JP2013037210A - 空間光変調器及びその製造方法、並びに露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレクトロウェッティングを用いて、高い解像度が得られるとともに、各画素を通過する光の位相を制御可能な空間光変調器を提供する。
【解決手段】入射光を変調する空間光変調器28は、液体を収容可能な枠状の隔壁部33a及び可変電圧が印加される画素電極38を有する複数のセル部34と、複数のセル部34に収容可能に保持された互いに屈折率及び誘電率が異なる第1及び第2の液体Lqa,Lqbと、複数のセル部34で増減する液体Lqa,Lqbを貯蔵可能な貯蔵部31と、を備え、セル部34の画素電極38に印加される電圧によって、隔壁部33a内における液体Lqa,Lqbの厚さの比を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、入射する光を変調する空間光変調器、この空間光変調器の製造方法、その空間光変調器を用いる露光技術、及びこの露光技術を用いるデバイス製造技術に関する。
例えば半導体素子又は液晶表示素子等のデバイス(電子デバイス又はマイクロデバイス)を製造するためのリソグラフィ工程中で、所定のパターンを投影光学系を介してウエハ又はガラスプレート等の基板に形成するために一括露光型又は走査露光型の露光装置等が使用されている。これらの露光装置としては、複数種類のデバイス毎に、さらに基板の複数のレイヤ毎にそれぞれマスクを用意することによる製造コストの増大を抑制し、各デバイスを効率的に製造するために、マスクの代わりに、それぞれヒンジ機構によって傾斜角又は高さが可変の多数の微小ミラーのアレイを有する空間光変調器(spatial light modulators)を用いて、投影光学系の物体面に反射型の可変の明暗パターン又は位相パターンを生成するいわゆるマスクレス方式の露光装置が知られている。このようにヒンジ機構を用いて微小ミラーの傾斜角を調整する方式では、微小ミラーの駆動機構が複雑であり、さらに透過型の変調器の実現が困難である。
そこで、マスクレス露光用に使用可能な空間光変調器として、いわゆるエレクトロウェッティング(Electrowetting:電気毛管現象)を利用して、各画素(各光学要素)の光路上に透明な液体又は不透明な液体を移動することによって、各画素を明状態又は暗状態に設定可能な変調器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。エレクトロウェッティングとは、液体が接する面の電位の変化に伴うその液体の接触角及び/又はその液体に対する静電力の変化に応じて、その液体が移動する現象である(例えば、非特許文献1参照)。
特表2007−515802号公報
Frieder Mugele and Jean-Christophe Baret, "Electrowetting: from basics to applications," Journal of Physics: Condensed Matter, 17(2005)R705-R774(英国)
従来のエレクトロウェッティングを利用した空間光変調器は、各画素が電極のみで区分されているため、例えば一列の複数の画素を交互に明状態及び暗状態に正確に設定するのが困難であり、解像度を高めるのが困難であった。さらに、従来のエレクトロウェッティングを利用した空間光変調器は、各画素を通過する光の位相を制御することが困難であった。
本発明の態様は、このような事情に鑑み、エレクトロウェッティングを用いて、高い解像度が得られるとともに、各画素を通過する光の位相を制御可能な空間光変調器及びこの空間光変調器を使用する技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、入射する光を変調する第1の空間光変調器が提供される。この第1の空間光変調器は、液体を収容可能な枠状の隔壁部及び可変の電圧が印加される第1電極を有する複数のセル部と、その複数のセル部に収容可能に保持された互いに屈折率及び誘電率が異なる第1及び第2の液体と、その複数のセル部で増減するその第1及び第2の液体を貯蔵可能な貯蔵部と、を備え、そのセル部のその第1電極に印加される電圧によって、その隔壁部内におけるその第1及び第2の液体の厚さの比を制御して、そのセル部を通過する光の光路長を制御するものである。
また、第2の態様によれば、入射する光を変調する第2の空間光変調器が提供される。この第2の空間光変調器は、液体を収容可能な枠状の隔壁部及び可変の電圧が印加される第1電極を有する複数のセル部と、その複数のセル部に収容可能に保持された互いに屈折率及び誘電率が異なる第1及び第2の液体と、その第1及び第2の液体を貯蔵可能な貯蔵部と、その第1及び第2の液体のうちより誘電率の高い液体をその貯蔵部に引き込むための電圧が印加される第2電極と、を備え、そのセル部の第1電極に印加される電圧によって、そのセル部を進行する光の光路におけるその第1及び第2の液体の厚さの比を制御するものである。
また、第3の態様によれば、本発明の第2の空間光変調器の製造方法が提供される。この製造方法は、その複数のセル部、その第1及び第2の液体を貯蔵可能なその貯蔵部、及びその第2電極を備えた空間光変調器の本体部を用意する工程と、その第2電極に電圧を印加して、その貯蔵部にその第1及び第2の液体のうちより誘電率の高い液体を引き込む工程と、その貯蔵部に貯蔵された液体上に、その第1及び第2の液体のうちより誘電率の低い液体を供給する工程と、その貯蔵部を透明基板で密閉する工程と、を含むものである。
また、第4の態様によれば、露光光で基板を露光する露光装置が提供される。この露光装置は、本発明の空間光変調器と、その空間光変調器の複数のセル部のアレイにその露光光を照射する照明光学系と、その複数のセル部からの光をその基板上に導いてその基板上にパターンを投影する投影光学系と、その基板に露光されるパターンを制御するために、その空間光変調器の複数のセル部を通過する光の位相を制御する制御装置と、を備えるものである。
また、第5の態様によれば、露光光でマスクを介して基板を露光する露光装置が提供される。この露光装置は、本発明の空間光変調器を有し、その露光光でその空間光変調器を介してそのマスクを照明する照明光学系と、そのマスクを照明するその露光光の入射角の分布を制御するために、その空間光変調器の複数のセル部を通過する光の位相を制御する制御装置と、を備えるものである。
また、第6の態様によれば、本発明の露光装置を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、そのパターンが形成されたその基板を処理することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
