JP2016191752A - 空間光変調器及びその使用方法、変調方法、露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

空間光変調器及びその使用方法、変調方法、露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】空間光変調器の複数の光学要素の隙間領域からの光の影響を抑制する。
【解決手段】基準平面A1に沿って配列された複数のミラー要素30の反射部31を備え、入射する照明光ILの位相を変調して射出する空間光変調器であって、その複数の反射部31のうち、隣接する2つの反射部31の間の隙間領域34Y,34Xに入射して、その隙間領域34Y,34Xから射出される照明光IL3の偏光状態を、反射部31から反射される照明光IL1,IL2の偏光状態と異ならせる波長板37Y,37Xを備える。
【選択図】図3

Description

複数の可動な光学要素を有する空間光変調器及びその使用方法、空間光変調器を用いる光の変調方法、空間光変調器を用いて物体を露光する露光技術、並びに露光技術を用いるデバイス製造方法に関する。
例えば半導体素子等のデバイス(電子デバイス又はマイクロデバイス)を製造するためのリソグラフィ工程で、マスクのパターンを投影光学系を介して感光性の基板に露光するために露光装置が使用されている。最近では、複数種類のデバイス毎に、さらに基板の複数のレイヤ毎にそれぞれマスクを用意することによる製造コストの増大を抑制し、各デバイスを効率的に製造するために、マスクの代わりに、それぞれ傾斜角が可変の多数の微小ミラーのアレイ(配列)を有する空間光変調器(spatial light modulator)を用いて、投影光学系の物体面に可変のパターンを生成するいわゆるマスクレス方式の露光装置が提案されている。
従来の多数の微小ミラーのアレイを有する空間光変調器を使用する場合、隣接する微小ミラー間の隙間に入射した後に基盤等の構造物で反射されて隙間から射出する光が、微小ミラー自体からの反射光の状態を変えてしまう恐れがある。
米国特許第5,330,878号明細書
第1の態様によれば、光が入射する所定面内に配列された複数の可動光学要素を備え、該入射する光を変調して射出する空間光変調器であって、その複数の可動光学要素のうち、互いに隣接する2つのその可動光学要素の間の隙間に入射して前記隙間から射出される光の状態を、その可動光学要素から射出される光の状態と異ならせる変換部材を備えることを特徴とする空間光変調器が提供される。
第2の態様によれば、光が入射する所定面内に配列された複数の可動光学要素を備え、該入射する光を変調して射出する空間光変調器であって、その所定面の入射側に設けられる光透過部材を備え、該光透過部材は、その複数の可動光学要素のうち、互いに隣接する2つのその可動光学要素の間の隙間領域へ向かう光の状態を、その可動光学要素から射出される光の状態と異ならせる変換部材を備えることを特徴とする空間光変調器が提供される。
第3の態様によれば、露光光で基板を露光する露光装置において、第1の態様又は第2の態様の空間光変調器と、その空間光変調器のその複数の可動光学要素にその露光光を照射する照明光学系と、その複数の可動光学要素からの光をその基板に導いてその基板上にパターンを投影する投影光学系と、その基板に露光されるパターンを制御するために、その空間光変調器の複数の可動光学要素を個別に制御する制御装置と、を備える露光装置が提供される。
第4の態様によれば、第1の態様又は第2の態様の空間光変調器の複数の可動光学要素の配列に光を照射することと、その複数の可動光学要素を通過したその光を変調するように、その複数の可動光学要素を個別に制御することと、を含む空間光変調器の使用方法が提供される。
第5の態様によれば、露光光で基板を露光する露光方法において、第1の態様又は第2の態様の空間光変調器のその複数の可動光学要素の配列にその露光光を照射することと、その複数の可動光学要素からの光で投影光学系を介してその基板を露光することと、その基板に露光されるパターンを制御するために、その空間光変調器のその複数の光学要素を個別に制御することと、を含む露光方法が提供される。
第6の態様によれば、入射光を変調して射出する変調方法において、所定面内に配列された複数の可動光学要素に入射光を照射することと、該複数の可動光学要素を用いてその入射光を変調することと、を含み、その複数の可動光学要素のうち、互いに隣接する2つのその可動光学要素の間の隙間に入射して前記隙間から射出される光の状態を、その可動光学要素から射出される光の状態と異ならせることを特徴とする変調方法が提供される。
第7の態様によれば、入射光を変調して射出する変調方法において、所定面内に配列された複数の可動光学要素に入射光を照射することと、該複数の可動光学要素を用いてその入射光を変調することと、を含み、その複数の可動光学要素のうち、互いに隣接する2つのその可動光学要素の間の隙間へ向かう光の状態を、その可動光学要素から射出される光の状態と異ならせることを特徴とする変調方法が提供される。
第8の態様によれば、露光光で基板を露光する露光方法において、第6の態様又は第7の態様の変調方法を用いて、その露光光を変調することと、該変調された光で投影光学系を介してその基板を露光することと、その基板に露光されるパターンを制御するために、その複数の可動光学要素を個別に制御することと、を含む露光方法が提供される。
第9の態様によれば、第3の態様の露光装置或いは第5の態様又は第8の態様の露光方法を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、そのパターンが形成されたその基板を処理することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
実施形態の一例の露光装置の概略構成を示す図である。 (A)は図1中のSLM28の一部を示す拡大斜視図、(B)は図2(A)の一つのミラー要素を示す拡大斜視図である。 (A)は2つの隣接するミラー要素を示す拡大断面図、(B)はその2つのミラー要素を示す拡大平面図である。 ミラー要素の上下方向の移動量と反射率との関係を示す図である。 (A)は空間光変調器で設定される反射光の位相分布の一例を示す部分拡大平面図、(B)は図5(A)のY軸に沿う直線上の反射光の振幅分布を示す図、(C)はその振幅分布の光によって形成される像の強度分布を示す図である。 (A)は比較例の空間光変調器によって設定される反射光の位相分布を示す平面図、(B)は図6(A)のY軸に沿う直線上の反射光の振幅分布を示す図、(C)はその振幅分布の光によって形成される像の強度分布を示す図である。 露光方法の一例を示すフローチャートである。 (A)は走査露光時のウエハのショット領域を示す図、(B)はステップ・アンド・リピート方式で露光する際のウエハのショット領域を示す図である。 変形例の2つの隣接するミラー要素を示す拡大断面図である。 他の実施形態の露光装置の概略構成を示す図である。 電子デバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。
