JP2013034299A - 電動モータ - Google Patents

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Tomohide Tanaka
智秀 田中
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Abstract

【課題】回転バランスの崩れを好適に抑制する。
【解決手段】複数のティース部を有し、当該ティース部に巻線43が巻回されたコアと、コアが固定され、軸心に対して偏心した偏心軸部32を有する回転軸30と、を備えた電動モータMにおいて、コアは、回転軸方向において偏心軸部に近い側は、回転軸30の軸心を中心にして偏心軸部32の軸心と同位相となる部分にカット部を有し、回転軸方向において偏心軸部32から離れる側は、回転軸の軸心を中心にして偏心軸部32の軸心と逆位相となる部分にカット部を有しており、カット部におけるコアの周方向の中心位置と、巻線43の巻き終わりのコイル43f6におけるコアの周方向の中心位置と、を合致させた構成とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動モータに関し、例えば、車両用ブレーキ液圧制御装置に用いられて好適な電動モータに関する。
従来、車両用ブレーキ液圧制御装置の基体に装着される往復動ポンプの動力源として、電動モータが使用されている。電動モータは、一般的に、放射状のティース部に巻線が巻回されたコアと、このコアが固定され、軸心に対して偏心した偏心軸部を有する回転軸と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような偏心軸部を備えた電動モータでは、回転時にアンバランスが生じて、これが振動や騒音の要因となるおそれがある。
この対策として、バランスウエイトを回転軸に設けたり、コアに質量バランスの溝を設けたりして、回転時のアンバランスを調整することが知られている。
特開2001−119906号公報
一般的に、電動モータのコアに巻き付けられる巻線は、乱巻きにより巻き付けられる。特許文献1の電動モータにおいても、乱巻きにより巻線が巻き付けられており、巻線の巻き始めはティース部の内周側に位置し、巻線の巻き終わりは巻線の重なりによってティース部の外周側に位置している。このため、巻線の巻き始めと巻き終わりとでは巻線の位置が径方向に異なってしまい、コアの回転バランスが崩れ易かった。特に、ティース部の外周側に位置する巻線は、電動モータの回転に影響を及ぼし易かった。
本発明は、回転バランスの崩れを好適に抑制することができる電動モータを提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明は、複数のティース部を有し、当該ティース部に巻線が巻回されたコアと、前記コアが固定され、軸心に対して偏心した偏心軸部を有する回転軸と、を備えた電動モータにおいて、前記コアは、回転軸方向において前記偏心軸部に近い側は、前記回転軸の軸心を中心にして前記偏心軸部の軸心と同位相となる部分にカット部を有し、回転軸方向において前記偏心軸部から離れる側は、前記回転軸の軸心を中心にして前記偏心軸部の軸心と逆位相となる部分にカット部を有しており、前記カット部における前記コアの周方向の中心位置と、前記巻線が巻かれて形成されるコイルのうち、巻き終わりのコイルにおける前記コアの周方向の中心位置と、を合致させたことを特徴とする。
この電動モータによれば、巻線が巻かれて形成されるコイルのうち、巻き終わりのコイルがティース部の外周側に位置してコアの回転バランスが崩れ易くなっていても、そのバランスの崩れを、コアの周方向において、巻線の巻き終わりの中心位置に、中心位置を合致させたカット部によって好適に吸収することができる。これにより、回転バランスの崩れを好適に抑制することができる。
また、本発明は、前記カット部が、前記ティース部に形成されていることを特徴とする。
この電動モータによれば、コアの径サイズに関わらず、ティース部を切り欠くこと等によりカット部を簡単に形成することができる。
また、本発明は、前記カット部が、前記ティース部よりも内側となる部分に形成されていることを特徴とする。
この電動モータによれば、コアにインシュレータを組み付けて巻線の絶縁を図るようにした仕様において、ティース部にカット部を形成したときのような、カット部に対応した形状のスペーサ部をインシュレータに設ける必要がなくなり、インシュレータの形状が単純化する。また、コアにインシュレータを組み付ける際の位置合わせを行う必要がなくなる。したがって、誤組みが生じることがなくなり、組付性の向上を図ることができる。
