)島津製作所製)を使用して、試料のリン含有量を求めた。
また、リンの31P−NMR測定は、NMR分析装置(400MHz、AV400M、日本ブルカー社製)を使用し、80%リン酸水溶液のP原子の測定ピークを基準点(0ppm)として、クロロホルムにより生ゴムより抽出した成分を精製し、CDClに溶解して測定した。
(ゲル含有率の測定)
1mm×1mmに切断した生ゴムのサンプル70.00mgを計り取り、これに35mLのトルエンを加え1週間冷暗所に静置した。次いで、遠心分離に付してトルエンに不溶のゲル分を沈殿させ上澄みの可溶分を除去し、ゲル分のみをメタノールで固めた後、乾燥し質量を測定した。次の式によりゲル含有率(%)を求めた。
ゲル含有率(質量%)=[乾燥後の質量mg/最初のサンプル質量mg]×100
Figure 2013040264
表1に示すように、ケン化天然ゴムA、Bは、TSRに比べて、窒素含有量、リン含有量、ゲル含有率が低減していた。
また、31P−NMR測定において、ケン化天然ゴムA、Bは、−3ppm〜1ppmにリン脂質によるピークが存在しなかった。
<実施例及び比較例>
表2〜3に示す配合に従って、1.7Lバンバリーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の薬品を混練りした。次に、ロールを用いて、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加して練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を150℃で30分間プレス加硫して加硫物を得た。なお、TSRを使用した比較例3では、あらかじめ素練りを行った。
得られた未加硫ゴム組成物及び加硫物について下記の評価を行った。結果を表2〜3に示す。
(転がり抵抗)
粘弾性スペクトロメーターVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度70℃、初期歪み10%、動歪み2%、周波数10Hzの条件下で各配合(加硫物)の損失正接(tanδ)を測定し、比較例1、4の損失正接tanδを100として、下記計算式により指数表示した(転がり抵抗指数)。指数が大きいほど転がり抵抗特性が優れる。
(転がり抵抗指数)=(比較例1、4のtanδ)/(各配合のtanδ)×100
(ゴム強度)
得られた加硫ゴムシートを用いて、3号ダンベル型ゴム試験片を作製し、JIS K6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準じて引張試験をおこない、破断強度(TB)及び破断時伸び(EB)を測定し、その積(TB×EB)を算出した。下記計算式により、各配合(加硫物)のゴム強度(TB×EB)を指数表示した。なお、ゴム強度指数が大きいほど、ゴム強度に優れることを示す。
(ゴム強度指数)=(各配合のTB×EB)/(比較例1、4のTB×EB)×100
(ムーニー粘度)
得られた未加硫ゴム組成物について、JIS K6300に準拠したムーニー粘度の測定方法に従い、130℃で測定した。比較例1、4のムーニー粘度(ML1+4)を100とし、下記計算式により指数表示した(ムーニー粘度指数)。指数が大きいほどムーニー粘度が低く、加工性に優れる。
(ムーニー粘度指数)=(比較例1、4のML1+4)/(各配合のML1+4)×100
Figure 2013040264
Figure 2013040264
改質天然ゴム(ケン化天然ゴムA、B)とIRを用いた実施例では、低燃費性、ゴム強度が相乗的に改善された。一方、改質天然ゴムのみ、IRのみを用いた比較例では、これらの性能が劣っていた。TSRとIRを併用した比較例でも、これらの性能が劣っていた。
また、ケン化天然ゴムを用いた実施例は素練りしていないにもかかわらず、素練りしたTSRを用いた比較例に比べて加工性が優れていた(例えば、実施例1と比較例3)。

Claims (7)

  1. リン含有量が200ppm以下の改質天然ゴム及びイソプレンゴムを含むゴム成分とカーボンブラック及び/又は白色充填剤とを含み、
    前記ゴム成分100質量%中の前記改質天然ゴムの含有量が5質量%以上であり、前記イソプレンゴムの含有量が5質量%以上であるタイヤ用ゴム組成物。
  2. 前記改質天然ゴムの窒素含有量が0.3質量%以下、トルエン不溶分として測定されるゲル含有率が20質量%以下である請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. 前記改質天然ゴムは、天然ゴムラテックスをケン化処理して得られたものである請求項1又は2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. 前記改質天然ゴムは、天然ゴムラテックスをケン化処理し、ケン化天然ゴムラテックスを調製する工程(A)、前記ケン化天然ゴムラテックスを凝集させて得られた凝集ゴムをアルカリ処理する工程(B)、及びゴム中に含まれるリン含有量が200ppm以下になるまで洗浄する工程(C)を行って得られるものである請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  5. 前記白色充填剤がシリカである請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  6. 前記改質天然ゴムを素練りする工程を含まない請求項1〜5のいずれかに記載のゴム組成物の製造方法。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載のゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤ。
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