第1の態様又は第2の態様の空間光変調器によれば、各セル部の第1電極に印加される電圧によって、誘電率の相違に基づいて、第1電極と第1及び第2の液体との間の静電力のバランスが変化する。従って、エレクトロウェッティングの作用によって、当該セルの隔壁部内における第1及び第2の液体の厚さの比を制御することができ、2つの液体の屈折率の相違に基づいて、そのセル部を通過する光の光路長が制御される。このように光路長を制御することで、各セル部を含む画素(光学要素)を通過(透過又は反射)する光の位相を制御できる。さらに、各画素は隔壁部で仕切られているため、画素間の静電力の影響及び画素間の液体の流れが抑制されて、高い解像度が得られる。
(A)は第1の実施形態に係る空間光変調器の概略構成を示す図、(B)はその空間光変調器の本体部の一部を示す拡大斜視図である。 図1(A)の空間光変調器の2つの画素の拡大断面及び制御系を示す図である。 (A)は図2の空間光変調器の製造中の本体部を示す拡大断面図、(B)はその本体部の貯蔵部に第1液体の注入を開始した状態を示す拡大断面図である。 (A)は図3(B)の状態に続いて貯蔵部にさらに第1液体を注入した状態を示す拡大断面図、(B)は貯蔵部にさらに第1液体を注入した状態を示す拡大断面図である。 (A)は貯蔵部への第1液体の注入を完了した状態を示す拡大断面図、(B)は貯蔵部にさらに第2液体を注入する状態を示す拡大断面図である。 (A)は貯蔵部への第2液体の注入を完了した状態を示す拡大断面図、(B)は貯蔵部をカバーガラスで密閉した状態を示す拡大断面図である。 空間光変調器の本体部の製造方法の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態の露光装置の概略構成を示す図である。 第2の実施形態の変形例の概略構成を示す図である。 電子デバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態につき図1(A)〜図7を参照して説明する。図1(A)は、本実施形態に係る空間光変調器(spatial light modulator: SLM )28の概略構成を示し、図1(B)は空間光変調器28の本体部30の一部を拡大して示す。本実施形態の空間光変調器28は、2次元のアレイ状に配列された光学要素としての複数の画素32を有する本体部30と、その複数の画素32に入射して反射される照明光ILの位相を個別に制御する変調制御部48と、を有し、エレクトロウェッティング(Electrowetting:電気毛管現象)を用いて各画素32に入射する光を変調する。照明光ILは、例えば波長193nmのArFエキシマレーザ光、波長248nmのKrFエキシマレーザ光、又は固体レーザ(半導体レーザ等)から出力されるレーザ光の高調波等である。照明光ILは、一例として数kHz又は1〜2MHz程度の周波数でパルス発光される光である。以下では、複数の画素32の直交する第1及び第2の配列方向に沿ってX軸及びY軸を取り、X軸及びY軸に直交する方向にZ軸を取って説明する。
図1(A)において、空間光変調器28の本体部30は、上面が開いた矩形の箱状の絶縁体からなる貯蔵部31と、X方向及びY方向に2次元の格子状に配列されるように複数の正方形の開口が形成された絶縁体よりなる隔壁部材33と、貯蔵部31内に隔壁部材33を支持する複数の連結部33Sと、を有する。なお、隔壁部材33は、貯蔵部31の底面側から支持してもよい。隔壁部材33は、X方向、Y方向に密着して等しいピッチ(周期)px,py(px=py)で配列された正方形の筒状の隔壁部33aの集合である。隔壁部33aを含んでセル部34が構成され、セル部34を含んで画素32が構成される(詳細後述)。従って、複数の画素32のX方向、Y方向の配列のピッチは隔壁部33aの配列のピッチpxと等しい。また、本体部30は、貯蔵部31の内部及び各画素32のセル部34内に混合しない状態で貯蔵されて互いに屈折率及び誘電率(比誘電率)が異なる後述の第1液体Lqa及び第2液体Lqbと、貯蔵部31の上部を密閉する平板状のカバーガラス35(図1(B)参照)と、を有する。画素32の配列のピッチpxは、例えば10〜1μm程度であり、一例として、画素32のX方向の配列数は数1000〜数万、Y方向の配列数はX方向の配列数の1/10程度である。図1(A)では、各画素32は、拡大して表されている。なお、画素32のX方向、Y方向の配列数は任意であり、隔壁部33aの断面形状(画素32の形状)は長方形でもよく、画素32のX方向、Y方向の配列のピッチpx,pyは互いに異なってもよい。
貯蔵部31は、例えばフルオロポリマー(フッ素重合体)よりなる絶縁体、シリコン基板の表面に酸化ケイ素(SiO2)若しくは窒化ケイ素(例えばSi34)等の絶縁層を形成した材料、又はセラミックス等から形成可能である。隔壁部材33は、例えば酸化ケイ素若しくは窒化ケイ素、又はセラミックス等から形成可能である。カバーガラス35は、例えば石英又は蛍石(CaF2)のような照明光ILを透過する材料から形成されており、液体Lqa,Lqbは照明光ILを透過する液体である。
本実施形態では、各画素32は入射する照明光ILを液体Lqa,Lqbを介して反射するXY面に平行な反射面37mを有し、反射面37mの中央にはそれぞれ液体Lqa,Lqbを通過させる開口37aが設けられている。なお、図1(A)では、開口37aは、位置A1の画素32に関してのみ表示されている。そして、エレクトロウェッティングを用いることによって、各画素32は、位置A1の画素32のように、垂直に(Z方向に)入射する照明光IL1の位相を第1の所定の位相δだけ変化させて反射する第1の状態と、位置A2の画素32のように、入射する照明光IL2の位相をその位相δと180°(π(rad))だけ異なる位相だけ変化させて反射する第2の状態と、を含む複数の状態に設定可能である。その第1の状態の画素32を画素32(0)とも呼び、その第2の状態の画素32を画素32(π)とも呼ぶ。
次に、図2は、図1(A)の空間光変調器28の本体部30中の2つの画素32のみを代表的に示す拡大断面図である。図2には、空間光変調器28の変調制御部48のブロック図も示されている。図2において、各セル部34は、隔壁部33aと、隔壁部33aの内面側に埋め込まれるように形成された金属膜よりなる画素電極38とを有する。一例として、画素電極38は、図1(B)に示すように、正方形の枠状の隔壁部33aの内面の全周に形成されている。なお、画素電極38としては、隔壁部33aの±X方向の内面に形成される一対の電極と、±Y方向の内面に形成される一対の電極とを配線で導通したものを使用してもよい。
また、本体部30は、貯蔵部31の液体Lqa,Lqbを貯蔵する内面の底面のほぼ全面に形成された金属膜よりなる第1基板電極36と、各隔壁部33aの底面に形成された金属膜よりなり、中央に開口37aが設けられた第2基板電極37と、貯蔵部31の側面から液体中に差し込まれた金属ロッドよりなる液中電極39と、を有する。画素電極38及び基板電極36,37はポリシリコンから形成することも可能である。基板電極36及び37、並びに画素電極38の表面には、それぞれ液体との直接的な接触を防止するための誘電体の薄膜50A,50B及び50Cが形成されている。誘電体の薄膜50A〜50Cの材料としては、例えばフッ素添加の酸化ケイ素(SiOF)、炭素添加の酸化ケイ素(SiOC)、又はセラミックス等が使用可能である。第2基板電極37の隔壁部33a側の面(薄膜50Bの表面)には、例えば誘電体多層膜よりなり照明光を反射する反射面37mが形成されている。反射面37mの中央の円形の開口37aの面積は、セル部34の内側の面積の例えば1/10程度より小さく、照明光ILの利用効率は高く維持されている。