また、本発明は、前記巻線が巻かれて形成されるコイルのうち、巻き始めとなるコイルを、回転軸方向において前記偏心軸部に近い側は、前記偏心軸部の軸心と逆位相にし、回転軸方向において前記偏心軸部から離れる側は、前記偏心軸部の軸心と同位相としたことを特徴とする。
この電動モータによれば、回転軸のアンバランス量が大きくなる位置に、巻線バランスの崩れが小さくなる巻き始め位置を設定することができ、回転バランスの崩れをより好適に抑制することができる。
本発明によれば、回転バランスの崩れを好適に抑制することができる電動モータが得られる。
本発明の一実施形態に係る電動モータが適用される車両用ブレーキ液圧制御装置を示した分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電動モータが適用される車両用ブレーキ液圧制御装置を示した分解側断面図である。 (a)はインシュレータを組み付けた積層コアを示した拡大斜視図、(b)は積層コアを構成するコア部材とカットコア部材を示す斜視図である。 (a)は積層コアの前面図、(b)は同じく側面図、(c)は同じく後面図である。 (a)〜(f)は巻線の巻き付け手順を示す説明図である。 (a)(b)は変形例の積層コアを示す前面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態においては、車両用ブレーキ液圧制御装置に使用される電動モータを例示するが、本発明に係る電動モータの用途を限定する趣旨ではない。
図1に示すように、本実施形態に係る電動モータMは、基体100に装着される往復動ポンプPの動力源となるものであり、基体100の一面に一体的に固着される。
なお、基体100には、電動モータMのほか、往復動ポンプP、常開型の電磁弁101、常閉型の電磁弁102、圧力センサ103、リザーバ104、コントロールハウジング105などが取り付けられる。コントロールハウジング105には、図2に示すように、電動モータMや電磁弁101,102を制御する制御基板106のほか、電動モータMに電力を供給するための接続端子107や電磁弁101,102を駆動させるための電磁コイル108などが収容されている。
図2に示すように、電動モータMは、モータハウジング10、固定子20、回転軸30、回転子40、コンミュテータ(整流子)50、ブラシ60などを備えている。
モータハウジング10は、略有底円筒状に形成されたヨーク11と、このヨーク11の開口部に覆設されるカバー12とからなる。ヨーク11の底部には、ボールベアリング11bが固定されている。また、カバー12の内側には、ボールベアリング12aが固定されている。
回転軸30は、ボールベアリング11b,12aに回転自在に支持される主軸部31と、この主軸部31の端面に突設された偏心軸部32と、この偏心軸部32の端面に突設された先端軸部33とを備えている。偏心軸部32には、図1に示す往復動ポンプPのプランジャ(図示略)に当接するボールベアリング32aが嵌め込まれていて、偏心軸部32とボールベアリング32aとでプランジャに往復運動をさせるための偏心カムが構成されている。なお、図2に示すように、先端軸部33は、主軸部31と同軸で、基体100の装着穴110に固定されたボールベアリング33aに回転自在に支持される。なお、基体100と電動モータMとの間にはシール部材111が介設される。
回転子40は、回転軸30の主軸部31に嵌め込まれたコアとしての積層コア41と、この積層コア41に装着されてこれを覆うインシュレータ42a,42bと、積層コア41に形成されたスロットに巻き付けられたマグネットワイヤ(巻線)43とを備えている。なお、回転子40は、固定子20の内周側に位置している。
積層コア41は、図3(a)に示すように、複数のコア部材41Aと、この複数のコア部材41Aの積層方向の一端側(コンミュテータ側)に積層された2つのカットコア部材41B1と、積層方向の他端側(反コンミュテータ側)に積層された2つのカットコア部材41B2と、これらのカットコア部材41B1,41B2の側方にそれぞれ組み付けられたインシュレータ42a,42bとを備えて構成されている。
積層コア41の中心部には、主軸部31(図2参照、以下同じ)が挿通される挿通孔41cが形成されている。
コア部材41Aは、図3(b)に示すように、環状部411と、この環状部411から放射状に設けられた複数のティース片41aとを有し、中央部に前記挿通孔41cを形成する孔部412が形成されている。孔部412の孔壁には、主軸部31の圧入を可能とするための溝413が形成されている。複数のティース片41a(ティース片41aが積層されてなるティース部T)には、インシュレータ42a,42bを介して巻線43(図2参照)がコイル状に巻き付けられる。