以下、実施形態の一例につき図1〜図8(B)を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る空間光変調器(spatial light modulator: SLM)を使用するマスクレス方式の露光装置EXの概略構成を示す。図1において、露光装置EXは、パルス発光を行う露光用の光源2と、光源2からの露光用の照明光(露光光)ILで被照射面を照明する照明光学系ILSと、ほぼその被照射面又はその近傍の面上に二次元のアレイ(array: 配列)として配列されたそれぞれ高さが可変の微小ミラー(可動反射要素)である多数のミラー要素30を備えた空間光変調器28と、空間光変調器28(以下、SLM28という)を駆動する変調制御部48とを備えている。さらに、露光装置EXは、多数のミラー要素30によって生成された反射型の凹凸パターン(位相分布を持つ反射型マスクパターン)で反射された照明光ILを受光して、その凹凸パターン(位相分布)に対応して形成される空間像(デバイスパターン像)を感光性の基板としての半導体ウエハ(以下、単にウエハという)Wの表面に投影する投影光学系PLと、ウエハWの位置決め及び移動を行うウエハステージWSTと、装置全体の動作を統括制御するコンピュータよりなる主制御系40と、各種制御系等とを備えている。
以下、図1において、ウエハステージWSTの底面(不図示のガイド面に平行な面)に垂直にZ軸を設定し、Z軸に垂直な平面内において図1の紙面に平行な方向にY軸を、図1の紙面に垂直な方向にX軸を設定して説明する。また、X軸、Y軸、Z軸に平行な軸の回りの角度をそれぞれθx方向、θy方向、θz方向の角度とも呼ぶ。本実施形態では、露光時にウエハWはY方向(走査方向)に走査又は移動される。
光源2としては、波長193nmでパルス幅50ns程度のほぼ直線偏光のレーザ光を4〜6kHz程度の周波数でパルス発光するArFエキシマレーザ光源が使用されている。なお、光源2として、波長248nmのKrFエキシマレーザ光源、パルス点灯される発光ダイオード、又はYAGレーザ若しくは固体レーザ(半導体レーザ等)から出力されるレーザ光の高調波を生成する固体パルスレーザ光源等も使用できる。固体パルスレーザ光源は、例えば波長193nm(これ以外の種々の波長が可能)でパルス幅1ns程度のレーザ光を1〜2MHz程度の周波数でパルス発光可能である。
本実施形態においては、光源2には電源部42が連結されている。主制御系40が、パルス発光のタイミング及び光量(パルスエネルギー)を指示する発光トリガパルスTPを電源部42に供給する。その発光トリガパルスTPに同期して電源部42は、指示されたタイミング及び光量で光源2にパルス発光を行わせる。
光源2から射出された断面形状が矩形でほぼ平行光束のパルスレーザ光よりなる照明光ILは、照明光学系ILSに入射する。本実施形態の照明光学系ILSは、一例としてそれぞれ直交する2つの軸の回りの傾斜角が可変の多数の微小なミラー要素10a(可動反射要素)のアレイを有する空間光変調器10(以下、SLM10という)を備えている。照明光学系ILSにおいて、照明光ILは、一対のレンズよりなるビームエキスパンダ4、照明光ILの偏光状態を制御する1/2波長板等を有する偏光制御光学系6及びミラー8Aを介して、SLM10の多数のミラー要素10aの反射面を照明する。SLM10で反射された照明光ILは、レンズ14a,14bよりなるリレー光学系14及びミラー8Bを介してマイクロレンズアレイ16に入射する。マイクロレンズアレイ16に入射した照明光ILは、マイクロレンズアレイ16を構成する多数の微小なレンズエレメントによって二次元的に分割され、各レンズエレメントの後側焦点面である照明光学系ILSの瞳面(以下、照明瞳面という)IPPには二次光源(面光源)が形成される。
なお、空間光変調器10の代わりに、回折光学素子を使用してもよい。
また、偏光制御光学系6として、例えば米国特許第7,423,731号公報に開示される偏光制御光学系を適用してもよい。また、偏光制御系として、米国公開公報第2006/0170901号公報、第2007/0146676号公報、第2007/0195305号公報、第2010/0165318号公報、第2014/0211174号公報及び第2014/0233008号公報等に開示される偏光制御系を用いてもよい。
SLM10の多数のミラー要素10aの2つの軸の回りの傾斜角の分布を制御することによって、照明瞳面IPPにおける光強度分布(瞳輝度分布)を通常照明、輪帯照明、複数極照明、又はレチクルのパターンに対して最適化した照明等のための任意の分布に設定できる。照明条件に応じたSLM10の多数のミラー要素10aの傾斜角の分布は、変調制御部49によって制御される。なお、傾斜角可変型のSLM10の代わりに、それぞれ高さが可変の多数のミラー要素のアレイを有する空間光変調器、又は複数の回折光学素子を使用することも可能である。また、マイクロレンズアレイ16の代わりにフライアイレンズ等を使用してもよい。
照明瞳面IPPに形成された二次光源からの照明光ILは、第1リレーレンズ18、視野絞り20、光路を−Z方向に折り曲げるミラー8C、第2リレーレンズ22、コンデンサ光学系24、及びミラー8Dを介して、XY平面に平行な被照射面(設計上の転写用のパターンが配置される面)にθx方向に平均的な入射角αで入射する。言い換えると、その被照射面に対して照明光学系ILSの光軸AXIはθx方向に入射角αで交差している。入射角αは例えば数度(deg)から数10度である。その被照射面又はその近傍の面に、SLM28の2次元のアレイ状に配列された多数のミラー要素30の電源オフ時の反射面が配置される。ビームエキスパンダ4からコンデンサ光学系24及びミラー8Dまでの光学部材を含んで照明光学系ILSが構成されている。照明光学系ILSからの照明光ILは、SLM28の多数のミラー要素30のアレイ上のX方向に細長い長方形状の照明領域26Aをほぼ均一な照度分布で照明する。多数のミラー要素30は、照明領域26Aを含む長方形の領域にX方向及びY方向に所定ピッチで配列されている。照明光学系ILS及びSLM28は、不図示のフレームに支持されている。
図2(A)は、図1中のSLM28の反射面の一部を示す拡大斜視図、図2(B)は図2(A)中の一つのミラー要素30を示す拡大斜視図である。図2(A)において、SLM28は、平板状のベース部材32と、ベース部材32の上面にX方向及びY方向にそれぞれピッチ(周期)px及びpyで配列された複数のミラー要素30とを備えている。ミラー要素30は、それぞれX方向の幅ax(<px)及びY方向の幅ay(<py)の矩形の反射部31を有し、反射部31の上面は入射する光を反射する平坦な反射面31aである。X方向及びY方向に隣接する2つの反射部31の間の領域がそれぞれ隙間領域34X及び34Yである。隙間領域34XのX方向の幅gx(以下、反射部31のX方向の間隔ともいう)、及び隙間領域34YのY方向の幅gy(以下、反射部31のY方向の間隔ともいう)に関して次の関係が成立する。
px=ax+gx …(1A)、 py=by+gy …(1B)