各画素32は、それぞれセル部34と、セル部34(隔壁部33a)の底面に設けられた第2基板電極37と、セル部34内の液体Lqa,Lqbとを有する。本実施形態では、一例として、第1液体Lqaの屈折率naは第2液体Lqbの屈折率nbよりも大きく、第1液体Lqaの比誘電率εaは第2液体Lqbの比誘電率εbよりも例えば10倍〜40倍程度大きい。また、一例として、本体部30のカバーガラス35の表面の照明光ILが通過しない周辺の領域には、例えば透明電極(不図示)が形成され、その透明電極は接地(接地レベルを0Vとする)されている。透明電極としては、ITO(Indium Tin Oxide:インジウムすず酸化物)、酸化すず(Sn02)、酸化インジウム(In23)、ガリウム添加酸化すず(GZO)、アルミニウム添加酸化すず(AZO)、又は他の材料が使用可能である。
本実施形態の複数の画素32及び画素電極38用の配線(不図示)等が形成された隔壁部材33は、例えばMEMS(Microelectromechanical Systems:微小電気機械システム)技術を用いて製造可能である。また、第1基板電極36、誘電体の薄膜50A、及び液中電極39が設けられた貯蔵部31は、通常の半導体デバイスの製造工程で製造可能である。なお、貯蔵部31及び隔壁部材33を含む本体部30の全体をMEMS技術を用いて製造することも可能である。
本実施形態では、空間光変調器28の使用時には、一例として液中電極39は接地又は開放され、第1基板電極36及び第2基板電極37には0Vよりも高い電圧(電圧V1とする。)が印加されている。電圧V1は例えば数V〜数10Vである。この結果、貯蔵部31内の第1基板電極36(底面)側には、より比誘電率の高い第1液体Lqaが移動している。また、照明光IL2が照射されているセル部34で示すように、画素電極38が接地されている状態(電圧V1より低い状態)では、セル部34の内面において、画素電極38の下端とセル部34の底面(第2基板電極37の上面)との間の位置まで、第1液体Lqaが満たされ、その上に第2液体Lqbが満たされている。これは、第1液体Lqaの比誘電率εaが第2液体Lqbの比誘電率εbよりも大きく、基板電極36,37と第1液体Lqaとの間の静電力が基板電極36,37と第2液体Lqbとの間の静電力よりも大きいことによるエレクトロウェッティングの作用に基づいている。この際に、各セル部34内の第1液体Lqaは、第2基板電極37内の開口37aを通して貯蔵部31の底部との間で円滑に流通可能であり、セル部34内の第2液体Lqbは、セル部34の上方の開放端を通して貯蔵部31の上部との間で円滑に流通可能である。
一方、照明光IL1が照射されているセル部34で示すように、画素電極38に基板電極36,37よりも高い電圧(電圧V3とする。)が印加されると、画素電極38と第1液体Lqaとの間の静電力が第2基板電極37と第1液体Lqaとの間の静電力よりも大きくなる。なお、電圧V3は、例えば電圧V1の1.5〜数倍である。さらに、第1液体Lqaの比誘電率は第2液体Lqbの比誘電率に対してほぼ10倍以上であるため、画素電極38と第1液体Lqaとの間の静電力は、画素電極38と第2液体Lqbとの間の静電力よりも大きくなる。そのため、エレクトロウェッティングによって、当該セル部34の内面において画素電極38の上端まで第1液体Lqaが満たされる。
各セル部34の上面と第2基板電極37の上面(反射面37m)との間のZ方向の間隔がd1の空間(以下、光路長可変部という)34aは、カバーガラス35を介して入射する照明光IL1,IL2が反射面37mで反射されて往復する領域である。さらに、光路長可変部34aは、画素電極38に印加される電圧によって、第1液体Lqaと第2液体Lqbとの厚さの比が変化して、その領域を往復して反射される照明光IL1,IL2の光路長、ひいては位相が変化する領域である。光路長可変部34a内で、画素電極38に印加される電圧を接地レベル(0V)から電圧V3に変化させたときに第2液体Lqbが第1液体Lqaに置き換わる部分のZ方向の間隔dは、ほぼ画素電極38のZ方向の幅に等しく、間隔d1よりも小さい。
本実施形態では、画素電極38に印加される電圧がV3の画素32の反射面37mで反射される照明光IL1の位相の変化量に対して、画素電極38に印加される電圧が接地レベルの画素32の反射面37mで反射される照明光IL2の位相の変化量は180°(π)異なっているものとする。言い換えると、画素電極38に印加される電圧がV3の画素32を上記の第1の状態の画素32(0)、画素電極38に印加される電圧が接地レベルの画素32を上記の第2の状態の画素32(π)とする。このためには、照明光IL1が照射される画素32において、間隔dの第1液体Lqa(屈折率na)の部分をZ方向に往復する照明光IL1の位相の変化量が、間隔dの第2液体Lqb(屈折率nb)の部分をZ方向に往復する照明光IL2の位相の変化量に対して180°(π(rad))異なっていればよい。照明光IL1,IL2の波長をλとすると、上記のように第1の状態及び第2の状態の画素32を設定するための条件は次のようになる。
2d(na−nb)=λ/2 …(1)、 d=λ/{4(na−nb)} …(2)
式(1)又は式(2)の条件を満たすことができる第1液体Lqa及び第2液体Lqbの例を次の表1に示す。
Figure 2013037210
表1において、照明光としてはArFエキシマレーザ光(波長193nm)を想定しており、比誘電率は例えば100Hz以上の交流信号に対する値である。フロリナート(登録商標)、ハイドロフルオロエーテル(HFE)、パーフロロポリエーテル(PFPE)はフッ素系オイルであり、いずれも屈折率が純水よりも小さく、比誘電率が純水の1/10〜1/40程度である。また、これらのフッ素系オイル(フッ素系不活性液体)は水とは混じり合わない(水と非混合性である)。従って、本実施形態において、純水を第1液体Lqaとして使用し、フロリナート、HFE、又はPFPEを第2液体Lqbとして使用可能である。表1には、各フッ素系オイルの純水との屈折率差Δn、及び式(1)を満たすための間隔d(厚さ)の値(nm)が示されている。表1から、式(1)を満たすための間隔dは255〜345nmであるため、各画素32の大きさ(配列のピッチ)を1μm程度にすることも可能である。なお、フロリナートは比誘電率が最も小さく、かつ屈折率が最も小さく必要な間隔dが最も小さいため、第2液体Lqbとしてはフロリナートが最も好ましい。