カットコア部材41B1は、ティース片41aに加えて、ティース片41aに比べて径方向長さが小さい短ティース片41a1(後記する短ティース片41a2よりもさらに短い)を有している。短ティース片41a1は、ティース片41aの先端部を切除して得たものである。すなわち、カットコア部材41B1は、図4(a)に示すように、複数のティース片41aの一部を短ティース片41a1とした3つの切除部41d1を有しており、これらの3つの切除部41d1により形成される切除空間SP1を有している。
また、図3(b)に示すように、カットコア部材41B2は、ティース片41aに加えて、ティース片41aに比べて径方向長さが小さい(前記した短ティース片41a1よりも長い)短ティース片41a2を有している。短ティース片41a2は、ティース片41aの先端部を切除して得たものである。すなわち、図4(c)に示すように、カットコア部材41B2は、複数のティース片41aの一部を短ティース片41a2とした3つの切除部41d2を有しており、これらの3つの切除部41d2により形成される切除空間SP2を有している。
カットコア部材41B1,41B2は、これらの切除空間SP1,SP2を有することによって、偏心軸部32(図2参照、以下同じ)の静止時および回転時に生じる重量のアンバランスを打ち消す役割をなす。
ここで、切除空間SP1(図4(a)参照)は、特許請求の範囲における、回転軸の軸心を中心にして偏心軸部32の軸心と同位相となる部分に設けられる「カット部」に相当しており、図5(f)に示すように、積層コア41の周方向において、切除空間SP1の中心位置S4と、巻線43bの巻き終わりのコイル43g6の中心位置S3と、が合致するように構成されている。
また、切除空間SP2(図4(c)参照)は、特許請求の範囲における、回転軸の軸心を中心にして偏心軸部32の軸心と逆位相となる部分に設けられる「カット部」に相当しており、図5(f)に示すように、積層コア41の周方向において、切除空間SP2の中心位置S2と、巻線43aの巻き終わりのコイル43f6の中心位置S1と、が合致するように構成されている。
なお、切除空間SP1,SP2の大きさ(切除部41d1,41d2の個数や大きさ(短ティース片41a1,41a2の切除長さ))は、偏心軸部32の偏心量、偏心軸部32に組み付けられるボールベアリング32a(図2参照)の重量、積層コア41の重量等を考慮して適宜設定する。
本実施形態では、カットコア部材41B1,41B2のもととなるティース片41aにおいて、周方向に隣合う3つのティース片41aを基端部近傍(環状部411の近傍)から切除してそれぞれ3つの短ティース片41a1,41a2を形成することで短ティース片41a1,41a2の外周側に、切除部41d1,41d2を形成している。
なお、図4(a)(c)に示すように、コンミュテータ側の切除部41d1は、反コンミュテータ側の切除部41d2に比べてカット量を大きく設定しており、これによって、重量のアンバランスを好適に打ち消している。
カットコア部材41B1は、図4(a)に示すように、切除空間SP1の周方向の中心S4が、回転軸30の軸心P1に対して偏心軸部32の軸心P2と同位相となる側に位置合わせされた状態で回転軸30の主軸部31に組み付けられる。つまり、回転軸30の軸心P1と偏心軸部32の軸心P2とを結ぶ線分Qを、軸心P1から軸心P2に向かう方向に延長したところに、切除空間SP1の中心位置S4が位置しており、切除空間SP1の真ん中の短ティース41a1が位置している。
一方、カットコア部材41B2は、図4(c)に示すように、切除空間SP2の周方向の中心S2が、回転軸30の軸心P1を中心にして偏心軸部32の軸心P2と逆位相となる側に位置合わせされた状態で回転軸30の主軸部31に組み付けられる。つまり、回転軸30の軸心P1と偏心軸部32の軸心P2とを結ぶ線分Qを、軸心P2から軸心P1に向かう方向に延長したところに、切除空間SP2の中心位置S2が位置しており、切除空間SP2の真ん中の短ティース41a2が位置している。
このようなカットコア部材41B1,41B2を有する積層コア41において、巻線43a,43bは、巻き付けの効率を考慮して軸方向から見て回転軸30を中心にして180度反対側となる2つの位置(回転軸30を中心にして略点対称となる位置)から、時計回りにティース片41aに巻き付けられる。
このうち、一方の巻線43aは、図5(a)〜図5(f)に示すように、各コイル43f1〜43f6ごとに複数巻き付けられ、図5(f)に示すように、積層コア41の周方向において、巻き終わりのコイル43f6の中心位置S1が、切除空間SP2の中心位置S2に合致するようにされている。これにより、積層コア41の外周側に位置する巻き終わりのコイル43f6が、切除空間SP2に対応した位置に配置されるようになっている。