反射部31の間隔gx及びgyは、それぞれ隣接する2つのミラー要素30の配列方向の間隔と言うこともできる。また、隙間領域34X,34Yを隣接する2つのミラー要素30(反射部31)間のスリットとみなすとき、間隔gx,gyをそれぞれスリット幅と言うこともできる。一例として反射部31は正方形であり、幅ax及びayは互いに等しく、ピッチpx,pyも互いに等しい。この場合、反射部31の間隔gx,gyも互いに等しくなる。なお、反射部31は長方形や六角形等の多角形でもよく、ピッチpx,pyは互いに異なってもよい。さらに、間隔gx,gyは互いに異なっていてもよい。なお、反射部31の間隔gx及びgyは、それぞれ隣接する2つのミラー要素30の反射面31aの配列方向の間隔と言うこともできる。また、隣接する2つのミラー要素30(反射部31)における互いに対向する辺同士(隙間領域を挟んで配置される2つのミラー要素の隙間領域側の辺同士)は、互いに平行であってもよい。
SLM28の反射面において、X方向にi番目(i=1,2,…,I)及びY方向にj番目(j=1,2,…,J)の位置P(i,j)にそれぞれミラー要素30の反射部31が配置されている(I及びJはそれぞれ2以上の整数)。一例として、ミラー要素30のY方向(ウエハWの走査方向に対応する方向)の配列数Jは数100〜数1000であり、X方向の配列数Iは配列数Jの数倍〜数10倍である。また、ミラー要素30の配列のピッチpx(=py)は例えば10μm〜0.5μm程度としてもよい。
また、ミラー要素30は、反射部31の底面に細い軸部31b(図3(A)参照)を介して連結された反射部31よりも小さい矩形の平板状の連結部33と、ベース部材32に対してZ方向に変位可能に連結部33を支持する複数のそれぞれ可撓性を持つヒンジ部35A,35B(図2(B)参照)と、ベース部材32の表面に形成された薄いほぼ正方形の電極36Aと、連結部33の底面に電極36Aに対向するように形成された薄いほぼ正方形の電極36B(図3(A)参照)とを有する。なお、一例としてミラー要素30は2つのヒンジ部35A,35Bを有するが、例えばヒンジ部35A,35Bを90度回転したような配置でさらに2つのヒンジ部(不図示)を設けてもよい。
図3(A)は、図2(A)の位置P(i,j−1)及びP(i,j)にあるミラー要素30を示す拡大断面図、図3(B)は図3(A)の平面図である。図3(A)において、ベース部材32は、一例として、例えばシリコン(Si)よりなる平板状の基材32Aと、基材32Aの表面に形成された窒化ケイ素(例えばSi3N4)等の絶縁層32Bとから構成されている。また、一例として、反射部31及び軸部31bは、アルミニウム等の高反射率の材料から形成され、連結部33はチタン及びアルミニウムの合金(TiAl)等の導電性の高い材料から形成され、ヒンジ部35A,35Bは、チタン及びアルミニウムの合金、又はアルミニウム等の導電性の高い材料から形成されるとともに、可撓性を持たせるために断面積が小さく、かつ細長く形成されている。連結部33のY方向の間隔gcy及びX方向の間隔gcxは、それぞれ反射部31の間隔gx,gyよりも広く設定されている。一例として、間隔gcyと間隔gcxとは等しく設定されている。
また、電極36A,36Bはチタン及びアルミニウムの合金又は銅(Cu)等の導電性の高い材料から形成されている。なお、連結部33は導電性が高いため、連結部33の底面の電極36Bは省略することが可能である。また、反射部31は、例えばポリシリコンからなる平板状の部材の表面に高反射率の材料(例えばアルミニウム等)よりなる反射膜を形成したものを使用することも可能である。
また、ベース部材32の表面には、ミラー要素30毎に対応する電極36A,36B間に所定の電圧を印加するための信号ライン(不図示)がマトリクス状に設けられ、ヒンジ部35A,35Bは、電極36Bに対応する信号ライン(不図示)に接続されている。この構成によって、ミラー要素30毎に、電極36Aと電極36B(又は連結部33)との間に所定の可変の電圧を印加して、連結部33(及び反射部31)をベース部材32の法線方向(Z方向)に駆動することができる。
一例として、電源オフ状態又は電源オン状態で電極36A,36B間に電圧が印加されていない状態(第1の状態)では、位置P(i,j−1)のミラー要素30で示すように、ミラー要素30の反射面は、XY平面に平行な平面である基準平面A1に合致している。一方、電源オン時で電極36A,36B間に所定の電圧が印加されている状態(第2の状態)では、位置P(i,j)のミラー要素30で示すように、ミラー要素30の反射面は、XY平面に平行で基準平面A1からZ方向に間隔δaだけ変位した平面A2に合致している。このように、ミラー要素30の反射面の位置は、ミラー要素に入射する光の進行方向に沿って変更可能である。言い換えると、ミラー要素30の反射面の位置は、投影光学系の光軸AXWの方向に沿って変更可能である。図1の変調制御部48が、主制御系40から設定される照明光ILの位相分布(凹凸パターン)の情報に応じて、位置P(i,j)のミラー要素30毎の電極36A,36B間の電圧を制御する。各ミラー要素30の反射率は例えば80%程度以上であり、各ミラー要素30は、その第1の状態又はその第2の状態のいずれかに設定される。
このような微小な立体構造のSLM28は、例えばいわゆるMEMS(Microelectromechanical Systems:微小電気機械システム)技術を用いて製造することが可能である。SLM28の各ミラー要素30は、平行移動によって第1の状態又は第2の状態に設定できればよいだけであるため、ミラー要素30の小型化及びミラー要素30の配列数の増大が容易である。
以下ではSLM28に入射する照明光ILを、必要に応じて入射する領域に応じて照明光IL1,IL2,IL3として説明する。各ミラー要素30の反射面が基準平面A1に合致している状態(第1の状態)で、当該ミラー要素30によって反射される照明光IL1の位相の変化量を第1の位相δ1とすると、本実施形態では位相δ1は0度(0°)である。また、各ミラー要素30の反射面が基準平面A1から間隔δaだけ変位した平面A2に合致している状態(第2の状態)で、当該ミラー要素30で反射される照明光IL2の位相の変化量を第2の位相δ2とすると、位相δ2は位相δ1に対して180度(π(rad))異なっている。この場合、以下の関係が成立する。ただし、SLM28の製造誤差及び変調制御部48による駆動誤差等を考慮して、位相δ2は、式(2B)に対して数度(deg)程度の誤差は許容される。なお、以下では単位のない位相はradを意味する。
δ1=0度 …(2A), δ2=180度=π …(2B)
また、ミラー要素30間の隙間領域34Y,34Xに対向する部分のベース部材32の表面に、隙間領域34Y,34Xよりも例えば数%〜数10%広い幅で、隙間領域34Y,34Xに入射する照明光IL3の偏光状態を変換するための波長板37Y及び37X(偏光状態の変換部材)が固定されている(図3(B)参照)。図3(A)では、波長板37Y(波長板37Xも同様)はベース部材32の上層である絶縁層32Bの表面に設けられているが、例えば電極36Aを広くして、電極36Aの表面に波長板37Yを設けてもよい。ベース部材32又は電極36Aの表面の反射率は例えば数10%程度である。