また、表1には、高屈折率液体であるデカリン(decalin)の屈折率及び比誘電率も掲載している。デカリンは屈折率が純水より大きく、かつ比誘電率が純水より小さいとともに、水とは非混合性である。従って、例えば第1液体Lqaとして純水を使用し、第2液体Lqbとしてデカリンを使用することも可能である。また、第1液体Lqaとしてデカリンを使用し、第2液体Lqbとしてフロリナートを使用することも可能である。さらに、第1液体Lqa及び第2液体Lqbとしては、要は屈折率及び比誘電率が互いに異なり、かつ互いに非混合性の任意の液体を使用可能である。なお、液体Lqa,Lqbは照明光ILに対して純水程度の透過率を持つことが好ましい。
次に、図2において、変調制御部48は、図1(A)の複数の画素32の状態(第1の状態又は第2の状態)の分布を制御するコンピュータの一部である制御部52と、複数の画素32の状態(画素電極38に印加される電圧)の分布に対応するデータが格納されたメモリーであるSRAM54と、SRAM54の出力を増幅する画素32と同じ個数の増幅器55A,55B,55C,…と、を有する。増幅器55A,55B等の出力はそれぞれ信号ライン及び隔壁部材33に設けた配線(不図示)を介して対応する画素32(セル部34)の画素電極38に供給されている。本実施形態では、各画素電極38には、電圧V2(ここでは接地レベル)(第2の状態)又は上記の電圧V3(第1の状態)が印加される。なお、SRAM54の代わりに、シフトレジスターを使用することも可能である。
また、変調制御部48は、第2基板電極37及び第1基板電極36に接続される出力端子と、2つの入力端子(一方が接地されている)とを持つ切り替え部58Aと、液中電極39に接続される出力端子と、2つの入力端子(一方が接地されている)とを持つ切り替え部58Bと、切り替え部58A,58Bの他方の入力端子に上記の電圧V1を供給する電源部56と、を有する。切り替え部58A,58Bの2つの入力のいずれを出力するかは、制御部52が制御している。切り替え部58Bは、出力を開放(電圧が印加されない状態)にする機能も備えている。なお、切り替え部58Bの他方の入力端子に供給する電圧(後述のように本体部30の製造中に液中電極39に供給される他方の電圧)を電圧V1より低い電圧(例えばV1/2程度の電圧)にしてもよい。
本実施形態において、空間光変調器28の使用時には、切り替え部58Aでは、電圧V1を基板電極36,37に印加し、液中電極39は例えば開放する。また、SRAM54には予め全部の画素32の状態に対応するデジタルデータの時系列的に変化するパターンが記憶されており、制御部52は、所定の駆動周波数(例えば1〜2MHz等)でSRAM54の該当する一連の番地のデータを増幅器55A等に出力させる。これに応じて、例えば図1(A)に示すように、二次元のアレイ状に配列された複数の画素32が、第1の状態の画素32(0)又は斜線が施された第2の状態の画素32(π)のいずれかに設定される。従って、所定の時間間隔で複数の画素32の第1の状態又は第2の状態の配列を、一つの画素32を単位として任意の配列に設定可能である。
次に、本実施形態の空間光変調器28の本体部30の製造方法の一例につき図7のフローチャート及び図3(A)〜図6(B)の図2に対応する拡大断面図を参照して説明する。まず、図7のステップ102において、MEMS技術等を用いて空間光変調器28(SLM)の本体部30のうちの、図3(A)に示すようにカバーガラス35及び液体Lqa,Lqbを除いた部分を製造する。次のステップ104において、第1の目盛付きの注入器60A(図3(B)参照)に第1液体Lqaを充填し、第2の目盛付きの注入器60B(図5(B)参照)に第2液体Lqbを充填する。
次のステップ106において、図3(B)に示すように、第1の注入器60Aを用いて本体部30の貯蔵部31の内部に対する、より比誘電率の大きい第1液体Lqaの注入を開始する。この際に、一例として、注入器60Aに薄い誘電体を介して電極(不図示)を接触させて、この電極を接地(接地レベルを0Vとする)しておく。これは後述の注入器60Bに関しても同様である。そして、ステップ106とほぼ同時にステップ108において、図2の変調制御部48と同様の制御部(不図示)から液中電極39及び基板電極36,37に上記の電圧V1の印加を開始する。なお、液中電極39には、電圧V1よりも低い電圧を印加してもよい。これによって、第1液体Lqaと液中電極39及び基板電極36,37との間に静電力が発生し、エレクトロウェッティングによって、注入器60Aから貯蔵部31内に液中電極39を介して第1液体Lqaが流れやすくなる。さらに、貯蔵部31内に注入された第1液体Lqaは、図4(A)及び図4(B)に示すように、基板電極36,37間を容易に流れる。
そして、ステップ110において、予め貯蔵部31の内部の体積及び隔壁部材33の体積等から計算される量(規定量)の第1液体Lqaの注入が終わった時点で、第1液体Lqaの貯蔵部31に対する注入を終了する。このように第1液体Lqaの注入を終了した時点では、図5(A)に示すように、貯蔵部31の内部において、各セル部34の下端と画素電極38の下端との間の位置まで屈折率na及び比誘電率εaの第1液体Lqaが充填される。
次のステップ112において、図5(B)に示すように、第2の注入器60Bを用いて本体部30の貯蔵部31内の第1液体Lqaの上部に対する屈折率nb及び比誘電率εbの第2液体Lqbの注入を開始する。そして、図6(A)に示すように、第2液体Lqbが貯蔵部31から溢れる程度になったときに、第2液体Lqbの注入を終了する。次のステップ114において、図6(B)に示すように、貯蔵部31の上部に接着等でカバーガラス35を固定し、貯蔵部31の内部を密閉する。その後、液中電極39及び基板電極36,37に対する電圧の印加を解除することで、空間光変調器28の本体部30の製造が完了する。
本実施形態の空間光変調器28の製造方法によれば、ステップ104、108、112、及び114を有するため、貯蔵部31の内部に順次、より比誘電率の高い第1液体Lqa及びより比誘電率の低い第2液体Lqbを円滑に注入することができ、本体部30を効率的に製造できる。さらに、ステップ108で液中電極39にも電圧を印加しているため、注入器60Aから貯蔵部31内に対する第1液体Lqaの注入を円滑に行うことができる。なお、この製造方法に際しては、液中電極39は必ずしも使用する必要はない。本実施形態の空間光変調器28は、照明光の位相分布を利用する様々な光学装置で使用可能である。
本実施形態の効果等は以下の通りである。
(1)本実施形態の入射する照明光ILを変調する空間光変調器28は、第1の観点によれば、液体を収容可能な枠状の隔壁部33a及び可変の電圧が印加される画素電極38を有する複数のセル部34と、複数のセル部34に収容可能に保持された互いに屈折率及び誘電率が異なる第1及び第2の液体Lqa,Lqbと、複数のセル部34で増減する液体Lqa,Lqbを貯蔵可能な貯蔵部材31と、を備え、セル部34の画素電極38に印加される電圧によって、隔壁部材33内における液体Lqa,Lqbの厚さの比を制御して、セル部34を通過する光の光路長を制御している。また、セル部34の底面には開口37aが形成された反射面37mが設けられている。