また、他方の巻線43bは、図5(a)〜図5(f)に示すように、各コイル43g1〜43g6ごとに複数巻き付けられ、図5(f)に示すように、積層コア41の周方向において、巻き終わりのコイル43g6の中心位置S3が、切除空間SP1の中心位置S4に合致するようにされている。これにより、積層コア41の外周側に位置する巻き終わりのコイル43g6が、切除空間SP1に対応した位置に配置されるようになっている。
次に、図3(a)を参照して、インシュレータ42a,42bについて説明する。ここで、インシュレータ42a,42bは、略同形状とされているので、一方のインシュレータ42aについて説明する。インシュレータ42aは、絶縁材料、例えば、樹脂成形材料から構成されており、有底円筒状の基部421と、この基部421に一体に形成された放射状のカバー部422とを備えている。基部421には、回転軸30の主軸部31が挿通される挿通孔部423が形成されている。また、カバー部422には、ティース片41a間に形成されるスロット内に配置されて巻線43(巻線43a,43b)とティース片41aとを電気絶縁する複数のティース絶縁部424が突設されている。さらに、カバー部422には、カットコア部材41B1の切除空間SP1(3つの切除部41d1)に配置される3つのスペーサ部425が設けられている。スペーサ部425には、この位置を分かり易くするための切欠き部425aが設けられている。
なお、インシュレータ42bには、カットコア部材41B2の切除空間SP2(3つの切除部41d2)に配置される3つのスペーサ部425が設けられている。
ティース絶縁部424は、ティース片41aにより形成される側壁面を覆う2つの側壁部424a,424aと、これらの側壁部424a,424a間に亘る湾曲凸状の基端部424bとからなる。
ティース絶縁部424の基端部424bは、コア部材41A,カットコア部材41B1,41B2の環状部411(図3(b)参照、以下同じ)に当接するように構成されており、本実施形態では環状部411に形成された湾曲凹状の凹部411a(図3(b)参照)の内面に沿うようにして当接するようになっている。
図2を再び参照して説明すると、コンミュテータ50は、回転子40とボールベアリング12aの間において主軸部31に嵌め込まれていて、主軸部31とともに回転する。コンミュテータ50の外周面にはブラシ60が接触する。
ブラシ60は、ブラシスプリングとしてのコイルばね73bによりコンミュテータ50側に付勢された状態でブラシ収容部73に移動可能に収容されていて、コイルばね73bの付勢力によって、その先端面がコンミュテータ50の外周面に接触するようになっている。
ブラシホルダ70は、ホルダ本体70Aと、このホルダ本体70Aから突出する棒状部70Bとを有しており、ホルダ本体70Aをカバー12と回転子40との間においてヨーク11に嵌め込むことで固定される。
棒状部70Bは、電動モータMを基体100に組み付けたときに、基体100に形成された挿通孔109に挿通され、その先端部がコントロールハウジング105側に突出する。棒状部70Bには、導電体からなる給電路78が二つ内包(一つだけを図示)されており、その基端部がホルダ本体70Aから棒状部70B内へと突設された接続端子70cに接続され、また、先端部が、電動モータMを基体100に組み付けたときに、コントロールハウジング105の接続端子107に接続される。
ホルダ本体70Aには、ブラシ60に接続されたピッグテール61の端部が接続端子を介して接続されるターミナル75が設けられている。ターミナル75は、接続端子70cに接続されている。
次に、積層コア41に対する巻線43a、43bの巻き付け手順を図5各図を参照して説明する。ここでは、一例として3つのティース片41aに掛かるように各巻線43a,43bが時計回りに順に巻回される例を示すが、巻き付け方法を限定する趣旨ではなく、他の巻き付け方法により巻線43a,43bを巻き付けてもよい。なお、図5各図において、インシュレータ42a,42b(図3(a)参照)は、省略している。
巻線43aは、図5(a)に示すように、切除空間SP1(切除部41d1)が配置される側から巻き始められ、図5(f)に示すように、切除空間SP2(切除部41d2)の位置する側に巻き終わりのコイル43f6が位置するように巻き付けられる。
具体的に、図5(a)に示すように、真ん中の短ティース片41a1とティース片41aとからなるティース部Tを含んで時計回りに隣り合う3つのティース部Tに、巻線43aを複数巻回してコイル43f1を形成する。
一方、巻線43bは、図5(a)に示すように、切除空間SP2(切除部41d2)が配置される側から巻き始められ、図5(f)に示すように、切除空間SP1(切除部41d1)の位置する側に巻き終わりのコイル43g6が位置するように巻き付けられる。具体的に、図5(a)に示すように、真ん中の短ティース片41a2とティース片41aとからなるティース部Tを含んで時計回りに隣り合う3つのティース部Tに、巻線43bを複数巻回してコイル43g1を形成する。