本実施形態では、一例としてミラー要素30に入射する照明光ILは、X方向又はY方向を偏光方向とする直線偏光である。この場合、波長板37Y及び37Xとしては、例えば水晶等の複屈折性光学材料で形成され、結晶軸の方向がY方向(又はX方向)に対して45度傾斜している1/4波長板が使用される。このとき、波長板37Yを通過してベース部材32の表面で反射される照明光IL3に対して、波長板37Yは1/2波長板として作用する。同様に、波長板37Xも隙間領域34Xに入射する照明光IL3に対して1/2波長板として作用する。このため、ベース部材32の表面で反射されて波長板37X,37Y及び隙間領域34X,34Yを通過してミラー要素30の上方に戻される照明光IL3の偏光方向は、入射する照明光IL3の偏光方向、及び反射部31で反射される照明光IL1,IL2の偏光方向に対して直交する方向となり、反射される照明光IL3は反射される照明光IL1.IL2と干渉しないことになる。この結果、隙間領域34Y,34Xを通過してベース部材32の表面で反射されてミラー要素30の上方に戻される反射光IL3の影響が抑制される。
図4の曲線A1及びA2は、それぞれの反射面が基準平面A1に一致する隣接する2つのミラー要素30の反射部31とベース部材32との距離を変化させた場合における、それらの2つのミラー要素30からの反射光(隙間領域34Y,34Xからの反射光も含む)の反射率を示し、図4の横軸はミラー要素30の反射部31とベース部材32との距離である。また、実線の曲線A1は、波長板37Y,37Xを設けたときの反射率、点線の曲線A2は波長板37Y,37Xを設けないときの反射率を示す。波長板37Y,37Xを設けた場合(曲線A1)には、隙間領域34Y,34Xからの反射光が反射部31からの反射光と干渉しないため、ミラー要素30の反射部31とベース部材32との距離が変わった場合でも、ほぼ同じ反射率を得る。このため、SLM28に製造誤差が生じた場合においても、SLM28によって目標とするパターン(位相分布)を高精度に生成できる。
これに対して、波長板37Y,37Xを設けない場合(曲線A2)には、隙間領域34Y,34Xからの反射光が反射部31からの反射光と干渉するため、特に反射部31の間隔gx,gyが広い場合には、ミラー要素30の反射部31とベース部材32との距離が変わった際、反射率の変化量が大きくなる。このため、SLM28に製造誤差が生じた場合には、SLM28によってパターン(位相分布)を生成する際に、目標とするパターンとの差が大きくなる恐れがある。
本実施形態では、波長板37Y,37Xが設けられているため、反射部31の間隔gx,gyは、例えば照明光ILの波長程度からその波長の数10倍程度の大きさに設定することができる。これによって、各ミラー要素30の反射部31を互いに独立に円滑に駆動できるとともに、SLM28で目標とするパターンを高精度に生成できる。さらに、隙間領域34Y,34Xに入射する照明光IL3が反射されるため、ベース部材32の発熱が抑制される。
図2(A)において、SLM28の各ミラー要素30はそれぞれ入射する照明光ILの位相を0度変化させて反射する第1の状態、又は入射する照明光ILの位相を180度(π)変化させて反射する第2の状態に制御される。以下では、その第1の状態に設定されたミラー要素30を位相0のミラー要素、その第2の状態に設定されたミラー要素30を位相πのミラー要素とも呼ぶ。
一例として、所定パルス数の照明光ILの発光毎に、図1の主制御系40が変調制御部48に、SLM28によって設定される照明光ILの位相分布(凹凸パターン)の情報を供給する。これに応じて変調制御部48がSLM28の各ミラー要素30を位相0又は位相πに制御する。ウエハWの表面にはその位相分布に応じた空間像が形成される。
図1において、SLM28の照明領域26A内の多数のミラー要素30のアレイで反射された照明光ILは、平均的な入射角αで投影光学系PLに入射する。不図示のコラムに支持された光軸AXWを持つ投影光学系PLは、SLM28(物体面)側に非テレセントリックであり、ウエハW(像面)側にテレセントリックの縮小投影光学系である。投影光学系PLは、SLM28によって設定される照明光ILの位相分布に応じた空間像の縮小像を、ウエハWの1つのショット領域内の露光領域26B(照明領域26Aと光学的に共役な領域)に形成する。投影光学系PLの投影倍率βは例えば1/10〜1/100程度であり、その解像度(ハーフピッチ又は線幅)は、例えばSLM28の1対のミラー要素30及び境界部34の像の幅(β・py)程度である。言い換えると、投影光学系PLの物体面において、1つのミラー要素30のピッチpyよりも小さい構造は解像されない。例えば、ミラー要素30及び境界部34の大きさが数μm角程度、投影光学系PLの投影倍率βが1/100程度であれば、投影光学系PLの解像度は数10nm程度である。
ウエハW(基板)は、例えばシリコン又はSOI(silicon on insulator)等の円形の平板状の基材の表面に、フォトレジスト(感光材料)を数10nm〜200nm程度の厚さで塗布したものを含む。
本実施形態のように物体側に非テレセントリックの投影光学系PLを用いることによって、SLM28の多数のミラー要素30の反射面とウエハWの露光面(フォトレジストの表面)とをほぼ平行に配置できる。従って、露光装置の設計・製造が容易である。
また、露光装置EXが液浸型である場合には、例えば米国特許出願公開第2007/242247号明細書に開示されているように、投影光学系PLの先端の光学部材とウエハWとの間に照明光ILを透過する液体(例えば純水)を供給して回収する局所液浸装置が設けられる。液浸型の場合には解像度をさらに高めることができる。
図1において、ウエハWはウエハホルダ(不図示)を介してウエハステージWSTの上面に吸着保持され、ウエハステージWSTは、不図示のガイド面上でX方向、Y方向にステップ移動を行うとともに、Y方向に一定速度で移動する。ウエハステージWSTのX方向、Y方向の位置、及びθz方向の回転角等はレーザ干渉計45によって形成され、この計測情報がステージ制御系44に供給されている。ステージ制御系44は、主制御系40からの制御情報及びレーザ干渉計45からの計測情報に基づいて、リニアモータ等の駆動系46を介してウエハステージWSTの位置及び速度を制御する。なお、ウエハWのアライメントを行うために、ウエハWのアライメントマークの位置を検出するアライメント系(不図示)等も備えられている。
ウエハWの露光時には、照明光学系ILSの照明条件を設定する。そして、照明光学系ILSでSLM28を照明し、変調制御部48の制御によってSLM28の反射面における照明光ILの位相分布を変えながら、ウエハWを例えばY方向に走査することによって、ウエハWの表面にSLM28で生成されるパターンの像が露光される。このとき、変調制御部48は、SLM28の複数の反射面で形成される凹凸パターンを、ウエハWの移動と同期して移動させるように、SLM28を制御している。なお、SLM28の複数の反射面で形成される凹凸パターンの移動に同期してウエハWを移動させてもよい。