この第1の観点の空間光変調器28によれば、各セル部34の画素電極38に印加される電圧によって、誘電率の相違に基づくエレクトロウェッティングの作用によって、画素電極38と液体Lqa,Lqbとの間の静電力が変化する。従って、当該セル部34の隔壁部33a内における液体Lqa,Lqbの厚さの比を制御することができ、2つの液体の屈折率の相違に基づいてそのセル部34を通過する照明光の光路長が制御される。このように光路長を制御することで、各セル部34を含む画素32(光学要素)で反射される照明光の位相を制御できる。さらに、各画素32は隔壁部33aで仕切られているため、画素間の静電力の影響及び画素間の液体の流れが抑制されて、各画素を単位とした高い解像度が得られる。
(2)また、本実施形態の空間光変調器28は、第2の観点によれば、液体を収容可能な枠状の隔壁部33a及び可変の電圧が印加される画素電極38を有する複数のセル部34と、複数のセル部34に収容可能に保持された互いに屈折率及び誘電率が異なる第1及び第2の液体Lqa,Lqbと、液体Lqa,Lqbを貯蔵可能な貯蔵部材31と、液体Lqa,Lqbのうちより誘電率の高い液体を貯蔵部材31に引き込むための電圧が印加される液中電極39と、を備え、セル部34の画素電極38に印加される電圧によって、隔壁部33a内を進行する照明光の光路における液体Lqa,Lqbの厚さの比を制御している。また、セル部34の底面には開口37aが形成された反射面37mが設けられている。
この第2の観点の空間光変調器28によれば、隔壁部33a内における液体Lqa,Lqbの厚さの比、及び2つの液体の屈折率の相違に基づいて当該セル部34を通過する照明光の光路長が制御される。従って、各セル部34を含む画素32(光学要素)で反射される照明光の位相を制御できる。さらに、各画素32は隔壁部33aで仕切られているため、各画素を単位とした高い解像度が得られる。さらに、液中電極39が設けられているため、貯蔵部31内への第1液体Lqaの引き込みが容易であり、空間光変調器28を容易に製造できる。
(3)なお、本実施形態において、各画素32の第2基板電極37は省略することが可能である。また、第1基板電極36の代わりに、例えばカバーガラス35に設けられる透明電極を使用することも可能である。また、上記の第1の観点の空間光変調器28においては、液中電極39は省略してもよい。
(4)なお、本実施形態の空間光変調器28は反射型であるが、例えば図2において、貯蔵部31をガラス基板より形成し、第1基板電極36及び第2基板電極37を透明電極より形成することで、各画素32を透過型の画素とすることも可能である。この場合には、照明光ILは、各セル部34内を一度透過するのみであるため、各画素32を上記の第1の状態又は第2の状態に設定するための光路長可変部34a内の間隔dは、以下の式で示すように、上記の式(1)又は式(2)で定まる値の2倍になる。
d(na−nb)=λ/2 …(3)、 d=λ/{2(na−nb)} …(4)
(5)また、本実施形態では、各画素32を第1又は第2の状態に設定しているが、各画素32を、反射される照明光ILの位相をその第1の状態に対して180°以外の値(例えば45°、90°、135°等)で異なる他の状態に設定してもよい。さらに、各画素32で反射される照明光ILの位相をその第1の状態の位相と任意の位相だけ異なるように設定してもよい。
(6)また、空間光変調器28の画素32は2次元のアレイであるため、例えば露光装置に適用した場合に大面積のパターンを露光又は照明できる。なお、空間光変調器28において、画素32はX方向又はY方向に一列に(一次元)に配列されていてもよい。
[第2の実施形態]
以下、第2の実施形態につき図8を参照して説明する。図8において、図1(A)〜図2に対応する部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。図8は、本実施形態に係るマスクレス方式の露光装置EXの概略構成を示す。図8において、露光装置EXは、パルス発光を行う露光用の光源2と、光源2からの露光用の照明光(露光光)ILで被照射面を照明する照明光学系ILSと、ほぼその被照射面又はその近傍の面上に二次元のアレイ状に配列された複数の画素32を有する本体部30及び変調制御部48を有するマスクパターン生成用の空間光変調器28と、を備えている。さらに、露光装置EXは、空間光変調器28の複数の画素32によって生成された可変の位相分布を持つ照明光ILを受光して、その位相分布に対応して形成される空間像(デバイスパターン)をウエハW(基板)の表面に投影する投影光学系PLと、ウエハWの位置決め及び移動を行うウエハステージWSTと、装置全体の動作を統括制御するコンピュータよりなる主制御系40と、各種制御系等とを備えている。
以下、図8において、投影光学系PLの光軸AXに平行にZ軸を設定し、Z軸に垂直な平面(本実施形態ではほぼ水平面である)内において図8の紙面に平行な方向にY軸を、図8の紙面に垂直な方向にX軸を設定して説明する。また、X軸、Y軸、Z軸の回りの角度をそれぞれθx方向、θy方向、θz方向の角度とも呼ぶ。座標系(X,Y,Z)と空間光変調器28の本体部30との関係は図2と同じである。本実施形態では、露光時にウエハWはY方向(走査方向)に走査される。
光源2としてはArFエキシマレーザ光源(波長193nm)が使用されている。光源2としては、KrFエキシマレーザ光源、又はYAGレーザ若しくは固体レーザ(半導体レーザ等)から出力されるレーザ光の高調波を生成する固体パルスレーザ光源等も使用できる。固体パルスレーザ光源は、例えば波長193nm(これ以外の種々の波長が可能)でパルス幅1ns程度のレーザ光を1〜2MHz程度の周波数でパルス発光可能である。
本実施形態においては、光源2には電源部42が連結されている。主制御系40が、パルス発光のタイミング及び光量(パルスエネルギー)を指示する発光トリガパルスTPを電源部42に供給する。その発光トリガパルスTPに同期して電源部42は、指示されたタイミング及び光量で光源2にパルス発光を行わせる。
光源2から射出された断面形状が矩形でほぼ平行光束のパルスレーザ光よりなる照明光ILは、1対のレンズよりなるビームエキスパンダ4、照明光ILの偏光状態を制御する偏光制御光学系6及びミラー8Aを介して、照明系用の空間光変調器9の貯蔵部11を有する本体部10の複数の微小な画素12(図2にセル部34に対応するセル部を有する光学要素)のアレイに入射する。偏光制御光学系6は、例えば照明光ILの偏光方向を回転する1/2波長板、照明光ILを円偏光に変換するための1/4波長板、及び照明光ILをランダム偏光(非偏光)に変換するための楔型の複屈折性プリズム等を交換可能に設置可能な光学系である。