つまり、本実施形態では、回転軸方向において偏心軸部32に近い側は、巻き始めとなるコイル43g1を、偏心軸部32の軸心P2(図4(a)参照)と逆位相にし、回転軸方向において偏心軸部32から離れる側は、巻き始めとなるコイル43f1を、偏心軸部32の軸心P2(図4(c)参照)と同位相としてある。
次に、図5(b)に示すように、時計回りにティース部Tをひとつずらして、隣り合う3つのティース部Tに、巻線43a,43bをそれぞれ複数巻回して、前記コイル43f1,43g1とは別のコイル43f2,43g2をそれぞれ形成する。
さらに、図5(c)に示すように、時計回りにティース部Tをひとつずらして、隣り合う3つのティース部Tに、巻線43a,43bをそれぞれ複数巻回して前記とは別のコイル43f3,43g3をそれぞれ形成する。
以下、同様にして、図5(d)〜(f)に示すように、時計回りにティース部Tをひとつずつずらして、隣り合う3つのティース部Tに、巻線43a,43bをそれぞれ複数巻回して、コイル43f4〜43f6、コイル43g4〜コイル43g6をそれぞれ形成する。
ここで、巻き終わりのコイル43f6は、その中心位置S1が切除空間SP2の中心位置S2に合致するように配置され。また、巻き終わりのコイル43g6は、その中心位置S3が切除空間SP1の中心位置S4に合致するように配置される。
巻線43a,43bの巻き付けられた積層コア41は、コンミュテータ50とともに回転軸30の主軸部31に圧入して組み付けられる。この場合、偏心軸部32が偏心している側と、切除空間SP1が位置する側とが一致するように組み付けを行う。
そして、ブラシ60等をブラシホルダ70に組み付け、このブラシホルダ70を、回転軸30に挿入する。さらに、その上から、ボールベアリング12aを圧入したカバー12を、回転軸30に圧入して組み付け、そして、回転軸30の偏心軸部32にボールベアリング32a(図2参照)を圧入して組み付ける。最後に、これを、ボールベアリング11bおよび固定子20が予め固定されたヨーク11に圧入して組み付ける。これによって電動モータMが製作される。
以上説明した本実施形態の電動モータMによれば、巻線34a,34bの巻き終わりの位置がティース部Tの外周側に位置して積層コア41の回転バランスが崩れ易くなっていても、そのバランスの崩れを、積層コア41の周方向において、巻線43a,43bの巻き終わりの中心位置S1,S3に、中心位置S2,S4をそれぞれ合致させた切除空間SP1,SP2(切除部41d1,41d2)によって好適に吸収することができる。これにより、回転バランスの崩れを好適に抑制することができる。
また、切除部41d1,41d2は、ティース片41aに形成されているので、積層コア41の径サイズに関わらず、ティース片41aを切り欠くこと等によって切除部41d1,41d2を簡単に形成することができる。
また、回転軸方向において偏心軸部32に近い側は、巻線43bの巻き始めとなるコイル43g1を、偏心軸部32の軸心P2と逆位相にし、回転軸方向において偏心軸部32から離れる側は、巻線43aの巻き始めとなるコイル43f1を、偏心軸部32の軸心P2と同位相にしたので、回転軸30のアンバランス量が大きくなる位置に、巻線43a,43bのバランスの崩れが小さくなる巻き始め位置を設定することができ、回転バランスの崩れをより好適に抑制することができる。
前記実施形態では、ティース片41aに切除部41d1,41d2を形成したが、これに限られることはなく、図6(a)(b)に示すように、ティース片41aよりも内側となる部分であって、一端側(コンミュテータ側)および他端側(反コンミュテータ側)に切除部41d3〜41d6を形成してもよい。
図6(a)に示した例では、コンミュテータ側において、切除部41d3が、ティース片41aよりも内側となる環状部411に形成されており、周方向に間隔を空けて2つ形成されている。
また、切除部41d4は、反コンミュテータ側において、同様に環状部411に形成されている。
この例においても、コンミュテータ側の切欠部41d3は、反コンミュテータ側の切除部41d4に比べて切欠量を大きく設定しており、これによって、重量のアンバランスを好適に打ち消している。
このような構成において、一方の巻線43aは、積層コア41の周方向において、切除部41d4の中心位置S2に、巻き終わりのコイル43f6の中心位置S1が合致するように、ティース部Tに複数巻回される。これにより、積層コア41の外周側に位置する巻線43aの巻き終わりのコイル43f6が切除空間SP2(切除部41d4)に対応した位置に配置される。