なお、他の例として、図3(A)の隙間領域34Y,34Xに対向する部分のベース部材32の表面に、波長板37Yの代わりに、入射する照明光IL3を吸収して照明光IL3の強度(振幅)を弱める(減らす)吸収部材44Yを配置してもよい。ここで、吸収部材44Yによって照明光IL3の強度(振幅)を弱める(減らす)とは、吸収部材44Yに入射する照明光IL3の強度(振幅)に対して、吸収部材44Yに入射した後に吸収部材44Yから射出される光の強度(振幅)が小さいことを指す。吸収部材44Yは、例えば照明光IL3に対する反射率の低い酸化クロム等から形成できる。同様に波長板37Xの代わりに吸収部材(不図示)を配置してもよい。このように吸収部材44Yを設けた場合には、隙間領域34Y,34Xからの反射光の光量がほぼ0になるため、SLM28で目標とするパターンを高精度に生成できる。
次に、図2(A)のSLM28の隙間領域34Y,34Xにおける照明光ILの反射光の影響につき説明する。一例として、ウエハWの表面に、図5(C)に示すように、Y方向のピッチがミラー要素30の像のピッチの3倍(β・3py)(βは投影倍率)の光強度分布INTを持つ空間像、即ちY方向のピッチがβ・3pyのライン・アンド・スペースパターン(以下、L&Sパターンという)の像を形成する場合を想定する。この場合、露光装置EXの照明光学系ILSの照明条件は、例えばσ値が0.1〜0.05程度の小σ照明で、照明光ILの偏光方向がウエハW上でX方向になるように設定される。そして、SLM28のミラー要素30のアレイの位相分布は、図5(A)の拡大平面図で示すように、それぞれX方向に4個以上でY方向に3個のミラー要素30を含む第1の領域D1内で各ミラー要素30が第1の状態(位相0)となり、第1の領域D1にY方向に隣接し、それぞれX方向に4個以上でY方向に3個のミラー要素30を含む第2の領域D2内で各ミラー要素30が第2の状態(位相π)となる分布に設定される。なお、図5(A)及び後述の図6(A)は、透視図であるとともに、第2の状態のミラー要素30にはハッチングを施している。領域D1及びD2のY方向の幅はそれぞれ3pyである。
本実施形態では、領域D1,D2内の隙間領域34Y,34Xに対向するベース部材32の表面の部分に図3(A)の吸収部材44Y及びX方向用の吸収部材(不図示)が配置されているものとする。この場合、隙間領域34Y,34Xを含む隙間領域34に入射して反射される照明光ILの光量はほぼ0である。そのため、図5(A)のSLM28の反射面のY軸に平行な直線(X方向の境界領域34Xを通過しない直線)上における照明光ILの反射光の振幅分布AM(振幅の相対値の分布)は、図5(B)に示すように変化する。また、投影光学系PLは、物体面上でミラー要素30のピッチpy,pxよりも小さい構造を解像しないため、領域D1,D2の内部のY方向の幅gyで反射光がほぼない部分は、投影光学系PLによっては解像されない部分となる。
そのため、図5(B)の振幅分布AM(範囲が±1となるように規格化されている)は、実質的にY方向の幅3pyで位相が0の部分、及びY方向の幅3pyで位相がπの部分の部分が繰り返される分布となる。従って、その振幅分布に対応する投影光学系PLの像のY方向の光強度分布INTは、図5(C)に示すように、ピッチがβ・3pyの正弦波状になるため、フォトレジストの現像によってピッチがβ・3pyのL&Sパターンが得られる。
これに対して、図6(A)の比較例のSLM28Vにおいては、ミラー要素30間の隙間領域34Y,34X(隙間領域34)は、第1の状態(位相0)のミラー要素30と同様に、入射する照明光の位相を0だけ変化させてある振幅AMrで反射するものとしている。この比較例においても、多数のミラー要素30の状態を、図5(A)と同様に、第1の領域D1内で各ミラー要素30が第1の状態(位相0)となり、第1の領域D1にY方向に隣接する第2の領域D2内で各ミラー要素30が第2の状態(位相π)となる分布に設定する。
この比較例において、図6(A)のY軸に平行な直線(X方向の境界領域34Xを通過しない直線)上における照明光ILの反射光の振幅分布AMは、図6(B)に示すように変化する。この比較例では、境界領域34Yの反射光の位相は0であるため、図6(B)において、領域D1及び1つの境界領域34Yを含むY方向の幅が(3py+gy)の部分の位相はほぼ0であり、領域D2から1つの境界領域34Yを除いたY方向の幅が(3py−gy)の部分の位相はほぼπである。この場合にも、領域D2の内部のY方向の幅gyで位相が0の部分(2つの境界領域34Y)は、投影光学系PLに対しては実質的に位相が変化していない部分となる。
そのため、図6(B)の振幅分布AMは、実質的にY方向の幅(3py+gy)で位相が0の部分と、Y方向の幅(3py−gy)で位相がπの部分とが繰り返される分布となる。従って、その振幅分布AMに対応する投影光学系PLの像のY方向の光強度分布INTは、図6(C)に示すように、Y方向のピッチがβ(3py+gy)の正弦波とY方向のピッチがβ(3py−gy)の正弦波とが1周期ずつ交互に連なる分布となる。そのため、最終的にY方向のピッチが均一にβ・3pyとなるL&Sパターンを高精度に得ることが困難である。同様に、第2の状態のミラー要素30と同様に、境界領域34に入射する照明光ILの位相がπだけ変化する場合にも、最終的にY方向のピッチが均一にβ・3pyとなるL&Sパターンを得ることが困難である。
これに対して、本実施形態のSLM28によれば、隙間領域34Y,34Xの反射率がきわめて小さいため、投影光学系PLを介してウエハWの表面に目標とする空間像(ひいてはデバイスパターン)を高精度に形成できる。同様に隙間領域34Y,34Xに対向するベース部材32の表面に波長板37Y及び37Xを配置した場合も、ウエハWの表面に目標とする空間像(デバイスパターン)を高精度に形成できる。
次に、SLM28を用いてウエハWを露光する露光方法の一例につき図7のフローチャートを参照して説明する。まず、ウエハWのアライメントを行った後、照明光学系ILSの照明条件を設定する。そして、例えば図8(A)に示すウエハWの表面でY方向に一列に配列されたショット領域SA21,SA22,…に露光を行うために、ウエハWを走査開始位置に位置決めする。その後、ウエハWの+Y方向への一定速度での走査を開始する。なお、図8(A)のショット領域SA21等の中の矢印は、ウエハWに対する露光領域26Bの相対的な移動方向を示している。
次に、主制御系40は、ウエハWの露光領域26Bのショット領域SA21に対する相対位置に応じて、変調制御部48に露光領域26Bに形成される空間像に対応するSLM28の反射面における照明光ILの位相分布の情報を供給するとともに(図7のステップ102)、電源部42に発光トリガパルスTPを供給する(ステップ104)。これによって、露光領域26Bには、Y方向の位置に応じて目標とする空間像が逐次露光される(ステップ106)。この動作をショット領域SA21が露光領域26Bを横切るまで繰り返すことで、ショット領域SA21に全体の空間像(回路パターンの像)が露光される。