空間光変調器9は、空間光変調器28とほぼ同じ構成であり、空間光変調器9の本体部10は本体部30に対応し、変調制御部49は変調制御部48に対応している。空間光変調器9の画素12(セル部)は、XY平面に対してθx方向に傾斜した平面上に二次元のアレイ状に配列され、それぞれ入力する照明光ILの位相を制御して反射する。このように反射される照明光ILの位相分布を制御することによって、例えば種々の特性の回折光学素子(Diffractive Optical Element:DOE) を切り替えて使用する場合のように、照明光学系ILSの瞳面における照明光ILの光量分布を、通常照明用の円形、輪帯照明用の輪帯状、複数極照明用の2極又は4極状の形状等の任意の分布に制御できる。
例えば1ロットのウエハの露光開始前に、主制御系40の制御のもとで照明系制御部41が空間光変調器9の変調制御部49に、各照明条件に対応して複数の画素12のアレイによって設定される照明光ILの位相分布の情報を供給する。これに応じて変調制御部49が空間光変調器9の各画素12を第1の状態(位相0)又は第2の状態(位相π)に制御する。なお、各画素12は、反射光の位相を第1又は第2の状態以外の位相で変化させる状態に設定してもよい。
空間光変調器9で反射された照明光ILは、レンズ14a,14bよりなるリレー光学系14及びミラー8Bを介してY軸(光軸AXI)に沿ってマイクロレンズアレイ16の入射面に導かれる。マイクロレンズアレイ16に入射した照明光ILは、マイクロレンズアレイ16を構成する多数の微小なレンズエレメントによって二次元的に分割(波面分割)され、各レンズエレメントの後側焦点面である照明光学系ILSの瞳面(以下、照明瞳面IPPという)には二次光源(面光源)が形成される。なお、マイクロレンズアレイ16の代わりにフライアイレンズ等も使用可能である。
照明瞳面IPPに形成された二次光源からの照明光ILは、第1リレーレンズ18A、視野絞り20、第2リレーレンズ18B、及びコンデンサ光学系22を介してハーフミラー24に入射し、ハーフミラー24で+Z方向に反射された照明光ILが、XY平面に平行な被照射面(設計上の転写用のパターンが配置される面)に入射する。その被照射面又はその近傍の面に、空間光変調器28の2次元のアレイ状に配列された多数の画素32(図2のセル部34を有する光学要素)の反射面37a(図2参照)が配置される。ビームエキスパンダ4からコンデンサ光学系22までの光学部材を含んで照明光学系ILSが構成されている。なお、ハーフミラー24を偏光ビームスプリッターとして、これに入力する照明光ILの偏光状態をS偏光として、偏光ビームスプリッターと空間光変調器28との間に1/4波長板を配置してもよい。これによって、空間光変調器28で反射される照明光ILはほぼ全部が偏光ビームスプリッターを透過して投影光学系PLに向かうため、照明光ILの利用効率を高めることができる。
一例として、照明光学系ILSからの照明光ILは、空間光変調器28の多数の画素32のアレイ上のX方向に細長い長方形状の照明領域26Aをほぼ均一な照度分布で照明する。照明光学系ILS、ハーフミラー24、及び空間光変調器28の本体部30は、不図示のフレームに支持されている。一例として、所定パルス数の照明光ILの発光毎に、主制御系40の制御下の露光パターン制御部43が空間光変調器28の変調制御部48に、画素32のアレイによって設定される照明光ILの位相分布の情報を供給する。これに応じて変調制御部48が空間光変調器28の各画素32を第1の状態(位相0)又は第2の状態(位相π)に制御する。ウエハWの表面にはその位相分布に応じた空間像が形成される。
空間光変調器28の照明領域26A内の多数の画素32のアレイで反射された照明光ILは、ハーフミラー24を介して投影光学系PLに入射する。不図示のコラムに支持された光軸AXを持つ投影光学系PLは、両側テレセントリックの縮小投影光学系である。投影光学系PLは、空間光変調器28によって設定される照明光ILの位相分布に応じた空間像の縮小像を、ウエハWの1つのショット領域内の露光領域26B(照明領域26Aと光学的に共役な領域)に形成する。投影光学系PLの投影倍率βは例えば1/10〜1/100程度であり、その解像度(ハーフピッチ又は線幅)は、例えば空間光変調器28の画素32の像の幅程度である。例えば、画素32の幅が数μm程度、投影光学系PLの投影倍率βが1/100程度であれば、投影光学系PLの解像度は数10nm程度である。
ウエハW(基板)は、例えばシリコン又はSOI(silicon on insulator)等の円形の平板状の基材の表面に、フォトレジスト(感光材料)を数10nm〜200nm程度の厚さで塗布したものを含む。また、露光装置EXが液浸型である場合には、例えば米国特許出願公開第2007/242247号明細書に開示されているように、投影光学系PLの先端の光学部材とウエハWとの間に照明光ILを透過する液体(例えば純水)を供給して回収する局所液浸装置が設けられる。液浸型の場合には解像度をさらに高めることができる。
図8において、ウエハWはウエハホルダ(不図示)を介してウエハステージWSTの上面に吸着保持され、ウエハステージWSTは、不図示のガイド面上でX方向、Y方向にステップ移動を行うとともに、Y方向に一定速度で移動する。ウエハステージWSTのX方向、Y方向の位置、及びθz方向の回転角等はレーザ干渉計45によって形成され、この計測情報がステージ制御系44に供給されている。ステージ制御系44は、主制御系40からの制御情報及びレーザ干渉計45からの計測情報に基づいて、リニアモータ等の駆動系46を介してウエハステージWSTの位置及び速度を制御する。なお、ウエハWのアライメントを行うために、ウエハWのアライメントマークの位置を検出するアライメント系(不図示)等も備えられている。
ウエハWの露光時には、ウエハWのアライメントを行った後、空間光変調器9を用いて照明光学系ILSの照明条件を設定する。そして、ウエハWの表面でY方向に一列に配列されたショット領域に露光を行うために、ウエハWを走査開始位置に位置決めする。その後、ウエハWの+Y方向への一定速度での走査を開始する。
次に、主制御系40は、ウエハWの露光領域26Bのショット領域に対する相対位置に応じて、露光パターン制御部43を介して変調制御部48に露光領域26Bに形成される空間像に対応する空間光変調器28の反射面における照明光ILの位相分布の情報を供給するとともに、電源部42に発光トリガパルスTPを供給する。これによって、露光領域26Bには、Y方向の位置に応じて目標とする空間像が逐次露光される。この動作をショット領域が露光領域26Bを横切るまで繰り返すことで、ショット領域に全体の空間像(回路パターン)が露光される。