また、他方の巻線43bは、積層コア41の周方向において、切除空間SP1(切除部41d3)の中心位置S4に巻き終わりのコイル43g6の中心位置S3が合致するように、ティース部Tに複数巻回される。これにより、積層コア41の外周側に位置する巻線43bの巻き終わりのコイル43g6が切除空間SP1(切除部41d3)に対応した位置に配置される。
一方、図6(b)に示した例では、切除部41d5が、湾曲状を呈しており、コンミュテータ側の環状部411において径方向同心円状に間隔を空けて2つ形成されている。また、切除部41d6は、湾曲状を呈しており、反コンミュテータ側の環状部411に1つ形成されている。
このような構成において、一方の巻線43aは、積層コア41の周方向において、切除空間SP2(切除部41d6)の中心位置S2に、巻き終わりのコイル43f6の中心位置S1が合致するように、ティース部Tに複数巻回される。これにより、積層コア41の外周側に位置する巻線43aの巻き終わりのコイル43f6が切除空間SP2(切除部41d6)に対応した位置に配置される。
また、他方の巻線43bは、積層コア41の周方向において、切除空間SP1(切除部41d5)の中心位置S4に、巻き終わりのコイル43g6の中心位置S3が合致するように、ティース部Tに複数巻回される。これにより、積層コア41の外周側に位置する巻線43bの巻き終わりのコイル43g6が切除空間SP1(切除部41d5)に対応した位置に配置される。
このような構成を有する電動モータMによれば、積層コア41にインシュレータ42a,42bを組み付けて巻線43a,43bの絶縁を図るようにした構成において、前記実施形態で説明したようにティース片41aに切除部41d1,41d2を形成したときのような、スペーサ部425をインシュレータ42a,42bに設ける必要がなくなり、インシュレータ42a,42bの形状が単純化する。また、積層コア41にインシュレータ42a,42bを組み付ける際の位置合わせを行う必要がなくなる。したがって、誤組みが生じることがなくなり、組付性の向上を図ることができる。
なお、図6(a)(b)において、丸孔や角孔、またはこれらを組み合わせることによって切除部41d3〜41d6を形成してもよい。
前記実施形態では、ティース片41aを切り欠く等して3つの切除部41d1,41d2を形成したが、形成する切除部41d1,41d2の数は、これに限られることはなく、2つ以下としてもよいし、4つ以上としてもよい。
また、切除部41d1,41d2の形態(形状)は、種々のものを採用することができる。
また、切除部41d1,41d2と、前記した図6(a)(b)に示したような切除部41d3〜41d6を適宜組み合わせて回転バランスの崩れを好適に抑制するようにしてもよい。
M 電動モータ
30 回転軸
32 偏心軸部
41 積層コア
41B1,41B2 カットコア部材
41a ティース片
41A コア部材
41d1〜41d6 切除部
42a インシュレータ
42b インシュレータ
43(43a,43b) 巻線
43f1〜43f6 コイル
43g1〜43g6 コイル
S1〜S4 中心位置

Claims (4)

  1. 複数のティース部を有し、当該ティース部に巻線が巻回されたコアと、
    前記コアが固定され、軸心に対して偏心した偏心軸部を有する回転軸と、を備えた電動モータにおいて、
    前記コアは、回転軸方向において前記偏心軸部に近い側は、前記回転軸の軸心を中心にして前記偏心軸部の軸心と同位相となる部分にカット部を有し、回転軸方向において前記偏心軸部から離れる側は、前記回転軸の軸心を中心にして前記偏心軸部の軸心と逆位相となる部分にカット部を有しており、
    前記カット部における前記コアの周方向の中心位置と、前記巻線が巻かれて形成されるコイルのうち、巻き終わりのコイルにおける前記コアの周方向の中心位置と、を合致させたことを特徴とする電動モータ。
  2. 前記カット部は、前記ティース部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
  3. 前記カット部は、前記ティース部よりも内側となる部分に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
  4. 前記巻線が巻かれて形成されるコイルのうち、巻き始めとなるコイルを、回転軸方向において前記偏心軸部に近い側は、前記偏心軸部の軸心と逆位相にし、回転軸方向において前記偏心軸部から離れる側は、前記偏心軸部の軸心と同位相としたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電動モータ。
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