その後、ウエハWのショット領域SA21に隣接するショット領域SA22に露光するために、ウエハWを同じ方向に走査したまま、主制御系40は、変調制御部48に照明光ILの位相分布の情報を供給するとともに、電源部42に発光トリガパルスTPを供給する。このようにして、ショット領域SA21からSA22にかけて連続的に露光を行うことができる。そして、露光を継続する場合(ステップ108)、例えば図8(A)のウエハWのX方向に隣接するショット領域SA31,SA32を含む列の露光に移行する場合には、ウエハステージWSTを駆動してウエハWをX方向(走査方向に直交する非走査方向)にステップ移動する(ステップ110)。そして、点線で示す露光領域26Bに対するウエハWの走査方向を逆の−Y方向に設定し、主制御系40から変調制御部48に逆の順序で照明光ILの位相分布の情報を供給し(ステップ102)、電源部42に発光トリガパルスTPを供給することで(ステップ104)、ショット領域SA32からSA31にかけて連続的に露光を行うことができる(ステップ106)。この露光に際して、ショット領域SA21,SA22等に互いに異なる空間像を露光することも可能である。その後、ウエハWのフォトレジストの現像を行うことで、ウエハWの各ショット領域にレジストパターンが形成される。
本実施形態の露光方法によれば、SLM28の隙間領域34Y,34Xの反射率が低くされており、SLM28によって高精度に露光対象のパターンの位相分布を生成できるため、ウエハWの各ショット領域に所望のパターンの像を高精度に露光できる。
上述のように、本実施形態の露光装置EXは、SLM28を備えている。また、SLM28は、基準平面A1(所定面)に沿って配列された複数のミラー要素30の反射部31(可動光学要素又は反射要素)を備え、入射する照明光ILの位相を変調して射出するとともに、一例として、その複数の反射部31のうち、基準平面A1のY方向(所定方向)において隣接する2つの反射部31の間の隙間領域34Y,34Xに入射して、その隙間領域34Y,34Xから射出される照明光IL3の偏光状態を、反射部31から反射される照明光IL1,IL2の偏光状態と異ならせる波長板37Y,37X(変換部材)を備えている。
また、SLM28を使用する方法は、SLM28の複数のミラー要素30の反射部31のアレイに照明光ILを照射するステップ104と、その複数の反射部31を通過した照明光ILを変調(位相変調)するように、その複数の反射部31を個別に制御するステップ102とを含んでいる。また、SLM28を使用して照明光ILを変調して射出する変調方法は、基準平面A1に沿って配列された複数のミラー要素30の反射部31に照明光ILを照射するステップ104と、複数の反射部31を用いて照明光ILを変調するステップ106とを含み、基準平面A1のY方向において隣接する2つの反射部31の隙間領域34Y,34Xから射出される照明光IL3の偏光状態を反射部31から反射される照明光IL1,IL2の偏光状態と異ならせている。
これらにおいて、一例として、反射される照明光IL1,IL2がY方向を偏光方向とする直線偏光であれば、反射される照明光IL3はX方向を偏光方向とする直線偏光となる。本実施形態によれば、複数の可動の反射部31を有するSLM28において、反射部31の間の隙間領域34Y,34Xからの反射光が複数の反射部31及び隙間領域34Y,34Xを含む領域の反射率をほとんど変動させないため、隙間領域34Y,34Xからの反射光の影響が抑制される。従って、SLM28によって目標とするパターンを高精度に生成できる。
また、隙間領域34Y,34Xに対向する領域に吸収部材44Y等を配置した場合も、隙間領域34Y,34Xからの反射光をほぼ0として、SLM28によって目標とするパターンを高精度に生成できる。
また、SLM28の反射部31を含むミラー要素30は、それぞれ入射する光の位相を第1の位相(δ1)だけ変化させて反射する第1の状態、及び入射する光の位相をその第1の位相と180°異なる第2の位相(δ2)だけ変化させて反射する第2の状態を含む複数の状態に制御可能である。この場合にはミラー要素30(反射部31)の制御が容易である。
また、SLM28の各ミラー要素30は、電源オフのときにそれぞれその第1の状態(位相0)になるため、制御が容易である。なお、各ミラー要素30は、電源オフのときに第2の状態(位相π)等になってもよい。
また、SLM28のミラー要素30は2次元のアレイであるため、一度の露光で大面積のパターンをウエハWに露光できる。なお、SLM28において、ミラー要素30を例えばX方向(ウエハWの非走査方向に対応する方向)に一次元のアレイ状に配列してもよい。
また、露光装置EXは、照明光IL(露光光)でウエハW(基板)を露光する露光装置において、SLM28と、SLM28の複数のミラー要素30のアレイに照明光ILを照射する照明光学系ILSと、複数のミラー要素30からの反射光をウエハW上に導いてウエハW上にパターンを投影する投影光学系PLと、ウエハWに露光されるパターンを制御するために、SLM28の複数のミラー要素30を個別にその第1の状態又は第2の状態に制御する変調制御部48(制御装置)と、を備えている。
露光装置EXによれば、SLM28の隙間領域34Y,34Xの反射の影響が抑制されているため、ウエハWの表面に目標とするパターンを高精度に形成できる。
なお、SLM28の各ミラー要素30は、その第1の状態及びその第2の状態以外の第3の状態等を含む複数の状態に設定可能としてもよい。
また、照明光学系ILSからの照明光ILは、複数のミラー要素30(反射要素)にほぼ入射角αで斜めに入射し、ミラー要素30からの反射光が、投影光学系PLに対して投影光学系PLの光軸AXWに交差するように入射している。従って、投影光学系PLは物体面側に非テレセントリックであるため、SLM28からの反射光の全部を投影光学系PLを介してウエハWに照射でき、照明光ILの利用効率が高い。さらに、偏光制御光学系6で設定される照明光ILの偏光状態をウエハWの表面で正確に再現できる。
また、ミラー要素30は、X方向(第1方向)を長手方向とする長方形の領域に設けられ、ウエハWを投影光学系PLの像面でX方向と直交するY方向(第2方向)に対応する走査方向に移動するウエハステージWST(基板ステージ)を備え、変調制御部48は、ウエハステージWSTによるウエハWの移動に応じて、複数のミラー要素30によって形成されるパターン(位相分布)をY方向に移動している。これによって、ウエハWの全面を効率的に露光できる。
なお、上記の実施形態では以下のような変形が可能である。
まず、上記の実施形態では、ウエハWを連続的に移動してウエハWを走査露光している。その他に、図8(B)に示すように、ウエハWの各ショット領域(例えばSA21)をY方向に複数の部分領域SB1〜SB5等に分割し、投影光学系PLの露光領域26Bに部分領域SB1等が達したときに、照明光ILを所定パルス数だけ発光させて、SLM28のミラー要素30のアレイからの反射光で部分領域SB1等を露光してもよい。この後、ウエハWをY方向にステップ移動させて、次の部分領域SB2等が露光領域26Bに達してから、同様に部分領域SB2等に露光が行われる。この方式は実質的にステップ・アンド・リピート方式であるが、部分領域SB1〜SB5等には互いに異なるパターンが露光される。
また、上述の実施形態では、隙間領域34Y,34Xに対向するベース部材32の表面に波長板37Y等を設けているが、図9の変形例で示すように、SLM28Aの複数のミラー要素30の反射部31に対向するように、これらの反射部31を保護するための、照明光ILを透過する平板状のカバーガラス40を配置し、このカバーガラス40の隙間領域34Yに対向する部分に、隙間領域34Yに入射する照明光IL3の偏光状態を、反射部31で反射される照明光IL1,IL2の偏光状態と異ならせる波長板41Y(例えば1/2波長板)を形成してもよい。この例では、カバーガラス40の隙間領域34Xに対向する部分にも、波長板41Yと同様の波長板(不図示)が設けられる。