その後、ウエハWのそのショット領域に隣接するショット領域に露光するために、ウエハWを同じ方向に走査したまま、主制御系40は露光パターン制御部43を介して変調制御部48に照明光ILの位相分布の情報を供給するとともに、電源部42に発光トリガパルスTPを供給する。このようにして、第1のショット領域から次のショット領域にかけて連続的に露光を行うことができる。そして、ウエハWのX方向に隣接するショット領域を含む列の露光に移行する場合には、ウエハステージWSTを駆動してウエハWをX方向(走査方向に直交する非走査方向)にステップ移動する。そして、露光領域26Bに対するウエハWの走査方向を逆の−Y方向に設定し、主制御系40から露光パターン制御部43を介して変調制御部48に逆の順序で照明光ILの位相分布の情報を供給し、電源部42に発光トリガパルスTPを供給することで、隣接する列の一連のショット領域に対して連続的に露光を行うことができる。この露光に際して、複数のショット領域に互いに異なる空間像を露光することも可能である。なお、各ショット領域を複数回の走査で露光してもよい。その後、ウエハWのフォトレジストの現像を行うことで、ウエハWの各ショット領域にレジストパターンが形成される。
本実施形態の効果等は以下の通りである。
(1)本実施形態のウエハWを照明光ILで露光する露光装置EXは、第1の観点では、空間光変調器28と、空間光変調器28の複数のセル部34(画素32)のアレイに照明光ILを照射する照明光学系ILSと、複数のセル部34からの照明光をウエハWに導いてウエハWにパターンを投影する投影光学系PLと、ウエハWに露光されるパターンを制御するために、空間光変調器28の複数のセル部34を通過する照明光の位相を制御する露光パターン制御部43と、を備えている。
この第1の観点の露光装置EXによれば、空間光変調器28を備えているため、マスクレス方式でウエハWに任意のパターンを露光できる。このようにマスクレス方式で露光を行う場合には、照明光学系ILS中の空間光変調器9の代わりに、例えば米国特許第6,900,915号明細書、米国特許第7,095,546号明細書、又は米国特許公開第2005/0095749号明細書等に開示されているように、それぞれ直交する2軸の回りの傾斜角が可変の多数の微小ミラーを有する空間光変調器を用いることもできる。さらに、空間光変調器9の代わりに、複数の回折光学素子(DOE)を切り替えて使用してもよい。
(2)また、空間光変調器28のセル部34(画素32)は、X方向を長手方向とする長方形の領域に設けられ、ウエハWを投影光学系PLの像面でX方向と直交するY方向に対応する走査方向に移動するウエハステージWST(基板ステージ)を備え、露光パターン制御部43は、ウエハステージWSTによるウエハWの移動に応じて、複数の画素32によって形成されるパターン(位相分布)をY方向に移動する。これによって、マスクレス方式でウエハWの全面を効率的に露光できる。
(3)また、本実施形態のマスクパターンを介してウエハWを照明光ILで露光する露光装置EXは、第2の観点では、空間光変調器9を有し、照明光ILで空間光変調器9を介してそのマスクパターンを照明する照明光学系ILSと、そのマスクパターンを照明する照明光ILの入射角の分布(照明瞳面IPPにおける光量分布)を制御するために、記空間光変調器9の複数のセル部(画素12)を通過する照明光ILの位相を制御する照明系制御部41と、を備えている。
この第2の観点の露光装置EXによれば、照明光学系ILSで空間光変調器9を用いているため、空間光変調器9によって照明光ILの位相分布を制御するのみで、そのマスクパターンを照明する照明光ILの入射角の分布(照明瞳面IPPにおける光量分布)を任意の分布に制御できる。なお、この第2の観点の露光装置EXにおいては、マスクパターン(位相パターン)を設定する空間光変調器28の代わりに、少なくともY方向に往復移動可能なレチクルステージと、レチクルステージに載置されて転写用のパターンが形成されたレチクルとを使用してもよい。
次に、本実施形態では、次のような変形が可能である。まず、本実施形態では、ウエハWを連続的に移動してウエハWを走査露光している。その他に、ウエハWの各ショット領域をY方向に複数の部分領域に分割し、投影光学系PLの露光領域26Bにある部分領域が達したときに、照明光ILを所定パルス数だけ発光させて、空間光変調器28の画素32のアレイからの反射光で部分領域を露光してもよい。この後、ウエハWをY方向にステップ移動させて、次の部分領域が露光領域26Bに達してから、同様に部分領域に露光が行われる。この方式は実質的にステップ・アンド・リピート方式であるが、隣接する部分領域には互いに異なるパターンが露光される。
また、上記の実施形態では、物体側及び像面側にテレセントリックの投影光学系PLを用いている。それ以外に、図9の変形例の露光装置EXAで示すように、物体側に非テレセントリックの投影光学系PLAを用いることも可能である。図9において、露光装置EXAの照明光学系ILSAは、図8の光源2から第1リレーレンズ18Aまでの光学部材を含む本体部ILSBと、本体部ILSBからの照明光ILが順次照射される視野絞り20、ミラー8C、第2リレーレンズ18B、コンデンサ光学系22、及びミラー8Dを備えている。照明光学系ILSAは、投影光学系PLAの物体面に配置された空間光変調器28の画素32(セル部34)のアレイを、θx方向に入射角βで照明光ILを照射する。投影光学系PLAは、画素32のアレイから斜めに反射される照明光ILによりウエハWの表面に所定の空間像を形成する。入射角βは例えば数deg(°)から数10degである。この入力角βに応じて、第1の状態の画素32で反射される照明光と第2の状態の画素32で反射される照明光との位相差が180°になるように、式(1)又は式(2)のセル部34内の間隔dの値を調整してもよい。この他の構成及び動作は、上記の実施形態と同様である。
また、図8の波面分割型のインテグレータであるマイクロレンズアレイ16に代えて、内面反射型のオプティカル・インテグレータとしてのロッド型インテグレータを用いることもできる。この場合、図8において、リレー光学系14よりも空間光変調器9側に集光光学系を追加して空間光変調器9の反射面の共役面を形成し、この共役面近傍に入射端が位置決めされるようにロッド型インテグレータを配置してもよい。
また、このロッド型インテグレータの射出端面又は射出端面近傍に配置される照明視野絞りの像を空間光変調器9の反射面上に形成するためのリレー光学系を配置する。この構成の場合、二次光源はリレー光学系14及び集光光学系の瞳面に形成される(二次光源の虚像はロッド型インテグレータの入射端近傍に形成される)。
また、電子デバイス(又はマイクロデバイス)を製造する場合、電子デバイスは、図10に示すように、電子デバイスの機能・性能設計を行うステップ221、この設計ステップに基づいたマスクのパターンデータを実施形態の露光装置EX,EXAの主制御系に記憶するステップ222、デバイスの基材である基板(ウエハ)を製造してレジストを塗布するステップ223、前述した露光装置EX,EXA(又は露光方法)により空間光変調器28(又はマスクパターン)で生成される位相分布の空間像を基板(感応基板)に露光する工程、露光した基板を現像する工程、現像した基板の加熱(キュア)及びエッチング工程などを含む基板処理ステップ224、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)225、並びに検査ステップ226等を経て製造される。