この変形例においても、一例として、反射部31で反射される照明光IL1,IL2がY方向を偏光方向とする直線偏光であれば、隙間領域34Y,34Xで反射されてカバーガラス40を透過する照明光IL3の偏光方向は、X方向を偏光方向とする直線偏光となる。この変形例によれば、複数の可動の反射部31を有するSLM28Aにおいて、反射部31の間の隙間領域34Y,34Xからの反射光が複数の反射部31及び隙間領域34Y,34Xを含む領域の反射率をほとんど変動させないため、隙間領域34Y,34Xからの反射光の影響が抑制される。従って、SLM28Aによって目標とするパターンを高精度に生成できる。
また、カバーガラス40の隙間領域34Y,34Xに対向する部分に、照明光IL3を吸収してその強度を弱める吸収部材42Y等を形成してもよい。この場合も、隙間領域34Y,34Xからの反射光をほぼ0として、SLM28Aによって目標とするパターンを高精度に生成できる。
また、上述の実施形態及びその変形例では、位相変調型のSLM28,28Aにおいて隙間領域34Y,34Xからの反射光の影響を抑制しているが、図1の直交する2つの軸の回りの傾斜角が可変の多数の微小なミラー要素10a(可動反射要素)のアレイを有する空間光変調器10(SLM10)において、ミラー要素10aの隙間領域の下方又は上方に偏光状態を変換する部材、又は強度を弱める部材等を配置して、隙間領域を通過する照明光の影響を抑制してもよい。
また、照明光学系ILSからの光を反射して反射光に位相分布を与えるSLM28における複数のミラー要素30を、直交する2つの軸の回りの傾斜角が可変になるように変形してもよい。この場合においても、複数のミラー要素30の間隔の最小値が入射光の波長以下であればよい。
また、位相変調型のSLM28を、照明光学系ILS中のSLM10の代わりに設けてもよい。
また、例えば複数の液晶セルを用いて入射する光を変調する透過型の空間光変調器において、複数の液晶セルの間の隙間領域に、偏光状態を変換する部材、又は強度を弱める部材等を配置して、隙間領域を通過する照明光の影響を抑制してもよい。
上述の実施形態では、平行平面板状の複屈折光学材料で形成された波長板37X、37Yを設けたが、構造性複屈折を利用する波長板を使用してもよい。この場合、ミラー要素30間の隙間領域34Y,34Xに対向する部分のベース部材32の表面に、XY平面内に周期方向を持ち且つ周期が波長以下の一次元ライン・アンド・スペース状の周期構造のパターンを形成すればよい。このとき、ベース部材32をエッチングしてパターンを形成する手法、或いはベース部材32上にパターンを堆積する手法を用いて、構造性複屈折を呈するパターンを形成できる。また、カバーガラス40の隙間領域34Y,34Xに対向する部分をエッチングしてパターンを形成してもよく、カバーガラス40の隙間領域34Y,34Xに対向する部分にパターンを堆積させてもよい。なお、このような構造性複屈折は、例えばRichter他による「Form Birefringent Microstructures:Modeling and Design」SPIE Vol.2404の第69頁〜第80頁に記載されている。
また、上記の実施形態では、物体側に非テレセントリックの投影光学系PLを用いている。それ以外に、図10の変形例の露光装置EXAで示すように、物体側及び像面側に両側テレセントリックの投影光学系PLAを用いることも可能である。図10において、露光装置EXAは、S偏光の照明光ILをほぼ+Y方向に発生する照明光学系ILSAと、照明光ILを+Z方向に反射する偏光ビームスプリッタ51と、偏光ビームスプリッタ51からの照明光ILを円偏光に変換する1/4波長板52と、円偏光の照明光ILを−Z方向に反射する多数のミラー要素30の2次元のアレイを有するSLM(空間光変調器)28と、ミラー要素30で反射されてから、1/4波長板52及び偏光ビームスプリッタ51を透過した照明光ILを受光してウエハWの表面の露光領域26Bに空間像(パターン)を投影する投影光学系PLAと、を備えている。照明光学系ILSAは、図1の照明光学系ILSからミラー8B,8Cを除いた光学系である。SLM28の構成及び作用は図1の実施形態と同様である。SLM28で反射されたσ値の小さい照明光ILは、投影光学系PLの光軸AXにほぼ平行に投影光学系PLに入射する。
この変形例の露光装置EXAによれば、両側テレセントリックの投影光学系PLAを使用できるため、露光装置の構成が簡素化できる。
なお、照明光ILの利用効率が1/2に低下してもよい場合には、偏光ビームスプリッタ51の代わりに通常のビームスプリッタを使用し、1/4波長板52を省略してもよい。この場合には、偏光照明が使用できる。
また、電子デバイス(又はマイクロデバイス)を製造する場合、電子デバイスは、図11に示すように、電子デバイスの機能・性能設計を行うステップ221、この設計ステップに基づいたマスクのパターンデータを実施形態の露光装置EX,EXAの主制御系に記憶するステップ222、デバイスの基材である基板(ウエハ)を製造してレジストを塗布するステップ223、前述した露光装置EX,EXA(又は露光方法)によりSLM28,28Aで生成される位相分布の空間像を基板(感応基板)に露光する工程、露光した基板を現像する工程、現像した基板の加熱(キュア)及びエッチング工程などを含む基板処理ステップ224、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)225、並びに検査ステップ226等を経て製造される。
このデバイスの製造方法は、上記の実施形態の露光装置を用いてウエハWを露光する工程と、露光されたウエハWを処理する工程(ステップ224)とを含んでいる。従って、電子デバイスを高精度に製造できる。
また、上述の実施形態は、半導体デバイスの製造プロセスへの適用に限定されることなく、例えば、液晶表示素子、プラズマディスプレイ等の製造プロセスや、撮像素子(CMOS型、CCD等)、マイクロマシーン、MEMS(Microelectromechanical Systems:微小電気機械システム)、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイス(電子デバイス)の製造プロセスにも広く適用できる。
なお、上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
EX,EXA…露光装置、ILS,ILSA…照明光学系、PL,PLA…投影光学系、W…ウエハ、28…SLM(空間光変調器)、30…ミラー要素、32…ベース部材、34X,34Y…境界領域、35A,35B…ヒンジ部、37X,37Y…波長板、48…変調制御部

Claims (25)

  1. 光が入射する所定面内に配列された複数の可動光学要素を備え、該入射する光を変調して射出する空間光変調器であって、
    前記複数の可動光学要素のうち、互いに隣接する2つの前記可動光学要素の間の隙間に入射して前記隙間から射出される光の状態を、前記可動光学要素から射出される光の状態と異ならせる変換部材を備える空間光変調器。
  2. 前記変換部材は、前記隙間から射出される光の偏光状態を、前記隙間に入射する光の偏光状態とは異なる状態に変換する、請求項1に記載の空間光変調器。
  3. 前記変換部材は、波長板である、請求項2に記載の空間光変調器。
  4. 前記波長板は、複屈折性光学材料で形成される、請求項3に記載の空間光変調器。
  5. 前記波長板は、前記入射する光の波長よりも短い周期を持つ周期構造を有する、請求項3に記載の空間光変調器。
  6. 前記複数の可動光学要素を可撓性を有する部材を介して支持する支持部材を備え、
    前記変換部材は、前記隙間に対向する前記支持部材の表面に設けられる、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の空間光変調器。
  7. 前記変換部材は、前記隙間に入射する光の強度に対して前記変換部材を介した前記入射する光の強度を弱める、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の空間光変調器。
  8. 前記複数の可動光学要素は前記入射光を反射する反射面を有する反射要素であり、
    前記複数の可動反射要素の前記反射面は、前記入射光の進行方向に沿った位置を変更するように移動する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の空間光変調器。
  9. 前記反射要素は、それぞれ入射する前記光を反射する第1の状態と、入射する前記光の位相を前記第1の状態における位相と異なるように変化させて反射する第2の状態とを含む複数の状態のうちいずれかに設定される、請求項8に記載の空間光変調器。
  10. 前記複数の可動光学要素は前記入射光を反射する反射面を有する反射要素であり、
    前記複数の反射要素はそれぞれ前記反射面を少なくとも一つの軸の回りに傾斜可能である、請求項1乃至7の何れか一項に記載の空間光変調器。
  11. 前記複数の可動光学要素は2次元に配列されている、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の空間光変調器。
  12. 前記隣り合う2つの前記可動光学要素は、多角形状である、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の空間光変調器。
  13. 前記隣り合う2つの前記可動光学要素における、それぞれ他方の可動光学要素側の辺は、互いに平行な直線状である、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の空間光変調器。
  14. 光が入射する所定面内に配列された複数の可動光学要素を備え、該入射する光を変調して射出する空間光変調器であって、
    前記所定面の入射側に設けられる光透過部材を備え、
    該光透過部材は、前記複数の可動光学要素のうち、互いに隣接する2つの前記可動光学要素の間の隙間へ向かう光の状態を、前記可動光学要素から射出される光の状態と異ならせる変換部材を備える空間光変調器。
  15. 前記変換部材は、前記隙間に対向する前記光透過部材の一部に設けられる、請求項14に記載の空間光変調器。
  16. 露光光で基板を露光する露光装置において、
    請求項1乃至15のいずれか一項に記載の空間光変調器と、
    前記空間光変調器の前記複数の可動光学要素に前記露光光を照射する照明光学系と、
    前記複数の可動光学要素からの光を前記基板に導いて前記基板上にパターンを投影する投影光学系と、
    前記基板に露光されるパターンを制御するために、前記空間光変調器の前記複数の可動光学要素を個別に制御する制御装置と、
    を備える露光装置。
  17. 前記複数の可動光学要素はそれぞれ入射する前記光を反射する互いに平行な反射面を有する反射要素であり、
    前記制御装置は、
    複数の前記反射要素の反射面の位置を、前記投影光学系の光軸方向において変更する、請求項16に記載の露光装置。
  18. 請求項1乃至15のいずれか一項に記載の空間光変調器の前記複数の可動光学要素に光を照射することと、
    前記複数の可動光学要素を通過した前記光を変調するように、前記複数の可動光学要素を個別に制御することと、
    を含む空間光変調器の使用方法。
  19. 露光光で基板を露光する露光方法において、
    請求項1乃至15のいずれか一項に記載の空間光変調器の前記複数の可動光学要素に前記露光光を照射することと、
    前記複数の光学要素からの光で投影光学系を介して前記基板を露光することと、
    前記基板に露光されるパターンを制御するために、前記空間光変調器の前記複数の可動光学要素を個別に制御することと、
    を含む露光方法。
  20. 入射光を変調して射出する変調方法において、
    所定面内に配列された複数の可動光学要素に入射光を照射することと、
    該複数の可動光学要素を用いて前記入射光を変調することと、を含み、
    前記複数の可動光学要素のうち、互いに隣接する2つの前記可動光学要素の間の隙間に入射して前記隙間から射出される光の状態を、前記可動光学要素から射出される光の状態と異ならせる変調方法。
  21. 入射光を変調して射出する変調方法において、
    所定面内に配列された複数の可動光学要素に入射光を照射することと、
    該複数の可動光学要素を用いて前記入射光を変調することと、を含み、
    前記複数の可動光学要素のうち、互いに隣接する2つの前記可動光学要素の間の隙間へ向かう光の状態を、前記可動光学要素から射出される光の状態と異ならせる変調方法。
  22. 露光光で基板を露光する露光方法において、
    請求項20又は21に記載の変調方法を用いて、前記露光光を変調することと、
    該変調された光で投影光学系を介して前記基板を露光することと、
    前記基板に露光されるパターンを制御するために、前記複数の可動光学要素を個別に制御することと、
    を含む露光方法。
  23. 前記複数の可動光学要素はそれぞれ入射する前記光を反射する互いに平行な反射面を有する反射要素であり、
    複数の前記反射要素の反射面の位置を、前記投影光学系の光軸方向において変更する、請求項19又は22に記載の露光方法。
  24. 請求項16又は17に記載の露光装置を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、
    前記パターンが形成された前記基板を処理することと、
    を含むデバイス製造方法。
  25. 請求項19、22又は23に記載の露光方法を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、
    前記パターンが形成された前記基板を処理することと、
    を含むデバイス製造方法。
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