このデバイスの製造方法は、上記の実施形態の露光装置を用いてウエハWを露光する工程と、露光されたウエハWを処理する工程(ステップ224)とを含んでいる。従って、電子デバイスを効率的に高精度に製造できる。
また、本発明は、半導体デバイスの製造プロセスへの適用に限定されることなく、例えば、液晶表示素子、プラズマディスプレイ等の製造プロセスや、撮像素子(CMOS型、CCD等)、マイクロマシーン、MEMS(Microelectromechanical Systems:微小電気機械システム)、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイス(電子デバイス)の製造プロセスにも広く適用できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
EX,EXA…露光装置、ILS,ILSA…照明光学系、PL,PLA…投影光学系、W…ウエハ、Lqa…第1液体、Lqb…第2液体、28…空間光変調器、30…本体部、32…画素、34…セル部、36…第1基板電極、37…第2基板電極、38…画素電極、39…液中電極、48…変調制御部、54…SRAM

Claims (15)

  1. 入射する光を変調する空間光変調器であって、
    液体を収容可能な枠状の隔壁部及び可変の電圧が印加される第1電極を有する複数のセル部と、
    前記複数のセル部に収容可能に保持された互いに屈折率及び誘電率が異なる第1及び第2の液体と、
    前記複数のセル部で増減する前記第1及び第2の液体を貯蔵可能な貯蔵部と、を備え、
    前記セル部の前記第1電極に印加される電圧によって、前記隔壁部内における前記第1及び第2の液体の厚さの比を制御して、前記セル部を通過する光の光路長を制御することを特徴とする空間光変調器。
  2. 前記複数のセル部は、前記隔壁部内に入射する光を反射するとともに前記隔壁部内と前記貯蔵部との間で液体を流通させる開口が設けられた反射部を有し、
    前記複数のセル部は、入射する光の位相を制御して反射することを特徴とする請求項1に記載の空間光変調器。
  3. 前記セル部の前記第1電極は、前記隔壁部に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の空間光変調器。
  4. 前記貯蔵部に前記第1及び第2の液体のうちより誘電率の高い液体を引き込むための電圧が印加される第2電極を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の空間光変調器。
  5. 前記第2電極によって引き込まれる液体中に少なくとも一部が配置されるとともに、前記第2電極に印加される電圧と異なる電圧が印加される第3電極を備えることを特徴とする請求項4に記載の空間光変調器。
  6. 入射する光を変調する空間光変調器であって、
    液体を収容可能な枠状の隔壁部及び可変の電圧が印加される第1電極を有する複数のセル部と、
    前記複数のセル部に収容可能に保持された互いに屈折率及び誘電率が異なる第1及び第2の液体と、
    前記第1及び第2の液体を貯蔵可能な貯蔵部と、
    前記第1及び第2の液体のうちより誘電率の高い液体を前記貯蔵部に引き込むための電圧が印加される第2電極と、を備え、
    前記セル部の前記第1電極に印加される電圧によって、前記セル部を進行する光の光路における前記第1及び第2の液体の厚さの比を制御することを特徴とする空間光変調器。
  7. 前記複数のセル部は、前記隔壁部内に入射する光を反射するとともに前記隔壁部内と前記貯蔵部との間で液体を流通させる開口が設けられた反射部を有し、
    前記複数のセル部は、入射する光の位相を制御して反射することを特徴とする請求項6に記載の空間光変調器。
  8. 前記第2電極は、前記貯蔵部及び前記反射部に設けられ、
    前記セル部の前記第1電極は、前記隔壁部に設けられたことを特徴とする請求項7に記載の空間光変調器。
  9. 前記複数のセル部の前記第1電極には、前記セル部を通過する光の位相を第1の位相だけ変化させる第1の電圧、又は前記セル部を通過する光の位相を前記第1の位相と180°異なる第2の位相だけ変化させる第2の電圧が印加されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の空間光変調器。
  10. 前記複数のセル部は2次元又は1次元のアレイ状に配列されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の空間光変調器。
  11. 請求項6〜8のいずれか一項に記載の空間光変調器の製造方法であって、
    前記複数のセル部、前記第1及び第2の液体を貯蔵可能な前記貯蔵部、及び前記第2電極を備えた空間光変調器の本体部を用意する工程と、
    前記第2電極に電圧を印加して、前記貯蔵部に前記第1及び第2の液体のうちより誘電率の高い液体を引き込む工程と、
    前記貯蔵部に貯蔵された液体上に、前記第1及び第2の液体のうちより誘電率の低い液体を供給する工程と、
    前記貯蔵部を透明基板で密閉する工程と、
    を含むことを特徴とする空間光変調器の製造方法。
  12. 前記貯蔵部に前記誘電率の高い液体を引き込む工程は、前記誘電率の高い液体中に少なくとも一部が配置された第3電極に電圧を印加する工程を含むことを特徴とする請求項11に記載の空間光変調器の製造方法。
  13. 露光光で基板を露光する露光装置において、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の空間光変調器と、
    前記空間光変調器の前記複数のセル部のアレイに前記露光光を照射する照明光学系と、
    前記複数のセル部からの光を前記基板上に導いて前記基板上にパターンを投影する投影光学系と、
    前記基板に露光されるパターンを制御するために、前記空間光変調器の前記複数のセル部を通過する光の位相を制御する制御装置と、
    を備えることを特徴とする露光装置。
  14. 露光光でマスクパターンを介して基板を露光する露光装置において、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の空間光変調器を有し、前記露光光で前記空間光変調器を介して前記マスクパターンを照明する照明光学系と、
    前記マスクパターンを照明する前記露光光の入射角の分布を制御するために、前記空間光変調器の前記複数のセル部を通過する光の位相を制御する制御装置と、
    を備えることを特徴とする露光装置。
  15. 請求項13又は14に記載の露光装置を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、
    前記パターンが形成された前記基板を処理することと、
    を含むデバイス製造方法。



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